JP3127897B2 - 回路レイアウト設計方法及び回路レイアウト設計装置 - Google Patents

回路レイアウト設計方法及び回路レイアウト設計装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路レイアウト設
計方法及び回路レイアウト設計装置に関するものであ
り、更に詳しくは、C−MOS回路を主体に構成される
半導体集積回路装置の回路レイアウト設計方法及び回路
レイアウト設計装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、相補型MOS(CMOSと略)集
積回路における機能ブロック(ブロックと略)設計効率
化を目的とした、ブロック自動レイアウト装置が出現し
ている。係る従来のブロック自動レイアウト装置として
は、例えば、ブロックは標準セルで、そのレイアウト
は、2層以上の金属配線層を有する、CMOS集積回路
であって、主電源配線、主接地配線は上層金属配線で平
行、水平方向(X方向)に形成するものであり、又、当
該主電源配線をY座標での上側、主接地配線を下側とす
る事を前提とするものであり、更には、PチャンネルM
OSトランジスタ(Pチャンネル素子と略)及びNチャ
ンネル素子を形成できる範囲の高さ(Y座標)は、あら
かじめ定められていて(以後、素子セル配置可能範囲と
称する)、ブロックの入出力接点はブロックの上限(主
電源配線側)又は下限まで下層金属配線で形成する事を
前提としたものである。
【0003】これら従来のブロック自動レイアウト装置
は設計工数削減、設計期間短縮では大きな効果があるも
のの出力されるレイアウトの品質とくに面積においては
人手設計に比し大きく劣っており満足する面積を得るた
めには多大な人手修正作業を要している。この最大の原
因は、主電源配線、主接地配線一組に対しPチャンネル
素子、Nチャンネル素子をそれぞれ一段しか形成しない
ことである。
【0004】例えば、図6は従来のブロック自動レイア
ウト装置の一具体例に於ける処理概要の工程を示すフロ
ーチャートである。一般に、論理ゲートは複数の並列、
直列接続、あるいは単一のPチャンネルとNチャンネル
素子の結合で形成される。ブロック自動レイアウト装置
では論理ゲート(場合によっては複数の論理ゲート)を
構成する単一、または複数の同種(Pチャンネル、Nチ
ャンネル)素子の集まりを、その外形と端子を有する
箱、つまり一種のセルとみなして処理する。
【0005】従って、以後の説明に於いては、係る素子
の集合体を素子セルと呼ぶ事にする。さらに、論理ゲー
トを形成するP、N素子セルの対を素子セル対と称する
事にする。図7は、素子セルの例を示したものであっ
て、図7(A−1)は、単一のトランジスタ1の構成を
示し、図7(A−2)は、当該トランジスタ1の平面図
を示し、図中2は、多結晶シリコン等からなるゲート電
極であり、3はコンタクト、4は金属配線であり、又5
はソース・ドレインを形成する拡散層をそれぞれ示して
いる。
【0006】又、図7(A−3)は、当該トランジスタ
1に於ける端子6の配置パターンの例を示す平面図であ
る。同様に、図7(B−1)、図7(B−2)及び図7
(B−3)は、並列型2トランジスタに於ける上記と同
様の図を示しており、更には図7(C−1)、図7(C
−2)及び図7(C−3)は、直列型2トランジスタに
ジスタ1に於ける上記と同様の図を示してたものであ
る。
【0007】又、図8には、論理回路の一例を示す回路
図が示されており、更には、図9には、図8に示されて
いる当該論理回路のより詳細な回路構成を示す回路図が
示されている。尚、図10は、当該図9に示す論理回路
のなかの論理素子セルD1を使用した場合の端子の配置
例と各端子に節点名が付されている。
【0008】又、図中、Hは当該素子セルD1の高さ
で、当該素子のゲート巾に定数を加えたものである。
又、Wは当該素子セルD1の巾であり、当該素子のゲー
ト長、ソースドレイン巾の合計である。図6(A)に於
けるフローチャートに於て、ステップ(S1)に於いて
は、上記した様な素子接続情報及び設計基準に関するデ
ータが入力され、ステップ(S2)に於て素子セルを発
生させる事になる。
【0009】当該ステップ(S2)に於ける、素子セル
発生工程では、入力した素子接続情報と設計基準をもと
に、実際の素子セルデータを作成することである。ここ
で素子セルは外形と端子パターンとで構成され、当該端
子パターンには端子接点名つまり属性が与えられてい
る。次いで、ステップ(S3)に進み、素子セル配置が
実行される。
【0010】当該ステップ(S3)に於ては、厳密には
素子セル対順序決定と素子セルのおおまかな座標とX軸
周りの鏡像回転方向決定からなる。具体的には、当該ス
テップ(S3)は、図6(B)に示すサブルーチンが実
行される事になる。即ち、ステップ(S31)に於て
は、素子セル対順序決定操作が実行されるが、係る操作
は、当該半導体回路10を第1のタイプの第1素子セル
D1、D3、D5を配置する第1素子セル領域11と当
該第2のタイプの第2素子セルD2、D4、D6を配置
する第2素子セル領域12とに区分しておき、当該両領
域の境界線15に沿って、当該半導体回路10に使用さ
れるべき当該複数個の素子セル対20、21、22を、
順次に、対の型式を維持したまま、当該第1素子セルD
1、D3、D5を当該第1素子セル領域11に及び当該
第2素子セルD2、D4、D6を当該第2素子セル領域
12にそれぞれ配置する様に一次元的に配置する操作で
あって、各素子セル対20、21、22の当該境界線1
5に沿って配置される配列順序は、予め定められた評価
関数によって実行される。
【0011】次いで、ステップ(S32)に於て、当該
各素子セル対の座標及び配置方向を仮に決定する。係る
ステップ(S31)、及びステップ(S32)に於いて
は、よく知られている配置算法(例えば、MIN-CUT法)
の1次元への適用で可能ある。かくしてステップ(S
3)に於ける素子セルの配置が決定されるものであり、
その配置後の例を図11に示す。
【0012】次いで、ステップ(S4)に於て、素子セ
ル間配線操作が実行され、それぞれの素子セルに於ける
端子間を金属配線、スルホール(コンタクト)、多結晶
シリコン(ゲート)配線等で接続するものである。通
常、配線巾は各層固定、スルホール(コンタクト)は1
つのセルとして扱うのでスルホール(コンタクト)セル
と言う。
【0013】ステップ(S4)に於て、配線操作が完了
した場合の例を図12に示す。係る図12の表記法の一
例を図13に示しておく。配線手法としては、例えばM
AZE法を主に使用し、一部、チャンネルルータ算法も
使用される。次いで、ステップ(S5)に進み、位置改
良操作が実行される事になる。
【0014】当該位置改良操作は、設計基準に合わせ
て、各素子セル、配線、スルホール(コンタクト)セル
等の座標値を最終的に決定することで、余計な空間が存
在する場合には、当該空間部を消去する為に当該素子セ
ル及び素子セル対を適宜移動させる。一般には(レイア
ウト)コンパクションと呼ばれる装置として市販されて
いる。
【0015】以上述べたように、ブロック自動レイアウ
トは、変化はあるものの、既存算法の適用で実現可能で
ある。ここで問題は、図11、12でわかるように、従
来のブロック自動レイアウト装置では1次元配置のた
め、素子セルの大きさ(高さ)によっては、縦方向に無
駄な場所が(例えば、主電源、主接地配線付近や直下)
存在し、この場所の有効活用が困難なことである。
【0016】さらに、近年、素子の微細化、主電源線の
大型化でこの傾向が強まっている。又、特開昭61−2
64479号公報、特開平5−274392号公報、特
開昭61−18166号公報及び特開平8−22263
6号公報に記載の方式は、コンパクション等の技術改良
で、素子セル位置調整と、既存配線変形に留まっている
ため、大幅な素子セルの相対位置に変化はなく、上記問
題の解決策を開示してはいない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、上記した従来技術の欠点を改良し、回路レイアウト
設計に於て、容易で且つ簡便な方法で、しかも自動的な
方法によって、ブロック面積を縮小出来る、経済的な回
路レイアウト設計方法及び回路レイアウト設計装置を提
供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成する為、以下に示す様な基本的な技術構成を採用す
るものである。即ち、本発明に係る第1の態様として
は、第1のタイプの素子セルと当該第1のタイプの素子
セルとは異なる第2のタイプの素子セルとが対を構成す
る様に設計された素子セル対を含む半導体回路を設計す
るに際し、当該半導体回路を第1のタイプの第1素子セ
ルを配置する第1素子セル領域と当該第2のタイプの第
2素子セルを配置する第2素子セル領域とに区分してお
き、当該両領域の境界線に沿って、当該半導体回路に使
用されるべき当該複数個の素子セル対を、順次に、対の
型式を維持したまま、当該第1素子セルを当該第1素子
セル領域及び当該第2素子セルを当該第2素子セル領域
にそれぞれ配置する様に一次元的に配置する工程、当該
複数個の素子セル対から選択された一つの素子セル対に
対して、当該素子セル対に隣接するか、或いは当該素子
セル対の近傍に配置された少なくとも一つの他の素子セ
ル対を選択する工程、当該選択された当該少なくとも一
つの他の素子セル対を構成する当該第1素子セルと当該
第2素子セルが、前記選択された一つの素子セル対に於
ける端部から当該境界線と直交する方向に形成されてい
る当該第1素子セル領域内及び第2素子セル領域内の空
間領域内のそれぞれに、個別的に移動可能か否かを判断
する工程、前記工程に於て、選択された少なくとも一つ
の他の素子セル対が移動可能であると判断された場合に
は、当該他の素子セルの第1素子セルを当該選択された
一つの素子セル対に於ける第1素子セルの端部形成され
た第1素子セル領域内の空間部に移動させると共に、当
該他の素子セルの第2素子セルを当該選択された一つの
素子セル対に於ける第2素子セルの端部形成された第2
素子セル領域内の空間部に移動させる工程、前記工程に
於て、選択された少なくとも一つの他の素子セル対が移
動可能では無いと判断された場合には、当該移動が不可
能と判断された当該素子セル対を新たに選択された素子
セル対として選択し、上記各工程を繰り返す工程、上記
各工程を未処理の素子セル対が存在しなくなる迄繰り返
す工程、とから構成されている回路レイアウト設計方法
である。
【0019】又、本発明に係る第2の態様としては、第
1のタイプの素子セルと当該第1のタイプの素子セルと
は異なる第2のタイプの素子セルとが対を構成する様に
設計された素子セル対を含む半導体回路を設計するに装
置であって、当該装置は、当該半導体回路を第1のタイ
プの第1素子セルを配置する第1素子セル領域と当該第
2のタイプの第2素子セルを配置する第2素子セル領域
とに区分された両領域の境界線に沿って、当該半導体回
路に使用されるべき当該複数個の素子セル対を、順次
に、対の型式を維持したまま、当該第1素子セルを当該
第1素子セル領域及び当該第2素子セルを当該第2素子
セル領域にそれぞれ一次元的に配置する配置手段、当該
複数個の素子セル対から選択された一つの素子セル対に
対して、当該素子セル対に隣接するか、或いは当該素子
セル対の近傍に配置された少なくとも一つの他の素子セ
ル対を選択する選択手段、当該選択された当該少なくと
も一つの他の素子セル対を構成する当該第1素子セルと
当該第2素子セルが、前記選択された一つの素子セル対
に於ける端部から当該境界線と直交する方向に形成され
ている当該第1素子セル領域内及び第2素子セル領域内
の空間領域内のそれぞれに、個別的に移動可能か否かを
判断する判定手段、当該選択された少なくとも一つの他
の素子セル対が移動可能であると判断された場合に、当
該他の素子セルの第1素子セルを当該選択された一つの
素子セル対に於ける第1素子セルの端部形成された第1
素子セル領域内の空間部に移動させると共に、当該他の
素子セルの第2素子セルを当該選択された一つの素子セ
ル対に於ける第2素子セルの端部形成された第2素子セ
ル領域内の空間部に移動させ、又当該選択された少なく
とも一つの他の素子セル対が移動可能では無いと判断さ
れた場合には、当該移動が不可能と判断された当該素子
セル対を新たに選択された素子セル対として選択する演
算処理手段、上記各手段を総合的に制御する制御手段、
とから構成されている回路レイアウト設計装置である。
【0020】更に、本発明に係る第3の態様としては、
第1のタイプの素子セルと当該第1のタイプの素子セル
とは異なる第2のタイプの素子セルとが対を構成する様
に設計された素子セル対を含む半導体回路を設計するに
際し、当該半導体回路に使用される複数個の当該素子セ
ル対を選択する第1の工程、当該半導体回路に於ける当
該素子セル対を配置せしめる領域を、第1のタイプの第
1素子セルを配置する第1素子セル領域と当該第2のタ
イプの第2素子セルを配置する第2素子セル領域とに区
分する第2の工程、当該第1素子セル領域と当該第2素
子セル領域との両領域の境界線に沿って、当該選択され
た複数個の素子セル対を、順次に、対の型式を維持した
まま、当該第1素子セルを当該第1素子セル領域及び当
該第2素子セルを当該第2素子セル領域にそれぞれ配置
する様に一次元的に配置する第3の工程、未処理素子セ
ル対が存在するか否かを判断する第4の工程、当該第4
の工程に於て、未処理素子セル対が存在する場合には、
当該未処理素子セル対の中から基準となる一つの基準素
子セル対を選択する第5の工程、当該選択された基準素
子セル対に対して隣接するか若しくは当該選択された基
準素子セル対の近傍にある他の素子セル対を少なくとも
一つ選択する第6の工程、当該選択された当該少なくと
も一つの他の素子セル対を構成する当該第1素子セルと
当該第2素子セルが、前記選択された一つの素子セル対
に於ける端部から当該境界線と直交する方向に形成され
ている当該第1素子セル領域内及び第2素子セル領域内
の空間領域内のそれぞれに、個別的に移動可能か否かを
判断する第7の工程、当該第7の工程に於て、選択され
た少なくとも一つの他の素子セル対が移動可能であると
判断された場合には、当該他の素子セルの第1素子セル
を当該選択された一つの素子セル対に於ける第1素子セ
ルの端部形成された第1素子セル領域内の空間部に移動
させると共に、当該他の素子セルの第2素子セルを当該
選択された一つの素子セル対に於ける第2素子セルの端
部形成された第2素子セル領域内の空間部に移動させる
第8の工程、当該第7の工程に於て、選択された少なく
とも一つの他の素子セル対が移動可能では無いと判断さ
れた場合には、第4の工程を経由して当該第5の工程に
戻り、当該移動が不可能と判断された当該素子セル対
を、未処理素子セル対の中の基準素子セル対として選択
し、当該第6の工程と第7の工程を繰り返す第9の工
程、上記各工程を未処理の素子セル対が存在しなくなる
迄繰り返す第10の工程、当該第8の工程に於て、選択
された少なくとも一つの他の素子セル対が移動可能であ
ると判断された場合に、当該移動された他の素子セル対
と、当該基準素子セル対との当該境界線と直交する方向
に於ける配置位置関係の良否を判断し、必要な場合に
は、当該移動された他の素子セル対と、当該基準素子セ
ル対との位置関係を変更する第11の工程、当該第1素
子セル領域及び当該第2素子セル領域に配置された個々
の素子セル対を構成する各第1素子セル及び第2素子セ
ルの少なくとも一部に対して、端子共通化操作を行う第
12の工程、当該第1素子セル領域及び当該第2素子セ
ル領域に配置された個々の素子セル対を構成する各第1
素子セル及び第2素子セルに対して配線形成操作を行う
第13の工程、及び当該第1素子セル領域及び当該第2
素子セル領域に配置された個々の素子セル対を構成する
各第1素子セル及び第2素子セルに対して、各素子セル
間の当該境界線に沿った方向に於ける配置位置を調整す
る第14の工程、とから構成されている事を特徴とする
回路レイアウト設計方法をコンピュータに実行させる為
のプログラムを記憶している記録媒体である。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に係る回路レイアウト設計
方法及び回路レイアウト設計装置は、上記した様な技術
構成を採用しているので、1次元配置された素子セルを
縦方向に自動配置、さらに自動配線するため縦方向、つ
まり当該半導体回路の第1素子セル領域と第2素子セル
領域の境界線に対して直角な方向の素子セル配置を効率
化する事が出来ると同時に、ブロックの横巾を削減でき
る。
【0022】更に、本発明に於いては、ブロック面積の
自動縮小が可能である。
【0023】
【実施例】以下に、本発明に係る回路レイアウト設計方
法及び回路レイアウト設計装置の一具体例の構成を図面
を参照しながら詳細に説明する。即ち、図1は、本発明
に係る回路レイアウト設計装置の一具体例に於ける構成
の一例を示すブロックダイアグラムであり、図中、第1
のタイプの素子セルP1〜P8と当該第1のタイプの素
子セルP1〜P8とは異なる第2のタイプの素子セルN
1〜N8とが対を構成する様に設計された素子セル対2
1〜28を含む半導体回路200を設計するに装置10
0であって、当該装置100は、当該半導体回路200
を第1のタイプの第1素子セルP1〜P8を配置する第
1素子セル領域11と当該第2のタイプの第2素子セル
N1〜N8を配置する第2素子セル領域12とに区分さ
れた両領域の境界線15に沿って、当該半導体回路20
0に使用されるべき当該複数個の素子セル対21〜28
を、順次に、対の型式を維持したまま、当該第1素子セ
ルP1〜P8を当該第1素子セル領域11及び当該第2
素子セルN1〜N8を当該第2素子セル領域12にそれ
ぞれ一次元的に配置する配置手段30、当該複数個の素
子セル対21〜28から選択された一つの素子セル対、
例えば素子セル対21に対して、当該素子セル対21に
隣接するか、或いは当該素子セル対の近傍に配置された
少なくとも一つの他の素子セル対22、23・・・を選
択する選択手段31、当該選択された当該少なくとも一
つの他の素子セル対22又は22、23、或いは22、
23、24等を構成する当該第1素子セルP2、P3或
いはP4と当該第2素子セルN2、N3或いはN4が、
前記選択された一つの素子セル対21に於ける端部1
6、17から当該境界線15と直交する方向(Y方向)
に形成されている当該第1素子セル領域11内及び第2
素子セル領域12内の空間領域内18、19のそれぞれ
に、個別的に移動可能か否かを判断する判定手段32、
当該選択された少なくとも一つの他の素子セル対22、
23、24・・・が移動可能であると判断された場合
に、当該他の素子セル22、23、24・・・の第1素
子セルP2、P3或いはP4を当該選択された一つの素
子セル対21に於ける第1素子セルP1の端部16に形
成された第1素子セル領域内の空間部18に移動させる
と共に、当該他の素子セル22、23、24・・・の第
2素子セルN2、N3或いはN4を当該選択された一つ
の素子セル対21に於ける第2素子セルN1の端部17
に形成された第2素子セル領域12内の空間部19に移
動させ、又当該選択された少なくとも一つの他の素子セ
ル対22、23、24・・・が移動可能では無いと判断
された場合には、当該移動が不可能と判断された当該素
子セル対を新たに選択された素子セル対として選択する
演算処理手段33、上記各手段30〜33を総合的に制
御する制御手段34とから構成されている回路レイアウ
ト設計装置100が示されている。
【0024】本発明に於ける当該第1素子セルは、例え
ば、論理回路がCMOSトランジスタ回路を構成してい
る場合には、Pチャネル型MOSトランジスタを構成す
るものであっても良く、又当該第2素子セルは、Nチャ
ネル型MOSトランジスタを構成するものであっても良
い。本発明に係る当該回路レイアウト設計装置100に
於いては、当該選択された一つの素子セル対に対して、
当該素子セル対の端部16、17を越え、当該境界線1
5に直交する方向(Y方向)に於ける当該空間領域内1
8、19に配置せしめられた少なくとも一つの他の素子
セル対が存在する場合に、当該選択された一つの素子セ
ル対と当該新たに配置された少なくとも一つの他の素子
セル対との位置関係を調整する位置関係調整手段35が
更に設けられている事が望ましい。
【0025】本具体例に於いては、例えば、図14に示
す様に、一旦第1の素子セル対21に対して、選択され
た他の素子セル対22が、移動処理を受けて、当該素子
セル対21の第1素子セルP1の端部16側に当該素子
セル対22の第1素子セルP2が配置され、同様に、当
該素子セル対21の第2素子セルN1の端部17側に当
該素子セル対22の第2素子セルN2が配置された場合
に、当該第1素子セルP1とP2及び当該第2素子セル
N1とN2の位置関係を当該対を維持したまま入れ換え
る事が可能である。
【0026】又、本発明に係る当該回路レイアウト設計
方法100に於いては、当該第1素子セル領域11及び
当該第2素子セル領域12に配置された個々の素子セル
対21〜28を構成する各第1素子セルP1〜P8及び
第2素子セルN1〜N8の少なくとも一部に対して、端
子共通化操作を行う端子共通化手段36が更に設けられ
ている事も望ましい。
【0027】つまり、互いに近接して配置された各素子
セル同志の端子が、ソース・ドレインで且つ同一節点で
は、近接している各素子セルの端子を共通化する事によ
って、配線の本数、長さ等を減少させる事が可能とな
る。従って、当該端子共通化手段36に於いては、近接
する素子セルの一部を必要に応じて、ミラー処理、つま
りY軸回りに鏡像回転させる事によって、当該各素子セ
ルの端子の位置を同一のコンタクト位置で重ね合わせる
事が出来る。
【0028】次に、本発明に於ける当該回路レイアウト
設計装置100に於いては、当該第1素子セル領域11
及び当該第2素子セル領域12に配置された個々の素子
セル対21〜28を構成する各第1素子セルP1〜P8
及び第2素子セルN1〜N8に対して配線形成操作を行
う配線形成手段37が更に設けられている事も望まし
い。
【0029】又、本発明に於ける当該回路レイアウト設
計装置100に於いては、当該第1素子セル領域11及
び当該第2素子セル領域12に配置された個々の素子セ
ル対21〜28を構成する各第1素子セルP1〜P8及
び第2素子セルN1〜N8に対して、各素子セル間の配
置位置を調整する空間領域縮小化手段38が更に設けら
れている事も望ましい。
【0030】当該空間領域縮小化手段38は、当該境界
線15に沿った方向(つまりX方向)に当該各素子セル
の間隔を詰める事によって、当該半導体回路の幅方向の
長さを縮小する事が可能となる。次に、本発明に係る当
該回路レイアウト設計方法を、図1を参照すると共に、
図2〜図5及び図14、図15を参照しながら詳細に説
明する。
【0031】尚、図3から図5、図11、図12の具体
例と、図14、図15の具体例とは、互いに異なる事例
について説明してあるものである。即ち、本発明に係る
当該回路レイアウト設計方法の基本的な操作手順の一例
は図2に示されており、図中、第1のタイプの素子セル
P1〜P8と当該第1のタイプの素子セルP1〜P8と
は異なる第2のタイプの素子セルN1〜N8とが対を構
成する様に設計された素子セル対21〜28を含む半導
体回路200を設計するに際し、当該半導体回路200
を第1のタイプの第1素子セルP1〜P8を配置する第
1素子セル領域11と当該第2のタイプの第2素子セル
N1〜N8を配置する第2素子セル領域12とに区分し
ておき、当該両領域の境界線15に沿って、当該半導体
回路200に使用されるべき当該複数個の素子セル対2
1〜28を、順次に、対の型式を維持したまま、図14
若しくは図15に示す様に、当該第1素子セルP1〜P
8を当該第1素子セル領域11及び当該第2素子セルN
1〜N8を当該第2素子セル領域12にそれぞれ配置す
る様に一次元的に配置する工程、当該複数個の素子セル
対21〜28から選択された一つの素子セル対、例えば
21に対して、当該素子セル対21に隣接するか、或い
は当該素子セル対の近傍に配置された少なくとも一つの
他の素子セル対22〜28から選択された1個乃至3個
を選択する工程、当該選択された当該少なくとも一つの
他の素子セル対22、23若しくは24を構成する当該
第1素子セルP2〜P4と当該第2素子セルN2〜N4
が、前記選択された一つの素子セル対21に於ける端部
16、17から当該境界線15と直交する方向(つまり
Y方向)に形成されている当該第1素子セル領域11内
及び当該第2素子セル領域12内の空間領域18、19
内のそれぞれに、個別的に移動可能か否かを判断する工
程、前記工程に於て、選択された少なくとも一つの他の
素子セル対22、23、若しくは24が移動可能である
と判断された場合には、当該他の素子セル22、23、
若しくは24の第1素子セルP2〜P4を当該選択され
た一つの素子セル対21に於ける第1素子セルP1の端
部16に隣接して形成された第1素子セル領域11内の
空間部18に移動させると共に、当該他の素子セル2
2、23、若しくは24の第2素子セルN2〜N4を当
該選択された一つの素子セル対21に於ける第2素子セ
ルN1の端部17に隣接して形成された第2素子セル領
域12内の空間部19に移動させる工程、前記工程に於
て、選択された少なくとも一つの他の素子セル対22、
23、若しくは24が移動可能では無いと判断された場
合には、当該移動が不可能と判断された当該素子セル対
22、23、若しくは24を新たに選択された素子セル
対として選択し、上記各工程を繰り返す工程、上記各工
程を未処理の素子セル対が存在しなくなる迄繰り返す工
程、とから構成されている回路レイアウト設計方法であ
る。
【0032】本発明に於いては、複数個選択された素子
セル対21〜28を図14或いは図15に示す様に、一
旦それぞれの素子セル対の第1素子セルと第2素子セル
とを当該回路に形成された第1素子セル領域11と第2
素子セル領域12のそれぞれに個別に且つ対の型式を維
持したまま配置するものである。図14又は図15に示
す様な各素子セル対の配列順序は特に特定されるもので
はなく、相互に関連する素子セル同志が互いに近傍に存
在する様に配置する事が望ましい。
【0033】次いで、図14(A)に於いては、先ず素
子セル21が基準素子セル対として選択され、その後素
子セル対22及び23が移動すべき他の素子セル対とし
て選択された例を示している。又図15は、既に素子セ
ル対21と22は移動処理が完了しており、今素子セル
対23が基準素子セル対として選択され、移動可能か否
かを判断する為のその他の素子セル対として素子セル対
24と25が選択された状態を示している。
【0034】図14に於て、先ず素子セル対22の第1
素子セルP2と第2素子セルN2がそれぞれ当該素子セ
ル対21の第1素子セルP1に於ける端部16と当該回
路領域端部との間に形成されている空間領域18に移動
可能か否か、及び当該素子セル対21の第2素子セルN
1に於ける端部17と当該回路領域端部との間に形成さ
れている空間領域19に移動可能か否かを判断する。
【0035】当該判断の方法は特に限定されず、公知の
方法を使用する事が可能であるが、一例として、以下に
示す様なアルゴリズムを使用する事も可能である。即
ち、図14(A)では、素子セル対(P1、N1)を選
択し、素子セル対(P2、N2)と(P3、N3)が縦
方向へ組替え可能かを判定する。この判定は例え、以下
のように行う。
【0036】以下の条件全部を満たしたとき組替え可能
と判断する。即ち、 PP>Sum(Hpi+K)+L NN>Sum(Hni+K)+L 此処で、PPは素子の配置可能範囲巾であり、NNは素
子の配置可能範囲巾である。
【0037】又、Sum は判定対象素子セルに関し合計す
る関数を表し、Hpiは判定対象P素子セルの高さ、つま
りY方向の長さであり、Hniは判定対象N素子セルの高
さ、つまりY方向の長さである。一方、Kは素子セルに
付随する定数(端子の取出し口等)であり、Lはブロッ
クに付随する定数(素子セル形成範囲境界領域巾)であ
る。
【0038】即ち、本発明に於ける当該特定の素子セル
が移動可能で組み換えられるか否かの判断は、上記の様
な判定方法を使用して、当該空間領域18、19に他の
素子セルが入りきれるか否かを判断する事によって実現
される。図14(A)に於て、素子セル対22の第1素
子セルP2と第2素子セルN2とが移動可能と判断さ
れ、その移動を実行する状態を示しており、素子セル対
23の各素子セルは移動が不可能と判断された状態を示
している。
【0039】本発明に於いては、上記した様に、一端図
14(A)に於いて仮に配置が決定された第1の素子セ
ル対21と第2の素子セル対22のそれぞれの第1素子
セルP1、P2と当該第2素子セルN1、N2との配置
関係を見直す場合があり、当該位置関係調整手段35の
演算結果により、例えば、図14(B)に示す様に各素
子セル対の当該第1素子セルと第2素子セルの位置を対
で移動変化させる事も可能である。
【0040】つまり、図14(B)では、組替え対象と
なった、各素子セルP1、N1、P2、N2の縦方向の
順序を決定することを示している。これは、該当素子セ
ル対の素子セルを素子セル形成範囲境界線15を中心と
して、内側から順に配置し、その総当り例(この場合2
例)より、配線状況等で最良のものを選択する。
【0041】総数は組替え対象素子セル対数となり少な
いので総当りが可能である。尚、図15では、前記した
様に、基準素子セル対21に対して、選択された他の素
子セル対22のみの第1素子セルP2と第2素子セルN
2が移動せしめられ、第3の素子セル対23は、移動不
可能であった為、当該第1の素子セル対21と第2の素
子セル対22とを構成する第1素子セルP1、P2と第
2素子セルN1、N2の配置位置は既に決定されたもの
として、以下の設計操作手順から除外し、新たに、移動
不可能と判断された当該第3の素子セル対23を新たに
基準素子セル対23として選定し、その近傍にある他の
素子セル対として素子セル対24と25を選択し、上記
と同様の方法に沿って、当該他の素子セル対24、25
の第1素子セルP4、P5及び第2素子セルN4、N5
が、前記に規定した当該空間領域18、19内に移動可
能かどうかを判断する。
【0042】本発明に於いては、前記した様に、当該第
1素子セル領域11及び当該第2素子セル領域12に配
置された個々の素子セル対21〜28を構成する各第1
素子セルP1〜P8及び第2素子セルN1〜N8の少な
くとも一部に対して、隣接して若しくは近傍に配置され
ている素子セルの端子同志を共通化する事が望ましく、
その為、当該端子共通化手段36を使用して、当該必要
な素子セルを反転させたり、回転させたりして、隣接す
る素子セル同志の同機能を有する端子同志を近接して配
置させたり、重ね合わせる様に配置させる事が出来る。
【0043】図3は、上記した様な、当該端子共通化手
段36によって、端子を共通化する様に、特定の素子セ
ル、例えば素子セルD1とD3或いは素子セルD2とD
4とが一部重複して配置されている構成が示されてい
る。かくして形成された半導体回路装置を構成する各素
子セルつまり、当該第1素子セル領域11及び当該第2
素子セル領域12に配置された個々の素子セル対21〜
28を構成する各第1素子セルP1〜P8及び第2素子
セルN1〜N8に対して公知の技術を使用して、配線形
成操作を行うものであって、当該操作は、配線形成手段
37で実行される。
【0044】又、本発明に於いては、当該第1素子セル
領域11及び当該第2素子セル領域12に配置された個
々の素子セル対21〜28を構成する各第1素子セルP
1〜P8及び第2素子セルN1〜N8に対して、各素子
セル間の配置位置を見て、特に当該境界線15に沿った
方向、つまりX方向に、空間が存在する場合には、当該
空間部を除去する様に、各素子セルの配置位置をX方向
に移動させて、当該空間部を除去する事も可能である。
【0045】係る操作は、前記した空間領域縮小化手段
38によって実行されるものである。次に、上記した本
発明に係る当該回路レイアウト設計方法を要約すると、
例えば以下の様な各工程の組み合わせから構成されるも
のである。即ち、第1のタイプの素子セルと当該第1の
タイプの素子セルとは異なる第2のタイプの素子セルと
が対を構成する様に設計された素子セル対を含む半導体
回路を設計するに際し、当該半導体回路に使用される複
数個の当該素子セル対を選択する第1の工程、当該半導
体回路に於ける当該素子セル対を配置せしめる領域を、
第1のタイプの第1素子セルを配置する第1素子セル領
域と当該第2のタイプの第2素子セルを配置する第2素
子セル領域とに区分する第2の工程、当該第1素子セル
領域と当該第2素子セル領域との両領域の境界線に沿っ
て、当該選択された複数個の素子セル対を、順次に、対
の型式を維持したまま、当該第1素子セルを当該第1素
子セル領域及び当該第2素子セルを当該第2素子セル領
域にそれぞれ配置する様に一次元的に配置する第3の工
程、未処理素子セル対が存在するか否かを判断する第4
の工程、当該第4の工程に於て、未処理素子セル対が存
在する場合には、当該未処理素子セル対の中から基準と
なる一つの基準素子セル対を選択する第5の工程、当該
選択された基準素子セル対に対して隣接するか若しくは
当該選択された基準素子セル対の近傍にある他の素子セ
ル対を少なくとも一つ選択する第6の工程、当該選択さ
れた当該少なくとも一つの他の素子セル対を構成する当
該第1素子セルと当該第2素子セルが、前記選択された
一つの素子セル対に於ける端部から当該境界線と直交す
る方向に形成されている当該第1素子セル領域内及び第
2素子セル領域内の空間領域内のそれぞれに、個別的に
移動可能か否かを判断する第7の工程、当該第7の工程
に於て、選択された少なくとも一つの他の素子セル対が
移動可能であると判断された場合には、当該他の素子セ
ルの第1素子セルを当該選択された一つの素子セル対に
於ける第1素子セルの端部形成された第1素子セル領域
内の空間部に移動させると共に、当該他の素子セルの第
2素子セルを当該選択された一つの素子セル対に於ける
第2素子セルの端部形成された第2素子セル領域内の空
間部に移動させる第8の工程、当該第7の工程に於て、
選択された少なくとも一つの他の素子セル対が移動可能
では無いと判断された場合には、第4の工程を経由して
当該第5の工程に戻り、当該移動が不可能と判断された
当該素子セル対を、未処理素子セル対の中の基準素子セ
ル対として選択し、当該第6の工程と第7の工程を繰り
返す第9の工程、上記各工程を未処理の素子セル対が存
在しなくなる迄繰り返す第10の工程、当該第8の工程
に於て、選択された少なくとも一つの他の素子セル対が
移動可能であると判断された場合に、当該移動された他
の素子セル対と、当該基準素子セル対との当該境界線と
直交する方向に於ける配置位置関係の良否を判断し、必
要な場合には、当該移動された他の素子セル対と、当該
基準素子セル対との位置関係を変更する第11の工程、
当該第1素子セル領域及び当該第2素子セル領域に配置
された個々の素子セル対を構成する各第1素子セル及び
第2素子セルの少なくとも一部に対して、端子共通化操
作を行う第12の工程、当該第1素子セル領域及び当該
第2素子セル領域に配置された個々の素子セル対を構成
する各第1素子セル及び第2素子セルに対して配線形成
操作を行う第13の工程、及び当該第1素子セル領域及
び当該第2素子セル領域に配置された個々の素子セル対
を構成する各第1素子セル及び第2素子セルに対して、
各素子セル間の当該境界線に沿った方向に於ける配置位
置を調整する第14の工程、とから構成されている回路
レイアウト設計方法である。
【0046】係る本発明の回路レイアウト設計方法のよ
り詳細な操作手順を図2(A)及び図2(B)に示すフ
ローチャートを参照しながら説明する。即ち、図2
(A)に於けるフローチャートに於て、ステップ(1)
に於いては、上記した様な素子接続情報及び設計基準に
関するデータが入力され、ステップ(2)に於て素子セ
ルを発生させる事になる。
【0047】当該ステップ(2)に於ける、素子セル発
生工程では、入力した素子接続情報と設計基準をもと
に、実際の素子セルデータを作成することである。ここ
で素子セルは外形と端子パターンとで構成され、当該端
子パターンには端子接点名つまり属性が与えられてい
る。次いで、ステップ(3)に進み、素子セル対順序決
定が行われ、図14に示す様な複数の素子セル対21〜
28が、境界線15、つまりX方向に一次元的に入配列
される。
【0048】係るステップ(3)に於いては、上記した
様に、一旦第1の素子セル対21に対して、選択された
他の素子セル対22が、移動処理を受けて、当該素子セ
ル対21の第1素子セルP1の端部16側に当該素子セ
ル対22の第1素子セルP2が配置され、同様に、当該
素子セル対21の第2素子セルN1の端部17側に当該
素子セル対22の第2素子セルN2が配置された場合
に、当該第1素子セルP1とP2及び当該第2素子セル
N1とN2の位置関係を当該対を維持したまま入れ換え
る操作を行う事も出来る。
【0049】次いで、ステップ(4)に進み、素子セル
配置組み替え操作が実行される。即ち、ステップ(4)
に於ては、図2(B)に示すサブルーチンが実行される
ことになる。即ち、ステップ(41)に於て、未処理素
子セル対が存在するか否かが判断され、図14の状態に
於いては、最初の操作であるので、図14中に存在する
全ての素子セル対21〜28が未処理の素子セル対と判
断されるのでYESとなる。
【0050】もし、当該ステップ(41)に於てNOで
ある場合には、当該ルーチンは終了しステップ(4)に
戻る事になる。当該ステップ(41)でYESの場合に
は、ステップ(42)に進み、当該未処理の素子セル対
21〜28の中から処理の基準となるべき一つの素子セ
ル対を基準素子セル対として選択する。
【0051】図14の例では、素子セル対21が選択さ
れたことを示している。次いで、ステップ(43)に進
み、当該選択された基準の素子セル対21に対して、こ
れに隣接するかその近傍に存在するその他の素子セル対
を一つ若しくは複数個選択する。当該選択個数は特に限
定されないが、好ましくは1個乃至3個である。
【0052】図14の場合は、素子セル対22と23の
2個が選択された場合を示している。その後、ステップ
(44)に進み、前記した様なアルゴリズムを使用し
て、先ず素子セル対22を構成する第1素子セルP2と
第2素子セルN2が、当該素子セル対21のY方向側に
形成されている第1素子セル領域18と第2素子セル領
域19にそれぞれ移動可能であるか否かが判断され、対
で移動可能であれば、移動させ、対での移動が不可能で
あれば、移動させずにステップ(41)に戻り上記の工
程が繰り返される。
【0053】図14の例では、素子セル対22の当該第
1素子セルP2と当該第2素子セルN2が共に対で移動
可能と判断されたので、第1素子セル領域18と第2素
子セル領域19にそれぞれ移動させたが、素子セル対2
3に関しては、対での移動が不可能と判断された状態を
示している。そこで、図15に示す様に、ステップ(4
1)に戻り、当該未処理の素子セル対23〜28の中か
ら処理の基準となるべき一つの素子セル対を基準素子セ
ル対として選択する。
【0054】図15の例では、素子セル対23を基準の
素子セル対として選択されたことを示している。次い
で、ステップ(43)に進み、当該選択された基準の素
子セル対23に対して、これに隣接するかその近傍に存
在するその他の素子セル対を一つ若しくは複数個選択す
るが、図15の具体例では、素子セル対24と25の2
個が選択された場合を示している。
【0055】その後、ステップ(44)に進み、前記し
たと同様の操作が実行され、素子セル対24の各素子セ
ルP4とN4が移動可能となり、素子セル対25の素子
セルは対での移動は不可能と判断された例を示してい
る。以下同様の操作が繰り返される事になる。その後、
ステップ(45)に進み、上記の操作によって一端図1
4(A)に於いて仮に配置が決定された第1の素子セル
対21と第2の素子セル対22のそれぞれの第1素子セ
ルP1、P2と当該第2素子セルN1、N2との配置関
係を、必要によって見直し、当該位置関係調整手段35
の演算結果により、例えば、図14(B)に示す様に各
素子セル対の当該第1素子セルと第2素子セルの位置を
対で縦方向、つまりY方向に移動変化させる。
【0056】その後、ステップ(46)に進み、上記各
ステップによって配置が決定された各素子セル対の第1
素子セルと第2素子セルの配置位置座標を仮座標として
決定し、ステップ(41)の判断がNOと成った時点で
ステップ(4)に戻る。ステップ(5)に於いては、上
記仮の配置位置座標を基に、端子共有化操作等の必要な
補正操作を実行した後、正式に素子セル座標を決定す
る。
【0057】その後、ステップ(6)に進み、素子セル
間の配線形成操作を実行しステップ(7)に於て更に必
要な処理があれば、当該素子セルの位置を変更する等の
操作を行った後エンドとなる。本発明に於ける他の態様
としては、第1のタイプの素子セルと当該第1のタイプ
の素子セルとは異なる第2のタイプの素子セルとが対を
構成する様に設計された素子セル対を含む半導体回路を
設計するに際し、当該半導体回路に使用される複数個の
当該素子セル対を選択する第1の工程、当該半導体回路
に於ける当該素子セル対を配置せしめる領域を、第1の
タイプの第1素子セルを配置する第1素子セル領域と当
該第2のタイプの第2素子セルを配置する第2素子セル
領域とに区分する第2の工程、当該第1素子セル領域と
当該第2素子セル領域との両領域の境界線に沿って、当
該選択された複数個の素子セル対を、順次に、対の型式
を維持したまま、当該第1素子セルを当該第1素子セル
領域及び当該第2素子セルを当該第2素子セル領域にそ
れぞれ配置する様に一次元的に配置する第3の工程、未
処理素子セル対が存在するか否かを判断する第4の工
程、当該第4の工程に於て、未処理素子セル対が存在す
る場合には、当該未処理素子セル対の中から基準となる
一つの基準素子セル対を選択する第5の工程、当該選択
された基準素子セル対に対して隣接するか若しくは当該
選択された基準素子セル対の近傍にある他の素子セル対
を少なくとも一つ選択する第6の工程、当該選択された
当該少なくとも一つの他の素子セル対を構成する当該第
1素子セルと当該第2素子セルが、前記選択された一つ
の素子セル対に於ける端部から当該境界線と直交する方
向に形成されている当該第1素子セル領域内及び第2素
子セル領域内の空間領域内のそれぞれに、個別的に移動
可能か否かを判断する第7の工程、当該第7の工程に於
て、選択された少なくとも一つの他の素子セル対が移動
可能であると判断された場合には、当該他の素子セルの
第1素子セルを当該選択された一つの素子セル対に於け
る第1素子セルの端部形成された第1素子セル領域内の
空間部に移動させると共に、当該他の素子セルの第2素
子セルを当該選択された一つの素子セル対に於ける第2
素子セルの端部形成された第2素子セル領域内の空間部
に移動させる第8の工程、当該第7の工程に於て、選択
された少なくとも一つの他の素子セル対が移動可能では
無いと判断された場合には、第4の工程を経由して当該
第5の工程に戻り、当該移動が不可能と判断された当該
素子セル対を、未処理素子セル対の中の基準素子セル対
として選択し、当該第6の工程と第7の工程を繰り返す
第9の工程、上記各工程を未処理の素子セル対が存在し
なくなる迄繰り返す第10の工程、当該第8の工程に於
て、選択された少なくとも一つの他の素子セル対が移動
可能であると判断された場合に、当該移動された他の素
子セル対と、当該基準素子セル対との当該境界線と直交
する方向に於ける配置位置関係の良否を判断し、必要な
場合には、当該移動された他の素子セル対と、当該基準
素子セル対との位置関係を変更する第11の工程、当該
第1素子セル領域及び当該第2素子セル領域に配置され
た個々の素子セル対を構成する各第1素子セル及び第2
素子セルの少なくとも一部に対して、端子共通化操作を
行う第12の工程、当該第1素子セル領域及び当該第2
素子セル領域に配置された個々の素子セル対を構成する
各第1素子セル及び第2素子セルに対して配線形成操作
を行う第13の工程、及び当該第1素子セル領域及び当
該第2素子セル領域に配置された個々の素子セル対を構
成する各第1素子セル及び第2素子セルに対して、各素
子セル間の当該境界線に沿った方向に於ける配置位置を
調整する第14の工程、とから構成されている事を特徴
とする回路レイアウト設計方法をコンピュータに実行さ
せる為のプログラムを記憶している記録媒体である。
【0058】尚、本発明に於いては、既存のレイアウト
情報から素子セルを生成し、以後の工程で、上記した素
子セル組み替え方法を適用する事も可能である。
【0059】
【発明の効果】本発明に係る当該回路レイアウト設計方
法及び回路レイアウト設計装置は、上記した様な技術構
成を採用しているので、横方向、つまりX方向に1次元
配置された素子セルを縦方向、つまりY方向に自動配置
すると共に、さらに自動配線するためブロックの横巾を
削減できる。従って、ブロック面積の自動縮小が可能で
ある。又、本発明に於いては、2つの素子セル対を組替
えしているので、ブロック横巾が容易に削減でき、当該
削減できる横巾は、再配列する素子セル対数(段数)−
1に依存する。
【0060】PN素子セルの接続が残る場合もあるの
で、再配列する素子セル巾の合計の一定割合(10〜6
0%程度)が1段あたり削減できる横巾となる。例え
ば、図14の例で説明するならば、8素子セル対の例に
於て、1素子セルの巾を20ミクロンとし、すべて2段
に組替えたとすると、1素子セルあたりの削減率を30
%とするならば、総横巾削減は、20 X 0.3× 8
=48ミクロンであり、そのブロック横巾は、素子セル
巾の合計に等しいものとすると、本発明を使用しない場
合であれば、当該8素子セルの幅の合計は、20 X 8
=160ミクロンであるから、本発明によって、上記の
組替え処理を実行する事により160−48 =112ミ
クロンの削減効果が得られる事になる。
【0061】図4及び図5には、本発明に係る当該回路
レイアウト設計方法を使用して完成された回路レイアウ
トの例が示されている。図4は、複数個の素子セルを、
当該境界線15に対して直角な方向、つまりY方向に2
段に配置した例を示しており、又、図5は、複数個の素
子セルを、当該境界線15に対して直角な方向、つまり
Y方向に3段に配置した例を示している。
【0062】つまり、図5の具体例に於いては、図4に
比しブロック横巾がさらに削減している。尚、図4及び
図5の配置図に於いて使用されている各記号は、図13
に示すものと同一である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る回路レイアウト設計装置
の一具体例の構成を示すブロックダイアグラムである。
【図2】図2(A)及び図2(B)は、本発明に係る回
路レイアウト設計方法の操作手順を説明するフローチャ
ートである。
【図3】図3は、本発明の回路レイアウト設計方法によ
り得られる回路のレイアウトの一具体例を示す平面図で
ある。
【図4】図4は、本発明の回路レイアウト設計方法によ
り得られる回路のレイアウトの他の具体例を示す平面図
である。
【図5】図5は、本発明の回路レイアウト設計方法によ
り得られる回路のレイアウトの別の具体例を示す平面図
である。
【図6】図6(A)及び図2(B)は、従来に於ける回
路レイアウト設計方法の操作手順を説明するフローチャ
ートである。
【図7】図7は、本発明に係る回路レイアウト設計装置
に於て使用される半導体回路に含まれる素子セルの具体
例の構成を示す図である。
【図8】図8は、本発明に係る回路レイアウト設計方法
で対象となる素子セルの一具体例の構成を示すブロック
ダイアグラムである。
【図9】図9は、図8に示す素子セルの具体的な回路構
成図である。
【図10】図10は、本発明の回路レイアウト設計方法
で使用される素子セルに於ける端子配置の一例を示す平
面図である。
【図11】図11は、従来の回路レイアウト設計方法に
より得られる回路のレイアウトの一具体例を示す平面図
である。
【図12】図12は、従来の回路レイアウト設計方法に
より得られる回路のレイアウトの他の具体例を示す平面
図である。
【図13】図13は、本発明の回路レイアウト設計方法
で使用される回路図に使用される符号を説明する図であ
る。
【図14】図14は、本発明に係る回路レイアウト設計
方法の操作の一具体例を説明する図である。
【図15】図15は、本発明に係る回路レイアウト設計
方法の操作の他の具体例を説明する図である。
【符号の説明】
1…素子セル 2…ゲート電極 3…コンタクト 4…金属配線部 5…拡散層 6…端子配置パターン部 11…第1素子セル領域 12…第2素子セル領域 15…境界線 16、17…素子セルの端部 18、19…空間領域 100…回路レイアウト設計装置 200…半導体回路 21〜28…素子セル対 30…配置手段 31…選択手段 32…判定手段 33…演算処理手段 34…演算制御手段 35…位置関係調整手段 36…端子共通化手段 37…配線形成手段 38…空間領域縮小化手段

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のタイプの素子セルと当該第1のタ
    イプの素子セルとは異なる第2のタイプの素子セルとが
    対を構成する様に設計された素子セル対を含む半導体回
    路を設計するに際し、 当該半導体回路を第1のタイプの第1素子セルを配置す
    る第1素子セル領域と当該第2のタイプの第2素子セル
    を配置する第2素子セル領域とに区分しておき、当該両
    領域の境界線に沿って、当該半導体回路に使用されるべ
    き当該複数個の素子セル対を、順次に、対の型式を維持
    したまま、当該第1素子セルを当該第1素子セル領域及
    び当該第2素子セルを当該第2素子セル領域にそれぞれ
    配置する様に一次元的に配置する工程、 当該複数個の素子セル対から選択された一つの素子セル
    対に対して、当該素子セル対に隣接するか、或いは当該
    素子セル対の近傍に配置された少なくとも一つの他の素
    子セル対を選択する工程、 当該選択された当該少なくとも一つの他の素子セル対を
    構成する当該第1素子セルと当該第2素子セルが、前記
    選択された一つの素子セル対に於ける端部から当該境界
    線と直交する方向に形成されている当該第1素子セル領
    域内及び第2素子セル領域内の空間領域内のそれぞれ
    に、個別的に移動可能か否かを判断する工程、 前記工程に於て、選択された少なくとも一つの他の素子
    セル対が移動可能であると判断された場合には、当該他
    の素子セルの第1素子セルを当該選択された一つの素子
    セル対に於ける第1素子セルの端部形成された第1素子
    セル領域内の空間部に移動させると共に、当該他の素子
    セルの第2素子セルを当該選択された一つの素子セル対
    に於ける第2素子セルの端部形成された第2素子セル領
    域内の空間部に移動させる工程、 前記工程に於て、選択された少なくとも一つの他の素子
    セル対が移動可能では無いと判断された場合には、当該
    移動が不可能と判断された当該素子セル対を新たに選択
    された素子セル対として選択し、上記各工程を繰り返す
    工程、 上記各工程を未処理の素子セル対が存在しなくなる迄繰
    り返す工程、とから構成されている事を特徴とする回路
    レイアウト設計方法。
  2. 【請求項2】 当該選択された一つの素子セル対に対し
    て、当該素子セル対の端部を越え、当該境界線に直交す
    る方向に於ける当該空間領域内に配置せしめられた少な
    くとも一つの他の素子セル対が存在する場合に、当該選
    択された一つの素子セル対と当該新たに配置された少な
    くとも一つの他の素子セル対との位置関係を調整する工
    程が更に設けられている事を特徴とする請求項1記載の
    回路レイアウト設計方法。
  3. 【請求項3】 当該第1素子セル領域及び当該第2素子
    セル領域に配置された個々の素子セル対を構成する各第
    1素子セル及び第2素子セルの少なくとも一部に対し
    て、端子共通化操作を行う工程が更に設けられている事
    を特徴とする請求項1又は2に記載の回路レイアウト設
    計方法。
  4. 【請求項4】 当該第1素子セル領域及び当該第2素子
    セル領域に配置された個々の素子セル対を構成する各第
    1素子セル及び第2素子セルに対して配線形成操作を行
    う工程が更に設けられている事を特徴とする請求項1乃
    至3の何れかに記載の回路レイアウト設計方法。
  5. 【請求項5】 当該第1素子セル領域及び当該第2素子
    セル領域に配置された個々の素子セル対を構成する各第
    1素子セル及び第2素子セルに対して、各素子セル間の
    配置位置を調整する工程が更に設けられている事を特徴
    とする請求項1乃至4の何れかに記載の回路レイアウト
    設計方法。
  6. 【請求項6】 当該第1素子セルと当該第2素子セル
    は、C−MOS回路を構成するものである事を特徴とす
    る請求項1乃至5の何れかに記載の回路レイアウト設計
    方法。
  7. 【請求項7】 第1のタイプの素子セルと当該第1のタ
    イプの素子セルとは異なる第2のタイプの素子セルとが
    対を構成する様に設計された素子セル対を含む半導体回
    路を設計する装置であって、当該装置は、当該半導体回
    路を第1のタイプの第1素子セルを配置する第1素子セ
    ル領域と当該第2のタイプの第2素子セルを配置する第
    2素子セル領域とに区分された両領域の境界線に沿っ
    て、当該半導体回路に使用されるべき当該複数個の素子
    セル対を、順次に、対の型式を維持したまま、当該第1
    素子セルを当該第1素子セル領域及び当該第2素子セル
    を当該第2素子セル領域にそれぞれ一次元的に配置する
    配置手段、 当該複数個の素子セル対から選択された一つの素子セル
    対に対して、当該素子セル対に隣接するか、或いは当該
    素子セル対の近傍に配置された少なくとも一つの他の素
    子セル対を選択する選択手段、 当該選択された当該少なくとも一つの他の素子セル対を
    構成する当該第1素子セルと当該第2素子セルが、前記
    選択された一つの素子セル対に於ける端部から当該境界
    線と直交する方向に形成されている当該第1素子セル領
    域内及び第2素子セル領域内の空間領域内のそれぞれ
    に、個別的に移動可能か否かを判断する判定手段、 当該選択された少なくとも一つの他の素子セル対が移動
    可能であると判断された場合に、当該他の素子セルの第
    1素子セルを当該選択された一つの素子セル対に於ける
    第1素子セルの端部形成された第1素子セル領域内の空
    間部に移動させると共に、当該他の素子セルの第2素子
    セルを当該選択された一つの素子セル対に於ける第2素
    子セルの端部形成された第2素子セル領域内の空間部に
    移動させ、又当該選択された少なくとも一つの他の素子
    セル対が移動可能では無いと判断された場合には、当該
    移動が不可能と判断された当該素子セル対を新たに選択
    された素子セル対として選択する演算処理手段、 上記各手段を総合的に制御する制御手段、とから構成さ
    れている事を特徴とする回路レイアウト設計装置。
  8. 【請求項8】 当該選択された一つの素子セル対に対し
    て、当該素子セル対の端部を越え、当該境界線に直交す
    る方向に於ける当該空間領域内に配置せしめられた少な
    くとも一つの他の素子セル対が存在する場合に、当該選
    択された一つの素子セル対と当該新たに配置された少な
    くとも一つの他の素子セル対との位置関係を調整する位
    置関係調整手段が更に設けられている事を特徴とする請
    求項7記載の回路レイアウト設計装置。
  9. 【請求項9】 当該第1素子セル領域及び当該第2素子
    セル領域に配置された個々の素子セル対を構成する各第
    1素子セル及び第2素子セルの少なくとも一部に対し
    て、端子共通化操作を行う端子共通化手段が更に設けら
    れている事を特徴とする請求項7又は8に記載の回路レ
    イアウト設計装置。
  10. 【請求項10】 当該第1素子セル領域及び当該第2素
    子セル領域に配置された個々の素子セル対を構成する各
    第1素子セル及び第2素子セルに対して配線形成操作を
    行う配線形成手段が更に設けられている事を特徴とする
    請求項7乃至9の何れかに記載の回路レイアウト設計装
    置。
  11. 【請求項11】 当該第1素子セル領域及び当該第2素
    子セル領域に配置された個々の素子セル対を構成する各
    第1素子セル及び第2素子セルに対して、各素子セル間
    の配置位置を調整する空間領域縮小化手段が更に設けら
    れている事を特徴とする請求項7乃至10の何れかに記
    載の回路レイアウト設計装置。
  12. 【請求項12】 第1のタイプの素子セルと当該第1の
    タイプの素子セルとは異なる第2のタイプの素子セルと
    が対を構成する様に設計された素子セル対を含む半導体
    回路を設計するに際し、 当該半導体回路に使用される複数個の当該素子セル対を
    選択する第1の工程、 当該半導体回路に於ける当該素子セル対を配置せしめる
    領域を、第1のタイプの第1素子セルを配置する第1素
    子セル領域と当該第2のタイプの第2素子セルを配置す
    る第2素子セル領域とに区分する第2の工程、 当該第1素子セル領域と当該第2素子セル領域との両領
    域の境界線に沿って、当該選択された複数個の素子セル
    対を、順次に、対の型式を維持したまま、当該第1素子
    セルを当該第1素子セル領域及び当該第2素子セルを当
    該第2素子セル領域にそれぞれ配置する様に一次元的に
    配置する第3の工程、 未処理素子セル対が存在するか否かを判断する第4の工
    程、 当該第4の工程に於て、未処理素子セル対が存在する場
    合には、当該未処理素子セル対の中から基準となる一つ
    の基準素子セル対を選択する第5の工程、 当該選択された基準素子セル対に対して隣接するか若し
    くは当該選択された基準素子セル対の近傍にある他の素
    子セル対を少なくとも一つ選択する第6の工程、 当該選択された当該少なくとも一つの他の素子セル対を
    構成する当該第1素子セルと当該第2素子セルが、前記
    選択された一つの素子セル対に於ける端部から当該境界
    線と直交する方向に形成されている当該第1素子セル領
    域内及び第2素子セル領域内の空間領域内のそれぞれ
    に、個別的に移動可能か否かを判断する第7の工程、 当該第7の工程に於て、選択された少なくとも一つの他
    の素子セル対が移動可能であると判断された場合には、
    当該他の素子セルの第1素子セルを当該選択された一つ
    の素子セル対に於ける第1素子セルの端部形成された第
    1素子セル領域内の空間部に移動させると共に、当該他
    の素子セルの第2素子セルを当該選択された一つの素子
    セル対に於ける第2素子セルの端部形成された第2素子
    セル領域内の空間部に移動させる第8の工程、 当該第7の工程に於て、選択された少なくとも一つの他
    の素子セル対が移動可能では無いと判断された場合に
    は、第4の工程を経由して当該第5の工程に戻り、当該
    移動が不可能と判断された当該素子セル対を、未処理素
    子セル対の中の基準素子セル対として選択し、当該第6
    の工程と第7の工程を繰り返す第9の工程、 上記各工程を未処理の素子セル対が存在しなくなる迄繰
    り返す第10の工程、 当該第8の工程に於て、選択された少なくとも一つの他
    の素子セル対が移動可能であると判断された場合に、当
    該移動された他の素子セル対と、当該基準素子セル対と
    の当該境界線と直交する方向に於ける配置位置関係の良
    否を判断し、必要な場合には、当該移動された他の素子
    セル対と、当該基準素子セル対との位置関係を変更する
    第11の工程、 当該第1素子セル領域及び当該第2素子セル領域に配置
    された個々の素子セル対を構成する各第1素子セル及び
    第2素子セルの少なくとも一部に対して、端子共通化操
    作を行う第12の工程、 当該第1素子セル領域及び当該第2素子セル領域に配置
    された個々の素子セル対を構成する各第1素子セル及び
    第2素子セルに対して配線形成操作を行う第13の工
    程、及び当該第1素子セル領域及び当該第2素子セル領
    域に配置された個々の素子セル対を構成する各第1素子
    セル及び第2素子セルに対して、各素子セル間の当該境
    界線に沿った方向に於ける配置位置を調整する第14の
    工程、とから構成されている事を特徴とする回路レイア
    ウト設計方法。
  13. 【請求項13】 第1のタイプの素子セルと当該第1の
    タイプの素子セルとは異なる第2のタイプの素子セルと
    が対を構成する様に設計された素子セル対を含む半導体
    回路を設計するに際し、 当該半導体回路に使用される複数個の当該素子セル対を
    選択する第1の工程、 当該半導体回路に於ける当該素子セル対を配置せしめる
    領域を、第1のタイプの第1素子セルを配置する第1素
    子セル領域と当該第2のタイプの第2素子セルを配置す
    る第2素子セル領域とに区分する第2の工程、 当該第1素子セル領域と当該第2素子セル領域との両領
    域の境界線に沿って、当該選択された複数個の素子セル
    対を、順次に、対の型式を維持したまま、当該第1素子
    セルを当該第1素子セル領域及び当該第2素子セルを当
    該第2素子セル領域にそれぞれ配置する様に一次元的に
    配置する第3の工程、 未処理素子セル対が存在するか否かを判断する第4の工
    程、 当該第4の工程に於て、未処理素子セル対が存在する場
    合には、当該未処理素子セル対の中から基準となる一つ
    の基準素子セル対を選択する第5の工程、 当該選択された基準素子セル対に対して隣接するか若し
    くは当該選択された基準素子セル対の近傍にある他の素
    子セル対を少なくとも一つ選択する第6の工程、 当該選択された当該少なくとも一つの他の素子セル対を
    構成する当該第1素子セルと当該第2素子セルが、前記
    選択された一つの素子セル対に於ける端部から当該境界
    線と直交する方向に形成されている当該第1素子セル領
    域内及び第2素子セル領域内の空間領域内のそれぞれ
    に、個別的に移動可能か否かを判断する第7の工程、 当該第7の工程に於て、選択された少なくとも一つの他
    の素子セル対が移動可能であると判断された場合には、
    当該他の素子セルの第1素子セルを当該選択された一つ
    の素子セル対に於ける第1素子セルの端部形成された第
    1素子セル領域内の空間部に移動させると共に、当該他
    の素子セルの第2素子セルを当該選択された一つの素子
    セル対に於ける第2素子セルの端部形成された第2素子
    セル領域内の空間部に移動させる第8の工程、 当該第7の工程に於て、選択された少なくとも一つの他
    の素子セル対が移動可能では無いと判断された場合に
    は、第4の工程を経由して当該第5の工程に戻り、当該
    移動が不可能と判断された当該素子セル対を、未処理素
    子セル対の中の基準素子セル対として選択し、当該第6
    の工程と第7の工程を繰り返す第9の工程、 上記各工程を未処理の素子セル対が存在しなくなる迄繰
    り返す第10の工程、 当該第8の工程に於て、選択された少なくとも一つの他
    の素子セル対が移動可能であると判断された場合に、当
    該移動された他の素子セル対と、当該基準素子セル対と
    の当該境界線と直交する方向に於ける配置位置関係の良
    否を判断し、必要な場合には、当該移動された他の素子
    セル対と、当該基準素子セル対との位置関係を変更する
    第11の工程、 当該第1素子セル領域及び当該第2素子セル領域に配置
    された個々の素子セル対を構成する各第1素子セル及び
    第2素子セルの少なくとも一部に対して、端子共通化操
    作を行う第12の工程、 当該第1素子セル領域及び当該第2素子セル領域に配置
    された個々の素子セル対を構成する各第1素子セル及び
    第2素子セルに対して配線形成操作を行う第13の工
    程、及び当該第1素子セル領域及び当該第2素子セル領
    域に配置された個々の素子セル対を構成する各第1素子
    セル及び第2素子セルに対して、各素子セル間の当該境
    界線に沿った方向に於ける配置位置を調整する第14の
    工程、とから構成されている事を特徴とする回路レイア
    ウト設計方法をコンピュータに実行させる為のプログラ
    ムを記憶している記録媒体。
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