JP3130080U - ドライダイヤモンドビット - Google Patents
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Abstract
【課題】 ダイヤモンドビットでコンクリートなどの硬質材料の切削加工する場合に冷却剤を供給しないで効率的な切削ができるドライダイヤモンドビットを提供する。
【解決手段】 ダイヤモンドチップ2を固着する中空円筒体3の縁部4のダイヤモンドチップ2の下面に切り込み部1を設け、空気を流通させる。これにより、ダイヤモンドチップ2等の冷却が行われ、冷却剤を使用しないで良好で効率的切削ができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 ダイヤモンドチップ2を固着する中空円筒体3の縁部4のダイヤモンドチップ2の下面に切り込み部1を設け、空気を流通させる。これにより、ダイヤモンドチップ2等の冷却が行われ、冷却剤を使用しないで良好で効率的切削ができる。
【選択図】 図1
Description
本考案は、ガラス,セラミックス,コンクリート,金属酸化物,金属窒化物等の結晶もしくは多結晶体,アモルファス体等の固体状材料もしくは部材を切断,研削,切削,穴あけ等の加工を行うダイヤモンドビットに関するものであり、特に、極めて簡便、かつ効果的な構造を有し、回転駆動等の動力を有効、かつ効果的に利用して該冷却効果を高めて空気の流動により冷却し、冷却剤を不要としたドライダイヤモンドビットに関する。
各種の硬質材料であるコンクリート,ガラス,セラミックス,金属酸化物,金属窒化物等の材料は、様々な目的に広範囲に利用されている。一例として挙げるなら、建設材料として広く用いられているコンクリートは優れた材料であり代替材料として検討されるものが見当らないほどである。
代表的な硬質材料である例えば、コンクリート材料は、建設物等に広く用いられるが、建築物等を構築した後に部分的に加工等の後処理等が発生することがある。例えば、配管等のために穴あけ処理を必要とするなどである。このような時にコンクリート類を切削加工もしくは穴あけ加工等の処理において、ダイヤモンドチップを構築したダイヤモンドビットが用いられる。
鉄筋コンクリート構築物を例として従来の技術を説明する。鉄筋コンクリート構築物において、例えば冷暖房装置の設置や電気や水道等の配管等、コンクリート構築物の解体等の処理など、鉄筋コンクリート構築物を切削加工する必要がある。このような作業に、従来、円管筒状の金属体の端面の縁部の円周にダイヤモンドチップを設置して構成されたダイヤモンドビットが用いられていた。
従来のダイヤモンドビットは、被研削物としてコンクリート構築物,硬質材料,セラミックス等であるため、切削加工において高温度になる。そのため、一般には冷却用の液体として通常では水等の冷却剤を用いて該ダイヤモンドビットを冷却しながら切削等の加工を行ってきた。
従来より用いられているように、水等を用いて冷却を行った場合、例えばコンクリート構築物に埋め込まれた電線等の切断に対して極めて神経質にならざるを得ない。例えば、電源線を切断してしまった場合、水等の冷却剤のために短絡が発生して単なる切断のみならず電源関連の重篤な負荷を生じさせる結果となる。そのため、例えば、切削現場周辺の広い範囲にわたって停電を引き起こすなどの危険性を有する。
例えば、コンクリート構造物中の電話線や各種の信号線などを切断してしまった場合、単なる切断にのみならず冷却剤による短絡によって信号線類に接続した様々な高価な機器に対して大きな負荷を発生させてしまう危険性を有する。
なお、ダイヤモンドビットに関する公知技術としては「特許文献1」が一例として挙げられる。
特開2004−238838号(図1)
「特許文献1」の「特開2004−238838号」の「ロータリー式ボーリング用ダイヤモンドビット」は切刃部にダイヤモンド粉を植え込んだ部分と植え込まない部分を作り、効果的なボーリングを行うようにしたものであるが、切削時において冷却剤の使用が必要であり、後に詳述する本考案とは大きく相違するものである。
また、公知文献ではないが、同一出願人による「実願2006−001196号」の「ダイヤモンドビット」もダイヤモンドチップに特徴を有するものであるが、前記の「特許文献1」と同じく切削に当って冷却剤を必要とするものである。
切削時に冷却剤を用いることにより切削性の向上を図ることはできるが、前記のように冷却剤による短絡等の問題点があり、従来より冷却剤を用いない所謂ドライダイヤモンドビットが要請されていた。
本考案は、以上の要請に鑑みて考案されたものであり、被切削物の特性に対して安定した切削特性を示し、例えば、コンクリート構築物における切削処理において水等の冷却剤を利用すること無しに空気の循環を制御して効果的に冷却する機能を発揮し、被切削物を安定に切削加工することができるドライダイヤモンドビットを提供することを目的とする。
本考案は、以上の目的を達成するために、請求項1の考案は、コンクリート又は鉄筋を含むコンクリート等の硬質材料の切削,切断,穴あけ等を行うためのダイヤモンドビットであって、該ダイヤモンドビットは、中空円筒体と、この端面の縁部に円周方向に沿って適宜間隔で配設されて固着されるダイヤモンドチップとからなり、該ダイヤモンドチップの下面の前記縁部には空気が流通する切り込み部が前記縁部を横切って形成されることを特徴とする。
また、請求項2の考案は、前記切り込み部が、前記中空円筒状体の軸線方向に対して傾斜して形成されることを特徴とする。
本考案の請求項1の「ドライダイヤモンドビット」によれば、中空円筒状体の縁部に円周方向に沿って適宜間隔で配列されたダイヤモンドチップの下面の前記縁部に切り込み部を形成し、切削時に空気がこの切り込みを流通するようにしたため切削時においてダイヤモンドチップの温度上昇が緩和される。そのため、冷却剤を使用しないで良好切削を行うことができる。なお、切り込み部の寸法,深さ等については実験的,経験的に決めることになる。
また、本考案の請求項2の「ドライダイヤモンドビット」によれば、切り込み部が傾斜して形成されているため、極めて効果的に冷却用の空気の流れを制御することができ、冷却剤を用いることなく、切削性の向上を一層図ることができる。なお、傾斜角度は特定せず、実験的,経験的に、かつダイヤモンドビットの形状,大きさに対応して決定することになる。即ち、本考案のダイヤモンドビットは、様々な硬質材料に対して安定な切削特性を示し、かつ冷却用の水等の冷却剤を必要としない安定な切削特性を示す優れたドライダイヤモンドビットを提供するものであり、具体的にはドライ状態で使用することができるダイヤモンドビットとして利用できる。
以下、本考案のドライダイヤモンドビットの実施の形態を図面を参照して詳述する。
図1(a),(b)は本考案のドライダイヤモンドビット100の実施の形態を示す。
図1(a),(b)は本考案のドライダイヤモンドビット100の実施の形態を示す。
図示のようにドライダイヤモンドビット100は中空円筒体3と、この端面の縁部4にその円周方向に沿って所定の定間隔で配列されているダイヤモンドチップ2とからなる。なお、ダイヤモンドチップ2の形状やその配列数等については公知技術のものがすべて適用可能であり、なお、本実施例では10箇の普通の角状のダイヤモンドチップ2が設けられている。
一方、ダイヤモンドチップ2が固着されている中空円筒体3の縁部4には図1(a),(b)に示すように切り込み部1が縁部を横切って形成される。なお、切り込み部1は、ダイヤモンドチップ2の下面の縁部4に形成される。また、その切り込み方向は図1(b)に示すように中空円筒体3の軸線方向に沿って形成される。
図2は、縁部4に形成された切り込み部1を示す部分的平面図であり、図3はその模式的斜視図である。
図2は、縁部4に形成された切り込み部1を示す部分的平面図であり、図3はその模式的斜視図である。
「実施例1」のドライダイヤモンドビット100における切り込み部1は中空円筒体3の軸線方向に平行に形成されているが、「実施例2」のドライダイヤモンドビット100Aでは切り込み部1aは図4に示すように中空円筒体3の軸線に対して傾斜して形成される。なお、この傾斜角は実験的,経験的に決めることが望ましく限定されるものではない。
この傾斜した切り込み部1aを形成するとドライダイヤモンドビット100Aの切削時における回転に伴って切り込み部1a内に空気が円滑に、かつ加速されて流れ、空気の流量制御もでき効率のダイヤモンドチップの冷却ができる。これにより、冷却剤を用いることなく良好で効率的な切削ができる。
本考案は、様々な目的に広範囲に利用されている各種の硬質材料であるコンクリート,ガラス,セラミックス,金属酸化物,金属窒化物等の材料を切削,切断,研削等の加工もしくは穴あけ等の処理を行うにあたって有効なダイヤモンド切削具を構成するダイヤモンドビットを提供するものであり、特に空気の流れによる冷却効果を利用して冷却用の水等の冷却剤を必要としない、所謂ドライビットを提供することができる。一般的に用いられている冷却剤を使うダイヤモンドビットでは、構築物に固定されたもしくは埋め込まれた電源線や信号線などを切断した場合、冷却用の水のために短絡等の極めて重篤な影響となる可能性を有する。本考案のドライダイヤモンドビットでは、冷却用の冷却水等を必要としないため短絡等の危険を回避することが可能であり、産業利用において極めて大きな優位性を有するダイヤモンドビットを提供することが可能となる。また、本考案によるダイヤモンドビットは、コンクリート等の硬質材料を加工するための優れたダイヤモンドビットに利用されるものであり、これに用いられるダイヤモンドビットとして広く産業界にて利用されるものである。
1 切り込み部
1a 切り込み部
2 ダイヤモンドチップ
3 中空円筒体
4 縁部
100 ドライダイヤモンドビット
100A ドライダイヤモンドビット
1a 切り込み部
2 ダイヤモンドチップ
3 中空円筒体
4 縁部
100 ドライダイヤモンドビット
100A ドライダイヤモンドビット
Claims (2)
- コンクリート又は鉄筋を含むコンクリート等の硬質材料の切削,切断,穴あけ等を行うためのダイヤモンドビットであって、該ダイヤモンドビットは、中空円筒体と、この端面の縁部に円周方向に沿って適宜間隔で配設されて固着されるダイヤモンドチップとからなり、該ダイヤモンドチップの下面の前記縁部には空気が流通する切り込み部が前記縁部を横切って形成されることを特徴とするドライダイヤモンドビット。
- 前記切り込み部が、前記中空円筒状体の軸線方向に対して傾斜して形成されることを特徴とする請求項1に記載のドライダイヤモンドビット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006008436U JP3130080U (ja) | 2006-10-18 | 2006-10-18 | ドライダイヤモンドビット |
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JP2006008436U JP3130080U (ja) | 2006-10-18 | 2006-10-18 | ドライダイヤモンドビット |
Publications (1)
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JP3130080U true JP3130080U (ja) | 2007-03-15 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020011325A (ja) * | 2018-07-17 | 2020-01-23 | 日本特殊陶業株式会社 | 電鋳砥石 |
-
2006
- 2006-10-18 JP JP2006008436U patent/JP3130080U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2020011325A (ja) * | 2018-07-17 | 2020-01-23 | 日本特殊陶業株式会社 | 電鋳砥石 |
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