JP3120665B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents

車両用操舵装置

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JP3120665B2
JP3120665B2 JP06257103A JP25710394A JP3120665B2 JP 3120665 B2 JP3120665 B2 JP 3120665B2 JP 06257103 A JP06257103 A JP 06257103A JP 25710394 A JP25710394 A JP 25710394A JP 3120665 B2 JP3120665 B2 JP 3120665B2
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宏明 田中
晃 長谷川
尚 岩崎
和則 香川
正治 山下
弘樹 神戸
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用操舵装置に係り、
特に操舵軸と左右のナックルアームを連結した連結棒と
ベルトによって連結し操舵軸の回転力をベルトを介し
て連結棒へ伝達して移動させる構成の車両用操舵装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】車両の操舵装置のうち、ラックアンドピ
ニオン式の構成のものが一般的に知られている。この種
の操舵装置では、ラックアンドピニオンから成るかじ取
り機構を、シャフトやジョイント機構等によって構成さ
れた操舵軸を介してハンドルに連結した構成となってお
り、全体として剛性が高くハンドルの手応え向上が図れ
る等の利点があるが、反面、ラックやピニオンの構成が
複雑でまたシャフトやジョイント機構等の配置スペース
の制約が大きい等の欠点があった。このため、シャフト
やジョイント機構に代えて、可撓性の長尺体を用いた車
両用操舵装置が提案されている(例えば、特開昭60−
189671号公報)。
【0003】前記公報に示された操舵装置においては、
操舵軸とかじ取歯車とを有歯ケーブルによって連結し、
操舵軸の回転力を有歯ケーブルを介してかじ取歯車へ伝
達して転舵輪を転舵させる構成である。この操舵装置で
は、複雑なジョイント機構を有しないため配置スペース
の制約が少なく、適用の範囲が大幅に拡大する等の種々
の利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報に開示された構造の操舵装置では、操舵軸の回転力を
有歯ケーブルを介してかじ取歯車へ伝達する構成上、有
歯ケーブルには大きな引張力が作用するが、仮にこの大
きな引張力によって有歯ケーブルが部分的にせよ損傷し
た場合には、直ちにこれを確認できる必要がある。この
点、前記公報に開示された構造の操舵装置では、このよ
うな損傷のためのモニター機能を有していない。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、操舵軸の操舵
力を転舵輪へ伝達するためのベルトの損傷状態を、簡単
な構成でかつ低コストにより常にモニターすることがで
きる車両用操舵装置を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の車
両用操舵装置は、操舵軸と左右のナックルアームを連
結した連結棒と、両端部が前記連結棒に連結されると共
に中間部が滑りを阻止された状態で前記操舵軸の端部に
巻き掛けられて前記操舵軸の回転力を前記連結棒に伝達
するベルトと、を備えた車両用操舵装置において、前記
ベルト内には、破裂することにより色素を放出して前記
ベルトの破断箇所を着色する着色剤が埋設されている
とを特徴としている。
【0007】請求項2に係る発明の車両用操舵装置は、
請求項1記載の発明において、さらに、前記ベルト内に
張力作用方向に沿って埋設された連続する導電材と、前
記導電材の両端部において前記導電材に電気的に接続さ
れて前記導電材の両端部間の電気抵抗を検出する抵抗検
出手段と、を備えたことを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1記載の車両用操舵装置では、着色剤が
埋設されたベルトによって操舵軸と連結棒とが連結さ
れ、操舵軸の回転力はベルトを介して連結棒に伝達され
る。
【0009】ここで、ベルトが仮に破断等の損傷状態に
至ると、これに伴って、破断箇所に埋設された着色剤が
破裂して色素が放出される。これにより、ベルトの破断
箇所が着色される。したがって、ベルトの損傷状態を即
座に目視により確認することができる。
【0010】このように、請求項1記載の車両用操舵装
置では、操舵軸の操舵力を転舵輪へ伝達するためのベル
の損傷状態を、簡単な構成でかつ低コストにより常に
モニターすることができる。
【0011】請求項2記載の車両用操舵装置では、導電
材が埋設されたベルトによって操舵軸と連結棒とが連結
され、操舵軸の回転力はベルトを介して連結棒へ伝達さ
れる。またさらに、ベルト内に埋設された導電材の両端
部間の電気抵抗が、抵抗検出手段によって検出されてモ
ニターされる。
【0012】ここで、ベルトが仮に破断等の損傷状態に
至ると、これに伴って導電材も破断される。このため、
導電材の両端部間の電気抵抗が変化し、この導電材の破
断状態すなわちベルトの損傷状態が即座に確認される。
【0013】このように、請求項2記載の車両用操舵装
置では、操舵軸の操舵力を転舵輪へ伝達するためのベル
の損傷状態を、簡単な構成でかつ低コストにより常に
モニターすることができる。また、請求項2記載の車両
用操舵装置では、請求項1記載の発明の構成に加えて、
導電材と抵抗検出手段とを付加するものであるため、仮
に導電材が破断しないような軽微な亀裂等であっても確
実に発見することができ、一層信頼性が向上する。
【0014】
【実施例】図1には本発明の第1実施例に係る車両用操
舵装置10の主要部の構成が示されている。
【0015】操舵装置10では、ハウジング11内に配
置された連結棒12を備えている。この連結棒12は、
図示しないナックルアームに連結されたタイロッド14
を介して車輪16に連結されており、軸線方向に移動す
ることにより、車輪16を転舵することができる。
【0016】連結棒12には、可撓性長尺体としてのベ
ルト18が連結されている。ベルト18は、可撓性を有
した薄肉の長尺体で、長手方向中間部が滑りが阻止され
た状態で操舵軸20に巻き掛けられている。また、ベル
ト18の両端部はそれぞれ連結棒12に連結されてい
る。ここで、ベルト18の内部には、図2に示す如く、
導電材としての複数のワイヤ221 ・・・22n が埋設
されている。各ワイヤ221 ・・・22n は、互いに略
平行に隣接してベルト18の長手方向(すなわち、張力
作用方向)に沿って埋設されている。さらに、各ワイヤ
221 ・・・22 n の両端部には、抵抗検出手段として
の電源24及び電流計26が接続されており、全体とし
て電気回路を構成している。この場合、各ワイヤ221
・・・22 n は互いに電気的に並列接続されている。
【0017】上記構成の車両用操舵装置10では、操舵
軸20はワイヤ221 ・・・22nが埋設されたベルト
18によって連結棒12に連結されており、操舵軸20
の回転力はベルト18を介して連結棒12へ伝達され、
これにより車輪16が転舵される。
【0018】またさらに、ベルト18に埋設されたワイ
ヤ221 ・・・22n の両端部間の全体的な電気抵抗
が、電流計26が検出する電流値に基づいて検知されて
モニターされる。
【0019】ここで、ベルト18が仮に破断等の損傷状
態に至ると、これに伴ってワイヤ221 ・・・22n
うち何れかが破断される。このため、ワイヤ221 ・・
・22n の両端部間の全体的な電気抵抗が増加するよう
に変化し、このワイヤ221・・・22n の破断状態す
なわちベルト18の損傷状態が即座に確認される。
【0020】なおこの場合、測定されるワイヤ221
・・22n の両端部間の全体的な電気抵抗値が所定の値
を越えた場合には警報ランプ等を点灯させるように構成
すると、このベルト18の損傷状態を一層確実に乗員に
知らせることができる。
【0021】このように、本実施例に係る車両用操舵装
置10では、操舵軸20の操舵力を車輪16へ伝達する
ためのベルト18の損傷状態を、簡単な構成でかつ低コ
ストにより常にモニターすることができる。
【0022】なお、本第1実施例においては、ベルト1
8内に埋設されたワイヤ221 ・・・22n が互いに電
気的に並列接続された構成としたが、これに限らず、図
3に示すベルト19の如く、埋設されたワイヤ28が電
気的に直列接続された構成としてもよい。この場合に
は、ワイヤ28の何れかの部位が破断することにより電
気抵抗が無限大になるため、一層確実にベルト19の損
傷をモニターすることができる。
【0023】次に、図4(A)、(B)には本発明の第
2実施例に係る操舵装置30に用いられたベルト32の
構成が断面図にて示されている。
【0024】このベルト32では、破裂時に色素を放出
する着色剤が封入されたマイクロカプセル34が多数埋
設されている。なお、このようなマイクロカプセル34
に限らず、破裂時の色素を放出するものであれば繊維状
に構成された着色剤であってもよい。
【0025】このベルト32が用いられた操舵装置30
では、図4(B)に示す如くベルト32が仮に破断等の
損傷状態に至ると、これに伴って、破断箇所に埋設され
たマイクロカプセル(着色剤)34が破裂して色素が放
出され、ベルト32の破断箇所が着色される。したがっ
て、ベルト32の損傷状態を即座に目視により確認する
ことができる。この場合、外観の通常の目視検査によっ
ては発見し難い軽微な亀裂等がベルト32に生じた場合
であっても、この亀裂箇所が着色されることで確実に発
見することができる。
【0026】このように、本第2実施例に係る車両用操
舵装置30では、操舵軸20の操舵力を車輪16へ伝達
するためのベルト32の損傷状態を、簡単な構成でかつ
低コストにより常にモニターすることができる。
【0027】なお、前記第1実施例のベルト18、19
におけるワイヤ22、28の構成と、前記第2実施例の
ベルト32におけるマイクロカプセル(着色剤)34の
構成とを、共に適用して構成することも可能である。こ
の場合には、仮にワイヤ(導電材)22、28が破断し
ないような軽微な亀裂等であっても確実に発見すること
ができ、一層信頼性が向上する。
【0028】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る車両用操
舵装置は、操舵軸の操舵力を転舵輪へ伝達するための
ルトの損傷状態を、簡単な構成でかつ低コストにより常
にモニターすることができるという優れた効果を有して
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る操舵装置の全体構成
を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る操舵装置に適用され
たベルトのワイヤの配列状態を示す平面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る操舵装置に適用され
たベルトのワイヤの配列状態の他の例を示す平面図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例に係る操舵装置に適用され
たベルトの概略断面図である。
【符号の説明】
10 操舵装置 12 連結棒 14 タイロッド 16 車輪 18 ベルト 19 ベルト 20 操舵軸 22 ワイヤ(導電材) 24 電源(抵抗検出手段) 26 電流計(抵抗検出手段) 28 ワイヤ(導電材) 30 操舵装置 32 ベルト 34 マイクロカプセル(着色剤)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 香川 和則 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 山下 正治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 神戸 弘樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−20949(JP,A) 特開 昭59−154354(JP,A) 実開 昭60−16674(JP,U) 実開 昭60−183674(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 3/02 B62D 5/18 B62D 7/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵軸と左右のナックルアームを連結
    した連結棒と、両端部が前記連結棒に連結されると共に
    中間部が滑りを阻止された状態で前記操舵軸の端部に巻
    き掛けられて前記操舵軸の回転力を前記連結棒に伝達す
    るベルトと、を備えた車両用操舵装置において、前記ベルト内には、破裂することにより色素を放出して
    前記ベルトの破断箇所を着色する着色剤が埋設されてい
    ことを特徴とする車両用操舵装置。
  2. 【請求項2】 さらに、 前記ベルト内に張力作用方向に沿って埋設された連続す
    る導電材と、 前記導電材の両端部において前記導電材に電気的に接続
    されて前記導電材の両端部間の電気抵抗を検出する抵抗
    検出手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載の 車両用操舵装
    置。
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