JP3130454B2 - 使い捨てのパンツ型体液吸収性着用物品 - Google Patents
使い捨てのパンツ型体液吸収性着用物品Info
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- A61F13/00—Bandages or dressings; Absorbent pads
- A61F13/15—Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
- A61F13/45—Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the shape
- A61F13/49—Absorbent articles specially adapted to be worn around the waist, e.g. diapers
- A61F13/49007—Form-fitting, self-adjusting disposable diapers
- A61F13/49009—Form-fitting, self-adjusting disposable diapers with elastic means
- A61F13/49011—Form-fitting, self-adjusting disposable diapers with elastic means the elastic means is located at the waist region
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、使い捨てのパンツ型
体液吸収性着用物品に関し、さらに具体的には、幼児用
のパンツ型おむつおよびトレニングパンツ、失禁パン
ツ、身体障害女性用の生理処理パンツ等の当該物品に関
する。
体液吸収性着用物品に関し、さらに具体的には、幼児用
のパンツ型おむつおよびトレニングパンツ、失禁パン
ツ、身体障害女性用の生理処理パンツ等の当該物品に関
する。
【０００２】
【従来の技術】実開平６−２１６２１号公報には、使い
捨て吸収性パンツの股下内側にＵ字型に折り曲げた吸液
性補助パネル（パッド）の少なくとも両端部を接合する
考案が開示されている。このパンツは、補助パネルが着
用者の股下に密着することで***物の漏れを防止する。
捨て吸収性パンツの股下内側にＵ字型に折り曲げた吸液
性補助パネル（パッド）の少なくとも両端部を接合する
考案が開示されている。このパンツは、補助パネルが着
用者の股下に密着することで***物の漏れを防止する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記公知のパンツで
は、補助パネルがその前後端部だけで支持されているか
ら、着用者が脚を胴周り開口部から脚周り開口部へ挿通
するときにつま先が補助パネルに引っ掛り、補助パネル
が横方向へずれ動いてパンツを速やか、かつ正常に着用
できないことがある。それを避ける場合には、補助パネ
ルの下面全体をパンツ内面に接合すればよい。しかしな
がら、少なくとも股下域が胴周り方向に伸縮性を有する
パンツでは、補助パネルのその接合によって股下域の伸
縮性が損なわれる。また、補助パネルとパンツとが全体
的に一体であると、着用者の身体が動けばパンツが変形
し、その変形が補助パネルに作用して補助パネルと身体
との間に隙間が生じ、そこから***物が漏れるというこ
ともある。
は、補助パネルがその前後端部だけで支持されているか
ら、着用者が脚を胴周り開口部から脚周り開口部へ挿通
するときにつま先が補助パネルに引っ掛り、補助パネル
が横方向へずれ動いてパンツを速やか、かつ正常に着用
できないことがある。それを避ける場合には、補助パネ
ルの下面全体をパンツ内面に接合すればよい。しかしな
がら、少なくとも股下域が胴周り方向に伸縮性を有する
パンツでは、補助パネルのその接合によって股下域の伸
縮性が損なわれる。また、補助パネルとパンツとが全体
的に一体であると、着用者の身体が動けばパンツが変形
し、その変形が補助パネルに作用して補助パネルと身体
との間に隙間が生じ、そこから***物が漏れるというこ
ともある。
【０００４】この発明は、着用に支障を来すことがない
吸液性パッド付きのパンツであって、着用したパンツが
変形してもパッドはその影響を受けることなく身体に密
着しているようにすることを課題にしている。
吸液性パッド付きのパンツであって、着用したパンツが
変形してもパッドはその影響を受けることなく身体に密
着しているようにすることを課題にしている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、この発明は、前側域と後側域との間に股下域が介在
し、伸縮性の胴周り開口部と左右一対の伸縮性の脚周り
開口部とを有するパンツと、前記股下域を中心に前後側
域の長手方向に前記パンツ内面に配置された吸液性パッ
ドとからなり、前記パッドが、透液性上面シートと、下
面シートと、それら両シート間に介在する吸液性パネル
とによって構成され、前記パネルの前後両端各々から延
出する該上下面シート部分の少なくとも一方によって形
成される 前後端部が前記前後側域の胴周り開口部近傍に
接合した使い捨てのパンツ型体液吸収性着用物品を前提
にしている。
に、この発明は、前側域と後側域との間に股下域が介在
し、伸縮性の胴周り開口部と左右一対の伸縮性の脚周り
開口部とを有するパンツと、前記股下域を中心に前後側
域の長手方向に前記パンツ内面に配置された吸液性パッ
ドとからなり、前記パッドが、透液性上面シートと、下
面シートと、それら両シート間に介在する吸液性パネル
とによって構成され、前記パネルの前後両端各々から延
出する該上下面シート部分の少なくとも一方によって形
成される 前後端部が前記前後側域の胴周り開口部近傍に
接合した使い捨てのパンツ型体液吸収性着用物品を前提
にしている。
【０００６】かかる前提において、この発明が特徴とす
るところは、前記パッドが、該パッドの前後端部間が前
記股下域にも接合し、その股下域における接合部分が幅
１〜３０ｍｍを有して前記パッドの幅方向中央部に延在
し、前記前後各端部と中央部との間が前記パンツに対し
遊離しており、かつ、前記パンツの股下域が少なくとも
不透液性かつ伸縮性フィルムで形成されているととも
に、前記フィルムの両側縁が前記両脚周り開口部の側縁
に沿って延びていることにある。
るところは、前記パッドが、該パッドの前後端部間が前
記股下域にも接合し、その股下域における接合部分が幅
１〜３０ｍｍを有して前記パッドの幅方向中央部に延在
し、前記前後各端部と中央部との間が前記パンツに対し
遊離しており、かつ、前記パンツの股下域が少なくとも
不透液性かつ伸縮性フィルムで形成されているととも
に、前記フィルムの両側縁が前記両脚周り開口部の側縁
に沿って延びていることにある。
【０００７】
【実施例】添付の図面を参照してこの発明に係る使い捨
てのパンツ型体液吸収性着用物品の詳細を説明すると、
以下のとおりである。
てのパンツ型体液吸収性着用物品の詳細を説明すると、
以下のとおりである。
【０００８】図１，２に斜視図と、そのＩＩ−ＩＩ線断
面図とで示すパンツ型おむつ１は、使い捨てのパンツ型
体液吸収性着用物品の一例である。おむつ１は、パンツ
２とその内側に取り付けられた吸液性パッド３とで構成
されている。パンツ２は、前側域６と後側域７とそれら
両側域６，７間に介在する股下域８とで構成され、胴周
り開口部９と左右一対の脚周り開口部１０とを有し、左
右両側には前後側域６，７の側縁の内面どうしが重なり
合い上下方向に間欠的に接合する帯域１１を有する。図
１において、前後側域６，７は脚周り開口部１０の上端
１０Ａよりも上方であり、股下域８は、上端１０Ａより
も下方の部分である。前後側域６，７は、胴周り開口部
９の周縁に沿って延びる複数条の胴周り第１弾性伸縮部
材１３と、脚周り開口部１０の上端１０Ａの直上におい
て部材１３と平行に延びる複数条の胴周り第２弾性伸縮
部材１４と、両弾性部材１３，１４間に位置する複数条
の胴周り第３弾性伸縮部材１６とを有する。股下域８
は、後記図４に現れる伸縮性プラスチックフィルム２７
の他に、脚周り開口部１０周縁の後側約半分に沿って延
びる脚周り弾性伸縮部材１５を有する。吸液性パッド３
は、股下域８を中心に前後側域６，７の長手方向に延
び、その両端部１７，１８が前後側域６，７各々の胴周
り開口部９の周縁部内側に接合する他に、両端部１７，
１８間でも接合し、その接合部分１９は、前側域６に偏
倚し、パッド３の幅方向中央で前後に細長く延在してい
る。
面図とで示すパンツ型おむつ１は、使い捨てのパンツ型
体液吸収性着用物品の一例である。おむつ１は、パンツ
２とその内側に取り付けられた吸液性パッド３とで構成
されている。パンツ２は、前側域６と後側域７とそれら
両側域６，７間に介在する股下域８とで構成され、胴周
り開口部９と左右一対の脚周り開口部１０とを有し、左
右両側には前後側域６，７の側縁の内面どうしが重なり
合い上下方向に間欠的に接合する帯域１１を有する。図
１において、前後側域６，７は脚周り開口部１０の上端
１０Ａよりも上方であり、股下域８は、上端１０Ａより
も下方の部分である。前後側域６，７は、胴周り開口部
９の周縁に沿って延びる複数条の胴周り第１弾性伸縮部
材１３と、脚周り開口部１０の上端１０Ａの直上におい
て部材１３と平行に延びる複数条の胴周り第２弾性伸縮
部材１４と、両弾性部材１３，１４間に位置する複数条
の胴周り第３弾性伸縮部材１６とを有する。股下域８
は、後記図４に現れる伸縮性プラスチックフィルム２７
の他に、脚周り開口部１０周縁の後側約半分に沿って延
びる脚周り弾性伸縮部材１５を有する。吸液性パッド３
は、股下域８を中心に前後側域６，７の長手方向に延
び、その両端部１７，１８が前後側域６，７各々の胴周
り開口部９の周縁部内側に接合する他に、両端部１７，
１８間でも接合し、その接合部分１９は、前側域６に偏
倚し、パッド３の幅方向中央で前後に細長く延在してい
る。
【０００９】図３は、図１のおむつ１を接合帯域１１に
おいて前側域６と後側域７とに分離し、矢印Ｐ，Ｑに示
す前後方向へ伸展したときの平面図である。図におい
て、前後側域６，７は、胴周り第１弾性伸縮部材１３と
胴周り第２弾性伸縮部材１４とがそれぞれに画成する幅
１０〜５０ｍｍの胴周り第１弾性伸縮域Ｗ１と胴周り第
２弾性伸縮域Ｗ２とを有し、それら両域Ｗ１，Ｗ２の伸
縮応力ｗ１，ｗ２はｗ１≧ｗ２である。両域Ｗ１とＷ２
とに挟まれた中間域Ｗ３は、胴周り第３弾性伸縮部材１
６の存在によって周り方向に相対的に弱い伸縮性を有
し、その中間域Ｗ３の伸縮応力ｗ３はｗ３＜ｗ２となる
ように設定されている。また、各々の応力ｗ１，ｗ２，
ｗ３は、前後側域６，７間で高低差を有することがあ
り、その場合には、前側域６の応力が後側域７の応力よ
りも高くなることが好ましい。股下域８では、湾曲線と
なって現われる両脚周り開口部１０周縁の後側約半分に
沿って延びる左右の弾性伸縮部材１５が、両開口部１０
間にわたって連続していて、両開口部１０の下端１０Ｂ
（図１参照）近傍から内方に向かって延び、前側域６に
偏倚する部位を横切っている。吸液性パッド３の接合部
分１９の上端部１９Ａは、パンツ２の第２弾性伸縮域Ｗ
２の近傍に接合している。接合部分１９の下端部１９Ｂ
は、脚周り開口部１０の下端１０Ｂよりも前方において
股下域８に接合している。接合部分１９は、パッド３が
股下域８から浮き上がったり、左右へずれ動いたりする
のを防止して、パンツ２の着用に支障を来さないように
する目的を有し、おむつが乳幼児用であるか大人用であ
るかに関わりなく、その幅は股下域８の幅のごく一部、
例えば１〜３０ｍｍにすることができる。
おいて前側域６と後側域７とに分離し、矢印Ｐ，Ｑに示
す前後方向へ伸展したときの平面図である。図におい
て、前後側域６，７は、胴周り第１弾性伸縮部材１３と
胴周り第２弾性伸縮部材１４とがそれぞれに画成する幅
１０〜５０ｍｍの胴周り第１弾性伸縮域Ｗ１と胴周り第
２弾性伸縮域Ｗ２とを有し、それら両域Ｗ１，Ｗ２の伸
縮応力ｗ１，ｗ２はｗ１≧ｗ２である。両域Ｗ１とＷ２
とに挟まれた中間域Ｗ３は、胴周り第３弾性伸縮部材１
６の存在によって周り方向に相対的に弱い伸縮性を有
し、その中間域Ｗ３の伸縮応力ｗ３はｗ３＜ｗ２となる
ように設定されている。また、各々の応力ｗ１，ｗ２，
ｗ３は、前後側域６，７間で高低差を有することがあ
り、その場合には、前側域６の応力が後側域７の応力よ
りも高くなることが好ましい。股下域８では、湾曲線と
なって現われる両脚周り開口部１０周縁の後側約半分に
沿って延びる左右の弾性伸縮部材１５が、両開口部１０
間にわたって連続していて、両開口部１０の下端１０Ｂ
（図１参照）近傍から内方に向かって延び、前側域６に
偏倚する部位を横切っている。吸液性パッド３の接合部
分１９の上端部１９Ａは、パンツ２の第２弾性伸縮域Ｗ
２の近傍に接合している。接合部分１９の下端部１９Ｂ
は、脚周り開口部１０の下端１０Ｂよりも前方において
股下域８に接合している。接合部分１９は、パッド３が
股下域８から浮き上がったり、左右へずれ動いたりする
のを防止して、パンツ２の着用に支障を来さないように
する目的を有し、おむつが乳幼児用であるか大人用であ
るかに関わりなく、その幅は股下域８の幅のごく一部、
例えば１〜３０ｍｍにすることができる。
【００１０】図３のＩＶ−ＩＶ線端面である図４におい
て、パンツ２の前後側域６，７は、親水性または疎水性
不織布製の内面シート２１と疎水性不織布製の外面シー
ト２２とが互いに間欠的に接合した積層シートと、それ
ら内外面シート２１，２２間に介在する胴周り第１，
２，３弾性伸縮部材１３，１４，１６とからなり、部材
１３，１４，１６は伸長状態でそれら内外面シート２
１，２２の少なくとも一方の内面に接合している。裏面
シート２２は、胴周り開口部９周縁において内側に折曲
され、パッド３に上から重なっている。パンツ２の股下
域８は、親水性または疎水性不織布製の股下域内面シー
ト２５と、疎水性不織布製の股下域外面シート２６と、
両シート２５，２６間に介在する伸縮性で不透液性のプ
ラスチックフィルム２７とで構成され、フィルム２７が
前後方向（図の左右方向）に伸長された状態でそれら内
外面シート２５，２６各々の内面に間欠的に接合してい
る。おむつ１が不着用状態にあると、フィルム２７が収
縮して股下域８に多数のギャザーが生じる（図１参
照）。股下域８の前後端部３０，３１は、前後側域６，
７各々の第２伸縮域Ｗ２の下方部分に接合している。吸
液性パッド３は、その前後方向において、前端部１７と
接合部分１９との間、および後端部１８と接合部分１９
との間がパンツ２の内面に対し遊離状態にある。なお、
図４ではパンツ２とパッド３との接着剤Ｈ（図２参照）
のみが図示してあり、その他の構成部材の接合手段の図
示が省略してある。
て、パンツ２の前後側域６，７は、親水性または疎水性
不織布製の内面シート２１と疎水性不織布製の外面シー
ト２２とが互いに間欠的に接合した積層シートと、それ
ら内外面シート２１，２２間に介在する胴周り第１，
２，３弾性伸縮部材１３，１４，１６とからなり、部材
１３，１４，１６は伸長状態でそれら内外面シート２
１，２２の少なくとも一方の内面に接合している。裏面
シート２２は、胴周り開口部９周縁において内側に折曲
され、パッド３に上から重なっている。パンツ２の股下
域８は、親水性または疎水性不織布製の股下域内面シー
ト２５と、疎水性不織布製の股下域外面シート２６と、
両シート２５，２６間に介在する伸縮性で不透液性のプ
ラスチックフィルム２７とで構成され、フィルム２７が
前後方向（図の左右方向）に伸長された状態でそれら内
外面シート２５，２６各々の内面に間欠的に接合してい
る。おむつ１が不着用状態にあると、フィルム２７が収
縮して股下域８に多数のギャザーが生じる（図１参
照）。股下域８の前後端部３０，３１は、前後側域６，
７各々の第２伸縮域Ｗ２の下方部分に接合している。吸
液性パッド３は、その前後方向において、前端部１７と
接合部分１９との間、および後端部１８と接合部分１９
との間がパンツ２の内面に対し遊離状態にある。なお、
図４ではパンツ２とパッド３との接着剤Ｈ（図２参照）
のみが図示してあり、その他の構成部材の接合手段の図
示が省略してある。
【００１１】図３のＶ−Ｖ線端面である図５において、
パンツ２の左右側縁部には脚周り弾性伸縮部材１５の断
面が見える。部材１５は、股下域内面シート２５とフィ
ルム２７の少なくとも一方の内面に伸長状態で接合して
いる。パッド３は、粉砕パルプと高吸水性ポリマー粉末
からなる混合物の賦型物３６がティッシュペーパー３７
で被覆されてなるパネル３５と、その上面を覆う透液性
の上面シート３８と、その下面を覆うとともに側縁から
側方へ延出する不透液性の下面シート３９と、下面シー
ト３９の側方延出部上面に接合するとともに内側縁部４
０が上面シート３８の上面に接合し、外側縁部４１が下
面シート３９の側縁から延出する不透液性の側部シート
４２とで構成されている。下面シート３９には、不透液
性フィルムを使用する他に、該フィルムの下面側に不織
布を接合したラミネートフィルムを使用したり、パネル
３５の保液能力が著しく優れている場合には、透液性の
不織布を使用したりすることができる。側部シート４２
は、その外側縁部を折り返すことにより形成されたスリ
ーブ４３にパッド３の前後方向に伸長した弾性伸縮部材
４５を有し、部材４５の前後両端部がパッド３の前後端
部１７，１８に固着している。下面シート３９の接合部
分１９は、ホットメルト型接着剤Ｈを介してパンツ２の
股下域内面シート２５上面に接合している。おむつ１が
図１のごとく組み立てられていると、弾性伸縮部材４５
がその両端間で収縮し、下面シート３９と側部シート４
２とが一体となって仮想線のごとく湾曲し、着用者の脚
周りに密着して***物の横漏れを防止する。
パンツ２の左右側縁部には脚周り弾性伸縮部材１５の断
面が見える。部材１５は、股下域内面シート２５とフィ
ルム２７の少なくとも一方の内面に伸長状態で接合して
いる。パッド３は、粉砕パルプと高吸水性ポリマー粉末
からなる混合物の賦型物３６がティッシュペーパー３７
で被覆されてなるパネル３５と、その上面を覆う透液性
の上面シート３８と、その下面を覆うとともに側縁から
側方へ延出する不透液性の下面シート３９と、下面シー
ト３９の側方延出部上面に接合するとともに内側縁部４
０が上面シート３８の上面に接合し、外側縁部４１が下
面シート３９の側縁から延出する不透液性の側部シート
４２とで構成されている。下面シート３９には、不透液
性フィルムを使用する他に、該フィルムの下面側に不織
布を接合したラミネートフィルムを使用したり、パネル
３５の保液能力が著しく優れている場合には、透液性の
不織布を使用したりすることができる。側部シート４２
は、その外側縁部を折り返すことにより形成されたスリ
ーブ４３にパッド３の前後方向に伸長した弾性伸縮部材
４５を有し、部材４５の前後両端部がパッド３の前後端
部１７，１８に固着している。下面シート３９の接合部
分１９は、ホットメルト型接着剤Ｈを介してパンツ２の
股下域内面シート２５上面に接合している。おむつ１が
図１のごとく組み立てられていると、弾性伸縮部材４５
がその両端間で収縮し、下面シート３９と側部シート４
２とが一体となって仮想線のごとく湾曲し、着用者の脚
周りに密着して***物の横漏れを防止する。
【００１２】このように構成したおむつ１では、それが
着用され、パッド３が着用者の股下に密着すると、パン
ツ２の前後方向に伸長している股下域８がパッド３を下
から支え、その密着が一層確実になる。そのときに股下
域８に生じる前後方向の収縮力はパンツ２をずり下げる
ように作用するが、胴周り第２弾性伸縮域Ｗ２がその作
用を抑制し、また、それによって、胴周り第１弾性伸縮
域Ｗ１にその作用が及ぶことを阻止できる。したがっ
て、このおむつ１は、パッド３が着用者の股下に強く密
着する場合でも、ずり下がることがない。しかも第２弾
性伸縮域Ｗ２は、伸縮性フィルム２７との協働によって
吸液性パネル３５の前後端部を身体側へ押圧するととも
に、脚周りをも締め付けるように作用する。
着用され、パッド３が着用者の股下に密着すると、パン
ツ２の前後方向に伸長している股下域８がパッド３を下
から支え、その密着が一層確実になる。そのときに股下
域８に生じる前後方向の収縮力はパンツ２をずり下げる
ように作用するが、胴周り第２弾性伸縮域Ｗ２がその作
用を抑制し、また、それによって、胴周り第１弾性伸縮
域Ｗ１にその作用が及ぶことを阻止できる。したがっ
て、このおむつ１は、パッド３が着用者の股下に強く密
着する場合でも、ずり下がることがない。しかも第２弾
性伸縮域Ｗ２は、伸縮性フィルム２７との協働によって
吸液性パネル３５の前後端部を身体側へ押圧するととも
に、脚周りをも締め付けるように作用する。
【００１３】図示したように、パンツ２では、パッド３
の前後両端部１７，１８が幅方向の全体で胴周り開口部
９近傍に接合し、接合部分１９では幅方向中央の幅狭い
範囲が股下域の中央部に前側域６に偏倚して接合してい
る。例えば、おむつ１が大人用である場合、着用者が椅
子に着座したり、着座状態で臀部を動かしたり、仰臥状
態で横たわっている状態で臀部を動かしたりすることが
少なくないから、パッド３の後半域はその影響を受けて
変形し易い。したがって、その後半域に接合部分１９が
位置していると、パンツ２の伸縮性を阻害しないように
するなどの配慮からパッド３を股下域８にかなり小さい
面積で接合することになる接合部分１９が比較的容易に
破損してその機能を果し得なくなるおそれがある。ま
た、もとより、パッド３は、パッド３の全域が身体に正
常に位置すべきであるが、排糞よりも排尿の回数が多い
ため、排尿を受けることが多いパッド３の前半域が常に
正常に位置していることが望ましい。こうしたことが、
接合部分１９が前側域に偏倚している主な理由である。
の前後両端部１７，１８が幅方向の全体で胴周り開口部
９近傍に接合し、接合部分１９では幅方向中央の幅狭い
範囲が股下域の中央部に前側域６に偏倚して接合してい
る。例えば、おむつ１が大人用である場合、着用者が椅
子に着座したり、着座状態で臀部を動かしたり、仰臥状
態で横たわっている状態で臀部を動かしたりすることが
少なくないから、パッド３の後半域はその影響を受けて
変形し易い。したがって、その後半域に接合部分１９が
位置していると、パンツ２の伸縮性を阻害しないように
するなどの配慮からパッド３を股下域８にかなり小さい
面積で接合することになる接合部分１９が比較的容易に
破損してその機能を果し得なくなるおそれがある。ま
た、もとより、パッド３は、パッド３の全域が身体に正
常に位置すべきであるが、排糞よりも排尿の回数が多い
ため、排尿を受けることが多いパッド３の前半域が常に
正常に位置していることが望ましい。こうしたことが、
接合部分１９が前側域に偏倚している主な理由である。
【００１４】このようなパッド３では、パネル３５の前
後両端から延出する上下面シート３８，３９で形成され
た前後端部１７，１８が胴周り開口部９近傍に接合して
いるから、該開口部９の伸縮を比較的剛性なパネル３５
で妨げることがない。また、パッド３は、前後端部１
７，１８と接合部分１９とでパンツ２に接合するのみで
あり、その他の部位では前後側域６，７に対し遊離状態
にあるから、前後側域６，７の周り方向の伸縮性をパッ
ド３によって妨げることもない。なお、前後端部１７，
１８は上下面シート３８，３９のいずれか一方で構成さ
れていてもよい。
後両端から延出する上下面シート３８，３９で形成され
た前後端部１７，１８が胴周り開口部９近傍に接合して
いるから、該開口部９の伸縮を比較的剛性なパネル３５
で妨げることがない。また、パッド３は、前後端部１
７，１８と接合部分１９とでパンツ２に接合するのみで
あり、その他の部位では前後側域６，７に対し遊離状態
にあるから、前後側域６，７の周り方向の伸縮性をパッ
ド３によって妨げることもない。なお、前後端部１７，
１８は上下面シート３８，３９のいずれか一方で構成さ
れていてもよい。
【００１５】この発明において、吸液性パッド３は、前
後端部１７，１８がパンツ２の中間域Ｗ３の上部に接合
していてもよい。接合部分１９は、その上端部１９Ａが
中間域Ｗ３の下部にまで延びていてもよい。下端部１９
Ｂは脚周り開口下端部１０Ｂを越えてさらに股下域８の
後方にまで延びていてもよいが、その場合には、接合部
分１９が股下域８において該域８の全長の７０％を超え
ることがないようにする。パンツ２の股下域内面シート
２５や股下域外面シート２６を不透液性のプラスチック
フィルムに代えることができる。複数条の第１，２弾性
伸縮部材１３，１４各々を一枚の伸縮性シートに代えた
り、股下域８の伸縮性プラスチックフィルム２７を複数
条の伸縮部材に代えたりすることもできる。第２，３弾
性伸縮部材１４，１６は、必要がないときに省くことが
できる。脚周り開口部１０の周縁には後側半分と同様に
前側半分にも弾性伸縮部材を取り付けることができる。
また、股下域８の伸縮応力が比較的高いときには、脚周
り弾性伸縮部材１５の使用を省くこともできる。パッド
３は、下面シート３９の延出部を適宜幅狭くすることが
できる他に、弾性伸縮部材４５を省くこともできる。パ
ンツ２とパッド３の各部材を接合するには、ホットメル
ト型接着剤等の接着剤を使用する他に、熱溶融性素材に
対する溶着の技術を利用することもできる。
後端部１７，１８がパンツ２の中間域Ｗ３の上部に接合
していてもよい。接合部分１９は、その上端部１９Ａが
中間域Ｗ３の下部にまで延びていてもよい。下端部１９
Ｂは脚周り開口下端部１０Ｂを越えてさらに股下域８の
後方にまで延びていてもよいが、その場合には、接合部
分１９が股下域８において該域８の全長の７０％を超え
ることがないようにする。パンツ２の股下域内面シート
２５や股下域外面シート２６を不透液性のプラスチック
フィルムに代えることができる。複数条の第１，２弾性
伸縮部材１３，１４各々を一枚の伸縮性シートに代えた
り、股下域８の伸縮性プラスチックフィルム２７を複数
条の伸縮部材に代えたりすることもできる。第２，３弾
性伸縮部材１４，１６は、必要がないときに省くことが
できる。脚周り開口部１０の周縁には後側半分と同様に
前側半分にも弾性伸縮部材を取り付けることができる。
また、股下域８の伸縮応力が比較的高いときには、脚周
り弾性伸縮部材１５の使用を省くこともできる。パッド
３は、下面シート３９の延出部を適宜幅狭くすることが
できる他に、弾性伸縮部材４５を省くこともできる。パ
ンツ２とパッド３の各部材を接合するには、ホットメル
ト型接着剤等の接着剤を使用する他に、熱溶融性素材に
対する溶着の技術を利用することもできる。
【００１６】
【発明の効果】この発明に係る使い捨ての体液吸収性着
用物品では、パンツ内側の吸液性パッドをパンツの胴周
り開口部近傍と股下域とに接合してあるから、パッドは
股下域から浮き上がったり、左右へずれ動いたりするこ
とがなく、パンツの着用に支障を来すおそれがない。着
用後には、パンツが変形してもパッドの身体に対する正
常な着用状態は悪影響を受けることが少なく、パッドと
身体との間から***物が漏れるということがない。ま
た、このパッドは、前後端部とその中間の接合部分との
間がパンツに対し遊離状態にあるから、パッドの存在に
よってパンツの胴周り方向の伸縮性を妨げるということ
がなく、パンツは着用者の胴周りに一様な力でフィット
し、着用感がよい。
用物品では、パンツ内側の吸液性パッドをパンツの胴周
り開口部近傍と股下域とに接合してあるから、パッドは
股下域から浮き上がったり、左右へずれ動いたりするこ
とがなく、パンツの着用に支障を来すおそれがない。着
用後には、パンツが変形してもパッドの身体に対する正
常な着用状態は悪影響を受けることが少なく、パッドと
身体との間から***物が漏れるということがない。ま
た、このパッドは、前後端部とその中間の接合部分との
間がパンツに対し遊離状態にあるから、パッドの存在に
よってパンツの胴周り方向の伸縮性を妨げるということ
がなく、パンツは着用者の胴周りに一様な力でフィット
し、着用感がよい。
【図１】おむつの斜視図。
【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線断面図。
【図３】前後に伸展したおむつの平面図。
【図４】図３のＩＶ−ＩＶ線端面図。
【図５】図３のＶ−Ｖ線端面図。
１ 着用物品（おむつ） ２ パンツ ３ パッド ６ 前側域 ７ 後側域 ８ 股下域 ９ 胴周り開口部 １０ 脚周り開口部 １０Ａ 上端 １０Ｂ 下端 １７ 端部 １８ 端部 １９ 接合部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北澤 亘 香川県三豊郡豊浜町和田浜761−２ (56)参考文献 特開 平５−76565（ＪＰ，Ａ) 実開 平６−57334（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61F 13/49 A41B 13/04 A61F 5/44 A61F 13/15 A61F 13/472
Claims (3)
- 【請求項１】前側域と後側域との間に股下域が介在し、
伸縮性の胴周り開口部と左右一対の伸縮性の脚周り開口
部とを有するパンツと、前記股下域を中心に前後側域の
長手方向に前記パンツ内面に配置された吸液性パッドと
からなり、前記パッドが、透液性上面シートと、下面シ
ートと、それら両シート間に介在する吸液性パネルとに
よって構成され、前記パネルの前後両端各々から延出す
る該上下面シート部分の少なくとも一方によって形成さ
れる前後端部が前記前後側域の胴周り開口部近傍に接合
した使い捨てのパンツ型体液吸収性着用物品において、 前記パッドが、該パッドの前後端部間が前記股下域にも
接合し、その股下域における接合部分が幅１〜３０ｍｍ
を有して前記パッドの幅方向中央部に延在し、前記前後
各端部と中央部との間が前記パンツに対し遊離してお
り、かつ、 前記パンツの股下域が少なくとも不透液性かつ伸縮性フ
ィルムで形成されているとともに、前記フィルムの両側
縁が前記両脚周り開口部の側縁に沿って延びている こと
を特徴とする前記物品。 - 【請求項２】前記股下域における前記接合部分が前記前
側域に偏倚している請求項１記載の物品。 - 【請求項３】前記パンツが、前記胴周り開口部周縁と脚
周り開口部上端との間の上下方向の幅全体に胴周り方向
の伸縮性を有する請求項１記載の物品。
Priority Applications (9)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07221976A JP3130454B2 (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | 使い捨てのパンツ型体液吸収性着用物品 |
| TW086213877U TW360042U (en) | 1995-08-30 | 1996-08-06 | Disposable absorbent undergarment |
| MYPI96003440A MY117986A (en) | 1995-08-25 | 1996-08-21 | Disposable absorbent undergarment |
| AU62198/96A AU718109B2 (en) | 1995-08-25 | 1996-08-22 | Disposable absorbent undergarment |
| EP96306146A EP0761194B1 (en) | 1995-08-25 | 1996-08-22 | Disposable absorbent undergarment |
| DE69617566T DE69617566T2 (de) | 1995-08-25 | 1996-08-22 | Absorbierende Wegwerfwindel |
| CA002184039A CA2184039C (en) | 1995-08-25 | 1996-08-23 | Disposable absorbent undergarment |
| US08/704,031 US6364863B1 (en) | 1995-08-25 | 1996-08-26 | Disposable absorbent undergarment |
| KR1019960036265A KR0158547B1 (ko) | 1995-08-30 | 1996-08-29 | 일회용 팬티형 체액 흡수성 착용 물품 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07221976A JP3130454B2 (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | 使い捨てのパンツ型体液吸収性着用物品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0956747A JPH0956747A (ja) | 1997-03-04 |
| JP3130454B2 true JP3130454B2 (ja) | 2001-01-31 |
Family
ID=16775127
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07221976A Expired - Lifetime JP3130454B2 (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-30 | 使い捨てのパンツ型体液吸収性着用物品 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3130454B2 (ja) |
| KR (1) | KR0158547B1 (ja) |
| TW (1) | TW360042U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10245537B2 (en) | 2012-05-07 | 2019-04-02 | 3M Innovative Properties Company | Molded respirator having outer cover web joined to mesh |
Families Citing this family (21)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3576045B2 (ja) | 1999-08-30 | 2004-10-13 | ユニ・チャーム株式会社 | パンツ型の使い捨ておむつ |
| JP3696031B2 (ja) * | 2000-03-06 | 2005-09-14 | ユニ・チャーム株式会社 | 生理用ショーツ |
| JP3664633B2 (ja) * | 2000-03-31 | 2005-06-29 | ユニ・チャーム株式会社 | 生理用ショーツ |
| JP3847051B2 (ja) * | 2000-03-31 | 2006-11-15 | ユニ・チャーム株式会社 | 生理用ショーツ |
| ATE511827T1 (de) | 2000-11-29 | 2011-06-15 | Daio Seishi Kk | Wegwerfpapierwindel und verfahren zur herstellung derselben |
| WO2002074213A1 (fr) | 2001-03-15 | 2002-09-26 | Daio Paper Corporation | Couche en papier et procede de fabrication de feuille extensible utilisee dans la couche |
| JP4076744B2 (ja) | 2001-07-31 | 2008-04-16 | ユニ・チャーム株式会社 | パンツ型の使い捨て着用物品 |
| JP3957047B2 (ja) | 2001-08-23 | 2007-08-08 | ユニ・チャーム株式会社 | パンツ型の使い捨ておむつ |
| JP4422387B2 (ja) * | 2002-03-28 | 2010-02-24 | 白十字株式会社 | 使い捨ておむつ |
| JP4116820B2 (ja) | 2002-05-22 | 2008-07-09 | ユニ・チャーム株式会社 | パンツ型おむつ |
| US8109915B2 (en) | 2002-08-30 | 2012-02-07 | Uni-Charm Corporation | Pull-on disposable wearing article |
| JP4116845B2 (ja) | 2002-08-30 | 2008-07-09 | ユニ・チャーム株式会社 | パンツ型の使い捨て着用物品 |
| JP4249993B2 (ja) | 2003-01-30 | 2009-04-08 | ユニ・チャーム株式会社 | パンツ型の使い捨て着用物品 |
| JP4480668B2 (ja) * | 2005-12-27 | 2010-06-16 | 花王株式会社 | 使い捨ておむつ |
| JP4726641B2 (ja) * | 2006-01-25 | 2011-07-20 | 株式会社リブドゥコーポレーション | 吸収性物品 |
| AU2011243572B2 (en) | 2010-04-19 | 2015-06-25 | Unicharm Corporation | Absorbent article |
| JP2012095937A (ja) * | 2010-11-05 | 2012-05-24 | Daio Paper Corp | パンツタイプ使い捨ておむつ |
| WO2013122939A1 (en) * | 2012-02-13 | 2013-08-22 | The Procter & Gamble Company | Disposable pull-on garment |
| JP5945446B2 (ja) * | 2012-04-23 | 2016-07-05 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品 |
| JP6469754B2 (ja) * | 2016-04-27 | 2019-02-13 | 国立大学法人秋田大学 | 洗髪用吸収性パッドセット及びそれを用いた洗髪方法 |
| JP7137928B2 (ja) * | 2017-12-28 | 2022-09-15 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品 |
-
1995
- 1995-08-30 JP JP07221976A patent/JP3130454B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1996
- 1996-08-06 TW TW086213877U patent/TW360042U/zh unknown
- 1996-08-29 KR KR1019960036265A patent/KR0158547B1/ko not_active IP Right Cessation
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10245537B2 (en) | 2012-05-07 | 2019-04-02 | 3M Innovative Properties Company | Molded respirator having outer cover web joined to mesh |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0956747A (ja) | 1997-03-04 |
| KR970009757A (ko) | 1997-03-27 |
| KR0158547B1 (ko) | 1998-12-15 |
| TW360042U (en) | 1999-06-01 |
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