JP3122384U - 深さゲージ - Google Patents

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藤 洋 也 齋
浩 東海林
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Abstract

【課題】 手、腕を挿し込み難いような奥まった箇所の溝の深さや、段差寸法または肉厚寸法等を簡便且つ正確に測定可能とする新たな測定技術を提供する。
【解決手段】 短尺形に設定され、長さ寸法が正確に保たれ、表裏面方向にのみ彎曲、捻れ自在な可撓性を有し、所定厚さ寸法内および所定巾寸法内に設定され、先端に平坦エッジ状に形成された挿し込み用当接端縁21を有し、表面所定範囲の左右縁に、深さ寸法測定用の目盛り22が表示されると共に、目盛り22表示箇所から外れた範囲に直線状のガイドレール部3を形成したゲージ本体2を有し、挿し込み用当接端縁21がわに対応する端縁を目盛り指示用端縁6に形成し、透明素材製のものとしたカーソル4が、レール嵌合部5を介して当該ガイドレール部3に摺動可能に装着され、当該ゲージ本体2他方端にポケット装着用のクリップ73を有するキャップ7が設けられてなる深さゲージ1である。
【選択図】 図1

Description

この考案は、長さ、厚さ、深さ等の測定に関連するあらゆる分野をその技術分野とするものであり、特に溝の深さを正確に測定可能とするゲージ類を製造する分野は勿論のこと、その測定器具類を提供、販売する分野から、それらの製造に必要となる資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野などの外、現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
(着目点)
我が国は、太平洋岸の海底にある海洋プレートが陸のプレートの下に沈み込む環太平洋地震帯に位置し、外の地域に比較して地殻変動が激しく、プレート境界やプレート内を震源とするものや、内陸部の活断層を震源とするものなど非常に地震が発生し易い地域に属しており、ひとたび大規模地震が発生すれば甚大な損害を被る虞が高く、多くの人命と資産が奪われると共に、ライフラインである上下水道や電気、ガスおよび通信網や道路、鉄道などの交通網等にも広範かつ深刻な被害を受けることが予想されている。
こうした大地震から大切な社会資本である各種ライフラインを守るために、多方面において様々な耐震補強や新たな耐震施設の施工などが進められており、例えば水道配管施設の配管接続箇所に耐震継ぎ手(NS型)を施工する耐震化工事も現在盛んに行われている。
(従来の技術)
こうした水道管路用の耐震継ぎ手には、特開2003−185068号公報に示された「耐震継手」発明として提案されているもののように、受け口の開口端近傍内面にロックリングが設けられる管継手において、ロックリング収納溝より受け口奥方側に直管状内面を隔てて受け口内面と挿し口外面との間をシールするシール用ゴム輪収納溝が設けられ、ロックリングに係合可能な挿し口突部が、挿し口を受け口に挿入して接続した時に直管状内面に位置するように設けられ、さらに、この挿し口突部の挿し口外面からの高さが、挿し口外面と受け口内面との隙間を軸方向に自由に移動出来る高さとされ、管受け口又は挿し口に扁平化変形が生じたとき、挿し口突部が受け口内面の直管状部に接触するようにされたものや、あるいは、特開2003−139280号公報の「耐震継手」発明に開示されたもののように、受け口内部に他方の管の挿し口をシール用ゴム輪を介して挿入、接続する耐震継手であって、受け口内面に形成されるロックリング収納溝の受け口開口側内壁が開口側へ向け径が小さくなるテーパ面とされ、該テーパ面に対面してテーパ状外面を有し、且つ挿し口外面の突部に係合して受け口から挿し口の離脱を防止するロックリング収納溝のテーパ面の縮径側の端部に、ロックリングに対する係合段部が設けられてなるもの等が散見される。
これらの「耐震継手」の何れもが、配管接続作業の際には接続完了後に、シール用ゴム輪が受け口内壁面の収納溝内の正しい位置に嵌合、装着されているか否かを確認する必要があり、その具体的な確認方法としては、図8の従来のシール用ゴム輪の位置確認作業における耐震継ぎ手の断面図に示すように、金属製またはプラスチック製の可撓性を有する物差しAの先端側を、耐震継ぎ手Bの挿し口C外周面壁と受け口D内周壁面との間に挿し込み、同物差しAの先端縁をシール用ゴム輪Eに当接させ、受け口D開口端縁に一致する物差しAの中途箇所を親指と人差し指とによって挟み、その摘み持ち状態を維持したまま物差しA先端側を挿し口C外周面壁と受け口D内周壁面との間から抜き取り、物差しAの親指の先に位置する目盛りを読んでシール用ゴム輪Eが正しい位置に装着されているか確認するものであり、このような確認作業を、図9の地中に埋設された耐震継ぎ手の断面図に示す耐震継ぎ手B周回りの上下左右部分を含む4箇所以上について行う必要がある。
しかしながら、同図9中の二点鎖線円内に示す、耐震継ぎ手Bの下側箇所の取り付け状態を確認する場合には、耐震継ぎ手Bと掘削溝内壁面Fとの狭い隙間に手、腕を挿し通して挿し口Cの配管に平行な方向から物差しAを挿し込み、さらに親指と人差し指によって物差しAの受け口D開口端縁に相当する箇所を摘み持たなければならず、地面に這うように伏臥になって腕を伸ばし、肘や手首を曲げて行うような困難な作業の割には、多くの誤差を含んで正確な測定ができず、確認作業を行ったにも拘わらず、後に漏水を発生してしまう虞が残ってしまうという問題があった。
(1)特開2003−185068号公報 (2)特開2003−139280号公報
(問題意識)
上述したとおり、従前までに提案のある各種の「耐震継手」は、何れも受け口側配管に対して挿し口側の配管が、それら軸心方向の或程度の範囲に亘って相対的に伸縮可能且つ水密性を確保できるようシール用ゴム輪が内蔵されており、耐震継手を設置した場合には、接続作業の完了後に、当該シール用ゴム輪の配設位置が正確か否かの確認、測定が不可欠とされ、挿し口外周壁面と受け口内周壁面との隙間に物差しを挿し込み、受け口開口端縁からシール用ゴム輪までの距離を測定していたが、受け口開口端縁に相当する物差し中途箇所を親指と人差し指で挟み持ち、そのまま物差しを隙間から抜き外してシール用ゴム輪までの深さ寸法を読み取る作業となり、配管設備の都合上、手が届き難い奥まった箇所の測定を行うときなどには特に測定誤差が多く生じてしまい、シール用ゴム輪の正確な装着位置の確認が不可能で、時として不具合のままとなってしまっていて漏水の一因となることがあった。
(考案の目的)
そこで、この考案は、手、腕を挿し込み難いような奥まった箇所の溝の深さや、段差寸法または肉厚寸法等を簡便且つ正確に測定可能とすることができる新たな測定技術の開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の深さゲージを実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの考案を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
(考案の構成)
図面に示すこの考案を代表する幾つかの実施例からも明確に理解されるように、この考案の深さゲージは基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、所定長さの短尺形に設定され、その長さ寸法が正確に保たれ、表裏面方向にのみ彎曲、捻れ自在な可撓性を有し、少なくともその一方端がわの所定範囲または全体が、所定隙間に挿し込み可能とするよう所定厚さ寸法内および所定巾寸法内に設定され、その先端に平坦エッジ状に形成された挿し込み用当接端縁を有し、表裏面の少なくとも一方の挿し込み用当接端縁から他方端がわに亘る所定範囲に、深さ寸法測定用の目盛りが表示されると共に、表裏面の目盛り表示箇所から外れた適所か、表裏面間左右端縁かの何れか一方または双方の当接端縁付近から他方端に亘る範囲に直線状のガイドレール部を形成したゲージ本体を有し、当該ゲージ本体の長さより十分短く設定され、挿し込み用当接端縁がわに対応する端縁を同挿し込み用当接端縁に平行な平端面状の目盛り指示用端縁に形成し、少なくともゲージ本体目盛り表示箇所に対応する範囲を透明素材製のものとしたカーソルが、当該ゲージ本体ガイドレール部の当接端縁付近から他方端の範囲に亘り、摺動自在に嵌着可能とするよう一体に設けられたレール嵌合部を介して当該ガイドレール部に対し、摺動可能に装着されてなるものとした構成を要旨とする深さゲージである。
この基本的な構成からなる深さゲージを換言すると、所定長さの短尺形に設定され、その長さ寸法が正確に保たれ、表裏面方向にのみ彎曲、捻れ自在な可撓性を有し、少なくともその一方端がわの所定範囲または全体が、所定隙間に挿し込み可能とするよう所定厚さ寸法内および所定巾寸法内に設定され、その先端に平坦エッジ状に形成された挿し込み用当接端縁を有し、表裏面の少なくとも一方の挿し込み用当接端縁から他方端がわに亘る所定範囲に、深さ寸法測定用の目盛りが表示されると共に、表裏面の目盛り表示箇所から外れた適所か、表裏面間左右端縁かの何れか一方または双方の当接端縁付近から他方端に亘る範囲に直線状のガイドレール部を形成したゲージ本体を有し、当該ゲージ本体の長さより十分短く設定され、挿し込み用当接端縁がわに対応する端縁を同挿し込み用当接端縁に平行な平端面状の目盛り指示用端縁に形成し、少なくともゲージ本体目盛り表示箇所に対応する範囲を透明素材製のものとしたカーソルが、当該ゲージ本体ガイドレール部の当接端縁付近から他方端の範囲に亘り、摺動自在に嵌着可能とするよう一体に設けられたレール嵌合部を介して当該ガイドレール部に対し、摺動可能に装着され、有底溝に対し、ゲージ本体挿し込み用当接端縁を溝底部に当接状とするよう挿し込み、カーソル目盛り指示用端縁を溝開口縁に当接させるよう操作することにより、有底溝深さを測定可能とするよう、設定されたものとした構成からなる深さゲージとなる。
そして、より具体的には、所定長さの短尺形に設定され、その長さ寸法が正確に保たれ、表裏面方向にのみ彎曲、捻れ自在な可撓性を有し、少なくともその一方端がわの所定範囲または全体が、所定隙間に挿し込み可能とするよう所定厚さ寸法内および所定巾寸法内に設定され、その先端に平坦エッジ状に形成された挿し込み用当接端縁を有し、表裏面の少なくとも一方の挿し込み用当接端縁から他方端がわに亘る所定範囲に、深さ寸法測定用の目盛りが表示されると共に、表裏面の目盛り表示箇所から外れた適所か、表裏面間左右端縁かの何れか一方または双方の当接端縁付近から他方端に亘る範囲に直線状のガイドレール部を形成した上、該ガードレール部の当接端縁に対応する付近に脱落防止機構を形成したゲージ本体を有し、当該ゲージ本体の長さより十分短く設定され、挿し込み用当接端縁がわに対応する端縁を同挿し込み用当接端縁に平行な平端面状の目盛り指示用端縁に形成し、少なくともゲージ本体目盛り表示箇所に対応する範囲を透明素材製のものとしたカーソルが、当該ゲージ本体ガイドレール部の当接端縁付近から他方端の範囲に亘り、摺動自在に嵌着可能とするよう一体に設けられたレール嵌合部を介して当該ガイドレール部に対し、摺動可能に装着されてなるものとした深さゲージということができる。
同様に、所定長さの短尺形に設定され、その長さ寸法が正確に保たれ、表裏面方向にのみ彎曲、捻れ自在な可撓性を有し、少なくともその一方端がわの所定範囲または全体が、所定隙間に挿し込み可能とするよう所定厚さ寸法内および所定巾寸法内に設定され、その先端に平坦エッジ状に形成された挿し込み用当接端縁を有し、表裏面の少なくとも一方の挿し込み用当接端縁から他方端がわに亘る所定範囲に、深さ寸法測定用の目盛りが表示されると共に、表裏面の目盛り表示箇所から外れた適所か、表裏面間左右端縁かの何れか一方または双方の当接端縁付近から他方端に亘る範囲に直線状のガイドレール部を形成した上、該ガードレール部の当接端縁に対応する付近に脱落防止機構を形成したゲージ本体を有し、当該ゲージ本体の長さより十分短く設定され、挿し込み用当接端縁がわに対応する端縁を同挿し込み用当接端縁に平行な平端面状の目盛り指示用端縁に形成し、少なくともゲージ本体目盛り表示箇所に対応する範囲を透明素材製のものとしたカーソルが、当該ゲージ本体ガイドレール部の当接端縁付近から他方端の範囲に亘り、摺動自在に嵌着可能とするよう一体に設けられたレール嵌合部を介して当該ガイドレール部に対し、摺動可能に装着され、当該ゲージ本体他方端にはポケット装着用のクリップを有するキャップが設けられてなるものとした深さゲージとなる。
これら構成をさらに具体的なものとして示すならば、所定長さの短尺形に設定され、その長さ寸法が正確に保たれ、表裏面方向にのみ彎曲、捻れ自在な可撓性を有し、全体が所定隙間に挿し込み可能とするよう所定厚さ寸法内および所定巾寸法内に設定され、その先端に平坦エッジ状に形成された挿し込み用当接端縁を有し、表裏面の少なくとも一方の挿し込み用当接端縁から他方端がわに亘る所定範囲の左右縁に、深さ寸法測定用の目盛りが表示されると共に、表裏面の目盛り表示箇所から外れた中央の当接端縁に至らない同当接端縁付近から他方端に亘る範囲に直線状のガイドレール部を形成したゲージ本体を有し、当該ゲージ本体の長さより十分短く設定され、挿し込み用当接端縁がわに対応する端縁を同挿し込み用当接端縁に平行な平端面状の目盛り指示用端縁に形成し、少なくともゲージ本体目盛り表示箇所に対応する範囲を透明素材製のものとしたカーソルが、当該ゲージ本体ガイドレール部の当接端縁付近から他方端の範囲に亘り、摺動自在に嵌着可能とするよう一体に設けられ、概略断面エ字形状または断面H形状としたレール嵌合部を介して当該ガイドレール部に対し、摺動可能に装着され、当該ゲージ本体他方端にはポケット装着用のクリップを有するキャップが設けられてなるものとした構成からなる深さゲージである。
そして、さらに別の表現によれば、所定長さの短尺形に設定され、その長さ寸法が正確に保たれ、表裏面方向にのみ彎曲、捻れ自在な可撓性を有し、全体が所定隙間に挿し込み可能とするよう所定厚さ寸法内および所定巾寸法内に設定され、その先端に平坦エッジ状に形成された挿し込み用当接端縁を有し、表裏面の少なくとも一方の挿し込み用当接端縁から他方端がわに亘る所定範囲に、深さ寸法測定用の目盛りが表示されると共に、表裏面間左右端縁の当接端縁付近から他方端に亘る範囲に直線溝状のガイドレール部を形成した上、該ガードレール部の当接端縁に対応する付近に脱落防止機構を形成したゲージ本体を有し、当該ゲージ本体の長さより十分短く設定され、挿し込み用当接端縁がわに対応する端縁を同挿し込み用当接端縁に平行な平端面状の目盛り指示用端縁に形成し、少なくともゲージ本体目盛り表示箇所に対応する範囲を透明素材製のものとしたカーソルが、当該ゲージ本体ガイドレール部の当接端縁付近から他方端の範囲に亘り、摺動自在に嵌着可能とするよう左右一対の内向き対峙状、一体に突設されたレール嵌合部を介して当該ガイドレール部に対し、摺動可能に装着されてなるものとした構成からなる深さゲージということが可能である。
さらに表現を変えて示すならば、所定長さの短尺形に設定され、その長さ寸法が正確に保たれ、表裏面方向にのみ彎曲、捻れ自在な可撓性を有し、少なくともその一方端がわの所定範囲または全体が、所定隙間に挿し込み可能とするよう所定厚さ寸法内および所定巾寸法内に設定され、その先端に平坦エッジ状に形成された挿し込み用当接端縁を有し、表裏面の少なくとも一方の挿し込み用当接端縁から他方端がわに亘る所定範囲に、深さ寸法測定用の目盛りが表示されると共に、表裏面の目盛り表示箇所から外れた適所か、表裏面間左右端縁かの何れか一方または双方の当接端縁付近から他方端に亘る範囲に直線状のガイドレール部を形成したゲージ本体を有し、当該ゲージ本体の長さより十分短く設定され、挿し込み用当接端縁がわに対応する端縁を同挿し込み用当接端縁に平行な平端面状の目盛り指示用端縁に形成し、少なくともゲージ本体目盛り表示箇所に対応する範囲を透明素材製のものとし、当該ゲージ本体他方端がわとなる端縁に厚み測定用の片爪を突設したカーソルが、当該ゲージ本体ガイドレール部の当接端縁付近から他方端の範囲に亘り、摺動自在に嵌着可能とするよう一体に設けられたレール嵌合部を介して当該ガイドレール部に対し、摺動可能に装着され、該カーソルの片爪に対峙する当該ゲージ本体他方端がわには、同ゲージ本体の長さより十分短く設定され、該片爪に対峙する端縁に、それと対象形状をなして一対をなす厚み測定用の片爪を突設してなる、もう一つのカーソルを、そのレール嵌合部を介してガイドレール部に対し、摺動自在に装着されてなるものとした深さゲージであるとすることもできる。
以上のとおり、この考案の深さゲージによれば、ゲージ本体を所定長さの短尺形に設定し、その長さ寸法が正確に保たれ、表裏面方向にのみ彎曲、捻れ自在な可撓性を有するものとしたことにより、ゲージ本体の全長に満たない比較的狭い空間にも、彎曲変形させることによって容易に収容し、使用することが可能となり、しかも長さ寸法が正確に保たれるので、溝の深さ等を測定する際に正確な測定を実現できるという秀れた特徴を発揮するものであり、ゲージ本体の少なくとも一方端がわの所定範囲または全体が、所定隙間に挿し込み可能とするよう所定厚さ寸法内および所定巾寸法内に設定され、その先端に平坦エッジ状に形成された挿し込み用当接端縁を形成したことにより、測定の対象となる溝底面が比較的柔軟な素材製のものであっても、当接端縁の沈み込みを防止し、従来型のピンポイント測定を行う深さゲージを使用する場合に比較して、より正確な深さ測定を実現できるものとなり、例えば水道配管等の液体用配管における耐震継ぎ手のシール用ゴム輪の配置具合を測定する場合等に秀れた精度の測定を実現できるものとなる。
当該ゲージ本体表裏面の少なくとも一方の挿し込み用当接端縁から他方端がわに亘る所定範囲に、深さ寸法測定用の目盛りを表示し、それら表裏面の目盛り表示箇所から外れた適所か、表裏面間左右端縁かの何れか一方または双方の当接端縁付近から他方端に亘る範囲に直線状のガイドレール部を形成したことにより、目盛りの表示に支障を来すことなく、カーソルを摺動自在に装着することが可能となり、カーソルをゲージ本体の長さより十分短く設定され、挿し込み用当接端縁がわに対応する端縁を同挿し込み用当接端縁に平行な平端面状の目盛り指示用端縁に形成し、少なくともゲージ本体目盛り表示箇所に対応する範囲を透明素材製のものとしたことにより、ゲージ本体にカーソルを装着した場合にも目盛り表示部分を隠蔽することがなく、しかもゲージ本体の挿し込み用当接端縁を溝底部に当接させ、カーソルの目盛り指示用端縁を、有底溝の開口縁に係合させることにより、該カーソル目盛り指示用端縁をゲージ本体目盛り中の溝深さ寸法相当箇所に一致させることが可能となり、ゲージ本体とカーソルとの相対的位置関係を維持したまま有底溝から抜き取ることによって正確な溝深さを測定可能とすることができる。
ゲージ本体の表裏面の双方に目盛りを設けたものとすれば、表裏面の区別なく読み取り可能となるので測定作業の効率を高め、目盛りを探して深さゲージを表裏反転操作した際にカーソルがズレ動いてしまい、再度測定操作を行わなければならなくなるような煩雑さを解消し、片面目盛り表示の場合に比較して、より迅速且つ正確な測定を実現できるものとなる。
カーソルは、ゲージ本体ガイドレール部の当接端縁付近から他方端の範囲に亘り、摺動自在に嵌着可能とするレール嵌合部を一体に設けられたものとして、ゲージ本体の長さ方向に摺動自在に装着され、有底溝の深さ寸法の外にも段差部分の高低差寸法や物品の奥行き寸法など、様々な寸法も測定可能なものとすることができる。
ゲージ本体の表裏面間左右端縁双方の当接端縁付近から他方端に亘る範囲に直線状のガイドレール部を形成したものでは、ゲージ本体の表裏面側に凹凸形状を形成することなく、カーソルを摺動自在に装着することが可能となり、狭い隙間に挿入して深さ測定を行う場合に有効なものとなり、また、ゲージ本体表裏面の目盛り表示箇所から外れた適所の当接端縁付近から他方端に亘る範囲に直線状のガイドレール部を形成した場合には、前述の左右端縁に沿ってガイドレール部を形成したものに比較してゲージ本体の厚み寸法を、より小さく設定することが容易になり、さらに狭い隙間に利用できる深さゲージを提供することができる。
さらにまた、ゲージ本体の表裏面間左右端縁および裏面の目盛り表示箇所から外れた適所の双方の当接端縁付近から他方端に亘る範囲の夫々に直線状のガイドレール部を形成した場合には、カーソルをゲージ本体に対してより強固に装着することができ、耐久強度に秀れた深さゲージを提供することが可能となる。
ゲージ本体ガードレール部の当接端縁に対応する付近に脱落防止機構を形成したものとすることにより、ゲージ本体の挿し込み用当接端縁がわからカーソルが不用意に脱落してしまうのを確実に防止できるものとすることができ、作業中におけるカーソルの落下や紛失などの不具合の発生を未然に防ぐことができる。
また、ゲージ本体他方端にポケット装着用のクリップを有するキャップが設けたものでは、作業者が常時胸ポケット等に装着して携帯するのに最適なものとなり、作業中に屈み込む姿勢をとった場合にも深さゲージを落下させてしまうことがなく、使用するときには簡便にポケットから抜き取り、迅速且つ正確に深さの測定を行うことができるようになり、しかもキャップがガイドレール部の末端開放部分を閉鎖するものとなってより確実にカーソルの脱落を阻止するものとなる。
さらに、2個のカーソルを同一のガイドレール部に対して装着し、それらカーソルの対峙する端縁夫々に、対をなす厚み測定用の片爪を形成したものとして、挿し込み用当接端縁に近いカーソルを利用して溝深さや段差高低差などを測定することができる上、2つのカーソルの片爪間に測定対象の物品等を挟み込み、または2つのカーソルの各片爪を対象物品の測定2点間端部に対応させる等することによって厚みあるいは2点間距離等を正確に測定することができるものとなる。
カーソル目盛り指示用端縁のゲージ本体とは反対がわとなる側面に、測定対象の有底溝開口縁、当接用および操作手指係合用を兼ねる当接係合片を一体形成したものによれば、カーソルの手指操作の摩擦力を高め、ゲージ本体ガイドレール部に対するカーソルの摺動操作性を向上させることができ、しかもカーソルの測定対象の有底溝開口縁への係合をより確実なものとして測定作業性を格段に高めることができる。
上記したとおりの構成からなるこの考案の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
ゲージ本体は、測定対象となる有底溝に挿入可能であり、先端を当接させた先端縁から、溝開口縁までの距離を測定可能とし、比較的柔軟な溝底部であってもピンポイント当接ではなく、線状または面状の先端縁を当接し、沈み込みによる誤差を生じることなく寸法測定、可能とするという機能を果たすものであり、比較的狭い空間や測定対象の近傍に障害物がある場合にも簡便に収容し、測定可能とすることができるよう或程度の彎曲や捻れ変形を可能とする柔軟性を有したものとしなければならず、より具体的には、所定長さの短尺形に設定され、その長さ寸法が正確に保たれ、しかも表裏面方向にのみ彎曲、捻れ自在な可撓性を有し、少なくともその一方端がわの所定範囲または全体が、所定隙間に挿し込み可能とするよう所定厚さ寸法内および所定巾寸法内に設定され、その先端に平坦エッジ状に形成された挿し込み用当接端縁を有し、表裏面の少なくとも一方の挿し込み用当接端縁から他方端がわに亘る所定範囲に、深さ寸法測定用の目盛りが表示されると共に、表裏面の目盛り表示箇所から外れた適所か、表裏面間左右端縁かの何れか一方または双方の当接端縁付近から他方端に亘る範囲に直線状のガイドレール部を形成したものとすべきである。
また、ゲージ本体は、短尺形の表裏面方向にのみ彎曲、捻れ自在な可撓性を有するものとするために、例えば比較的柔軟性を有する薄型のステンレス鋼板または塗装や鍍金等の防錆処理が施された鉄鋼板、シリコンクロム鋼板、あるいはそれらのバネ鋼板、チタンバネ板、黄銅板、燐青銅板等、弾性変形可能な様々な金属や合金類、または比較的薄いアクリル板、ABS板、塩化ビニール板、ポリカーボネート板、ポリプロピレン板等の各種合成樹脂板、もしくはGFRPやCFRP等の各種繊維強化プラスチック板製のものとすることが可能である外、比較的硬質に成形された短尺形の厚紙を樹脂製または金属箔製の防水フィルム等によってラミネート処理したもの等として比較的短期間の使用に耐える程度の使い捨て型のものとすること等が可能である。
挿し込み用当接端縁は、比較的柔軟な溝底部に接合された場合にも沈み込みによる測定誤差を発生しないよう十分な接触面積を確保可能とすると共に、カーソルを直線状に案内するゲージ本体ガイドレール部を、溝底面に対して垂直状の姿勢に保持可能とする機能を果たすものであり、所定長さの短尺形に設定されたゲージ本体の一方端に形成され、ゲージ本体ガイドレール部に対して直角な平坦エッジ状に形成されたものとしなければならない。
目盛りは、ゲージ本体の挿し込み用当接端縁から他方端側に至る所定範囲に深さ測定を可能とするよう所定の寸法単位毎の数値を目視確認可能に表示する機能を果たし、ゲージ本体の表裏面の何れか一方または双方の中央、あるいは長さ方向両端間に連続する左右縁付近等、目視可能な表裏面または左右端縁などに印刷、刻印もしくは刻印溝中に印刷を施す等して表示することが可能である外、ゲージ本体成型の際にゲージ本体面に凸型または凹型に一体成型、表示したものとすることができ、センチ、ミリメートル(SI単位)、または国際インチ(ヤード・ポンド法)や寸(尺貫法)等の非SI単位による表示、またはそれらをゲージ本体表裏面や左右縁の夫々に、個別に表示したものとすることも可能である。
ガイドレール部は、ゲージ本体の短尺形長さ方向であって目盛りが表示されている方向に沿ってカーソルを摺動自在に支持可能とする機能を果たすものであり、ゲージ本体の挿し込み用当接端縁に対して直角状に配置、形成された直線状のものとしなければならず、ゲージ本体表裏面の目盛り表示箇所から外れた適所か、表裏面間左右端縁かの何れか一方または双方の当接端縁付近から他方端に亘る範囲に形成したものとすげきであり、より具体的には、ゲージ本体に直線長溝型、直線凸条型等として形成し、挿し込み用当接端縁の近傍となる適所に、カーソルのレール嵌合部に干渉して通過を阻止する脱落防止機構を設けたものとするのが望ましい。
脱落防止機構は、ガイドレール部に沿って摺動移動自在とされたカーソルのレール嵌合部を、ゲージ本体挿し込み用当接端縁付近において摺動移動を規制し、カーソルがゲージ本体から脱落してしまうのを阻止可能とする機能を果たすものであり、手指によるカーソルへの入力に耐えて、摺動移動を規制可能とするよう十分な強度を有するものとしなければならず、カーソルのレール嵌合部に係止または当接するものとすべきであるが、ガイドレール部ではなく、ゲージ本体の適所に設けられ、カーソルの適所に係合または当接して摺動を規制可能とするものとすることも可能である。
カーソルは、ゲージ本体の挿し込み用当接端縁から他方端側の所定範囲に亘り、摺動移動自在であって挿し込み用当接端縁がわに対応する目盛り指示用端縁が、有底溝開口縁に係合状に当接し、挿し込み用当接端縁からの測定深さ寸法に相当する目盛り位置を指示、表示するものとなるという機能を果たし、手指による入力によってゲージ本体ガイドレール部に沿って摺動移動自在な程度に嵌合可能なレール嵌合部を形成したものとしなければならず、少なくともゲージ本体目盛り表示箇所に対応する範囲を透明素材製のものとするか、または目盛りが見える窓状の開口を形成したものとすべきであり、無色透明または有色透明のアクリル、ポリカーボネート、ポリプロピレン、塩化ビニール等の合成樹脂製、あるいはステンレス鋼、鍍金や塗装等の防錆処理が施された鉄鋼、チタン、マグネシウム合金、銅合金等の各種金属をエッチング加工やプレス加工、鋳造、鍛造等により、所望の形状に成型したもの等とすることができる外、強化ガラス製もしくはラミネート処理された厚紙製等とすることも不可能ではなく、さらに手が届かない場所の測定にも有利となるよう、ゲージ本体の巾寸法を超えて左右方向に延伸された進退操作用レバーを折り畳み収納可能に設けたものとすることができる。
目盛り指示用端縁は、測定対象の有底溝にゲージ本体の挿し込み用当接端縁を挿入したときに、カーソルの該挿し込み用当接端縁がわに対応する端縁を、当該有底溝の開口縁に係合可能とすると共に、ゲージ本体を有底溝から抜き取ったときに、目盛りの測定深さ位置を表示可能とする機能を果たすものであり、カーソルの対応端縁にゲージ本体挿し込み用当接端縁に平行状の端縁を形成したものとしなければならず、必要に応じて目盛り表示位置を明確化する着色線や矢印等を表示したものとすることができる。
当接係合片は、測定対象の有底溝開口縁への係合、当接を確実にすると共に、カーソルを摺動操作する際に操作手指の係合を確実にする機能を果たすものであり、カーソルにおける目盛り指示用端縁のゲージ本体とは反対がわとなる側面に突設したものとしなければならず、測定対象の有底溝開口縁に係合、当接する端縁を挿し込み用当接端縁に平行、且つ目盛り指示用端縁に面一となる平面状に仕上げ、それとは反対側となる手指係合箇所には、手指への摩擦を高めることができる凹凸形状や曲面形状の接触面を形成したものとするのが望ましい。
レール嵌合部は、カーソルをゲージ本体のガイドレール部に沿って摺動自在に案内可能とするよう嵌着し、一体的に装着可能とする機能を果たし、ガイドレール部に対応するカーソル適所に一体に設けられ、ガイドレール部に沿って摺動自在且つ任意の停止位置に或程度の抵抗をもって固定可能とするものとしなければならず、ゲージ本体のガイドレール部適所に脱落防止機構を有する場合には、該脱落防止機構に係合してそれを乗り越えて脱落するのを阻止可能なものとすべきであり、必要に応じてガイドレール部に沿った摺動移動を一時的に仮固定可能とするロック機構等を有するものとすることができる。
キャップは、ゲージ本体の挿し込み用当接端縁とは反対側となる他方端に装着され、カーソルが該他方端から不用意に離脱するのを阻止可能とする機能を果たすものであり、ゲージ本体他方端に嵌着され、ガイドレール部の他方端側を閉塞状としてカーソルのレール嵌合部を係止し、ゲージ本体他方端からの離脱を確実に阻止、可能とするものとしなければならず、表裏面側の何れか一方または双方あるいは左右端縁の何れか一方もしくは双方にポケット等への挟着を可能とするクリップを一体的に形成したものとすることができる外、適所に吊り紐を連結可能とする連結孔や吊り環等を設けたものとすることができる。
厚み測定用の片爪は、ゲージ本体のガイドレール部に対して2個以上のカーソルを摺動自在に設けたものの場合に、隣接する2個のカーソル間に測定対象物品を挟み込み可能とし、または、隣接する2個のカーソルの厚み測定用となる端縁を対応配置させて、測定対象物品の厚み寸法あるいは測定対象の2点間距離を測定可能とする機能を果たすものであり、より具体的には、ガイドレール部に摺動自在に装着されたカーソルのゲージ本体他方端がわとなる端縁に突設され、該カーソルの片爪に対峙する当該ゲージ本体他方端がわに、もう一個のカーソルを摺動自在に装着し、該片爪に対峙する端縁に、それと対象形状をなして一対をなす厚み測定用の片爪を突設したものとすることができる。
以下では、図面に示すこの考案を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
図1の分解状態にある深さゲージの斜視図、および図2の深さゲージの斜視図に示される事例は、所定長さの短尺形に設定され、その長さ寸法が正確に保たれ、表裏面方向にのみ彎曲、捻れ自在な可撓性を有し、全体が所定隙間に挿し込み可能とするよう所定厚さ寸法内および所定巾寸法内に設定され、その先端に平坦エッジ状に形成された挿し込み用当接端縁21を有し、表裏面の少なくとも一方の挿し込み用当接端縁21から他方端がわに亘る所定範囲の左右縁に、深さ寸法測定用の目盛り22が表示されると共に、表裏面の目盛り22表示箇所から外れた中央の当接端縁に至らない同当接端縁付近から他方端に亘る範囲に直線状のガイドレール部3を形成したゲージ本体2を有し、当該ゲージ本体2の長さより十分短く設定され、挿し込み用当接端縁21がわに対応する端縁を同挿し込み用当接端縁21に平行な平端面状の目盛り指示用端縁6に形成し、少なくともゲージ本体2目盛り22表示箇所に対応する範囲を透明素材製のものとしたカーソル4が、当該ゲージ本体2ガイドレール部3の当接端縁21付近から他方端の範囲に亘り、摺動自在に嵌着可能とするよう一体に設けられ、概略断面エ字形状または断面H形状としたレール嵌合部5を介して当該ガイドレール部3に対し、摺動可能に装着され、当該ゲージ本体2他方端にはポケット装着用のクリップ73を有するキャップ7が設けられてなる、この考案の深さゲージにおける代表的な一実施例を示すものである。
当該深さゲージ1は、口径75・ないし700・程度または口径200・ないし300・程度の水道管における耐震継ぎ手のシール用ゴム輪の装着位置を確認する際に、それら耐震継ぎ手の挿し口と受け口との隙間に挿し込み可能とするよう、図1および図2中に示すように、全長100・ないし200・望ましくは150・程度、左右巾が10・ないし20・望ましくは15・程度に設定された厚さ0.1ないし0.2・の短尺形に形成され、表裏面方向に彎曲、捻れ自在な程度の可撓性を有する防錆用塗装済みの鋼板製か、またはステンレス鋼板製のゲージ本体2を有し、該ゲージ本体2は、その長さ方向の一方端縁を、同ゲージ本体の長さ方向に直角状に形成し、直線(平坦)エッジ状の挿し込み用当接端縁21に形成したものとし、該ゲージ本体1表面側の左右縁には、該挿し込み用当接端縁21から他方端側に亘る100・ないし150・程度の範囲に、1・毎の目盛り22を印刷または刻印表示したものとしており、必要に応じて10・単位毎に算用数字による数値表示を有するものとすることができる。
該目盛り22には、算用数字による表示を加えることができる外、SI単位以外のインチ表示や尺貫表示等を有するものとする場合には、インチ単位であることの表示や漢数字を伴う尺貫単位等を表示したものとすることが可能である。
ゲージ本体2表面の目盛り22表示箇所から外れた中央の挿し込み用当接端縁21に至らない同当接端縁21付近から他方端に亘る範囲には、ゲージ本体2の短尺形長さ方向に平行であって、挿し込み用当接端縁21に対して直角状の配置関係となり、しかも該他方端に開放する直線状のガイドレール部3が、表裏面間の肉厚を貫通するよう形成され、同ガイドレール部3の挿し込み用当接端縁21付近となる端部を閉鎖状に形成したことにより、脱落防止機構31を設けたものとしている。
カーソル4は、その全体が無色透明または有色透明なアクリルやポリカーボネート等の合成樹脂成型品であって、ゲージ本体2の長さより十分短い長さ13・に設定され、巾寸法をゲージ本体2の巾寸法に一致させた平面矩形状に形成され、ゲージ本体2表面に接合状となる表板部41とゲージ本体2裏面に接合状となる裏板部42とからなり、これら表板部41の裏面側中央と裏板部42の表面側中央とを、ガイドレール部3に摺動自在に嵌合可能な棒状ブロック型、または表現を変えると直線凸条型のレール嵌合部5によって連結し、断面横転H字型または断面エ字型をなすよう形成され、該レール嵌合部5をゲージ本体2ガイドレール部3に摺動自在に嵌合し、一体的に組み合わせたものとしている。
当該カーソル4のガイドレール部3への装着姿勢におけるゲージ本体2挿し込み用当接端縁21がわに対応する端縁を、同挿し込み用当接端縁21に平行な平坦面状の目盛り指示用端縁6に形成すると共に、該目盛り指示用端縁6のゲージ本体2側とは反対側となる表面側部分には、その前巾に亘って側断面横転L字型に突設された当接係合片61を一体形成したものとしている。
ゲージ本体2の挿し込み用当接端縁21とは反対側となる他方端がわの所定寸法箇所に相当する左右端縁の夫々には、嵌着用凹溝部23,23が形成されており、該ゲージ本体2他方端形状に合致する嵌合孔71を開口し、該開口付近の嵌合孔71内壁面の各対応箇所に嵌合用凸部72,72を突設した外観略矩形状の合成樹脂製キャップ7を嵌合装着可能なものとし、該キャップ7の表裏面となる何れか一方の壁面には、ポケット挟着用のクリップ73を一体に形成したものとなっており、当該キャップ7は、ゲージ本体2の他方端に被冠状に装着し、各嵌合用凸部72,72を対応する嵌合用凹溝部23,23に嵌着するようにして一体的に組み合わされたものとしてある。
図3の分解状態にある深さゲージの斜視図、および図4の深さゲージの斜視図に図示される事例は、所定長さの短尺形に設定され、その長さ寸法が正確に保たれ、表裏面方向にのみ彎曲、捻れ自在な可撓性を有し、全体が所定隙間に挿し込み可能とするよう所定厚さ寸法内および所定巾寸法内に設定され、その先端に平坦エッジ状に形成された挿し込み用当接端縁21を有し、表裏面の少なくとも一方の挿し込み用当接端縁21から他方端がわに亘る所定範囲に、深さ寸法測定用の目盛り22が表示されると共に、表裏面間左右端縁の当接端縁21付近から他方端に亘る範囲に直線溝状のガイドレール部3,3を形成した上、該ガードレール部3,3の当接端縁21に対応する付近に脱落防止機構31を形成したゲージ本体2を有し、当該ゲージ本体2の長さより十分短く設定され、挿し込み用当接端縁21がわに対応する端縁を同挿し込み用当接端縁21に平行な平端面状の目盛り指示用端縁6に形成し、少なくともゲージ本体2目盛り22表示箇所に対応する範囲を透明素材製のものとしたカーソル4が、当該ゲージ本体2ガイドレール部3,3の当接端縁21付近から他方端の範囲に亘り、摺動自在に嵌着可能とするよう左右一対の内向き対峙状、一体に突設されたレール嵌合部5,5を介して当該ガイドレール部3,3に対し、摺動可能に装着されてなるこの考案の深さゲージにおける他の実施例を示すものである。
当該深さゲージ1は、図3および図4中に示すように、全長100・ないし200・望ましくは150・程度、左右巾が10・ないし20・望ましくは15・程度に設定された厚さ1ないし1.5・程度の短尺形に形成され、表裏面方向に彎曲、捻れ自在な程度の可撓性を有する塩化ビニール、アクリル、ポリカーボネート、ポリプロピレン等の合成樹脂成型品からなるゲージ本体2を有し、該ゲージ本体2は、その長さ方向の一方端縁を、同ゲージ本体の長さ方向に直角状に形成し、直線(平坦)エッジ状の挿し込み用当接端縁21に形成したものとし、該ゲージ本体2表面側の左右縁には、該挿し込み用当接端縁21から他方端側に亘る100・ないし150・程度の範囲に、1・毎の目盛り22を印刷または刻印表示したものとしており、必要に応じて10・単位毎に算用数字による数値を表示したものとすることができる。
ゲージ本体2の表裏面間左右端縁の挿し込み用当接端縁21付近から他方端に亘る範囲には、ゲージ本体2の短尺形長さ方向に平行であって、該挿し込み用当接端縁21に対して直角状の配置関係となり、しかも該他方端に開放する直線状のガイドレール部3,3が、左右外がわおよび他方端がわに開放する平行な二本の直線溝状に形成され、各左右ガイドレール部3,3の挿し込み用当接端縁21付近となる端部を、夫々閉鎖状に形成したことによって脱落防止機構31,31を設けたものとしてある。
カーソル4は、その全体が無色透明または有色透明なアクリルやポリカーボネート等の合成樹脂成型品であって、ゲージ本体2の長さより十分短い長さ10・に設定され、巾寸法をゲージ本体2の巾寸法より僅かに巾広のものに設定した平面矩形状に形成され、左右端縁の夫々がゲージ本体2左右端縁に周り込むよう折曲され、さらにゲージ本体2の左右ガイドレール部3,3に嵌合可能となるよう内向き凸条型の左右一対のレール嵌合部5,5が一体形成され、これら左右レール嵌合部5,5を夫々対応するガイドレール部3,3に摺動自在に嵌合し、一体的に組み合わせている。
さらに当該カーソル4は、左右ガイドレール部3,3への装着姿勢におけるゲージ本体2挿し込み用当接端縁21がわに対応する端縁を、同挿し込み用当接端縁21に平行な平端面状の目盛り指示用端縁6に形成したものとなっている。
図5の厚み測定用のカーソルを追加した深さゲージの側面図に示す事例は、所定長さの短尺形に設定され、その長さ寸法が正確に保たれ、表裏面方向にのみ彎曲、捻れ自在な可撓性を有し、少なくともその一方端がわの所定範囲または全体が、所定隙間に挿し込み可能とするよう所定厚さ寸法内および所定巾寸法内に設定され、その先端に平坦エッジ状に形成された挿し込み用当接端縁21を有し、表裏面の少なくとも一方の挿し込み用当接端縁21から他方端がわに亘る所定範囲に、深さ寸法測定用の目盛り22が表示されると共に、表裏面の目盛り22表示箇所から外れた適所か、表裏面間左右端縁かの何れか一方または双方の当接端縁21付近から他方端に亘る範囲に直線状のガイドレール部3,3を形成したゲージ本体2を有し、当該ゲージ本体2の長さより十分短く設定され、挿し込み用当接端縁21がわに対応する端縁を同挿し込み用当接端縁21に平行な平端面状の目盛り指示用端縁6に形成し、少なくともゲージ本体2目盛り22表示箇所に対応する範囲を透明素材製のものとし、当該ゲージ本体2他方端がわとなる端縁に厚み測定用の片爪62を突設したカーソル4が、当該ゲージ本体2ガイドレール部3,3の当接端縁21付近から他方端の範囲に亘り、摺動自在に嵌着可能とするよう一体に設けられたレール嵌合部5,5を介して当該ガイドレール部3,3に対し、摺動可能に装着され、該カーソル4の片爪62に対峙する当該ゲージ本体2他方端がわには、同ゲージ本体2の長さより十分短く設定され、該片爪62に対峙する端縁に、それと対象形状をなして一対をなす厚み測定用の片爪62を突設してなる、もう一つのカーソル4を、そのレール嵌合部5,5を介してガイドレール部3,3に対し、摺動自在に装着されてなる、この考案の深さゲージにおけるさらに他の実施例を示すものである。
当該深さゲージ1は、図5中に示すように、全長100・ないし200・望ましくは150・程度、左右巾が10・ないし20・望ましくは15・程度に設定された厚さ1ないし1.5・程度の短尺形に形成され、表裏面方向に彎曲、捻れ自在な程度の可撓性を有する塩化ビニール、アクリル、ポリカーボネート、ポリプロピレン等の合成樹脂成型品からなるゲージ本体2を有し、該ゲージ本体2は、その長さ方向の一方端縁を、同ゲージ本体の長さ方向に直角状に形成し、直線(平坦)エッジ状の挿し込み用当接端縁21に形成したものとし、該ゲージ本体1表面側の左右縁には、該挿し込み用当接端縁21から他方端側に亘る100・ないし150・程度の範囲に、1・毎の目盛り(図示せず)22を印刷または刻印表示したものとしている。
ゲージ本体2の表裏面間左右端縁の挿し込み用当接端縁21付近から他方端に亘る範囲には、ゲージ本体2の短尺形長さ方向に平行であって、該挿し込み用当接端縁21に対して直角状の配置関係となり、しかも該他方端に開放する直線状のガイドレール部3,3が、左右外がわおよび他方端がわに開放する平行な二本の直線溝状に形成され、各左右ガイドレール部3,3の挿し込み用当接端縁21付近となる端部を、夫々閉鎖状に形成したことによって脱落防止機構31,31を設けたものとしてある。
左右のガイドレール部3,3間には、全体が無色透明または有色透明なアクリルやポリカーボネート等の合成樹脂成型品であって、ゲージ本体2の長さより十分短い長さ10・に設定され、巾寸法をゲージ本体2の巾寸法より僅かに巾広のものに設定した平面矩形状に形成され、左右端縁の夫々がゲージ本体2左右端縁に周り込むよう折曲され、さらにゲージ本体2の左右ガイドレール部3,3に嵌合可能となるよう内向き凸条型の左右一対のレール嵌合部5,5が一体形成された一対のカーソル4,4が、それら対応する左右レール嵌合部5,5が摺動自在に嵌合され、一体的に組み合わせている。
2個のカーソル4,4の中、挿し込み用当接端縁21に近接する配置となるカーソル4は、左右ガイドレール部3,3への装着姿勢におけるゲージ本体2挿し込み用当接端縁21がわに対応する端縁を、同挿し込み用当接端縁21に平行な平端面状の目盛り指示用端縁6に形成したものとなっている。
また、2個のカーソル4,4の互いに対峙する配置関係となる端縁には夫々、ゲージ本体1の直線状ガイドレール部3,3に対して直角面状に形成され、しかも互いに平行な壁面状をなし、ゲージ本体1表面に対して適宜高さに設定され、互いに対称形状となる片爪62,62が突設され、各片爪62,62の互いの対峙面とは反対側となる背面側には、測定者の手指が係合し易いよう所定曲率の凹面状に形成されたものとなっている。
当該ゲージ本体2の挿し込み用当接端縁21とは反対側となる他方端がわには、該ゲージ本体2の他方端形状に合致する嵌合孔71を開口した外観略矩形状の合成樹脂製キャップ7を、その弾性変形によって生じる摩擦力により、嵌合装着されたものとした上、該キャップ7の裏面に、ポケット挟着用のクリップ73を一体に形成したものとなっている。
(実施例の作用)
以上のとおりの構成からなるこの考案の実施例1、図1および図2中に示した、深さゲージ1は、キャップ7のクリップ73を利用することによって胸ポケットなどに挟着して携帯することが可能であり、例えば図6の水道管の耐震継ぎ手のシール用ゴム輪位置の測定作業の断面図に示されるように、NS形あるいはそれ以外の耐震継ぎ手Bの挿し口Cと受け口Dとの間に装着されたシール用ゴム輪Eの取り付け位置の確認作業に際し、ゲージ本体2の挿し込み用当接端縁21を挿し口Cと受け口Dとの隙間に挿し込み、該挿し込み用当接端縁21をシール用ゴム輪Eの外側縁部分に当接させた状態においてカーソル4をガイドレール部3に沿って摺動移動させ、カーソル4目盛り指示用端縁6を受け口Dの開口端縁に当接させ、ゲージ本体2の挿し込み用当接端縁21からカーソル4目盛り指示用端縁6までの距離関係を、シール用ゴム輪Eの外側縁部分から受け口Dの開口端縁までの距離関係と一致させた後、その位置関係を維持させたままゲージ本体2の挿し込み用当接端縁21を挿し口Cと受け口Dとの隙間から抜き外し、該カーソル4目盛り指示用端縁6が示す、目盛り22を読み取ることにより、シール用ゴム輪Eの装着位置を正確に測定、確認することが可能となり、カーソル4の目盛り指示用端縁6に設けられた当接係合片61は、測定の際に手指の摩擦力を高めて確実な摺動操作を可能とすると共に、目盛り指示用端縁6の受け口D開口端縁への接合面積を拡大し、より確実な係合を実現可能とするものとなる。
しかも当該深さゲージ1は、図9中の二点鎖線によって示した耐震継ぎ手B下側におけるシール用ゴム輪Eの位置確認のように、耐震継ぎ手Bと掘削内壁面Fとの隙間が狭く、腕や手が届きにくい箇所の測定を行う場合に、ゲージ本体2が図1中の二点鎖線に示すように、外力によって表裏面方向に柔軟に彎曲、捻れ変形し、また外力が取り除かれると瞬時に元の形状に復帰し、さらに長さ方向の寸法は正確に維持されることから、狭い空間内への挿入、使用が簡単に行える上、カーソル4が目盛り22の測定位置に正確に配置されるものとなるので、従来の物差しのように親指と人差し指とによる挾持によって測定位置を確認していた場合に比較して格段に簡便且つ正確に測定することが可能となる。
実施例2の図3および図4に示した深さゲージ1は、基本的に前記実施例1に示したものと略同等の使い勝手を得ることができる外、これら何れの深さゲージ1も図7の舗装厚を測定する深さゲージの断面図に示すように、アスファルトやコンクリート舗装における路床面Gにゲージ本体2挿し込み用当接端縁21を当接させ、カーソル4目盛り指示用端縁6を舗装表面Jに当接させてから取り外し、舗装厚Hを測定することも可能であり、図3および図4中に示した深さゲージ1のカーソル4に、図7中に示すような、当接係合片61を形成したものとすれば、カーソル4の摺動操作性を高めると共に、目盛り指示用端縁6の接合面積を拡大してより正確な測定を可能とするものとなる。
実施例3の図5に示した深さゲージ1によれば、前述のような有底状の溝深さや段差寸法の測定等が可能である外、一対のカーソル4,4の対峙端縁に形成した一対の片爪62,62間に、図示しない測定対象物品を挟み込み、各カーソル4,4の配置関係を維持したまま測定対象物品から取り外し、これら片爪62,62間の目盛り22を読み取ることにより、測定対象物品の肉厚寸法Tを正確に測定することが可能であり、しかもゲージ本体1が表裏面方向に彎曲、捻れ変形自在なことから、所定角度をなして拡開された扇骨状の平面配置とされた壁面間の寸法や、互いに捻れた配置関係となる壁面間の寸法も、より正確に測定することが可能となり、しかも各片爪62,62の互いの対峙面とは反対側となる背面側が所定曲率の凹面状に形成されていることにより、測定者の手指が係合し易く操作性にも秀れたものとなる。
(実施例の効果)
以上のような構成からなる実施例1の深さゲージ1は、前記この考案の効果の項で記載の特徴に加え、図1および図2中に示したように、ガイドレール部3をゲージ本体2の巾方向の中央に、厚み方向に貫通するものとして形成したことにより、ゲージ本体2の厚さ寸法を比較的小さく設定することが可能となり、金属板材料からの加工も容易であってプレス加工や切削加工などによって効率的に製造することが可能となり、しかも挿し込み用当接端縁21付近まで直線状に形成したガイドレール部3の端部を閉鎖した簡単な構造によってカーソル4用の脱落防止機構31を形成することが可能である上、ガイドレール部3によって他方端まで左右に縦割状に分割されたゲージ本体2を一体に連結されたものとすることができ、部品点数の削減が可能となる。
ゲージ本体2他方端に装着されたキャップ7は、カーソル4が他方端がわに後退した際に脱落防止機能を発揮するものとなり、しかも測定利用の際に、図6中に示したように、測定者がゲージ本体2の長さ方向の中央付近から他方端寄りとなる箇所を握り、親指によってカーソル4を進退摺動させるよう操作することとなるが、その際にキャップ7およびそれに付属するクリップ73が、握り後方の小指や薬指などに係合し、握りの滑りや不用意な落下などの発生を確実に防止できるものとなる。
また、図1および図2中に示したように、キャップ7がその嵌合孔71内壁に形成された嵌合用凸部72,72を、ゲージ本体2の他方端側に形成された嵌着用凹溝部23,23に嵌着させて仮固定したものとなっているので、カーソル4が破損した場合やガイドレール部3に異物が入ったとき等には、キャップ7をゲージ本体2から簡便に取り外し、カーソル4を交換したりガイドレール部3を洗浄することが可能となる。
実施例2の深さゲージ1は、図3および図4中に示したように、ゲージ本体2の左右縁の前後端に亘って左右一対のガイドレール部3,3を形成し、これらガイドレール部3,3の一方端を、ゲージ本体2の他方端側に開放したものとしたことにより、ガイドレール部3,3に異物が入った場合やカーソル4が破損した場合にも、カーソル4を他方端から抜き取り、ガイドレール部3,3を洗浄したりカーソル4を交換することが可能である。
また、前述の何れの深さゲージ1も、図7中に示したように、舗装厚Hを簡便に測定することが可能であり、図6中に示した、液体用配管の耐震継ぎ手Bにおけるシール用ゴム輪Eの取り付け位置測定の外にも様々な目的に利用することが可能である。
実施例3の深さゲージ1は、図5中に示したように、ガイドレール部3,3に対して摺動自在に装着された一対のカーソル4,4の互いに対峙する厚み測定用の片爪62,62を利用することにより、測定対象物品の厚み寸法Tを測定することが可能である外、当該一対の片爪62,62間に配置された測定対象物品肉厚部分から、ゲージ本体2挿し込み用当接端縁21が当接された物品までの配置関係を測定することも可能であり、有底溝の深さ測定や段差測定など以外にも様々な測定用途に利用することができる。
(結 び)
叙述の如く、この考案の深さゲージはその新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、従前からの物差し類に比較して測定の際の操作性や測定精度の面において遙かに秀れており、格段に効率的で正確な測定を実現できる上、比較的製造も容易で小型、軽量且つ低廉にて製造することが可能であって経済的にも秀れており、特に手の届き難い狭い場所や空間における有底溝の深さ測定に有利であり、地下に埋設された水道管の耐震継ぎ手の設置状態の確認作業にも大いに役立つものとなり、水道、ガス、電力、通信、建設および土木など様々な業界において高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
図面は、この考案の深さゲージの技術的思想を具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
分解状態にある深さゲージを示す斜視図である。 深さゲージを示す斜視図である。 他の実施例における分解状態にある深さゲージを示す斜視図である。 他の実施例における深さゲージを示す斜視図である。 厚み測定を可能とした深さゲージの側面図である。 耐震継ぎ手を断面化して測定中の深さゲージを示す側面図である。 深さゲージによって測定される舗装断面を示す側面図である。 耐震継ぎ手を断面化して従来の物差しを用いた測定を示す側面図である。 掘削溝内の耐震継ぎ手を示す断面図である。
符号の説明
1 深さゲージ
2 ゲージ本体
21 同 挿し込み用当接端縁
22 同 目盛り
23 同 嵌着用凹溝部
3 ガイドレール部
31 同 脱落防止機構
4 カーソル(もう一つのカーソル)
41 同 表板部
42 同 裏板部
5 レール嵌合部
6 目盛り指示用端縁
61 同 当接係合片
62 同 厚み測定用の片爪(一対をなす厚み測定用の片爪)
7 キャップ
71 同 嵌合孔
72 同 嵌合用凸部
73 同 クリップ
A 物差し
B 液体用配管の管継ぎ手
C 挿し口
D 受け口
E シール用ゴム輪
F 掘削溝内壁面
G 路床面
J 舗装表面
H 舗装厚
T 測定対象物品の厚み寸法

Claims (8)

  1. 所定長さの短尺形に設定され、その長さ寸法が正確に保たれ、表裏面方向にのみ彎曲、捻れ自在な可撓性を有し、少なくともその一方端がわの所定範囲または全体が、所定隙間に挿し込み可能とするよう所定厚さ寸法内および所定巾寸法内に設定され、その先端に平坦エッジ状に形成された挿し込み用当接端縁を有し、表裏面の少なくとも一方の挿し込み用当接端縁から他方端がわに亘る所定範囲に、深さ寸法測定用の目盛りが表示されると共に、表裏面の目盛り表示箇所から外れた適所か、表裏面間左右端縁かの何れか一方または双方の当接端縁付近から他方端に亘る範囲に直線状のガイドレール部を形成したゲージ本体を有し、当該ゲージ本体の長さより十分短く設定され、挿し込み用当接端縁がわに対応する端縁を同挿し込み用当接端縁に平行な平端面状の目盛り指示用端縁に形成し、少なくともゲージ本体目盛り表示箇所に対応する範囲を透明素材製のものとしたカーソルが、当該ゲージ本体ガイドレール部の当接端縁付近から他方端の範囲に亘り、摺動自在に嵌着可能とするよう一体に設けられたレール嵌合部を介して当該ガイドレール部に対し、摺動可能に装着されてなるものとしたことを特徴とする深さゲージ。
  2. 所定長さの短尺形に設定され、その長さ寸法が正確に保たれ、表裏面方向にのみ彎曲、捻れ自在な可撓性を有し、少なくともその一方端がわの所定範囲または全体が、所定隙間に挿し込み可能とするよう所定厚さ寸法内および所定巾寸法内に設定され、その先端に平坦エッジ状に形成された挿し込み用当接端縁を有し、表裏面の少なくとも一方の挿し込み用当接端縁から他方端がわに亘る所定範囲に、深さ寸法測定用の目盛りが表示されると共に、表裏面の目盛り表示箇所から外れた適所か、表裏面間左右端縁かの何れか一方または双方の当接端縁付近から他方端に亘る範囲に直線状のガイドレール部を形成したゲージ本体を有し、当該ゲージ本体の長さより十分短く設定され、挿し込み用当接端縁がわに対応する端縁を同挿し込み用当接端縁に平行な平端面状の目盛り指示用端縁に形成し、少なくともゲージ本体目盛り表示箇所に対応する範囲を透明素材製のものとしたカーソルが、当該ゲージ本体ガイドレール部の当接端縁付近から他方端の範囲に亘り、摺動自在に嵌着可能とするよう一体に設けられたレール嵌合部を介して当該ガイドレール部に対し、摺動可能に装着され、有底溝に対し、ゲージ本体挿し込み用当接端縁を溝底部に当接状とするよう挿し込み、カーソル目盛り指示用端縁を溝開口縁に当接させるよう操作することにより、有底溝深さを測定可能とするよう、設定されたものとしたことを特徴とする深さゲージ。
  3. 所定長さの短尺形に設定され、その長さ寸法が正確に保たれ、表裏面方向にのみ彎曲、捻れ自在な可撓性を有し、少なくともその一方端がわの所定範囲または全体が、所定隙間に挿し込み可能とするよう所定厚さ寸法内および所定巾寸法内に設定され、その先端に平坦エッジ状に形成された挿し込み用当接端縁を有し、表裏面の少なくとも一方の挿し込み用当接端縁から他方端がわに亘る所定範囲に、深さ寸法測定用の目盛りが表示されると共に、表裏面の目盛り表示箇所から外れた適所か、表裏面間左右端縁かの何れか一方または双方の当接端縁付近から他方端に亘る範囲に直線状のガイドレール部を形成した上、該ガードレール部の当接端縁に対応する付近に脱落防止機構を形成したゲージ本体を有し、当該ゲージ本体の長さより十分短く設定され、挿し込み用当接端縁がわに対応する端縁を同挿し込み用当接端縁に平行な平端面状の目盛り指示用端縁に形成し、少なくともゲージ本体目盛り表示箇所に対応する範囲を透明素材製のものとしたカーソルが、当該ゲージ本体ガイドレール部の当接端縁付近から他方端の範囲に亘り、摺動自在に嵌着可能とするよう一体に設けられたレール嵌合部を介して当該ガイドレール部に対し、摺動可能に装着されてなるものとしたことを特徴とする深さゲージ。
  4. 所定長さの短尺形に設定され、その長さ寸法が正確に保たれ、表裏面方向にのみ彎曲、捻れ自在な可撓性を有し、少なくともその一方端がわの所定範囲または全体が、所定隙間に挿し込み可能とするよう所定厚さ寸法内および所定巾寸法内に設定され、その先端に平坦エッジ状に形成された挿し込み用当接端縁を有し、表裏面の少なくとも一方の挿し込み用当接端縁から他方端がわに亘る所定範囲に、深さ寸法測定用の目盛りが表示されると共に、表裏面の目盛り表示箇所から外れた適所か、表裏面間左右端縁かの何れか一方または双方の当接端縁付近から他方端に亘る範囲に直線状のガイドレール部を形成した上、該ガードレール部の当接端縁に対応する付近に脱落防止機構を形成したゲージ本体を有し、当該ゲージ本体の長さより十分短く設定され、挿し込み用当接端縁がわに対応する端縁を同挿し込み用当接端縁に平行な平端面状の目盛り指示用端縁に形成し、少なくともゲージ本体目盛り表示箇所に対応する範囲を透明素材製のものとしたカーソルが、当該ゲージ本体ガイドレール部の当接端縁付近から他方端の範囲に亘り、摺動自在に嵌着可能とするよう一体に設けられたレール嵌合部を介して当該ガイドレール部に対し、摺動可能に装着され、当該ゲージ本体他方端にはポケット装着用のクリップを有するキャップが設けられてなるものとしたことを特徴とする深さゲージ。
  5. 所定長さの短尺形に設定され、その長さ寸法が正確に保たれ、表裏面方向にのみ彎曲、捻れ自在な可撓性を有し、全体が所定隙間に挿し込み可能とするよう所定厚さ寸法内および所定巾寸法内に設定され、その先端に平坦エッジ状に形成された挿し込み用当接端縁を有し、表裏面の少なくとも一方の挿し込み用当接端縁から他方端がわに亘る所定範囲の左右縁に、深さ寸法測定用の目盛りが表示されると共に、表裏面の目盛り表示箇所から外れた中央の当接端縁に至らない同当接端縁付近から他方端に亘る範囲に直線状のガイドレール部を形成したゲージ本体を有し、当該ゲージ本体の長さより十分短く設定され、挿し込み用当接端縁がわに対応する端縁を同挿し込み用当接端縁に平行な平端面状の目盛り指示用端縁に形成し、少なくともゲージ本体目盛り表示箇所に対応する範囲を透明素材製のものとしたカーソルが、当該ゲージ本体ガイドレール部の当接端縁付近から他方端の範囲に亘り、摺動自在に嵌着可能とするよう一体に設けられ、概略断面エ字形状または断面H形状としたレール嵌合部を介して当該ガイドレール部に対し、摺動可能に装着され、当該ゲージ本体他方端にはポケット装着用のクリップを有するキャップが設けられてなるものとしたことを特徴とする深さゲージ。
  6. 所定長さの短尺形に設定され、その長さ寸法が正確に保たれ、表裏面方向にのみ彎曲、捻れ自在な可撓性を有し、全体が所定隙間に挿し込み可能とするよう所定厚さ寸法内および所定巾寸法内に設定され、その先端に平坦エッジ状に形成された挿し込み用当接端縁を有し、表裏面の少なくとも一方の挿し込み用当接端縁から他方端がわに亘る所定範囲に、深さ寸法測定用の目盛りが表示されると共に、表裏面間左右端縁の当接端縁付近から他方端に亘る範囲に直線溝状のガイドレール部を形成した上、該ガードレール部の当接端縁に対応する付近に脱落防止機構を形成したゲージ本体を有し、当該ゲージ本体の長さより十分短く設定され、挿し込み用当接端縁がわに対応する端縁を同挿し込み用当接端縁に平行な平端面状の目盛り指示用端縁に形成し、少なくともゲージ本体目盛り表示箇所に対応する範囲を透明素材製のものとしたカーソルが、当該ゲージ本体ガイドレール部の当接端縁付近から他方端の範囲に亘り、摺動自在に嵌着可能とするよう左右一対の内向き対峙状、一体に突設されたレール嵌合部を介して当該ガイドレール部に対し、摺動可能に装着されてなるものとしたことを特徴とする深さゲージ。
  7. 所定長さの短尺形に設定され、その長さ寸法が正確に保たれ、表裏面方向にのみ彎曲、捻れ自在な可撓性を有し、少なくともその一方端がわの所定範囲または全体が、所定隙間に挿し込み可能とするよう所定厚さ寸法内および所定巾寸法内に設定され、その先端に平坦エッジ状に形成された挿し込み用当接端縁を有し、表裏面の少なくとも一方の挿し込み用当接端縁から他方端がわに亘る所定範囲に、深さ寸法測定用の目盛りが表示されると共に、表裏面の目盛り表示箇所から外れた適所か、表裏面間左右端縁かの何れか一方または双方の当接端縁付近から他方端に亘る範囲に直線状のガイドレール部を形成したゲージ本体を有し、当該ゲージ本体の長さより十分短く設定され、挿し込み用当接端縁がわに対応する端縁を同挿し込み用当接端縁に平行な平端面状の目盛り指示用端縁に形成し、少なくともゲージ本体目盛り表示箇所に対応する範囲を透明素材製のものとし、当該ゲージ本体他方端がわとなる端縁に厚み測定用の片爪を突設したカーソルが、当該ゲージ本体ガイドレール部の当接端縁付近から他方端の範囲に亘り、摺動自在に嵌着可能とするよう一体に設けられたレール嵌合部を介して当該ガイドレール部に対し、摺動可能に装着され、該カーソルの片爪に対峙する当該ゲージ本体他方端がわには、同ゲージ本体の長さより十分短く設定され、該片爪に対峙する端縁に、それと対象形状をなして一対をなす厚み測定用の片爪を突設してなる、もう一つのカーソルを、そのレール嵌合部を介してガイドレール部に対し、摺動自在に装着されてなるものとしたことを特徴とする深さゲージ。
  8. カーソルが、その目盛り指示用端縁のゲージ本体とは反対がわとなる側面に、測定対象の有底溝開口縁、当接用および操作手指係合用を兼ねる当接係合片を一体形成されるよう設定されてなるものとした、前記請求項1ないし7何れか一項記載の深さゲージ。
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