JP3124431U - 土中ネット敷設装置 - Google Patents

土中ネット敷設装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3124431U
JP3124431U JP2006004350U JP2006004350U JP3124431U JP 3124431 U JP3124431 U JP 3124431U JP 2006004350 U JP2006004350 U JP 2006004350U JP 2006004350 U JP2006004350 U JP 2006004350U JP 3124431 U JP3124431 U JP 3124431U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
net
soil
laying
groove
earthing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2006004350U
Other languages
English (en)
Inventor
暢洋 泊
隆和 宮原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ELM Inc
Original Assignee
ELM Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ELM Inc filed Critical ELM Inc
Priority to JP2006004350U priority Critical patent/JP3124431U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3124431U publication Critical patent/JP3124431U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cultivation Of Plants (AREA)

Abstract

【課題】ネットを利用した農作物の栽培に際して土中にネットを敷設するための装置を提供する。
【解決手段】走行機体10と、進行方向前方の土を掘り出して地表に溝を形成すると共に掘り出した土を該溝の左右に排出する犂12と、前記溝の底にネット20を敷設するネット敷設手段13、14と、犂12によって溝の左右に排出された土を該溝の中央へ寄せることによって前記ネット20を土で被覆する土寄せ機構15により土中ネット敷設装置を構成する。このような構成により、走行機体10の進行に伴って自動的にネット敷設用の溝の形成、ネットの敷設、及び土寄せが行われるため、土中へのネットの敷設作業を大幅に省力化することができる。
【選択図】図1

Description

本考案は、圃場等の土壌中に農作物を植え付けるためのネットを埋設する土中ネット敷設装置に関する。
近年農家の高齢化や作業者不足から農作業の省力化に対する要望が強くなっており、移植機、収穫機、調整機等の省力化機器が開発・販売されている。
例えば、鱗茎菜、中でもラッキョウの栽培期間は概ね半年に亘るが、植え付け、栽培管理、収穫、調整作業(収穫されたラッキョウから根と茎葉を切除する作業)等の一連の行程において、収穫と調整作業の占める割合が全作業時間の概ね2/3を占めている。更に、この収穫・調整作業は栽培期間の最後の時期に集中するため、農家一軒当たりの生産量を制限する最大の要因になっていた。
そこで本願考案者らは、このような農作物の収穫及び調整作業を省力化するため、土中に埋設したネットの上に農作物を植え付けて栽培し、伸長した根によって該ネットに固定された農作物をネットごと収穫及び調整する方法を提案した(特願2005-194514)。
当該方法をラッキョウの栽培に適用する場合、まず、図6(a)に示すように、土壌中にネット30を敷設し、その上に種ラッキョウを植え付けて生育させる。このとき、鱗茎40から伸長した根41はネット30の目を通過して地中に広がるが、分球・生育した鱗茎部40はネット30の目を通過できないため、図6(b)に示すように、ネット30の下面にはラッキョウの根部41が、上面には鱗茎部40が位置した状態となる。生育したラッキョウは自身の根41によってネット30に固定されるため、ネット30を土壌から引き上げることで容易に収穫することができる。収穫されたラッキョウは、図7に示すように、ネット30に固定された状態のままで調整装置に導入され、ネット面から所定の距離離れた位置に設けられた回転刃51、52によって鱗茎部40から茎葉部42及び根部41が切除される。
このように、ネットを利用した農作物の栽培、収穫、調整方法によれば、ネット上に固定された多数の農作物に対して一度に収穫及び調整作業を行うことができるため、従来のように一株ずつ収穫・調整を行う場合に比べて作業者の負担を大幅に低減させることができる。
上記のようなネットを利用した農作物の栽培、収穫、調整方法の実施に際しては、まず、農作物を植え付けるためのネットを土中に敷設する必要がある。そのためには、まず地表を一定の深さに掘り下げてその上にネットを敷き、更に、該ネットの上面に土を被せてネットを埋設するといった作業が必要になる。しかし、このようなネットの敷設作業を手作業で行っていたのでは、多大な労力と時間が必要となる。
そこで、本考案が解決しようとする課題は、上記のようなネットの敷設作業を大幅に省力化することのできる土中ネット敷設装置を提供することである。
上記課題を解決するために成された本考案に係る土中ネット敷設装置は、植物栽培用のネットを土中に敷設するための土中ネット敷設装置であって、
a)走行手段と、
b)進行方向前方の土を掘り出して地表に溝を形成すると共に掘り出した土を該溝の左右に排出する溝形成手段と、
c)前記ネットを進行方向と逆の方向に繰り出すことにより、前記溝の底にネットを敷設するネット敷設手段と、
d)前記溝形成手段によって溝の左右に排出された土を該溝の中央へ寄せることにより前記ネットを土で被覆する土寄せ手段と、
を有することを特徴としている。
上記構成を有する本考案のネット敷設装置によれば、走行手段による装置の進行に伴って自動的にネット敷設用の溝の形成、該溝へのネットの敷設、及び該ネット上への土寄せが行われるため、土中へのネットの敷設作業を大幅に省力化することができる。このため、上記のようなネットを利用した農作物の栽培を少ない作業人数且つ短い作業時間で大規模に実施することが可能となる。なお、本考案のネット敷設装置は、種々の植物の栽培に適用可能であるが、特に、ラッキョウ等の鱗茎菜や小葱等の栽培に好適に利用することができる。
以下、本考案を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明する。図1〜3は、本実施例に係るネット敷設装置の概略構成を示す図であり、図1は側面図、図2は上面図、図3は正面図である。また、図4は、図1において矢印(a)〜(g)で示した地点における土壌の断面を示す。なお、以下、ネット敷設機の進行方向(図1の左方向)を前方として前後左右を定義する。
本実施例のネット敷設機は、タイヤ11及び該タイヤ11を駆動するための駆動機構(図示略)を備えた走行機体10を有し、ネット敷設用の溝の形成、該溝へのネットの敷設、及び該ネット上への土寄せを行いながら圃場を自走するものである。
走行機体10の前方下部に設けられた犂12は、進行方向前方の土を掘り出して幅20〜30cm程度の溝21を形成すると共に、掘り出した土を該犂の上面に設けられたカーブに沿って該溝21の左右に排出する(図4(a)〜(d))。このとき、犂12は上下及び/又は左右に揺動可能とすることが望ましい。
走行機体10の上部にはロール状にしたネット20を支持するためのネット支持部13が設けられており、該ネット支持部13から地表へと供給されたネット20は、犂12の後方に設けられたネット敷設ローラ14によって前記溝21の底面に押し付けられ(図4(d))、機体10の走行に伴って上記進行方向と逆の方向へと繰り出される。なお、ネット20の始めの部分は、作業開始前に予め杭22等の固定手段によって地表に留めておくか土で押さえておく。また、ネット20の敷設に最適な溝21の深さは、植え付け対象となる農作物によって異なるため、犂12及びネット敷設ローラ14は走行機体10に対して上下に位置調節できるようにすることが望ましい。
なお、ネット20は、農作物の根の通過・進展を妨げず、且つ収穫の際に農作物の本体(鱗茎部や茎葉部)が抜け落ちない程度の大きさの編み目を有するものを使用する。更に、収穫・調整作業の応力に耐えられる強度を有するものを用いることが望ましい。例えば、複数年繰り返して使用する場合には、合成樹脂から成り、編み目の大きさが2mm〜10mm程度であって、収穫時の応力に耐えうる強度を有するネットを使用することが望ましい。一方、単年度で使い捨てる場合には、ネット20として、根が容易に通過できる程度に織り目の粗い不織布や、木綿糸を編んだネット等を用いることもできる。
ネット敷設ローラ14の後方には左右一対の土寄せ板15a、15bを備えた土寄せ機構15が設けられている。土寄せ機構15は前記犂12によって溝21の左右に排出された土を中央に寄せることにより、溝21の底に敷設されたネット20の上面を土で覆う働きをするものである。各土寄せ板15a、15bは地表と略垂直に配設され、両者の間隔が機体10の前方から後方に向かって狭くなるよう湾曲した形状となっており、機体10の進行に伴って土寄せ機構15の前方から土寄せ機構15内部に取り込まれた土は、後方に向かって間隔が狭くなる2枚の土寄せ板15a、15bに挟まれて、溝21の中央へと寄せられる(図4(e)、(f))。
ここで、土寄せ機構15と地表との間隔(すなわち機体10に対する土寄せ機構15の上下位置)及び/又は左右の土寄せ板15a、15bの間隔は作業者が適宜調節できるようにすることが望ましい。これらを適当に調節することにより、掘り出した土を完全に溝21に戻すようにすることもでき、或いは溝21の中央部に凹みを残すようにすることもできる。溝21の中央部に凹みを残した場合、当該凹みは溝21の中心にあたるため、植え付けを行う際の目安に利用することができる。また、図4(g)のように断面V字型の凹み23の底に鱗茎24等を植え付けた場合、当初は浅植えの状態となり、その後自然に土が崩れて徐々に深植えの状態となる。このため、植え付け直後は生育を早めるために浅植えとし、生長するにつれ根茎部を白化させるため深植えとすることが望ましいラッキョウ等の農作物の植え付けに好適に利用することができる。
以上、実施例を用いて本考案を実施するための最良の形態について説明したが、本考案はこれに限定されるものではなく、本考案の趣旨の範囲で適宜変更が許容されるものである。例えば、本考案のネット敷設装置に用いられる犂の形状は図1〜3に示したものの他、例えば、図5に示すような回転型の螺旋犂16としてもよい。この場合、進行方向後ろ側にカバー16aを設け、進行方向及び横方向にのみ土が排出されるようにする。また、上記実施例では、走行手段としてタイヤを用いる構成を示したが、無限軌道を用いる構成としてもよい。また、トラクター等の既存の農業機械を走行手段として利用し、該農業機械に溝形成手段、ネット敷設手段、土寄せ手段等を牽引させることにより本考案の土中ネット敷設装置を実現することもできる。
更に、本考案のネット敷設装置は、一台の走行機体に対し、溝形成手段、ネット敷設手段、及び土寄せ手段を複数セット設けた構成とし、一度に複数枚のネットを平行に敷設することが可能な構成としてもよい。これによりネットの敷設作業を更に効率化することが可能となる。
本考案の一実施例に係る土中ネット敷設装置の概略構成を示す側面図。 同実施例に係る土中ネット敷設装置の概略構成を示す上面図。 同実施例に係る土中ネット敷設装置の概略構成を示す正面図。 図1の矢印(a)〜(g)で示す地点における土壌の断面を示す模式図。 同実施例の土中ネット敷設装置に係る犂の他の形状を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。 ネットを利用した農作物の栽培、収穫、調整方法を説明する図であり、(a)はネット上に種ラッキョウを植え付けた直後の状態を示しており、(b)は該種ラッキョウが生育した状態を示している。 前記ネットを利用した農作物の栽培、収穫、調整方法に用いられる調整装置の構成及び該調整装置を用いたラッキョウの調整方法を説明する図。
符号の説明
10…走行機体
11…タイヤ
12…犂
13…ネット支持部
14…ネット敷設ローラ
15…土寄せ機構
15a、15b…土寄せ板
16…螺旋犂
16a…カバー
20…ネット
21…溝
22…杭
23…凹み
30…ネット
40…鱗茎部
41…根部
42…茎葉部
51、52…回転刃

Claims (3)

  1. 植物栽培用のネットを土中に敷設するための土中ネット敷設装置であって、
    a)走行手段と、
    b)進行方向前方の土を掘り出して地表に溝を形成すると共に掘り出した土を該溝の左右に排出する溝形成手段と、
    c)前記ネットを進行方向と逆の方向に繰り出すことにより、前記溝の底にネットを敷設するネット敷設手段と、
    d)前記溝形成手段によって溝の左右に排出された土を該溝の中央へ寄せることにより前記ネットを土で被覆する土寄せ手段と、
    を有することを特徴とする土中ネット敷設装置。
  2. 上記土寄せ手段が、地表に対して所定の角度を成すよう配設された左右一対の土寄せ板を有し、該土寄せ板の間隔が進行方向の前方から後方に向かって狭くなっていることを特徴とする請求項1に記載の土中ネット敷設装置。
  3. 上記土寄せ板の左右の間隔及び/又は前記土寄せ板の上下位置が調節可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の土中ネット敷設装置。
JP2006004350U 2006-06-06 2006-06-06 土中ネット敷設装置 Expired - Lifetime JP3124431U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006004350U JP3124431U (ja) 2006-06-06 2006-06-06 土中ネット敷設装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006004350U JP3124431U (ja) 2006-06-06 2006-06-06 土中ネット敷設装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3124431U true JP3124431U (ja) 2006-08-17

Family

ID=43474367

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006004350U Expired - Lifetime JP3124431U (ja) 2006-06-06 2006-06-06 土中ネット敷設装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3124431U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008079520A (ja) * 2006-09-26 2008-04-10 Erumu:Kk 農作物の収穫装置又は調整装置
CN112640733A (zh) * 2020-10-12 2021-04-13 嘉兴学院 一种果树和食用菌共植的栽培装置
CN113854107A (zh) * 2021-09-27 2021-12-31 江苏笨农生态农业有限公司 一种玉米种植滴灌带的铺设装置及其铺设方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008079520A (ja) * 2006-09-26 2008-04-10 Erumu:Kk 農作物の収穫装置又は調整装置
CN112640733A (zh) * 2020-10-12 2021-04-13 嘉兴学院 一种果树和食用菌共植的栽培装置
CN113854107A (zh) * 2021-09-27 2021-12-31 江苏笨农生态农业有限公司 一种玉米种植滴灌带的铺设装置及其铺设方法
CN113854107B (zh) * 2021-09-27 2022-04-19 江苏笨农生态农业有限公司 一种玉米种植滴灌带的铺设装置及其铺设方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102870537B (zh) 油菜移栽法及专用移栽机
KR101573921B1 (ko) 작조파종기
RU2446674C2 (ru) Способ выращивания корнесобственных саженцев винограда при капельном орошении и машина для его осуществления
KR200403145Y1 (ko) 농업용 고랑제초기
JP3124431U (ja) 土中ネット敷設装置
US4117889A (en) Apparatus for guiding row crop processing implements
CN109068584B (zh) 甘蔗移植机
US3986463A (en) Agricultural implement
EP0376956B1 (en) Agricultural sheet lifter
US9204589B2 (en) Device and method for separating plant material from a bed of plants
CN206851294U (zh) 一种竖直缠绕式耕层残膜回收机
KR101369728B1 (ko) 구황작물 줄기 제거장치
KR20070027152A (ko) 농업용 고랑제초기
CN202857291U (zh) 一种油菜专用移栽机
US3421303A (en) Bean harvesting attachment for tractors
RU2412586C1 (ru) Способ выращивания корнесобственных саженцев винограда
JP2007006847A (ja) 農作物の栽培、収穫、調整方法
CN212992987U (zh) 一种可调式的开沟复土器
RU2767355C1 (ru) Устройство для освоения земель с древесным подростом
CN203151960U (zh) 田园管理机的起垄装置
RU2204226C2 (ru) Способ возделывания бахчевых культур и устройство для его осуществления
EP3804489A1 (en) Transplanter machine for transplanting seedlings rooted in sods in a previously cut furrow
CN200966213Y (zh) 多功能锄草装置
JP2008079520A (ja) 農作物の収穫装置又は調整装置
JP2020124217A (ja) サトウキビ移植機

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090726

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100726

Year of fee payment: 4