JP3128335B2 - パターン形成方法 - Google Patents

パターン形成方法

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JP3128335B2
JP3128335B2 JP04190996A JP19099692A JP3128335B2 JP 3128335 B2 JP3128335 B2 JP 3128335B2 JP 04190996 A JP04190996 A JP 04190996A JP 19099692 A JP19099692 A JP 19099692A JP 3128335 B2 JP3128335 B2 JP 3128335B2
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の微細加工
に適用されるパターン形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSI等の半導体集積回路をはじめとす
る各種の電子部品の製造工程では、リソグラフィを含む
微細加工技術が採用されている。この技術は、具体的に
は、以下の如きプロセスとして実施されている。即ち、
まず、シリコン単結晶ウェハ等の表面に各種の金属酸化
膜や金属膜が形成されてなる基板上に、レジスト膜を形
成する。次に、このレジスト膜の所定領域を選択的に露
光した後、ベーキング、現像処理、およびリンス処理を
行うことによって、レジスト膜の露光領域を、選択的に
除去または残存させて所望のレジストパターンを形成す
る。続いて、このレジストパターンを耐エッチングマス
クとして、基板表面(金属酸化膜、金属膜等)をエッチ
ングすることにより、所望の形状のライン、スペース、
およびコンタクトホール等を形成する。
【0003】近年、電子部品の高密度化に伴う高密度集
積化を図るために、上述した技術において、レジストパ
ターンの超微細化が求められている。かかる要望に対
し、優れたレジストコントラストを得られる材料とし
て、酸を触媒とした化学増幅型レジストが提案されてい
る。この化学増幅型レジストとして、具体的には、露光
により酸を発生する化合物(以下、光酸発生剤と記す)
と、酸によって分解し得る疎水性基を有し、分解後に親
水性基を生じる化合物とを含有する感光性組成物、およ
び露光により酸を発生する化合物と、ポリマーと、架橋
剤とを含有する感光性組成物が挙げられる。これらのう
ち、前者は、露光領域において、発生した酸の作用によ
って第二成分が親水性基を生じ、当該露光領域が現像液
に対して可溶化するポジ型レジストである。一方、後者
は、露光領域において、発生した酸の作用によって架橋
剤がポリマーを架橋してその分子量を高めるため、当該
露光領域が現像液に対して不溶化するネガ型レジストで
ある。これらレジストでは、光酸発生剤は、触媒として
機能するため、微量で他成分に対して作用し、微細なパ
ターンの形成に寄与することが可能である。
【0004】しかしながら、化学増幅型レジストを用
い、上述した従来のプロセスに従ってパターンを形成し
た場合、レジスト膜の露光領域において光酸発生剤より
発生する酸が微量であるため、周囲の環境、特に下地の
基板から影響を受け易く、安定して微細なパターンを形
成することができない。即ち、レジスト膜形成以前に基
板上に不可避的に存在する不純物が、レジスト膜中を拡
散したり、また基板との界面において光酸発生剤より発
生した酸を吸着してこの酸を失活させることにより、レ
ジスト膜の溶解性の変化が疎外され、形成されるパター
ンの形状が損われる。
【0005】図2に、従来のプロセスに従い、化学増幅
型レジストを用いて形成されたパターンの断面形状の具
体例を示す。同図において、基板21上に形成されたレ
ジストパターン22の断面には裾引きが生じており、所
望の幅を有するラインおよびスペースが解像されていな
い。これは、以下の理由に因ると推定される。
【0006】一般に、ポジ型の化学増幅型レジストで
は、露光領域において強酸の存在下で親水性基が発生す
る。しかし、当該露光領域では、基板上に不可避的に存
在するアミン等の塩基性不純物が酸を失活させるため、
親水性基の発生が抑制され、現像液に対する溶解性が不
充分になる。よって、当該レジストの露光領域は、特に
基板との界面付近において、現像処理時に幾分溶解せず
に残存するため、図2の如く断面に裾引きが生じ、所望
の幅を有するラインおよびスペースが解像されない。
【0007】また、ネガ型の化学増幅型レジストでは、
露光領域において弱酸によってポリマーの架橋反応が進
行する。しかし、基板上に不可避的に存在する酸性の不
純物の影響で、特にレジスト膜の基板との界面付近にお
いて架橋反応が尚一層進行し、現像液に対する溶解性が
過度に抑制される。よって、当該レジストの露光領域で
は、基板との界面付近において、現像後の残存量がより
大きく、図2の如く断面に裾引きが生じ、所望の幅を有
するラインおよびスペースが解像されない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたのもので、その課題とするところは、
化学増幅型レジストによる微細パターンの形成方法であ
って、下地基板の影響が低減され、断面矩形であり且つ
高解像度のパターンを安定して形成することができる方
法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明のパター
ン形成方法は、基板上に、炭素の含有率が20重量%か
ら100重量%の保護膜を膜厚50から10000オン
グストロームの範囲で形成する工程と、前記保護膜上
に、(a)露光により酸を発生する化合物(光酸発生
剤)、および酸によって分解し得る疎水性基を有し、分
解後に親水性基を生じる化合物を含有する感光性組成
物、または(b)露光により酸を発生する化合物(光酸
発生剤)、ポリマー、および酸の作用によって該ポリマ
ーを架橋させ得る架橋剤を含有する感光性組成物を主成
分とする樹脂膜を形成する工程と、前記樹脂膜の所定の
領域を選択的に露光する工程と、前記露光後の樹脂膜を
所定の温度でベーキングする工程と、前記ベーキング後
の樹脂膜を現像処理し、該樹脂膜の露光された領域を選
択的に除去または残存させる工程とを具備する。
【0010】本発明の方法によれば、基板と樹脂膜(レ
ジスト膜)との間に、炭素含有率が20重量%から10
0重量%で、膜厚50から10000Åの保護膜を介在
させたことにより、基板上に不可避的に存在する塩基性
不純物および/または酸性不純物の樹脂膜への拡散およ
び影響等が低減される。また、この保護膜によって、樹
脂膜の露光領域で光酸発生剤から発生した酸が、逆に基
板側へ吸着および拡散することも防止される。よって、
樹脂膜の露光領域では、光酸発生剤より発生した酸が、
感光性組成物(化学増幅型レジスト)の他の成分に対し
て、失活することなく効率よく働き、その現像液に対す
る溶解性の変化が適切に進行する。こうして、断面矩形
の高解像度を有するレジストパターンを形成することが
できる。
【0011】更に、本発明の方法では、炭素を含有する
保護膜を用いることによって、基板(保護膜)に対する
樹脂膜の密着性が向上し、現像工程における膜の剥離等
が防止される。よって、従来レジスト膜形成前に行われ
ていた、基板表面に対する密着促進処理を行う必要がな
くなり、パターン形成のプロセスが簡易になる。以下、
図1(A)〜(G)を参照して本発明のパターン形成方
法の一例を詳述する。まず、基板11上に炭素を一成分
として含有する保護膜12を形成する(図1(A)図
示)。
【0012】この炭素を含有する保護膜およびその形成
方法については、特に限定されるものではないが、例え
ば、スパッタ法、CVD法によって形成される炭素膜、
炭素微粒子を高分子材料からなるマトリックスに分散さ
せ、これを塗布することによって形成される炭素微粒子
含有膜等が挙げられる。
【0013】当該保護膜における炭素の含有率は、好ま
しくは、約20重量〜100重量%の範囲に設定され得
る。もし、20重量%未満であると、下地基板からの不
純物による影響を充分に防止することが困難になり、ま
た、レジスト膜と炭素を含有する保護膜との密着性が低
下する。更に、続くパターン形成工程において、保護膜
のエッチング耐性が低下し、その結果、下地基板のエッ
チング精度が低下することがある。
【0014】また、当該保護膜の膜厚は、好ましくは、
約50〜10000オングストローム(以下Aと記す)
の範囲に設定され得る。もし、膜厚が50A未満であれ
ば、下地基板からの不純物による影響を充分に防止する
ことが困難になる場合がある。また、10000Aを超
えると、寸法精度良く、炭素を含有する保護膜をエッチ
ング加工することが困難になる場合がある。
【0015】一方、本発明で使用される基板としては、
半導体基板、回路基板等として用いられるものであれば
特に限定されない。具体例としては、SiO2 膜、BP
SG膜のような酸化膜、Al、Cu、Moのような金属
膜、窒化チタン、窒化シリコンのような窒化膜等が表面
に形成された基板が挙げられる。
【0016】次に、保護膜12上に前記感光性組成物
(a)または(b)を主成分として含有する溶液を塗布
し、好ましくは所定の温度でプリベーク処理を行って、
樹脂膜、即ち、レジスト膜13を形成する(図1(B)
図示)。
【0017】この工程において使用される組成物(a)
は、ポジ型の化学増幅型レジストに相当し、また、組成
物(b)はネガ型の化学増幅型レジストに相当する。前
記ポジ型レジストである組成物(a)の具体例として
は、米国特許第4,491,628号に開示されたポリ
(p-ヒドロキシ -α- メチルスチレン)の水酸基をtert
- ブトキシカルボニルメチル基でブロックしてなるポリ
マー、および光酸発生剤としてオニウム塩を含有する組
成物、更に上記2成分に加え、アルカリ可溶性重合体を
含有する組成物等が挙げられる。また、前記ネガ型レジ
ストである組成物(b)の具体例としては、ソリッド・
ステート・テクノロジーVol.32(9)(198
9)、105〜112頁に記載(J.Lingnau,R.Dammel,
J.Theisら)の、光酸発生剤としてs-トリアジン誘導
体、架橋剤としてメラミン誘導体、およびポリマーとし
てノボラック樹脂を含有する組成物等が挙げられ、更
に、入手可能なものとしてXP−89131(商品名:
シップレー社製)が挙げられる。尚、必要に応じて、こ
のレジスト膜上に、外界からの影響を遮断する目的で、
反射防止膜、または各種の保護膜を形成することもでき
る。
【0018】次に、レジスト膜13の所定の領域14を
選択的に露光(矢印)する(図1(C)図示)。このと
き、露光領域14において、光酸発生剤が酸を発生す
る。尚、同図において15は未露光領域に相当する。
【0019】この露光工程は、例えば、水銀ランプのg
線(波長436nm)、i線(同365nm)、Dee
pUV光(同250nm付近)、KrFエキシマレーザ
光(同248nm)、ArFエキシマレーザ光(同19
3nm)、電子線、X線、イオンビーム等を線源とし、
レジスト膜13上に、所望のパターン形状を有するマス
クを介して露光する、またはビームを走査させながら直
接照射することにより行われる。
【0020】更に、露光後のレジスト膜13に対し、所
定の温度でベーキングを行うことによって、露光により
発生した酸による反応を進行させレジスト膜の露光領域
14に潜像を形成させる(図示せず)。即ち、レジスト
膜13が組成物(a)を主成分とする場合、露光領域1
4では、酸が触媒となって、酸によって分解し得る疎水
性基を有する化合物が、当該疎水性基の分解により親水
性基を生じる。一方、レジスト膜13が組成物(b)を
主成分とする場合、露光領域14では、酸が触媒となっ
て、架橋剤がポリマーを架橋させ、分子量が増大する。
尚、このベーキング後、レジスト膜の表面を、Si化合
物によって処理し、選択的にSi化合物を吸着させても
よい。
【0021】以上の露光およびベーキングの工程におい
て、保護膜12は、上述したように、基板11からレジ
スト膜13に対する不純物の影響および拡散を防止し、
またレジスト膜13中の露光領域14において発生した
酸の基板11側への吸着および拡散が防止するべく機能
する。
【0022】続いて、べーキング処理後のレジスト膜1
3を有機溶剤、アルカリ水溶液等の現像液、または反応
性ガス等を用いて現像処理する。この現像処理におい
て、レジスト膜13が組成物(a)を主成分とする場
合、露光領域14が現像液または反応性ガスに対して選
択的に溶解および除去され、ポジ型のレジストパターン
16が形成される(図1(D)図示)。一方、レジスト
膜13が組成物(b)を主成分とする場合、未露光領域
15が現像液または反応性ガスに対して選択的に溶解お
よび除去され、露光領域14が残存し、ネガ型のレジス
トパターン17が形成される(図1(E)図示)。尚、
ここで使用される現像液およびガスは、適用される感光
性組成物の種類、即ち、レジスト材料の種類によって適
宜選択され得る。
【0023】続いて、レジストパターン16または17
をマスクとして保護膜12を選択的に除去し、保護膜パ
ターン18または19を形成する(図1(F)または
(G)図示)。この工程は、例えば、酸素を含むガスを
用いたリアクティブイオンエッチング法(RIE)によ
り行うことができる。
【0024】上述したような本発明のパターン形成方法
では、炭素を一成分として含有する保護膜の形成後、レ
ジスト膜を形成する前に、当該保護膜表面に対して各種
の処理を施すことによって、上述したような保護膜の機
能をより高め、形成されるパターンの断面形状を改善
し、解像度を更に向上させることができる。
【0025】この炭素を含有する保護膜の表面処理とし
ては、例えば、保護膜の表面にフッ素原子を導入するこ
と、保護膜を高温(約300〜1200℃)でアニール
すること、保護膜を酸性溶液および/または塩基性溶液
で処理すること、保護膜を酸性雰囲気中および/または
塩基性雰囲気中にさらすこと、保護膜上に更に無機材料
からなる第2の保護膜を形成する等が挙げられる。これ
ら処理は、適宜条件を設定して1種または2種以上組み
合わせて行うことが可能である。
【0026】本発明の方法により形成されたレジストパ
ターンおよび保護膜パターンを耐エッチングマスクとし
て、下地の基板を選択エッチングすることにより、超微
細加工を行うことができる。
【0027】尚、このような基板のエッチング処理で
は、予めレジストパターンのみを除去し、保護膜パター
ンを単独で耐エッチングマスクとして使用してもよい。
この場合、マスクとなる保護膜パターンの各断面のアス
ペクト比が非常に小さいため、下地基板のエッチング精
度をより向上させることができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例に従って更に詳細に説
明する。尚、これら実施例は、本発明の理解を容易にす
る目的で記載されるものであり、本発明を限定するもの
ではない。
【0029】実施例1 膜厚6000Aの窒化ケイ素膜上に、スパッタ法により
膜厚1000Aの炭素膜を形成した。続いて、この炭素
膜上に、ポリ(p-ビニルフェノール)の水酸基の一部を
tert- ブトキシカルボニルメチル基によりブロックして
なるポリマーおよびトリフェニルスルホニウムトリフレ
ートを含有するポジ型化学増幅型レジストの溶液を塗布
し、ホットプレート上で90℃90秒間乾燥させて、膜
厚1μmのレジスト膜を形成した。次に、KrFエキシ
マレーザを用いた縮小投影露光機により、前記レジスト
膜上に所定のパターンを有するマスクを介して露光(露
光量20mJ/cm2 )を行った。続いて、露光後のレ
ジスト膜をホットプレート上で90℃90秒間ベーキン
グした。次いで、レジスト膜を濃度2.38重量%のテ
トラメチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液に9
0秒浸漬させて現像処理し、更に水洗することにより、
レジストパターンを形成した。尚、上記プロセスでは、
炭素膜の表面に対し、レジスト溶液を塗布する前に従来
なされていた密着促進処理を施さなくても、現像処理時
におけるレジスト膜の剥離は発生しなかった。
【0030】こうして得られたパターンを走査型電子顕
微鏡により観察した。この結果、線幅が0.25μm で
あり、断面矩形の高精度のパターンが形成されているこ
とが判った。
【0031】尚、上記プロセスに続いて、線幅0.25
μm のレジストパターンをマスクとして、酸素ガスを用
いたRIEにより、下地の炭素膜をエッチングしたとこ
ろ、優れた寸法精度をもって炭素膜パターンを形成する
ことができた。
【0032】更に、レジストパターンおよび炭素膜パタ
ーンをマスクとして、CF4 等のフッ素系ガスを用いた
RIEにより、下地の窒化ケイ素膜をエッチングしたと
ころ、優れた寸法精度をもって当該膜を微細加工するこ
とができた。
【0033】また、前記窒化ケイ素膜のエッチングに先
立って、レジストパターンを除去し、炭素膜パターンの
みをマスクとして、当該エッチングを行ったところ、更
に寸法精度よく窒化ケイ素膜の微細加工を行うことがで
きた。
【0034】実施例2 窒化ケイ素膜の代りに膜厚6000AのBPSG膜を用
いることを除いて、実施例1と同様の方法および条件に
従って、レジストパターンを形成した。得られたパター
ンを走査型電子顕微鏡により観察した。この結果、線幅
が0.25μmであり、断面矩形の高精度のパターンが
形成されていることが判った。
【0035】実施例3 窒化ケイ素膜上にスパッタ法により炭素膜を形成したこ
とに代り、窒化ケイ素膜上に粒径17nmの炭素微粒子
を40重量%含有するポリマー溶液を塗布し、炭素含有
膜を形成することを除いて、実施例1と同様の方法およ
び条件に従って、レジストパターンを形成した。得られ
たパターンを走査型電子顕微鏡により観察した。この結
果、線幅が0.25μm であり、断面矩形の高精度のパ
ターンが形成されていることが判った。
【0036】実施例4 ポジ型レジストの代りにネガ型化学増幅型レジストXP
−89131(商品名:シップレー社製)を用いること
を除いて、実施例1と同様の方法および条件に従って、
レジストパターンを形成した。得られたパターンを走査
型電子顕微鏡により観察した。この結果、線幅が0.2
5μm であり、断面矩形の高精度のパターンが形成され
ていることが判った。
【0037】比較例 膜厚6000AのBPSG膜上に、ポリ(p-ビニルフェ
ノール)の水酸基の一部をtert- ブトキシカルボニルメ
チル基によりブロックしてなるポリマーおよびトリフェ
ニルスルホニウムトリフレートを含有するポジ型化学増
幅型レジストの溶液を塗布し、ホットプレート上で90
℃90秒間乾燥させて、膜厚1μm のレジスト膜を形成
した。次に、KrFエキシマレーザを用いた縮小投影露
光機により、前記レジスト膜上に所定のパターンを有す
るマスクを介して露光(露光量20mJ/cm2 )を行
った。続いて、露光後のレジスト膜をホットプレート上
で90℃90秒間ベーキングした。次いで、レジスト膜
を濃度2.38重量%のテトラメチルアンモニウムハイ
ドロオキサイド水溶液に90秒浸漬させて現像処理し、
更に水洗することにより、レジストパターンを形成し
た。
【0038】こうして得られたパターンを走査型電子顕
微鏡により観察した。この結果、線幅が0.6μm であ
り、図2に示されたような、底部、即ち基板との界面付
近に裾引きのあるパターンが形成されていることが判っ
た。
【0039】実施例5 膜厚6000Aの窒化ケイ素膜上に、スパッタ法により
膜厚1000Aの炭素膜を形成した。次いで、基板を予
め排気された反応容器内に置いた。この容器に、CF4
ガスおよびO2 ガスを、各々毎分100ccおよび50
ccの流量で送り込み、容器内部の放電管に周波数2.
45GHzのマイクロ波を印加して、前記炭素膜の表面
にフッ素原子を導入した。
【0040】続いて、この炭素膜上に、ポリ(p-ビニル
フェノール)の水酸基の一部をtert- ブトキシカルボニ
ルメチル基によりブロックしてなるポリマーおよびトリ
フェニルスルホニウムトリフレートを含有するポジ型化
学増幅型レジストの溶液を塗布し、ホットプレート上で
90℃90秒間乾燥させて、膜厚1μm のレジスト膜を
形成した。次に、KrFエキシマレーザを用いた縮小投
影露光機により、前記レジスト膜上に所定のパターンを
有するマスクを介して露光(露光量20mJ/cm2
を行った。続いて、露光後のレジスト膜をホットプレー
ト上で90℃90秒間ベーキングした。次いで、レジス
ト膜を濃度2.38重量%のテトラメチルアンモニウム
ハイドロオキサイド水溶液に90秒浸漬させて現像処理
し、更に水洗することにより、レジストパターンを形成
した。尚、上記プロセスでは、炭素膜の表面に対し、レ
ジスト溶液を塗布する前に従来なされていた密着促進処
理を施さなくても、現像処理時におけるレジスト膜の剥
離は発生しなかった。
【0041】こうして得られたパターンを走査型電子顕
微鏡により観察した。この結果、線幅が0.25μm で
あり、図1(D)に示されたような断面矩形の高精度の
パターンが形成されていることが判った。
【0042】実施例6 膜厚10000AのBPSG膜上に、スパッタ法により
膜厚400Aの炭素膜を形成した。次いで、この炭素膜
を、400℃で5分間、アルゴンガス雰囲気中でアニー
ルした。
【0043】続いて、露光用のマスクを特定のものを使
用することを除き、実施例5と同様の方法および条件に
従って、レジスト膜の形成、露光、ベーキング、および
現像処理等を行い、レジストパターン(ホールパター
ン)を形成した。得られたパターンを走査型電子顕微鏡
により観察した。この結果、ホール径が0.3μm であ
り、図1(D)に示されたような断面矩形の高精度のパ
ターンが形成されていることが判った。
【0044】尚、本実施例ではスパッタ法により炭素膜
を形成した後、アニールを行ったが、スパッタにより炭
素膜を形成しながら基板を高温で加熱することにより、
アニールを施すこともできる。
【0045】実施例7 膜厚10000AのBPSG膜上に、スパッタ法により
膜厚400Aの炭素膜を形成した。次いで、この炭素膜
を、濃度5重量%の塩酸水溶液中で10分間処理した
後、純水により洗浄した。更に、濃度2.38重量%の
テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で5分間
処理した後、再び純水により洗浄した。
【0046】続いて、露光用のマスクを特定のものを使
用することを除き、実施例5と同様の方法および条件に
従って、レジスト膜の形成、露光、ベーキング、および
現像処理等を行い、レジストパターン(ホールパター
ン)を形成した。得られたパターンを走査型電子顕微鏡
により観察した。この結果、ホール径が0.3μm であ
り、図1(D)に示されたような断面矩形の高精度のパ
ターンが形成されていることが判った。
【0047】尚、本実施例では酸性溶液による処理およ
び塩基性溶液による処理を併用したが、実用上は、これ
らのうち一方の溶液処理を行うだけでも充分な効果が得
られる。
【0048】実施例8 膜厚2000AのWSi膜上に、CVD法により膜厚8
00Aの炭素膜を形成した。次いで、この炭素膜を、5
0℃で3分間塩素系ガス雰囲気中にさらした後、純水を
用いて5分間水洗処理を施した。
【0049】続いて、露光用のマスクを特定のものを使
用することを除き、実施例5と同様の方法および条件に
従って、レジスト膜の形成、露光、ベーキング、および
現像処理等を行い、レジストパターン(ホールパター
ン)を形成した。得られたパターンを走査型電子顕微鏡
により観察した。この結果、ホール径が0.3μm であ
り、図1(D)に示されたような断面矩形の高精度のパ
ターンが形成されていることが判った。
【0050】実施例9 膜厚4000AのAl膜上に、スパッタ法により膜厚4
00Aの炭素膜を形成した。更に、この炭素膜上に、ス
パッタ法によりアモルファスシリコンを50A堆積させ
た。
【0051】続いて、露光用のマスクを特定のものを使
用することを除き、実施例5と同様の方法および条件に
従って、レジスト膜の形成、露光、ベーキング、および
現像処理等を行い、レジストパターン(ホールパター
ン)を形成した。得られたパターンを走査型電子顕微鏡
により観察した。この結果、ホール径が0.3μm であ
り、図1(D)に示されたような断面矩形の高精度のパ
ターンが形成されていることが判った。
【0052】尚、炭素膜上にアモルファスシリコンを堆
積させた後、更に高温でアニールを施すことにより、続
くレジストパターン形成工程において、下地Al膜から
の反射光のレジスト膜に対する影響を低減させることが
可能であった。これより、本発明の方法では、炭素膜の
表面処理を行うことにより、Al膜のような高反射率基
板上にレジストパターンを形成する場合にも、高精度の
パターンを形成できることが示唆される。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
化学増幅型レジストによるパターン形成において、下地
基板の影響が低減することができ、断面矩形であり且つ
高解像度のパターンを安定して形成することができる。
更に、このような高解像度のパターンをマスクとして、
下地基板のエッチングを行うことにより、寸法精度が極
めて優れた超微細加工が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(G):本発明によるパターン形成方
法の一例をその工程順に示す断面図。
【図2】従来の方法によって形成されたパターンの形状
を示す断面図。
【符号の説明】
11,21…基板、12…保護膜、13…レジスト膜、
14…露光領域、15…未露光領域、16,17,22
…レジストパターン、18,19…保護膜パターン
フロントページの続き (72)発明者 池田 隆洋 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝総合研究所内 (56)参考文献 特開 平3−139650(JP,A) 特開 平1−155625(JP,A) 特開 昭58−212136(JP,A) 特開 昭59−31025(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/11 G03F 7/038 G03F 7/039 H01L 21/027

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、炭素の含有率が20重量%か
    ら100重量%の保護膜を膜厚50から10000オン
    グストロームの範囲で形成する工程と、 前記保護膜上に (a)露光により酸を発生する化合物、および酸によっ
    て分解し得る疎水性基を有し、分解後に親水性基を生じ
    る化合物を含有する感光性組成物、 または (b)露光により酸を発生する化合物、ポリマー、およ
    び酸の作用によって該ポリマーを架橋させ得る架橋剤を
    含有する感光性組成物、 を主成分とする樹脂膜を形成する工程と、 前記樹脂膜の所定の領域を選択的に露光する工程と、 前記露光後の樹脂膜を所定の温度でベーキングする工程
    と、 前記ベーキング後の樹脂膜を現像処理し、該樹脂膜の露
    光された領域を選択的に除去または残存させる工程とを
    具備するパターン形成方法。
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