JP3118541U

JP3118541U - 物理量音階変換電子楽器

Info

Publication number: JP3118541U
Application number: JP2005009589U
Authority: JP
Inventors: 雄司奥山
Original assignee: 有限会社トゥロッシュ
Priority date: 2005-10-18
Filing date: 2005-10-18
Publication date: 2006-02-02
Anticipated expiration: 2015-10-18

Abstract

【課題】パペットの内部に手を入れて、その手の連続的な動きや力等の変化に応じて音の高さが変わる楽器を提供する。
【解決手段】口の開度その他の演奏者の連続的な動きや物理量の変化による操作に応じて、楽器から発される音の高さが段階的に変化するようにしたものである。
【選択図】図１

Description

本考案は内部に人の手が入る人形の形状をした電子楽器に関する。

本出願人は実願２００５−４５８２において、パペットの内部に手を入れて、その手の連続的な動きや力等の物理量変化に応じて音の高さが変わる楽器を提案している。

これはパペットの口の開度やその他の部分の動きに応じて音の周波数が変わることで、あたかもパペットが歌っているように感じさせて楽しさを大きくすることを狙った考案である。

この場合に例えば口の開度は連続的に変化するものであるが、この口の開度に連続的に比例させて音の高さを変えるとすると、音楽の演奏が非常に繊細で難しいものになる。

これは通常演奏される音楽が、音階に従っているために、楽器から出る音がこの音階から外れると非常に聞き苦しいものになる。聞いて心地よい音楽にするためには正確に音階に従った音を出す必要があるために、連続的に周波数の変わる楽器の場合は正確な音の高さに瞬時に合わせ込む必要があり、このため非常に繊細な操作が要求されることによるものである。

本考案では、口の開度その他の演奏者の連続的な動きや物理量の変化による操作に応じて楽器から発される音の高さが、段階的に変化するようにしたものである。

このことにより、パペットの動きや加える力等に応じて楽器から出る音が自動的に音階に従うようにすることが出来るようになる。

例えば、図１に示すように、１オクターブ分変化する物理量を７等分してＣ（ハ）〜Ｂ（ロ）まで、ハ長調ならド〜シまでに対応させる。

或いは図２に示すように、１オクターブ分変化する物理量を１２等分して半音毎にＣからＢまでに対応させる。

図１の例ではハ長調、イ短調を基準にしているが、もちろん他の調であっても良い。

また、ここで図示しているのは１オクターブ分に限っているが、実際には数オクターブに渡って変換を行うのが普通である。

図１，２の横軸は物理量としているが、具体的にはパペットの口の開度や手足の動きや演奏者の加える力の強さ等のことである。

楽器から発する音の音高を視認できる表示部を設けることによって、更に演奏を容易にすることが出来る。

上述したように本考案の電子楽器は、演奏者の連続的な動きや物理量の変化を音階に従った音程の音に変換することによって、この楽器を初めて手にする人にも直感的に容易に演奏をすることが出来るようにするものである。

更に楽器から発する音の音高を視認できる表示部を設けることによって、音の出だしから正確な音高の演奏をすることが出来る

考案を実施するために最良の形態

パペットの口の開度を検出するセンサを配置し、このセンサの出力に対応した音階に従った音程の変化が生じる電子楽器をパペットの内部に組み込む。

音高の表示部を演奏者からの視認性の良い位置に配置する。

図３に、本電子楽器を左手で操作している一例の断面図を示す。１はパペット。この例は口が開閉できるタイプで動作検出部２として口の開度のセンサを備えている。このセンサは例えばパペットの上顎と下顎の回転軸に可変抵抗を配置する。

３は力検出部。この例では、パペットの右手の中に圧力を検出するセンサを備えている。この他にどのような物理量の変化を利用しても良い

４は制御回路部。２からの開度情報から図１〜３に示す変換方式に従った音階に変換して音声信号を発生する。５は増幅部。６は電源部。この例では乾電池を想定している。７は電気信号を音に変換するスピーカー。８は音高の表示部である。

音高は、例えばピアノ鍵盤の中央のド、つまり２６３Ｈｚ付近であれば４Ｃ、というように数字とＡ〜Ｆまでのアルファベット、それに＃、♭の組み合わせで表示できる。

図４に電圧に変換後の物理量を音高に相当する電圧に変換する回路の一例を示す。
連続的に変化する入力側の電圧を段階的な電圧に変換することが出来る。
抵抗値を変えることで音階を決定することが出来る。

演奏者は左手で口の開閉操作を行い、右手はパペットの右手を握る。右手の握力で音の大きさを制御し、左手で操作する口の開度を通して音の高さを制御する。音の高さと大きさの制御は左右の手で逆であっても良い。

本考案の物理量〜音高変換図の一例である。本考案の物理量〜音高変換図の一例である。本考案の実施形態を示すパペット電子楽器の断面図の一例である。本考案の物理量〜音高変換回路図の一例である。

符号の説明

１パペット
２動作検出部
３力検出部
４制御部
５増幅部
６電源部（乾電池）
７スピーカー
８音高表示部

Claims

内部に人の手が入る人形の形状をした電子楽器において、該人形または該人形周辺の物理量の連続的な変化を検出し得る電気的検出手段と、該電気的検出手段の出力信号の変化に応じて音高を決める制御回路を有し、該制御回路によって決定される音高が、音階に従って段階的に変化することを特徴とする人形の形状をした電子楽器。
楽器から発される音の高さの表示部を有することを特徴とする請求項１の電子楽器。