JP3127714U - マイクロピペット - Google Patents
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Abstract
【課題】 微細ガラス管からなるマイクロピペットの毛細管現象を軽減し、また新たに2液を混合することも可能なマイクロピペットを提供することを課題とする。
【解決手段】 先端に向かって直径が細くなるマイクロピペットにおいて、側面に少なくとも1箇所の貫通孔を設けたことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】 先端に向かって直径が細くなるマイクロピペットにおいて、側面に少なくとも1箇所の貫通孔を設けたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本考案は、生命科学分野におけるマイクロインジェクション、核移植などの操作を行う際に必要となるマイクロピペットに関する。
生物学や生物工学などの分野においては、生物の微小組織、細胞などを顕微鏡下で観察しながら操作を行う必要があり、このような作業のためにマイクロマニピュレータと呼ばれる装置が使用される。マイクロマニピュレータは通常、例えば特許文献1の図2に示されるような構成をしており、顕微鏡、モニターユニット、微動テーブル及びマイクロピペットなどからなる。
マイクロピペットとしては、先細り形状の微小ガラス管が使用されており、特許文献2の図4に示されるような単純円錐形や、或いは特許文献1の図1に示されるように円錐形の先端を斜めに切り取った形状が使用される。また、マイクロピペットとは、特許文献3に記載されているように、通常は外径が約1mm程度のテーパ形状のガラス管を指すが、上述の分野において例えば人工授精などを行う場合は、先端部の内径が0.3〜10ミクロン程度の極めて細いマイクロピペットが必要となる。
細い管においては、毛細管現象により液体が端部から侵入し或いは管内に留まってしまうという現象が起こる。特にマイクロピペットのような内径がミクロンオーダーの細管の場合にはこの現象が顕著であり、時として研究或いは操作の障害となっていた。
このような従来の問題点に鑑みて本考案は、微細ガラス管からなるマイクロピペットの毛細管現象を軽減し、また新たに2液を混合することも可能なマイクロピペットを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため本考案は、先端に向かって直径が細くなるマイクロピペットにおいて、側面に少なくとも1箇所の貫通孔を設けたことを特徴とする。
前記貫通孔の周辺部は台形状にピペット本体から突出していることが望ましい。
また、本考案におけるマイクロピペットは、外径1mm以下のガラス管であることが好適である。
さらに、本考案に係るマイクロピペットは、最先端部がガラス管軸に対して斜めに構成されていることが望ましい。
本考案によるマイクロピペットは、側面に少なくとも1箇所の貫通孔を設けたことにより、この貫通孔を通して内部と外部が連通するため、毛細管現象によるピペット最先端部からの液の吸入や或いは逆に最先端部での液の貯留などが軽減できる。
また、本考案におけるマイクロピペットの側面貫通孔周囲が台形状にピペット本体より突出していることにより、貫通孔周辺部のガラス強度が補強される。最先端部をガラス管軸に対して斜めに形成する際に、貫通孔があるとピペットの強度が弱くなって折れてしまう危険性があるが、この台形状の貫通孔によればそのような危険性を軽減することができる。
以下、図面に基づいて本考案の好適な実施例について説明する。図1は、本考案に係るマイクロピペットの実施例の断面図を示す。ピペット本体1は最先端4に行くほど先細りのテーパ形状となっている。最先端部4は、ピペット軸に対して斜めに切断された形状となっており、これにより細胞等への注入が容易となる。斜行形状は特に限定されるものではなく、角度は適用用途により適宜調節されるものであり、また斜行の向きも図1に示したものと反対向きでもよい。マイクロピペットの内径としては100ミクロン以下が好適であり、10ミクロン以下程度まで加工が可能である。マイクロピペット本体1の側面には貫通孔2を設けてあり、ピペット内部と外部とを連通させている。貫通孔の内径は、ピペット本体の内径以内であることが望ましい。また、貫通孔を設ける位置は特に制限されるものではないが、製造工程上先端部から約50ミクロン程度以上は離れていることが好ましい。
図2は、図1に示した実施例のマイクロピペットの平面図を示す。貫通孔の形状はこの図では円形であるが、特にこれに限定されるものではない。しかし、貫通孔の形成工程からして略円形が好ましい。
次に、本考案によるマイクロピペットの製造工程について説明する。まず、円柱形のガラス管を熱して柔らかくした上で伸張し、テーパ形状を作成する。次に、このテーパ型ガラス管の一部を把持しながらガラス管軸に対して垂直方向に引っ張ることにより、側面に枝管を形成する。この枝管を切断することにより台形状の周辺部を持った貫通孔が形成される。この後、先端部を所望の形状に加工してマイクロピペットする。貫通孔周辺部が台形状に残っているため、ピペット先端部を加工する際に貫通孔部分の強度補強となり、加工が容易となる。
本考案に係るマイクロピペットによれば、毛細管現象による液の流入や滞留を抑制することができ、また貫通孔を通して別のピペットを挿入することにより2液を混合して注入することも可能となるので、生命科学等のマイクロマニピュレーション作業に貢献できるものである。
1 マイクロピペット本体
2 貫通孔
3 台形状孔周辺部
4 最先端斜行部
2 貫通孔
3 台形状孔周辺部
4 最先端斜行部
Claims (4)
- 先端に向かって直径が細くなるマイクロピペットにおいて、側面に少なくとも1箇所の貫通孔を設けたことを特徴とするマイクロピペット。
- 先端に向かって直径が細くなるマイクロピペットにおいて、側面に少なくとも1箇所の台形状に突出した周辺部を有する貫通孔を設けたことを特徴とするマイクロピペット。
- 外径1mm以下のガラス管を先端に向かって直径が細くなるように形成したマイクロピペットにおいて、側面に少なくとも1箇所の台形状に突出した周辺部を有する貫通孔を設けたことを特徴とするマイクロピペット。
- 外径1mm以下のガラス管を先端に向かって直径が細くなるように形成し最先端部がガラス管軸に対して斜めに構成されたマイクロピペットにおいて、側面に少なくとも1箇所の台形状に突出した周辺部を有する貫通孔を設けたことを特徴とするマイクロピペット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006006211U JP3127714U (ja) | 2006-07-04 | 2006-07-04 | マイクロピペット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006006211U JP3127714U (ja) | 2006-07-04 | 2006-07-04 | マイクロピペット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3127714U true JP3127714U (ja) | 2006-12-14 |
Family
ID=43477419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006006211U Expired - Fee Related JP3127714U (ja) | 2006-07-04 | 2006-07-04 | マイクロピペット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3127714U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112844506A (zh) * | 2020-12-29 | 2021-05-28 | 苏州鼎实医疗科技有限公司 | 一种铝膜刺破与液体采集的引导装置 |
-
2006
- 2006-07-04 JP JP2006006211U patent/JP3127714U/ja not_active Expired - Fee Related
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Legal Events
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A521 | Written amendment |
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A521 | Written amendment |
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