JP3124482B2 - 建物の壁体構造 - Google Patents

建物の壁体構造

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JP3124482B2
JP3124482B2 JP08020428A JP2042896A JP3124482B2 JP 3124482 B2 JP3124482 B2 JP 3124482B2 JP 08020428 A JP08020428 A JP 08020428A JP 2042896 A JP2042896 A JP 2042896A JP 3124482 B2 JP3124482 B2 JP 3124482B2
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Inventor
源男 西尾
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サンモクハウス株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の壁体構造
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、丸太を水平に積み上げて壁を作る
丸太組構法(所謂ログハウス)がある。この丸太組構法
は、下の丸太の頂部を山形に加工し、それを上の丸太の
底部に形成した三角溝に嵌めて積み上げ、全丸太を長い
ボルトで締め付けて固定するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記丸太組構
法は、難度が高いため作業者の技量によって出来映えに
相当な差があり、その上工期が長くてコスト高である、
などの問題点がある。
【0004】本発明は上記に鑑みなされたもので、その
目的は、作業者の技量に拘わらず一定の品質を確保する
ことができ、その上工期も短くて低コストな建物の壁体
構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、二本で一対をなし両者対向する側の面に夫
々凹状のスライド溝を有し土台と梁の間に立設される
部材と、前記スライド溝と同幅であって前記土台と梁の
両者対向する側の面の夫々に形成した受溝と、前記柱部
材のスライド溝の幅と同じ板厚であって上下両端面に凹
状の継ぎ溝を有し全長にわたって断面一様な木板と、
の木板の継ぎ溝に嵌合する厚みと、継ぎ溝の深さより大
きい幅を有する帯板状の継手板とからなり、前記柱部材
のスライド溝に複数の木板を嵌めて連設すると共に木板
同士の連なる二つの継ぎ溝に継手板を嵌め込ませて各木
板同士を非固定的に連結し、且つ、最下段の木板を土台
の受溝に嵌め込ませると共に最上段の木板の上縁を梁の
受溝の奥端との間に隙間が残る設定にしてその梁の受溝
に嵌め込ませるようになし、もって木板の集合体の四辺
をスライド溝と受溝で挟み込むようにしたことを特徴と
する建物の壁体構造を提供する。
【0006】土台、梁、柱部材、木板、継手板は、規格
化して工場生産することが可能である。そして、施工に
際して、先ず柱部材を立て、該柱部材間に木板を嵌め、
次ぎに木板の継ぎ溝に継手板を嵌めてその上に別の木板
を連設し、同様にして多数の木板を積み上げる、という
簡単な作業で木製の壁を綺麗に作り上げることができ
る。こうして出来たは、木板木板の間に継手板が嵌
め込まれていて隙間がないため十分なる気密性が保て
る。また、木板同士の連結が固定的でないため、湿度や
気温の変化で木板や継手板が膨脹・収縮しても無理な応
力が加わらず、従って、歪みなどが全く生じない。
【0007】また、梁の受溝の奥端に隙間が残る設定に
してその受溝に木板の上縁を嵌め込ませるようにしたか
、積み上げた最後の木板がきっちり収まらないような
場合でも、梁の受溝と木板の嵌め合いの深さで誤差を調
整することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。なお、図1は要部の縦断面図、
図2は要部を示す分解斜視図、図3は中間部分を省略し
壁体の正面図、図4は図3のX−X線断面図、図5は
使用状態を示す建物の部分斜視図である。
【0009】壁体Pは、柱部材1,1、木板2,2…、
継手板3,3…などで構成される。柱部材1は二本で一
対をなし、木製の土台4と梁5の間に立設される。柱部
材1には、他方の柱部材1と対向する側の面に凹状のス
ライド溝6が形成されている。なお、一本の柱部材1を
左右で共用する場合には背中合わせに二本のスライド溝
6,6を設ける。
【0010】木板2は、前記柱部材1のスライド溝6の
幅とほぼ同じ板厚で、適宜な高さ(例えば10cm程
度)を有する。この木板2には上下両端面に凹状の継ぎ
溝7が形成され且つ全長にわたって断面が一様である
但し、図1に示したように、土台4と梁5には前記スラ
イド溝6と同幅の受溝8,8が形成されており、該受溝
8に木板2を嵌め込む構造になっているため、土台4に
接する最下段の木板2には下の継ぎ溝が、また、梁5に
接する最上段の木板2には上の継ぎ溝がない。一方、継
手板3は帯板状であって、前記継ぎ溝7に嵌合する厚み
と、継ぎ溝7の深さのほぼ二倍に相当する幅を有し、且
つ、木板2と同じ長さに設定してある。
【0011】次ぎに、壁体Pの組立方法について説明す
る。先ず、柱部材1と柱部材1の間に下に継ぎ溝のない
第一の木板2を入れる。木板2は柱部材1のスライド溝
6に両側端部を嵌めて上から下に滑らせる。この状態で
第一の木板2は、土台4の受溝8とスライド溝6の間に
嵌って安定する。次ぎに、第一の木板2の上の継ぎ溝7
に継手板3の下半分を嵌めた後、第二の木板2を前記と
同様にスライド溝6の間を滑らせて第一の木板2の上に
載せる。そうすると、第一の木板2の上に突出している
継手板3の残り上半分が第二の木板2の下の継ぎ溝7に
完全に嵌まる。以後同様に、継手板3で繋ぎながら多数
木板2を順次積み上げる。そして、最後に、上の継ぎ
溝のない木板2をセットし、柱部材1間の頂部に梁5を
固定する。これにより最上段の木板2の上縁が梁5の受
溝8に嵌まる。こうして、多数の木板2,2…の集合体
の四辺をスライド溝6と受溝8で挟み込んだ一つの壁体
Pが出来上がる。
【0012】本発明の壁体構造を採用した木造の建物9
の一例を図5に示した。この例では、建物9の強度を増
すために土台4と梁5と柱部材1の枠内に斜めの筋交い
10が設けてあるが、この筋交い10は木板2の表面に
接する態様になっている。
【0013】壁体Pは、木板2を水平に積み上げる上記
の構造の他、木板2を垂直に立てて横に並べるようにす
ることも可能である。図5の建物9の軒下の三角部分T
は、木板2を垂直に立てて横に並べて構成したものであ
る。
【0014】
【発明の効果】本発明の壁体構造は、土台、梁、柱部
材、木板、継手板を規格化して工場生産することが可能
であり、また、施工に際して、先ず柱部材を立て、該柱
部材間に木板を嵌め、次ぎに木板の継ぎ溝に継手板を嵌
めてその上に木板を連設し、同様にして多数の木板を積
み上げる、という簡単な作業で壁体ができるため、作業
者の技量に拘わらず簡単且つ綺麗に施工することができ
る。しかも、出来上がった壁体は、木板木板の間に継
手板が嵌め込まれていて隙間がないため十分なる気密性
を保つことができる。また、木板同士の連結が固定的で
ないため、湿度や気温の変化で木板や継手板が膨脹・収
縮しても無理な応力がどこにも加わらず、従って、施工
後の歪みなどが生じない。また、梁の受溝の奥端に隙間
が残る設定にしてその受溝に木板の上縁を嵌め込むよう
にしたから、積み上げた最後の木板がきっちり収まらな
いような場合でも、梁の受溝と木板の嵌め合いの深さで
誤差を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 要部の縦断面図である。
【図2】 要部を示す分解斜視図である。
【図3】 中間部分を省略した壁体の正面図である。
【図4】 図3のX−X線断面図である。
【図5】 使用状態を示す建物の部分斜視図である。
【符号の説明】
1 …柱部材 2 …木板 3 …継手板 5 …梁 6 …スライド溝 7 …継ぎ溝 8 …受溝 9 …建物 10…筋交い
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−266756(JP,A) 特開 昭63−97742(JP,A) 特開 平2−282544(JP,A) 実開 昭61−26808(JP,U) 実開 平4−20510(JP,U) 実開 平4−76817(JP,U) 特公 平3−26259(JP,B2) 実公 昭46−23096(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 2/02 E04B 1/02 E04B 1/10 E04B 1/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二本で一対をなし両者対向する側の面に
    夫々凹状のスライド溝を有し土台と梁の間に立設される
    柱部材と、前記スライド溝と同幅であって前記土台と梁の両者対向
    する側の面の夫々に形成した受溝と、 前記柱部材のスライド溝の幅と同じ板厚であって上下両
    端面に凹状の継ぎ溝を有し全長にわたって断面一様な木
    と、その木板 の継ぎ溝に嵌合する厚みと、継ぎ溝の深さより
    大きい幅を有する帯板状の継手板とからなり、 前記柱部材のスライド溝に複数の木板を嵌めて連設する
    と共に木板同士の連なる二つの継ぎ溝に継手板を嵌め込
    ませて各木板同士を非固定的に連結し、且つ、最下段の
    木板を土台の受溝に嵌め込ませると共に最上段の木板の
    上縁を梁の受溝の奥端との間に隙間が残る設定にしてそ
    の梁の受溝に嵌め込ませるようになし、もって木板の集
    合体の四辺をスライド溝と受溝で挟み込むようにした
    とを特徴とする建物の壁体構造。
  2. 【請求項2】 土台と梁と柱部材の枠内に木板の表面に
    接する態様にして斜めの筋交いを設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の建物の壁体構造。
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JP2009138331A (ja) * 2007-12-03 2009-06-25 Fuji Kankyo System Kk 建築用壁板材
JP7402441B2 (ja) * 2018-03-05 2023-12-21 格 大坪 ログハウス用丸太材の接合構造

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