JP3127078B2 - 電界効果型トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents
電界効果型トランジスタ及びその製造方法Info
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Description
に用いる電界効果型トランジスタ及びその製造方法に関
するものである。
用いられる電界効果型トランジスタは低電圧駆動で、且
つ、オフ電流ができるだけ少ないことが要求されてい
る。例えば、1V程度の電源で駆動させるためには、C
MOS回路を組んだ場合、その回路の高速性のために、
そのトランジスタのしきい値電圧は0.4V程度に設定
する必要がある。また、高速性を実現させるために、ゲ
ート長をできるだけ縮小し、トランジスタの駆動電流を
大きくする必要がある。そのため、チャネル領域におけ
るソース/ドレイン領域近傍のしきい値電圧の低下を抑
制する必要がある。
タの断面図に示すように、短チャネル効果を抑制するた
めには、半導体基板1の濃度を高く設定し、ドレイン領
域14から伸びる空乏層幅を抑えており、また、ゲート
長が短くなるに従い、半導体基板1の濃度を高く設定し
ている。しかし、半導体基板1の濃度を高くするとゲー
ト電圧がしきい値電圧より低い状態(以下、「弱反転状
態」という。)での特性が劣化し、トランジスタのオフ
電流は増加する方向になり、微細なトランジスタになる
に従い、漏れ電流が大きくなり、低消費電力化が困難に
なってきている。尚、トランジスタのオフ電流は、弱反
転状態でのドレイン電流とゲート電圧との関係(サブス
レッショルド特性)に依存している。
ンジスタの断面図に示すように、短チャネル効果を抑制
する方法として、特開平3−204940号公報に記載
のように、ゲート電極5形成後に半導体基板1と同じ導
電型の不純物を斜めイオン注入法により注入を行い、ソ
ース/ドレイン領域14近傍に不純物層19を形成し、
ソース/ドレイン領域14近傍の半導体基板1の濃度を
チャネル領域の中央部に対して高く設定する不均一チャ
ネル構造を用いることにより、見かけ上ソース/ドレイ
ン領域14近傍の不純物濃度の低下を抑制でき、半導体
基板1の濃度を図6に示す電界効果型トランジスタの場
合に比べ低く設定できるが、図4(a)のサブスレッシ
ョルド係数のゲート長依存性を示す図が示すように、弱
反転領域の特性の大きな改善を得ることは難しい。
ンジスタの断面図に示すように、オフ電流を改善する方
法として、特開平4−346272号公報に記載のよう
に、半導体基板1のチャネル領域に浅い、半導体基板1
と逆の導電型のウエル層20を形成して、そのウエル層
20の深さと濃度によりしきい値電圧を制御するもので
あり、チャネル領域のウエル層17が完全空乏化するこ
とにより、オフ電流の大きな改善が可能になる。しか
し、図8に示すようにウエル層20の深さは一定であ
り、図4(b)のしきい値電圧のゲート長依存性を示す
図が示すように、該構造では、チャネルが短チャネルの
場合、ゲート加工長のばらつきによるしきい値電圧の低
下を防止することはできない。
領域、3はゲート酸化膜を示す。
界効果型トランジスタはそのLSIの高速性を実現する
ために、微細化を行い、且つ、電源電圧に対してしきい
値電圧をできるだけ低くする必要がある。そのためには
短チャネル効果の改善とオフ電流の低減が必要である
が、上記従来の技術では、短チャネル効果を改善するた
めに基板濃度を上げると弱反転領域の特性が悪くなり、
短チャネル効果の改善とオフ電流の低減の両者を同時に
行うことは困難であった。
流の低減を同時に行う電界効果型トランジスタ及びその
製造方法を提供することを目的とする。
ンジスタは、第1導電型の半導体基板上に形成された第
1導電型のソース/ドレイン領域を有し、逆T字型のゲ
ート電極を有する電界効果型トランジスタにおいて、チ
ャネル領域と上記ソース/ドレイン領域を囲み、上記ソ
ース/ドレイン領域と接する領域とに第2導電型のウエ
ル層が設けられ、上記チャネル領域に設けられたウエル
層の深さが弱反転状態で完全空乏化する深さであり、且
つ、上記ゲート電極厚が大きいチャネル領域中央部の上
記ウエル層の深さより上記ゲート電極厚が小さいチャネ
ル領域端部の上記ウエル層の深さの方が深く、更に上記
ゲート電極厚が小さいチャネル領域端部より上記ソース
/ドレイン領域下方の上記ウエル層の厚さが深いことを
特徴とする電界効果型トランジスタである。
トランジスタの製造方法は、第1導電型の半導体基板上
にゲート酸化膜を形成した後、所定のゲート長及び膜厚
を有する逆T字型のゲート電極を形成する工程と、ソー
ス/ドレイン領域形成のための第1導電型不純物のイオ
ン注入、及び所定の加速エネルギー及び所定の注入量で
の第2導電型不純物のイオン注入を行う工程と、アニー
ル処理により、上記ソース/ドレイン領域を形成し、且
つ、チャネル領域及び上記ソース/ドレイン領域を囲
み、上記ソース/ドレイン領域と接する領域に上記ゲー
ト電極厚が大きいチャネル領域中央部のウエル層の深さ
より上記ゲート電極厚が小さいチャネル領域端部のウエ
ル層の深さの方が深く、更に上記ゲート電極厚が小さい
チャネル領域端部より上記ソース/ドレイン領域下方の
上記ウエル層の厚さの方が深いウエル層を形成する工程
とを有することを特徴とする、電界効果型トランジスタ
の製造方法である。
トランジスタの製造方法は、第1導電型の半導体基板上
にゲート酸化膜を形成した後、所定のゲート長及び膜厚
を有する第1のゲート電極を形成する工程と、全面に第
1のポリシリコン膜及び第1のシリコン酸化膜を順次所
定の膜厚に形成する工程と、エッチバックを行い、第1
のシリコン酸化膜及び第1のポリシリコン膜とから成る
サイドウォールを形成した後、ソース/ドレイン領域形
成のための第1導電型不純物のイオン注入を行う工程
と、上記サイドウォールを成す第1のシリコン膜を除去
した後、所定の加速エネルギー及び所定の注入量での第
2導電型不純物のイオン注入を行う工程と、アニール処
理により、上記ソース/ドレイン領域を形成し、且つ、
チャネル領域及び上記ソース/ドレイン領域を囲む領域
にウエル層を形成する工程とを有することを特徴とする
ものである。
トランジスタの製造方法は、第1導電型の半導体基板上
にゲート酸化膜を形成した後、所定の膜厚の第2のポリ
シリコン膜及び第2のシリコン酸化膜を形成する工程
と、全面にレジストを堆積し、所望の形状にパターニン
グ後、上記第2のポリシリコン膜が所定の膜厚になるま
でエッチングする工程と、ウエットエッチングにより、
所定の幅になるように第2のシリコン酸化膜を除去する
工程と、上記レジストを除去し、上記第2のシリコン酸
化膜をマスクとして、上記第2のポリシリコン膜をエッ
チバックした後、上記第2のシリコン酸化膜を除去する
工程と、ソース/ドレイン領域形成のための第1導電型
不純物のイオン注入、及び所定の加速エネルギー及び所
定の注入量での第2導電型不純物のイオン注入を行う工
程と、アニール処理により、上記ソース/ドレイン領域
を形成し、且つ、チャネル領域及び上記ソース/ドレイ
ン領域を囲む領域にウエル層を形成する工程とを有する
ことを特徴とするものである。
領域近傍のチャネル領域に形成されたウエル層において
空乏層電荷が蓄積され、局所的にしきい値電圧を高くす
ることができるため、特開平3−204940号公報に
記載の、従来の不均一チャネルと同様に作用する。
空乏化するため、オフ電流が低減される。
生じるしきい値電圧の低下を抑えることができるので、
図4(b)に示すように、ゲートが短チャネル長である
場合にも、ゲート加工長のばらつきに伴うしきい値電圧
のばらつきを抑えることができる。
細に説明する。図1は本発明の一実施例の電界効果型ト
ランジスタの構造断面図であり、図2は本発明の第1の
実施例の電界効果型トランジスタの製造工程図であり、
図3は本発明の第2の実施例の電界効果型トランジスタ
の製造工程図であり、図5(a)はシリコン基板表面の
ソース/ドレイン領域間の不純物濃度分布図、同(b)
はチャネル中央部の深さ方向の不純物濃度分布図、同
(c)はチャネル端部の深さ方向の不純物濃度分布図で
ある。
シリコン基板、2は素子分離用シリコン酸化膜、3はゲ
ート酸化膜、4は第1のポリシリコン膜、5は第1のゲ
ート電極、6は第2のポリシリコン膜、7は第1のシリ
コン酸化膜、8は第2のゲート電極、9はサイドウォー
ル、10は砒素注入層、11はボロン注入層、12は層
間絶縁膜、13a、13b、13cはp型のウエル層、
14はソース/ドレイン領域、15はアルミニウム配
線、16は第3のポリシリコン膜、17は第2のシリコ
ン酸化膜、18はレジストを示す。
ャネル領域において、p型のウエル層13a及び13b
が弱反転状態で完全空乏化する深さに形成され、且つ、
ソース/ドレイン領域14近傍のウエル層13bの方が
チャネル領域の中央部のウエル層13aより深くなるよ
うに形成されており、且つ、ドレイン領域14下にウエ
ル層13cが形成されていることを特徴とする。本実施
例では、ソース/ドレイン領域14の下のウエル層13
cで0.5μm、チャネル領域中央部のウエル層13a
で0.1μm、チャネル領域端部のウエル層13bで
0.2μm、又は0.35μmと、深さが異なってい
る。これは、完全空乏化している領域においては、ウエ
ル層の深さが深い方がしきい値が高くなるという現象を
利用するためであり、ウエル層13a、13b、13c
の濃度はしきい値電圧によって変える必要があり、例え
ば、しきい値電圧Vth=0.4Vでは約1017cm-2
程度にする。
例として、nチャネルMOS型トランジスタの製造工程
を説明する。
ジスタに限定されるものではなく、pチャネルMOS型
トランジスタをp型半導体基板に形成する場合も同様で
ある。
S法により、ドーピング濃度が1015〜1016cm-3程
度のn型シリコン基板1に素子分離用シリコン酸化膜2
を4000Å程度形成し、トランジスタの活性領域を形
成する。その後、酸化温度を約900℃、酸素雰囲気中
で厚さ50〜200Åのゲート酸化膜3を形成する。こ
のゲート酸化膜3の膜厚はトランジスタの比例縮小則に
従って決まるものであり、例えばゲート長が0.5μm
であれば100Å程度にするのは望ましい。
al Vapour Deposition)を用い
て、温度600℃程度、SiH4/NH3雰囲気中で厚さ
4000Å程度の第1のポリシリコン膜4を全面に形成
する。尚、第1のポリシリコン膜4は、後にチャネル領
域形成時のマスクとするので、その膜厚は、ソース/ド
レイン領域14のn+/p接合に悪影響がでないよう
に、図2(f)に示すソース/ドレイン領域14下のウ
エル層13cの深さとの関係で決定する。また、チャネ
ル領域のウエル層13aの深さに対して、ソース/ドレ
イン領域14下のウエル層13cの接合深さは、第1の
ポリシリコン膜4の膜厚分だけ深くなっており、また、
ソース/ドレイン領域14の深さがウエル層13cに対
して十分浅くなるように設定する。例えば、ゲート長が
0.5μmのトランジスタではウエル領域13aの深さ
は0.1μm程度にする必要があるが、ソース/ドレイ
ン領域14の深さは0.15μm程度であるので、ウエ
ル領域13cの深さはソース/ドレイン接合耐圧の点か
ら、シリコン基板1表面から0.4μm以上にするのが
望ましい。したがって、第1のポリシリコン膜4の膜厚
は3000Å以上にする必要がある。本実施例に示すよ
うに、約4000Åとした場合、ウエル層13cの深さ
は0.5μm程度となり、接合耐圧に対するプロセスマ
ージンを0.1μm程度もつことになる。
POCl3/O2雰囲気中で第1のポリシリコン膜4にn
型不純物を導入し、フォトリソグラフィ技術を用いて第
1のゲート電極5の加工用のレジストマスクを形成し、
公知の異方性エッチング法を用い、SF6雰囲気中で図
2(b)に示すように第1のゲート電極5を形成する。
の減圧CVD法を用いて厚さ1000〜2000Åの第
2のポリシリコン膜6を形成し、更に公知のCVD法を
用いて温度850℃、SiH4/O2雰囲気中で厚さ50
0〜2000Åの第1のシリコン酸化膜7を全面に形成
する。尚、第2のポリシリコン膜6は、図2(e)に示
すようにウエル層13a、13b、13cを形成すると
きの注入マスクとして用いられる。
は、ウエル層の深さが浅い場合はしきい値電圧の局所的
な持ち上げ値が小さく、また、深い場合にはしきい値電
圧の局所的な持ち上げ値が大きいことが知られており、
本発明は、ウエル層13bの深さをウエル層13aより
深くすることにより、ウエル層13bでのしきい値電圧
を高くし、短チャネル効果を改善するために、最小ゲー
ト長に応じて、ウエル層13aの深さとウエル層13b
の深さとの差を最適化する必要がある。例えば、本実施
例においては、第1のポリシリコン膜4の膜厚が400
0Åである場合、第2のポリシリコン膜6の膜厚は15
00Å程度が最適となり、上記最適値を用いると局所的
なしきい値電圧の持ち上げにより、全体として、しきい
値は0.4V程度となる。
(d)の第2のゲート電極8の幅Aを決めるものであ
り、短チャネルトランジスタのしきい値電圧のゲート長
依存性を変えることができる。そのために、各プロセス
で最適化をする必要がある。例えば、ゲート長が0.5
μmの場合にはシュミレーション結果より、その膜厚は
1500Å程度にする必要があることが分かっている。
例えば、幅Aが大きすぎると、短チャネル効果によるし
きい値電圧の低下が生じないゲート長の長い所で、しき
い値電圧の持ち上げが生じてしまい、また、幅Aが小さ
すぎると、目的のゲート長よりも短い所でしかしきい値
電圧の持ち上がりが起こらず、結果的に短チャネル効果
を押さえることができない。
CF4雰囲気中で第1のシリコン酸化膜7をエッチバッ
クし、続いてSF6雰囲気中で異方性エッチングを行
い、図2(d)に示すように、第1のシリコン酸化膜7
から成るサイドウォール9を有する逆T字型の第2のゲ
ート電極8を形成する。その後、公知のイオン注入法を
用いて、全面に砒素イオンを加速エネルギーを40ke
Vとし注入量を2×1015〜5×1015cm-2で注入
し、砒素注入層10を形成する。
溶液中でサイドウォール9を除去し、図2(e)に示す
ようにボロンイオンを加速エネルギーを150keV
で、注入量を1012〜1013cm-2で注入し、ボロン注
入層11を形成する。ここで、注入エネルギーは第2の
ゲート電極8の膜厚が4000Åの場合の、ウエル層1
3aが0.1〜0.2μmになるように設定し、注入量
は目標のしきい値電圧になるように設定し、例えば、し
きい値電圧が0.4Vのとき、注入量は2×1012cm
-2でおこなう。このとき、図2(e)に示すように素子
分離用シリコン酸化膜2下にも、シリコン/シリコン酸
化膜界面からの深さ0.1μmのp型注入層(図示せ
ず。)を同時に形成できるので、本発明では特にトラン
ジスタ間でのパンチスルー防止用のフィールド注入を行
う必要もないので工程数も少なくできる。
縁膜12を形成した後、900℃、30分、窒素雰囲気
中で上記注入不純物の活性化アニールを行い、シリコン
基板1中のウエル層13a、13b、13c及びソース
/ドレイン領域14を所望の分布状態にした後、接続の
ためのコンタクト孔をレジストマスクで公知のドライエ
ッチング法を用い、CF4雰囲気中で異方性エッチング
を行い、更に、上部配線のために通常のスパッタリング
法によりアルミニウムを全面に形成し、公知のドライエ
ッチング法を用いてCl2雰囲気中で異方性エッチング
を行い、金属配線15を加工し、nチャネルMOS型ト
ランジスタを形成する。
例として、nチャネルMOS型トランジスタの製造工程
を説明する。
1の実施例と同様の工程により、ドーピング濃度が10
15〜1016cm-3程度のn型シリコン基板1に素子分離
用シリコン酸化膜2を4000Å程度形成し、トランジ
スタの活性領域を形成し、厚さ50〜200Åのゲート
酸化膜3を、例えばゲート長が0.5μmであれば膜厚
が100Å程度のゲート酸化膜3を形成する。
600℃程度、SiH4/NH3雰囲気中で厚さ4000
Å程度の第3のポリシリコン膜16を全面に形成し、続
いて、公知のCVD法を用いて温度850℃、SiH4
/O2雰囲気中で厚さ1000Å程度の第2のシリコン
酸化膜17を全面に形成する。
POCl3/O2雰囲気中で第3のポリシリコン膜16に
n型不純物を導入し、フォトリソグラフィ技術を用い
て、逆T字型ゲート電極の幅の広い部分の幅と同じにな
るよう、本実施例においては、0.5μm程度になるよ
うに加工用のレジスト18をパターニングし、公知の異
方性エッチング法を用い、SF6雰囲気中で図3(b)
に示すように第3のポリシリコン膜16を膜厚が200
0Å程度にする。
エッチング法によりHF水溶液中で、逆T字型ゲート電
極の幅の狭い部分の幅と同じになるよう、本実施例にお
いては、0.3μm程度になるように第2のシリコン酸
化膜17をサイドエッチングする。
とし、SF6雰囲気中で異方性エッチングを行い、逆T
字型の第2のゲート電極8を形成する。その後、シリコ
ン酸化膜17を除去し、公知のイオン注入法を用いて、
全面に砒素イオンを加速エネルギーを40keVとし注
入量を2×1015〜5×1015cm-2で注入し、砒素注
入層10を形成する。
ンを加速エネルギーを150keVで、注入量を1012
〜1013cm-2で注入し、ボロン注入層11を形成す
る。本実施例では、第2のゲート電極8の、幅が0.5
μmの部分の膜厚が2000Åで、幅が0.3μmの部
分の膜厚が4000Åとし、注入量が2×1012cm-2
の場合、ウエル層13aの深さが0.1μm、ウエル層
13bの深さが0.2μm、しきい値電圧が0.4Vと
なる。このとき、図3(e)に示すように素子分離用シ
リコン酸化膜2下にも、シリコン/シリコン酸化膜界面
からの深さ0.1μmのp型注入層(図示せず。)を同
時に形成できるので、本発明では特にトランジスタ間で
のパンチスルー防止用のフィールド注入を行う必要もな
いので工程数も少なくできる。
縁膜12を形成した後、900℃,、30分、窒素雰囲
気中で上記注入不純物の活性化アニールを行い、シリコ
ン基板1中のウエル層13a、13b、13c及びソー
ス/ドレイン領域14を所望の分布状態にした後、接続
のためのコンタクト孔をレジストマスクで公知のドライ
エッチング法を用い、CF4雰囲気中で異方性エッチン
グを行い、更に、上部配線のために通常のスパッタリン
グ法によりアルミニウムを全面に形成し、公知のドライ
エッチング法を用いてCl2雰囲気中で異方性エッチン
グを行い、金属配線15を加工し、MOS型トランジス
タを形成する。
された電界効果型トランジスタは、例えばしきい値電圧
を0.4Vに設定しても、オフ電流は単位ゲート幅当た
り10-13A以下となる。
用いて、1回のイオン注入で3種類の深さの異なるウエ
ル層13a、13b、13cを形成したが、ゲートは逆
T字型に限らず、T字型やテーパーを有するものであっ
てもよい。しかし、ウエル層の深さやチャネル領域での
深さの異なる部分の幅を制御よく形成するためには、ゲ
ートの形状は逆T字型がよい。
いることにより、ソース/ドレイン領域近傍のチャネル
領域に形成されたウエル層において空乏層電荷が蓄積さ
れ、局所的にしきい値電圧を高くすることができるた
め、短チャネル効果を改善し、同時に、弱反転状態でチ
ャネル領域が完全に空乏化するため、オフ電流が低減さ
れる。そして、短ゲート長の場合にも、しきい値電圧の
低下を抑えることができるので、ゲート加工長のばらつ
きに伴うしきい値電圧のばらつきを抑えることができ
る。
チャネル効果の改善とオフ電流の低減を同時に行い、低
いしきい値電圧において、高いドライブ電流を低いオフ
電流とを有する、低消費電力LSIに適用可能な電界効
果型トランジスタを提供することができる。
に記載の発明に比べて逆T字型ゲートにおける段差を小
さくすることができるので、チャネル領域の中央部と端
部とでのウエル層の深さの差を小さくすることができ、
したがって、チャネル領域端部のウエル層の深さをより
浅くすることができる。
構造断面図である。
の製造工程図である。
の製造工程図である。
存性を示す図、同(b)はしきい値電圧のゲート長依存
性を示す図である。
の不純物濃度分布図、同(b)はチャネル中央部の深さ
方向の不純物濃度分布図、同(c)はチャネル端部の深
さ方向の不純物濃度分布図である。
面図である。
面図である。
面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 第1導電型の半導体基板上に形成された
第1導電型のソース/ドレイン領域を有し、逆T字型の
ゲート電極を有する電界効果型トランジスタにおいて、 チャネル領域と上記ソース/ドレイン領域を囲み、上記
ソース/ドレイン領域と接する領域とに第2導電型のウ
エル層が設けられ、 上記チャネル領域に設けられたウエル層の深さが弱反転
状態で完全空乏化する深さであり、且つ、上記ゲート電
極厚が大きいチャネル領域中央部の上記ウエル層の深さ
より上記ゲート電極厚が小さいチャネル領域端部の上記
ウエル層の深さの方が深く、更に上記ゲート電極厚が小
さいチャネル領域端部より上記ソース/ドレイン領域下
方の上記ウエル層の厚さが深いことを特徴とする電界効
果型トランジスタ。 - 【請求項2】 第1導電型の半導体基板上にゲート酸化
膜を形成した後、所定のゲート長及び膜厚を有する逆T
字型のゲート電極を形成する工程と、 ソース/ドレイン領域形成のための第1導電型不純物の
イオン注入、及び所定の加速エネルギー及び所定の注入
量での第2導電型不純物のイオン注入を行う工程と、 アニール処理により、上記ソース/ドレイン領域を形成
し、且つ、チャネル領域及び上記ソース/ドレイン領域
を囲み、上記ソース/ドレイン領域と接する領域に上記
ゲート電極厚が大きいチャネル領域中央部のウエル層の
深さより上記ゲート電極厚が小さいチャネル領域端部の
ウエル層の深さの方が深く、更に上記ゲート電極厚が小
さいチャネル領域端部より上記ソース/ドレイン領域下
方の上記ウエル層の厚さの方が深いウエル層を形成する
工程とを有することを特徴とする、電界効果型トランジ
スタの製造方法。 - 【請求項3】 第1導電型の半導体基板上にゲート酸化
膜を形成した後、所定のゲート長及び膜厚を有する第1
のゲート電極を形成する工程と、 全面に第1のポリシリコン膜及び第1のシリコン酸化膜
を順次所定の膜厚に形成する工程と、 エッチバックを行い、第1のシリコン酸化膜及び第1の
ポリシリコン膜とから成るサイドウォールを形成した
後、ソース/ドレイン領域形成のための第1導電型不純
物のイオン注入を行う工程と、 上記サイドウォールを成す第1のシリコン膜を除去した
後、所定の加速エネルギー及び所定の注入量での第2導
電型不純物のイオン注入を行う工程と、 アニール処理により、上記ソース/ドレイン領域を形成
し、且つ、チャネル領域及び上記ソース/ドレイン領域
を囲む領域にウエル層を形成する工程とを有することを
特徴とする、電界効果型トランジスタの製造方法。 - 【請求項4】 第1導電型の半導体基板上にゲート酸化
膜を形成した後、所定の膜厚の第2のポリシリコン膜及
び第2のシリコン酸化膜を形成する工程と、 全面にレジストを堆積し、所望の幅になるように第2の
シリコン酸化膜を除去する工程と、 上記レジストを除去し、上記第2のシリコン酸化膜をマ
スクとして、上記第2のポリシリコン膜をエッチバック
した後、上記第2のシリコン酸化膜を除去する工程と、 ソース/ドレイン領域形成のための第1導電型不純物の
イオン注入、及び所定の加速エネルギー及び所定の注入
量での第2導電型不純物のイオン注入を行う工程と、 アニール処理により、上記ソース/ドレイン領域を形成
し、且つ、チャネル領域及び上記ソース/ドレイン領域
を囲む領域にウエル層を形成する工程とを有することを
特徴とする、電気効果型トランジスタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06089958A JP3127078B2 (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 電界効果型トランジスタ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06089958A JP3127078B2 (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 電界効果型トランジスタ及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07297395A JPH07297395A (ja) | 1995-11-10 |
JP3127078B2 true JP3127078B2 (ja) | 2001-01-22 |
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JP06089958A Expired - Fee Related JP3127078B2 (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 電界効果型トランジスタ及びその製造方法 |
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JP (1) | JP3127078B2 (ja) |
-
1994
- 1994-04-27 JP JP06089958A patent/JP3127078B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH07297395A (ja) | 1995-11-10 |
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