JP3117266B2 - メタクリロニトリルの製造方法 - Google Patents

メタクリロニトリルの製造方法

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methacrylonitrile
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はイソブタンをアンモ
ニアと分子状酸素により気相接触アンモ酸化してメタク
リロニトリルを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】C3〜C5パラフィンを気相接触アンモ酸
化して、α、β−不飽和ニトリル類を製造する触媒は従
来数多く提案されている。中でも、イソブタンのアンモ
酸化によるメタクリロニトリル合成触媒について197
0年代から多くの提案が成されている。例えば、USP
4879264にはV−Sb−Oからなる一元系の触
媒、USP4877764,4883895にはV−P
−O触媒(前者触媒)とBi−Fe−Cr−Mn−(N
i−Co/Mg)−Mo−O触媒(後者触媒)の二元系
触媒によるパラフィンのオレフィンへの酸化脱水素(前
者触媒)とオレフィンのアンモ酸化(後者触媒)の組み
合わせが提案されている。また、USP4978764
はCs−K−Ni−Co−Fe−Mn−Bi−Cr−M
o−Oからなる一元系の触媒、特開平3−58961に
はBi−V−Moのシーライト構造をもつ触媒、また、
特開平3−58962にはGa/Ta−Bi−Mo−O
からなる触媒が提案されている。一般にパラフィンはオ
レフィンに比べ反応性が低いため、従来の触媒では、オ
レフィンのアンモ酸化条件でのパラフィンの転化率が低
い。そのため、従来の触媒では、パラフィンのアンモ酸
化に比較的高い反応温度を必要とするため、併発するラ
ジカル反応、目的物である不飽和ニトリルの逐次酸化な
どにより、不飽和ニトリルへの選択性が低いという問題
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、活性
が高く、メタクリロニトリルへの選択性の高いイソブタ
ンのアンモ酸化触媒を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、イソブタ
ンのアンモ酸化反応およびそれに用いる触媒、特にMo
を必須成分として含有する触媒について、活性、メタク
リロニトリル選択性に優れた触媒を開発すべく、触媒成
分、組成、調製法について鋭意検討をすすめた結果、M
oの他にTaおよびNbの中から選ばれる1種以上の元
素を必須成分として含有する触媒を用いると、高い活
性、メタクリロニトリル選択性が得られることを見いだ
し、本発明の方法に到達した。即ち、本発明は、イソブ
タン、アンモニアおよび分子状酸素を気相で接触反応さ
せてメタクリロニトリルを製造する方法において、
【0005】一般式 XMoabcdp [式中、XはTaおよびNbの中から選ばれる1種以上
の元素、AはW,Sn,Sb,Fe,Al,Cr,C
o,Ni,Cu,Mg,Ca,SrおよびBaの中から
選ばれる1種以上の元素、BはLi,Na,K,Rbお
よびCsの中から選ばれる1種以上の元素、CはCe,
Pr,およびTbの中から選ばれる1種以上の元素を表
す。a,b,c,dおよびpはXを基準にしたときの、
各元素の原子比を表し、aは0.1 〜24、bは1〜20、c
は0〜0.4 、dは0〜0.4 であり、pは各成分元素の原
子価を満足するに必要な原子数である。]で示される触
媒を含有することを特徴とするイソブタンのアンモ酸化
によるメタクリロニトリルの製造方法である。
【0006】本発明の効果を得るには、Biを触媒成分
として含まないことが好ましい。オレフィン類のアンモ
酸化触媒としてMo、Biを必須成分とする多成分系複
合酸化物触媒が工業的に多用されているので、パラフィ
ンのアンモ酸化触媒として、従来、Moを含有する触媒
では、多くの場合、Biは必須成分とされていたが、本
発明者の知見では、Moの他にTaおよびNbの中から
選ばれる1種以上の元素を必須成分として含有する本願
触媒では、Biを触媒成分として添加すると、触媒活性
が低下するので好ましくない。
【0007】本発明の方法で使用する触媒は、この分野
で通常用いられる公知の方法、例えば、次のような方法
で調製することができる。モリブデン酸アンモニウムを
純水に加熱溶解し、硝酸水溶液を加えて中和した後、酸
化タンタルを加え、これを約100℃で撹拌しながら、
還流下加熱し、必要に応じて、W,Sn,Sb,Fe,
Al,Cr,Co,Ni,Cu,Mg,Ca,Srおよ
びBaの中から選ばれる1種以上の元素の化合物、例え
ば、硝酸塩を加え、また、必要に応じて、SiO2など
の担体を加え、得られる泥状懸濁液を乾燥し、仮焼し、
焼成して調製される。
【0008】本発明の触媒の原料は、触媒調製過程で酸
化物に分解され得る化合物が好ましい。その様な化合物
としては、例えば、酸化物、水酸化物、硝酸塩、アンモ
ニウム塩、炭酸塩、塩化物、有機酸塩、金属酸、金属酸
アンモニウム塩などである。SiO2の原料としては、
シリカゾル、シリカゲル、珪酸エステル、珪酸塩などが
用いられる。触媒は、粒状あるいは成形体として固定床
で使用されるが、移動床あるいは流動床としても使用で
きる。本発明による気相接触酸化反応の原料ガスとし
て、イソブタン、アンモニアおよび分子状酸素が用いら
れる、これら原料ガスの他に希釈ガスを用いることも出
来る。
【0009】分子状酸素現として通常は空気が使用され
るが、純酸素を使用しても良い。希釈ガスとしては、窒
素、炭酸ガスなどの不活性ガスが使用される。反応ガス
に含まれる非凝縮性ガスの一部を循環して希釈ガスとし
て使用しても良い。希釈ガスとして水蒸気を併せて使用
することが、活性、選択性を高める上で好ましい。原料
ガスの組成には、特に制限はないが、安全性の点から
は、混合ガス組成が燃焼範囲外であることが好ましい。
また、希釈ガスとして水蒸気を併せて使用する場合、原
料ガス中の水蒸気は通常60容量%まで添加される。本
発明による気相接触酸化反応は、前記した原料ガスを、
前記した触媒上に350〜550℃の温度範囲、常圧〜
10気圧の圧力下、空間速度300〜5000/hrで
導入することで実施される。
【0010】
【実施例】実施例および比較例によって本発明をさらに
詳細に説明する。反応率、選択率および収率は次のとう
り定義される。 (反応したイソブタンのモル数) 反応率=──────────────×100 (供給したイソブタンのモル数) (生成したメタクリロニトリルのモル数) 選択率=───────────────────×100 (反応したイソブタンのモル数) (生成したメタクリロニトリルのモル数) 収率=───────────────────×100 (供給したイソブタンのモル数)
【0011】実施例1 七モリブデン酸アンモニウムを蒸留水に溶かしA液とし
た。Fe/Coの原子比が3/7となるように硝酸鉄と
硝酸コバルトを蒸留水に溶かしB液とした。Fe/Mo
の原子比が3/12となるように、B液をA液に加え
た。この混合液にアンモニア水溶液を加えて中性に調整
したのち、これにTa/Mo原子比が1/12となるよ
うに酸化タンタルを加え、撹拌下、約100℃で16時
間、加熱還流した後、蒸発乾涸した。得られた固体を3
40℃で4時間仮焼し、次いで600℃で4時間、空気
雰囲気で焼成し、Ta1Fe3Co7Mo12xなる組成の
触媒を得た。得られた触媒の性能を評価した。結果を表
1に示した。
【0012】実施例2 実施例1と同様にしてTa1Fe3Mg7Ce0.05Mo12
xなる組成の触媒を得た。得られた触媒の性能を実施
例1と同様にして、評価した。結果を表1に示した。
【0013】比較例1 Ta25とH2MoO4をTa/Mo原子比が2/3にな
るように蒸留水に加え、撹拌下、約100℃で16時
間、加熱還流した後、蒸発乾涸した。得られた固体を6
00℃で4時間、空気雰囲気で焼成し、Ta2Mo314
なる組成の触媒を得た。得られた触媒を通常の流通式反
応器に充填し、イソブタン/酸素/アンモニアのモル比
が3/2/2なる組成の原料ガスを、空間速度3600
/hrで供給した。反応温度を470℃に保って、触媒
の性能を実施例1と同様に評価した。評価結果を表1に
示した。
【0014】比較例2 七モリブデン酸アンモニウムとバナジン酸アンモニウム
をV/Mo原子比が1/2になるように蒸留水に溶か
し、これに硝酸水溶液を加えて中和した後、これにTa
/Mo原子比が1/1となるように酸化タンタルを加
え、撹拌下、約100℃で16時間、加熱還流した後、
蒸発乾涸した。得られた固体を340℃で4時間仮焼
し、次いで600℃で4時間、空気雰囲気で焼成し、T
21Mo2xなる組成の触媒を得た。得られた触媒の
性能を比較例1と同様にして、評価した。結果を表1に
示した。
【0015】比較例3 Taに代え、Nbを用いた他は、比較例1と同様にして
Nb2Mo314なる組成の触媒を得た。得られた触媒の
性能を、反応温度を440℃に代えた他は、比較例1と
同様にして、評価した。結果を表1に示した。
【0016】比較例4 七モリブデン酸アンモニウムを蒸留水に溶かしA液とし
た。硝酸ビスマスと硝酸を蒸留水に溶かしB液とした。
Bi/Moの原子比が2/3となるように、B液をA液
に加えた。この混合液にアンモニア水溶液を加えて中性
に調整したのち、これにTa/Mo原子比が2/3とな
るように酸化タンタルを加え、撹拌下、約100℃で1
6時間、加熱還流した後、蒸発乾涸した。得られた固体
を340℃で4時間仮焼し、次いで600℃で4時間、
空気雰囲気で焼成し、Ta2Bi2Mo3xなる組成の触
媒を得た。得られた触媒の性能を比較例1と同様にし
て、評価した。結果を表1に示した。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】本発明で使用するアンモ酸化触媒は、活
性が高く、メタクリロニトリルへの選択性が高いので、
本発明の方法により、イソブタンから、効率よくメタク
リロニトリルを製造することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 253/24 C07C 255/08 C07B 61/00 300

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソブタン、アンモニア及び分子状酸素
    を気相で接触反応させてメタクリロニトリルを製造する
    方法において、一般式 XMoab cdp [式中、XはTa及びNbの中から選ばれる1種以上の
    元素、AはW,Sn,Sb,Fe,Al,Cr,Co,
    Ni,Cu,Mg,Ca,Sr及びBaの中から選ばれ
    る1種以上の原子、BはLi,Na,K,Rb及びCs
    の中から選ばれた1種以上の元素、CはCe,Pr,及
    びTbの中から選ばれる1種以上の元素を表す。a,
    b,c,d及びpはXを基準にしたときの、各元素の原
    子比を表し、aは0.1〜24、bは1〜20、cは0
    〜0.4、dは0〜0.4であり、pは各成分元素の原
    子価を満足するに必要な原子数である。]で示される組
    成物を含有する触媒を用いることを特徴とするメタクリ
    ロニトリルの製造方法。
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