JP3114209U - 含油脂汚水処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】阻集器1に設置された曝気配管7はオゾン発生装置10に接続されており、オゾンを含んだ空気が曝気される。オゾンにより油脂を低分子化して−COOHなどの親水性基を生じさせ、また油脂のカルボキシル基のHがNaに置換されて石鹸化するので、油脂を効率よく分解処理して排出でき、定期的な油脂の除去作業を不要にする。タイマ15を備えて、阻集器1に排水等が流入しない時間帯に曝気を行うことで、油脂分や体積残渣が流出するのを防止できる。
【選択図】図1
Description
油脂阻集器内の汚水中に気体を吐出するためのディフューザと、
該ディフューザに送気するブロワと、
空気中の酸素を原料としてオゾンを発生させるオゾン発生部と、
該オゾン発生部にて発生したオゾンを前記ディフューザに送気される空気に混入させる混合手段と、
稼働時刻と停止時刻を設定するための設定手段と、
該設定された稼働時刻になると前記オゾン発生部を稼働させ、該設定された停止時刻になると前記オゾン発生部を停止させる制御手段と
を備えたことを特徴とする。
厨房排水のための阻集器の場合、流入してくる油脂には菜種油、オリーブ油などの植物性油脂もあれば、豚脂、牛脂、魚脂、バターなどの動物性油脂もある。実質はこれらが複雑に入り交じっているが、汚水に含まれて阻集器に流入してくる食用の油脂を構成する多くは、オレイン酸と考えて差し支えない。そこで、オレイン酸を代表例として、本考案におけるオゾンの作用を説明する。
このオゾニドは二次分解して、−OH、−COOH、−CHOなどの親水性基へと変化する。つまり、二重結合を開裂して親水性基を形成する。これにより油脂が低分子化され、しかも親水性基により水溶性質になるため、汚水がサラサラ状態になる。
オレイン酸にて例示したとおり脂肪酸にはカルボキシル基があり、上述のように低分子化された際にもカルボキシル基が生成される。これらを一般式で示すと、下記の化学式2の通りである。
それのみならず、既に阻集器内に長期滞留して半ば固体状になった浮上堆積油脂の分塊処理においてきわめて有効な働きをする。すなわち、浮上堆積油脂の下側部分は汚水に接しているので、この表面部分において上述の石鹸化が行われ、石鹸が汚水中に溶け出す。この石鹸が界面活性剤として浮上堆積油脂に作用して、これを汚水中に溶け出させる。汚水中に溶け出た油脂は石鹸化されて、さらに後続の油脂の溶け出しを促す。つまり、浮上堆積油脂が次々と石鹸化して、浮上堆積油脂が自己崩壊するごとく分塊される。従って、阻集器内に浮上堆積油脂があっても、これを効率よく溶解させて石鹸として排出する。
請求項1記載の含油脂汚水処理装置によれば、油脂阻集器の汚水中にオゾンを含んだ空気を曝気するだけで、油脂の不飽和結合を開裂して低分子化して、−OH、−COOH、−CHOなどの親水性基を生じさせるので、油脂が阻集器内に滞留するのを防止するから、阻集された油脂が長期にわたって阻集器内に滞留して、悪臭を生じたり雑菌を繁殖させたりすることを防止でき、また浮上堆積油脂が汚水とともに排出されて排水管の目詰まりや河川の汚染の原因となるのも防止する。阻集器内に油脂が長期滞留しないから定期的な油脂類の除去作業は不要になる。
要するに、阻集器内に油脂が長期滞留して塊状になるのを防止でき、塊状化した油脂も良好に除去、排出できるから、油脂に起因する各種の不都合をきわめて良好に防止できる。
その際のオゾン濃度が5ppmを下回ると期待した効果が不十分になる可能性がある。一方、オゾン濃度が50ppm程度になると、それ以上濃度を高めてもオゾンによる作用効果がほとんど変わらなくなる。従って、請求項3記載のように、前記ディフューザに送気される空気のオゾン濃度が5〜50ppmであるのが好ましい。なお、特に好ましいのは15±5ppmの範囲である。
[実施例]
図1に示すように、阻集器1は仕切板2によって第1室3、第2室4、第3室5に3分割されている。ただし、仕切板2と底との間には汚水の流路となる隙間が設けられており、各室3、4、5は相互に連通している。また、第1室3には汚水を流入させるための流入管と固形物を濾過するためのストレーナが設置されており、第3室5には上層の汚水を流出させるための流出管が設けられているが、これらの図示は省略する。なお、阻集器1自体は公知のものと変わるところはなく、本実施例では呼称200リットルのグリーストラップ(阻集器)を使用している。
そのフィルタ12からオゾン発生部13への経路には磁化器14が介装されており、磁化器14を通過した空気がオゾン発生部13に送り込まれる。
そのオゾンを含んだ空気は、再びブロワ11からの空気と合流してヘッダ9へと送られて、曝気配管7の水平部7a(ディフューザ)から阻集器1内に吐出される。
詳細の図示は省略してあるが、タイマ15は、オン時刻(稼働時刻)とオフ時刻(停止時刻)を設定するための操作部(設定手段)と、オン時刻になるとブロワ11及びオゾン発生部13への電力をオンし、オフ時刻になるとこれらへの電力をオフする制御回路(制御手段)とを備えている。
タイマ15を備えてあるので、例えば閉店時刻になって阻集器1への汚水の流入が止まってからオゾン発生装置10を稼働させ、開店時間になると停止させることができる。
7・・・曝気配管
7a・・・水平部(ディフューザ)、
10・・・オゾン発生装置、
11・・・ブロワ、
13・・・オゾン発生部、
15・・・タイマ。
Claims (3)
- 油脂阻集器内の汚水中に気体を吐出するためのディフューザと、
該ディフューザに送気するブロワと、
空気中の酸素を原料としてオゾンを発生させるオゾン発生部と、
該オゾン発生部にて発生したオゾンを前記ディフューザに送気される空気に混入させる混合手段と、
稼働時刻と停止時刻を設定するための設定手段と、
該設定された稼働時刻になると前記オゾン発生部を稼働させ、該設定された停止時刻になると前記オゾン発生部を停止させる制御手段と
を備えたことを特徴とする含油脂汚水処理装置。 - 請求項1記載の含油脂汚水処理装置において、
前記制御手段は、前記オゾン発生部の稼働、停止に合わせて前記ブロワを稼働、停止させる
ことを特徴とする含油脂汚水処理装置。 - 請求項1又は2記載の含油脂汚水処理装置において、
前記ディフューザに送気される空気のオゾン濃度が5〜50ppmであることを特徴とする含油脂汚水処理装置。
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JP2005005024U JP3114209U (ja) | 2005-06-29 | 2005-06-29 | 含油脂汚水処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005005024U JP3114209U (ja) | 2005-06-29 | 2005-06-29 | 含油脂汚水処理装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP3114209U true JP3114209U (ja) | 2005-09-29 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005005024U Expired - Fee Related JP3114209U (ja) | 2005-06-29 | 2005-06-29 | 含油脂汚水処理装置 |
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Country | Link |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07250824A (ja) * | 1994-03-11 | 1995-10-03 | Anima Kk | 重心動揺計 |
JPH08224225A (ja) * | 1995-02-21 | 1996-09-03 | Anima Kk | 重心動揺計 |
JPH0975328A (ja) * | 1995-09-11 | 1997-03-25 | Anima Kk | 重心動揺計 |
JPH09168529A (ja) * | 1995-12-19 | 1997-06-30 | Anima Kk | 床反力計測装置 |
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2005
- 2005-06-29 JP JP2005005024U patent/JP3114209U/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH07250824A (ja) * | 1994-03-11 | 1995-10-03 | Anima Kk | 重心動揺計 |
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