JP3124330U

JP3124330U - 利便的簡易磁化装置

Info

Publication number: JP3124330U
Application number: JP2006001399U
Authority: JP
Inventors: 俊明畑; 健斉藤
Original assignee: 俊明畑
Priority date: 2006-02-01
Filing date: 2006-02-01
Publication date: 2006-08-17
Anticipated expiration: 2016-02-01

Abstract

【課題】小学校、中学校、高等学校、大学等の教育現場で磁石を学習させる際に、機械を使わず製作し得る磁気レンガあるいは粘土磁石などの無磁化材を帯磁させて瞬時に永久磁石を作成するために、運搬が容易で、手軽に瞬時に幅方向に帯磁させることの出来る高性能な磁化能力を持つ利便的簡易磁化装置を提供する。
【解決手段】回転軸１を回転させると所定の間隔を存して平行に移動し得る磁化可能な鋼製口金２を持つ構造の万力５であって、前記口金３に具備される永久磁石２は、万力の一対の口金３の一方のみ、ないしは両方に具備し、前記間隙に挟む事により磁化される無磁化材を幅方向に帯磁させ得る利便的簡易磁化装置。口金に具備される永久磁石は、三角形、四角形、円形などの任意形状を組み合わせてなる形状に配置する事により、帯磁される無磁化材がこの口金具備永久磁石形状に磁化される事を特徴とする。
【選択図】図１（ａ）

Description

産業上の利用分野

本考案は、小学校、中学校、高等学校、大学等の教育現場で磁石を学習させる際に、機械を使わず製作し得る磁気レンガ（特願平６−５１３３４）あるいは粘土磁石（特願平７−２０５２５８）などの無磁化材を、運搬が容易で、手軽に瞬時に幅方向に帯磁させることの出来る高性能な磁化能力を持つ利便的簡易磁化装置に関する。

従来、小学校、中学校、高等学校、大学等の教育現場で磁石を学習させる際の磁化装置は、磁化コイルを使用し、生ずる磁界の強さは、せいぜい数百ガウス程度の磁化能力をもつ簡易磁化装置が知られている。この磁化装置では、磁気レンガ（特願平６−５１３３４）あるいは粘土磁石（特願平７−２０５２５８）などの無磁化材を磁化する事が出来ないため、簡易磁化装置では、２００ガウス以上の磁力を持つ永久磁石の製造は不可能と考えられてきた。

また、５０００ガウス程度の磁力を持つ強力な永久磁石で無磁化材にスタンプ状に磁化するか、ないしは、一対の永久磁石で無磁化材を挟むと、無磁化材が強力な磁場により、容易に磁化される磁化方法は従来知られている。しかし、１個、あるいは、２個以上の強力な磁石は、引きつける力が強力で、磁化し得る材料に付着した際に、素手で切り離す事が不可能であり、この磁化方法は不可能であると考えられてきた。

考案が解決しようとしている課題

前記した如く簡易磁化装置は、磁化コイル形のものは利便的であるが、数百ガウス程度の磁化能力しかなく、磁気レンガ（特願平６−５１３３４）あるいは粘土磁石（特願平７−２０５２５８）などの無磁化材を磁化する事が出来ず、また、強力な磁力を持つ数個の永久磁石で磁化する方法は、前記した如く不可能である。そこで、小学校、中学校、高等学校、大学等の教育現場で磁石を学習させる際の安全で、かつ、強力な磁化力を持つ利便的簡易磁化装置を提供する事を目的としている。

課題を解決するための手段

上記の目的を達成するために、本考案の利便的簡易磁化装置は、回転軸を回転させると所定の間隔を存して平行に移動し得る磁化可能な鋼で作成された口金を持つ構造の万力であって、前記口金に具備される永久磁石は、万力の一対の口金の一方のみ、ないしは両方に具備し、前記間隙に挟む事により磁化される無磁化材を、幅方向に帯磁させ得るものである。

作用

かかる利便的簡易磁化装置によれば、所定の間隔を存して平行に移動し得る構造の万力の口金に具備された永久磁石の間には、８０００ガウスから１００００ガウスの磁界が生じ、この磁界に無磁化材を挟むと磁化される。口金に具備された永久磁石同士の吸引力は非常に強力であるが、万力の回転軸移動構造により口金の平行移動を可能にしている。また、ある限界値以上に接近させると、永久磁石同士が接合するので、これを阻止するために、この限界値がストッパーの長さとなる。

図１に基づいて説明する。本考案の利便的簡易磁化装置は、弱い力で回転し得る回転軸１の回転により所定の間隔を存して平行に移動し得る口金を持つ構造の万力５の磁化可能な鋼で作成された口金３に、任意形状で配置された永久磁石２を永久磁石の磁力で具備すると、この間隙に磁気レンガ（特願平６−５１３３４）あるいは粘土磁石（特願平７−２０５２５８）などの無磁化材６を挟むと、幅方向に帯磁し永久磁石となるが強力な接着力で磁化磁石に固着する。これに抗して、弱い力で回転軸１を回転させることにより加工磁石を分離させ得るものである。即ち、図１（ａ）において、回転軸１を回転させたとき、所定の間隔を存して平行に移動し得る構造の万力５の磁化可能な鋼で作成された口金３に、ネオジューム系磁石などの５０００ガウス程度の磁力を持つ強力な永久磁石２を、永久磁石の磁力で口金３に具備することで構成されている。

図１（ａ）の回転軸１を回転させ、口金３に具備された強力永久磁石２の間隔を狭くしある規定間隔以上に近づけると、永久磁石同士が吸引する力が、永久磁石の口金３への固着磁力を越える限界値が存在する。この限界値以上に永久磁石同士が近づかないように、図１（ｂ）に図示した如くストッパー４を設置する。

口金３に具備される強力永久磁石２の配置については、図２に基づいて説明する。一個ないしは数個を組み合わせて、口金表面のＮ極とＳ極配置が、三角形、四角形、円形などの任意形状を組み合わせてなる形状に配置する事が可能である。しかし、左右一対の口金３に具備される永久磁石２の配置は、左右対称である必要はない。また、具備される永久磁石２は、一対の口金の一方のみでも良い。

図１（ｂ）の口金３に具備された強力永久磁石２の間隙に、磁気レンガ（特願平６−５１３３４）あるいは粘土磁石（特願平７−２０５２５８）などの無磁化材を挟むと、磁極は、口金に具備された永久磁石の磁極と逆となるが、図２の形状に幅方向に帯磁させ得る。

図１（ｂ）の口金３に具備された強力永久磁石２の間隔の限界値は、口金に具備される永久磁石が５０００ガウス程度のネオジューム磁石で、２から３ミリメートルである。また、この間隙に、９５％磁性粉含有量の厚さ２から３ミリメートルの磁気レンガ（特願平６−５１３３４）あるいは粘土磁石（特願平７−２０５２５８）の無磁化材を挟むと、３００ガウスから４００ガウス程度の永久磁石が製造される。

考案の効果

以上説明したように、本考案の利便的簡易磁化装置では、平行に移動し得る万力の鋼製口金に具備される任意配列の複数個の永久磁石により、この間隙に挟まれる帯磁能力のある無磁化材は、瞬時に磁化され、厚さは一定ではあるが、任意形状で、任意磁極をもつ永久磁石が製造可能である。

本考案で作成された、磁気レンガ（特願平６−５１３３４）あるいは粘土磁石（特願平７−２０５２５８）は、１５ｍｍ×３０ｍｍで厚さ３ｍｍの永久磁石の表面をＳ極とＳ極あるいはＮ極とＮ極に磁化する事が可能であった。また、その磁力は３００ガウスの残留磁気を保持していた。この磁石は、今までにない新しい教材として利用され得る。

図１（ａ）は、本考案の利便的磁化装置の開口した状態を示す図であり、１は口金を平行移動させる回転軸、２は図２で示される複数個で構成される強力永久磁石、３は磁化可能な鋼で作成された口金、４は口金間隔が限界値を越えないためのストッパー、５は万力をそれぞれ示すものである。図１（ｂ）は、図１（ａ）の利便的磁化装置の閉口した状態を示す図である。図２で（ａ）は、本考案の利便的磁化装置の使用状態を示す図であり、（ｂ）は（ａ）の一部を拡大して示すもので万力口金に具備される永久磁石の配置図の一例を示したものである。

Claims

回転軸を回転させると所定の開隔を存して平行に移動し得る磁化可能な鋼で作成された口金を持つ構造の万力に、この間隙に挟む事により磁化される磁気レンガ（特願平６−５１３３４）あるいは粘土磁石（特願平７−２０５２５８）などの無磁化材を、幅方向に帯磁させ得る永久磁石を口金に、永久磁石の磁力で具備することを特徴とする利便的簡易磁化装置。
請求項１において、前記口金に具備される永久磁石は、一個ないしは数個を組み合わせて、口金表面のＮ極とＳ極配置が、一次元配列の場合は縦直線型あるいは横直線型バーコード状に、二次元配列の場合は碁盤の目状、あるいは三角形、四角形、円形などの任意形状を組み合わせてなる形状に配置する事により、帯磁される無磁化材がこの口金具備永久磁石形状に磁化される事を特徴とする利便的簡易磁化装置。
請求項１において、前記口金に具備される永久磁石は、万力の一対の口金の一方のみ、ないしは両方に具備し、口金の間隙に挟む事により磁化される無磁化材の、一面のみ、ないしは、両面を磁化する事を特徴とする利便的簡易磁化装置。