JP3124027U - 手提げ保冷箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】折り畳み式保冷箱において、断熱箱体へと素早く折り上げることができ、しかも二重箱の側壁強度を補強するとともに、十分な保冷機能を有し、また、保冷箱の中から水分が滲み出ないように工夫した簡易保冷箱を提供する。
【解決手段】底部30、前後の側壁部20、左右の側壁部20および蓋部10を有する防水シート製の中箱201と、底部60、前後の側壁部50、左右の側壁部50および蓋部40を有する外箱202を備え、前記中箱201が前記外箱202によって囲繞され、かつ、前記中箱201と前記外箱202との間に空隙が形成されるとともに、前記保冷箱200の上面に取っ手206を設ける二重の保冷箱であって、前記中箱201は側壁21,21およびこれらと直交する側壁22,22を備え、かつ、これらの側壁22,22の上端から夫々フラップ25,25を前記中箱201の内側へ略直角に曲折し、さらに、これらのフラップ25,25の夫々両先端から夫々舌片26,26,26,26を前記中箱201の内側へ略直角に曲折し、かつ、これらの舌片26,26,26,26を前記側壁21,21の内側に形成される隙間に夫々挿着してなることを特徴とする手提げ保冷箱である。
【選択図】図11

Description

本考案は、段ボール製の二重の保冷箱に関する。詳しくは、ケーキ等の生菓子、蟹等の生鮮魚介類、精肉類、加工食品、果実、野菜、飲料用のペットボトル等の保冷を必要とするものを収納する段ボール製の簡易保冷箱であって、瞬時に折り上げることのでき、かつ、側壁部が外側への型崩れするのを抑えるようにした折り畳み式の手提げ保冷箱に関する。
保冷箱の使用形態は多岐にわたる。例えば、外郭がプラスチック製の頑丈な箱に氷あるいは、水と保冷剤をビニールシートで密封したパック状の凍結アイスパックを入れ、蟹等の生鮮魚介類、精肉類、加工食品、果実等を詰め込んでこれらの鮮度を保つ。このプラスチック製の頑丈な箱は、釣り用としても重宝され、飲料水、缶ビール、食料等を詰め込み、後で空になったところで釣った魚を入れて持ち帰るために使用される。また、旅先のみやげ物店等で当地の生鮮魚介類、果物等を発泡スチロール製の箱に詰め込み、その中に入れた氷やアイスパックによって鮮度を保つことが多い。あるいは、発泡スチロール、発泡ポリエチレン製の箱の中に保冷剤を入れ生鮮魚介類、果物等を宅急便(登録商標)で翌日に送り届けるためにも使用される。発泡スチロール製の保冷箱の大きさは並みのもので、幅21cm、奥行き15cm、高さ17cmのものがありドライアイスが1〜2Kg入る。また、大きいものでは、幅101cm、奥行き59cm、高さ50cmのものがあり氷にして40貫目入る。この大きいサイズのものは、イベント用としても使用される。このように、保冷箱は多用途に亘って便利に使用されている。
以上のような保冷箱に使用される断熱性積層シートが、先に提案されている(例えば、特許文献1参照)。これは、ポリエステル層の外層とポリオレフィンの内層との間にポリエチレンの中間層を介在させた断熱性積層シートであって、これに自由に折り畳み加工をして使用できるものである。
特開平10−329284号公報
以上の通りであって、従来の保冷箱にはまとめると次のような問題点がある。
即ち、第一は、二重箱の中箱を折り上げる際、側壁が外側へ広がって型崩れ易く、側壁を手で押さえながら折る必要がある。そのため、箱へ折り上げるのに迅速性を欠きお客を待たせることになる。従って、郷土物産の店頭等で使用する場合、バスツアー等の団体客は人気店に集中するので、客を逃がすことにもなりかけない。
問題点の第二に、外郭がプラスチック製の保冷箱は魚釣りやピクニック等アウトドアーでの使用には十分に目的を果たすが、大型なので扱いが面倒である。そして、永久使用の保冷箱なので使用しないときは置き場に困る。
第三に、外郭がプラスチック製の頑丈で大型の保冷箱や発泡スチロール、発泡ポリエチレン製の保冷箱は廃棄処理に困る。
第四に、通常、保冷箱には天地転倒防止の注意ラベルが貼ってないので、輸送の途中で上下転倒されがちである。その場合、中の生鮮魚介類から出る水分や氷等が解けて水分が滲み出るので、他の同送の製品を汚す。このようなことは、食品衛生上好ましくなく、PL法に抵触することにもなりかねない。また、保冷箱の内装に防水あるいは撥水性の溶剤を使用していない場合もあり、食品衛生法上問題になる。
そこで、本考案の簡易保冷箱は上記事情に鑑みなされたもので、折り畳み式保冷箱において、断熱箱体へと素早く折り上げることができ、しかも二重箱の側壁強度を補強するとともに、十分な保冷機能を有し、また、保冷箱の中から水分が滲み出ないように工夫した簡易保冷箱を提供することにある。
そこで、本考案者等は、入れ子にした箱同士の隙間あるいは段ボールの波型状芯材の隙間が断熱機能を有することに着目し、また、吸水布が氷や生鮮魚介類等から出る水分を十分吸い取り、保水することに着目した。そして、段ボールから折り上げることおよびその中に吸水布を装着することを組み合わせた保冷箱へと展開し、この着想に基づき段ボールから空隙を有する二重箱構造の箱に折り上げ、その箱のなかへ吸水布を装着することを組み合わせたところ、保冷機能を有するとともに、水分が外に滲み出ないという知見を得た。本考案の簡易保冷箱はかかる知見を基に具現化したもので、請求項1の考案は、底部30、前後の側壁部20、左右の側壁部20および蓋部10を有する防水シート製の中箱201と、底部60、前後の側壁部50、左右の側壁部50および蓋部40を有する外箱202を備え、前記中箱201が前記外箱202によって囲繞され、かつ、前記中箱201と前記外箱202との間に空隙が形成されるとともに、前記保冷箱200の上面に取っ手206を設ける二重の保冷箱であって、前記中箱201は側壁21,21およびこれらと直交する側壁22,22を備え、かつ、これらの側壁22,22の上端から夫々フラップ25,25を前記中箱201の内側へ略直角に曲折し、さらに、これらのフラップ25,25の夫々両先端から夫々舌片26,26,26,26を前記中箱201の内側へ略直角に曲折し、かつ、これらの舌片26,26,26,26を前記側壁21,21の内側に形成される隙間に夫々挿着してなることを特徴とする手提げ保冷箱である。
ここで、本明細書でいう「吸水布」とは、水分を素早くキャッチし、保水するための布を意味し、一般には幼児のオムツ等に使用される布である。材質はアクリル系が代表的である。オムツ用途の他に、切花の吸水パットとしても使用され、この吸水パットが吸収している水を、ラン等の切花に少しずつ供給することで開花を抑制させることができ、輸送期間中に蕾が開花して商品価値を低下させることがない。例えばアクリルを多量に含むナイロン25%、アクリル35%、ポリエステル20%、レーヨン10%、他繊維10%からなる合成繊維製の吸水布が工業的に製造されている。
本考案にかかわる簡易保冷箱によれば、外箱と中箱との間に空隙が形成されるので、断熱の機能を有する。そして、中箱の中に蟹等の生鮮魚介類、精肉類、加工食品、果実、野菜等を中に詰め込み、氷、保冷剤を入れることによって鮮度を保つことができる。常時は、中箱および外箱を個々に段ボールの中間折畳み体として保管しておき、必要に応じて迅速かつコンパクトに二重の箱体へと折り上げることができる。このことにより、店頭で生鮮食品等を箱詰めする時間を削減して客待ちの時間を最小限にすることができる。また、中箱の中に吸水布を装着するので、輸送あるいは持ち運びの途中で水分が箱の外に滲み出るようなことがなく、しかも、側壁の強度も増強された構造からなる。そして、保冷箱の上面に取っ手を設けたので、持ち運びの途中で天地転倒することがなく、また、手提げ式なので、手に持って博覧会場等で長時間並びながら、手軽に中の冷たい飲料水を飲むことができる。中箱には防水処理を施してある防水シートを採用しているので、水分により損傷することなく複数回使用できるので経済的である。
本考案の実施の形態を、添付図面に例示した本考案の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
先ず、本考案の実施例ついて、図1〜図13を参照しながら説明する。図1は、本考案の実施例に係る中箱201の展開図で、段ボール101である。図2は、同上、中間折畳み体の平面図である。図3は、同上、折り上げ途中の状態の斜視図である。図4は、同上、折り上げが進行した状態の斜視図である。図5は、同上、折り上げが完了した状態の中箱201の斜視図である。図6は、同上、折り上げが完了した中箱201を底面側から見た状態の斜視図である。図7は、同上、外箱202の展開図で、段ボール102である。図8は、同上、中間折畳み体の平面図である。図9は、同上、折り上げ途中の状態の斜視図である。図10は、同上、折り上げが完了した状態の外箱202の斜視図である。図11は、同上、外箱202の中に中箱201を装着した状態の斜視図である。図12は、同上、折り上げが完了した状態の手提げ保冷箱200の斜視図である。図13は、同上、図12のP−P矢視断面図である。なお、以上の平面図および断面図における上下を上下方向と称し、左右を左右方向と称する。そして、手提げ保冷箱に使用する段ボールの型式は薄いEフルートを使用する。また、場合によっては、厚手のBフルートの使用も可能である。そして、中箱用の段ボールは、リサイクル可能な薬剤によって防水処理が施された防水シートである。
図1は、本考案の実施例に係る中箱201の展開図を示す中箱段ボール101である。ほぼ矩形状をした一枚の段ボールから四隅を削り落とした形状で、所定の箇所に複数の折り目を設けてある。中箱段ボール101は、上下左右方向の折り目を介して真中の底部30の上下左右に側壁部20の側壁21、21、22、22が区分され、側壁の21の上下に蓋部10、10が設けられる。そして、四隅の側壁21と側壁22の間に斜め方向の折り目を介して貼着片23、23、23、23が上下左右対称に設けられる。そして、重合片24、24、24、24が同様に設けられる。図中の点線は折り目を示し、底部30の上下に折り目A、A、Aと左右に折り目B、B、Bを設ける。そして、折り目A、A、Aに平行に上下に折り目C、Cおよび折り目B、B、Bに平行に左右に折り目D、D、E、Eを設ける。また、折り目AとBの間に斜めに折り目F、F、F、Fを四隅に設ける。また、両側の側壁22,22の夫々先端に、フラップ25、25を折曲可能に延長して設け、さらに、これらのフラップの夫々上下両先端に舌片26,26,26,26,26を折曲可能に延長して設ける。
また、図7は、外箱202の展開図を示す外箱段ボール102である。ほぼ矩形状をした一枚の段ボールから一部を削り落とした形状で、所定の箇所に複数の折り目を設けてある。外箱段ボール102は、左右方向の折り目に沿って、上下方向に蓋部40、側壁部50および底部60に三分割される。図中の点線は折り目を示し、上下方向に蓋部、周壁部および底部に三分割されるように、折り目G、G、Gを左右方向に備え、これに平行に折り目H、H、Hそして、これらに平行に蓋部40に折り目J、Jを備える。そして、二段目の側壁部50には上記した折り目に対し直角方向に左から折り目L、K‘、K、M、切り目M‘をそれぞれ平行に備える。一段目の蓋部40は、折れ目を介して左右に蓋面42、43、42、43に分割され、蓋面42、42の上には折り目Jを介して取手片41、41を備える。ニ段目の側壁部50は、折れ目を介して左右に貼着片53、側壁51、52、51、52に分割される。三段目の底部60は、折り目を介して左右に底面61、62、61、62に分割され、左右の底面61、61には、斜めの折り目S、Sを介して貼着片63、63を備える。
中箱201および外箱202の展開状態を示す中箱段ボール101、外箱段ボール102は以上の構成であり、以下にそれぞれを折り上げる手順について説明する。
図1の中箱段ボール101から、貼着片23を折り目Bを介して折り曲げ、側壁21に糊付けする。底部30の対角方向外方の四隅について同様に糊付けする。そして、図1の中箱段ボール101から底部30の左右の折り目B、Bを介して内側へ折り畳むと中央で側壁22、25同士が重なり、図2に示す状態になる。この状態にして例えば店頭においてコンパクトに保管する。重なった上側の一方のフラップ25の上下に舌片26、26が見え、これらに重なって他方のフラップ25とこの上下の舌片26、26が隠れている。
次に、上記の状態から、折り曲げ方向Q、Qに沿って上下から中央へ折り曲げる途中の状態を図3に示す。側壁21、21を上下から起立させると、四箇所で側壁21と貼着片23とが既に糊付けされ、四隅に折り目Fが設けられているので、同時に側壁22、22が左右から手を合わせるように起き上がる。そして、側壁22、22の先端から折れ曲がった左右のフラップ25,25の夫々上下に舌片26,26,26,26,26が見える。更にこの状態から、側壁21、21を折り曲げ方向Q、Qに沿って曲げると、図4に示すように、同時に側壁22、22も起立する。そして、これらの側壁から夫々内側へ折れ曲がったフラップ25,25の左右両端に舌片26,26,26,26,26が見える。更に、側壁21、21を起立させると、図5に示すように直方体状の中箱201が折り上がる。左方のフラップ25は外側へ開いた状態を示し、手前右側のフラップ25は内側へ略直角に折れ曲がった状態を示すが、左方のフラップ25も手前のフラップ25と同様に内側へ折れ曲がった状態で中箱201が折り上がる。この時、このフラップ25,25の両側に備える舌片26,26,26,26の夫々は下方へ略直角に折れ曲がり、側壁21と貼着片23とで形成される隙間へ挿着される。ここで、隙間に挿着される舌片26として、薄い段ボールの型式を使用することが好ましい。例えば、厚さが0.6、1.2あるいは3.0ミリメートルのFフルート、EフルートあるいはBフルートなら、狭い隙間に挿着し易い。中箱201を折り上げる際に、舌片26が隙間に深く挿着されると、手前のフラップ25から下方へ略直角に折れ曲がった舌片26によって、貼着片23が外側へ開くのが抑えられ、これに伴って側壁21も外側へ開くのが抑えられる。他方の側壁21も外側へ開くのが抑えられる。従って、左方のフラップ25の舌片26,26を隙間へ挿着する作業の間、両側壁21,21を手で押さえる必要も無く、折り上げ作業が楽になる。ここで、フラップ25は、貼着片23、重合片24の「くの字」状に折れ曲がる上端部の上に載置された状態になる。折り上がった状態を底面側から見ると図6のようになる。
以上のとおり、中箱段ボール101から、四箇所で貼着片23を折り目Bを介して折り曲げ、側壁21に糊付けすることで説明したが、貼着片23を側壁21に糊付けする他に、コの字形のステープル金具を使用して貼着片23を側壁21に綴じ合わせる方法を採用しても良い。この様に、ステープルを使用した場合、貼着片23を側壁21に堅固に貼着することができ、中箱に思いがけない外力が加わっても貼着片23が側壁21から剥がれるようなことがない。
図7の外箱段ボール102において、先ず、側壁部50の貼着片53を側壁52に糊付けするとともに、次に、底部60のニ箇所の貼着片63を底面62に糊付けすると、側壁部50がエンドレスに繋がり、かつ、底部60が二箇所で糊付けされた状態になる。この状態から左方の側壁51および側壁52を折り目K‘、Mを介して裏側へ折り畳むと図8の状態になる。これは、図7の展開図を二重折りにした状態となる。この状態にして店頭においてコンパクトに保管する。
次に、上記の状態から、両端部の折り目Mと折り目K‘を左右両側から中央へ押すと、左右の二箇所の貼着片63と底面62とが既に糊付けされているので、箱状に側壁51、52、51、52が立ち上がり、図9に示すように二組の底面61と62とが相互に絡み合い底部60を形成する状態になる。更に、この状態から左右両側の折り目Mと折り目K‘を中央へ押すと、既に貼着片53が側壁52に糊付けされて側壁部50がエンドレスに繋がり、また、ニ箇所の貼着片63も底面62に糊付けされているので、二組の底面61と62とが絡み合って底部60が形成されるとともに二組の側壁51、52が底部60から起立し直方体状の外箱202が図10に示すように折り上がる。
以上のとおり、外箱段ボール102において、側壁部50の貼着片53を側壁52に糊付けするとともに、底部60のニ箇所の貼着片63を底面62に糊付けすると、側壁部50がエンドレスに繋がり、かつ、底部60が二箇所で糊付けられた状態になる。しかしながら、場合によっては、外箱段ボール102は、一箇所のみ貼着片53を側壁52に糊付けして店頭にて保管することもある。
次に、外箱202の中へ中箱201を上から装着する。その状態を図11に示す。中箱201にはフラップ25を備え、この両側の下方に折れ曲がる舌片26,26は図には隠れているが、下方へ折れて側壁21と貼着片23との間に形成される隙間へ挿着されている。このことは、中箱201の四隅について同様である。次いで、外箱202の蓋部40を前後方向から中央へ閉じると図12に示すように直方体状の保冷箱200が完成する。このように、中箱201が外箱202によって囲繞され、中箱201と外箱202との間に空隙が形成される。この際、保冷箱200の上面で蓋面42、42が閉じられ取手片41、41が合わさるように起立する。そして、この取手片41、41が合体して形成される取っ手206の上辺に備える左右両端の突片49、49が蓋面43、43に備える係止孔48、48に挿入して係止される。また、取っ手206の上辺に備える左右の係止溝47、47に、蓋面43、43に備える係止溝46、46が係止されて取手片41、41の合体が外れるのを防ぐ。このようにして、保冷箱200の上面の左右方向に取っ手206が?みとして形成され、手提げ式保冷箱が完成する。
以上のようにして、中箱段ボール101を外箱段ボール102の中に装着することにより保冷箱200へと組み立てられる。図12における保冷箱200の矢視P、Pの断面図を図13に示すように、中箱201が外箱202によって囲繞され、中箱201と外箱202との間の上下左右に幾つかの空隙が形成される。中箱201の底部30と外箱202の底部60との間には、保冷効果を増すために段ボール片203が装着される。この段ボール片203は、上下に順にライナー、波状の中芯、ライナーから構成され、中芯には波状の空隙が形成される。この段ボール片203の左右で中箱の底部30と外箱の底部60との間に空隙Z、Zが形成される。また、中箱201の上部は、中箱の蓋部10と外箱の蓋部40との間に空隙Wが形成される。そして、また、中箱201の左右は、中箱の側壁22と外箱の側壁52との間に空隙Y、Yが左右に形成される。また、中箱201上方の左右において、略直角に折れ曲がった舌片26、26を側壁21,21に接するように示す。
以上のようにして中箱段ボール101、外箱段ボール102から中箱201、外箱202、更に保冷箱200へと折り上げられ、次に作用について説明する。
中箱201の四隅においてフラップ25から舌片26が下方へ直角に折れ曲がって、側壁21の内側に形成される隙間に挿着される。この舌片26は、前述したように中箱201を折り上げる過程で、側壁21が外側へ開くのを抑えられるので作業をやり易いだけでなく、図11に示すような二重箱の状態で側壁21,21を直立させ堅固な状態に保つ。即ち、フラップ25から下方へ略直角に折れ曲がった舌片26によって、貼着片23を介して側壁21が外側へ開くのが抑えられので、中箱201の側壁強度が堅固に増強されることになる。
中箱201が外箱202によって囲繞された保冷箱200が完成する。そして、中箱201の収納スペースにケーキ等の生菓子、蟹等の生鮮魚介類、精肉類、加工食品、果実、野菜、飲料用のペットボトル等を詰め込み、次いで、保冷剤205を入れる。
「保冷剤」とは、冷凍庫で固めて氷の代用とし、食品等の低温保存や氷枕等に利用されるものをいう。高分子凝集剤や樹脂分を主成分とし、一部にエチレングリコール含有のものがある。あるいは、メタノールを含有したものが市販されている。いずれも、冷凍庫で固めれば再利用できるものである。
保冷箱200の中では、保冷剤205の収納位置は図13示すように、中箱201の側壁22にもたれ掛け、底部30の上に置いたり、あるいは、蟹等の生鮮魚介類の上やこれ等の隙間に置いても良い。
中箱201の底部30の外面に糊付けされた段ボール片203は断熱層としての機能を有する。この段ボール片203は、表ライナーと裏ライナーとの間に、中芯がサンドイッチされたもので、この中芯は波型を有するので空気断熱層として有効である。また、保冷箱の中箱と外箱との間の上下、左右に空隙が形成される。これらの段ボール片203および空隙W、Z、Y、Yが、空気断熱層の機能を有する。保冷箱200の中にデコレーションケーキ・シュークリーム・プリンなどの生菓子の他蟹、魚介類等の生鮮食品を詰め込み、次いで、保冷剤を入れることにより、中に収納する魚介類等の生鮮食品を効率良く低温に保持し鮮度を保つ。保冷機能に優れるので、旅行先から贈答用として鮮度を劣化させることなく産地直送可能である。
段ボールは中箱用と外箱用に別々に作製し、それぞれを図2および図8のように中間折畳み体として平板状にコンパクトにした状態で保管可能である。そして、店頭等で必要の都度瞬時にこれ等から保冷箱200へと折り上げることができる。
上記のように、段ボールは中箱用と外箱用に別々に作製され、通常は、それぞれを図2および図8のような中間折畳み体として保管するが、中箱段ボール101は糊付けなしで、外箱段ボール102は一箇所のみ側壁部50を糊付けして店頭に保管することもある。この場合、糊付け工程が少ないのでコストは安くなるが、店頭での折り上げに多少時間を要する。
保冷箱200の上面に取っ手206を設け、これを?んで持ち運ぶので、保冷箱200の天地を転倒することがない。従って、保冷箱200中の氷や魚介類等の生鮮食品等から染み出た水分が外に出ることがない。ここで、取っ手206には、係止孔45に係止片45‘が挿入、係止され、この係止孔45に指を通して手提げのようにして保冷箱200を提げる。
更に、中箱の中に蟹、魚介類等の生鮮食品から滲み出た水分および氷が解けた水分を吸水するための吸水布204を装着することによって、吸水布に水分を保水するので、生菓子等の収納食品に水を滴下させる等商品価値を低下させるようなことがない。吸水布としては、アクリル系の繊維を使用した。1メートル四方の広さのもので約15リットルの吸水能力がある。本実施例の保冷箱の大きさは、幅28.5cm、奥行き14.5cm、高さ17cmであり、ロング缶ビール6個分が入る大きさである。この保冷箱の中にこの吸水布の幅13cm、奥行き9cmのもの一枚を装着すると、水100ミリリットルの吸水が可能だった。車で遠出のピクニック等の際、保冷箱にペットボトル等の飲料水を詰め込むことができるので重宝である。戸外での焼肉パーティでも利用できる等用途は限りない。吸水布によって、水分は中箱の中で保水されるで、外箱まで滲み出る水分量は極少ない。従って、段ボールが損傷することが少なく2〜3回の使用が可能である。
保冷箱は段ボールから構成されているので、発泡スチロール製とは異なり法律に規制されることなく廃棄処理をすることができる。
保冷箱の外周面の色として赤、黄、青、緑等のカラフルな色を採用し、目的、時期、場所に応じて保冷箱の色を選択して楽しむことができる。
なお、本考案の使途は保冷箱の中に氷、アイスパックの他、ドライアイスを冷却媒体として使用することができる。そして、電気電子工業材料、半導体用材料等を保冷箱の中に入れて工場出荷から使用する時までに材料が変質しないように、保冷した状態で輸送するのにも使用可能である。即ち、民生用から工業分野にまで用途を拡大できるものである。
本考案の実施例に係る中箱201の展開図で、段ボール101である。 同上、中間折畳み体の平面図である。 同上、折り上げ途中の状態の斜視図である。 同上、折り上げが進行した状態の斜視図である。 同上、折り上げが完了した状態の中箱201の斜視図である。 同上、折り上げが完了した中箱201を底面側から見た状態の斜視図である。 同上、外箱202の展開図で、段ボール102である。 同上、中間折畳み体の平面図である。 同上、折り上げ途中の状態の斜視図である。 同上、折り上げが完了した状態の外箱202の斜視図である。 同上、外箱202の中に中箱201を装着した状態の斜視図である。 同上、折り上げが完了した状態の手提げ保冷箱200の斜視図である。 同上、図12のP−P矢視断面図である。
符号の説明
A、B、C、D、E、F、G、H、K、K‘、L、M、N、R、S 折り目
M‘ 切り目
P 矢視
Q 折り曲げ方向
W、Y、Z 空隙
101 中箱段ボール
102 外箱段ボール
200 保冷箱
201 中箱
202 外箱
203 段ボール片
204 吸水布
205 保冷剤
206 取っ手
10 蓋部
20 側壁部
21、22 側壁
23 貼着片
24 重合片
25 フラップ
26 舌片
30 底部
40 蓋部
41 取手片
42、43 蓋面
45 係止孔
45‘ 係止片
46、47 係止溝
48 係止孔
49 突片
50 側壁部
51、52 側壁
53 貼着片
60 底部
61、62 底面
63 貼着片

Claims (1)

  1. 底部30、前後の側壁部20、左右の側壁部20および蓋部10を有する防水シート製の中箱201と、
    底部60、前後の側壁部50、左右の側壁部50および蓋部40を有する外箱202を備え、
    前記中箱201が前記外箱202によって囲繞され、
    かつ、前記中箱201と前記外箱202との間に空隙が形成されるとともに、
    前記保冷箱200の上面に取っ手206を設ける二重の保冷箱であって、
    前記中箱201は側壁21,21およびこれらと直交する側壁22,22を備え、
    かつ、これらの側壁22,22の上端から夫々フラップ25,25を前記中箱201の内側へ略直角に曲折し、
    さらに、これらのフラップ25,25の夫々両先端から夫々舌片26,26,26,26を前記中箱201の内側へ略直角に曲折し、
    かつ、これらの舌片26,26,26,26を前記側壁21,21の内側に形成される隙間に夫々挿着してなることを特徴とする手提げ保冷箱。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0579066U (ja) * 1992-04-01 1993-10-26 ビスコドライブジャパン株式会社 ビスカスカップリング
US11051814B2 (en) 2013-09-16 2021-07-06 Oregon Health & Science University Bioabsorbable clips and applicator for tissue closure

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