JP3127823U - ドア用ヒンジ装置 - Google Patents

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幸紀 中島
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Abstract

【課題】ドアを所望の開き角度付近で自由に停止可能であると共に、閉止時及び最大解放時にその状態を良好に保持できること。
【解決手段】ヒンジピン1と、これに配した上下一対の固定腕片2a、2bと、その間に配した一対の可動腕片3a、3bと、固定腕片2a、2bに結合した固定側のヒンジ片5aと、可動腕片3a、3bに配した可動側のヒンジ片5bと、ヒンジピン1に固設した磁気調節部材6と、一対の可動腕片3a、3bに固設した対向磁気調節部材7とからなり、磁気調節部材6は、180の角度間隔で磁極を有する磁石部材6aで構成し、対向磁気調節部材7は、それを囲む保持管7aと、その内周に連設した10個の棒磁石7bと、隣接する棒磁石7b、7b間に充填したスペーサ部材7cとで構成した。棒磁石7bの配列はその内周側の磁極の極性が周方向に交互に変わるようになっている。
【選択図】 図4

Description

本考案は、建物の外部との間の開口部、建物内の部屋と廊下の間の開口部その他の開口部に取り付けられるドアの取付用に用いられるドア用ヒンジ装置、特に、ドアの閉止時及び最大解放時にその状態を良好に保持しておくことができ、加えて開閉時にその開閉途中でドアを概ね所望の開き角度に保持しておくことができるドア用ヒンジ装置に関する。
このようなドアの動きに関連する装置としてはクローザーと称される装置があるが、これは、ドアの開閉の際の衝撃を和らげ、ドアやその枠部材の損傷を回避したり、ドアを通過する人の安全性を確保したりすることにその目的があると思われ、ドアを所望の開く角度で保持しておくような作用はない。またクローザーはヒンジとは別にセットされる装置であり、構成も全く異なる。
ヒンジ自体で前記のような作用を備えたものは、ドア用のそれとしては見あたらない。この種の機能を持つヒンジとしては、コンソールのヒンジ構造(特許文献1)という技術が提案されている。
これは、車両に固定した基部と該基部に設けた支持部と、回動軸機構を介して前記支持部に回転自在に枢支される回動移動体部とを有するコンソールのヒンジ構造であって、前記回動軸機構は対峙する前記支持部側の一側面と前記回動移動体部側の他側面を有し、前記対峙する面の一方に、他方に設けられた磁性材若しくは磁石と磁力によって回転抵抗を付与する磁石を有することを特徴とするコンソールのヒンジ構造である。
従ってコンソールのアームレストの軸に前記ヒンジ構造を用いると、対面する磁石と磁性体又は磁石との磁気吸引力により回転に抵抗が生じ、所望の位置で停止させることが可能であるように思われる。しかし構造上、ドアのような比較的重量の大きな物に適合するような強力な磁気的吸引力を持たせ、単位角度毎に停止させ得るようにするのは困難であると思われる。
特開2005―349936号公報
本考案は、以上に述べた従来技術の問題点を解決し、比較的重量のある建物のドアを開閉する際に、通過する人の都合に応じて、所望の開き角度付近で自由に停止させることが可能であると共に、閉止時及び最大解放時にその状態を良好に保持しておくことができるドア用ヒンジ装置を提供することを解決の課題とする。
本考案の1は、ヒンジピンと、該ヒンジピンに相互間に一定の間隔を開けて固定した上下一対の固定腕片と、該ヒンジピンの該上方の固定腕片の直下及び該下方の固定腕片の直上に回動自在に配した一対の可動腕片と、該下方の可動腕片と該下方の固定腕片の間に配したスペーサ部材と、該一対の固定腕片に配した固定側のヒンジ片と、該一対の可動腕片に配した可動側のヒンジ片とからなるドア用ヒンジ装置に於いて、
前記ヒンジピンの、前記一対の可動腕片の間の部位の周囲に固設した磁気調節部材と、該磁気調節部材を囲む態様で前記一対の可動腕片に固設した対向磁気調節部材とからなり、該磁気調節部材と該対向磁気調節部材の間の磁気的特性を、それらの相互作用により、前記ヒンジピンの周方向の複数の各設定角度位置を中心とする範囲にそれら以外の角度の範囲より強い固定側と可動側のヒンジ片間の回転停止力を生じるように構成したドア用ヒンジ装置である。
本考案の2は、本考案の1のドア用ヒンジ装置に於いて、前記磁気調節部材を前記ヒンジピンの周方向に180度の角度間隔で異なる磁極を有する磁極配列に構成し、前記対向磁気調節部材を、その内周を周方向に全体が偶数に分割される所望の角度間隔で異極が交互に並ぶ磁極配列に構成したものである。
本考案の3は、本考案の1のドア用ヒンジ装置に於いて、前記対向磁気調節部材を、前記一対の可動腕片の間に固設した保持管と、その内周に周方向に全体として偶数になる所望角度間隔で交互に異極を内側に向けて連設内装する棒状の磁気部材であって、内外両端側に磁極を有する磁気部材と、周方向に隣接する磁気部材相互間に充填する非磁性のスペーサ部材とで構成し、
前記磁気調節部材を、平面から見て両端に異極を備えた磁針状で、前記対向磁気調節部材と内外対面し得る範囲の厚み寸法を備えた磁気部材と、該磁気部材の中央に厚み方向に沿って開口した取付穴に嵌合固定した結合管であって、前記ヒンジピンに外装固定した結合官とで構成したものである。
本考案の4は、本考案の1のドア用ヒンジ装置に於いて、前記対向磁気調節部材を、前記一対の可動腕片の間に固設した保持管と、その内周に周方向に所望角度間隔で連設内装する棒状の磁気部材であって、内外両端又は周方向両側に磁極を有する磁気部材と、周方向に隣接する磁気部材相互間に充填する非磁性のスペーサ部材とで構成し、
前記磁気調節部材を、平面から見て放射方向の複数の突出部を備え、かつ厚み方向に前記対向磁気調節部材と内外対面し得る範囲の寸法を備えた磁性金属部材と、該磁性金属部材の中央に厚み方向に沿って開口した取付穴に嵌合固定した結合管であって、前記ヒンジピンに外装固定した結合管とで構成したものである。
本考案の5は、本考案の1のドア用ヒンジ装置に於いて、前記対向磁気調節部材を、前記一対の可動腕片の間に固設し、その内周に周方向の所望角度間隔で放射内方に突出する複数の突出部を構成した磁性金属部材によって構成し、
前記磁気調節部材を、前記ヒンジピンに外装固定した支持管と、その外周に周方向に所望角度間隔で連設外装する棒状の磁気部材であって、内外両端又は周方向両側に磁極を有する磁気部材と、周方向に隣接する磁気部材相互間に充填する非磁性のスペーサ部材とで構成したものである。
本考案の1のドア用ヒンジ装置によれば、上下の二箇所など通常その二個以上をドアに取り付けて使用すると、内外対面する磁気調節部材と対向磁気調節部材との相互作用により、所定の設定角度位置を中心とする範囲で強い回転停止力を生じるため、その停止位置となる角度をドアの閉止状態及び最大開放状態にそれぞれ対応させておけば、その状態を良好に保持し得、更にその中間の角度でも、適宜角度間隔で回転停止力を発生できるように構成しておくことができる。
本考案の2のドア用ヒンジ装置によれば、磁気調節部材及び対向磁気調節部材を容易に構成し得、更に磁気調節部材と対向磁気調節部材の磁気配列を前記のように設定したため、停止位置は、対向磁気調節部材に於いて設定された配列角度の二倍の角度毎の位置になるが、磁気調節部材の磁極が停止位置から隣接する停止位置まで回転移動する際には、隣接する同極の前面を通過しなければならないので、停止位置での停止状態は良好に保持されることになる。
なお本考案の2の対向磁気調節部材は、周方向に並ぶ磁極の角度間隔は全て同一である必要はないが、常に相互に周方向180度の位置に磁極が存在し、その磁極相互が異極である必要があり、そうであれば、以上の効果が得られる。また隣接する磁極間の角度間隔を広げた範囲では回転停止力が強く働かないので、回転停止力を余り働かせたくない範囲では、以上のように、磁極間の間隔を広くするのが適当であることになる。
本考案の3のドア用ヒンジ装置によれば、構成が簡明であり、その製造が容易である利点を有し、更に加えて本考案の2と同様の効果を有する。
本考案の4のドア用ヒンジ装置によれば、対向磁気調節部材を構成する磁気部材の数及び設置角度間隔と、磁気調節部材を構成する磁性金属部材の突出部の数及び設置角度間隔を同じくした場合は、ドアの開閉の際は、その設置角度間隔のいずれかの開き位置でドアのその開き状態を保持することができる。
磁気調節部材の全周の内、突出部を構成しない部位を適宜構成すれば、その範囲では、対向磁気調節部材の磁気部材との間で大きな磁気的作用が働かなくなるので、その範囲ではドアの開閉動作が軽快に行われることになる。また突出部の高さを高低変更することによって、上記磁気作用の働き方を種々変更することができる。
本考案の5のドア用ヒンジ装置によれば、これは、本考案の4に於ける、対向磁気調節部材と磁気調節部材の構成を、実質的に内外交換した構成であるため、実質的に本考案の4と同様の効果を有するものである。
考案を実施するための最良の形態を図面を参照しながら実施例に基づいて説明する。
図1〜図5は実施例1を示している。この実施例1のドア用ヒンジ装置は、図1、図3及び図4に示すように、ヒンジピン1と、該ヒンジピン1に所定間隔で固定した上下一対の固定腕片2a、2bと、上方の固定腕片2aの直下及び下方の固定腕片2bの直上に回動自在に配した一対の可動腕片3a、3bと、下方の可動腕片3bと下方の固定腕片2bとの間に配したスペーサリング(スペーサ部材)4と、一対の固定腕片2a、2bに結合した固定側のヒンジ片5aと、一対の可動腕片3a、3bに配した可動側のヒンジ片5bと、図4及び図5に示すように、前記ヒンジピン1に固設した磁気調節部材6と、前記一対の可動腕片3a、3bに固設した対向磁気調節部材7とで構成したものである。
前記ヒンジピン1は、図1〜図5に示すように、金属の軸部材であり、これを介して前記固定腕片2a、2bと前記磁気調節部材6とを結合するものである。
前記固定腕片2a、2bは、図1〜図5に示すように、各々一端が半円形をなす長方形状の板材であり、かつその途中から他端までの間に直角に折り曲げた連結片2a1、2b1を備えた部材であり、前記固定側のヒンジ片5aは、該連結片2a1、2b1に接合して溶接によって該固定腕片2a、2bに固定したものである。該連結片2a1、2b1には、それぞれネジ穴8、8が開口してあり、以上の固定側のヒンジ片5aとの結合時には、該ヒンジ片5aに開口してあるネジ穴8、8…と相互に位置関係を合わせつつ接合するのは云うまでもない。なお、固定側のヒンジ片5aは、同図に示すように、連結片2a1、2b1と同一の幅で高さ方向には、前記固定腕片2a、2b間の間隔を越え、前記ヒンジピン1の長さと一致する寸法にしてある。
各固定腕片2a、2aは、前記のように、前記ヒンジピン1と結合するものであるが、その結合固定は、該固定腕片2a、2bの半円形端部の軸心に開口した結合孔に該ヒンジピン1を貫通させ、かつ該各固定腕片2a、2bの上方又は下方からそれぞれ結合鍔9を重ね合わせ、該固定腕片2a、2b、結合鍔9及びヒンジピン1の相互を溶接することによって行う。該結合鍔9は、その中心に結合孔を開口しておき、これをヒンジピン1に貫通させて各固定腕片2a、2bに重ね合わせることとするのは云うまでもない。
前記可動腕片3a、3bは、図1〜図5に示すように、固定腕片2a、2bと同様に、各々一端が半円形をなす長方形状の板材であり、かつその途中から他端までの間に直角に折り曲げた連結片3a1、3b1を備えた部材であり、前記可動側のヒンジ片5bは、該連結片3a1、3b1に接合して溶接によって該可動腕片3a、3bに固定したものである。該連結片3a1、3b1には、それぞれネジ穴8、8が開口してあり、以上の可動側のヒンジ片5bとの結合時には、該ヒンジ片5bに開口してあるネジ穴8、8…と相互に位置関係を合わせつつ接合するのは云うまでもない。なお、可動側のヒンジ片5bは、同図に示すように、連結片3a1、3b1と同一の幅で高さ方向は、前記ヒンジピン1の長さと一致する寸法にしてある。
前記スペーサリング4は、図1、図3及び図4に示すように、前記ヒンジピン1を軸心として、前記下方の可動腕片3bの下面に固設した金属リング部材であり、その下面は滑面に構成し、直下の固定腕片2bの上面でスムーズに回転可能となるようにしてある。
前記磁気調節部材6は、図4及び図5に示すように、前記可動腕片3a、3bに上下挟まれた範囲内で、前記ヒンジピン1に構成したものである。この磁気調節部材6は、図5に示すように、平面から見て磁針状で、図6に示すように、厚み方向には、対向磁気調節部材7より僅かに短寸法の磁石部材(磁気部材)6aと、その中央に厚み方向に沿って開口した取付穴に嵌合固定した結合管6bとで構成したものであり、該結合管6bでヒンジピン1の、前記可動腕片3a、3bに上下挟まれた範囲内の部位に外装固定したものである。
前記磁石部材6aは、図5に示すように、平面から見て磁針状の両端に異極を備えた構成の部材である。なお該磁石部材6aと結合管6bとの結合及び結合管6bとヒンジピン1との結合は接着剤によって行った。
前記対向磁気調節部材7は、図4及び図5に示すように、前記一対の可動腕片3a、3bの間に前記ヒンジピン1の軸心とその軸心を一致させて固設した保持管7aと、その内周に定角度間隔で連設内装した10個の棒磁石7b、7b…と、周方向に隣接する棒磁石7b、7b間に充填したプラスチック製のスペーサ部材7c、7c…とで構成したものである。
前記保持管7aは磁性金属で構成したパイプ体である。また前記棒磁石7bは、前記保持管7aに内装した状態で、内外端方向に極性を有する部材であり、内周側の磁極の極性が周方向に交互に変わるように配列したものである。
ところで、この実施例1では、前記固定側のヒンジ片5aと可動側のヒンジ片5bとが、図2及び図5に示すように、平面から見て直線上に並ぶ状態の時、前記磁気調節部材6の磁石部材6aの両極が、特に図5に示すように、それに対して、それぞれ前記対向磁気調節部材7の異極が内面側となっている棒磁石7b、7bの磁極面と対面するような位置関係で、各部材が配されるように構成しておくものとする。
なお、前記保持管7a、前記棒磁石7b及びスペーサ部材7c相互間は接着剤で固定してある。
この実施例1のドア用ヒンジ装置は、以上のように構成したので、その固定側のヒンジ片5aを固定腕片2a、2bの連結片2a1、2b1とともに、建物開口部の縦枠にネジ等を用いて固設し、可動側のヒンジ片5bを同様に可動腕片3a、3bの連結片3a1、3b1とともに、ネジ等を用いてドアに結合して使用することができる。このドア用ヒンジ装置は、ドアには、その回動内端の上下又は上中下等、そのドアの重量やサイズに合わせて取付数を決めて取り付ける。
またこのドア用ヒンジ装置のドアへの取付方が、固定側のヒンジ片5aと可動側のヒンジ片5bとが平面から見て直線状になるとき、ドアが閉じた状態になるようにしてある場合は、そのようにドアを閉じた状態では、前記したように、前記磁気調節部材6の磁石部材6aのN極とS極とが、図5に示すように、それぞれ前記対向磁気調節部材7の逆極性の磁極が内周側を向いている棒磁石7b、7bの磁極面、即ち、S極とN極とにそれぞれ
対面し、相互の磁気吸引力が強くなり、その状態が維持され易くなる。即ち、ドアが閉じた状態を保持するように作用することになる。
ドアを開閉させる場合は、前記のように、磁気調節部材6は周方向180度の角度間隔で異なる磁極を有するように構成してあり、対向磁気調節部材7は、周方向に10個の棒磁石7bが内向きの磁極を交互に変化させた状態で配してあるため、72度の角度間隔毎に停止させ易くなっている。従ってドアを開く場合も閉じる場合も開閉途中で停止させておきたい場合は、以上の角度間隔で開き角度を選んでその開き状態を固定させておくことができる。
以上のドアの閉止状態、開き途中の場合、全開放状態の場合のいずれの場合であっても、そのような場合の停止状態は、磁気調節部材6の磁石部材6aの磁極が停止位置から隣接する停止位置まで回転移動する際には、隣接する同極の磁極の前面を通過しなければならないので、停止位置での停止状態は非常に良好に保持されることになる。
またドアを閉じる場合は、完全に閉じる直前から磁気調節部材6の磁石部材6aの対応する磁極と対向磁気調節部材7の対応する棒磁石7bの磁極が相互に磁気吸引し合い、スムーズな閉止状態が得られ、開閉操作する人のその操作が不完全であっても自動的に確実な閉止状態に導かれ、閉止後はその状態が維持されることになる。
図6〜図9は実施例2を示している。この実施例2のドア用ヒンジ装置は、同図に示すように、実施例1とは、ヒンジ部側は同一で、前記磁気調節部材6と対向磁気調節部材7とが異なるのみである。従って以下に異なる構成に関してのみ述べる。
前記磁気調節部材6は、図6に示すように、前記可動腕片3a、3bに上下挟まれた範囲内で、前記ヒンジピン1に構成したものである。この磁気調節部材6は、図7〜図9に示すように、平面から見て放射方向に突出する12個の突出部6c、6c…を定角度間隔で配した磁性金属部材6dと、その中央に厚み方向に沿って開口した取付穴に嵌合した結合管6eとで構成したものであり、該結合管6eでヒンジピン1の前記可動腕片3a、3bに上下挟まれた範囲内の部位に外装固定したものである。
前記磁性金属部材6dは、特に図6に示すように、厚み方向には、前記対向磁気調節部材7より僅かに短寸法に構成する。なおこの磁性金属部材6は、具体的には鉄製の部材である。なお該磁性金属部材6dと結合管6eとの結合及び結合管6eとヒンジピン1との結合は接着剤によって行った。
一方、前記対向磁気調節部材7は、実施例1のそれと殆ど同様であり、図6に示すように、前記一対の可動腕片3a、3bの間に前記ヒンジピン1の軸心とその軸心を一致させて固設した保持管7aと、その内周に定角度間隔で連設内装した12個の棒磁石7d、7d…と、周方向に隣接する棒磁石7d、7d間に充填したプラスチック製のスペーサ部材7e、7e…とで構成したものである。
前記保持管7aは磁性金属で構成したパイプ体である。また前記棒磁石7dは、前記保持管7aに内装した状態で、周方向両側方向に極性を有し、両側部に異なる磁極を備えている。この実施例2では、全棒磁石7d、7d…の極性の向きを同一にした。
ところで、この実施例2でも、前記固定側のヒンジ片5aと可動側のヒンジ片5bとが、平面から見て直線上に並ぶ状態の時、前記磁気調節部材6の磁性金属部材6dの全突出部6c、6c…が、各々前記対向磁気調節部材7の棒磁石7d、7dの内周磁極面と対面するような位置関係で、各部材が配されるように構成しておくものとする。
なお、以上の保持管7a、前記棒磁石7d及びスペーサ部材7eの相互間は接着剤で固定してある。
この実施例2のドア用ヒンジ装置は、以上のように構成したので、実施例1のそれと同様にドアの取付に使用することができる。
またこのドア用ヒンジ装置のドアへの取付方を実施例1と同様にした場合は、ドアを閉じた状態では、実施例1と同様に、前記磁気調節部材6の磁性金属部材6dの全突出部6c、6c…が各々前記対向磁気調節部材7の棒磁石7d、7dの内周の磁極面と対面し、後者の磁気吸引力が強く作用し、その対面状態が維持され易くなる。即ち、ドアが閉じた状態を保持するように作用することになる。
ドアを開閉させる場合は、前記のように、磁気調節部材6の磁性金属部材6dは、周方向に定角度間隔で12個の突出部6c、6c…を有するように構成してあり、対向磁気調節部材7は、12個の棒磁石7d、7d…が内周側に全て同一極性の磁極が向けられた状態で配列されているため、30度の角度間隔毎に停止させ易くなっている。従ってドアを開く場合も閉じる場合も開閉途中で停止させておきたい場合は、以上の比較的細かな角度間隔で開き角度を選んでその開き状態を固定させておくことができる。
またドアを閉じる場合は、完全に閉じる直前から磁気調節部材6の磁性金属部材6dは、その各突出部6c、6c…の前面と対向磁気調節部材7の棒磁石7d、7d…の内周面とが後者の磁気吸引力で引き合うことにより、スムーズな閉止状態が得られ、ドアを開閉操作する人のその操作が不完全であっても自動的に確実な閉止状態に導かれ、閉止後はその状態が維持されることになる。
実施例1のドア用ヒンジ装置の正面図。 実施例1のドア用ヒンジ装置の平面図。 実施例1のドア用ヒンジ装置の側面図。 実施例1のドア用ヒンジ装置の縦断面図。 図1のA−A線断面図。 実施例2のドア用ヒンジ装置の縦断面図。 実施例2のドア用ヒンジ装置の平面図。 図6のB−B線断面図。 図8の磁気調節部材と対向磁気調節部材の部分の拡大図。
符号の説明
1 ヒンジピン
2a 上方の固定腕片
2a1 上方の固定腕片の連結片
2b 下方の固定腕片
2b1 下方の固定腕片の連結片
3a 上方の可動腕片
3a1 上方の可動腕片の連結片
3b 下方の可動腕片
3b1 下方の可動腕片の連結片
4 スペーサリング(スペーサ部材)
5a 固定側のヒンジ片
5b 可動側のヒンジ片
6 磁気調節部材
6a 磁石部材(磁気部材)
6b 結合管
6c 突出部
6d 磁性金属部材
6e 結合管
7 対向磁気調節部材
7a 保持管
7b 棒磁石
7c スペーサ部材
7d 棒磁石
7e スペーサ部材
8 ネジ穴
9 結合鍔

Claims (5)

  1. ヒンジピンと、該ヒンジピンに相互間に一定の間隔を開けて固定した上下一対の固定腕片と、該ヒンジピンの該上方の固定腕片の直下及び該下方の固定腕片の直上に回動自在に配した一対の可動腕片と、該下方の可動腕片と該下方の固定腕片の間に配したスペーサ部材と、該一対の固定腕片に配した固定側のヒンジ片と、該一対の可動腕片に配した可動側のヒンジ片とからなるドア用ヒンジ装置に於いて、
    前記ヒンジピンの、前記一対の可動腕片の間の部位の周囲に固設した磁気調節部材と、該磁気調節部材を囲む態様で前記一対の可動腕片に固設した対向磁気調節部材とからなり、該磁気調節部材と該対向磁気調節部材の間の磁気的特性を、それらの相互作用により、前記ヒンジピンの周方向の複数の各設定角度位置を中心とする範囲にそれら以外の角度の範囲より強い固定側と可動側のヒンジ片間の回転停止力を生じるように構成したドア用ヒンジ装置。
  2. 前記磁気調節部材を前記ヒンジピンの周方向に180度の角度間隔で異なる磁極を有する磁極配列に構成し、
    前記対向磁気調節部材を、その内周を周方向に全体が偶数に分割される所望の角度間隔で異極が交互に並ぶ磁極配列に構成した請求項1のドア用ヒンジ装置。
  3. 前記対向磁気調節部材を、前記一対の可動腕片の間に固設した保持管と、その内周に周方向に全体として偶数になる所望角度間隔で交互に異極を内側に向けて連設内装する棒状の磁気部材であって、内外両端側に磁極を有する磁気部材と、周方向に隣接する磁気部材相互間に充填する非磁性のスペーサ部材とで構成し、
    前記磁気調節部材を、平面から見て両端に異極を備えた磁針状で、前記対向磁気調節部材と内外対面し得る範囲の厚み寸法を備えた磁気部材と、該磁気部材の中央に厚み方向に沿って開口した取付穴に嵌合固定した結合管であって、前記ヒンジピンに外装固定した結合官とで構成した請求項1のドア用ヒンジ装置。
  4. 前記対向磁気調節部材を、前記一対の可動腕片の間に固設した保持管と、その内周に周方向に所望角度間隔で連設内装する棒状の磁気部材であって、内外両端又は周方向両側に磁極を有する磁気部材と、周方向に隣接する磁気部材相互間に充填する非磁性のスペーサ部材とで構成し、
    前記磁気調節部材を、平面から見て放射方向の複数の突出部を備え、かつ厚み方向に前記対向磁気調節部材と内外対面し得る範囲の寸法を備えた磁性金属部材と、該磁性金属部材の中央に厚み方向に沿って開口した取付穴に嵌合固定した結合管であって、前記ヒンジピンに外装固定した結合管とで構成した請求項1のドア用ヒンジ装置。
  5. 前記対向磁気調節部材を、前記一対の可動腕片の間に固設し、その内周に周方向の所望角度間隔で放射内方に突出する複数の突出部を構成した磁性金属部材によって構成し、
    前記磁気調節部材を、前記ヒンジピンに外装固定した支持管と、その外周に周方向に所望角度間隔で連設外装する棒状の磁気部材であって、内外両端又は周方向両側に磁極を有する磁気部材と、周方向に隣接する磁気部材相互間に充填する非磁性のスペーサ部材とで構成した請求項1のドア用ヒンジ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018532055A (ja) * 2015-09-29 2018-11-01 トゥングァン(シャメン)エレクトロニク テクノロジー カンパニー,リミテッド 角度を調整して定位及び自動閉鎖可能のヒンジ
CN113669358A (zh) * 2021-08-30 2021-11-19 腾壶科技(东莞)有限公司 一种活动铰接结构及其展开和折叠方法

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