JP3121702U - パーソナル暖房装置 - Google Patents

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靖一 平井
伸二 中原
桃子 平井
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Ap平井工業株式会社
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Abstract

【課題】
オフィス内における移設移動に柔軟に対応し、デスク上を電磁波防御し、コンパクトに梱包保管できる部品形態で、足元の机下空間を利用した分解・折畳み・展開自在なパーソナル暖房装置を提案すること。
【解決手段】
遠赤外線放射する面状発熱シート(12)を内臓した温熱パネル(1)を、机下空間に相応しかつ前方側を開口した高さ調節自在なアルミ合金又はアルミニウム製のキャビネット(20)の内側に1以上設けたパーソナル暖房装置である。
【選択図】図1

Description

本考案は、机、カウンター等の机上作業者の机下空間において、頭寒足温条件下によって快適な作業環境を形成し、かつ、オフィス内における利用者のデスク移動にも柔軟に対応することが可能な、取付け・取り外し自在の机下空間のパーソナル暖房装置に関するものである。
従来型のセラミックヒーターに代表される輻射熱式暖房及び石油ストーブに代表される対流熱式暖房は、部屋全体を暖めることはできても、室内上方空間の温度のみが高くなるという室内温度の温度差によって、椅子に座った際の足元から膝にかけて冷えを感ずるという問題を解決してくれるものではなかった。すなわち、いわゆる冷え性の人や女性にとっては、足元やパーソナルな個別暖房ができる効率的で機能性に富んだ暖房装置の要請がある。
また、狭いオフィスでは足元が寒いので小型の電気ストーブを使用しているが、足元への直熱ではやけどの原因となるばかりでなく、消費電力が多い・乾燥する・ファンの音・配線コード器具が邪魔・集中して熱くなる・衣服のこげ・火災の原因等、実に様々な問題が生じるおそれがある。
このような技術背景を受けて、頭寒足温を実現するパーソナルな個別暖房に関する先願技術として実開平7-11935号「木質机」がある。
当該考案は、冷暖房時において、足挿入空間に挿入された机上作業者の足全体を効果的に加温して、机上作業をこれに最適な頭寒足温条件下で快適に行いうる木質机を提供するものである。
この木質机にあっては、かかる目的を達成すべく、特に、足挿入空間に面する机構成部材に、該空間内に挿入された足全体に向けて遠赤外線を放射する面状発熱体を埋設しておくことを提案するものである。
ところで、パーソナルな個別暖房という点では、本出願人がアルミOAフロアにパネル式パーソナル床暖房を開発している(特開2005-194740号「面状発熱体と金属製床パネルを用いた二重床暖房装置」)。当該発明は、室内全体又は部分的床暖房を効率よくできる電熱式で、フリーアクセスフロアに適応する床暖房装置の開発を目的とする。
遠赤外線を照射する電熱式の面状発熱体を固定しないで断熱材とともに敷設して、その面状発熱体を覆うように垂下縁を有する脚付きのアルミニウム製等の金属製床パネルで、こもり熱の空間をもって囲繞した構成である。
金属製床パネルは床と絶縁されまた相互に絶縁されており、さらに金属製床パネル同士は間隙をもって連結されていて、伝導熱で面状発熱体から受けたこもり熱が拡散してゆくのを防止している。
床材にストレスを与えることなく、熱効率よく省エネで、フリーアクセスフロアに適応した変更が容易で、パーソナル暖房も可能な床暖房ができる。
これらの公知技術によって頭寒足温を実現することはできるが、特にデスクに座った状態での個別温熱付与の効率性や冷えた手先を暖めることができるような要請については、さらに個別に、オフィスに適合する形態でのパーソナル暖房が求められる。
実開平7-11935号「木質机」 特開2005-194740号「面状発熱体と金属製床パネルを用いた二重床暖房装置」
前記のように、前記実開平7-11935号「木質机」等は個別暖房は可能であるが、オフィス等の利用においては次に掲げる点で不十分であり、本考案を提案する技術的価値がある。
まず、実開平7-11935号「木質机」についてであるが、足挿入空間に面する机構成部材に、該空間内に挿入された足全体に向けて遠赤外線を放射する面状発熱体を「埋設」しておくということは、当該考案の客体たる机と面状発熱体とが不可分であるということを意味する。
オフィスのOAフロアでは、レイアウトの変更や机の移動等が頻繁に行われるので、移設移動が簡単にできなければならない。移動するたびにさながら机ごと運搬しなければならないのでは、その適用が限定されてしまうケースがある。
つまり、実開平7-11935号は暖房一体型であるための、個別暖房の移設移動という点に関して常に机の移動が伴い構造的限界という課題を抱えていた。
又、木質机を前提とするものであるので、そのまま通常のオフィスの金属製デスクへ転用をすると電磁波影響や、パソコンへの影響があり、また床が異なる素材であることからも机の下の空間へ単に放熱することとするのは効率的にも問題がある。
次に、特開2005-194740号「面状発熱体と金属製床パネルを用いた二重床暖房装置」は、本出願人による発明であるが、一人の机の周辺だけのパーソナルな暖房床として、フロアの部分的個所でのパーソナルな暖房をすることができる床暖房システム乃至暖房装置の開発という点で本格的なものである。
熱効率よく省エネでパーソナル暖房も可能な床暖房ができるもので完成度が高い。
ただし、床暖房であるので、一部床に施工するということが少し手間を要することになるのも事実である。
また、オフィスにおいてはパソコン機器を設置して初めて、床下の配線・配管を自由に行えるようにするという趣旨の下、特開2005-194740号のような二重床であるフリーアクセスフロア導入という経緯を踏むのが通常である。
すなわち、OA機器の設置が前提条件となっていたため、そもそもパソコン機器を使用しない机上作業場、パソコン機器を使用しない受付窓口等、そのような場所では金属製床パネルを用いた当該発明を実施する機会にまでは至っていないオフィス環境もある。
つまり、特開2005-194740号は、ごく一部の床施工であるが、OAフロアでない事務所やOA機器の設置をしていない作業場・デスク現場には現実的に新規施工になる。
床施工を承認して低コストで手軽にパーソナル暖房を実施したいという要望には対応できるが、床施工や施工作業を望まない場合には環境的限界もあった。
一方、従来の一般的なガスや石油ストーブのような暖房器具については、ガスや石油の燃焼による空気の汚染は不可避であるとともに、冷房時における個別温熱付与に使用するには過分な暖房であるし、又特に空間が貴重なオフィスでは、オフシーズン時においては広い収納スペースを要する等の問題があった。
以上を要約すると、本考案の課題は、a.オフィス内における移設移動に柔軟に対応し、b.あらゆる机上作業場に電磁波影響なく広く適用することができ、c.安全かつ健康的な手段で暖房器具としての機能を果たし、d.それでいてオフシーズン時でも収納に困らない、e.分解してコンパクトに梱包できる部品形態で、足元の机下空間を利用したパーソナル暖房装置を提案することである。
本考案は、移動自在で固定されていないものであって、アルミニウムやアルミ合金等の薄板で形成され、机下空間に相応した形態でかつ前方側を開口した高さ調節自在なキャビネットの内側に、遠赤外線放射する面状発熱シートを内臓した1以上の温熱パネルを付設したパーソナル暖房装置である。
全体の形状を移動自在のキャビネットとして、机上への電磁波を防御し、キャビネットの中に安全な暖房装置を配置したことが本考案の特徴である。
当該キャビネットは、相応の強度を有するが、軽量で持ち運びが自由に作成され、全体をデスクの机下空間に挿入又は引き出すことにより、ユーザーの任意で、すぐに、しかも簡単に、足元のパーソナル暖房装置となる。
机を移動せずに、暖房キャビネットのみを移動して、任意の箇所をパーソナルに暖房できる。
また、本考案における暖房手段としてはガスや石油の燃焼ではなく、遠赤外線温熱を用いる。遠赤外線放射は面状発熱シートによるが、かかる面状発熱シートは薄く軽量で耐久性が高いため、キャビネット各内面への設・不設を自由に行うことができる。
本考案は「デスクと発熱体の分離」という技術的思想のもと、任意に、発熱体(本考案においては温熱パネル)の数を変更することができ、さらにはパーソナル暖房装置を設置するデスクも自由に変更することができるものである。
さらに、前記キャビネットは面と面とを切り離し5つの面のパーツとし、ボルト等によって締め付ける仕組みで分解・組み立て自在としているので、オフシーズン時でも収納スペースに困らず、移設移動もしやすくなる。
また、特定の面と面の縁のみ分断して、折り畳み自在とすることも可能である。
キャビネットは、一方を足を入れるための開口を備えたもので、直方体 矩形体 半球体 平面視でL字形体など、机下の空間形態や、独自のデザイン空間形状,上面形状で創作できる。
キャビネットと温熱パネルという組み合わせにより、オフィスのあらゆるデスクに自由自在に適用可能となった点は、事務作業の発展に資するところが大きい。
キャビネットの挿入・挿出という、シンプルな設置方法によるため、本考案想定ユーザーである冷え性や女性の人でも無理なく実施することができる。
オフィス内での頻繁な移設移動にも柔軟に対応することができ、前提条件としてのOA機器の有無にかかわらず、設置したいと考えたデスクに、広くどこでも、一般的に、机やカウンター等で使用することができる。
すなわち、ありとあらゆるオフィスデスクでパーソナルな頭寒足温環境を形成し、冷え性や女性の人が足元の冷えで悩むことなく、能率的に作業に集中することができるのである。
オフシーズン時には、キャビネットを折り畳み自在とした場合、机下空間から挿出し、キャビネットの面と面とを分解し又は折り畳んで保管しておけば、収納はわずかなスペースで足りるという利点がある。そして暖房シーズンがやってきたらまた組み立てて机下に挿入すればよい。
本考案によれば、OAフロアを床工事するような手間もコストもかけずして、実施したいデスクに、ピンポイントで、パーソナル暖房が実現するのである。
実施したいと思ったときに容易に本考案によるパーソナル暖房が実施できるため、日常的にクーラーの効きすぎを実感している冷え性の方が、夏季の冷房シーズンに実施することも可能である。この場合、キャビネットは机下空間にすっぽり納まっているため、ほかの人に足元暖房している事実が知られることもない。自分だけのパーソナルな頭寒足温の着席活動域を合理的に効率的に確保し、近隣のデスクが真夏にもかかわらず暖房を使用しているという不快感をあたえることもないのである。
また、暖房手段として9,8ミクロンを中心とした遠赤外線放射をする面状発熱シートを内蔵する温熱パネルを用いるが、その効果は、
a.加熱しないため火災・火傷の心配がない。
b.足元からは風が吹き上がらないので鼻が乾き、肌・皮膚(顔)の乾燥が生じない。のどが痛くなるようなこともない。
c.膝の痛みをやわらげる。
d.靴の臭気を消す。
e.熱がムラなく表面に輻射して効率的に膝下表面に伝わる。
f.面状発熱シートは、アルミ合金製又はアルミニウム製のキャビネットで、電磁波等が遮蔽されるので、デスク上の電子機器への影響もない。
等が挙げられる。
このように、本考案によれば、電気ストーブ等が抱えていた種々の問題点を解決するのは勿論のこと、前述した公知技術の構造的限界および環境的限界に制約されずに従来の暖房装置において欠如していた任意の空間にパーソナルな暖房環境を作り出すことが出来る。
身体に吸収されやすい遠赤外線暖房により、効果的に足元・膝の冷えを解消して頭寒足温を達成する点は、遠赤外線の健康・安全かつクリーンな性質を活かしたもので、熱風や音を発するものではないため、静かな暖房が可能である。
ここに、十分な暖房効果及び利便性・安全性と機能性を備えたパーソナルな暖房装置が実現した。
本考案のパーソナル暖房装置を実施するための最もベースとなる基本的な形態を示す図1〜図7の各実施例の概要を説明する。
実施例のパーソナル暖房装置は、遠赤外線放射する面状発熱シート(12)の裏面を断熱カバーで覆った温熱パネル(1)を、机下空間に相応しかつ前方側を開口した高さ調節自在なキャビネット(20)の内側に1以上設けたものである。
キャビネット(20)の上面(22)は少なくともアルミニウム又はアルミ合金の薄板である。
前記温熱パネル(1)は、表面をガードカバーで覆い、9,8ミクロンの波長の遠赤外線放射をする。
キャビネット(20)の、外形寸法は、机下空間に相応する大きさ(容積)、形状、に形成され、標準的には、高さ610×奥行き500×巾460〜500(mm)である。色はオフィスのデスクカラーに合わせてアルミグレー・又はブラックが好ましい。
キャビネット(20)は、前方側を開口した立方体で、温熱パネル(1)を、キャビネット(20)の上面(22)と左右両面(21)(23)の下部、奥面(25)又は下面(24))のいずれか1以上の内面又は全部の内面に設けている。
キャビネット(20)はアルミ合金又はアルミニウム等の金属製や特殊処理(難燃処理・耐熱処理)したダンボール製や耐熱合成樹脂製の素材で作成できる。
キャビネット(20)の上面(22)と左右両面(21)(23)、奥面(25)、下面(24))を形成するとき、アルミニウム等の薄板の厚さは2〜3mmである。
例えば、全体をアルミ合金製板で作成したもの、少なくとも上面をアルミ製にし、他面を合成樹脂製にしたキャビネット(20)も可能である。
キャビネット(20)の上面(22)をアルミ合金又はアルミニウム製とし、この内面に温熱パネル(1)を設けたものは、温もりが滞留し、手の先を暖めることに使いやすく、上方への電磁波の遮断などで効果がある。
キャビネット(20)の位置ズレ止めのために、任意の底面などの適宜箇所にストッパーを設けることができる。
キャビネット(20)は机下空間(3)をそのまま生かして装填でき、足を挿入できるように机上作業者側の面は開口し、所定容積の空間を区画している。

温熱パネル(1)は、遠赤外線放射する面状発熱シート(12)の表面をガードカバーで覆い、裏面を断熱カバーで覆ったものである。
前記面状発熱シート(12)は、シリコンゴム又はフッ素樹脂をバインダーとしてガラス繊維布にカーボンを焼付け、その左右端に銅箔を長手方向に縫着延設してなり、通電によりシート両端に流れることで遠赤外線放射するものである。
面状発熱シート(12)は、ガラス繊維・カーボン等の無機質素材で作成した発熱放射面から遠赤外線を放射する。
その放射面をポリエステルとポリエチレンフィルムで両面ラミネートしてガードカバーを設けたもので、温度は80度位までの低温発熱である。
さらに、面状発熱シート(12)の表面を交換自在な布でカバーするため、使用中の実際の体感温度は30度〜50度ぐらいである。
従来のパネルヒータ(ニクロム線発熱等)に比較すると格段に消費電力は少ない。前記交換自在な布は面状発熱シート(12)から取外すことによって、こまめに洗濯して衛生を保つことができ、本考案想定ユーザーである女性の好みに合わせて自由に模様替えすることも可能である。
特に、布はマイナスイオン発生材を含浸させた布(SiO2、 La23 、Al23 、など)が好ましい。貴陽石などのマイナスイオン放射鉱石粉末を付着させた布などがある。
面状発熱シート(12)は厚さ1cm〜1,5cm(断熱層共)に設計できる。
消費電力は1セット100V 90〜120W標準とし、3面(上面40W+左面30W+右面30W,や、奥面40W+左右面60W)に温熱パネルを付設した場合は、100W程度の消費電力で使用できる。
この構成の温熱パネル(1)によれば、省エネ・健康によく・安全である。(小型の電気ストーブは400W〜800Wであり、比較すると省エネである。)
パーソナルに各部は温度環境(例:膝のみ・足元のみ)を温度コントロールとスイッチを備えた温度調整スイッチ(13)で操作する。
前記キャビネット(20)は、机下空間に相応しかつ前方側を開口したもので、前記温熱パネル(1)は、キャビネット(20)の上面(22)と左右両面(21)(23)の下部、奥面(25)又は下面(24))の1以上の内面に設けられる。
発熱シート(12)は、シリコンゴム又はフッ素樹脂をバインダーとしてガラス繊維布にカーボンを焼付け、その左右端に銅箔を設け、通電により遠赤外線放射するものであり、前記面状発熱シート(12)の表面には絶縁性のガードカバーを設け、さらに表面を交換自在な布でカバーしている。
キャビネット(20)の上面(22)は、前方側に切り欠き(220)を設け、下面(24)は、凹カーブ(240)を形成して、実際の机下空間への装填時にデスク、イス、本装置のいずれにも使用の支障のない構成にしている。
温度調整スイッチ(13)は、温熱パネル(1)ごとに取り付けることも、すべての温熱パネル(1)を一括して制御する一つの温度調整スイッチ(13)を取り付けることも可能である。タイマーの使用によるON/OFF機能を設ければ、消し忘れが無くより安全さを増すこともできる。
もとより、暖房手段たる温熱パネル(1)については、パーソナルで極めて少ない消費電力によりムダを回避して主流となりつつある省エネルギー設計を採用し、小面積の大きさにしている。
その付設手段や取付けは、接着、貼付け、スライドレールを設けての差込式、ビス止め、ネジ止め、掛け止めなどが選択できる。
以下、本考案の構成を図1〜図7に示す実施例に基づいて具体的に説明する。
図1は一方を開口した立方体のアルミ製のキャビネット(20)内側の上面(22)、左面(21)、右面(23)に、3つの温熱パネル(1)を、設けたパーソナル暖房装置である。
キャビネット(20)は、一方を足を入れるための開口を備えたもので、セットされるデスク(4)の下の空間形態に合わせた大きさに形成している。
ちなみにこの実施例におけるキャビネット(20)の下面(24)は滑らかな曲線状に凹カーブして形成している。
イスの動きを阻害しないためと、キャビネット(20)の底面が邪魔にならないためである。
また、上面(22)は机に引き出しがあることを想定して、引き出しの「引き出す・閉める」という動作が容易に行えるよう切り欠き(220)を入れている。
このように上面及び下面を形成することで、見た目にもデザイン性に優れ、椅子の出し入れ動作・引き出しの出し入れ動作がしやすい利便性に富んだかたちになっている。
温熱パネル(1)はキャビネット(20)内側のいずれか1面以上に設ける。
勿論、ユーザーの希望・使用する時季・設置する地域など、そのニーズに合わせて任意に温熱パネル(1)の数を変更することが可能である。
キャビネット(20)は、アルミ製であり少なくとも上面(22)又は全体が電気的に接地している。
温熱パネル(1)の温度調整スイッチ(13)は、キャビネット(20)の上面(22)の内側又は左右面(21)(23)の内側に設ける。
図では、見やすく側面内側に温度調整スイッチ(13)を示しているが、上面の内側に設けて、スイッチのON.OFF状態を他人から見えないように配置することも心理的な要請があり、図8のような配置も技術的価値がある。
温熱パネル(1)は、キャビネット(20)内側の底面を除く全面(4面)に設ける実施例2もある。
この実施例2は図示していないが、一連の帯状の温熱パネル(1)を左面(21)、上面(22)、右面(23)に張設し、且つ、奥面(25)に温熱パネル(1)を設けて内側暖房力の増加に適した形態としている。
この実施形態によれば、遠赤外線が机上作業者の足や下半身にもれなく全体に対して放射されるため、厳寒地域において適した形態になっている。
温度調整スイッチ(13)は、全体で1つとする回路構成や、温熱パネル(1)ごとに設けることもできる。
図2は、本考案に係るパーソナル暖房装置のキャビネット(20)を折り畳み自在にした実施例3である。
この実施例3ではまず、下面(24)をはずして右面(23)に寄せ、次に上面(22)をはずして同じく右面(23)に寄せ、最後にこれら3つの面を奥面(25)と左面(21)とで挟み込むようにして収納を図る経過を示したものである。
移設移動しやすく、収納に至便である。折り畳む機構や組み立て方は、特に限定するものではない。
このキャビネット(20)は、折り畳み自在で、机下空間(3)に挿入する際は展開し組み立てて設置することができる。
図3は、本考案に係るパーソナル暖房装置のキャビネット(20)の折り畳みの異なる形態の実施例4である。
この実施例4では左面および右面を、それぞれの面を横断する直線で2分割して2面からなる構成とし、キャビネット(20)の上方又は外側から力を加えて内側に折り込んで収納を図る経過を示したものである。
実施例5は図示していないが、いわゆる平面視でL字型デスクにも適用できるように、キャビネット(20)を平面視でL字型の構成にした実施例がある。
L字型デスクは近年オフィスでよく目にするため、このような平面視でL字型のキャビネット(20)としたパーソナル暖房装置も市場性がある。
本考案に係るパーソナル暖房装置は、据え置き型に限らず、キャビネット上面(22)を吊り具等で机の引き出し底板から吊り下げた構成でもよい。
机の引き出し引押動作に合わせて同時に可動するパーソナル暖房装置も提案することができる。
ほこりや塵がたまりやすい机下空間(3)を清掃する際に、引き出しを引いてキャビネット(20)を机下空間(3)から挿出すれば、楽に清掃を行うことができる。
キャビネット上面(22)を吊り具等で、机の引き出しに付設する場合は、高さの調節ができるものが好ましい。
実施例7は、図4に示すように、前記キャビネット(20)を、面と面とを切り離し分解自在なキットとし、机下空間(3)に挿入する際は組み立てて設置するとともに温熱パネル(1)を付設して設置するものである。
運搬や保管に便利である。
キャビネット(20)は、面と面とが分解自在なキットからなり、机下空間(3)に挿入する際は組み立てて設置する。
実施例8は、図5に示すように、前記実施例7の分解したキットのうち上面(22)と下面(24)の各辺を、机上作業者に面した辺を除く各辺から垂直縁を立設して浅いL字型の縁に仕上げた実施例である。
高さ調節自在な構成の一例を示すものであるが、高さや幅の伸縮自在にする構成はこれに限定するものではない。
図8では、方形の上面(22)と下面(24)の3辺に立縁を設け、その立縁にビス止めの取付孔(14)を設けて、右面又は左面にも一定間隔で数個の取付孔(14)を設けておけば、任意の高さで締め付けて固定することで高さを自由に調節することができるものを示している。
高さの調節は、机下空間の最大限の利用というほかに、デザイン的要請が高く、その空間にマッチした印象を与えるキャビネット(20)の形態は、この考案の大きな特徴でもある。
市販のデスクの机下空間の高さが60cm前後であることを考慮して、60〜67cmで高さを調整するため、ほぼ全てのデスクに対応する。
十分な範囲で伸縮調整自在な構成になる。
実施例9は、図6に示すように、蝶番(26)を用いてキャビネット(20)を折り畳み自在にした構成としたものである。
この実施例は、分解したキットがバラバラになることもない。広げるだけで簡単に組み立て作業も終了するという、利便性を重視したものである。
実施例10は、図7に示すように、本考案のキャビネット(20)の設置対象であるデスクの大きさに着目した構成となっている。すなわち、実施例1の2倍の大きさのキャビネット(20)とすることで、巾が広い机下空間にも対応することができる。もちろん、キャビネット(20)を大きくしたことに伴って、温熱パネル(12)の数を増やせば、暖房力が低下してしまうこともない。
以上実施例1〜10について説明したが、これらは一例にすぎず、ある実施例と他の実施例と組合せたり、デスクの大きさに合わせてキャビネット(20)も大小調製することが可能である。
付設する温熱パネル(1)の数も大きさや形状も自在に変更することが可能なため、実際には任意の様々な本考案によるパーソナル暖房装置の実施形態が存在する。
本考案のパーソナル暖房装置は、パソコンデスク等のデスクの下に目立たないオフィスデザインで設置するものであるが、暖房装置の特性から、オフィスのほかに、医療施設、その他の作業所においても利用しうる。
本考案の暖房装置は、高熱高温を発するものではなく、利便性、効率性、健康性および安全性を兼ね備えるものであるので、主暖房の補助、冷房中のパーソナル暖房、温熱保管庫、小空間温熱など、オフィスだけでなく医療施設・公共施設・販売カウンター等においても使用できる。
本考案に係るパーソナル暖房装置の実施例1を示した使用状態図である。 同じく実施例3を示した折畳みキャビネットからなるパーソナル暖房装置の説明図である。 同じく実施例4を示した折畳みキャビネットからなるパーソナル暖房装置の説明図である。 パーソナル暖房装置の実施例7を示す組み立てキットの説明図である。 同じくパーソナル暖房装置の実施例8を示すキャビネットの分解斜視図である。 同じくパーソナル暖房装置の実施例9を示す蝶番で折り畳み自在にしたキャビネットの一部斜視図である。 同じくパーソナル暖房装置の実施例10を示す実施例1の2倍の大きさのキャビネットの斜視図である。 同じくパーソナル暖房装置の実施例8を示す取付孔(14)を設けて高さ調節自在としたキャビネットの斜視図である。
符号の説明
1 温熱パネル
12 面状発熱シート
13 温度調整スイッチ
14 取付孔
20 キャビネット
21 左面
22 上面
220 切欠き
23 右面
24 下面
240 凹カーブ
25 前面
26 蝶番
3 机下空間
4 デスク





















Claims (10)

  1. 遠赤外線放射する面状発熱シート(12)の裏面を断熱カバーで覆った温熱パネル(1)を、机下空間に相応しかつ前方側を開口した高さ調節自在なキャビネット(20)の内側に1以上設けたことを特徴とするパーソナル暖房装置。
  2. 前記キャビネット(20)の上面(22)は少なくともアルミニウム又はアルミ合金の薄板であることを特徴とする請求項1記載のパーソナル暖房装置。
  3. 前記キャビネット(20)は、全面がアルミニウム又はアルミ合金で作成され、机下空間に相応しかつ前方側を開口した高さ調節自在であり、前記温熱パネル(1)は、表面をガードカバーで覆い、9,8ミクロンの波長の遠赤外線放射をすることを特徴とする請求項1〜請求項2のいずれかに記載のパーソナル暖房装置。
  4. 前記キャビネット(20)は、机下空間に相応しかつ前方側を開口した立方体で、前記温熱パネル(1)を、キャビネット(20)の上面(22)と左右両面(21)(23)の下部、奥面(25)又は下面(24))の1以上の内面に設けたこと徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のパーソナル暖房装置。
  5. 前記面状発熱シート(12)は、シリコンゴム又はフッ素樹脂をバインダーとしてガラス繊維布にカーボンを焼付け、その左右端に銅箔を設け、通電により遠赤外線放射するものであり、前記面状発熱シート(12)の表面には絶縁性のガードカバーを設け、さらに表面を交換自在な布でカバーしたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のパーソナル暖房装置。
  6. 前記キャビネット(20)の上面(22)は、前方側に切り欠き(220)を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のパーソナル暖房装置。
  7. 前記キャビネット(20)の下面(24)は、凹カーブ(240)を形成したことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のパーソナル暖房装置。
  8. 前記キャビネット(20)は、少なくとも上面(22)又は全体が電気的に接地していることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のパーソナル暖房装置。
  9. 前記キャビネット(20)は、面と面とが分解自在なキットからなり、机下空間(3)に挿入する際は組み立てて設置するとともに、温度調整スイッチ(13)を上面(22)の内側又は左右面(21)(23)の内側に設けたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載のパーソナル暖房装置。
  10. 前記キャビネット(20)は、折り畳み自在で、机下空間(3)に挿入する際は展開し組み立てて設置することができることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載のパーソナル暖房装置。






























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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101475330B1 (ko) * 2014-04-21 2014-12-22 홍효석 다기능 온열기
CN108036392A (zh) * 2018-01-17 2018-05-15 闫康宁 取暖器及电脑桌
KR102395634B1 (ko) * 2020-10-29 2022-05-06 방성민 다목적 발열 패드 어셈블리

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