JP3122177U - セルライトの診断基準シート - Google Patents

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Abstract

【課題】より正確且つより高度な普遍性のある診断結果を得ることができるセルライトレベルの診断基準を提供する。
【解決手段】セルライトの進行の度合いを示すセルライトレベル欄と、このセルライトレベル欄に対応させ、診断箇所である皮膚表面上を目視によって診断した結果を対比させるために表示される目視診断基準欄と、前記セルライトレベル欄に対応させ、前記皮膚表面を更に注視してセルライトの進行の度合いを診断するために表示される注視診断基準欄と、前記セルライトレベル欄に対応させ、前記皮膚表面及びその皮下に圧迫・ひねりを加えつつ、その状態における該皮膚表面上をセルライトの進行の度合いを診断するために表示される加圧診断基準欄とから構成されるセルライトの診断基準を示してなる表。
【選択図】図4

Description

この考案は、セルライトの進行の度合いを基準に照らして診断するためのセルライトの診断基準を示してなる表に関する。
セルライトとは、皮下組織中にできる脂肪細胞の一種であり、皮膚の外見上に肉眼で見えるものや肉眼では見えないが、皮膚をつまむと現れる隠れたタイプのもの等があり(図1A及び図1B参照)、末梢の循環不全、代謝不全に伴って脂肪組織内間質に線維化が生じ、その結果ますます脂肪組織の代謝不全が亢進して脂肪組織が変性を来すと共に周囲組織の線維性硬化も進んだ状態と考えられていて、通常の肥満とは異なって臨床的にも硬い結節状を呈することが特徴とされているものである(図2A、図2B及び図2C参照)。また、セルライト部分は、血流が悪くなるため他の部分よりも温度が下がり(図3A及び図3B参照)、通常の脂肪細胞と異なり、運動等をしても容易に代謝されず、その結果、さらにセルライトが増加するということが起こるといわれている。また、セルライトは、単に脂肪細胞が膨張することによっておきる肥満と違って痩せている人にも存在し、特に太股や臀部、二の腕、くるぶし周辺等に現れることが多く、美容、健康の両面から問題視されている。
このセルライトの治療としては、運動やマッサージ、薬品の他、超音波照射や脂肪吸引等のように器具を使用する治療法といったように様々な治療方法が提案され、それぞれ相応の効果が報告されている。治療の効果の測定には、治療の前後におけるセルライトの進行具合(以下、セルライトレベルという)の正確な診断とそれら診断結果の比較検討が必要とされることは当然であるが、この正確なセルライトレベルの診断を如何に行なうか、或いは如何にして行ない得るかが問題となっている。
セルライトレベルの計測方法は、従来より幾つか知られている。例えば、その1つに欧米におけるセルライト判定基準というものがある(非特許文献1:Aesthetic Dermatology,Vol.11,No.3,P.85〜P.90,2001,Tokuya Omi and Seiji Kawana参照)。この判定基準は、以下の表1に示す6段階の進行レベル分けがなされたものである。
表1に示すように、欧米におけるセルライト判定基準は、特に1段階目や2段階目或いは3段階目において、軽度或いは中等度や僅か等の非客観的或いは普遍的判断が困難な述語で定義されていて、判断結果に個人差が生じるもととなる構成となっている。このためどの程度、治療の効果があったのか、或いは元々どの程度セルライトが進行しているのかを正確に知ることができないという問題があった。またこの他、セルライト等の解消を目的とした組成物の構成が開示されている特開2004−244355号公報(特許文献1)において、セルライトレベルの判定基準が示されているが、この判定基準も上述の如くの問題、すなわち、普遍性が低く判断結果に個人差が生じやすい構成となっているという問題がある。
Aesthetic Dermatology,Vol.11,No.3,P.85〜P.90,2001,Tokuya Omi and Seiji Kawana 特開2004−244355号公報
より高度な普遍性を有する診断基準によって、より信頼できる診断結果を得ることは、適切な処置を施す上で、またセルライト研究の上で不可欠なことである。また、セルライト治療の効果や経時的なセルライトの進行具合を、より客観的に診断するにはより高度な普遍的な診断基準や診断方法が必要とされる。そこで、本考案は、上記の如くの問題点に鑑み、診断者に依らず、より正確且つより高度な普遍性のある診断結果を得ることができるセルライトレベルの診断基準を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためにこの考案が採った手段は、セルライトの進行の度合いを示すセルライトレベル欄と、このセルライトレベル欄に対応させ、診断箇所である皮膚表面上を目視によって診断した結果を対比させるために表示される目視診断基準欄と、前記セルライトレベル欄に対応させ、前記皮膚表面を更に注視してセルライトの進行の度合いを細分して対比させることでセルライトレベルの進行の度合いを診断するために表示される注視診断基準欄と、前記セルライトレベル欄に対応させ、前記皮膚表面及びその皮下に圧迫・ひねりを加えつつ、その状態における該皮膚表面上を目視によって診断した結果を対比させることでセルライトの進行の度合いを診断するために表示される加圧診断基準欄とから構成されることを特徴とする
また、目視診断基準欄、注視診断基準欄、加圧診断基準欄のそれぞれの各欄のうち、少なくとも1つの欄に、その欄の示すセルライトレベルに対応したセルライトの進行の度合いを示す記述があることを特徴とする。
また、目視診断基準欄、注視診断基準欄、加圧診断基準欄のそれぞれの各欄のうち、少なくとも1つの欄に、その欄の示すセルライトレベルに対応したセルライトの進行状態を示す静止画像を表示してなることを特徴とする。
また、目視診断基準欄、注視診断基準欄、加圧診断基準欄のそれぞれの各欄に表示されるセルライトの進行の度合いを示す記述と、セルライトの進行状態を示す静止画像とが互いに対応したセルライトレベルを示すものであることを特徴とする。
また、目視診断基準欄、注視診断基準欄、加圧診断基準欄のそれぞれの各欄すべてに、その欄のセルライトレベルに対応したセルライトの進行状態を示す静止画像を表示してなることを特徴とする。
また、セルライトレベル欄が、セルライトの進行の度合いを6段階に分けて表示されることを特徴とする。
また、目視診断基準が、セルライトの進行の度合いを2段階に分けて表示されることを特徴とする。
また、注視診断基準が、セルライトの進行の度合いを4段階に分けて表示され、注視診断基準における最軽度段階が目視診断基準における軽度側の段階に対応して表示され、注視診断基準における他の3つの段階がすべて目視診断基準における重度側の段階に対応して表示されるように構成されることを特徴とする。
また、加圧診断基準が、セルライトの進行の度合いを3段階に分けて表示され、加圧診断基準における最軽度段階が注視診断基準における最軽度段階に対応して表示され、加圧診断基準における中程度の段階が目視診断基準における軽度側の段階及び重度側の段階の2つの欄に対応して表示され、また加圧診断基準における重度の段階が目視診断基準における軽度側の段階及び重度側の段階の2つの欄に対応して表示されるように構成されることを特徴とする。
また、0を最軽度、5を最重度とするセルライトの進行の度合いを示す0〜5段階までのセルライトレベル欄を有し、目視診断基準が、セルライトレベルの0〜2に対応するように示される「滑らか」及びセルライトレベルの3〜5に対応するように示される「凸凹有」の2段階の評価基準からなり、注視診断基準が、セルライトレベルの0〜2に対応して示される「滑らか」及びセルライトレベルの3に対応するように示される「軽度の凸凹有」及びセルライトレベルの4に対応するように示される「明らかな凸凹有」及びセルライトレベルの5に対応するように示される「明らかな凸凹に加えグリグリ状のふくれ有」の4段階にレベル分けされた評価基準からなり、加圧診断基準が、セルライトレベルの0に対応するように示される「凸凹無」及び、セルライトレベルの1及び3に対応するように示される「軽度の凸凹有」及びセルライトレベルの2及び4及び5に対応するように示される「明らかな凸凹有」の3段階にレベル分けされた評価基準から構成されることを特徴とする。
この考案のセルライトレベルの診断基準を示してなる表によれば、先ず診断過程を目視診断過程と加圧診断過程の2つの過程に大別し、それぞれの過程において、見た目にセルライトが有るか否か、加圧時においてセルライトが有るか否か、有るとすればそれは軽度か否かというような診断基準欄に照らしながら判定して行くことで最終的にセルライトレベルの診断結果を得られるように構成されていることから、視診だけ或いは触診だけでは正確に診断できず、客観性のある評価を得難いセルライトレベルを、より高度な普遍性をもって判定することができるという効果がある。
以下、本考案の実施の形態を詳細に説明する。当該考案のセルライトレベルの診断基準を示してなる表は、セルライトの進行の度合いを0から5段階で表示したセルライトレベル欄と、診断箇所である皮膚表面上を目視によって診断する目視診断基準欄と、該皮膚表面上を更に注視することによって診断する注視診断基準欄と、該皮膚表面から圧迫・ひねりを加えつつ、その状態における該皮膚表面を診断する加圧診断基準欄からなる。
セルライトレベル欄は、セルライトのレベル示すもので、前述した欧米におけるセルライト判定基準を用いて、0から5までの6段階になっている。目視診断基準欄は、セルライトが現れやすいヒップ部、ヒップの付根、太ももの外面、太ももの後面、太ももの前面、膝裏、膝上、膝下などの写真、図などを配置し、判定者がどの程度のセルライトレベルになっているかを見た目で判定できるようにしている。ここに配置する写真、図などの種類と数は、自由に設定できるが、ヒップ部の場合は2つの写真又は図を配置することで、セルライトレベルを簡単に判定できる。
また、注視診断基準欄は、前記した部位の皮膚の表面状態を詳しく観察する欄で、皮膚の表面状態が客観的に判別できるように「滑らか」「軽度の凹凸」「明らかな凹凸(皮膚がつれている)」「明らかな凹凸(皮膚がつれている、グリグリ有、ふくれ)」の4段階に分類されている。一般的にヒップ部の場合は、目視診断基準でセルライトレベルが0〜2の場合は、注視診断基準が「滑らか」の場合が多いため、セルライトレベルが0〜2では「滑らか」だけが配置され、セルライトレベルが3〜5では「軽度の凹凸」「明らかな凹凸(皮膚がつれている)」「明らかな凹凸(皮膚がつれている、グリグリ有、ふくれ)」を配置している。セルライトを診断する部位、被験者の層などによって、これらの配置を変更して使用することも可能である。
加圧診断基準欄は、圧迫・ひねりを加えつつ、その状態における該皮膚表面を診断する欄で「凹凸無し」「凹凸有(軽度)」「凹凸有(明らかな)」の3段階に分類している。目視診断と注視診断に加圧診断基準を追加して判定することにより、より正確なセルライトレベルの判定をすることができる。
これらの診断基準欄は、表の横軸欄に配置され、縦軸にはセルライトレベル0〜5が示されセルライト診断用の表となっている。これらの診断基準欄の配置は、目的に応じて自由に設定できる。
このように構成されるセルライトレベルの診断基準を使用する場合は、まず被験者のヒップ部の状態を肉眼で観察して、セルライトレベル0〜2に入るか、又は3〜5に入るかを目視診断基準欄を参照しながら判定を行う。次に、注視診断基準欄に移行し、セルライトレベル0〜2でヒップ部の場合は、「滑らか」が多いので、セルライトレベル0〜2は「滑らか」だけが配置されている。セルライトレベル3〜5の場合は、皮膚に凹凸がある場合が多いので「軽度の凹凸」「明らかな凹凸(皮膚がつれている)」「明らかな凹凸(皮膚がつれている、グリグリ有、ふくれ)」の3段階のいずれかに該当するかを注視診断基準欄の写真や図などを参考にしながら判定を行う。更に、加圧診断基準欄に移り、セルライトレベル0〜2の場合は、皮膚に圧迫・ひねりを加えながら「凹凸無」「凹凸有」を判定し、セルライトレベル0〜2を決定する。セルライトレベル3〜5の場合も同様に「凹凸有」の程度を加圧診断基準欄の写真、図などを参考に判定し、最終的なセルライトレベルを決定する。
以下に、本発明のセルライトの診断基準を示してなる表の一実施例について、図4を参照しながら説明する。図4に示すように、本実施の形態の例におけるセルライトレベルの診断基準を示してなる表は、最終的なセルライトレベルの評価を、0から5までの6段階で行なうものとし、0を最軽度、5を最重度とし、セルライトの進行の度合いを示す0〜5段階までのセルライトレベル欄を有する。そして、目視診断基準欄が、2つの内容すなわち、「滑らか」、「凸凹有」の2段階の評価基準からなり、これら「滑らか」及び「凸凹有」の基準が、文章による記述ではなくそれぞれの状態を示す写真を用いて示されるように構成される。勿論、文章を併記してもよいことはいうまでもない。また、注視診断基準欄は、4段階にレベル分けされた評価基準からなり、セルライトレベルの0〜2に対応して「滑らか」がこの状態を示す写真と共に表示され、「軽度の凸凹有」がセルライトレベルの3に対応してその状態を示す写真と共に表示され、「明らかな凸凹有」がセルライトレベルの4に対応してその状態を示す写真と共に表示され、「明らかな凸凹(皮膚がつれている、グリグリ有、ふくれ)」がセルライトレベルの5に対応してその状態を示す写真と共に表示されて構成される。また、加圧診断基準欄は、「凸凹無」、「軽度の凸凹有」、「明らかな凸凹有」の3段階の評価基準から構成され、「凸凹無」がセルライトレベルの0に対応してその状態を示す写真と共に表示され、「軽度の凸凹有」がセルライトレベルの1及び3に対応してその状態を示す写真と共に表示され、「明らかな凸凹有」がセルライトレベルの2及び4及び5に対応してその状態を示す写真と共に表示されて構成されている。
Aは肉眼で見えるセルライトを示す写真、Bは肉眼では見えないセルライトを示す写真 Aはセルライト発生のメカニズムを示す初期状態の図、Bは中期状態の図、Cは後期状態の図 Aはセルライトが少ない人のサーモグラフ、Bはセルライトが多い人のサーモグラフ画像 実施例1に係わるセルライトレベル診断基準表
この考案は、セルライトの進行の度合いを基準に照らして診断するための表を表示したセルライトの診断基準シート
セルライトとは、皮下組織中にできる脂肪細胞の一種であり、皮膚の外見上に肉眼で見えるものや肉眼では見えないが、皮膚をつまむと現れる隠れたタイプのもの等があり(図1A及び図1B参照)、末梢の循環不全、代謝不全に伴って脂肪組織内間質に線維化が生じ、その結果ますます脂肪組織の代謝不全が亢進して脂肪組織が変性を来すと共に周囲組織の線維性硬化も進んだ状態と考えられていて、通常の肥満とは異なって臨床的にも硬い結節状を呈することが特徴とされているものである(図2A、図2B及び図2C参照)。また、セルライト部分は、血流が悪くなるため他の部分よりも温度が下がり(図3A及び図3B参照)、通常の脂肪細胞と異なり、運動等をしても容易に代謝されず、その結果、さらにセルライトが増加するということが起こるといわれている。また、セルライトは、単に脂肪細胞が膨張することによっておきる肥満と違って痩せている人にも存在し、特に太股や臀部、二の腕、くるぶし周辺等に現れることが多く、美容、健康の両面から問題視されている。
このセルライトの治療としては、運動やマッサージ、薬品の他、超音波照射や脂肪吸引等のように器具を使用する治療法といったように様々な治療方法が提案され、それぞれ相応の効果が報告されている。治療の効果の測定には、治療の前後におけるセルライトの進行具合(以下、セルライトレベルという)の正確な診断とそれら診断結果の比較検討が必要とされることは当然であるが、この正確なセルライトレベルの診断を如何に行なうか、或いは如何にして行ない得るかが問題となっている。
セルライトレベルの計測方法は、従来より幾つか知られている。例えば、その1つに欧米におけるセルライト判定基準というものがある(非特許文献1:Aesthetic Dermatology,Vol.11,No.3,P.85〜P.90,2001,Tokuya Omi and Seiji Kawana参照)。この判定基準は、以下の表1に示す6段階の進行レベル分けがなされたものである。
表1に示すように、欧米におけるセルライト判定基準は、特に1段階目や2段階目或いは3段階目において、軽度或いは中等度や僅か等の非客観的或いは普遍的判断が困難な述語で定義されていて、判断結果に個人差が生じるもととなる構成となっている。このためどの程度、治療の効果があったのか、或いは元々どの程度セルライトが進行しているのかを正確に知ることができないという問題があった。またこの他、セルライト等の解消を目的とした組成物の構成が開示されている特開2004−244355号公報(特許文献1)において、セルライトレベルの判定基準が示されているが、この判定基準も上述の如くの問題、すなわち、普遍性が低く判断結果に個人差が生じやすい構成となっているという問題がある。
Aesthetic Dermatology,Vol.11,No.3,P.85〜P.90,2001,Tokuya Omi and Seiji Kawana 特開2004−244355号公報
より高度な普遍性を有する診断基準によって、より信頼できる診断結果を得ることは、適切な処置を施す上で、またセルライト研究の上で不可欠なことである。また、セルライト治療の効果や経時的なセルライトの進行具合を、より客観的に診断するにはより高度な普遍的な診断基準や診断方法が必要とされる。そこで、本考案は、上記の如くの問題点に鑑み、診断者に依らず、より正確且つより高度な普遍性のある診断結果を得ることができるセルライトレベルの診断基準シートを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためにこの考案が採った手段は、セルライトの進行の度合いを示すセルライトレベル欄と、このセルライトレベル欄に対応させ、診断箇所である皮膚表面上を目視によって診断した結果を対比させるために表示される目視診断基準欄と、前記セルライトレベル欄に対応させ、前記皮膚表面を更に注視してセルライトの進行の度合いを細分して対比させることでセルライトレベルの進行の度合いを診断するために表示される注視診断基準欄と、前記セルライトレベル欄に対応させ、前記皮膚表面及びその皮下に圧迫・ひねりを加えつつ、その状態における該皮膚表面上を目視によって診断した結果を対比させることでセルライトの進行の度合いを診断するために表示される加圧診断基準欄とから構成されるセルライトレベル診断基準表を表示したことを特徴とする
また、目視診断基準欄、注視診断基準欄、加圧診断基準欄のそれぞれの各欄のうち、少なくとも1つの欄に、その欄の示すセルライトレベルに対応したセルライトの進行の度合いを示す記述があることを特徴とする。
また、目視診断基準欄、注視診断基準欄、加圧診断基準欄のそれぞれの各欄のうち、少なくとも1つの欄に、その欄の示すセルライトレベルに対応したセルライトの進行状態を示す静止画像を表示してなることを特徴とする。
また、目視診断基準欄、注視診断基準欄、加圧診断基準欄のそれぞれの各欄に表示されるセルライトの進行の度合いを示す記述と、セルライトの進行状態を示す静止画像とが互いに対応したセルライトレベルを示すものであることを特徴とする。
また、目視診断基準欄、注視診断基準欄、加圧診断基準欄のそれぞれの各欄すべてに、その欄のセルライトレベルに対応したセルライトの進行状態を示す静止画像を表示してなることを特徴とする。
また、セルライトレベル欄が、セルライトの進行の度合いを6段階に分けて表示されることを特徴とする。
また、目視診断基準が、セルライトの進行の度合いを2段階に分けて表示されることを特徴とする。
また、注視診断基準が、セルライトの進行の度合いを4段階に分けて表示され、注視診断基準における最軽度段階が目視診断基準における軽度側の段階に対応して表示され、注視診断基準における他の3つの段階がすべて目視診断基準における重度側の段階に対応して表示されるように構成されることを特徴とする。
また、加圧診断基準が、セルライトの進行の度合いを3段階に分けて表示され、加圧診断基準における最軽度段階が注視診断基準における最軽度段階に対応して表示され、加圧診断基準における中程度の段階が目視診断基準における軽度側の段階及び重度側の段階の2つの欄に対応して表示され、また加圧診断基準における重度の段階が目視診断基準における軽度側の段階及び重度側の段階の2つの欄に対応して表示されるように構成されることを特徴とする。
また、0を最軽度、5を最重度とするセルライトの進行の度合いを示す0〜5段階までのセルライトレベル欄を有し、目視診断基準が、セルライトレベルの0〜2に対応するように示される「滑らか」及びセルライトレベルの3〜5に対応するように示される「凸凹有」の2段階の評価基準からなり、注視診断基準が、セルライトレベルの0〜2に対応して示される「滑らか」及びセルライトレベルの3に対応するように示される「軽度の凸凹有」及びセルライトレベルの4に対応するように示される「明らかな凸凹有」及びセルライトレベルの5に対応するように示される「明らかな凸凹に加えグリグリ状のふくれ有」の4段階にレベル分けされた評価基準からなり、加圧診断基準が、セルライトレベルの0に対応するように示される「凸凹無」及び、セルライトレベルの1及び3に対応するように示される「軽度の凸凹有」及びセルライトレベルの2及び4及び5に対応するように示される「明らかな凸凹有」の3段階にレベル分けされた評価基準から構成されることを特徴とする。
この考案のセルライトレベルの診断基準シートによれば、先ず診断過程を目視診断過程と加圧診断過程の2つの過程に大別し、それぞれの過程において、見た目にセルライトが有るか否か、加圧時においてセルライトが有るか否か、有るとすればそれは軽度か否かというような診断基準欄に照らしながら判定して行くことで最終的にセルライトレベルの診断結果を得られるように構成されていることから、視診だけ或いは触診だけでは正確に診断できず、客観性のある評価を得難いセルライトレベルを、より高度な普遍性をもって判定することができるという効果がある。
以下、本考案の実施の形態を詳細に説明する。当該考案のセルライトレベルの診断基準シートは、セルライトの進行の度合いを0から5段階で表示したセルライトレベル欄と、診断箇所である皮膚表面上を目視によって診断する目視診断基準欄と、該皮膚表面上を更に注視することによって診断する注視診断基準欄と、該皮膚表面から圧迫・ひねりを加えつつ、その状態における該皮膚表面を診断する加圧診断基準欄から構成される診断表が表示されている
セルライトレベル欄は、セルライトのレベル示すもので、前述した欧米におけるセルライト判定基準を用いて、0から5までの6段階になっている。目視診断基準欄は、セルライトが現れやすいヒップ部、ヒップの付根、太ももの外面、太ももの後面、太ももの前面、膝裏、膝上、膝下などの写真、図などを配置し、判定者がどの程度のセルライトレベルになっているかを見た目で判定できるようにしている。ここに配置する写真、図などの種類と数は、自由に設定できるが、ヒップ部の場合は2つの写真又は図を配置することで、セルライトレベルを簡単に判定できる。
また、注視診断基準欄は、前記した部位の皮膚の表面状態を詳しく観察する欄で、皮膚の表面状態が客観的に判別できるように「滑らか」「軽度の凹凸」「明らかな凹凸(皮膚がつれている)」「明らかな凹凸(皮膚がつれている、グリグリ有、ふくれ)」の4段階に分類されている。一般的にヒップ部の場合は、目視診断基準でセルライトレベルが0〜2注視診断基準が「滑らか」の場合が多いため、セルライトレベルが0〜2では「滑らか」だけが配置され、セルライトレベルが3〜5では「軽度の凹凸」「明らかな凹凸(皮膚がつれている)」「明らかな凹凸(皮膚がつれている、グリグリ有、ふくれ)」を配置している。セルライトを診断する部位、被験者の層などによって、これらの配置を変更して使用することも可能である。
加圧診断基準欄は、圧迫・ひねりを加えつつ、その状態における該皮膚表面を診断する欄で「凹凸無し」「凹凸有(軽度)」「凹凸有(明らかな)」の3段階に分類している。目視診断と注視診断に加圧診断を追加して判定することにより、より正確なセルライトレベルの判定をすることができる。
これらの診断基準欄は、表の横軸欄に配置され、縦軸にはセルライトレベル0〜5が示されセルライト診断用の表となっている。これらの診断基準欄の配置は、目的に応じて自由に設定できる。
このように構成されるセルライトレベルの診断基準シートを使用する場合は、まず被験者のヒップ部の状態を肉眼で観察して、セルライトレベル0〜2に入るか、又は3〜5に入るかを目視診断基準欄を参照しながら判定を行う。次に、注視診断基準欄に移行し、セルライトレベル0〜2でヒップ部の場合は、「滑らか」が多いので、セルライトレベル0〜2は「滑らか」だけが配置されている。セルライトレベル3〜5の場合は、皮膚に凹凸がある場合が多いので「軽度の凹凸」「明らかな凹凸(皮膚がつれている)」「明らかな凹凸(皮膚がつれている、グリグリ有、ふくれ)」の3段階のいずれかに該当するかを注視診断基準欄の写真や図などを参考にしながら判定を行う。更に、加圧診断基準欄に移り、セルライトレベル0〜2の場合は、皮膚に圧迫・ひねりを加えながら「凹凸無」「凹凸有」を判定し、セルライトレベル0〜2を決定する。セルライトレベル3〜5の場合も同様に「凹凸有」の程度を加圧診断基準欄の写真、図などを参考に判定し、最終的なセルライトレベルを決定する。
以下に、本発明のセルライトの診断基準シートの一実施例について、図4を参照しながら説明する。図4に示すように、本実施の形態の例におけるセルライトレベルの診断基準シートは、最終的なセルライトレベルの評価を、0から5までの6段階で行なうものとし、0を最軽度、5を最重度とし、セルライトの進行の度合いを示す0〜5段階までのセルライトレベル欄を有する。そして、目視診断基準欄が、2つの内容すなわち、「滑らか」、「凸凹有」の2段階の評価基準からなり、これら「滑らか」及び「凸凹有」の基準が、文章による記述ではなくそれぞれの状態を示す写真を用いて示されるように構成される。勿論、文章を併記してもよいことはいうまでもない。また、注視診断基準欄は、4段階にレベル分けされた評価基準からなり、セルライトレベルの0〜2に対応して「滑らか」がこの状態を示す写真と共に表示され、「軽度の凸凹有」がセルライトレベルの3に対応してその状態を示す写真と共に表示され、「明らかな凸凹有」がセルライトレベルの4に対応してその状態を示す写真と共に表示され、「明らかな凸凹(皮膚がつれている、グリグリ有、ふくれ)」がセルライトレベルの5に対応してその状態を示す写真と共に表示されて構成される。また、加圧診断基準欄は、「凸凹無」、「軽度の凸凹有」、「明らかな凸凹有」の3段階の評価基準から構成され、「凸凹無」がセルライトレベルの0に対応してその状態を示す写真と共に表示され、「軽度の凸凹有」がセルライトレベルの1及び3に対応してその状態を示す写真と共に表示され、「明らかな凸凹有」がセルライトレベルの2及び4及び5に対応してその状態を示す写真と共に表示されて構成されている。
Aは肉眼で見えるセルライトを示す写真、Bは肉眼では見えないセルライトを示す写真 Aはセルライト発生のメカニズムを示す初期状態の図、Bは中期状態の図、Cは後期状態の図 Aはセルライトが少ない人のサーモグラフ、Bはセルライトが多い人のサーモグラフ画像 実施例1に係るセルライトレベル診断基準シート
この考案は、セルライトの進行の度合いを基準に照らして診断するための表を印刷したセルライトの診断基準シートに関するものである
セルライトとは、皮下組織中にできる脂肪細胞の一種であり、皮膚の外見上に肉眼で見えるものや肉眼では見えないが、皮膚をつまむと現れる隠れたタイプのもの等があり(図1A及び図1B参照)、末梢の循環不全、代謝不全に伴って脂肪組織内間質に線維化が生じ、その結果ますます脂肪組織の代謝不全が亢進して脂肪組織が変性を来すと共に周囲組織の線維性硬化も進んだ状態と考えられていて、通常の肥満とは異なって臨床的にも硬い結節状を呈することが特徴とされているものである(図2A、図2B及び図2C参照)。また、セルライト部分は、血流が悪くなるため他の部分よりも温度が下がり(図3A及び図3B参照)、通常の脂肪細胞と異なり、運動等をしても容易に代謝されず、その結果、さらにセルライトが増加するということが起こるといわれている。また、セルライトは、単に脂肪細胞が膨張することによっておきる肥満と違って痩せている人にも存在し、特に太股や臀部、二の腕、くるぶし周辺等に現れることが多く、美容、健康の両面から問題視されている。
このセルライトの治療としては、運動やマッサージ、薬品の他、超音波照射や脂肪吸引等のように器具を使用する治療法といったように様々な治療方法が提案され、それぞれ相応の効果が報告されている。治療の効果の測定には、治療の前後におけるセルライトの進行具合(以下、セルライトレベルという)の正確な診断とそれら診断結果の比較検討が必要とされることは当然であるが、この正確なセルライトレベルの診断を如何に行なうか、或いは如何にして行ない得るかが問題となっている。
セルライトレベルの計測方法は、従来より幾つか知られている。例えば、その1つに欧米におけるセルライト判定基準というものがある(非特許文献1:Aesthetic Dermatology,Vol.11,No.3,P.85〜P.90,2001,Tokuya Omi and Seiji Kawana参照)。この判定基準は、以下の表1に示す6段階の進行レベル分けがなされたものである。
表1に示すように、欧米におけるセルライト判定基準は、特に1段階目や2段階目或いは3段階目において、軽度或いは中等度や僅か等の非客観的或いは普遍的判断が困難な述語で定義されていて、判断結果に個人差が生じるもととなる構成となっている。このためどの程度、治療の効果があったのか、或いは元々どの程度セルライトが進行しているのかを正確に知ることができないという問題があった。またこの他、セルライト等の解消を目的とした組成物の構成が開示されている特開2004−244355号公報(特許文献1)において、セルライトレベルの判定基準が示されているが、この判定基準も上述の如くの問題、すなわち、普遍性が低く判断結果に個人差が生じやすい構成となっているという問題がある。
Aesthetic Dermatology,Vol.11,No.3,P.85〜P.90,2001,Tokuya Omi and Seiji Kawana 特開2004−244355号公報
より高度な普遍性を有する診断基準によって、より信頼できる診断結果を得ることは、適切な処置を施す上で、またセルライト研究の上で不可欠なことである。また、セルライト治療の効果や経時的なセルライトの進行具合を、より客観的に診断するにはより高度な普遍的な診断基準や診断方法が必要とされる。そこで、本考案は、上記の如くの問題点に鑑み、診断者に依らず、より正確且つより高度な普遍性のある診断結果を得ることができるセルライトレベルの診断基準シートを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためにこの考案が採った手段は、セルライトの進行状態を順位付けしたセルライトレベル欄と、このセルライトレベル欄に対応させ、診断箇所である皮膚表面上を目視によって診断した結果を対比させるため目視診断基準欄と、前記セルライトレベル欄に対応させ、前記皮膚表面を更に注視してセルライトの進行状態を細分して対比させるた注視診断基準欄と、前記セルライトレベル欄に対応させ、前記皮膚表面及びその皮下に圧迫・ひねりを加えつつ、その状態における該皮膚表面上を目視によって診断した結果を対比させるた加圧診断基準欄とから構成されるセルライトレベル診断基準表を印刷したことを特徴とする。
また、目視診断基準欄、注視診断基準欄、加圧診断基準欄のそれぞれの各欄のうち、少なくとも1つの欄に、セルライトの進行状態説明する文字が印刷されていることを特徴とする。
また、目視診断基準欄、注視診断基準欄、加圧診断基準欄のそれぞれの各欄のうち、少なくとも1つの欄に、セルライトの進行状態静止画像が印刷されていることを特徴とする。
また、目視診断基準欄、注視診断基準欄、加圧診断基準欄のそれぞれの各欄にセルライトの進行状況説明する文字と静止画像とが互いに対応したセルライトレベルとして印刷されていることを特徴とする。
また、目視診断基準欄、注視診断基準欄、加圧診断基準欄のそれぞれの各欄すべてに、セルライトの進行状態静止画像が印刷されていることを特徴とする。
また、セルライトレベル欄が、セルライトの進行状態に合わせて6段階に分けてることを特徴とする。
また、目視診断基準欄が、セルライトの進行状態に合わせて2段階に分けてることを特徴とする。
また、注視診断基準欄が、セルライトの進行状態に合わせて4段階に分けてり、注視診断基準における最軽度段階を説明する文字が目視診断基準における軽度側の段階に対応して印刷され、注視診断基準における他の3つの段階がすべて目視診断基準における重度側の段階に対応して印刷されるように構成されていることを特徴とする。
また、加圧診断基準欄が、セルライトの進行状態に合わせて3段階に分けてり、加圧診断基準欄における最軽度段階を説明する文字が注視診断基準欄における最軽度段階に対応して印刷され、加圧診断基準欄における中程度の段階を説明する文字が目視診断基準欄における軽度側の段階及び重度側の段階の2つの欄に対応して印刷され、また加圧診断基準欄における重度の段階を説明する文字が目視診断基準欄における軽度側の段階及び重度側の段階の2つの欄に対応して印刷されるように構成されていることを特徴とする。
また、0を最軽度、5を最重度とする6段階のセルライトレベル欄を有し、目視診断基準欄が、セルライトレベルの0〜2に対応する「滑らか」及びセルライトレベルの3〜5に対応する「凸凹有」の2段階の評価基準からなり、注視診断基準欄が、セルライトレベルの0〜2に対応する「滑らか」及びセルライトレベルの3に対応する「軽度の凸凹有」及びセルライトレベルの4に対応する「明らかな凸凹有」及びセルライトレベルの5に対応する「明らかな凸凹に加えグリグリ状のふくれ有」の4段階にレベル分けされた評価基準からなり、加圧診断基準欄が、セルライトレベルの0に対応する「凸凹無」及び、セルライトレベルの1及び3に対応する「軽度の凸凹有」及びセルライトレベルの2及び4及び5に対応する「明らかな凸凹有」の3段階にレベル分けされた評価基準から構成されることを特徴とする。
この考案のセルライトレベルの診断基準シートによれば、先ず診断過程を目視診断過程と加圧診断過程の2つの過程に大別し、それぞれの過程において、見た目にセルライトが有るか否か、加圧時においてセルライトが有るか否か、有るとすればそれは軽度か否かというような診断基準欄に照らしながら判定して行くことで最終的にセルライトレベルの診断結果を得られるように構成されていることから、視診だけ或いは触診だけでは正確に診断できず、客観性のある評価を得難いセルライトレベルを、より高度な普遍性をもって判定することができるという効果がある。
以下、本考案の実施の形態を詳細に説明する。当該考案のセルライトレベルの診断基準シートは、セルライトの進行の度合いを0から5段階で表示したセルライトレベル欄と、診断箇所である皮膚表面上を目視によって診断する目視診断基準欄と、該皮膚表面上を更に注視することによって診断する注視診断基準欄と、該皮膚表面から圧迫・ひねりを加えつつ、その状態における該皮膚表面を診断する加圧診断基準欄から構成される診断表が印刷されている。
セルライトレベル欄は、セルライトのレベルを示すもので、前述した欧米におけるセルライト判定基準を用いて、0から5までの6段階になっている。目視診断基準欄は、セルライトが現れやすいヒップ部、ヒップの付根、太ももの外面、太ももの後面、太ももの前面、膝裏、膝上、膝下などの写真、図などを配置し、判定者がどの程度のセルライトレベルになっているかを見た目で判定できるようにしている。ここに配置する写真、図などの種類と数は、自由に設定できるが、ヒップ部の場合は2つの写真又は図を配置することで、セルライトレベルを簡単に判定できる。
また、注視診断基準欄は、前記した部位の皮膚の表面状態を詳しく観察する欄で、皮膚の表面状態が客観的に判別できるように「滑らか」「軽度の凹凸」「明らかな凹凸(皮膚がつれている)」「明らかな凹凸(皮膚がつれている、グリグリ有、ふくれ)」の4段階に分類されている。一般的にヒップ部の場合は、目視診断基準欄でセルライトレベルが0〜2、注視診断基準欄が「滑らか」の場合が多いため、セルライトレベルが0〜2では「滑らか」だけが配置され、セルライトレベルが3〜5では「軽度の凹凸」「明らかな凹凸(皮膚がつれている)」「明らかな凹凸(皮膚がつれている、グリグリ有、ふくれ)」を配置している。セルライトを診断する部位、被験者の層などによって、これらの配置を変更して使用することも可能である。
加圧診断基準欄は、圧迫・ひねりを加えつつ、その状態における該皮膚表面を診断する欄で「凹凸無し」「凹凸有(軽度)」「凹凸有(明らかな)」の3段階に分類している。目視診断と注視診断に加圧診断を追加して判定することにより、より正確なセルライトレベルの判定をすることができる。
これらの診断基準欄は、表の横軸欄に配置され、縦軸にはセルライトレベル0〜5が示されセルライト診断用の表となっている。これらの診断基準欄の配置は、目的に応じて自由に設定できる。
このように構成されるセルライトレベルの診断基準シートを使用する場合は、まず被験者のヒップ部の状態を肉眼で観察して、セルライトレベル0〜2に入るか、又は3〜5に入るかを目視診断基準欄を参照しながら判定を行う。次に、注視診断基準欄に移行し、セルライトレベル0〜2でヒップ部の場合は、「滑らか」が多いので、セルライトレベル0〜2は「滑らか」だけが配置されている。セルライトレベル3〜5の場合は、皮膚に凹凸がある場合が多いので「軽度の凹凸」「明らかな凹凸(皮膚がつれている)」「明らかな凹凸(皮膚がつれている、グリグリ有、ふくれ)」の3段階のいずれかに該当するかを注視診断基準欄の写真や図などを参考にしながら判定を行う。更に、加圧診断基準欄に移り、セルライトレベル0〜2の場合は、皮膚に圧迫・ひねりを加えながら「凹凸無」「凹凸有」を判定し、セルライトレベル0〜2を決定する。セルライトレベル3〜5の場合も同様に「凹凸有」の程度を加圧診断基準欄の写真、図などを参考に判定し、最終的なセルライトレベルを決定する。
以下に、本発明のセルライトの診断基準シートの一実施例について、図4を参照しながら説明する。図4に示すように、本実施の形態の例におけるセルライトレベルの診断基準シートは、最終的なセルライトレベルの評価を、0から5までの6段階で行なうものとし、0を最軽度、5を最重度とし、セルライトの進行の度合いを示す0〜5段階までのセルライトレベル欄を有する。そして、目視診断基準欄が、2つの内容すなわち、「滑らか」、「凸凹有」の2段階の評価基準欄からなり、これら「滑らか」及び「凸凹有」の基準が、文章による記述ではなくそれぞれの状態を示す写真を用いて示されるように構成される。勿論、文章を併記してもよいことはいうまでもない。また、注視診断基準欄は、4段階にレベル分けされた評価基準からなり、セルライトレベルの0〜2に対応して「滑らか」がこの状態を示す写真と共に表示され、「軽度の凸凹有」がセルライトレベルの3に対応してその状態を示す写真と共に表示され、「明らかな凸凹有」がセルライトレベルの4に対応してその状態を示す写真と共に表示され、「明らかな凸凹(皮膚がつれている、グリグリ有、ふくれ)」がセルライトレベルの5に対応してその状態を示す写真と共に表示されて構成される。また、加圧診断基準欄は、「凸凹無」、「軽度の凸凹有」、「明らかな凸凹有」の3段階の評価基準から構成され、「凸凹無」がセルライトレベルの0に対応してその状態を示す写真と共に表示され、「軽度の凸凹有」がセルライトレベルの1及び3に対応してその状態を示す写真と共に表示され、「明らかな凸凹有」がセルライトレベルの2及び4及び5に対応してその状態を示す写真と共に表示されて構成されている。
Aは肉眼で見えるセルライトを示す写真、Bは肉眼では見えないセルライトを示す写真 Aはセルライト発生のメカニズムを示す初期状態の図、Bは中期状態の図、Cは後期状態の図 Aはセルライトが少ない人のサーモグラフ、Bはセルライトが多い人のサーモグラフ画像 実施例1に係るセルライトレベル診断基準シート

Claims (10)

  1. セルライトの進行の度合いを示すセルライトレベル欄と、このセルライトレベル欄に対応させ、診断箇所である皮膚表面上を目視によって診断した結果を対比させるために表示される目視診断基準欄と、前記セルライトレベル欄に対応させ、前記皮膚表面を更に注視してセルライトの進行の度合いを細分して対比させることでセルライトレベルの進行の度合いを診断するために表示される注視診断基準欄と、前記セルライトレベル欄に対応させ、前記皮膚表面及びその皮下に圧迫・ひねりを加えつつ、その状態における該皮膚表面上を目視によって診断した結果を対比させることでセルライトの進行の度合いを診断するために表示される加圧診断基準欄とから構成されることを特徴とするセルライトの診断基準を示してなる表。
  2. 目視診断基準欄、注視診断基準欄、加圧診断基準欄のそれぞれの各欄のうち、少なくとも1つの欄に、その欄の示すセルライトレベルに対応したセルライトの進行の度合いを示す記述があることを特徴とする請求項1に記載のセルライトの診断基準を示してなる表。
  3. 目視診断基準欄、注視診断基準欄、加圧診断基準欄のそれぞれの各欄のうち、少なくとも1つの欄に、その欄の示すセルライトレベルに対応したセルライトの進行状態を示す静止画像を表示してなることを特徴とする請求項1又は2に記載のセルライトの診断基準を示してなる表。
  4. 目視診断基準欄、注視診断基準欄、加圧診断基準欄のそれぞれの各欄に表示されるセルライトの進行の度合いを示す記述と、セルライトの進行状態を示す静止画像とが互いに対応したセルライトレベルを示すものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のセルライトの診断基準を示してなる表。
  5. 目視診断基準欄、注視診断基準欄、加圧診断基準欄のそれぞれの各欄すべてに、その欄のセルライトレベルに対応したセルライトの進行状態を示す静止画像を表示してなることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のセルライトの診断基準を示してなる表。
  6. セルライトレベル欄が、セルライトの進行の度合いを6段階に分けて表示されることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のセルライトの診断基準を示してなる表。
  7. 目視診断基準が、セルライトの進行の度合いを2段階に分けて表示されることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のセルライトの診断基準を示してなる表。
  8. 注視診断基準が、セルライトの進行の度合いを4段階に分けて表示され、注視診断基準における最軽度段階が目視診断基準における軽度側の段階に対応して表示され、注視診断基準における他の3つの段階がすべて目視診断基準における重度側の段階に対応して表示されるように構成されることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のセルライトの診断基準を示してなる表。
  9. 加圧診断基準が、セルライトの進行の度合いを3段階に分けて表示され、加圧診断基準における最軽度段階が注視診断基準における最軽度段階に対応して表示され、加圧診断基準における中程度の段階が目視診断基準における軽度側の段階及び重度側の段階の2つの欄に対応して表示され、また加圧診断基準における重度の段階が目視診断基準における軽度側の段階及び重度側の段階の2つの欄に対応して表示されるように構成されることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載のセルライトの診断基準を示してなる表。
  10. 0を最軽度、5を最重度とするセルライトの進行の度合いを示す0〜5段階までのセルライトレベル欄を有し、目視診断基準が、セルライトレベルの0〜2に対応するように示される「滑らか」及びセルライトレベルの3〜5に対応するように示される「凸凹有」の2段階の評価基準からなり、注視診断基準が、セルライトレベルの0〜2に対応して示される「滑らか」及びセルライトレベルの3に対応するように示される「軽度の凸凹有」及びセルライトレベルの4に対応するように示される「明らかな凸凹有」及びセルライトレベルの5に対応するように示される「明らかな凸凹に加えグリグリ状のふくれ有」の4段階にレベル分けされた評価基準からなり、加圧診断基準が、セルライトレベルの0に対応するように示される「凸凹無」及び、セルライトレベルの1及び3に対応するように示される「軽度の凸凹有」及びセルライトレベルの2及び4及び5に対応するように示される「明らかな凸凹有」の3段階にレベル分けされた評価基準から構成されることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載のセルライトの診断基準を示してなる表。
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