JP3124028U - スロットマシン電源ボックスの不正操作防止カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】本考案は、電源ボックスを蓋つきのカバーによって遮蔽することにより不正行為を防止するとともに、電源ボックスの操作を容易に行うことができるスロットマシン電源ボックスの不正操作防止カバーを提供することを目的とするものである。
【解決手段】本考案の不正操作防止カバー1は、その前面に電源スイッチ2および設定キースイッチ3が設けられる電源ボックス5の前面周囲から側面側を覆うように取り付けられるカバー枠体部6と、このカバー枠体部6に蝶番部材7によって開閉自在な状態で枢着される開閉扉8から構成される。
【選択図】図1

Description

本考案は、スロットマシン電源ボックスの不正操作防止カバーに関する。詳しくはスロットの当たりの確率を調整するための設定キー等が不正に操作できないようにする電源ボックスの不正操作防止カバーに係るものである。
従来よりスロットマシンは、コインを投入し、回転する3個のドラムをそれぞれに設けられる停止ボタンによって停止し、それぞれのドラムに描かれた絵柄が揃うことによりコインが払い出されるものであり、電子制御によって絵柄の種類等で決められた数のコインを遠心力によってコイン払出口より払い出す機構とするものである。
そこでスロットマシンには、図4に示すように電源スイッチ101、リセットボタン102、コイン回収スイッチ103および設定キースイッチ104などの各種制御スイッチなどが収納された電源ボックス105が設置されている。
これらの電源ボックス105に設けられる電源スイッチ101、リセットボタン102、コイン回収スイッチ103などの操作は、従業員がスロットマシンの扉を開いて操作するものであるが、設定キースイッチ104については、ホールの責任者のみが管理するキーによってスロットの当たりの確率を制御するためのON・OFF操作を行っている。
即ち、設定キースイッチをONにして、設定操作ボタンなどを操作することにより、各スロットマシンごとの各役払い出し確率を、例えば6段階に制御することができるものであり、各役払い出し確率を制御した後に、設定キースイッチをOFFにすることによって、設定した各役払い出し確率を変更できないような機構とされるものである。
しかし最近ではホール従業員が不正に入手したキーを用いて客に有利となるように不正操作をする行為や客が開閉扉の隙間より針金を通して電源ボックスに設けられる各種制御スイッチを不正に操作する行為が増加している。
このような不正行為を防止するために、例えば図5に示すような設定キー不正操作防止具がある。この設定キー不正操作防止具106は、電源ボックス105の設定キースイッチ104の差し込み穴107を遮蔽する形状とした遮蔽板部108を設け、キーシリンダー109に責任者のみが管理するキーを差し込み回転させることによって、遮蔽板部108が左右いずれかに遮蔽板部108の基端を中心に回転することで遮蔽板部108による差し込み穴107への遮蔽および解放の操作をする機構とするものである(特許文献1参照。)。
実用新案登録第3089933号明細書
しかしながら前記設定キー不正操作防止具では、設定キースイッチの差し込み穴を遮蔽することによって設定キーの不正操作を防止することが可能となるが、例えばピアノ線を侵入させて電源スイッチをOFFにして払い出し確率の誤作動を起こし、また電源ボックス内にピアノ線を侵入させて配線をショートさせるなどの不正が横行している。
また、ピアノ線などの侵入を防ぐために電源ボックスをステンレス板など遮蔽板によって覆うものもあるが、この場合には設定キーを操作する都度、遮蔽板を取り外さなくてはならず非常に煩雑な作業となる。さらに、視認によって不正行為が行われているかを検証する場合には、遮蔽板によって電源ボックスが遮蔽されることで視認よる検証ができず、その都度遮蔽板を取り外さなければならない問題がある。
本発明は、以上に点に鑑みて創案されたものであって、電源ボックスを蓋つきのカバーによって遮蔽することにより不正行為を防止するとともに、電源ボックスの操作を容易に行うことができるスロットマシン電源ボックスの不正操作防止カバーを提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、本発明に係るスロットマシン電源ボックスの不正操作防止カバーは、スロットマシンの電源ボックスに設置される各種スイッチを覆うカバーにおいて、前記電源ボックス面の周縁部を覆うとともに、該電源ボックスの各種スイッチが露出されるために開口状とされるカバー枠体部と、前記カバー枠体部の開口内に開閉自在に枢着される開閉扉を備える。
ここで、電源ボックスの前面を前記カバー枠体部および開閉扉によって覆うことによってピアノ線などの侵入による各種スイッチの不正操作や電源ボックス内への不正侵入を防止することができる。
また、前記開閉扉に、特定のキーによって該開閉扉を施錠・開錠するキーシリンダーを設けることによって内部者による不正行為を防止することが可能となる。
また、少なくとも前記開閉扉が透明部材により形成されることによって、定期点検を行う都度、開閉扉を開くことなく視認でのチェックを透明部材を通して行うことが可能となる。
本考案のスロットマシン電源ボックスの不正操作防止カバーでは、電源ボックスの操作全面を覆い、かつ開閉扉を設けることによって該開閉扉を閉めた状態ではピアノ線などの外部からの侵入による不正行為を防ぐことができるとともに、通常の設定操作を行う場合には前記開閉扉を開けることにより容易に設定操作を行うことが可能となる。
また、前記開閉扉を透明部材により形成することにより開閉扉を開けることなく視認により不正行為が行われているかの検証を行うことが可能となる。
更に、前記開閉扉に責任者専用の鍵を設けることによって内部犯行による不正行為を防ぐことが可能となる。
以下、本考案の実施の形態を図面を参酌しながら説明し、本考案の理解に供する。
実施例1
図1(イ)、(ロ)は、縦長の電源ボックスに本考案を適用した不正操作防止カバーを取付けた状態を示す説明図である。
ここで示す不正操作防止カバー1は、その前面に電源スイッチ2、設定キースイッチ3が設けられる電源ボックス5の前面周囲から側面側を覆うように取り付けられるカバー枠体部6と、このカバー枠体部6に蝶番部材7によって開閉自在な状態で枢着される開閉扉8から構成される。
前記カバー枠体部6は、ステンレス板などの金属板により前記電源ボックス5の前面周縁部を覆う前面枠体9と該前面枠体9に一体的に電源ボックス5の側面の一部を覆うように折り曲げられる側板10とから構成されるものであり、この側板10には締結用ネジ孔11が開設され、スロットマシン本体(図示せず。)に締結用ネジ孔11を通して締結ネジ12による取り付け、あるいは強力な両面テープによって電源ボックス5の前面に不正操作防止カバー1が位置するように取り付けを行うものである。
また、前記カバー枠体部6の前面枠体9の上端にはハーネス遮蔽板14が一体的に延設される。
次に、前記開閉扉8の一端側には前記蝶番部材7によってカバー枠体部6に対して開閉自在な状態で連結枢支される。更に前記開閉扉8の他端側にはキーシリンダー13が取り付けられ、このキーシリンダー13内の回転によって前記開閉扉8の他端側に係留する機構とする。
なお、前記キーシリンダーは責任者のみが管理する特定のキーを差込み左右いずれか回動することによって開閉扉8の施錠および開錠が行える機構とすることによって内部者による不正行為を防止することが可能となる。
また、前記不正操作防止カバー1をアクリル板などの透明部材により形成することによって開閉扉8を開けることなく定期点検を視認によって行うことが可能となる。
実施例2
図2(イ)、(ロ)は、横長の電源ボックスに本考案を適用した不正操作防止カバーを取付けた状態を示す説明図である。
ここで示す不正操作防止カバー1は、スロットマシンのドラム下部に設置される電源ボックスの前面に電源スイッチ2、設定キースイッチ3が設けられる。この電源ボックス5の前面周囲から側面側を覆うように取り付けられるカバー枠体部6と、このカバー枠体部6に蝶番部材7によって開閉自在な状態で枢着される開閉扉8から構成される。
前記カバー枠体部6は、実施例1で詳述したように、ステンレス板などの金属板により前記電源ボックス5の前面周縁部を覆う前面枠体9と該前面枠体9に一体的に電源ボックス5の側面の一部を覆うように折り曲げられる側板10とから構成されるものであり、この側板10には締結用ネジ孔11が開設され締結用ネジ孔11を通して締結ネジ12による取り付け、あるいは強力な両面テープによって電源ボックス5の前面に不正操作防止カバー1が位置するように取り付けを行うものである。
また、実施例1で詳述したように、前記開閉扉8の一端側には前記蝶番部材7が、他端側にはキーシリンダー13が取り付けられ、このキーシリンダー13内の回転によって前記前記開閉扉8の他端側に係留する機構とする。
ここで、前記キーシリンダーは責任者のみが管理する特定のキーを差込み左右いずれか回動することによって開閉扉8の施錠および開錠が行える機構とすることによって内部者による不正行為を防止することが可能となる。
また、前記不正操作防止カバー1をアクリル板などの透明部材により形成することによって開閉扉8を開けることなく定期点検を視認によって行うことが可能となる。
実施例3
図3(イ)、(ロ)は、電源スイッチおよび設定キースイッチのみが設けられる電源ボックスに本考案を適用した不正操作防止カバーを取付けた状態を示す説明図である。
ここで示す不正操作防止カバー1は、スロットマシンのドラム下部に設置される電源ボックス5の前面に電源スイッチ2および設定キースイッチ3のみが設けられる。この電源ボックス5の前面周囲から後面側を覆うように取り付けられる凹形状に折り曲げ形成されるカバー枠体部6と、このカバー枠体部6に蝶番部材7によって開閉自在な状態で枢着される開閉扉8から構成される。このカバー枠体部6は、前記電源ボックス5の電源スイッチ2および設定キースイッチ3が露出されるように全面が開口されて前面枠体9が形成される。
そこで、実施例1で詳述したように、前記開閉扉8の一端側には前記蝶番部材7が、他端側にはキーシリンダー13が取り付けられ、このキーシリンダー13内の回転によって前記前記開閉扉8の他端側に係留する機構とする。
ここで、前記キーシリンダーは責任者のみが管理する特定のキーを差込み左右いずれか回動することによって開閉扉8の施錠および開錠が行える機構とすることによって内部者による不正行為を防止することが可能となる。
また、前記不正操作防止カバー1をアクリル板などの透明部材により形成することによって開閉扉8を開けることなく定期点検を視認によって行うことが可能となる。
なお、本発明の不正操作防止カバーは各メーカーの電源ボックスの形状および取り付け形態に応じて作成するものであり、必ずしも実施例で詳述した形状および形態に限定するものではない。
さらに、必ずしも前記不正操作防止カバー全体を透明部材で形成する必要性はなく、例えばカバー枠体部、あるいは開閉扉を透明部材で形成する、あるいは開閉扉の一部を透明状に形成するものであっても構わない。
以上述べてきたように本考案の不正操作防止カバーでは、電源ボックスの前面を覆うことによってピアノ線などの侵入による各種スイッチの不正操作や電源ボックス内への不正侵入を防止することができる。
また、開閉扉を透明部材により形成することにより定期点検を行う都度、開閉扉を開くことなく視認でのチェックを透明部材を通して行うことが可能となる。
縦長の電源ボックスに本考案を適用した不正操作防止カバーを取付けた状態を示す説明図である。 横長の電源ボックスに本考案を適用した不正操作防止カバーを取付けた状態を示す説明図である。 電源スイッチおよび設定キースイッチのみが設けられる電源ボックスに本考案を適用した不正操作防止カバーを取付けた状態を示す説明図である。 スロットマシンの電源ボックスの一例を示す説明図である。 スロットマシンの電源ボックスの設定キー不正操作防止具の従来の一例を示す説明図である。
符号の説明
1 不正操作防止カバー
2 電源スイッチ
3 設定キースイッチ
5 電源ボックス
6 カバー枠体部
7 蝶番部材
8 開閉扉
9 前面枠体
10 側板
11 締結用ネジ孔
12 締結ネジ
13 キーシリンダー
14 ハーネス遮蔽板

Claims (3)

  1. スロットマシンの電源ボックスに設置される各種スイッチを覆うカバーにおいて、
    前記電源ボックス面の周縁部を覆うとともに、該電源ボックスの各種スイッチが露出されるために開口状とされるカバー枠体部と、
    前記カバー枠体部の開口内に開閉自在に枢着される開閉扉を備える
    ことを特徴とするスロットマシン電源ボックスの不正操作防止カバー。
  2. 前記開閉扉に、特定のキーによって該開閉扉を施錠・開錠するキーシリンダーを設ける
    ことを特徴とする請求項1記載のスロットマシン電源ボックスの不正操作防止カバー。
  3. 少なくとも前記開閉扉が透明部材により形成される
    ことを特徴とする請求項1または2記載のスロットマシン電源ボックスの不正操作防止カバー。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0561533U (ja) * 1992-01-30 1993-08-13 日信工業株式会社 ディスクブレーキ装置
JP2012091048A (ja) * 2012-02-15 2012-05-17 Sammy Corp 遊技機の不正操作防止構造
JP2013090979A (ja) * 2013-02-20 2013-05-16 Sammy Corp 遊技機の設定変更ボタンの不正操作防止構造

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