JP3114680B2 - アクティブフィルタ - Google Patents

アクティブフィルタ

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JP3114680B2
JP3114680B2 JP09345592A JP34559297A JP3114680B2 JP 3114680 B2 JP3114680 B2 JP 3114680B2 JP 09345592 A JP09345592 A JP 09345592A JP 34559297 A JP34559297 A JP 34559297A JP 3114680 B2 JP3114680 B2 JP 3114680B2
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    • HELECTRICITY
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    • H03H2210/03Type of tuning
    • H03H2210/036Stepwise

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  • Networks Using Active Elements (AREA)
  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はアクティブフィル
タ、特に集積回路装置に組み込むのに好適なアクティブ
フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来のアクティブフィルタの回路
例を示す図である。図9に示す従来のアクティブフィル
タは次のように構成されている。演算増幅器60の出力
および逆相入力(反転入力:−)は共に出力端子66に
接続されている。演算増幅器60の正相入力(非反転入
力:+)と接地との間に第1容量素子61が接続されて
いる。第1容量素子61の上部電極が演算増幅器60の
正相入力側、下部電極が接地側になるように接続されて
いる。入力端子65と演算増幅器60の正相入力との間
には直列接続された第1抵抗素子63および第2抵抗素
子64がこの順序で接続されている。直列接続された第
1抵抗素子63および第2抵抗素子64の接続点と演算
増幅器60の出力との間に第2容量素子62が接続され
ている。第2容量素子62の上部電極が前記接続点側
に、下部電極が演算増幅器60の出力側になるように接
続されている。
【0003】次に図9に示すアクティブフィルタの動作
を説明する。
【0004】図9に示すアクティブフィルタはロウパス
フィルタ(LPF)として動作する。第1抵抗素子63
および第2抵抗素子64の抵抗値を共にRに設定し、第
1容量素子の容量値をCに設定し、第2容量素子62の
容量値を2Cに設定すると、図9に示すアクティブフィ
ルタのカットオフ周波数fccは、次の(1)式のよう
に定まる。 fcc=1/√(2π・2CR)・・・(1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に集積回路装置に
おいては、半導体基板上に形成する抵抗素子や容量素子
の抵抗値や容量値を設計値通りに実現することは困難で
ある。したがって、図9に示すアクティブフィルタを集
積回路装置上に形成すると、抵抗素子や容量素子の抵抗
値や容量値が設計値からずれてしまうから、カットオフ
周波数fccも所望の値からずれてしまう。例えば、R
=80kΩ、C=60pFに設定した場合、カットオフ
周波数fccは(1)式よりfcc=23.4kHzと
なる。ところが、集積回路装置上に形成した抵抗素子の
抵抗値Rが15%増加してR=92kΩになり、容量値
Cが13%増加してC=68pFになると、カットオフ
周波数fccはfcc=18kHzとなってしまう。こ
のfccは所望のfccから−23%ずれた値である。
このように、図9に示す従来のアクティブフィルタに
は、抵抗素子や容量素子の抵抗値や容量値が設計値から
ずれた場合、カットオフ周波数も所望の値からずれてし
まうという問題があった。
【0006】この問題点を解決するために、次の技術が
提案されている(例えば、“Base-band Filters for IS
-95 CDMA Receiver Applications Featuring Digital A
utomatic Tuning,”ISSCC Digest of Technical Paper
s, pp.172-173, Feb., 1996参照)。すなわち、図9に
示す従来のアクティブフィルタに矩形波を入力し、その
出力をA/Dコンバータによってディジタル信号に変換
する。このディジタル信号に対してディジタル・シグナ
ル・プロセッサ(DSP)によって所定の演算を施す。
DSPの演算結果に従って抵抗値または容量値を変化さ
せてカットオフ周波数を調整するものである。しかしな
がら、この技術にはA/DコンバータやDSPを必要と
するので、回路規模が大きくなってしまうという難点が
ある。
【0007】この発明は上記の課題を解決するためにな
されたものである。したがって、この発明の目的は、カ
ットオフ周波数のバラツキを抑えることのできるアクテ
ィブフィルタを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、演算増
幅器と、抵抗素子と、容量素子とを含み、この抵抗素子
及び容量素子の少なくとも一方が可変抵抗素子或いは可
変容量素子であるアクティブフィルタにおいて、アクテ
ィブフィルタ回路を発振回路にスイッチするためのスイ
ッチ手段と、演算増幅器の出力側に接続され、スイッチ
手段によりアクティブフィルタ回路が発振回路にスイッ
チされた際、前記演算増幅器の出力信号の周波数を発振
回路の発振出力信号の周波数としてカウントしデコード
する制御手段とを備えることで、デコード手段の出力に
従い前記可変抵抗素子の可変抵抗値或いは容量素子の可
変容量値の少なくとも一方を制御することによりアクテ
ィブフィルタのカットオフ周波数のばらつきを抑制する
よう構成したアクティブフィルタを提供する。
【0009】前記制御手段は、演算増幅器の出力側に接
続され、スイッチ手段によりアクティブフィルタ回路が
発振回路にスイッチされた際、前記演算増幅器の出力信
号の周波数を発振回路の発振出力信号の周波数としてカ
ウントする手段と、このカウンタの出力側に接続され、
カウント値をデコードする手段とにより構成し得る。
【0010】カウント手段は、発振回路の発振出力信号
およびクロック信号が入力され、前記発振出力信号が正
負いずれか一方の側にある期間のクロックをカウントし
てカウント値を出力するカウンタにより構成し得る。
【0011】デコード手段前記は、カウント値と制御信
号との対応関係を格納したテーブルを備え、入力された
カウント値に対応する制御信号を出力するデコーダによ
り構成し得る。
【0012】発振回路はウィーンブリッジ発振回路によ
り構成し得る。
【0013】アクティブフィルタ回路が、ローパスフィ
ルタ回路、ハイパスフィルタ回路およびバンドパスフィ
ルタ回路のうちのいずれか一つにより構成し得る。
【0014】抵抗素子が可変抵抗素子でありこの可変抵
抗素子の可変抵抗を制御し得る。
【0015】容量素子が可変容量素子でありこの可変容
量素子の可変容量を制御し得る。
【0016】抵抗素子及び容量素子の双方が可変抵抗素
子及び可変容量素子でありこの可変抵抗素子の可変抵抗
及び可変容量素子の可変容量の双方を制御し得る。
【0017】本発明によれば、演算増幅器と、抵抗素子
と、容量素子とを含み、この抵抗素子及び容量素子の少
なくとも一方が可変抵抗素子或いは可変容量素子である
アクティブフィルタにおいて、アクティブフィルタ回路
を発振回路にスイッチするためのスイッチ素子と、演算
増幅器の出力側に接続され、スイッチ素子によりアクテ
ィブフィルタ回路が発振回路にスイッチされた際、前記
演算増幅器の出力信号の周波数を発振回路の発振出力信
号の周波数としてカウントするカウンタと、このカウン
タの出力側に接続され、カウント値をデコードするデコ
ーダとを備えることで、このデコーダの出力に従い前記
可変抵抗素子の可変抵抗値或いは容量素子の可変容量値
の少なくとも一方を制御することによりアクティブフィ
ルタのカットオフ周波数のばらつきを抑制するよう構成
したアクティブフィルタを提供する。
【0018】カウント手段は、発振回路の発振出力信号
およびクロック信号が入力され、前記発振出力信号が正
負いずれか一方の側にある期間のクロックをカウントし
てカウント値を出力するカウンタにより構成し得る。
【0019】デコード手段前記が、カウント値と制御信
号との対応関係を格納したテーブルを備え、入力された
カウント値に対応する制御信号を出力するデコーダによ
り構成し得る。
【0020】発振回路はウィーンブリッジ発振回路によ
り構成し得る。
【0021】アクティブフィルタ回路は、ローパスフィ
ルタ回路、ハイパスフィルタ回路およびバンドパスフィ
ルタ回路のうちのいずれか一つにより構成し得る。
【0022】抵抗素子が可変抵抗素子でありこの可変抵
抗素子の可変抵抗を制御し得る。
【0023】容量素子が可変容量素子でありこの可変容
量素子の可変容量を制御し得る。
【0024】抵抗素子及び容量素子の双方が可変抵抗素
子及び可変容量素子でありこの可変抵抗素子の可変抵抗
及び可変容量素子の可変容量の双方を制御し得る。
【0025】更に、本発明によれば、演算増幅器と、可
変抵抗素子と、容量素子とを含むアクティブフィルタに
おいて、アクティブフィルタ回路を発振回路にスイッチ
するためのMOS トランジスタとこのMOS トランジスタの
ゲート電極にゲート信号を印可するゲート信号発生回路
とを含むスイッチ回路と、演算増幅器の出力側及びクロ
ック信号入力端子に接続され、スイッチ素子によりアク
ティブフィルタ回路が発振回路にスイッチされた際、前
記発振出力信号が正負いずれか一方の側にある期間のク
ロックをカウントするカウンタと、このカウンタの出力
側に接続されると共に、カウント値と制御信号との対応
関係を格納したテーブルを備え、入力されたカウント値
に対応する制御信号を出力するデコーダとを備えること
で、このデコーダの出力に従い前記可変抵抗素子の可変
抵抗値を制御することによりアクティブフィルタのカッ
トオフ周波数のばらつきを抑制するよう構成したアクテ
ィブフィルタを提供する。
【0026】発振回路はウィーンブリッジ発振回路によ
り構成し得る。
【0027】アクティブフィルタ回路は、ローパスフィ
ルタ回路、ハイパスフィルタ回路およびバンドパスフィ
ルタ回路のうちのいずれか一つにより構成し得る。
【0028】更に、本発明によれば、演算増幅器と、抵
抗素子と、可変容量素子とを含むアクティブフィルタに
おいて、アクティブフィルタ回路を発振回路にスイッチ
するためのMOS トランジスタとこのMOS トランジスタの
ゲート電極にゲート信号を印可するゲート信号発生回路
とを含むスイッチ回路と、演算増幅器の出力側及びクロ
ック信号入力端子に接続され、スイッチ素子によりアク
ティブフィルタ回路が発振回路にスイッチされた際、前
記発振出力信号が正負いずれか一方の側にある期間のク
ロックをカウントするカウンタと、このカウンタの出力
側に接続されると共に、カウント値と制御信号との対応
関係を格納したテーブルを備え、入力されたカウント値
に対応する制御信号を出力するデコーダとを備えること
で、このデコーダの出力に従い前記可変容量素子の可変
容量値を制御することによりアクティブフィルタのカッ
トオフ周波数のばらつきを抑制するよう構成したアクテ
ィブフィルタを提供する。
【0029】発振回路はウィーンブリッジ発振回路によ
り構成し得る。
【0030】アクティブフィルタ回路は、ローパスフィ
ルタ回路、ハイパスフィルタ回路およびバンドパスフィ
ルタ回路のうちのいずれか一つにより構成し得る。
【0031】本発明によれば、(1)容量素子を可変に
するか、或いは(2)抵抗素子を可変にする必要があ
る。即ち、本発明に係るアクティブフィルタの原理は、
容量素子および抵抗素子のどちら一方を可変するものと
して扱うだけで理解することができる。以下容量素子を
可変にした場合を想定し、アクティブフィルタの原理を
説明する。
【0032】前記(1)の構成を採るアクティブフィル
タは、入力端子と出力端子との間に、1個または複数個
の演算増幅器(以下、説明の便宜のために単に演算増幅
器という)を配置し、この演算増幅器の回りに複数個の
抵抗素子および複数個の可変容量素子を所定の個数ずつ
配置する。これらの抵抗素子および可変容量素子は、演
算増幅器と協働して発振回路とフィルタ回路とを構成す
るように、その個数および配置を選択する。この結果、
抵抗素子および可変容量素子の多くは、発振回路および
フィルタ回路の双方で共有することになる。この発明に
係るアクティブフィルタでは、複数個のスイッチ素子を
設けて、発振回路およびフィルタ回路のいずれか一方を
選択的に実現することができるようにしている。さら
に、発振回路の発振出力信号の発振周波数が設計時の発
振周波数に近づくように可変容量素子の容量値を制御す
る制御手段を設けている。
【0033】可変容量素子の容量値は、集積回路装置の
製造バラツキに起因して設計値からずれている。スイッ
チ素子を制御して発振回路を実現すると、この発振回路
が出力する発振出力信号は、制御手段に入力する。制御
手段は、入力した発振出力信号の発振周波数が設計時の
発振周波数に近づくように可変容量素子の容量値を制御
する制御信号を生成して出力する。可変容量素子の容量
値は、この制御信号によって最適値に再設定される。そ
の後、スイッチ素子を制御してフィルタ回路を実現す
る。このとき、可変容量素子の容量値は最適値に再設定
されているから、カットオフ周波数は、所望の値に維持
される。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の一形態を説明する。
【0035】〔実施の形態1〕図1は、実施の形態1に
よるアクティブフィルタを示す図である。このアクティ
ブフィルタは次のように構成されている。演算増幅器1
0の出力は、出力端子(OUT)28に接続されてい
る。演算増幅器10の逆相入力(反転入力:−)と出力
端子(OUT)28との間には第1抵抗素子11が接続
されている。演算増幅器10の逆相入力と接地との間に
は第1スイッチ素子19および第2抵抗素子12がこの
順序で直列接続されている。スイッチ素子としては、例
えば、MOSトランジスタを用いる。煩雑さを避けるた
めに、図1中にはスイッチ素子の制御端子(ゲート電
極)を示していない。入力端子(IN)27と演算増幅
器10の正相入力(非反転入力:+)との間には、第5
抵抗素子13、第8スイッチ素子20および第4抵抗素
子14がこの順序で直列接続されている。第8スイッチ
素子20および第4抵抗素子14の接続点と出力端子2
8との間には、第5スイッチ素子24、第1可変容量素
子16、第3スイッチ素子25および第3抵抗素子15
がこの順序で直列接続されている。第1可変容量素子2
4の上部電極は第5スイッチ素子24側、下部電極は第
3スイッチ素子25側である。第8スイッチ素子20お
よび第4抵抗素子14の接続点と出力端子28との間に
は、第6スイッチ素子22、第2可変容量素子17およ
び第2スイッチ素子26がこの順序で直列接続されてい
る。第2可変容量素子17の上部電極は第6スイッチ素
子22側、下部電極は第2スイッチ素子26側である。
第1可変容量素子16と第3スイッチ素子25との接続
点と、第2可変容量素子17と第2スイッチ素子26と
の接続点とは直結されている。第6スイッチ素子22と
第2可変容量素子17との接続点と、演算増幅器10の
正相入力との間には第4スイッチ素子23が接続されて
いる。演算増幅器10の正相入力と接地との間には第3
可変容量素子18が接続されている。第3可変容量素子
18の上部電極は演算増幅器10の正相入力側、下部電
極は接地側である。第8スイッチ素子20と第4抵抗素
子14との接続点と接地との間には第7スイッチ素子2
1が接続されている。
【0036】カウンタ30およびデコーダ31が設けら
れている。カウンタ30は出力端子28から入力する出
力信号に基づいて、クロック端子(CLK)29から入
力するクロックをカウントしてカウント値を生成する。
このカウント値はデコーダ31に出力される。デコーダ
31は入力したカウント値に基づいて第1可変容量素子
16、第2可変容量素子17および第3可変容量素子の
各容量値を可変する制御信号を出力する。
【0037】次に、図1に示すこの実施の形態1による
アクティブフィルタの動作を説明する。
【0038】以下の説明において、スイッチ素子をオン
するとはスイッチ素子を導通させることを意味し、スイ
ッチ素子をオフするとはスイッチ素子を非導通状態にす
ることを意味する。図1において、第1スイッチ素子1
9、第3スイッチ素子25、第4スイッチ素子23およ
び第7スイッチ素子21をオンし、これら以外のスイッ
チ素子をオフすると、図2に示すウィーンブリッジ発振
回路が得られる。以下、この状態を「状態1」と称す
る。
【0039】図1において、第2スイッチ素子26、第
5スイッチ素子24、第6スイッチ素子22および第8
スイッチ素子20をオンし、これら以外のスイッチ素子
をオフすると、図3に示すアクティブフィルタが得られ
る。このアクティブフィルタはローパスフィルタ(LP
F)として機能する。以下、この状態を「状態2」と称
する。
【0040】「状態1」(図2)において、第3抵抗素
子15および第4抵抗素子14の抵抗値が共にR、第1
抵抗素子11の抵抗値が2r、第2抵抗素子12の抵抗
値がr、第2可変容量素子17および第3可変容量素子
18の容量値が共にCであるとすると、このときの発振
周波数foは次の(2)式の通りに定まる。 fo=1/(2π・CR)・・・(2)
【0041】この発振周波数foを有する発振信号は、
出力端子(OUT)28を介してカウンタ30に入力す
る。カウンタ30にはクロック端子(CLK)29から
クロック信号も入力している。カウンタ30は入力する
発振信号が正側にある期間のクロックをカウントする。
クロック周波数がfckである場合、カウンタ30は、 fck=2m・fo・・・(3) ただし、m:自然数が成り立つようにクロックをカウン
トして、mをカウント値として出力する。このmが設計
時のカウント値である。図2に示すウィーンブリッジ発
振回路を集積回路装置に組み込んだ場合、製造バラツキ
に起因して実稼働装置では回路を構成する抵抗素子や容
量素子の抵抗値や容量値が設計値から変動しているか
ら、発振周波数も所望の値から変動している。実稼働装
置の発振周波数をfとし、カウント値をk(k:自然
数)とすると、 fck=2k・f・・・(4) が成り立つ。
【0042】デコーダ31は、カウンタ30が出力する
カウント値kを入力してデコードし、f=foが成り立
つように第2可変容量素子17および第3可変容量素子
18の容量値Cを変更させる制御信号を生成する。
(3)式および(4)式からf=foが成り立つために
はk=mが成り立つ必要があるから、カウント値kがk
<mの場合には容量値Cを大きくする制御信号を生成
し、k>mの場合には容量値Cを小さくする制御信号を
生成する。
【0043】図4はカウント値kと制御信号との関係を
示すテーブルである。図4に示すテーブルにはカウント
値kと対応する4ビットの制御信号[D0D1D2D
3]とが格納されている。例えば、カウント値k=8に
対応する制御信号は[0101]であり、カウント値k
=13に対応する制御信号は[0110]である。この
制御信号によって第2可変容量素子17および第3可変
容量素子18の容量値Cを変化させる。
【0044】図5は第2可変容量素子17および第3可
変容量素子18の構成例を示す図である。図5に示す可
変容量素子は、端子P1と端子P2との間に容量素子C
0、直列接続された容量素子C1およびスイッチ素子S
WA1、直列接続された容量素子C2およびスイッチ素
子SWA2、直列接続された容量素子C3およびスイッ
チ素子SWA3、並びに直列接続された容量素子C4お
よびスイッチ素子SWA4が並列に接続されている。ス
イッチ素子には、例えばMOSトランジスタを用いる。
スイッチ素子SWA1、SWA2、SWA3およびSW
A4の各制御電極には、デコーダ31が生成して出力す
る4ビット制御信号[D0D1D2D3]の各ビットD
0、D1、D2およびD3が印加される。各ビットが
“1”のときにスイッチ素子はオン(導通)し、各ビッ
トが“0”のときにスイッチ素子はオフ(非導通)とな
る。
【0045】容量素子C0、容量素子C1、容量素子C
2、容量素子C3および容量素子C4の容量値は、例え
ば、C0=12pF、C1=6pF、C2=12pF、
C3=24pF、C4=48pFに設定する。すなわ
ち、C1の容量値を基本にしてC2〜C4の容量値は2
の累乗で重み付ける。いま、デコーダ31が制御信号
[0001]を出力した場合を考える。このときSWA
4がオンし、他のスイッチ素子はオフとなるから、端子
P1と端子P2との間の容量値Cは、 C=C0+C4・・・(5) を満足する値となる。(5)式のC0およびC4に上述
した容量値を代入すると、合成された容量値CはC=6
0pFとなる。
【0046】次に、図1に示すアクティブフィルタの具
体的な動作例を説明する。一例として、図2に示す状態
1のウィーンブリッジ発振回路において、第3抵抗素子
15および第4抵抗素子14抵抗値RをR=80kΩに
設定し、第1抵抗素子11の抵抗値を2rとし、第2抵
抗素子の抵抗値をrとしてr=10kΩに設定し、第2
可変容量素子17および第3可変容量素子18の容量値
を共にCとしてC=60pFに設定した場合を考える。
この場合、出力端子28から得られる設計時の発振出力
の発振周波数foは、(2)式から、 fo=33.2kHz・・・(6) となる。第2可変容量素子17および第3可変容量素子
18を図5に示す回路によって構成すると、端子P1と
端子P2との間の容量値CがC=60pFを満足する制
御信号は[0001]となる。この制御信号[000
1]に対応するカウント値kは、図4に示すテーブルか
らk=10である。目下のところ設計時を考えているか
ら、このカウント値kは設計時のカウント値mに等し
い。したがって、 m=10・・・(7) が成り立つ。(6)式および(7)式の値を(3)式に
代入すると、クロック周波数fckは、 fck=664kHz・・・(8) となる。
【0047】この条件の下でスイッチ素子を切り換えて
状態2(図3)のローパスフィルタ(LPF)を実現す
る。このLPFにおいて、第5抵抗素子13および第4
抵抗素子14の抵抗値が共にRであり、第1可変容量素
子16、第2可変容量素子17および第3可変容量素子
18の容量値が全てCである場合、カットオフ周波数f
cは次の(9)式のようになる。 fc=1/√(2π・2C・C・R・R)・・・(9)
【0048】図3に示すローパスフィルタ(LPF)を
構成する抵抗素子や容量素子の抵抗値や容量値を、状態
1(図2)と同様に、R=80kΩ、C=60pFに設
定すると、カットオフ周波数fcは(9)式から、 fc=23.4kHz・・・(10) となる。
【0049】図6は、図1に示す実施の形態1によるア
クティブフィルタの動作を示すタイムチャートである。
アクティブフィルタを構成する抵抗素子や容量素子の抵
抗値や容量値が上記した設計時の値の場合、発振出力波
形は図6中に破線で示すようになる。このときのカウン
ト値kは、k=10(=m)である。このアクティブフ
ィルタを組み込んだ集積回路装置を製造したとき、製造
バラツキに起因して抵抗値が15%増加してR=92k
Ωになり、容量値が13%増加してC=68pFになっ
た場合、状態1の(図2)ウィーンブリッジ発振回路の
発振周波数foは(2)式より、 fo=25.5kHz・・・(11) となる。これは設計時の発振周波数を表す(6)式の値
に比べて23%減少した値である。このとき、状態2
(図3)のアクティブフィルタのカットオフ周波数fc
は(9)式より、 fc=18kHz・・・(12) となる。これは設計時のカットオフ周波数を表す(1
0)式の値に比べて23%減少した値である。
【0050】状態1の(図2)ウィーンブリッジ発振回
路の発振周波数foが(11)式に示す値に変化した場
合の発振出力波形が図6中に実線で示されている。この
ときのカウンタ30がカウントするカウント値kはk=
13である。このカウント値k=13に基づいて、デコ
ーダ31は図4に示すテーブルから対応する制御信号
[0110]を出力して、図5に示す回路を制御して可
変容量素子の容量値を変更する。この場合、C0、C
1、C2、C3およびC4の容量値も製造バラツキに起
因して13%増加しているから、変更後の容量値Cは、 C=C0+C2+C3 =13.6+13.6+27.2 =54.4pF・・・(13) となる。この変更後の容量値Cを有する状態2(図3)
のアクティブフィルタのカットオフ周波数fcは、
(9)式から、 fc=22.6kHz・・・(14) となる。この値を設計時のカットオフ周波数fcを表す
(10)式と比べると、3%減少した値である。可変容
量素子の容量値を変更する前のカットオフ周波数fcは
(12)式に示したように設計時のカットオフ周波数に
比べて23%減少した値であったから、この実施の形態
1によるアクティブフィルタでは、カットオフ周波数f
cの変動が23−3=20%ポイント改善されている。
【0051】〔実施の形態2〕図7は実施の形態2によ
るアクティブフィルタを示す図である。このアクティブ
フィルタは次のように構成されている。演算増幅器1
0’の出力は出力端子(OUT)28’に接続されてい
る。演算増幅器10’の逆相入力と出力端子(OUT)
28’との間には第1抵抗素子11’が接続されてい
る。演算増幅器10’の逆相入力と接地との間には第1
スイッチ素子19’および第2抵抗素子12’がこの順
序で直列接続されている。スイッチ素子としては、例え
ばMOSトランジスタを用いるが、煩雑さを避けるため
に、図7中にはスイッチ素子の制御端子(ゲート電極)
は示されていない。入力端子(IN)27’と演算増幅
器10’の正相入力との間には、第5可変抵抗素子5
1、第8スイッチ素子20’および第4可変抵抗素子5
2がこの順序で直列接続されている。第8スイッチ素子
20’および第4可変抵抗素子52の接続点と出力端子
28’との間には、第5スイッチ素子24’、第1容量
素子54、第3スイッチ素子25’および第3可変抵抗
素子53がこの順序で直列接続されている。第1容量素
子54の上部電極は第5スイッチ素子24’側、下部電
極は第3スイッチ素子25’側である。第8スイッチ素
子20’および第4可変抵抗素子52の接続点と出力端
子28’との間には、第6スイッチ素子22’、第2容
量素子55および第2スイッチ素子26’がこの順序で
直列接続されている。第2容量素子55の上部電極は第
6スイッチ素子22’側、下部電極は第2スイッチ素子
26’側である。第1容量素子54と第3スイッチ素子
25’との接続点と、第2容量素子55と第2スイッチ
素子26’との接続点とは直結されている。第6スイッ
チ素子22’と第2容量素子55との接続点と、演算増
幅器10’の正相入力との間には第4スイッチ素子2
3’が接続されている。演算増幅器10’の正相入力と
接地との間には第3容量素子56が接続されている。第
3容量素子56の上部電極は演算増幅器10’の正相入
力側、下部電極は接地側である。第8スイッチ素子2
0’と第4可変抵抗素子52との接続点と接地との間に
は第7スイッチ素子21’が接続されている。
【0052】カウンタ30’およびデコーダ31’が設
けられている。カウンタ30’は出力端子28’から入
力する出力信号に基づいて、クロック端子(CLK)2
9’から入力するクロックをカウントしてカウント値を
生成する。このカウント値はデコーダ31’に出力され
る。デコーダ31’は入力したカウント値に基づいて第
1可変抵抗素子51、第2可変抵抗素子52および第3
可変抵抗素子53の各抵抗値を可変する制御信号を出力
する。
【0053】次に、図7に示すこの実施の形態2による
アクティブフィルタの動作を説明する。
【0054】この実施の形態2においても、実施の形態
1と同様にスイッチ素子のオン/オフを切り換えること
により、ウィーンブリッジ発振回路(状態1)またはロ
ーパスフィルタ(LPF)(状態2)のいずれかが実現
する。図7において、第1スイッチ素子19’、第3ス
イッチ素子25’、第4スイッチ素子23’および第7
スイッチ素子21’をオンし、これら以外のスイッチ素
子をオフすると、ウィーンブリッジ発振回路が得られる
(状態1)。第2スイッチ素子26’、第5スイッチ素
子24’、第6スイッチ素子22’および第8スイッチ
素子20’をオンし、これら以外のスイッチ素子をオフ
すると、ローパスフィルタ(LPF)が得られる(状態
2)。
【0055】状態1において、第3可変抵抗素子53お
よび第4可変抵抗素子52の抵抗値が共にR’、第1抵
抗素子11’の抵抗値が2r’、第2抵抗素子12’の
抵抗値がr’、第2容量素子55および第3容量素子5
6の容量値が共にC’であるとすると、このときの発振
周波数fo’は次の(15)式の通りに定まる。 fo’=1/(2π・C’R’)・・・(15)
【0056】この発振周波数fo’の発振信号は、出力
端子(OUT)28’を介してカウンタ30’に入力す
る。カウンタ30’にはクロック端子(CLK)29’
からクロック信号も入力している。カウンタ30’は入
力する発振信号が正側にある期間のクロックをカウント
する。クロック周波数がfck’である場合、カウンタ
30’は、 fck’=2m’・fo’・・・(16) ただし、m’:自然数が成り立つようにクロックをカウ
ントして、m’をカウント値として出力する。このm’
が設計時のカウント値である。このウィーンブリッジ発
振回路を集積回路装置に組み込んだ場合、製造バラツキ
に起因して実稼働装置では回路を構成する抵抗素子や容
量素子の抵抗値や容量値が設計値から変動しているか
ら、発振周波数も所望の値から変動している。実稼働装
置の発振周波数をf’とし、カウント値をk’(k’:
自然数)とすると、 fck’=2k’・f’・・・(17) が成り立つ。
【0057】デコーダ31’は、カウンタ30’が出力
するカウント値k’を入力してデコードし、f’=f
o’が成り立つように第2可変抵抗素子52および第3
可変抵抗素子53の抵抗値R’を変更させる制御信号を
生成する。(16)式および(17)式からf’=f
o’が成り立つためにはk’=m’が成り立つ必要があ
るから、カウント値k’がk’<m’の場合には抵抗値
R’を大きくする制御信号を生成し、k’>m’の場合
には抵抗値R’を小さくする制御信号を生成する。
【0058】データ31’は、図4に示すカウント値k
と制御信号との関係を示すテーブルを用いて制御信号を
生成することができる。図4に示すテーブルにはカウン
ト値k’と対応する4ビット制御信号[D0D1D2D
3]とが格納されている。例えば、カウント値k’=8
に対応する制御信号は[0101]であり、カウント値
k’=13に対応する制御信号は[0110]である。
この制御信号によって第2可変抵抗素子52および第3
可変抵抗素子53の抵抗値R’を変化させる。
【0059】図8は第2可変抵抗素子52および第3可
変抵抗素子53の構成例を示す図である。図8に示す可
変抵抗素子は、端子P3と端子P4との間に抵抗素子R
0、抵抗素子R1、R2、R3およびR4が直列接続さ
れている。抵抗素子R0と抵抗素子R1との接続点と、
端子P4との間にスイッチ素子SWB0、SWB1、S
WB2およびSWB3が直列接続されている。抵抗素子
R1とR2との接続点とスイッチ素子SWB0とSWB
1との接続点が直結されており、抵抗素子R2とR3と
の接続点とスイッチ素子SWB1とSWB2との接続点
が直結されており、抵抗素子R3とR4との接続点とス
イッチ素子SWB2とSWB3との接続点が直結されて
いる。スイッチ素子には、例えばMOSトランジスタを
用いる。スイッチ素子SWB0、SWB1、SWB2お
よびSWB3の各制御電極には、デコーダ31’が生成
して出力する4ビット制御信号[D0D1D2D3]の
各ビットD0、D1、D2およびD3をインバータによ
って反転した信号が印加される。ビット“1”のときに
スイッチ素子はオフ(非導通)となり、ビット“0”の
ときにスイッチ素子はオン(導通)する。
【0060】抵抗素子R0、R1、R2、R3およびR
4は、例えば、R0=16kΩ、R1=8kΩ、R2=
16kΩ、R3=32kΩ、R4=64kΩに設定す
る。すなわち、各抵抗値はR1の抵抗値を基本にしてR
2〜R4の抵抗値は2の累乗で重み付ける。いま、デコ
ーダ31’が制御信号[0001]を出力した場合を考
える。このときスイッチ素子SWB4がオフになり、他
のスイッチ素子はオンするから、端子P1と端子P2と
の間の抵抗値R’は、 R’=R0+R4・・・(18) を満足する値となる。(18)式のR0およびR4に上
述した抵抗値を代入すると、合成された抵抗値R’は
R’=80kΩとなる。
【0061】次に、図7に示す実施の形態2によるアク
ティブフィルタの具体的な動作例を説明する。一例とし
て、「状態1」のウィーンブリッジ発振回路において、
第2可変抵抗素子52および第2可変抵抗素子53抵抗
値R’をR’=80kΩに設定し、第1抵抗素子11’
の抵抗値を2r’とし、第2抵抗素子12’の抵抗値を
r’としてr’=10kΩに設定し、第2容量素子55
および第3容量素子56の容量値を共にC’としてC’
=60pFに設定した場合を考える。この場合、リセッ
ト時に出力端子28’から得られる発振出力の発振周波
数fo’は、(15)式から、 fo’=33.2kHz・・・(19) となる。第2可変抵抗素子52および第3可変抵抗素子
53を図8に示す回路によって構成すると、端子P3と
端子P4との間の抵抗値R’がR’=80kΩを満足す
る制御信号は[0001]となる。この制御信号[00
01]に対応するカウント値k’は、図4に示すテーブ
ルからk’=10である。目下のところ設計時を考えて
いるから、このカウント値k’は設計時のカウント値
m’に等しい。したがって、 m’=10・・・(20) が成り立つ。(19)式および(20)式の値を(1
7)式に代入すると、クロック周波数fck’は、 fck’=664kHz・・・(21) となる。
【0062】この条件の下でスイッチ素子を切り換えて
状態2のローパスフィルタ(LPF)を実現する。この
LPFにおいて、第1可変抵抗素子51および第2可変
抵抗素子52の抵抗値が共にR’であり、第1容量素子
54、第2容量素子55および第3容量素子56の容量
値が全てC’である場合、カットオフ周波数fc’は次
の(22)式のようになる。 fc’=1/√(2π・2C’・C’・R’・R’)・・・(22)
【0063】LPFを構成する抵抗素子や容量素子の抵
抗値や容量値を、状態1と同様に、R=80kΩ、C=
60pFに設定すると、カットオフ周波数fc’は(2
2)式から、 fc’=23.4kHz・・・(23) となる。
【0064】この実施の形態2によるアクティブフィル
タにおいても、図6に示す動作を示すタイムチャートが
適合する。アクティブフィルタを構成する抵抗素子や容
量素子の抵抗値や容量値が上記した設計時と同じ値の場
合、発振出力波形は図6中に破線で示すようになる。こ
のときのカウント値k’は、k’=10(=m’)であ
る。このアクティブフィルタを組み込んだ集積回路装置
を製造したとき、製造バラツキに起因して抵抗値が15
%増加してR=92kΩになり、容量値が13%増加し
てC=68pFになった場合、「状態1」のウィーンブ
リッジ発振回路の発振周波数fo’は(15)式より、 fo’=25.5kHz・・・(24) となる。これは設計時の発振周波数を表す(19)式の
値に比べて23%減少した値である。このとき、状態2
のアクティブフィルタのカットオフ周波数fc’は(2
2)式より、 fc’=18kHz・・・(25) となる。これは設計時のカットオフ周波数を表す(2
3)式の値に比べて23%減少した値である。
【0065】「状態1」のウィーンブリッジ発振回路の
発振周波数fo’が(25)式に示す値に変化した場合
の発振出力波形が図6中に実線で示されている。このと
きのカウンタ30’がカウントするカウント値k’は
k’=13である。このカウント値k’=13に基づい
て、デコーダ31’は図4に示すテーブルから対応する
制御信号[0110]を出力して、図8に示す回路を制
御して可変抵抗素子の抵抗値を変更する。この場合、R
0、R1、R2、R3およびR4の容量値も製造バラツ
キに起因して15%増加しているから、変更後の抵抗値
R’は、 R’=R0+R2+R3 =18.4+18.4+36.8 =73.6pF・・・(26) となる。この変更後の抵抗値R’を有する「状態2」の
LPFのカットオフ周波数fc’は、(22)式から、 fc’=22.6kHz・・・(27) となる。この値を設計時のカットオフ周波数fc’を表
す(23)式と比べると、3%減少した値である。可変
容量素子の容量値を変更する前のカットオフ周波数f
c’は(25)式に示したように設計時のカットオフ周
波数に比べて23%減少した値であったから、この実施
の形態2によるアクティブフィルタでは、カットオフ周
波数fc’の変動が23−3=20%ポイント改善され
ている。
【0066】一般に半導体集積回路装置においては、抵
抗素子の方が容量素子よりもレイアウト面積が小さくて
済む。したがって、実施の形態2では抵抗値を可変する
ようにしているから、アクティブフィルタのレイアウト
面積を、容量値を可変する実施の形態1の場合よりも小
さくすることができる。
【0067】上述した実施の形態1および2によるアク
ティブフィルタでは、状態1としてウィーンブリッジ発
振回路を採用し、状態2としてローパスフィルタ(LP
F)を採用した例を示した。しかしながら、この発明に
係るアクティブフィルタは、これに限らず、状態1とし
てT型ブリッジ発振回路、位相発振回路などを採用する
ことができ、状態2としてハイパスフィルタ(HP
F)、バンドパスフィルタ(BPF)などのフィルタを
採用することができる。また、演算増幅器を1個使用す
るアクティブフィルタに限らず、この発明は、ステート
・バリアブル型フィルタのように複数個の演算増幅器を
使用するアクティブフィルタにも適用することができ
る。
【0068】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るアクティ
ブフィルタによれば、フィルタ回路および発振回路の双
方を実現することのできる回路構成とし、発振回路が出
力する発振周波数に基づいてアクティブフィルタを構成
する抵抗素子または容量素子の抵抗値または容量値を可
変することができるように構成したので、製造バラツキ
に起因して変動する抵抗値や容量値を設計値に近づくよ
うに再設定することが可能になるから、カットオフ周波
数のバラツキを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1によるアクティブフィルタを示す
図である。
【図2】図1に示すアクティブフィルタが実現するウィ
ーンブリッジ発振回路を示す図である。
【図3】図1に示すアクティブフィルタが実現するロー
パスフィルタ(LPF)を示す図である。
【図4】カウント値と制御信号との関係を示すテーブル
である。
【図5】可変容量素子の構成例を示す図である。
【図6】アクティブフィルタの動作を示すタイムチャー
トである。
【図7】実施の形態2によるアクティブフィルタを示す
図である。
【図8】可変抵抗素子の構成例を示す図である。
【図9】従来のアクティブフィルタの回路例を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 演算増幅器 11 第1抵抗素子 12 第2抵抗素子 13 第5抵抗素子 14 第4抵抗素子 15 第3抵抗素子 16 第1可変容量素子 17 第2可変容量素子 18 第3可変容量素子 19 第1スイッチ素子 20 第8スイッチ素子 21 第7スイッチ素子 22 第6スイッチ素子 23 第4スイッチ素子 24 第5スイッチ素子 25 第3スイッチ素子 26 第2スイッチ素子 27 入力端子(IN) 28 出力端子(OUT) 29 クロック入力端子(CLK) 30 カウンタ 31 デコーダ 10’ 演算増幅器 51 第1可変抵抗素子 52 第2可変抵抗素子 53 第3可変抵抗素子 54 第1容量素子 55 第2容量素子 56 第3容量素子 27’ 入力端子(IN) 28’ 出力端子(OUT) 29’ クロック入力端子(CLK) 30’ カウンタ 31’ デコーダ

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演算増幅器と、抵抗素子と、容量素子と
    を含み、この抵抗素子及び容量素子の少なくとも一方が
    可変抵抗素子或いは可変容量素子であるアクティブフィ
    ルタであって、 アクティブフィルタ回路を発振回路にスイッチするため
    のスイッチ手段と、 演算増幅器の出力側に接続され、スイッチ手段によりア
    クティブフィルタ回路が発振回路にスイッチされた際、
    前記演算増幅器の出力信号の周波数を発振回路の発振出
    力信号の周波数としてカウントしデコードする制御手段
    とを備えることで、デコード手段の出力に従い前記可変
    抵抗素子の可変抵抗値或いは容量素子の可変容量値の少
    なくとも一方を制御することによりアクティブフィルタ
    のカットオフ周波数のばらつきを抑制するよう構成した
    アクティブフィルタにおいて、 前記発振回路がウィーンブリッジ発振回路からなること
    を特徴とするアクティブフィルタ。
  2. 【請求項2】 演算増幅器と、抵抗素子と、容量素子と
    を含み、この抵抗素子及び容量素子の少なくとも一方が
    可変抵抗素子或いは可変容量素子であるアクティブフィ
    ルタであって、 アクティブフィルタ回路を発振回路にスイッチするため
    のスイッチ手段と、 演算増幅器の出力側に接続され、スイッチ手段によりア
    クティブフィルタ回路が発振回路にスイッチされた際、
    前記演算増幅器の出力信号の周波数を発振回路の発振出
    力信号の周波数としてカウントしデコードする制御手段
    とを備えることで、デコード手段の出力に従い前記可変
    抵抗素子の可変抵抗値或いは容量素子の可変容量値の少
    なくとも一方を制御することによりアクティブフィルタ
    のカットオフ周波数のばらつきを抑制するよう構成する
    とともに、制御手段は、演算増幅器の出力側に接続さ
    れ、スイッチ手段によりアクティブフィルタ回路が発振
    回路にスイッチされた際、前記演算増幅器の出力信号の
    周波数を発振回路の発振出力信号の周波数としてカウン
    トする手段と、このカウンタの出力側に接続され、カウ
    ント値をデコードする手段とからなるアクティブフィル
    タにおいて、 前記カウント手段が、発振回路の発振出力信号およびク
    ロック信号が入力され、前記発振出力信号が正負いずれ
    か一方の側にある期間のクロックをカウントしてカウン
    ト値を出力するカウンタからなることを特徴とするアク
    ティブフィルタ。
  3. 【請求項3】 演算増幅器と、抵抗素子と、容量素子と
    を含み、この抵抗素子及び容量素子の少なくとも一方が
    可変抵抗素子或いは可変容量素子であるアクティブフィ
    ルタであって、 アクティブフィルタ回路を発振回路にスイッチするため
    のスイッチ手段と、 演算増幅器の出力側に接続され、スイッチ手段によりア
    クティブフィルタ回路が発振回路にスイッチされた際、
    前記演算増幅器の出力信号の周波数を発振回路の発振出
    力信号の周波数としてカウントしデコードする制御手段
    とを備えることで、デコード手段の出力に従い前記可変
    抵抗素子の可変抵抗値或いは容量素子の可変容量値の少
    なくとも一方を制御することによりアクティブフィルタ
    のカットオフ周波数のばらつきを抑制するよう構成する
    とともに、制御手段は、演算増幅器の出力側に接続さ
    れ、スイッチ手段によりアクティブフィルタ回路が発振
    回路にスイッチされた際、前記演算増幅器の出力信号の
    周波数を発振回路の発振出力信号の周波数としてカウン
    トする手段と、このカウンタの出力側に接続され、カウ
    ント値をデコードする手段とからなるアクティブフィル
    タにおいて、 前記デコード手段が、カウント値と制御信号との対応関
    係を格納したテーブルを備え、入力されたカウント値に
    対応する制御信号を出力するデコーダからなることを特
    徴とするアクティブフィルタ。
  4. 【請求項4】 演算増幅器と、抵抗素子と、容量素子と
    を含み、この抵抗素子及び容量素子の少なくとも一方が
    可変抵抗素子或いは可変容量素子であるアクティブフィ
    ルタであって、 アクティブフィルタ回路を発振回路にスイッチするため
    のスイッチ素子と、 演算増幅器の出力側に接続され、スイッチ素子によりア
    クティブフィルタ回路が発振回路にスイッチされた際、
    前記演算増幅器の出力信号の周波数を発振回路の発振出
    力信号の周波数としてカウントするカウンタと、 このカウンタの出力側に接続され、カウント値をデコー
    ドするデコーダとを備えることで、このデコーダの出力
    に従い前記可変抵抗素子の可変抵抗値或いは容量素子の
    可変容量値の少なくとも一方を制御することによりアク
    ティブフィルタのカットオフ周波数のばらつきを抑制す
    るよう構成したアクティブフィルタにおいて、 前記カウンタが、発振回路の発振出力信号およびクロッ
    ク信号が入力され、前記発振出力信号が正負いずれか一
    方の側にある期間のクロックをカウントしてカウント値
    を出力するカウンタからなることを特徴とするアクティ
    ブフィルタ。
  5. 【請求項5】 演算増幅器と、抵抗素子と、容量素子と
    を含み、この抵抗素子及び容量素子の少なくとも一方が
    可変抵抗素子或いは可変容量素子であるアクティブフィ
    ルタであって、 アクティブフィルタ回路を発振回路にスイッチするため
    のスイッチ素子と、 演算増幅器の出力側に接続され、スイッチ素子によりア
    クティブフィルタ回路が発振回路にスイッチされた際、
    前記演算増幅器の出力信号の周波数を発振回路の発振出
    力信号の周波数としてカウントするカウンタと、 このカウンタの出力側に接続され、カウント値をデコー
    ドするデコーダとを備えることで、このデコーダの出力
    に従い前記可変抵抗素子の可変抵抗値或いは容量素子の
    可変容量値の少なくとも一方を制御することによりアク
    ティブフィルタのカットオフ周波数のばらつきを抑制す
    るよう構成したアクティブフィルタにおいて、 前記デコーダが、カウント値と制御信号との対応関係を
    格納したテーブルを備え、入力されたカウント値に対応
    する制御信号を出力するデコーダからなることを特徴と
    するアクティブフィルタ。
  6. 【請求項6】 演算増幅器と、抵抗素子と、容量素子と
    を含み、この抵抗素子及び容量素子の少なくとも一方が
    可変抵抗素子或いは可変容量素子であるアクティブフィ
    ルタであって、 アクティブフィルタ回路を発振回路にスイッチするため
    のスイッチ素子と、 演算増幅器の出力側に接続され、スイッチ素子によりア
    クティブフィルタ回路が発振回路にスイッチされた際、
    前記演算増幅器の出力信号の周波数を発振回路の発振出
    力信号の周波数としてカウントするカウンタと、 このカウンタの出力側に接続され、カウント値をデコー
    ドするデコーダとを備えることで、このデコーダの出力
    に従い前記可変抵抗素子の可変抵抗値或いは容量素子の
    可変容量値の少なくとも一方を制御することによりアク
    ティブフィルタのカットオフ周波数のばらつきを抑制す
    るよう構成したアクティブフィルタにおいて、 前記発振回路がウィーンブリッジ発振回路からなること
    を特徴とするアクティブフィルタ。
  7. 【請求項7】 演算増幅器と、可変抵抗素子と、容量素
    子とを含むアクティブフィルタであって、 アクティブフィルタ回路を発振回路にスイッチするため
    のMOS トランジスタとこのMOS トランジスタのゲート電
    極にゲート信号を印加するゲート信号発生回路とを含む
    スイッチ回路と、 演算増幅器の出力側及びクロック信号入力端子に接続さ
    れ、スイッチ素子によりアクティブフィルタ回路が発振
    回路にスイッチされた際、前記発振出力信号が正負いず
    れか一方の側にある期間のクロックをカウントするカウ
    ンタと、 このカウンタの出力側に接続されると共に、カウント値
    と制御信号との対応関係を格納したテーブルを備え、入
    力されたカウント値に対応する制御信号を出力するデコ
    ーダとを備えることで、このデコーダの出力に従い前記
    可変抵抗素子の可変抵抗値を制御することによりアクテ
    ィブフィルタのカットオフ周波数のばらつきを抑制する
    よう構成したアクティブフィルタ。
  8. 【請求項8】 発振回路がウィーンブリッジ発振回路か
    らなる請求項7記載のアクティブフィルタ。
  9. 【請求項9】 アクティブフィルタ回路が、ローパスフ
    ィルタ回路、ハイパスフィルタ回路およびバンドパスフ
    ィルタ回路のうちのいずれか一つである請求項7記載の
    アクティブフィルタ。
  10. 【請求項10】 演算増幅器と、抵抗素子と、可変容量
    素子とを含むアクティブフィルタにおいて、 アクティブフィルタ回路を発振回路にスイッチするため
    のMOS トランジスタとこのMOS トランジスタのゲート電
    極にゲート信号を印可するゲート信号発生回路とを含む
    スイッチ回路と、 演算増幅器の出力側及びクロック信号入力端子に接続さ
    れ、スイッチ素子によりアクティブフィルタ回路が発振
    回路にスイッチされた際、前記発振出力信号が正負いず
    れか一方の側にある期間のクロックをカウントするカウ
    ンタと、 このカウンタの出力側に接続されると共に、カウント値
    と制御信号との対応関係を格納したテーブルを備え、入
    力されたカウント値に対応する制御信号を出力するデコ
    ーダとを備えることで、このデコーダの出力に従い前記
    可変容量素子の可変容量値を制御することによりアクテ
    ィブフィルタのカットオフ周波数のばらつきを抑制する
    よう構成したアクティブフィルタ。
  11. 【請求項11】 発振回路がウィーンブリッジ発振回路
    からなる請求項10記載のアクティブフィルタ。
  12. 【請求項12】 アクティブフィルタ回路が、ローパス
    フィルタ回路、ハイパスフィルタ回路およびバンドパス
    フィルタ回路のうちのいずれか一つである請求項10記
    載のアクティブフィルタ。
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