JP3129987B2 - 電動式射出成形機のエジェクタ装置 - Google Patents
電動式射出成形機のエジェクタ装置Info
- Publication number
- JP3129987B2 JP3129987B2 JP09093208A JP9320897A JP3129987B2 JP 3129987 B2 JP3129987 B2 JP 3129987B2 JP 09093208 A JP09093208 A JP 09093208A JP 9320897 A JP9320897 A JP 9320897A JP 3129987 B2 JP3129987 B2 JP 3129987B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ejector
- injection molding
- molding machine
- electric
- ejector device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
のエジェクタ装置に関し、改良された速度特性及び突出
力を実現する電動式射出成形機のエジェクタ装置に関す
る。
た樹脂を高圧で金型のキャビティ内に充填し、該キャビ
ティ内で冷却させ、続いて金型を開いて成形品を取り出
すようにした射出成形機において、冷却工程が完了する
と、成形品を可動側に残した状態で金型が開かれ、エジ
ェクタ装置によって成形品が金型から突き落とされるよ
うになっている。エジェクタ装置はその射出成形機の駆
動源の種類により、電動式と油圧式があるが、電動式の
エジェクタ装置は、油圧式と比較してその高精度の位置
制御に優れているという特徴がある。
クタ装置の1例を示す概略図である。図1の電動式エジ
ェクタ装置において、図示していないサーボモータの回
転運動をタイミングベルト1及びプーリ2を介してボー
ルナット3に伝える。ボールナット3はベアリング4
a、4bによって回転自在に支持され、該ベアリング4
a、4bは、支持部材5に固定されている。さらに該支
持部材5は、可動プラテン6に固定されたガイドバー7
に結合されている。また、ガイドバー7には、エジェク
タロッドプレート9が摺動自在に関着されている。
に伝えられた回転は、ボールネジ軸8によって直線運動
に変換され、ボールネジ軸8に結合されているエジェク
タロッドプレート9及びエジェクタロッド10を前後進
させる。エジェクタロッド10は、可動プラテン6に取
付けられた金型11の内部のエジェクタプレート12を
押し、エジェクタプレート12に取り付けられたエジェ
クタピン13a、13b、13cが前後進することによ
り、成形品14を突出す。図2は、エジェクタプレート
12が前進限まで前進して、エジェクタピン13a、1
3b、13cが成形品14を突き出した状態を示す。
射出成形機のエジェクタ装置においては、静電気等の影
響で成形品がエジェクタピンから離脱しないという問題
がある。この問題を解消する方法の一つに、油圧式エジ
ェクタ装置の場合、金型内のエジェクタプレートを速い
速度で前進限にぶつけ、停止させ、その衝撃で製品を落
とすという方法があるが、電動式エジェクタ装置の場
合、次のような理由で、この方法をとることができな
い。
ボールナットとボールネジ軸間で直線運動に変換してい
るため、駆動系の慣性が油圧式と比較して大きくなり、
エジェクタプレートが前進限に到達しても慣性力が残っ
た状態となり、この慣性力の残存が成形品の慣性力との
差を縮めることになり、そのため発生する衝撃力が小さ
くなって成形品を落とすことが困難となる。
圧式エジェクタ装置において、エジェクタプレートが前
進限に到達するまでの速度特性を比較したグラフであ
り、図3の横軸はエジェクタ装置の直進可動部材のスト
ロークであり、縦軸は突出速度である。図3において、
油圧式及び電動式のエジェクタ装置は共に、ストローク
の開始からエジェクタプレートの突出速度は一定の加速
度で増加し、設定速度に至ると突出速度は等速となる。
次いで、油圧式の場合は、前進限に達すると突出速度は
設定速度から、いきなりゼロとなって、エジェクタプレ
ートは停止するが、電動式の場合は、慣性力が残ってい
るため、前進限に到達した時点で突出速度をいきなりゼ
ロにすることはできず、前進限の少し手前から減速して
前進限に到達してゼロとなるように設定されている。電
動式エジェクタ装置では、誤設定をすると射出成形装置
の構成部品にこの慣性力分が過負荷となって、機械的な
ダメージを与えることになる。
進限に衝突させたときの従来の電動式エジェクタ装置と
油圧式エジェクタ装置の突出力の比較をグラフにして示
す。図4の横軸は時間、縦軸は突出力を示す。エジェク
タプレートの前進開始から時間Aまではなだらかな曲線
が続き、この部分はエジェクタ装置の直進可動部材の摺
動抵抗を示す。次いで各曲線においてピークが示される
が、ピークの起点は前進限に衝突したときであり、ピー
クはその直後に生ずる慣性力による突出力を示す。
置の場合の曲線には、慣性力による大きな突出力のピー
クがあり、射出成形装置に対して大きな過負荷となり、
射出成形機にダメージを与える。これに対して、油圧式
エジェクタ装置の場合の曲線は、突出力のピークが小さ
くほぼ定格突出力を維持することが可能である。
ジェクタ装置において、油圧式エジェタク装置のように
前進限にエジェクタプレートをぶっつけたとしても、射
出成形装置に過負荷を与えずに、うまく成形品をエジェ
クタピンから離脱させることができる電動式射出成形機
のエジェクタ装置を提供することを目的とする。
は、電動機により成形品を突き出すための射出成形機の
エジェクタ装置において、前記電動機の回転が直線運動
に変換されてその直線運動の方向に移動するエジェクタ
ロッドプレートと、該エジェクタロッドプレートに相対
的に移動するように設けられたボルトと、該ボルトに締
め付け調整可能に取り付けられたエジェクタロッドと、
該エジェクタロッドと前記エジェクタロッドプレートと
の間に介在され、前記ボルトに固定された緩衝部材を有
することを特徴とする。
置(以下、単に「電動式エジェクタ装置」という)は、
出力軸上に慣性力を吸収することができる緩衝部材を配
置しているので、成形品を突き出すために直進可動部材
の移動により、前進限まで達したエジェクタプレート
は、緩衝部材により突出力が減じられ、成形品の慣性力
との差が大きくなる。したがって、成形品のエジェクタ
ピンからの離脱を確実なものとすることができる。ま
た、本発明の電動式エジェクタ装置は、エジェクタロッ
ドに対するボルトの締め付けを調整することによって、
緩衝部材の予圧を調整でき、常に一定の範囲内に設定す
ることが可能な突出力を発生できる。
置(以下、単に「電動式エジェクタ装置」という)にお
ける緩衝部材には、例えば、バネを使用することがで
き、エジェクタプレートが前進限に到達したときに発生
する突出力を定格以内とするためには、該定格突出力相
当の圧力を予めバネに付与しておくことが望ましい。
ジェクタ装置の1形態を説明する。図5は本発明の電動
式エジェクタ装置の一部分であり、エジェクタロッド3
0とエジェクタロッドプレート29に緩衝部材としてバ
ネ31を配した様子を示し、他の部分は図1及び図2に
示されるような従来の電動式エジェクタ装置と同様であ
る。
ータにより伝えられた回転をボール軸ネジ28へ直線運
動に変換して伝えるボールナットである。24bはボー
ルナット23を回転自在に支持部材25に固定するベア
リングである。該支持部材25は可動プラテン26に固
定されたガイドバー27に結合されている。一方、ボー
ルネジ軸28、エジェクタロッドプレート29、さらに
エジェクタロッド30は、直列に結合され、さらに、図
示されていないエジェクタプレート及びエジェクタピン
に結合されて、直進可動部材を構成している。
いて、特に、エジェクタロッドプレート29とエジェク
タロッド30間に、弾性部材としてバネ31が介在して
いる。このバネ31の固定はエジェクタロッドプレート
29からエジェクタロッド30にかけて埋設されたボル
ト32によって行われる。このボルト32による締め付
けの調整によって、バネ31に予め付与する圧力(予
圧)をコントロールできる。本発明においては、エジェ
クタロッドプレート29の定格突出力相当の予圧をかけ
るように設定する。ボルト32にてバネ31にこのよう
な予圧を与えるには、ボルト32の段部とエジェクタロ
ッドプレート29が摺動自在に支持される状態におい
て、バネ31のバネ定数とボルト32の段部の長さを設
定する。
いて、成形品取出の際には、図示しないサーボモータか
らボールナット23に伝えられる回転運動は、該ボール
ナット23とボールネジ軸28との協動により、該ボー
ルネジ軸28へ直線運動として伝えられる。該ボール軸
ネジ軸28は前記したように直進可動部材を構成してい
るので、直進可動部材に直線的な前進運動を行わせ、次
いで、可動プラテン26に取り付けられた図示しない金
型内のエジェクタプレートを前進限まで衝突させて成形
品を離脱させる。
予圧がかかっているため、エジェクタプレートの突出時
にバネ31はたわむことなく移動し、前進限における衝
突時に発生する突出力(慣性力)は、バネ31により吸
収される。このとき、定格突出力以上の過負荷が発生す
ると、その過負荷分だけバネ31が縮み、ボルト32は
相対的に後ろの方向へ移動し、過負荷を吸収することが
できる。
定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変
形することが可能であり、これらを本発明の範囲から除
外するものではない。
進限に衝突させたときの、本発明の電動式エジェクタ装
置の突出力と、従来の電動式及び油圧式の突出力とを対
比してグラフに示す。図4の横軸は時間、縦軸は突出力
を示す。本発明の電動式エジェクタ装置は、従来の電動
式エジェクタ装置に比べて、慣性力による大きな突出力
のピークがなく、従来の油圧式エジェクタ装置に類似し
た定格突出力を示すものとなる。したがって、本発明の
電動式エジェクタ装置は、射出成形機に対して大きな過
負荷とはならず、射出成形機にダメージを与えない。
装置によれば、電動機により成形品を突き出すためのエ
ジェクタ装置における出力軸上に、エジェクタプレート
が前進限に到達した際に発生する突出力を吸収すること
ができる緩衝部材を配置しているので、エジェクタ装置
を衝撃的に作動させたとしても、常に一定の範囲内に設
定することのできる突出力を発生させることができ、し
たがって、成形品を確実にエジェクタピンから離脱させ
ることができる。
クタ装置によれば、エジェクタプレートが前進限に衝突
したときに発生する過負荷を、出力軸上に設けた緩衝部
材が吸収するので、誤設定などによる装置や金型の損傷
を防ぐことができる。
クタ装置によれば、前進限にぶつけて成形品を落とすな
どの油圧式エジェクタの使用法と同様の条件設定が可能
となる。
例を示す概略図である。
例を示す概略図であり、エジェクタプレートが前進限ま
で前進してエジェクタピンが成形品を突き出した状態を
示す。
タ装置における、エジェクタプレートが前進限に到達す
るまでの速度特性を比較したグラフである。
せたときの従来の電動式エジェクタ装置と油圧式エジェ
クタ装置の突出力と、本発明の電動式エジェクタ装置の
突出力を示したグラフである。
一部分であり、エジェクタロッドとエジェクタロッドプ
レートに緩衝部材を配した様子を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 電動機により成形品を突き出すための射
出成形機のエジェクタ装置において、前記電動機の回転
が直線運動に変換されてその直線運動の方向に移動する
エジェクタロッドプレートと、該エジェクタロッドプレ
ートに相対的に移動するように設けられたボルトと、該
ボルトに締め付け調整可能に取り付けられたエジェクタ
ロッドと、該エジェクタロッドと前記エジェクタロッド
プレートとの間に介在され、前記ボルトに固定された緩
衝部材を有することを特徴する電動式射出成形機のエジ
ェクタ装置。 - 【請求項2】 前記緩衝部材がバネであり、前記エジェ
クタロッドに結合されたエジェクタプレートが前進限に
到達した際に発生する突出力を定格以内とするために、
該定格突出力相当の予圧がバネに付与されている請求項
1記載の電動式射出成形機のエジェクタ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09093208A JP3129987B2 (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 電動式射出成形機のエジェクタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09093208A JP3129987B2 (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 電動式射出成形機のエジェクタ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10264215A JPH10264215A (ja) | 1998-10-06 |
JP3129987B2 true JP3129987B2 (ja) | 2001-01-31 |
Family
ID=14076161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09093208A Expired - Fee Related JP3129987B2 (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 電動式射出成形機のエジェクタ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3129987B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6580755B1 (en) | 1999-09-13 | 2003-06-17 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Apparatus and method for encoding |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6811391B1 (en) * | 1999-05-03 | 2004-11-02 | Milacron Inc. | Electrically driven apparatus for ejecting injection molded parts |
CN105216177A (zh) * | 2015-11-16 | 2016-01-06 | 重庆持恒模具有限公司 | 带有顶出机构的模具 |
JP2022158668A (ja) * | 2021-04-02 | 2022-10-17 | 住友重機械工業株式会社 | 射出成形機の制御装置、射出成形機、射出成形システム及び、射出成形機の制御方法 |
-
1997
- 1997-03-27 JP JP09093208A patent/JP3129987B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6580755B1 (en) | 1999-09-13 | 2003-06-17 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Apparatus and method for encoding |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10264215A (ja) | 1998-10-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN102582052B (zh) | 射出成形机及其控制方法 | |
US7270525B2 (en) | Nozzle touch mechanism | |
KR100355740B1 (ko) | 사출성형기의 노즐터치장치 | |
EP1198335B1 (en) | Electrically driven apparatus for ejecting injection molded parts | |
JP3129987B2 (ja) | 電動式射出成形機のエジェクタ装置 | |
JP3426992B2 (ja) | 射出成形機における駆動装置の過負荷発生防止装置 | |
US6796787B2 (en) | Product ejecting apparatus and method for an injection molding machine | |
JP6027842B2 (ja) | 電動ダイカストマシン | |
JP6026212B2 (ja) | 電動ダイカストマシン | |
JP6751134B2 (ja) | 射出成形機 | |
CN107775879B (zh) | 注射成型机 | |
JP4936999B2 (ja) | 成形機 | |
JP2016198773A (ja) | 電動ダイカストマシン | |
JP2000006206A (ja) | 射出成形機の射出装置 | |
JP2003039503A (ja) | 駆動装置 | |
JP2020192814A (ja) | 射出成形機 | |
JP2004017490A (ja) | 射出成形機における射出装置及び成形方法 | |
JP2022093744A (ja) | 射出成形機 | |
JP2003145592A (ja) | エジェクタ装置 | |
JP2003145591A (ja) | エジェクタ装置 | |
CN117341161A (zh) | 合模装置、注射成型机、以及合模方法 | |
JP2004351869A (ja) | 射出成形機の電動式突出機構 | |
EP0645228A1 (en) | Mold clamping apparatus for electric injection molding machines |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071117 Year of fee payment: 7 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081117 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081117 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091117 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091117 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101117 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111117 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111117 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121117 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121117 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131117 Year of fee payment: 13 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |