JP3132051U - フィルム式ヒータ - Google Patents
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Abstract
【課題】ヒータの幅又は長さ又はその両方を拡大して、施工性の向上を図る。
【解決手段】このヒータ1は、2つのユニット11、12が、共通の絶縁性のフィルム状基材2と、この基材2上に各ユニット別に、基材2の長さ方向に向けて所定の間隔で並列に配置され、通電により発熱する複数の面状発熱体、及び基材2の幅方向両側に配置され、各面状発熱体に接続する面状電極と、この共通の基材2上に面状発熱体及び各面状電極の上から重合される共通の絶縁性のフィルム状被覆材5とを積層されて形成され、各ユニット11、12相互の側部間に非通電部13を介在して一体的に併合される。
【選択図】図1
【解決手段】このヒータ1は、2つのユニット11、12が、共通の絶縁性のフィルム状基材2と、この基材2上に各ユニット別に、基材2の長さ方向に向けて所定の間隔で並列に配置され、通電により発熱する複数の面状発熱体、及び基材2の幅方向両側に配置され、各面状発熱体に接続する面状電極と、この共通の基材2上に面状発熱体及び各面状電極の上から重合される共通の絶縁性のフィルム状被覆材5とを積層されて形成され、各ユニット11、12相互の側部間に非通電部13を介在して一体的に併合される。
【選択図】図1
Description
本考案は、床暖房に使用するフィルム式ヒータに関する。
従前、この種のフィルム式ヒータが本願出願人により提案され、これが特許文献1に記載されている。このヒータは、絶縁性の合成樹脂フィルムに、銅箔やアルミ箔など、通電により発熱する複数の面状発熱体が当該フィルムの長さ方向に向けて所定の間隔で並列に配置され、さらにこのフィルムの幅方向両側に一対の面状電極が配置されて、各面状発熱体に接続され、この上に絶縁性の合成樹脂フィルムが積層されて構成される。このヒータは設置される面積に合わせて必要な数だけ平面上に敷設され、各電極がケーブルに接続されて、電源に接続される。
ところで、各種の電気機器は、感電などの危険を防止するために、人が触れるおそれのある部分は必ず絶縁されているが、絶縁抵抗が無限大ということはないため、必ず微量の漏れ電流が発生する。このため、各種の電気機器には、この漏れ電流の影響をなくすために、各種の安全対策が講じられている。床暖房システムに使用されるフィルム式ヒータの場合、この電気的安全を確保する要請から、1ユニット(ヒータ1枚)が一定の幅及び長さの範囲内で形成されている。因みに、フィルム式ヒータの場合、図3に示すように、1ユニットの幅が約300mmで構成されている商品が多く、その場合、上記の電気的安全を確保する要請に基づくと、本体の厚みを厚くするか、又は長さを最大3000mm程度の寸法に制限されることが多い。
このようにこの種のヒータの場合、1ユニットが一定の長さ及び幅の範囲内で形成されているために、1ユニットの平面積が施工先の床面積に比して、極めて小さいものとならざるを得ない。このため、床暖房システムの施工に際しては、既述のとおり、ヒータを1ユニットずつ、その設置先の面積に合わせて必要な数だけ敷設していかなければならないために、敷設に要する作業がどうしても多くなり、作業時間は長く、コストは増大するという問題があった。
本考案は、上記課題を解決するもので、この種のフィルム式ヒータにおいて、電気機器としての安全性を十分に確保しつつ、1ユニットの幅又は長さ又はその両方を拡大して、施工性の向上を図ること、を目的とする。
上記目的を達成するために、本考案のフィルム式ヒータは、少なくとも、絶縁性のフィルム状基材と、前記基材上に前記基材の長さ方向に向けて所定の間隔で並列に配置され、通電により発熱する複数の面状発熱体、及び前記基材の幅方向両側に配置され、前記各面状発熱体に接続する一対の面状電極と、前記基材上に前記面状発熱体及び前記各面状電極の上から積層される絶縁性のフィルム状被覆材とにより構成され、1ユニットが、電気的安全上、一定の幅及び長さの範囲内で形成されるフィルム式ヒータにおいて、2以上のユニットが共通の基材又は被覆材、又は共通の基材及び被覆材により形成され、各ユニット相互の側部間又は端部間、又は側部間及び端部間に非通電部を介在して、一体的に併合されることを要旨とする。この場合、各ユニットの、基材又は被覆材又はその両方の表面で、通電部分全面にアース構造を有するシールド材が積層されることが好ましい。
本考案のフィルム式ヒータは、上記の構成を有し、電気機器としての安全性を十分に確保しつつ、1ユニットの幅又は長さ又はその両方を拡大して、施工性の向上を図ることができる。
以下、本考案の一実施の形態について、図1及び図2を用いて説明する。図1に示すように、フィルム式ヒータ1(以下、単にヒータ1という。)は2ユニット11、12からなり、2つのユニット11、12が横並びの状態で、各ユニット11、12の側部間が絶縁性材料で形成された非通電部13で繋がれて、一体的に構成される。
このヒータ1は、図1及び図2に示すように、第1、第2のユニット11、12が、共通の絶縁性のフィルム状基材2と、この基材2上に各ユニット11、12別に、基材2の長さ方向に向けて所定の間隔で並列に配置され、通電により発熱する複数の面状発熱体3、及びこの基材2の幅方向両側に配置され、各面状発熱体3に接続する一対の面状電極4と、この共通の基材2上に各別の面状発熱体3及び各面状電極4の上から重合される共通の絶縁性のフィルム状被覆材5と、を積層されて形成される。この場合、絶縁性のフィルム状基材2は、PEТ(ポリエチレンテレフタレート)により形成された(横並びの)2ユニット11、12分の面積を有する矩形状のフィルムシートで、面状発熱体3は、この基材2となるフィルムシートの上に、その幅方向中央に長さ方向に延びる非通電部13が設けられて、この非通電部13を境に半面21、22毎に、カーボン(カーボンペースト)が基材2の長さ方向に一定の間隔で一定の厚さの略帯状に印刷されて形成され、一対の面状電極4はフラットケーブル(導体)が採用されて、半面21、22毎に幅方向両側(つまり各半面21、22の左右両側)に設置される。絶縁性のフィルム状被覆材5は基材2と同様に、PEТにより形成された(横並びの)2ユニット11、12分の面積を有する矩形状のフィルムシートで、このフィルムシートが基材2のフィルムシート上にカーボン及びフラットケーブルの上から接着剤を介して圧着される。このようにして2つのユニット11、12が共通の基材2及び被覆材5により形成され、各ユニット11、12相互の側部間に非通電部13を介在して、一体的に併合される。また、このヒータ1にはさらに、基材2及び被覆材5の表面で、通電部分全面にアース構造を有するシールド材6が積層される。このシールド材6は、PEТにより形成された各ユニット11、12の通電部分の範囲に対応する矩形状のフィルムシート全面にアルミ箔が展着されたもので、アルミ箔面を表にして基材2及び被覆材5の各フィルムシート上に接着剤を介して圧着される。このシールド材6は、全面アルミ仕様のフィルムシートにアース線が接続されてアース構造となり、万が一漏電が発生した場合でも、漏電ブレーカーにより電気回路を切り、通電を停止する安全構造を有している。
このようにしてヒータ1は2ユニット11、12が横並びに一体的に併合されたことにより、従来のヒータに比べてその幅方向の寸法を2倍に延ばし、平面積を2倍に拡大することができる。すなわち、このヒータ1の場合、従来のヒータの幅303mm、長さ最大3030mmに対して、幅606mm、長さ最大3030mmの幅広タイプとすることができる。しかも2ユニット11、12間に非通電部13を設けているから、各ユニット11、12の電気的安全を従来と同様に確保することができる。したがって、このヒータ1一つで、従来のヒータの2ユニット分と同等となり、床暖房システムの施工に際して、ヒータをその設置先の面積に合わせて必要な数だけ敷設していく敷設作業において、敷設に要する作業時間を従来に比べて半減できるなど、作業時間を大幅に短縮することができ、これに伴い、ヒータの敷設に要する材料なども大幅に削減でき、全体としてコストの大幅な低減を図ることができるなど、その実用的効果は極めて大きい。
なお、上記実施の形態では、2つのユニット11、12を横並びにして、各ユニット11、12の側部間に非通電部13を介在して一体的に併合しているが、3つ以上のユニットでも同様にして併合することができる。また、2つ以上のユニットを縦に並べ、各ユニットの端部間に非通電部を介在して一体的に併合することもできる。さらに、2つ以上のユニットを横及び縦に並べ、各ユニットの側部間及び端部間に非通電部を介在して一体的に併合することもできる。このようにして複数のヒータを幅方向又は長さ方向又はその両方向に繋げることで、ヒータの大きさ、形状のバリエーションを拡大することができ、さまざまな建物のさまざまな大きさ、形状の床に合わせて、ヒータの敷設の手間を大幅に省き、施工を簡易に行うことができる。
また、上記実施の形態では、2つのユニット11、12を共通の基材2及び被覆材5により一体的に併合したが、基材又は被覆材の一方のみを共通化して、2つ以上のユニットを共通の基材上に構成し、その上にユニット毎に各別の被覆材を被着して、各ユニットを一体的に併合してもよく、反対に、2つ以上のユニットを各別の基材上に構成して、共通の被覆材を被着することにより、各ユニットを一体的に併合してもよい。
1 フィルム式ヒータ
11、12 ユニット
13 非通電部
2 絶縁性のフィルム状基材
21、22 半面
3 面状発熱体
4 面状電極
5 絶縁性のフィルム状被覆材
6 シールド材
11、12 ユニット
13 非通電部
2 絶縁性のフィルム状基材
21、22 半面
3 面状発熱体
4 面状電極
5 絶縁性のフィルム状被覆材
6 シールド材
Claims (2)
- 少なくとも、絶縁性のフィルム状基材と、前記基材上に前記基材の長さ方向に向けて所定の間隔で並列に配置され、通電により発熱する複数の面状発熱体、及び前記基材の幅方向両側に配置され、前記各面状発熱体に接続する一対の面状電極と、前記基材上に前記面状発熱体及び前記各面状電極の上から積層される絶縁性のフィルム状被覆材とにより構成され、1ユニットが、電気的安全上、一定の幅及び長さの範囲内で形成されるフィルム式ヒータにおいて、
2以上のユニットが共通の基材又は被覆材、又は共通の基材及び被覆材により形成され、各ユニット相互の側部間又は端部間、又は側部間及び端部間に非通電部を介在して、一体的に併合されることを特徴とするフィルム式ヒータ。 - 各ユニットの、基材又は被覆材又はその両方の表面で、通電部分全面にアース構造を有するシールド材が積層される請求項1に記載のフィルム式ヒータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007001625U JP3132051U (ja) | 2007-03-13 | 2007-03-13 | フィルム式ヒータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007001625U JP3132051U (ja) | 2007-03-13 | 2007-03-13 | フィルム式ヒータ |
Publications (1)
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JP3132051U true JP3132051U (ja) | 2007-05-31 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3132051U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010033548A2 (en) * | 2008-09-16 | 2010-03-25 | United States Gypsum Company | Heating system |
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2007
- 2007-03-13 JP JP2007001625U patent/JP3132051U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2010033548A2 (en) * | 2008-09-16 | 2010-03-25 | United States Gypsum Company | Heating system |
WO2010033548A3 (en) * | 2008-09-16 | 2010-07-08 | United States Gypsum Company | Heating system |
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