JP3118864B2 - 異物回収機能付き硬貨処理装置 - Google Patents
異物回収機能付き硬貨処理装置Info
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- JP3118864B2 JP3118864B2 JP03108804A JP10880491A JP3118864B2 JP 3118864 B2 JP3118864 B2 JP 3118864B2 JP 03108804 A JP03108804 A JP 03108804A JP 10880491 A JP10880491 A JP 10880491A JP 3118864 B2 JP3118864 B2 JP 3118864B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば現金自動預金
支払機に内部構成されるような硬貨処理装置に関し、さ
らに詳しくは硬貨供給時に混入した異物を回収処理する
回収処理構造を小型化した異物回収機能付き硬貨処理装
置に関する。
支払機に内部構成されるような硬貨処理装置に関し、さ
らに詳しくは硬貨供給時に混入した異物を回収処理する
回収処理構造を小型化した異物回収機能付き硬貨処理装
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、この種の硬貨処理装置は、フィ
ーダ部を備えたホッパ内に硬貨を投入すると、この投入
された硬貨は、周縁側に硬貨の送り面を有して傾斜状態
に配置されたフィーダ円盤を介して、硬貨を一枚ずつホ
ッパ外に送出している。この場合、硬貨の送出し処理時
に、フィーダ円盤の底部で、該円盤と、これを覆うホッ
パとの間に、硬貨や異物が残存することがあるため、ホ
ッパの底部に硬貨の残留を防止する処理機構を備えた装
置が知られている（例えば実開昭６１−１５５９８０号
公報）。特に、異物の取扱いに際しては、ホッパの底部
に装備した回収ゲートの開閉操作により、この異物を下
方の異物回収箱に落下回収させてホッパ内より排除する
ようにしていた。
ーダ部を備えたホッパ内に硬貨を投入すると、この投入
された硬貨は、周縁側に硬貨の送り面を有して傾斜状態
に配置されたフィーダ円盤を介して、硬貨を一枚ずつホ
ッパ外に送出している。この場合、硬貨の送出し処理時
に、フィーダ円盤の底部で、該円盤と、これを覆うホッ
パとの間に、硬貨や異物が残存することがあるため、ホ
ッパの底部に硬貨の残留を防止する処理機構を備えた装
置が知られている（例えば実開昭６１−１５５９８０号
公報）。特に、異物の取扱いに際しては、ホッパの底部
に装備した回収ゲートの開閉操作により、この異物を下
方の異物回収箱に落下回収させてホッパ内より排除する
ようにしていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、大きな異物の
回収に際しては、異物回収時に、大型異物が下方の異物
回収箱の底面に当接した状態で該大型異物の上部が回収
ゲートの開閉位置に残って、この回収ゲートの閉鎖動作
を阻害した不完全回収となることがあるため、異物回収
箱の高さ方向を、想定される大型異物の最大高さに対応
させて大きく設ける必要があり、このために異物回収箱
が大型化し、また装置全体が大型化する問題を有してい
た。そこでこの発明は、異物の落下回収時に異物の回収
姿勢を変えて、高さ方向の回収スペースを十分に小さく
した異物回収箱に効率よく回収できるようにした異物回
収機能付き硬貨処理装置の提供を目的とする。
回収に際しては、異物回収時に、大型異物が下方の異物
回収箱の底面に当接した状態で該大型異物の上部が回収
ゲートの開閉位置に残って、この回収ゲートの閉鎖動作
を阻害した不完全回収となることがあるため、異物回収
箱の高さ方向を、想定される大型異物の最大高さに対応
させて大きく設ける必要があり、このために異物回収箱
が大型化し、また装置全体が大型化する問題を有してい
た。そこでこの発明は、異物の落下回収時に異物の回収
姿勢を変えて、高さ方向の回収スペースを十分に小さく
した異物回収箱に効率よく回収できるようにした異物回
収機能付き硬貨処理装置の提供を目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この発明は、ホッパ内に
供給された硬貨を、該ホッパ内に装備されたフィーダ円
盤を介して一枚ずつホッパ外に送出し、この硬貨の送出
し処理終了時に異物検知センサがホッパに異物の残存を
検知したとき、ホッパ底部に装備した回収ゲートを開閉
して、その下方の異物回収箱に異物を落下回収させる異
物回収機能付き硬貨処理装置であって、前記異物回収時
に、回収ゲートを複数回開閉動作させる異物回収促進制
御手段と、前記フィーダ円盤を正逆転動作させて異物の
回収姿勢を縦方向から横方向に変換する横方向姿勢制御
手段とを備えたことを特徴とする。
供給された硬貨を、該ホッパ内に装備されたフィーダ円
盤を介して一枚ずつホッパ外に送出し、この硬貨の送出
し処理終了時に異物検知センサがホッパに異物の残存を
検知したとき、ホッパ底部に装備した回収ゲートを開閉
して、その下方の異物回収箱に異物を落下回収させる異
物回収機能付き硬貨処理装置であって、前記異物回収時
に、回収ゲートを複数回開閉動作させる異物回収促進制
御手段と、前記フィーダ円盤を正逆転動作させて異物の
回収姿勢を縦方向から横方向に変換する横方向姿勢制御
手段とを備えたことを特徴とする。
【０００５】
【作用】この発明によれば、異物回収時に横方向姿勢制
御手段が、フィーダ円盤を正逆転動作させて真下に落下
しようとする異物に、横方向の力を付与して異物の回収
姿勢を縦方向から横方向に変換させ、異物を寝かせた状
態で下方の異物回収箱に回収させる。またこれに加え
て、異物回収促進制御手段が、回収ゲートを複数回開閉
動作させて大型異物の回収に適した横方向の回収姿勢を
促進させ、下方に回収される異物を異物回収箱に確実に
回収する。
御手段が、フィーダ円盤を正逆転動作させて真下に落下
しようとする異物に、横方向の力を付与して異物の回収
姿勢を縦方向から横方向に変換させ、異物を寝かせた状
態で下方の異物回収箱に回収させる。またこれに加え
て、異物回収促進制御手段が、回収ゲートを複数回開閉
動作させて大型異物の回収に適した横方向の回収姿勢を
促進させ、下方に回収される異物を異物回収箱に確実に
回収する。
【０００６】
【発明の効果】このため、大型異物の回収時であって
も、この大型異物を異物回収箱に横長に寝かせて、この
箱内の高さ方向の回収スペースを長くとらずに回収処理
することができる。この結果、異物回収箱の高さ方向
を、想定される大型異物の最大高さに対応させて大きく
設ける必要がなくなり、異物回収箱の上下方向を短縮し
て、この異物回収箱の小型化および装置全体の小型化を
確実に図ることができる。
も、この大型異物を異物回収箱に横長に寝かせて、この
箱内の高さ方向の回収スペースを長くとらずに回収処理
することができる。この結果、異物回収箱の高さ方向
を、想定される大型異物の最大高さに対応させて大きく
設ける必要がなくなり、異物回収箱の上下方向を短縮し
て、この異物回収箱の小型化および装置全体の小型化を
確実に図ることができる。
【０００７】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は硬貨処理装置に内部構成される異物回収
機能付き硬貨処理装置を示し、図１および図２におい
て、この異物回収機能付き硬貨処理装置は、１円、５
円、１０円、５０円、１００円、５００円の各種硬貨１
１…を一枚ずつ後段に搬送処理するフィーダ部１２を備
え、このフィーダ部１２は上方の硬貨投入口１３より硬
貨１１…を落下供給し、これに連通する下部には、傾斜
配設されたフィーダ円盤１４と、この傾斜外面側を囲繞
して覆うホッパ１５とが設けられ、これら両対向部間
で、一括投入された多数枚の硬貨１１…を収納するフィ
ーダ空間部１６を形成している。上述のフィーダ円盤１
４は、上面周方向の周縁部に、硬貨１１を沈み込ませる
送り面としての周溝１７と、この周溝１７の上面周方向
に、最大硬貨径のピッチ毎に突設して傾斜搬送用に硬貨
１１を位置決めする位置決め用のドグ１８…とを形成し
ており、これら周溝１７と両ドグ１８，１８間とで硬貨
１１を一枚ずつ掻き上げて後段に送出すフィーダ処理部
を形成している。この場合、フィーダ円盤１４は、フィ
ーダモータＭ1 からの回転出力が動力伝達機構１９を介
して伝達され、これにより該円盤１４は所定の送り速度
に減速されて回転し、このフィーダ円盤１４の回転動作
で硬貨１１は順次一枚ずつ回転移送されながら後段の検
銭部へと送出される。また、上述のフィーダ部１２の底
部には、硬貨の引っ掛かりによる残留硬貨の発生をなく
すために、硬貨を直接押してロック解消する直接的な硬
貨傾倒機構２０と、硬貨と非接触でロック解消する間接
的なホッパ振動付与機構２１とを装備している。直接的
に作用させる硬貨傾倒機構２０は、ホッパ１５の底部に
開口した開口窓２２と対向する側のフィーダ部１２の底
部位置に回動軸２６を架設し、この回動軸２６の一端に
リンク片２７を介して接続したソレノイド２５のＯＮ・
ＯＦＦ操作に基づいて回動軸２６を回動させ、この回動
軸２６に上端を固定した硬貨倒し片２３の下端に固着し
た弾性突起２４を、上述の開口窓２２に出没許容して臨
ませている。そして、この弾性突起２４をホッパ外部位
置より臨ませた状態で、ソレノイド２５をＯＮ動作する
ことにより、硬貨倒し片２３が傾動し、これに伴い弾性
突起２４が開口窓２２を介してホッパ外部位置より内方
に向けて突出し、ホッパ１５の底部とフィーダ円盤１４
との狭部間で壁面に沿って起立状態に残存する硬貨１１
をフィーダ円盤１４側に傾倒させる。これにより、フィ
ーダ部１２の底部に、最後の一枚の硬貨が引っ掛かった
状態で残存しても、その硬貨１１を的確に倒し動作して
該硬貨の詰り現象を解除するように設けている。また、
間接的に作用させるホッパ振動付与機構２１は、既述し
た回動軸２６に基端部を固定し、遊端部をホッパ１５の
底部外壁面に接離許容して対向させた振動付与片２８を
配設している。この振動付与片２８は、ソレノイド２５
のＯＮ動作に基づいて回動する回動軸２６と一体に回動
し、この回動時に振動付与片２８の遊端部がホッパ１５
の外面に勢いよく当接してホッパ１５に衝撃的な振動を
付与する。これにより、ホッパ１５とフィーダ円盤１４
との間で引掛かった硬貨１１のロック現象を確実に回避
する。さらに、上述のホッパ１５の底部には、ホッパ底
部に開口する異物排出口２９を開閉処理する回収ゲート
３０と、このゲートの開操作によりホッパ１５より落下
する異物を回収するための異物回収箱３１とを装備して
いる。回収ゲート３０は、上端部をゲート支持軸３２に
枢着し、該ゲート支持軸３２を傾動支点に下端部を傾動
許容して設け、この下端部に接続したリンク機構３３を
ゲートモータＭ2 で駆動することにより、該ゲート３０
の下端部を進退動作させて異物排出口２９を開閉自在に
設けている。なお、閉鎖位置では回収ゲート３０に装着
した付勢バネ３４の付勢作用が働いて異物排出口２９を
確実に付勢閉鎖する。この回収ゲート３０の下方に異物
回収箱３１を配設するものであって、この異物回収箱３
１は上面を開放した横長の箱形状を有して、異物排出口
２９の真下に引出し許容して設置し、この設置スペース
に際しては、該異物回収箱３１の高さ方向を極力小さく
設定している。例えば、図３に示すように、ホッパ１５
の底面中央部に四角形状に開口した異物排出口２９の開
口幅よりも回収箱高さを短く設定し、また大型異物の回
収を考慮して左右方向を長くとって横長に設け、この横
長の方向をフィーダ円盤１４の正逆転方向と対応させて
いる。これは、ホッパ１５から真下に落下しようとする
異物に、フィーダ円盤１４の正逆転動作による横方向の
力を付与して、異物の回収姿勢を縦方向から横方向に変
換させ、異物を寝かせた状態で下方の異物回収箱３１に
回収させて、箱内の高さ方向の回収スペースを短くして
回収できるようにしている。またこの場合、回収ゲート
３０を複数回開閉動作させれば、大型異物がゲート部分
で仮に挟まれた状態にあっても確実に傾倒させることが
でき、大型異物に対する横方向の回収姿勢を効率よく促
進させることができ、さらにこの回収動作に併せて硬貨
傾倒機構２０やホッパ振動付与機構２１を動作させれば
一層効果的である。図中、Ｓは残留物検知センサ、３５
は磁気マグネット、３６は回収箱スライドレールであ
る。
述する。図面は硬貨処理装置に内部構成される異物回収
機能付き硬貨処理装置を示し、図１および図２におい
て、この異物回収機能付き硬貨処理装置は、１円、５
円、１０円、５０円、１００円、５００円の各種硬貨１
１…を一枚ずつ後段に搬送処理するフィーダ部１２を備
え、このフィーダ部１２は上方の硬貨投入口１３より硬
貨１１…を落下供給し、これに連通する下部には、傾斜
配設されたフィーダ円盤１４と、この傾斜外面側を囲繞
して覆うホッパ１５とが設けられ、これら両対向部間
で、一括投入された多数枚の硬貨１１…を収納するフィ
ーダ空間部１６を形成している。上述のフィーダ円盤１
４は、上面周方向の周縁部に、硬貨１１を沈み込ませる
送り面としての周溝１７と、この周溝１７の上面周方向
に、最大硬貨径のピッチ毎に突設して傾斜搬送用に硬貨
１１を位置決めする位置決め用のドグ１８…とを形成し
ており、これら周溝１７と両ドグ１８，１８間とで硬貨
１１を一枚ずつ掻き上げて後段に送出すフィーダ処理部
を形成している。この場合、フィーダ円盤１４は、フィ
ーダモータＭ1 からの回転出力が動力伝達機構１９を介
して伝達され、これにより該円盤１４は所定の送り速度
に減速されて回転し、このフィーダ円盤１４の回転動作
で硬貨１１は順次一枚ずつ回転移送されながら後段の検
銭部へと送出される。また、上述のフィーダ部１２の底
部には、硬貨の引っ掛かりによる残留硬貨の発生をなく
すために、硬貨を直接押してロック解消する直接的な硬
貨傾倒機構２０と、硬貨と非接触でロック解消する間接
的なホッパ振動付与機構２１とを装備している。直接的
に作用させる硬貨傾倒機構２０は、ホッパ１５の底部に
開口した開口窓２２と対向する側のフィーダ部１２の底
部位置に回動軸２６を架設し、この回動軸２６の一端に
リンク片２７を介して接続したソレノイド２５のＯＮ・
ＯＦＦ操作に基づいて回動軸２６を回動させ、この回動
軸２６に上端を固定した硬貨倒し片２３の下端に固着し
た弾性突起２４を、上述の開口窓２２に出没許容して臨
ませている。そして、この弾性突起２４をホッパ外部位
置より臨ませた状態で、ソレノイド２５をＯＮ動作する
ことにより、硬貨倒し片２３が傾動し、これに伴い弾性
突起２４が開口窓２２を介してホッパ外部位置より内方
に向けて突出し、ホッパ１５の底部とフィーダ円盤１４
との狭部間で壁面に沿って起立状態に残存する硬貨１１
をフィーダ円盤１４側に傾倒させる。これにより、フィ
ーダ部１２の底部に、最後の一枚の硬貨が引っ掛かった
状態で残存しても、その硬貨１１を的確に倒し動作して
該硬貨の詰り現象を解除するように設けている。また、
間接的に作用させるホッパ振動付与機構２１は、既述し
た回動軸２６に基端部を固定し、遊端部をホッパ１５の
底部外壁面に接離許容して対向させた振動付与片２８を
配設している。この振動付与片２８は、ソレノイド２５
のＯＮ動作に基づいて回動する回動軸２６と一体に回動
し、この回動時に振動付与片２８の遊端部がホッパ１５
の外面に勢いよく当接してホッパ１５に衝撃的な振動を
付与する。これにより、ホッパ１５とフィーダ円盤１４
との間で引掛かった硬貨１１のロック現象を確実に回避
する。さらに、上述のホッパ１５の底部には、ホッパ底
部に開口する異物排出口２９を開閉処理する回収ゲート
３０と、このゲートの開操作によりホッパ１５より落下
する異物を回収するための異物回収箱３１とを装備して
いる。回収ゲート３０は、上端部をゲート支持軸３２に
枢着し、該ゲート支持軸３２を傾動支点に下端部を傾動
許容して設け、この下端部に接続したリンク機構３３を
ゲートモータＭ2 で駆動することにより、該ゲート３０
の下端部を進退動作させて異物排出口２９を開閉自在に
設けている。なお、閉鎖位置では回収ゲート３０に装着
した付勢バネ３４の付勢作用が働いて異物排出口２９を
確実に付勢閉鎖する。この回収ゲート３０の下方に異物
回収箱３１を配設するものであって、この異物回収箱３
１は上面を開放した横長の箱形状を有して、異物排出口
２９の真下に引出し許容して設置し、この設置スペース
に際しては、該異物回収箱３１の高さ方向を極力小さく
設定している。例えば、図３に示すように、ホッパ１５
の底面中央部に四角形状に開口した異物排出口２９の開
口幅よりも回収箱高さを短く設定し、また大型異物の回
収を考慮して左右方向を長くとって横長に設け、この横
長の方向をフィーダ円盤１４の正逆転方向と対応させて
いる。これは、ホッパ１５から真下に落下しようとする
異物に、フィーダ円盤１４の正逆転動作による横方向の
力を付与して、異物の回収姿勢を縦方向から横方向に変
換させ、異物を寝かせた状態で下方の異物回収箱３１に
回収させて、箱内の高さ方向の回収スペースを短くして
回収できるようにしている。またこの場合、回収ゲート
３０を複数回開閉動作させれば、大型異物がゲート部分
で仮に挟まれた状態にあっても確実に傾倒させることが
でき、大型異物に対する横方向の回収姿勢を効率よく促
進させることができ、さらにこの回収動作に併せて硬貨
傾倒機構２０やホッパ振動付与機構２１を動作させれば
一層効果的である。図中、Ｓは残留物検知センサ、３５
は磁気マグネット、３６は回収箱スライドレールであ
る。
【０００８】図４は異物回収機能付き硬貨処理装置の制
御回路ブロック図を示し、ＣＰＵ４１はＲＯＭ４２に格
納されたプログラムに沿って各回路装置を制御し、その
制御データをＲＡＭ４３で読出し可能に記憶する。ＣＰ
Ｕ４１は、異物回収時に、フィーダ円盤１４を正逆転動
作させて真下に落下しようとする異物に横方向の力を付
与するように、図５に示すように、フィーダモータＭ1
を正逆転出力させ、また回収ゲート３０を複数回開閉動
作させて大型異物の回収に適した横方向の回収姿勢を促
進させるようにゲートモータＭ2 を繰返し正逆転出力さ
せ、さらに硬貨傾倒機構２０やホッパ振動付与機構２１
を出力動作させるようにソレノイド２５を繰返しＯＮ・
ＯＦＦ動作させる。また、これらの出力タイミングを効
率よくとることで、下方に落下回収される異物が、大型
異物であっても異物回収箱３１に寝かせて確実に回収す
ることができる。このように構成された異物回収機能付
き硬貨処理装置の回収処理動作を図６のフローチャート
を参照して説明する。通常、硬貨の処理動作中は、硬貨
の処理信号に基づいてフィーダ円盤１４を回転駆動さ
せ、このフィーダ部１２内に供給された多数枚の硬貨１
１…をフィーダ円盤１４の送出し作用により、後段へと
一枚ずつ送出し処理している。この硬貨の送出し処理が
終了した時点で、残留物検知センサＳが残留物を検知し
なければ、正常な硬貨の送出し処理が実行されたとして
硬貨の一取引処理が終了する（ステップｎ1 〜ｎ2 ）。
しかし、残留物検知センサＳが、ホッパ１５内に異物の
残存を検知すれば、ＣＰＵ４１はフィーダモータＭ1 に
出力して、フィーダ円盤１４を連続的に正逆転動作させ
て真下に落下しようとする異物に横方向の力を付与し
て、異物の回収姿勢を縦方向から横方向に変換させるよ
うにし、この状態でゲートモータＭ2 に出力して、回収
ゲート３０を一定時間開口し、異物を下方の異物回収箱
３１に回収させる（ステップｎ3 〜ｎ4 ）。このとき、
ＣＰＵ４１はソレノイド２５に出力して、硬貨傾倒機構
２０とホッパ振動付与機構２１とを連続的に動作させ、
異物排出口２９から排出される異物に強制的に外力や振
動を与えて、異物の自重落下作用を促進する（ステップ
ｎ5）。また、これに加えてＣＰＵ４１は、大型異物で
あっても回収できるように、もう一度ゲートモータＭ2
に出力して、回収ゲート３０を繰返し開閉動作させる。
例えば、２回開閉動作させることにより、大型異物がゲ
ート部分で仮に挟まれた状態にあっても、この開閉作用
を繰返し受けて確実に傾倒させることができ、大型異物
の回収に適した横方向の回収姿勢を促進させて、下方に
回収される異物を寝かせた状態で異物回収箱３１に確実
に回収する（ステップｎ6 ）。この異物回収動作を実行
させた後は、連続的に動作しているフィーダ円盤１４の
正逆転動作と、硬貨傾倒機構２０とホッパ振動付与機構
２１との出力動作を共に停止させて回収処理を終了する
が（ステップｎ7 〜ｎ8 ）、このとき、ホッパ内の異物
が完全に回収されたことを残留物検知センサＳが検知確
認すれば、回収処理を終了するが、この回収処理を施し
ても異物が残存していれば、上述した回収処理動作を繰
返し実行し、３回実行しても回収できなければ、何等か
の異常が発生しているので、そのときは装置をダウンし
て係員処理を施す（ステップｎ9 〜ｎ10）。
御回路ブロック図を示し、ＣＰＵ４１はＲＯＭ４２に格
納されたプログラムに沿って各回路装置を制御し、その
制御データをＲＡＭ４３で読出し可能に記憶する。ＣＰ
Ｕ４１は、異物回収時に、フィーダ円盤１４を正逆転動
作させて真下に落下しようとする異物に横方向の力を付
与するように、図５に示すように、フィーダモータＭ1
を正逆転出力させ、また回収ゲート３０を複数回開閉動
作させて大型異物の回収に適した横方向の回収姿勢を促
進させるようにゲートモータＭ2 を繰返し正逆転出力さ
せ、さらに硬貨傾倒機構２０やホッパ振動付与機構２１
を出力動作させるようにソレノイド２５を繰返しＯＮ・
ＯＦＦ動作させる。また、これらの出力タイミングを効
率よくとることで、下方に落下回収される異物が、大型
異物であっても異物回収箱３１に寝かせて確実に回収す
ることができる。このように構成された異物回収機能付
き硬貨処理装置の回収処理動作を図６のフローチャート
を参照して説明する。通常、硬貨の処理動作中は、硬貨
の処理信号に基づいてフィーダ円盤１４を回転駆動さ
せ、このフィーダ部１２内に供給された多数枚の硬貨１
１…をフィーダ円盤１４の送出し作用により、後段へと
一枚ずつ送出し処理している。この硬貨の送出し処理が
終了した時点で、残留物検知センサＳが残留物を検知し
なければ、正常な硬貨の送出し処理が実行されたとして
硬貨の一取引処理が終了する（ステップｎ1 〜ｎ2 ）。
しかし、残留物検知センサＳが、ホッパ１５内に異物の
残存を検知すれば、ＣＰＵ４１はフィーダモータＭ1 に
出力して、フィーダ円盤１４を連続的に正逆転動作させ
て真下に落下しようとする異物に横方向の力を付与し
て、異物の回収姿勢を縦方向から横方向に変換させるよ
うにし、この状態でゲートモータＭ2 に出力して、回収
ゲート３０を一定時間開口し、異物を下方の異物回収箱
３１に回収させる（ステップｎ3 〜ｎ4 ）。このとき、
ＣＰＵ４１はソレノイド２５に出力して、硬貨傾倒機構
２０とホッパ振動付与機構２１とを連続的に動作させ、
異物排出口２９から排出される異物に強制的に外力や振
動を与えて、異物の自重落下作用を促進する（ステップ
ｎ5）。また、これに加えてＣＰＵ４１は、大型異物で
あっても回収できるように、もう一度ゲートモータＭ2
に出力して、回収ゲート３０を繰返し開閉動作させる。
例えば、２回開閉動作させることにより、大型異物がゲ
ート部分で仮に挟まれた状態にあっても、この開閉作用
を繰返し受けて確実に傾倒させることができ、大型異物
の回収に適した横方向の回収姿勢を促進させて、下方に
回収される異物を寝かせた状態で異物回収箱３１に確実
に回収する（ステップｎ6 ）。この異物回収動作を実行
させた後は、連続的に動作しているフィーダ円盤１４の
正逆転動作と、硬貨傾倒機構２０とホッパ振動付与機構
２１との出力動作を共に停止させて回収処理を終了する
が（ステップｎ7 〜ｎ8 ）、このとき、ホッパ内の異物
が完全に回収されたことを残留物検知センサＳが検知確
認すれば、回収処理を終了するが、この回収処理を施し
ても異物が残存していれば、上述した回収処理動作を繰
返し実行し、３回実行しても回収できなければ、何等か
の異常が発生しているので、そのときは装置をダウンし
て係員処理を施す（ステップｎ9 〜ｎ10）。
【０００９】上述のように、大型異物の回収時であって
も、この大型異物を異物回収箱に横長に寝かせて、この
箱内の高さ方向の回収スペースを短くして回収処理する
ことができるため、異物回収箱の高さ方向を、想定され
る大型異物の最大高さに対応させて大きく設ける必要が
なくなり、異物回収箱の上下方向を短縮して、この異物
回収箱の小型化および装置全体の小型化を確実に図るこ
とができる。
も、この大型異物を異物回収箱に横長に寝かせて、この
箱内の高さ方向の回収スペースを短くして回収処理する
ことができるため、異物回収箱の高さ方向を、想定され
る大型異物の最大高さに対応させて大きく設ける必要が
なくなり、異物回収箱の上下方向を短縮して、この異物
回収箱の小型化および装置全体の小型化を確実に図るこ
とができる。
【００１０】この発明と、上述の一実施例の構成との対
応において、この発明の異物検知センサは、実施例の残
留物検知センサＳに対応し、以下同様に、異物回収促進
制御手段は、ＣＰＵ４１に対応するも、この発明は上述
の一実施例の構成のみに限定されるものではない。
応において、この発明の異物検知センサは、実施例の残
留物検知センサＳに対応し、以下同様に、異物回収促進
制御手段は、ＣＰＵ４１に対応するも、この発明は上述
の一実施例の構成のみに限定されるものではない。
【図１】 この発明の異物回収機能付き硬貨処理装置の
縦断側面図。
縦断側面図。
【図２】 この発明の異物回収機能付き硬貨処理装置の
正面図。
正面図。
【図３】 この発明の異物排出口を示すホッパの底面
図。
図。
【図４】 この発明の異物回収機能付き硬貨処理装置の
制御回路ブロック図。
制御回路ブロック図。
【図５】 この発明の異物回収動作タイミングの出力状
態を示すタイムチャート。
態を示すタイムチャート。
【図６】 この発明の回収処理動作を示すフローチャー
ト。
ト。
１４…フィーダ円盤 １５…ホッパ ２９…異物排出口 ３０…回収ゲート ３１…異物回収箱 ４１…ＣＰＵ Ｓ…残留物検知センサ
Claims (1)
- 【請求項１】ホッパ内に供給された硬貨を、該ホッパ内
に装備されたフィーダ円盤を介して一枚ずつホッパ外に
送出し、この硬貨の送出し処理終了時に異物検知センサ
がホッパに異物の残存を検知したとき、ホッパ底部に装
備した回収ゲートを開閉して、その下方の異物回収箱に
異物を落下回収させる異物回収機能付き硬貨処理装置で
あって、 前記異物回収時に、回収ゲートを複数回開閉動作させる
異物回収促進制御手段と、前記フィーダ円盤を正逆転動
作させて異物の回収姿勢を縦方向から横方向に変換する
横方向姿勢制御手段とを備えたことを特徴とする異物回
収機能付き硬貨処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03108804A JP3118864B2 (ja) | 1991-04-12 | 1991-04-12 | 異物回収機能付き硬貨処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03108804A JP3118864B2 (ja) | 1991-04-12 | 1991-04-12 | 異物回収機能付き硬貨処理装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04315288A JPH04315288A (ja) | 1992-11-06 |
| JP3118864B2 true JP3118864B2 (ja) | 2000-12-18 |
Family
ID=14493907
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03108804A Expired - Fee Related JP3118864B2 (ja) | 1991-04-12 | 1991-04-12 | 異物回収機能付き硬貨処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3118864B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6736251B2 (en) | 1992-09-04 | 2004-05-18 | Coinstar, Inc. | Coin counter and voucher dispensing machine and method |
| WO2012061424A2 (en) | 2010-11-01 | 2012-05-10 | Coinstar, Inc. | Gift card exchange kiosks and associated methods of use |
| US8874467B2 (en) | 2011-11-23 | 2014-10-28 | Outerwall Inc | Mobile commerce platforms and associated systems and methods for converting consumer coins, cash, and/or other forms of value for use with same |
-
1991
- 1991-04-12 JP JP03108804A patent/JP3118864B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04315288A (ja) | 1992-11-06 |
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