JP3119513U - 携帯式光子照射装置 - Google Patents

Abstract

【課題】人体曲線又は人体工学の設計に適合する一方、照射の時に体の被照射部と密接でき、また、手で持ち易く、直ぐ疲れるようなことはない携帯式光子照射装置の提供。
【解決手段】主体４と、電池収納チャンバー５と、スイッチ６と、凹溝７と、発光素子７１とを含む。主体は天井面と底面と両側の周面を有し、底面に体の曲線と密接するように体の曲線に応じる底面凹部４２１が形成される。電池収納チャンバーは主体の天井面の下半部に設けられ、少なくとも一つの電池を収納する。スイッチは人差し指で押し易くするように主体の天井面の上半部に設けられる。凹溝は主体の底面に設けられ、且つ、底面凹部内に位置される。発光素子は凹溝の溝底内に設置される。主体を手で持ち且つその凹溝の溝口で体の被照射部を覆うことにより、スイッチを押した後に、発光素子が被照射部に照射することを有効に制御できる。
【選択図】図３Ａ

Description

本考案は、携帯式光子照射装置に係わり、特に、手で持って、使用者がこれで体の被照射部を覆い易くするよう、美容及び医療効果のある光子照射を行う照射装置を指すものである。

従来の光変調法(photomodulation)は、医療用途、例えば、美容、網膜病気治療などに使用されたが、大型機器のみに限られている。

例えば、米国特許No.6,063,108に掲示された低エネルギ光子医療(Low Energy PhotonTherapy, LEPT)装置及び方法は、動物の壊れた体組織に対して図１に示されるアレイ式光源１０で照射し治療効果を得るものであって、該特許に掲示された装置は、電源と、様々なフォトパラメータ及び医療用プロトコル(protocol)が保存されるCPUと、検出器とを含み、複数の光制御パラメータを光源１０の制御端に供給し、発生する光の射線が、ある範囲の波長内に特定の治療効果を持たせる。該特許に掲示された医療効果のある光波長は、360nm〜440nm、630nm〜700nm、740nm〜760nm、或いは800nm〜1100nmの範囲内である。

また、例えば、米国特許No.6,645,230に記載された医療効果のある光源及び実施形態では、掲示された光波長は、550nm〜660nmの範囲内に限られ、その装置の実施形態は、図２Ａ及び図２Ｂに示される様々な態様であれば良く、その光子医療装置中の光源２０は、体２２の一部或いは全部を覆うことが出来る。

携帯式光子照射装置（図を示さず）が既に公開されているが、いずれも、人体工学に適合せず、使用者が手で持ち難く、手で長時間持ち照射した後に使用者の手が疲労し易く、さらに痛みまでも伴う。また、照射する時に被照射部からある短い距離離さなければならないので、確かに存在感はなく、さらに知覚されず、被照射者は、照射される位置が正確か外れているかを明確に知ることが出来ず、照射位置がずれ易いほか、ずれの後も被使用者に知覚或いは発覚され難く、医療効果が大いに損なわれる。

米国特許No.6,497,719を例とする携帯照射式の創作は、主に、櫛形発射器で毛髪を避けて、頭皮にレーザ光を直接照射し毛髪成長を刺激する装置及び方法を掲示している。該装置全体は、下ケースと上ケースでそれぞれ突き合わせて覆われ、両列の櫛形部と、レーザモジュールと、スイッチ装置と、カップリングアセンブリ(coupling assembly)とを含み、最後に、レーザ分岐器(splitter)／反射器(reflector)よりレーザ光を櫛形部に導入し、且つ、櫛形部の溝に沿って出射させる。

しかし、これらの手持ち可能な従来の技術は、レーザを光源として毛髪成長を刺激し、且つ、皮膚組織を破壊し更に成長を促進させることにより所望の目的を達成するが、熱効果の問題があり、使用者が不当に使用すると、皮膚熱傷の危険があり、且つ、櫛形部分の疎密配布の問題で、照射部が患部を均一に覆うことが出来ない欠点もある。

また、従来では、医療効果のある光波長範囲を用いる光子調節装置は、大型医療用機器或いは高価なメータに適応され、一般の医療美容或いは保健用途に通用できない。また、従来の光子調節装置は、照射面積を規定、制御していないため、正確な光子線量(dose)を制御できない。本考案の出願人の一人の関連技術（発明特許として別に出願中）では、COB(Chip on Board)設計の光源を応用して、携帯式光子線量調節装置を設計し、設置した設定コントローラにより、前記装置に対し電源、光子パワー、照射時間、照射面積、光源制御及び様々な照射モードなどを設定し、該出願人の関連技術の携帯式医療美容用光子線量調節装置の目的を達成する。本考案の光子照射装置は、該出願人の関連技術を応用しており、光子線量を正確に制御できない問題はない。

本考案の「携帯式光子照射装置」は、人体曲線及び／又は人体工学の設計に適合する一方、照射の時に体の被照射部と密接でき、また、手で持ち易く、直ぐ疲れるようなことはない。

さらに、本考案の「携帯式光子照射装置」は、凹溝及び溝口に形成される一周のフランジにより、使用者が被照位置を知覚し易くなり、使用時に位置ずれがあっても分からないことは決してない。

さらに、本考案の「携帯式光子照射装置」は、パワーが高い発光素子のCOB（Chip on Board）設計で、全体の幅及び高さを減少したことで、手で持ち易くなり、特に、手の平が小さい女性使用者にとって使い易くなる。

さらに、本考案の「携帯式光子照射装置」は、内蔵電池及び外部電源を同時に使用することにより電源を供給でき、内蔵電池又は外部電源で電源を供給することを自由に選ぶことが出来る効果があり、且つ、外部電源を使用する時に、その電源線が光子照射装置の下側に接続されることで、操作を邪魔しない。

さらに、本考案の「携帯式光子照射装置」は、照射端口（その開口は異なる）を有する組立部材の設計により、異なる面積の体の被照射部に合せて使用できる。

前記の問題を解決するために、本考案は、天井面と底面と両側の周面を有し、前記底面に体の曲線に応じる底面凹部が形成される主体と、前記主体の天井面の下半部に設けられ、少なくとも一つの電池を収納する電池収納チャンバーと、前記主体の天井面の上半部に設けられるスイッチと、前記主体の底面に設けられ、且つ、前記底面凹部内に位置される凹溝と、前記凹溝の溝底内に設置される少なくとも一つの発光素子と、を含み、前記主体を手で持ち、その凹溝の溝口で体の被照射部を覆うことにより、スイッチを押した後に、発光素子が被照射部に照射することを有効に制御できる。

以下に本考案に関わる詳細な説明及び添付図面を参照することにより、本考案の特徴及び技術内容を深く且つ具体的な理解できる。

図３〜図７に示されるように、本考案は、主体４と、電池収納チャンバー５と、スイッチ６と、凹溝７と、少なくとも一つの発光素子７１とを備え、さらに組立部材８と電源プラグ９１を有する電源アダプタ９とを含む携帯式光子照射装置を提供する。

該主体４は、天井面４１と底面４２と両側４３を有する周面を備える。前記底面４２は、体と密接するように、体の曲線に応じる底面凹部４２１を形成している。さらに、該主体４の両側うちの一方側４３は、第一の凹部４３１を形成し、該第一の凹部４３１は、手の平の曲線に対応し、右手で握持することを言えば、右親指が第一の凹部４３１内に収まり握りやすくなる。また、該主体４の両側うちのもう一方側４３は、さらに第二の凹部４３２をも形成でき、該第二の凹部４３２は、手の平の曲線に対応し、右手で握持することを言えば、右人差し指以外の他三つの指が第二の凹部４３２内に収まり握りやすくなる。

該電池収納チャンバー５は、該主体天井面４１の下半部に設置され、該電池収納チャンバー５には、少なくとも一つの電池５２が収納され、該電池収納チャンバー５の上方は、さらに電池蓋５１で覆われる。前記電池５２は、図に示される一般の電池或いは充電電池４２の外に、他の例えば、リチウム電池、ニッケル電池或いは水素電池などであっても良い。

該スイッチ６は、該主体４の天井面４１の上半部に設置され、該主体４を手で握持する時に、残る人差し指で押え易くすることが出来る。

該凹溝７は、図７を参照すると、該主体４の底面４２に設けられ、且つ、該底面凹部４２１内に位置される。該凹溝７の溝口７２は、さらにフランジ７２１を有し、且つ、該フランジ７２１が、該凹溝７の溝口７２の輪郭に応じて一体に形成されることで、使用者が被照射位置を知覚し易くなる。

該発光素子７１は、図７を参照すると、前記凹溝７の溝底内に設置され、且つ、該発光素子７１が主体４内に設けられる制御回路（図に示さず）を経て、前記電池５２及びスイッチ６に電気的に接続することにより、該スイッチ６を押した後に、該発光素子７１が被照射部に制御的に（図に示されない制御回路の制御により）照射し、継続照射方式か、点滅式照射方式か、さらに、ある設定時間を照射した後に照射を自動的に停止することができる。

該発光素子７１は、COB設計型のパワーの高い発光素子７１であり、全体の幅及び高さを減少することで、手で持ち易くなり、特に、手の平が小さい女性使用者にとって使い易くなる。

さらに、商用電源に接続する電源アダプタ９と照射口径を縮小する組立部材８とを含むことが好ましい。

該電源アダプタ９は、商用電源や他の電源供給器に接続し、また、電源線あるいは整流器の電源アダプタ９であっても良く、その一端は電源プラグ９１を有し、且つ、該主体４の多数周縁のうちの下側に、さらに、電源挿入孔４６が設けられ、前記電源プラグ９１が、該主体４の電源挿入孔４６内に挿入し電源供給される。電源挿入孔４６が主体４の多数周縁のうちの下側に設けられるため、操作を邪魔しない効果を得られる。

図７を参照すると、本考案の該実施例の光子照射装置は、さらに、照射口径を縮小又は調整する組立部材８を含む。該組立部材８は、貫通状且つそれぞれ連通する大径柱体及び小径柱体（図に示されず）を含む。該大径柱体の一部或いは全部が、雄ねじを有し、凹溝７の内側に、それぞれ螺着するように、対応する雌ねじを有する。このほか、該組立部材８が、図７に示されるように、中空の組立部８１及び中空且つ照射端口８２１が開設される変形部８２を有する形状である。該組立部８１は、該主体４の凹溝７内に組み付けられ、発光素子７１の光線が照射端口８２１から出射でき、また、該組立部８１が雄ねじを有し、凹溝７の内側にも、対応する雌ねじを有する。よって、該組立部材８を自由着脱し易くなり、交換便利な効果を有する。また、変形部８２が、円錐形或いは角錐形であれば良く、各該円錐形或いは角錐形の変形部８２の自由端は、前記照射口径が縮小される照射端口８２１を形成しており、小さい面積の体の被照射部に合せて使い易くなることは、明らかである。

図８は本考案の光子照射装置のもう一つの該実施例であり、図８を参照すると、さらに、前記図７中の組立部材８内に集光素子８３（或いは、図に示されなく、集光素子を有する集光モジュール）を追加する。発光素子７１のパワーが固定されるため、組立部材８を取付けた後に、発行素子７１と体の被照射部との間の距離がそれに応じて増加され、被照射部に照射される照度が、組立部材８が取り付けされない時の照度より小さく、両者の間の照度を同一に近くさせるため、組立部材８内に集光素子８３を取り付ける。該集光素子８３は、集光効果を有するレンズであれば良い。よって、集光した後に体の被照射部に照射される照度を、組立部材８が取り付けされない時の照度と同一に近くさせることができる。該集光素子８３が組立部材８の組立部８１内に取り付けられることは、好ましい。

（創作特徴及び利点）
１．これらの底面凹部４２１により、体の曲線と密接し易くなり、体の曲線に合せて、光子照射時の所望効果を達成する。
２．第一、第二の凹部４３１、４３２及びスイッチ６の所在位置により、右手で握持することを言えば、右親指が第一の凹部４３１内に収まり握りやすくなり、また、人差し指もスイッチ６を押し易くなり、さらに、他三つの指が第二の凹部４３２内に収まり握りやすくなり、手で持ち易くなる人体工学に適合する効果を達成できる。
３．これらの凹溝７により、発光素子７１と体の被照射部との間に所定の距離（凹溝の深さ）を保持でき、従来のようにフライ照射しなければならないことが確かに無くなり、体の被照射部に直接的に接触でき、照射位置がシフトされることはない。
４．これらの凹溝７により照射する溝口７２は、一周のフランジ７２１を有し、これによって、使用者が被照射位置を知覚することが出来、使用時にずれが分からないようなことは無い。
５．パワーが高い発光素子のCOB(Chip on Board)設計で、主体４の幅及び高さを減少したことで、手で持ち易くなり、特に、手の平が小さい女性使用者にとって使い易くなる。
６．該電源挿入孔４６及びその関連設計により、電気使用時に内蔵電池及び外部電池を使用でき、且つ、該電源挿入孔４６が主体４の多数周縁のうちの下側に設けられるため、操作を邪魔することはない。
７．これらの組立部材８により、小さい面積の体の被照射部に合せて使用し、且つ、異なる面積の被照射部に合せて、照射端口８２１が相応な大きさである組立部材８を選択し組み合せて使用でき、その効果が大幅に向上される。

以上のように、本考案が提供する携帯式光子照射装置は、従来の技術の前記欠点を確かに解決でき、高度な実用価値を有する新規な創作であって、効果が増進される進歩性を備え、フルに実用新案の要件を満たす。

なお、前記の説明は、単に本考案の好ましい実施例に過ぎなく、本考案の実用新案登録請求の範囲を局限するものではなく、いずれの当該分野における通常の知識を有する専門家が本考案の分野の中で、適当に変更や修飾などを実施できるが、それらの実施のことが本考案の主張範囲内に納入されるべきことは言うまでもないことである。

従来の低エネルギー光子医療装置の光源を示す図である。 従来の医療装置の実施例を示す図（一）である。 従来の医療装置の実施例を示す図（二）である。 本考案の光子照射装置及びその電源アダプタを示す斜視図である。 本考案の電源アダプタを含まない光子照射装置を示す側面図である。 本考案の電源アダプタを含まない光子照射装置を示す平面図である。 図４による本考案の光子照射装置を示す底面図である。 図４による本考案の光子照射装置を示す側面図である。 本考案の電源アダプタを含まない光子照射装置を示す側面図であり、組立部材との接続関係を示す。 本考案の光子照射装置のもう一つの実施例であり、電源アダプタを含まない時の側面図である。

符号の説明

４ 主体
５ 電池収納チャンバー
６ スイッチ
７ 凹溝
８ 組立部材
９ 電源アダプタ
１０、２０ 光源
２２ 体
４１ 天井面
４２ 底面
４３ 主体両側
４６ 電源挿入孔
５１ 電池蓋
５２ 電池
７１ 発光素子
７２ 溝口
８１ 組立部
８２ 変形部
８３ 集光素子
９１ 電源プラグ
４２１ 底面凹部
４３１ 第一の凹部
４３２ 第二の凹部
７２１ フランジ
８２１ 照射端口

Claims (7)

1. 天井面と底面と両側の周面を有し、前記底面に体の曲線に応じる底面凹部が形成される主体と、
   前記主体の天井面の下半部に設けられ、少なくとも一つの電池を収納する電池収納チャンバーと、
   前記主体の天井面の上半部に設けられるスイッチと、
   前記主体の底面に設けられ、且つ、前記底面凹部内に位置される凹溝と、
   前記凹溝の溝底内に設置される少なくとも一つの発光素子と、を含み、
   前記主体を手で持ち、その凹溝の溝口で体の被照射部を覆うことにより、スイッチを押した後に、発光素子が被照射部に照射することを有効に制御できることを特徴とする携帯式光子照射装置。
2. 前記主体両側うちの一方側は、さらに、手の平の曲線に対応する第一の凹部を形成することを特徴とする請求項１記載の携帯式光子照射装置。
3. 前記発光素子は、COB式の発光素子であることを特徴とする請求項１記載の携帯式光子照射装置。
4. 前記凹溝の溝口は、さらにフランジを有することを特徴とする請求項１記載の携帯式光子照射装置。
5. さらに、中空の組立部及び中空且つ照射端口が開設される変形部を有する組立部材を含み、前記組立部は、前記主体の凹溝内に組み付けられることを特徴とする請求項１記載の携帯式光子照射装置。
6. 前記組立部材内には、さらに、集光素子が設けられることを特徴とする請求項５記載の携帯式光子照射装置。
7. 前記集光素子が、前記組立部材の組立部内に設けられることを特徴とする請求項６記載の携帯式光子照射装置。
   

Images