JP3118962U - 工具ホルダ - Google Patents

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政一 松本
正博 田口
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Abstract

【課題】切削工具の刃先振れを小さい力で容易に修正できるとともに高い振れ修正精度を安定に維持でき、かつホルダの先端形状をコンパクト化できる刃先振れ修正機能付きの工具ホルダを提供する。
【解決手段】ホルダ本体31の筒状支持部313の外周に嵌合されたリング部材331に設けた操作部材333を回転して振れ修正修正用鋼球334の止め部材332の後端面332bへの押圧力を加減することにより、支持部313はフランジ部312との連接基部313cを支点にして切削工具29の刃先振れがゼロに近づくようにラジアル方向に弾性変形される構成した。また、切削工具29を焼ばめしたチャック部材32をホルダ本体31着脱可能にする。
【選択図】 図1

Description

本考案は、工作機械の主軸にホルダを介して装着された切削工具の刃先振れを修正することができる工具ホルダに関し、特に小径なエンドミルなどの切削工具をアダプタを介してホルダ本体に着脱可能に挿着できるようにした刃先振れ修正機構付きの工具ホルダに関するものである。
工作機械加工において、高精度の加工を実現するには、切削工具の取付け精度を高精度に維持する必要がある。
一般に切削工具を工具ホルダでチャッキングする場合の精度は、切削工具のチャック部分から刃先方向へ所定距離離れた先端の振れ精度を指標としており、高精度の工具ホルダであっても、その振れ精度は3〜5μmである。すなわち、バニッシングリーマやドリルまたはエンドミル等の切削工具のホルダに高精度のチャックを用いても工具の刃先の振れを限りなくゼロに近づけることは困難である。そこで、工具の刃先の振れを修正できる工具ホルダが提案され実用に供されている。
従来の刃先振れ修正機構付き工具ホルダについて、図面を参照して説明する。
図1は従来における刃先振れ修正機構付き工具ホルダの一例を示す一部切り欠きの側面図である。
図1において、工具ホルダ1は、図示省略の工作機械の主軸に装着されるテーパ付きシャンク部2と、このシャンク部2の大径側端に形成された掴持用のフランジ3と、このフランジ3の反シャンク部側端に軸線を一致させて一体に設けられたアーバ4とを有し、このアーバ4の先端部にはコレットチャック5によりドリル等の切削工具6が取り付けられている。
また、前記アーバ4のフランジ3との連接部分にはアーバ4より径の大きい段部4aが形成され、この段部4aには刃先振れ修正機構を構成する回転リング7が回転可能に嵌合されている。この回転リング7の段部4aと対向する箇所には固定ボルト8が半径方向に貫通して螺合され、この固定ボルト8により回転リング7が段部4aに固定されている。さらに、前記回転リング7のアーバ4の根元部分と対向する円周方向の4箇所には刃先振れ修正ねじ9がそれぞれ半径方向に貫通して螺合されている。
このような工具ホルダ1において、切削工具6の刃先振れを修正する場合は、切削工具6がチャッキングされた工具ホルダ1のシャンク部2を工作機械の主軸に装着し、次に切削工具6の先端外周面にテストインジケータ10を押し当てて主軸の回転中におけるテストインジケータ10の読みの最大差を切削工具6の刃先振れとして測定するとともに、この測定値から切削工具6の刃先振れが一番高くなる角度位置を検出する。その後、主軸の回転を止めて回転リング7を回転し、その刃先振れ修正ねじ9の1つを刃先振れの一番高くなった角度位置と対応するアーバ4の根元部分に合わせ、この位置に回転リング7を固定ボルト8より固定する。しかる後、刃先振れの一番高くなった角度位置のアーバ根元部に合わせた刃先振れ修正ねじ9を締付けることにより、アーバ4を修正ねじ9の締付け方向に弾性変形させて切削工具6の刃先の芯ずれをその刃先振れが限りなくゼロに近づくように、テストインジケータ10を見ながら修正する。これにより、切削工具6の刃先振れを修正できる。
次に、図2により従来の刃先振れ修正機構付き工具ホルダの他の例について説明する。図2は従来における刃先振れ修正機構付き工具ホルダの他の例を示す一部の切り欠き側面図である。
この図2において、工具ホルダ12は、図示省略の工作機械の主軸に装着されるテーパ付きシャンク部13と、このシャンク部13の大径側端に形成された掴持用のフランジ14と、このフランジ14の反シャンク部側端に軸線を一致させて一体に設けられたアーバ15とを有し、このアーバ15の先端部にはコレットチャック16によりドリル等の切削工具17が取り付けられている。
また、図2において、18は前記工具ホルダ12にコレットチャック16によりチャッキングされた切削工具17の刃先の振れを修正する振れ修正器であり、この振れ修正器18は、アーバ15の先端部外周及びコレットチャック16のロックナット161の外周に着脱可能に装着されるリング部材181と、このリング部材181にリング部材181を半径方向に貫通するように螺合された押しねじ182とを備えている。
このような振れ修正器18を用いて切削工具17の刃先振れを修正する場合は、まず、切削工具17がチャッキングされた工具ホルダ12のシャンク部13を工作機械の主軸に装着し、切削工具17の先端外周面にテストインジケータ19を押し当てて主軸の回転中におけるテストインジケータ19の読みの最大差を切削工具17の刃先振れとして測定するとともに、この測定値から切削工具17の刃先の振れが一番高くなる角度位置を検出する。その後、主軸の回転を止めてリング部材181を回転し、その押しねじ182を刃先振れの一番高くなった角度位置と対応するロックナット161の外周部位に合わせ、この外周部位を押しねじ182の締付けにより矢印方向に加圧することで、切削工具17の刃先の芯ずれをその刃先振れが限りなくゼロに近づくように、テストインジケータ19を見ながら修正する。これにより、切削工具17の刃先振れを修正できる。そして、振れの修正終了後は、振れ修正器18を工具ホルダ12から取り外す。
しかしながら、図1に示す工具ホルダ1では、アーバ4の根元部分に設けた刃先振れ修正機構の修正ねじ9によりアーバ4の根元部分をアーバ4のラジアル方向から押圧してアーバ4をラジアル方向に弾性変形させることで工具の刃先の芯ずれを修正するものであるため、刃先の振れ修正に大きな力が必要になる。したがって、このような従来の刃先振れ修正方式は小径刃物用の工具ホルダにしか適用できないという不具合があった。
また、図2に示す工具ホルダ12では、刃先の振れが修正された後に振れ修正器18を工具ホルダ12から取り外す方式になっているため、折角修正した刃先が元の振れ位置に戻ってしまう場合があり、刃先の振れ修正位置を安定に維持できないという問題がある。
本考案の目的は、切削工具の刃先振れを小さい力で容易に修正できるとともに高い振れ修正精度を安定に維持でき、かつホルダの先端形状をコンパクト化できる刃先振れ修正機能付きの工具ホルダを提供することにある。
請求項1の考案は、工具の刃先振れを修正可能にした工具ホルダであって、工作機械の主軸への装着用シャンク部と、前記シャンク部の一端に該シャンク部の中心軸と軸線を一致して設けられたフランジ部と、前記フランジ部の反シャンク部側に該フランジ部の中心軸と軸線を一致して反シャンク部側方向へ延在するように設けられた筒状の支持部とを有するホルダ本体と、前記支持部に着脱可能に結合される結合部及び前記結合部の一端に設けられ前記支持部の先端面に当接するフランジと、前記フランジの反支持部側に該結合部の中心軸と軸線を一致して反支持部側方向へ所定の長さに設けられた工具装着用のアーバ部とを有するチャック部材と、前記支持部の外周に回転可能に嵌合されたリング部材と、前記支持部に設けられ前記リング部材を前記支持部に保持する止め部材と、前記リング部材に該リング部材を半径方向に貫通するようにして該半径方向の軸線廻りに回転可能に設けられた刃先振れ修正用の偏心カム部を有する操作部材と、前記操作部材の偏心カム部に一端が当接し他端が前記フランジ部の前端面もしくは前記リング部材の端面に当接するようにして前記リング部材に前記支持部の中心軸と平行な方向に移動可能に設けられた振れ修正部材とを備え、前記操作部材を回転して前記振れ修正部材を前記フランジ部の前端面もしくは前記リング部材の端面に押圧される方向へ移動してその押圧力を加減することにより前記支持部を工具の刃先振れがゼロに近づくようにラジアル方向に弾性変形するよう構成したことを特徴とする。
請求項2の考案は、請求項1記載の工具ホルダにおいて、前記振れ修正部材は円柱状のピン及び鋼球の何れかであることを特徴とする。
請求項3の考案は、請求項1記載の工具ホルダにおいて、前記リング部材は前記操作部材が設けられることによるリング部材の回転バランスを取るためのバランス部材を備えることを特徴とする。
請求項4の考案は、請求項1または3記載の工具ホルダにおいて、前記リング部材は該リング部材を前記支持部に固定するためのロックねじを備えることを特徴とする。
請求項5の考案は、請求項1記載の工具ホルダにおいて、前記チャック部材の結合部は前記フランジ側から反フランジ方向に行くに従い外周径が小さくなるテーパ付きシャンクから構成され、前記支持部は前記テーパ付きシャンクに対応するテーパ穴を有し、前記テーパ付きシャンクを前記テーパ穴に嵌合した後前記ホルダ本体内に設けたドローボルトを前記テーパ付きシャンクの後端に螺合して前記フランジが前記支持部の先端面に圧接されるまで締め付けることにより前記チャック部材を前記ホルダ本体に固定するように構成したことを特徴とする。
請求項6の考案は、請求項1または5記載の工具ホルダにおいて、前記止め部材は前記支持部に形成した雄ねじ部に螺合することによりねじ結合され、さらに前記止め部材は前記フランジの外周面に形成した雄ねじ部に螺合することにより前記フランジにもねじ結合されることを特徴とする。
請求項7の考案は、請求項1記載の工具ホルダにおいて、前記チャック部材の結合部は外周面に雄ねじ部を有する円柱体から構成され、前記支持部は前記円柱体の雄ねじ部が螺合される雌ねじ部を有し、前記円柱体の雄ねじ部を前記雌ねじ部に螺合して前記フランジが前記支持部の先端面に圧接されるまで締め付けることにより前記チャック部材を前記ホルダ本体に固定するように構成したことを特徴とする。
請求項8の考案は、請求項4記載の工具ホルダにおいて、前記リング部材には前記ロックねじが螺合される雌ねじ穴が形成され、前記雌ねじ穴の前記リング部材の外周寄りのねじ山はつぶされた形に加工されていることを特徴とする。
請求項9の考案は、請求項2記載の工具ホルダにおいて、前記フランジ部の前端面もしくは前記リング部材の後端面に当接する前記振れ修正用鋼球は一部に平坦な押圧面を有していることを特徴とする。
請求項10の考案は、請求項1、5または7の何れかに記載の工具ホルダにおいて、前記チャック部材のアーバ部に前記切削工具のシャンクが焼ばめによりチャッキングされることを特徴とする。
本考案にかかる刃先振れ修正機構付きの工具ホルダによれば、ホルダ本体の筒状支持部に嵌合されたリング部材の操作部材を回転して、フランジ部の前端面もしくはリング部材の後端面に対する振れ修正部材の押圧力を加減することにより支持部を工具の刃先振れがゼロに近づくようにラジアル方向に弾性変形するよう構成したので、チャック部材に保持された切削工具の刃先振れを小さい力で修正できるとともに、高い振れ精度を安定に維持することができる。
また、本考案によれば、切削工具をチャッキングするチャック部材は、そのテーパ付きシャンクを支持部のテーパ穴に嵌合し、かつそのランジを支持部の先端面に圧接させる二面拘束の結合構造にしたので、チャック部材とホルダ本体の結合剛性を大きくできる。
また、本考案によれば、止め部材を支持部にねじ結合するとともにチャック部材のフランジにもねじ結合する構成にしたので、操作部材を回転操作した時の振れ修正部材の押圧力が止め部材を介してチャック部材に作用し、チャック部材のラジアル方向への弾性変形が容易になる。
また、本考案によれば、チャック部材のアーバ部に切削工具のシャンクを焼ばめによりチャッキングするようにしたので、チャック部材を含む工具ホルダの先端形状がコンパクトかつスリムになり、加工物との干渉をなくすことができる。
また、本考案によれば、チャック部材はホルダ本体に着脱可能に取り付けられる構成になっているため、重切削用工具や仕上げ用工具をチャッキングしたチャック部材を用途に応じてホルダ本体に対し容易に交換でき、これにより、単一の工具ホルダを共用化することができる。
以下、本考案にかかる工具ホルダの実施の形態1について、図面を参照して説明する。
図3は本実施の形態1における刃先振れ修正機構付き工具ホルダの縦断側面図、図4は図3の4−4線に沿う拡大断面図、図5(A)は本実施の形態1における刃先振れ修正機構のカムと振れ修正用鋼球を拡大して示す側面図、図5(B)は図5(A)のB−B線に沿う拡大断面図である。
(実施の形態1)
図3において、エンドミルなど切削工具29を掴持する工具ホルダ30は、中空のホルダ本体31、切削工具29を保持するチャック部材32、及び切削工具29の刃先振れ修正機構33などを備えている。
ホルダ本体31は、図3に示すように、図示省略の工作機械の主軸に挿着されるテーパ付きのシャンク部311と、このシャンク部311の大径側端部に形成した把持用のフランジ部312と、このフランジ部312の反シャンク部側にシャンク部311の中心軸と軸線を一致して反シャンク部側方向へ延在するように設けられた、フランジ部312より小さい径の筒状の支持部313とを備える。また、支持部313の軸心部には、その先端面313aからフランジ部312の領域まで延在するテーパ穴314が同心に形成され、このテーパ穴314は、支持部313内の先端面313aからフランジ部312の領域に行くに従い内周径が小さくなるテーパ形状を有している。
チャック部材32は、図3に示すように、支持部313のテーパ穴314に着脱可能に嵌合されるテーパ付きシャンク321(特許請求の範囲に記載した結合部に相当する)と、このテーパ付きシャンク321の大径側端に一体に設けられ支持部313の先端面313aに当接するフランジ322と、フランジ322の反テーパ付きシャンク側にテーパ付きシャンク321の中心軸と軸線を一致して反テーパ付きシャンク側方向へ所定の長さに延在して設けられた工具装着用のアーバ部323とを備える。また、アーバ部323の中心軸線部には、アーバ部323の先端からフランジ322の方向に延在する所定深さの焼ばめ(または圧入用)のテーパ穴324が形成されており、このテーパ穴324には切削工具29のテーパシャンク29aが焼ばめ(または圧入)によってチャッキングされている。
ホルダ本体31内の軸心部には、ホルダ本体31の後端側から挿入されたドローボルト34が配置されており、テーパ穴314内に嵌合されたテーパ付きシャンク321の後端部に形成した雌ねじ部321aにこのドローボルト34を螺合してフランジ322が支持部313の先端面313aに圧接されるまで締め付けることにより、チャック部材32をホルダ本体31に固定できるようになっている。
刃先振れ修正機構33は、リング部材331、止め部材332、刃先振れ修正用の操作部材333、刃先振れ修正用の鋼球334(特許請求の範囲に記載した振れ修正部材に相当する)などを備えている。
リング部材331は支持部313の外周にその周廻り方向に回転できるように嵌合されるもので、フランジ部312と支持部313との外径差に相当する厚さを有する矩形状断面を呈している。また、このリング部材331の矩形状断面箇所には、図3,図4,及び図5(A)に示すように、リング部材331の半径方向に貫通する所望径の円筒状の嵌合穴331aと、この嵌合穴331aと連通し、かつ矩形状断面箇所を支持部313の中心軸と平行な方向に貫通するガイド穴331bがそれぞれ形成されている。この嵌合穴331aには前記刃先振れ修正用の操作部材333がリング部材331の半径方向の軸線廻りに回転可能に嵌合され、ガイド穴331bには前記鋼球334がガイド穴331bに沿って移動可能に嵌合されている。
止め部材332は、図3に示すように、リング部材331を支持部313に保持するとともに刃先振れの修正に寄与するもので、支持部313の先端寄り外周部及びその先端面313aに当接するフランジ322の外周を覆うのに十分な軸方向の長さを有するリング状を呈し、この止め部材332の内周面には、支持部313の先端寄り外周面に形成した雄ねじ部313b及びフランジ322の外周面に形成した雄ねじ部322aに螺合してねじ結合するための雌ねじ332aが形成されている。
操作部材333は、図3,図4,及び図5(A)に示すように、嵌合穴331aに対応する径の円柱状を呈し、この円柱状操作部材333の外周面には、操作部材333の軸心より偏心した円弧状のカム溝333a(特許請求の範囲に記載した刃先振れ修正用の偏心カム部に相当する)が全周に亘り形成され、このカム溝333aには鋼球334が係合される。また、このカム溝333aは鋼球334の球面径に相当する円弧面を呈している。また、操作部材333のリング部材331の外周へ臨む端面には操作工具係合穴333cが形成されている。
前記操作部材333の設置箇所と反対の位置にあるリング部材331の箇所には、図4に示すように、操作部材333が設けられることによるリング部材331の回転のアンバランスを解消するためのバランス部材335が埋め込み式に設けられている。
また、リング部材331には、図4に示すように、リング部材331を支持部313に対して円周方向の希望する角度位置に固定するためのロックねじ336が複数箇所に設けられている。このロックねじ336はリング部材331の矩形状断面箇所をリング部材331の半径方向に貫通するように螺合され、そして、支持部313の外周面にはロックねじ336の螺入先端が係合する溝313dがリング状に形成されている。
また、ロックねじ336を螺合するためにリング部材331に形成された雌ねじ穴331cにおいて、リング部材外周側のねじ山331c1はつぶされており、これにより、雌ねじ穴331cに螺合されたロックねじ336がリング部材331から不用意に脱落するのを防止するようにしている。また、337はロックねじ336の先端に介在された緩み止め防止用の緩衝材である。なお、ロックねじ336の雌ねじ穴331cへの組み付けはリング部材331の内側から行われる。
次に、上記のように構成された刃先振れ修正機構33を用いて工具ホルダ30にチャック部材32を介し掴持された工具29の刃先振れを修正する場合について説明する。
まず、切削工具29を焼ばめまたは圧入により嵌着したチャック部材32のテーパ付きシャンク321をテーパ穴314内に挿入した後、ホルダ本体31の後端から差し込まれたドローボルト34をテーパ付きシャンク321の雌ねじ部321aに螺合し、そして、フランジ322が支持部313の先端面313aに圧接されるまで締め付けることによりチャック部材32をホルダ本体31に装着する。次いで、切削工具29を掴持した工具ホルダ30を図示省略した工作機械の主軸に装着する。しかる後、図3に示すように、切削工具29の刃部29bの先端外周面にテストインジケータ28を押し当てて主軸の回転中におけるテストインジケータ28の読みの最大差を切削工具29の刃先振れとして測定する。この測定値から切削工具29の刃先振れが一番高くなる角度位置を検出する。
次に、工作機械の主軸の回転を止めて切削工具29の刃先振れが一番高くなった角度位置、例えば図4で示す角度位置P1で図3の矢印A1に示す方向へ刃先(刃部29b)が仮想線に示すように振れ、その振れが一番高くなって、図3の仮想線に示す位置にずれているとすると、まず、リング部材331を回転して操作部材333の位置を角度位置P1に合わせた後、ロックねじ336により支持部313に固定する。この状態で、操作部材333の操作工具係合穴333cに棒スパナ等の操作工具(図示せず)を係合して、操作部材333を回転する。操作部材333が回転されると、その回転量に応じて振れ修正用鋼球334は操作部材333のカム溝333aによって止め部材332の後端面332b側へ移動され、その後端面332bを強力に押圧する。これにより、支持部313はフランジ部312との連接基部313cを支点にして図3の矢印A2で示すラジアル方向に弾性変形される。すなわち、切削工具29の刃先振れが限りなくゼロに近づくように、テストインジケータ28を見ながら操作部材333を回転することにより、図3の仮想線に示す芯ずれ位置にあった切削工具29の刃先を実線に示す位置にくるように修正する。これにより、切削工具29の刃先振れ量d(μm)をゼロに修正することができる。
このような本実施の形態1に示す工具ホルダ30によれば、ホルダ本体31の筒状支持部313の外周に嵌合されたリング部材331に設けた操作部材333を回転して振れ修正用鋼球334の止め部材332の後端面332bへの押圧力を加減することにより、支持部313はフランジ部312との連接基部313cを支点にして切削工具29の刃先振れがゼロに近づくようにラジアル方向に弾性変形される構成したので、切削工具29の刃先振れを小さい力で修正できるようにするとともに高い振れ精度を安定に維持することができる。
また、本実施の形態1に示す工具ホルダ30によれば、止め部材332を支持部313にねじ結合するとともにチャック部材32のフランジ322にもねじ結合する構成にしたので、操作部材333を回転操作した時の振れ修正用鋼球334の押圧力が止め部材332を介してチャック部材32に作用し、チャック部材32のラジアル方向への弾性変形が容易になるという効果がある。
また、本実施の形態1に示す工具ホルダ30によれば、切削工具29をチャッキングするチャック部材32は、そのテーパ付きシャンク321を支持部313のテーパ穴314に嵌合し、かつ、そのフランジ322を支持部313の先端面313aに圧接させる二面拘束の結合構造にしたので、チャック部材32とホルダ本体31の結合剛性を大きくできるという効果がある。
また、本実施の形態1によれば、チャック部材32のアーバ部323に切削工具29のシャンク29aを焼ばめによりチャッキングするようにしたので、チャック部材32を含む工具ホルダ30の先端形状がコンパクトかつスリムになり、加工物との干渉をなくすことができる。
また、本実施の形態1によれば、チャック部材32への切削工具29の焼ばめは、熱膨張によりテーパ穴324を広げて切削工具29のテーパシャンク29aを挿入し、冷却してチャッキングするものであるため、ホルダ本体31を通常の工具用鋼材を用いて構成し、チャック部材32を熱膨張の大きい材料を用いることにより、工具ホルダ30の製造コスト低減することができる。
また、本実施の形態1によれば、チャック部材32はホルダ本体31の支持部321にドローボルト34を用いた引き込み嵌合方式(またはねじ結合)により着脱可能に取り付けられる構成にしたため、太くかつ短い重切削用工具や小径で細長い仕上げ用工具をチャッキングしたチャック部材32を用途に応じてホルダ本体31に対し容易に交換でき、これにより、単一の工具ホルダ30を共用化することができる。
(実施の形態2)
次に、本考案にかかる工具ホルダの実施の形態2について図6〜図8を参照して説明する。
図6は本実施の形態2における刃先振れ修正機構付き工具ホルダの縦断側面図、図7は図6の7−7線に沿う拡大断面図、図8は本実施の形態2における刃先振れ修正機構のカムと振れ修正用鋼球を拡大して示す側面図である。
図6において、エンドミルなど切削工具29を掴持する工具ホルダ40は、中空のホルダ本体41、切削工具29を保持するチャック部材42及び切削工具29の刃先振れ修正機構43などを備える。
ホルダ本体41は、図6に示すように、図示省略の工作機械の主軸に挿着されるテーパ付きのシャンク部411と、このシャンク部411の大径側端部に形成した把持用のフランジ部412と、このフランジ部412の反シャンク部側にシャンク部411の中心軸と軸線を一致して反シャンク部側方向へ延在するように設けられた、フランジ部412より小さい径の筒状の支持部413とを備える。また、支持部413の軸心部には、その先端面413aからフランジ部412の領域まで延在するテーパ穴414が同心に形成され、このテーパ穴414は、支持部413内の先端面413aからフランジ部412の領域に行くに従い内周径が小さくなるテーパ形状を有している。
チャック部材42は、図6に示すように、支持部413の内周壁に形成した雌ねじ部414に着脱可能に螺合されてねじ結合される雄ねじ部421(特許請求の範囲に記載した結合部に相当する)と、この雄ねじ部421の一端に一体に設けられ支持部413の先端面413aに当接するフランジ422と、フランジ422の反雄ねじ部側に雄ねじ部421の中心軸と軸線を一致して反雄ねじ部側方向へ所定の長さに延在して設けられた工具装着用のアーバ部423とを備える。また、アーバ部423の中心軸線部には、アーバ部423の先端からフランジ422の方向に延在する所定深さの焼ばめまたは圧入用のテーパ穴424が形成されており、このテーパ穴424には切削工具29のテーパシャンク29aが焼ばめまたは圧入によって嵌着されている。
刃先振れ修正機構43は、図6〜図8に示すように、リング部材431、止め部材432、刃先振れ修正用の操作部材433、刃先振れ修正用の鋼球434(特許請求の範囲に記載した振れ修正部材に相当する)などを備えている。
リング部材431は支持部413の外周にその周廻り方向に回転できるように嵌合されるもので、フランジ部412と支持部413との外径差に相当する厚さを有する矩形状断面を呈している。また、このリング部材431の矩形状断面箇所には、図6及び図7に示すように、リング部材431の半径方向に貫通する所望径の円筒状の嵌合穴431aと、この嵌合穴431aと連通し、かつ矩形状断面箇所を支持部413の中心軸と平行な方向に貫通するガイド穴431bがそれぞれ形成されている。この嵌合穴431aには前記刃先振れ修正用の操作部材433がリング部材431の半径方向の軸線廻りに回転可能に嵌合され、ガイド穴431bには前記鋼球434がガイド穴431bに沿って移動可能に嵌合されている。
止め部材432は、図6に示すように、リング部材431を支持部413に保持するとともに刃先振れの修正に寄与するもので、支持部413の先端寄り外周部及びその先端面413aに当接するフランジ422の外周を覆うのに十分な軸方向の長さを有するリング状を呈し、この止め部材432の内周面には、支持部413の先端寄り外周面に形成した雄ねじ部413b及びフランジ422の外周面に形成した雄ねじ部422aに螺合してねじ結合するための雌ねじ432aが形成されている。
操作部材433は、図6,図7,及び図8に示すように、嵌合穴431aに対応する径の円柱状を呈し、この円柱状操作部材433の外周面には、操作部材433の軸心より偏心した円弧状のカム溝433a(特許請求の範囲に記載した刃先振れ修正用の偏心カム部に相当する)が全周に亘り形成され、このカム溝433aには鋼球434が係合される。また、このカム溝433aは鋼球434の球面径に相当する円弧面を呈している。また、操作部材433のリング部材431の外周へ臨む端面には操作工具係合穴431aが形成されている。
前記操作部材433の設置箇所と反対の位置にあるリング部材431の箇所には、図7に示すように、操作部材433が設けられることによるリング部材431の回転のアンバランスを解消するためのバランス部材435が埋め込み式に設けられている。
また、リング部材431には、図7に示すように、リング部材431を支持部413に対して円周方向の希望する角度位置に固定するためのロックねじ436が複数箇所に設けられている。このロックねじ436はリング部材431の矩形状断面箇所をリング部材431の半径方向に貫通するように螺合され、そして、支持部413の外周面にはロックねじ436の螺入先端が係合する溝413dがリング状に形成されている。
また、ロックねじ436を螺合するためにリング部材431に形成された雌ねじ穴431cにおいて、リング部材外周側のねじ山431c1はつぶされており、これにより、雌ねじ穴431cに螺合されたロックねじ436がリング部材431から不用意に脱落するのを防止するようにしている。また、437はロックねじ436の先端に介在された緩み止め防止用の緩衝材である。なお、ロックねじ436の雌ねじ穴431cへの組み付けはリング部材431の内側から行われる。
次に、上記のように構成された刃先振れ修正機構43を用いて工具ホルダ40にチャック部材42を介し掴持された工具29の刃先振れを修正する場合について説明する。
まず、切削工具29を焼ばめまたは圧入により嵌着したチャック部材42の雄ねじ部422aを支持部413の雌ねじ432aに螺合し、フランジ422が支持部413の先端面413aに圧接されるまで締め付けることによりチャック部材42をホルダ本体41に装着する。次いで、切削工具29を掴持した工具ホルダ40を図示省略した工作機械の主軸に装着する。しかる後、図6に示すように、切削工具29の刃部29bの先端外周面にテストインジケータ28を押し当てて主軸の回転中におけるテストインジケータ28の読みの最大差を切削工具29の刃先振れとして測定する。この測定値から切削工具29の刃先振れが一番高くなる角度位置を検出する。
次に、工作機械の主軸の回転を止めて切削工具29の刃先振れが一番高くなった角度位置、例えば図7で示す角度位置P1で図6の矢印A1に示す方向へ刃先(刃部29b)が仮想線に示すように振れ、その振れが一番高くなって、図6の仮想線に示す位置にずれているとすると、まず、リング部材431を回転して操作部材433の位置を角度位置P1に合わせた後、ロックねじ436により支持部413に固定する。この状態で、操作部材433の操作工具係合穴433cに棒スパナ等の操作工具(図示せず)を係合して、操作部材433を回転する。操作部材433が回転されると、その回転量に応じて振れ修正用鋼球434は操作部材433のカム溝433aによって止め部材432の後端面432b側へ移動され、その後端面432bを強力に押圧する。これにより、支持部413はフランジ部412との連接基部412aを支点にして図6の矢印A2で示すラジアル方向に弾性変形される。すなわち、切削工具29の刃先振れが限りなくゼロに近づくように、テストインジケータ28を見ながら操作部材433を回転することにより、図7の仮想線に示す芯ずれ位置にあった切削工具29の刃先を実線に示す位置にくるように修正する。これにより、切削工具29の刃先振れ量d(μm)をゼロに修正することができる。
このような本実施の形態2に示す工具ホルダ40によれば、ホルダ本体41の筒状支持部413の外周に嵌合されたリング部材431に設けた操作部材433を回転して振れ修正修正用鋼球434の止め部材432の後端面432bへの押圧力を加減することにより、支持部413はフランジ部412との連接基部413aを支点にして切削工具29の刃先振れがゼロに近づくようにラジアル方向に弾性変形されるよう構成したので、切削工具29の刃先振れを小さい力で修正できるようにするとともに高い振れ精度を安定に維持することができるほか、上記実施の形態1と同様な作用効果が得られる。
(実施の形態3)
次に、図9により前記刃先振れ修正機構33の変形例である実施の形態3について説明する。
図9は本実施の形態3にかかる刃先振れ修正機構を備えた工具ホルダの一部の拡大断面図であり、図3と同一の構成要素には同一符号を付してその構成説明を省略し、図3と異なる部分を重点に述べる。
図9に示す刃先振れ修正機構33では、止め部材332の後端面332bに圧接される振れ修正用鋼球334の箇所に、これを一部弦状にカットした平坦な押圧面334aを形成し、この平坦な押圧面334aを止め部材332の後端面332bに面接触させるようにしたものである。これにより、振れ修正用鋼球334と止め部材332の後端面332bとの面圧を低くすることができ、しかも、これら互いの接触面の損傷も軽減できる。
(実施の形態4)
次に、図10により前記刃先振れ修正機構33の変形例である実施の形態4について説明する。
図10は本実施の形態4にかかる刃先振れ修正機構を備えた工具ホルダの一部の拡大断面図であり、図3と同一の構成要素には同一符号を付してその構成説明を省略し、図3と異なる部分を重点に述べる。
図10に示す実施の形態4では、リング部材331の嵌合穴331aに刃先振れ修正機構33の操作部材333を回転可能に嵌合し、さらに、リング部材331には嵌合穴331aからフランジ部312の端面312aに達するガイド穴331cを支持部313の中心軸と平行に形成し、このガイド穴331cに振れ修正修正用鋼球334を移動可能に嵌合するように構成したものである。
このような刃先振れ修正機構33において、操作部材333を回転して振れ修正用鋼球334のフランジ部312の端面312aへの押圧力を加減することにより、図3に示す場合と同様に工具の刃先振れを修正することができる。
このような実施の形態4に示す変形例の工具ホルダにおいても、振れ修正ピンが鋼球に変更されただけであって、上記実施の形態1に示す場合と同様な作用効果が得られる。
なお、実施の形態4において、フランジ部312の端面312aに圧接される振れ修正用鋼球334の箇所を上記図9に示す場合と同様に平坦な押圧面にカットしてもよい。
(実施の形態5)
次に、図11及び12により本発明にかかる刃先振れ修正機構の他の実施の形態について説明する。
図11は本実施の形態5にかかる刃先振れ修正機構を備えた工具ホルダの一部の拡大断面図、図12は本実施の形態5における操作部材と振れ修正ピンとを拡大して示す説明用斜視図であり、図3と同一の構成要素には同一符号を付してその構成説明を省略し、図3と異なる部分を重点に述べる。
図11において、50は切削工具29の刃先振れ修正機構を示し、この刃先振れ修正機構50は、リング部材501、止め部材502、刃先振れ修正用の操作部材503、振れ修正ピン504を備えている。
リング部材501は支持部313の外周にその周廻り方向に回転できるように嵌合されるもので、フランジ部312と支持部313との外径差に相当する厚さを有する矩形状断面を呈している。また、このリング部材501の矩形状断面箇所には、図11に示すように、リング部材501の半径方向に貫通する所望径の円筒状の嵌合穴501aと、この嵌合穴501aと連通し、かつ矩形状断面箇所を支持部313の中心軸と平行な方向に貫通するガイド穴501bがそれぞれ形成されている。この嵌合穴501aには刃先振れ修正用の操作部材502がリング部材501の半径方向の軸線廻りに回転可能に嵌合され、ガイド穴501bには振れ修正ピン503がガイド穴501bに沿って移動可能に嵌合されている。
止め部材502は、図11に示すように、リング部材501を支持部313に保持するとともに刃先振れの修正に寄与するもので、支持部313の先端寄り外周部及びその先端面313aに当接するフランジ322の外周を覆うのに十分な軸方向の長さを有するリング状を呈し、この止め部材502の内周面には、支持部313の先端寄り外周面に形成した雄ねじ部313b及びフランジ322の外周面に形成した雄ねじ部322aに螺合してねじ結合するための雌ねじ502aが形成されている。
刃先振れ修正用の操作部材503は、図11及び図12に示すように、嵌合穴501aに回転可能に嵌合される一対の支持盤503aと、この両支持盤503a間に支持盤503aの中心軸より偏心して設けたカム部503bと、リング部材501の外周に臨む一方の支持盤503aに形成された操作工具係合穴503cとから構成されている。
ガイド穴501bに移動可能に嵌合された振れ修正ピン504の一端はカム部503bに当接され、その他端は止め部材502の後端面502aに当接されている。
なお、この実施の形態5においてもリング部材501には上記図4に示す場合と同様にバランス部材を備えるとともに、リング部材501はロックねじによって支持部313に対して円周方向の希望する角度位置に固定できるように構成されている。
次に、上記のように構成された刃先振れ修正機構50の動作について説明する。
刃先振れの修正に際しては、操作部材503の操作工具係合穴503cに棒スパナ等の工具(図示せず)を係合して、操作部材503を回転する。操作部材503が回転されると、その回転量に応じて振れ修正ピン504は止め部材502の後端面502a側へ移動され、その後端面502aを強力に押圧する。これにより、支持部313はフランジ部312との連接基部313cを支点にしてラジアル方向に弾性変形される。すなわち、切削工具29の刃先振れが限りなくゼロに近づくように操作部材503を回転することによって、図3に示す切削工具29の刃先振れ量d(μm)をゼロに修正することができる。
このような本実施の形態5に示す工具ホルダにおいても上記実施の形態1と同様な作用効果が得られる。
なお、本実施の形態5に示す工具ホルダにおいても上記図10に示す場合と同様に振れ修正ピン504がフランジ部312の前端面312a(図11参照)に当接される構成にしてもよい。
従来における刃先振れ修正機構付き工具ホルダの一例を示す一部切り欠きの側面図である。 従来における刃先振れ修正機構付き工具ホルダの他の例を示す一部の切り欠き側面図である。 本考案の実施の形態1における刃先振れ修正機構付き工具ホルダの縦断側面図である。 図3の4−4線に沿う拡大断面図である。 (A)は本実施の形態1における刃先振れ修正機構のカムと振れ修正用鋼球を拡大して示す側面図、(B)は図5(A)のB−B線に沿う拡大断面図である。 本実施の形態2における刃先振れ修正機構付き工具ホルダの縦断側面図である。 図6の7−7線に沿う拡大断面図である。 本実施の形態2における刃先振れ修正機構のカムと振れ修正用鋼球を拡大して示す側面図である。 本考案の実施の形態3にかかる刃先振れ修正機構を備えた工具ホルダの一部の拡大断面図である。 本考案の実施の形態4にかかる刃先振れ修正機構を備えた工具ホルダの一部の拡大断面図である。 本考案の実施の形態5にかかる刃先振れ修正機構を備えた工具ホルダの一部の拡大断面図である。 本実施の形態5における操作部材と振れ修正ピンとを拡大して示す説明用斜視図である。
符号の説明
28 テストインジケータ
29 切削工具
29a シャンク部
29b 刃部
30 工具ホルダ
31 ホルダ本体
311 シャンク部
312 フランジ部
313 支持部
32 チャック部材
321 テーパ付きシャンク
322 フランジ
323 アーバ部
33 刃先振れ修正機構
331 リング部材
332 止め部材
333 操作部材
334 鋼球
34 ドローボルト
40 工具ホルダ
41 ホルダ本体
411 シャンク部
412 フランジ部
413 支持部
42 チャック部材
421 テーパ付きシャンク
422 フランジ
423 アーバ部
43 刃先振れ修正機構
431 リング部材
432 止め部材
433 操作部材
434 鋼球
50 刃先振れ修正機構
501 リング部材
502 止め部材
503 操作部材
504 振れ修正ピン

Claims (10)

  1. 工具の刃先振れを修正可能にした工具ホルダであって、
    工作機械の主軸への装着用シャンク部と、前記シャンク部の一端に該シャンク部の中心軸と軸線を一致して設けられたフランジ部と、前記フランジ部の反シャンク部側に該フランジ部の中心軸と軸線を一致して反シャンク部側方向へ延在するように設けられた筒状の支持部とを有するホルダ本体と、
    前記支持部に着脱可能に結合される結合部及び前記結合部の一端に設けられ前記支持部の先端面に当接するフランジと、前記フランジの反支持部側に該結合部の中心軸と軸線を一致して反支持部側方向へ所定の長さに設けられた工具装着用のアーバ部とを有するチャック部材と、
    前記支持部の外周に回転可能に嵌合されたリング部材と、
    前記支持部に設けられ前記リング部材を前記支持部に保持する止め部材と、
    前記リング部材に該リング部材を半径方向に貫通するようにして該半径方向の軸線廻りに回転可能に設けられた刃先振れ修正用の偏心カム部を有する操作部材と、
    前記操作部材の偏心カム部に一端が当接し他端が前記フランジ部の前端面もしくは前記リング部材の後端面に当接するようにして前記リング部材に前記支持部の中心軸と平行な方向に移動可能に設けられた振れ修正部材とを備え、
    前記操作部材を回転して前記振れ修正部材を前記フランジ部の前端面もしくは前記リング部材の端面に押圧される方向へ移動してその押圧力を加減することにより前記支持部を工具の刃先振れがゼロに近づくようにラジアル方向に弾性変形するよう構成したことを特徴とする工具ホルダ。
  2. 前記振れ修正部材は円柱状のピン及び鋼球の何れかであることを特徴とする請求項1記載の工具ホルダ。
  3. 前記リング部材は前記操作部材が設けられることによるリング部材の回転バランスを取るためのバランス部材を備えることを特徴とする請求項1記載の工具ホルダ。
  4. 前記リング部材は該リング部材を前記支持部に固定するためのロックねじを備えることを特徴とする請求項1または3記載の工具ホルダ。
  5. 前記チャック部材の結合部は前記フランジ側から反フランジ方向に行くに従い外周径が小さくなるテーパ付きシャンクから構成され、前記支持部は前記テーパ付きシャンクに対応するテーパ穴を有し、前記テーパ付きシャンクを前記テーパ穴に嵌合した後前記ホルダ本体内に設けたドローボルトを前記テーパ付きシャンクの後端に螺合して前記フランジが前記支持部の先端面に圧接されるまで締め付けることにより前記チャック部材を前記ホルダ本体に固定するように構成したことを特徴とする請求項1記載の工具ホルダ。
  6. 前記止め部材は前記支持部に形成した雄ねじ部に螺合することによりねじ結合され、さらに前記止め部材は前記フランジの外周面に形成した雄ねじ部に螺合することにより前記フランジにもねじ結合されることを特徴とする請求項1または5記載の工具ホルダ。
  7. 前記チャック部材の結合部は外周面に雄ねじ部を有する円柱体から構成され、前記支持部は前記円柱体の雄ねじ部が螺合される雌ねじ部を有し、前記円柱体の雄ねじ部を前記雌ねじ部に螺合して前記フランジが前記支持部の先端面に圧接されるまで締め付けることにより前記チャック部材を前記ホルダ本体に固定するように構成したことを特徴とする請求項1記載の工具ホルダ。
  8. 前記リング部材には前記ロックねじが螺合される雌ねじ穴が形成され、前記雌ねじ穴の前記リング部材の外周寄りのねじ山はつぶされた形に加工されていることを特徴とする請求項4記載の工具ホルダ。
  9. 前記フランジ部の前端面もしくは前記リング部材の後端面に当接する前記振れ修正用鋼球は一部に平坦な押圧面を有していることを特徴とする請求項2記載の工具ホルダ。
  10. 前記チャック部材のアーバ部に前記切削工具のシャンクが焼ばめによりチャッキングされることを特徴とする請求項1、5または7の何れかに記載の工具ホルダ。
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