JP3116010U - 圧搾機 - Google Patents

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【課題】果汁とスムージー圧搾機能を兼ね備えた圧搾機を提供する。
【解決手段】圧搾機20は、モーター台座1、ターンテーブル2、ミドルテーブル3、刀盤4、枠カバー5A、上蓋6及び圧入管7を備え、上蓋6の挿管61に刀盤蓋9を新たに備える。この刀盤蓋9は挿管61の下部に結合可能な筒状部を有し、この筒状部の底縁に外側に向けて突出され、刀盤4と上下対応関係を形成する水平圧板92と、この水平圧板92の外縁に下方に向けて延伸する除け壁93とにより構成される。
【選択図】図9

Description

本考案は、果汁とスムージー圧搾機能を兼ね備えた圧搾機に関する。
従来より、果物から果汁を搾り出すのに、絞り機や圧搾機が使われている。この種の絞り機が、図1乃至図3に示されている。図1に示すように、この絞り機10は、モーター11を設置されたモーター台座1と、ターンテーブル2と、ミドルテーブル3と、刀盤4と、カバー5と、上蓋6とにより組み立てられている。これら各部について見ると、図2に示すように、モーター11はモーター台座1上に回転軸を上方に向けて設置される。ターンテーブル2はモーター11の回転軸に結合されて、モーター11上に配置される。ミドルテーブル3は周面下部に出口31が設けられ、台座1上でターンテーブル2の周囲に設置される。カバー5は周面がフィルター51になっていて、ミドルテーブル3内で、ターンテーブル2上に設置される。刀盤4は下部に刀盤台座41を有し、ミドルテーブル3内でカバー5の上から、ターンテーブル2の中央に突出されたスクリュー21に螺合されて、カバー5を固定した状態に設置される。蓋6は中央に挿管61とこの挿管61内に挿入可能な圧入管(フィードチューブ)7が設けられ、また側端に排出槽63が設けられ、ミドルテーブル3の上部に結合される。なお、この絞り機10には受けバケツ40が併せて設けられ、この受けバケツ40が蓋6の排出槽63の下部に設置される(図3参照)。
この絞り機10で、果汁を絞る場合、図3に示すように、(モータ11を駆動し)果物ブロック8を挿管61の中に入れ、この挿管61の中にフィードチューブ7を挿入して、下方に向って押し込むことより、果物ブロック8が刀盤4の高速回転に研磨され、直ちにくず81になって、切線方向に沿ってカバー5の中に導入される。このとき、カバー5とターンテーブル2はシンクロ高速回転されているので、遠心作用によりカバー5の中のくず81からフィルター51を通して果汁82が分離され、果汁82がミドルテーブル3に入っていく。この果汁82は出口31から排出され、カップなどの容器30の中に注入される。一方、くず81は上蓋6の側端にある排出槽63を通して排出され、受けバケツ40に導入される。なお、これに関連する絞り機は特許文献1に開示されている。
特開2002−125847公報
しかしながら、従来の絞り機では、くずを出す機能と果汁を絞る機能が付いているが、スムージーの設備及び構造がなく、スムージー圧搾機能がないという問題がある。スムージーには繊維が含まれ、かつ用途が広汎で、例えばトーストに付けたり、ケーキパイを作ったり、野菜サラダを作ったり、また幼児或いは患者の栄養補給食品に最適であるが、伝統的な絞り機ではスムージーを作ることができないから、DIY方式で必要なスムージーを作り出すことができない。
本考案は、このような従来の課題に鑑みなされたもので、果汁とスムージー圧搾機能を兼ね備えた圧搾機を提供すること、を目的とする。
上記目的を達成するために、本考案の圧搾機の構造は、次のとおりである。一つのモーターを設けたモーター台座1、一つのモーター回転軸と結合するターンテーブル2、一つのモーター台座1と結合するミドルテーブル3、一つのターンテーブルの中央スクリューと螺合する刀盤4、一つの刀盤4によりターンテーブル2に固定するカバー5、一つのミドルテーブル3と結合する上蓋6及び一つの上蓋6に挿入可能な中央挿管内の圧入管7により組み立てる。その特徴は、上蓋6の挿管61の底部に刀盤蓋9を増設し、刀盤蓋9には外側に突出し、刀盤4と上下対応関係を形成する水平圧板92を設け、かつ水平圧板92と刀盤4との間に、果物ブロックを刀盤4でスムージーに研磨して排出する間隔9aがあって、水平圧板92の外縁に下方に向って垂直に延伸する除け壁93を設け、除け壁93と刀盤4の外側にスムージーを下方に向って排出する間隔9bがある。
さらに各部について次のように具体化することが好ましい。刀盤蓋9の底縁には内側に突出する水平除け縁91により、挿管61の底縁をストップする。あるいは刀盤蓋9と上蓋の挿管61の底部を一体成形とする。カバー5は支持用網枠及び防漏性底板により組み立てた枠カバ5Aーである。刀盤4の頂面中央点にV字形カッター43を設け、そのV字形カッターを二枚のカッター43a、43bより構成し、中央点の円心位置で交差する。この場合、二枚のカッター43a、43bはやや円弧状を呈し、カッターの片側が鋭く、片側は刀盤と連結し、かつ二枚のカッターの長さが異なっている。ミドルテーブル3の出口31の上方に出口を塞ぐ除け板装置3Aを設ける。この場合、除け板装置3Aにプッシューボタン32を設け、その下方にスライディングボード33と連結し、スライディングボードを左右二枚に分けて、そのうちの一枚を網板331とし、もう一枚を密封除け板332とする。カバー5はフィルターなしの錐形カバー5Bである。
本考案の圧搾機は、上記構成を有し、次のような作用効果を奏することができる。刀盤蓋9と上蓋6の挿管61を組み合せ、及びカバー5を枠カバー5A或いは錐形カバー5Bに変更すると、刀盤蓋9の水平圧板92及び除け壁93と刀盤4との間の配合及び生じた極小間隔9a、9bによって、果物ブロック8が間隔9a、9bの中で絶えずにスムージーに研磨される。枠カバー5A或いは錐形カバー5Bをカバー5に変更すると、圧搾機から果汁絞り機能に回復する。カバー5は枠カバー5Aである場合、研磨されたスムージーは枠カバー5Aからミドルテーブル3に導入された後、ミドルテーブルの出口31から導出される。カバー5が錐形カバー5Bである場合、研磨されたスムージーは錐形カバーの上方から導出された後、上蓋6の排出槽63から受けバケツ40の中に導入される。両方ともスムージーを作り出すことができる。刀盤4の頂面にV字形カッター43を設置すると、刀盤研磨時に生じる中央死角が防止され、また除け板装置3Aより、果汁の流出量をコントロールし、また果汁の流出をブロックする。
以下、本考案の実施の形態について、図を用いて説明する。図4乃至図9に本考案の第1の実施の形態を示している。図4に示すように、圧搾機20は、従来と同様に、モーター台座1、ターンテーブル2、ミドルテーブル3、刀盤4、枠カバー5A、上蓋6及び圧入管7を備える。これら各部については既述のとおりで、ここでは同一の符号を付してその重複した説明を省略する。なお、上蓋6には、図2に示すようなくずを排除する排出槽63がなく、この実施の形態では、このような排出槽63を設置しても設置しなくてもいずれでもよい。この圧搾機20には、特に、上蓋6の挿管61に一つの刀盤蓋9が増設された。この組み立て後の状態は図5に示すとおりである。
この圧搾機20の特徴は刀盤蓋9にある。この刀盤蓋9は上蓋6の挿管61の下に結合され、刀盤4に対応する形状を採っている。この結合構造は多種多様であり、どんな固定方式でもかまわない(したがって、どのような結合構造であったも本考案に含まれる)。この刀盤蓋9の場合、図6に示すように、挿管61の下部に結合可能な筒状部を有している。この筒状部の底縁には内側に向けて突出する水平除け縁91が設けられている。挿管61の下部を筒状部に挿入し、挿入端を底縁の水平除け縁91に衝接(ストップ)させることにより、刀盤蓋9が挿管61の下部にセットされる。また、この刀盤蓋9は、筒状部の底縁に外側に向けて突出され、刀盤4と上下対応関係を形成する水平圧板92が設けられている。この水平圧板92の面積は刀盤4より大きく、刀盤蓋9が挿管61の底部に結合された状態で両者(水平圧板92と刀盤4)の間に極小の間隔9aが保持される。また、この水平圧板92の外縁に下方(垂直)に向けて延伸する除け壁93が設けられ、この除け壁93と刀盤4の外縁に極小の間隔9bが保持される。このようにして水平圧板92と刀盤4とにより、果物ブロックがスムージーに研磨され、このスムージーが極小の間隔9a、9bに沿って、下方に流されるようになっている。
また、刀盤蓋9は、図7に示すように、水平圧板92に除け壁93(図6参照)のない構造にしてもよい。このようにしても、水平圧板92と刀盤4とにより、果物ブロックをスムージーに研磨することができる。なお、図7の(除け壁93のない)刀盤蓋9と図6の除け壁93付きの刀盤蓋9とを比べると、後者の場合、スムージーと刀盤4との研磨時間が延長されるので、より細かく研磨される利点がある。また、図7の刀盤蓋9の底面には、多数の円形或いは螺旋形の浅い溝94が増設され、これが、スムージーが刀盤4で内側から外側への移動するのに役立っている。
この刀盤蓋9と刀盤4を使用する場合、カバー5に図4に示す枠カバー5Aが使用される。この枠カバー5Aは上円形と数本の垂直支持用網枠52及び防漏性底板53とにより組み立てられている。枠カバー5Aは従来のようなフィルターがないので、生成されたスムージー(図9参照)が枠カバー5Aの遠心回転作用により、直接ミドルテーブル3に導入され、また出口31から排出される。この刀盤蓋9を挿管61の底部から取り外し、枠カバー5Aを従来のフィルターカバー5に変更することにより、この圧搾機20は果汁絞り機能に戻される。したがって、既述のとおり、フィルターカバー5の遠心回転作用により、くず81と果汁82が分離される(図3参照)。
また、この実施の形態では、ミドルテーブル3の出口31が改良され、除け板装置3Aが新たに設けられている。この除け板装置3Aのデザインの種類は多数あり、図4にその一例を示している。この除け板装置3Aの場合、ミドルテーブル3の出口31の上方のスライドスロット34が設けられている。この中にプッシューボタン32が設けられ、このプッシューボタンの後方の下にスライディングボード33が連結されている。スライディングボード33の右板は網板331で、左板は除け板332である。プッシューボタン32を左右に移動することにより、スライディングボード33がシンクロ移動する。網板331が出口31に移動されると、果汁はスムーズに流れ、除け板332が出口31に移動されると、スムージーは流れない(図9参照)。また、スムージー83がいっぱいになった時は、上蓋6を開け、柄杓などを使って取り出せばよい。なお、この除け板装置3Aは特に必要な構造ではないが、この除け板装置3Aがあれば本機20の利便性を高め、なくても果汁とスムージーが出口31から流れ出るだけで、本機20の使用に影響するものではない。
さらに、この実施の形態では、図8に示すように、刀盤4の頂面に複数本のカッターライン42が放射状の配列で、かつ数個の鋸の歯を組み合せて設置され、特に刀盤4中央の研磨死角区にV字形カッター43が設置されている。このV字形カッター43の二枚のカッターはやや円弧状を呈し、またカッターの片側が鋭く、片側は刀盤と連結されている。その中の一枚のカッター43aは長く、もう一枚のカッター43bが短くなっている。二枚のカッターは中央点の円心位置で交差するので、研磨時の中央の死角が防止され、また長いカッターと短いカッターにより長さが違う繊維の切断に役立つ。またV字形カッター43は一次打ち抜き成形により形成することができ、製造に便利である。
図10に本考案の第2の実施の形態を示している。図10に示すように、この実施の形態では、刀盤蓋62は上蓋6の挿管61の下に一体成形により設けられている。この刀盤蓋62は、図6に例示した刀盤蓋9とは挿管61との結合方式が異なるだけで、当該刀盤蓋9と同じ構造を備えている。この刀盤蓋62の場合、スムージーを搾る時は、フィルターなしの枠カバー5Aを使用する。また、この刀盤蓋62はスムージー機能しかないので、果汁を搾り出すために、従来のフィルターカバー5を使用する必要がある。このフィルターカバー5の高速遠心回転作用で、くず81と果汁82を分離する。
図11に本考案の第3の実施の形態を示している。図11に示すように、この実施の形態では、上記枠カバー5Aに代えて、錐形カバー5Bが使用されている。(なお、この場合、上蓋6に排出槽63が設けられている。)この錐形カバー5Bはフィルター(図2のフィルター51参照)がなく、また網枠にも通し穴がない(図4の網枠52参照)ので、刀盤蓋9より研磨されたスムージーは錐形カバー5Bに収集され、また錐形カバー5Bの高速回転作用により、スムージー83は錐形カバー5Bの上縁より放出され、排出槽63に導入された後、受けバケツ40に導入される。この場合、受けバケツ40に導入されるのはスムージー83であって、くずではない。
なお、上記各実施の形態では、果汁とスムージー圧搾機能を兼ね備えた圧搾機について例示したが、各圧搾機を、単一機能のスムージー圧搾機としてもよい。
従来の絞り機の外観斜視図 同絞り機の分解斜視図 同絞り機の使用時の断面図 本考案の第1の実施の形態における圧搾機の分解斜視図 同圧搾機の外観斜視図 同圧搾機の要部断面図 同圧搾機の要部断面図 同圧搾機の要部平面図 同圧搾機の使用時の断面図 本考案の第2の実施の形態における圧搾機の要部斜視図 本考案の第3の実施の形態における圧搾機の断面図
符号の説明
20 圧搾機
1 モーター台座
2 タンテーブル
3 ミドルテーブル
3A 除け板装置
31 出口
32 プッシューボタン
33 スライディングボード
331 網板
332 除け板
34 スライドスロット
4 刀盤
42 カッターライン
43 V字形カッター
43a 長いカッター
43b 短いカッター
5 カバー
5A 枠カバー
5B 錐形カバー
51 フィルター
52 網枠
53 底板
6 上蓋
61 插管
62 刀盤蓋
63 排出槽
7 圧入管
8 果物ブロック
81 くず
82 果汁
83 スムージー
9 刀盤蓋
91 水平除け縁
92 水平圧板
93 除け壁
94 浅い溝
9a、9b 間隔

Claims (9)

  1. モーターを設けたモーター台座と、
    前記モーターの回転軸に結合されたターンテーブルと、
    前記モーター台座に結合されたミドルテーブルと、
    前記ターンテーブル中央のスクリューに螺合された刀盤と、
    前記ターンテーブル上に配置され、前記刀盤に固定されたカバーと、
    前記ミドルテーブルに結合され、中央挿管及び中央挿管に挿入可能な圧入管を有する上蓋とを備え、
    前記上蓋の挿管の底部に、外側に前記刀盤の面積より大きく突出し、かつ前記刀盤に対して小間隔を保持して、前記刀盤と上下対応関係をなす水平圧板と、前記水平圧板の外縁に下方に向けて延伸し、前記刀盤に対して小間隔を保持する除け壁とを有し、前記刀盤を被覆する刀盤蓋を具備し、
    果汁とスムージー圧搾機能を兼ね備えたことを特徴とする圧搾機。
  2. 刀盤蓋に内側に突出する水平除け縁を有し、前記水平除け縁に挿管の底縁が衝接される請求項1に記載の圧搾機。
  3. 刀盤蓋と上蓋の挿管が一体成形される請求項1に記載の圧搾機。
  4. カバーは枠カバーで、支持用網枠と防漏性底板とより組み立てられる請求項1乃至3のいずれかに記載の圧搾機。
  5. カバーはフィルターなしの錐形カバーからなる請求項1乃至3のいずれかに記載の圧搾機。
  6. 刀盤の頂面中央点にV字形カッターを備え、前記V字形カッターは二枚のカッターにより構成され、前記中央点の円心位置で交差される請求項1乃至5のいずれかに記載の圧搾機。
  7. 二枚のカッターはやや円弧状を呈し、カッターの片側が鋭く、片側は刀盤と連結され、かつ二枚のカッターの長さが異なる請求項6に記載の圧搾機。
  8. ミドルテーブルに出口を塞ぐ除け板装置を備える請求項1乃至7のいずれかに記載の圧搾機。
  9. 除け板装置は、プッシューボタンと、スライディングボードとを有し、前記スライディングボードは左右二枚に分けられ、そのうちの一枚は網板で、もう一枚は密封除け板である請求項1乃至8のいずれかに記載の圧搾機。
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