JP3114004U - 引戸用ドアクローザ - Google Patents
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Abstract
【課題】 ゼンマイバネを用いたドアクローザにおいて、簡単な構成でしかも容易な操作で任意のバネ力に調節可能な引戸用ドアクローザを提供することである。
【解決手段】 本体ケースの表面と裏面とを貫通して回転自在に軸支される支軸3に、ゼンマイバネ4の一端を固着して巻回すると共に、前記支軸3の、前記本体ケースの表面から突出する一方の端部にカム板5を装着し、前記カム板5の回転を防止する係止手段を介して前記支軸3の回転を防止する構成とし、前記支軸3を軸方向の前後いずれかに移動して前記係止手段の係合を解除する構成とした。
【選択図】 図1
【解決手段】 本体ケースの表面と裏面とを貫通して回転自在に軸支される支軸3に、ゼンマイバネ4の一端を固着して巻回すると共に、前記支軸3の、前記本体ケースの表面から突出する一方の端部にカム板5を装着し、前記カム板5の回転を防止する係止手段を介して前記支軸3の回転を防止する構成とし、前記支軸3を軸方向の前後いずれかに移動して前記係止手段の係合を解除する構成とした。
【選択図】 図1
Description
本考案は、引戸や扉等の自動閉塞などの用途に使われる引戸用ドアクローザに関するものである。
従来、開扉されたドアを自動的に閉じるドアクローザとしては、油圧式のものが一般に使用されている。また、特に引戸に適用されるドアクローザとして、エアーダンパとスプリングを組合せた引戸用のドアクローザが知られている。このような公知のドアクローザでは、引戸の上部に固定され、引戸側の取付け部材と端部が係合されていて、引戸の開扉時には、スプリングを圧縮しながらエアーダンパの抵抗に抗して引戸が開扉され、開扉された引戸は、スプリングのばね力によりエアーダンパの抵抗に抗して閉扉されるようになっている。
また、ゼンマイバネを使って引戸を自動的に閉じるドアクローザとして出力調整式ぜんまいユニットが既に出願されている(例えば、特許文献1参照)。
さらに流体抵抗利用のダンパーとギアを用いて、少し速く閉じるようにしたり、逆にもっとゆっくり閉じるようにした速度調整式ぜんまいユニットも既に出願されている。(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−241558号公報(第1−3頁、第1図) 特開2000−130004号公報(第1−4頁、第1図)
ゼンマイバネを用いたドアクローザでは、その開閉力(バネ力)を調整するために、所定量ゼンマイバネを巻き込んだ状態にする必要がある。また、巻き込んだゼンマイバネの戻り回転を防止するために、ラチェットを用いている。
さらに、一旦強力な開閉力にセットしたドアクローザのバネ力を少し弱くする際には、一旦所定量巻き込んだゼンマイバネを少し巻き戻して、所望される所定のバネ力に調整する必要がある。この際には、前記ラチェットを解除して、ゼンマイバネを所定量巻き戻した後で、再度ラチェットを係合させて固定している。
しかし、一方の手でラチェットを解除しながら、他方の手でゼンマイバネを巻き戻す動作となり、予め強力に巻き込まれたゼンマイバネを片手で力を加減しながら巻き戻す操作は力を要し、誰でもできる容易な操作ではなかった。
本考案の目的は、ゼンマイバネを用いたドアクローザにおいて、簡単な構成でしかも容易な操作で任意のバネ力に調節可能な引戸用ドアクローザを提供することである。
上記の目的を達成するために請求項1に係る考案は、ゼンマイバネを内蔵するドラムに、一端を固着してワイヤを巻回し、前記ワイヤの自由端を引戸に接続して、開かれた引戸を前記ゼンマイバネのバネ力により閉止する構成のドアクローザであって、本体ケースの表面と裏面とを貫通して回転自在に軸支される支軸に、前記ゼンマイバネの一端を固着して巻回すると共に、前記支軸の、前記本体ケースの表面から突出する一方の端部にカム板を装着し、前記カム板の回転を防止する係止手段を介して前記支軸の回転を防止する構成し、前記支軸を軸方向の前後いずれかに移動して前記係止手段の係合を解除することで、前記支軸の回転を可能とすることを特徴としている。
上記の構成を有する請求項1に係る考案によれば、ゼンマイバネの一端が固着される支軸を、その軸方向に移動するという簡単な操作で、カム板の固定と回転を選択可能な引戸用ドアクローザとすることができる。
請求項2に係る考案は、前記支軸を押し込む方向に移動して前記係止手段の係合を解除する引戸用ドアクローザであって、前記カム板の外周部に複数の嘴状部を設け、該嘴状部に係合する爪部材と前記嘴状部とで前記係止手段を構成すると共に、前記カム板を備える前記本体ケースの表面に、前記カム板が収納可能な程度の陥没部を設け、前記支軸の前記本体ケースの表面と前記カム板の間にスプリング部材を装着して、前記カム板を前記陥没部から離間して支持する構成として、前記カム板を装着している支軸の一方の端部側を押し込むことで、前記爪部材が前記嘴状部から離反して前記係合を解除することを特徴としている。
上記の構成を有する請求項2に係る考案によれば、支軸を押し込むことでカム板を回転して、ゼンマイバネのバネ力を調整可能な引戸用ドアクローザとすることができる。
請求項3に係る考案は、前記支軸を引き出す方向に移動して前記係止手段の係合を解除する引戸用ドアクローザであって、前記本体ケースの表面と前記カム板の裏面とを密着して、前記本体ケースの表面に設ける凹部又は凸部と、前記カム板の裏面に設ける凸部又は凹部とを係合させると共に、前記支軸の他方の端部を前記本体ケースの裏面から突出し、この突出した端部にスプリング部材を装着して、前記支軸の他方の端部を前記本体ケースの表面に押圧することで前記支軸の回転を防止する構成としたことを特徴としている。
上記の構成を有する請求項3に係る考案によれば、互いに係合する凹凸部を有する本体ケースの表面とカム板とが密着して、ゼンマイバネの一端が固着される支軸の回転を防止する引戸用ドアクローザとすることができる。さらに、支軸を引き出すことで、カム板を回転してゼンマイバネのバネ力を調整することができる。
請求項4に係る考案は、前記スプリング部材が円錐バネあるいは皿バネであることを特徴としている。
上記の構成を有する請求項4に係る考案によれば、本体ケースの裏面に装着されるスプリング部材が軸方向の長さの短い円錐バネあるいは皿バネとしたので、小型で簡単な構成の引戸用ドアクローザとすることができる。
請求項5に係る考案は、前記カム板に把手部を設けて、前記把手部を把持して軸方向に移動することで、前記本体ケースと前記カム板との係合関係を解除する構成としていることを特徴としている。
上記の構成を有する請求項5に係る考案によれば、把手部を押し込むか又は引き上げる操作でカム板を所定量回転し、容易に任意のバネ力に調整することができる。
本考案によれば、ゼンマイバネを内蔵するドラムに、一端を固着してワイヤを巻回し、前記ワイヤの自由端を引戸に接続して、開かれた引戸を前記ゼンマイバネのバネ力により閉止する構成のドアクローザにおいて、本体ケースの表面と裏面とを貫通して回転自在に軸支される支軸を軸方向の前後いずれかに移動して、カム板の回転を防止している係止手段を解除する構成としたので、支軸をその軸方向に移動するという簡単な操作で、カム板の固定と回転を選択可能な引戸用ドアクローザを得ることができる。
以下、本考案に係る引戸用ドアクローザの実施の形態について、図1から図4に基づいて詳細に説明する。
図1は本考案に係る引戸用ドアクローザの一例を示し、(a)は全体正面図であり、(b)はA−A断面を示す側面図である。図2は本考案に係る引戸用ドアクローザの別の例を示し、(a)は全体正面図であり、(b)はB−B断面を示す側面図である。図3は本考案に係わる支軸を含む一部拡大側面図である。図4は本考案に係る引戸用ドアクローザの用途例を示す概略説明図である。
図4に示すように本考案に係る引戸用ドアクローザ1は、ゼンマイバネを内蔵するドラムに、一端を固着してワイヤを巻回し、前記ワイヤの自由端を引戸に接続して、開かれた引戸を前記ゼンマイバネのバネ力により閉止する構成のドアクローザである。そのために、開かれた引戸30をゼンマイバネのバネ力により閉止する方向(図中のX方向)に付勢力が作用し、バネ力を適当な大きさに調整することで、一旦開いた引戸30を自動的に閉止することも可能となる。
次に、図1により引戸用ドアクローザ1Aについて説明する。
この引戸用ドアクローザ1Aは、前記ゼンマイバネを内蔵するドラムを支持する支軸3を押し込む方向に移動して、前記支軸3の先端に装着されているカム板5Aの回転を防止する係止手段の係合を解除する引戸用ドアクローザである。
この引戸用ドアクローザ1Aは、前記ゼンマイバネを内蔵するドラムを支持する支軸3を押し込む方向に移動して、前記支軸3の先端に装着されているカム板5Aの回転を防止する係止手段の係合を解除する引戸用ドアクローザである。
前記引戸用ドアクローザ1Aは、箱型の本体ケース2と、該本体ケース2内に収納されるゼンマイバネ4と、前記ゼンマイバネ4の一端が固着されると共に前記本体ケース2の表面2aと裏面2bとを貫通して回転自在に軸支される支軸3と、前記支軸3の一方の端部3Aを前記本体ケース2の表面2aから突出させて該突出する一方の端部3Aにカム板5と、前記ゼンマイバネ4を内蔵するドラム6と、該ドラム6に一端を固着されて巻回されるワイヤ7を備えている。そして、前記ワイヤ7の先端部に係止片71を設けると共にフック70が形成されており、該フック70を前述した引戸30に固着して、引戸の開閉に応じて前記ワイヤが引き出され、また巻き戻される構成である。
また、前記カム板5は、その外周部に複数の嘴状部51(本実施の形態では三箇所)を円周上等配して設けており、該嘴状部51に係合する爪片8Bを有する爪部材8により前記カム板5の回転を停止する構成である。カム板5の回転を停止すると、前記カム板5が固着されている前記支軸3の回転を停止することになる。すなわち、前記爪部材8と前記嘴状部51とで前記カム板5の回転を防止する係止手段を構成し、該係止手段によって、支軸3を固定して所定のゼンマイバネのバネ力に設定することができる。
さらに、前記カム板5を備える本体ケース2の表面に、前記カム板5を収納可能な程度の陥没部20を設けると共に、前記支軸3の前記本体ケースの表面2aと前記カム板5の間にスプリング部材を装着し、前記カム板5を前記陥没部20から離間して支持する構成として、前記カム板5を装着している支軸3の一方の端部3A側を押し込むことで、前記爪部材8の爪片8Bが前記嘴状部51から離反して前記係合を解除する構成としている。
前記爪部材8は支軸9を介して、本体ケース2に回転自在に軸支されており、さらにバネ材10により前記嘴状部51に当接する方向に付勢されていて、逆方向には回転不能に支持されている。
そのために、前記爪部材8は常に前記カム板5のカム面に当接している。また、前記カム板5を押し込んで、一旦前記爪部材8との係合関係を解除した後で、前記カム板5を回転して所定のバネ力とする際には、前記爪部材8の一端8Aを指で支持しながら前記カム板5を戻すことで、新たな係合位置に固定することができる。
さらに、前記カム板5の表面には把手部52を設けており、作業者が押し込んだり、摘んだりする操作を行い易いような構成とされている。また、53は固着用の取付孔であって、本体ケースの表面2aに設けるネジ孔(不図示)に前記カム板5を固定するためのものである。
前記引戸用ドアクローザ1Aを壁体等に取り付けるために、取付孔23を本体ケース2の裏面2bに設けている。22は表面2aに設ける孔であって、前記取付孔23に挿通するネジ部材を締め付けるためのドライバを差し込む孔であり、取付孔23よりも大きな孔である。
前記引戸用ドアクローザ1Aは裏面2b部を固定するだけでなく、底面2c部により固定することができるように、前記底面2cの延設部にも取付孔24を設けて、本体ケース2の裏面2bと底面2cのどちらによっても取付可能な構成とされている。
また、本体ケース2を貫通している支軸3の一方の端部3Aに装着されるカム板5を前記本体ケース2の表面2a側に押圧するために、前記陥没部20にスプリング部材を装着している。前記スプリング部材として本実施の形態においては円錐バネあるいは皿バネSWを採用した。そのために、前記陥没部20の深さが小さくても、所定のバネ力を発揮する円錐バネあるいは皿バネSWを用いるので、所定の押圧力で支軸3を押し込み可能とすることができる。また、前記陥没部20の深さが小さくてもよいので軸方向の長さを短くすることができ、コンパクトな形状のドアクローザとすることができる。
また、本体ケース2の裏面2b部にも陥没部21を設けている。前記陥没部21は前記支軸3の後方の端部3Bが、前記裏面2bから突出しない深さの陥没部である。さらに、前記陥没部21を、支軸3を押し込んだ際に、前記裏面2bから突出しない程度の深さとしておけば、前記裏面全面を壁体等に密着して引戸用ドアクローザ1Aを固定することができ好適である。
つまり、円錐バネあるいは皿バネSWの変形量だけ前記支軸3及びカム板5を押し込むと、カム板5の嘴状部51が前記爪部材8から離反するよう設計されているので、この状態でカム板5を回転させることができる。すなわち、前記ドアクローザ1Aの引戸を閉止するバネ力を調整することができる。
上記のような構成としているので、本考案に係る引戸用ドアクローザ1Aは、カム板5を押し込んで所定量回転して引き戻すという簡単な操作で、所望のバネ力に容易に調整することができる。
次に、図2により引戸用ドアクローザ1Bについて説明する。また、各部の符号は特徴的な部材を省いて上記で説明した符号と同一の符号を用いている。前記引戸用ドアクローザ1Bは、支軸を引き出す方向に移動して係止手段の係合を解除する引戸用ドアクローザであって、箱型の本体ケース2Aと、該本体ケース2A内に収納されるゼンマイバネ4と、前記ゼンマイバネ4の一端が固着されると共に前記本体ケース2Aの表面2Aaと裏面2Abとを貫通して回転自在に軸支される支軸3と、前記支軸3の一方の端部3Aを前記本体ケース2の表面2aから突出させて該突出する一方の端部3Aにカム板5Aと、前記ゼンマイバネ4を内蔵するドラム6と、該ドラム6に一端を固着されて巻回されるワイヤ7を備えている。またワイヤ7の先端部に設けるフック70を前述した引戸30に固着して、引戸の閉止する方向に付勢することは同じである。
また、引戸用ドアクローザ1Bを壁体等に取り付けるための取付孔23を前記裏面2bに設けていることも、底面2cの延設部に取付孔24を設けることも、引戸用クローザ1Aで説明したことと同様である。
次に、本実施の形態におけるゼンマイバネ4の回り止めについて説明する。本体ケース2Aの表面2Aaに複数の凹部25を設け、前記カム板5Aの裏面5Aaに設ける複数の凸部11が係合する構成とした。つまり、前記凹部25と前記凸部11が係合する位置で、前記本体ケース2Aの表面2Aaと前記カム板5Aの裏面5Aaとが密着する構成としている。
また、本体ケース2Aを貫通している前記支軸3の他方の端部3Bを前記本体ケース2Aの裏面2Abから突出し、この突出した端部3Bにスプリング部材、例えば円錐バネあるいは皿バネSWを装着して、前記支軸3の一方の端部3Aに装着されるカム板5Aを前記本体ケース2Aの表面2Aa方向に押圧する方向に付勢している。
さらに、前記カム板5Aに把手部54を設けて、前記把手部54を把持して引き上げることで、前記カム板5Aを、前記円錐バネあるいは皿バネSWの付勢力に抗して、前記本体ケース2Aから持ち上げて離反することができる。
そのために、前記把手部54を把持して引き上げることで、前記カム板5Aの凸部11を前記本体ケース2Aの凹部25から引き出すことができ、前記カム板5Aを回転することができる。
また、前記カム板5Aを所定角度回転して、凸部11が次の凹部25に至った時に、前記把手部54を把持している力を緩めると、前記円錐バネあるいは円錐バネあるいは皿バネSWのバネ力により、前記カム板5Aが前記本体ケース2Aの表面2Aa方向に付勢されて、凹部と凸部とを係合することができる。このようにして、前記本体ケース2Aの表面2Aaに設ける凹部25と、前記カム板5Aの裏面5Aaに設ける凸部11とが正確に係合して、前記カム板5Aを固定するので、該カム板5Aを装着している支軸3の回転を確実に防止することができる。
本実施の形態においては、本体ケース2Aの表面2Aaに凹部25として丸穴を四個円周上等配に設けている。つまり、円周上90°毎に四個の丸穴25a、25b、25c、25dを設けている。
また、カム板5Aには、前記丸穴に係合する二個の円弧状凸部11(11a、11b)を設けている。前記カム板5Aは、矩形状または矩形状の端部を円弧状とした長円形に様な形状としており、その直径方向に当たる二箇所に前記円弧状凸部11a、11bを設けている。そのために、図中に示す位置にあって、円弧状凸部11aが丸穴25aに係合し、円弧状凸部11bが丸穴25dに係合した状態のカム板SAを持ち上げて90°時計回転方向に回転すると、円弧状凸部11aが丸穴25bに係合し、円弧状凸部11bが丸穴25cに係合した状態となり、再度固定される。この時、カム板5Aを一旦持ち上げて回転しだすと、円弧状凸部が本体ケース2Aの表面2Aa上を滑りながら回転するので、持ち上げる力は必要ない。また、持ち上げる方向に力を付与せずに、ただ回転するだけで、次の丸穴部に到達すれば、前記円錐バネあるいは皿バネSWのバネ力により、前記凸部が丸穴部に落ち込んで自動的に位置固定される。
前記スプリング部材としては、円錐バネあるいは皿バネSWに限らず、コイルバネでも使用可能であるが、本考案のように円錐バネあるいは皿バネSWを用いると、軸方向の長さを短くすることができ、前記端部3Bの突出長さを最小限に抑えることができる。
また、本体ケース2Aの裏面2Abに陥没部21を設けて、前記裏面2Abから突出する前記3Bを収容する構成としているので、箱型形状の本体ケース2Aの裏面部に突出部が現れない。
上記のような構成としているので、本考案に係わる引戸用ドアクローザ1Bは、小型で簡単な構成であり、また、把手部を把持してカム板5Aを引き上げて所定量回転させる操作で、引戸を閉止するバネ力を容易に調整可能となる。
また、前記本体ケースの表面に凹部ではなく凸部を設け、前記カム板の裏面に凸部ではなく凹部を設けて、前記凸部と前記凹部を係合させることも可能である。すなわち。前記本体ケースの表面に設ける凹部又は凸部と、前記カム板の裏面に設ける凸部又は凹部とを係合させて前記支軸の回転を防止する構成とすることができる。
さらに、本体ケース2Aの表面2Aaの所定位置に複数のネジ孔27を設けておき、前記カム板5Aを止めネジ26により固定する構成とすれば、何かの拍子に物が接触しても、その衝撃でカム板5Aが回されることがなく、さらに好ましい。
上記したように本実施の形態によれば、ゼンマイバネのバネ力を調整する際に、力を急に抜いたりしても、本体ケースとカム板とが空回りせずに、所定角度毎(本実施の形態においては90°毎)に、確実に前記凹部と凸部とが係合して回転停止するものである。そのために、非力な人でも容易に操作可能であり、女性や高齢者でも安心して操作することのできる引戸用ドアクローザを得ることができる。
上記したように本考案によれば、本体ケースの表面と裏面とを貫通して回転自在に軸支される支軸を軸方向の前後いずれかに移動して、カム板の回転を防止している係止手段を解除する構成としたので、支軸をその軸方向に移動するという簡単な操作で、カム板の固定と回転を選択可能となり、簡単な構成でしかも容易な操作で任意のバネ力に調節可能な引戸用ドアクローザとすることができる。
1、1A、1B 引戸用ドアクローザ
2,2A 本体ケース
3 支軸
4 ゼンマイバネ
5,5A カム板
7 ワイヤ
SW 円錐バネあるいは皿バネ
2,2A 本体ケース
3 支軸
4 ゼンマイバネ
5,5A カム板
7 ワイヤ
SW 円錐バネあるいは皿バネ
Claims (5)
- ゼンマイバネを内蔵するドラムに、一端を固着してワイヤを巻回し、前記ワイヤの自由端を引戸に接続して、開かれた引戸を前記ゼンマイバネのバネ力により閉止する構成のドアクローザであって、
本体ケースの表面と裏面とを貫通して回転自在に軸支される支軸に、前記ゼンマイバネの一端を固着して巻回すると共に、前記支軸の、前記本体ケースの表面から突出する一方の端部にカム板を装着し、前記カム板の回転を防止する係止手段を介して前記支軸の回転を防止する構成し、
前記支軸を軸方向の前後いずれかに移動して前記係止手段の係合を解除することで、前記支軸の回転を可能とすることを特徴とする引戸用ドアクローザ。 - 前記支軸を押し込む方向に移動して前記係止手段の係合を解除する引戸用ドアクローザであって、前記カム板の外周部に複数の嘴状部を設け、該嘴状部に係合する爪部材と前記嘴状部とで前記係止手段を構成すると共に、前記カム板を備える前記本体ケースの表面に、前記カム板が収納可能な程度の陥没部を設け、前記支軸の前記本体ケースの表面と前記カム板の間にスプリング部材を装着して、前記カム板を前記陥没部から離間して支持する構成として、前記カム板を装着している支軸の一方の端部側を押し込むことで、前記爪部材が前記嘴状部から離反して前記係合を解除することを特徴とする請求項1に記載の引戸用ドアクローザ。
- 前記支軸を引き出す方向に移動して前記係止手段の係合を解除する引戸用ドアクローザであって、前記本体ケースの表面と前記カム板の裏面とを密着して、前記本体ケースの表面に設ける凹部又は凸部と、前記カム板の裏面に設ける凸部又は凹部とを係合させると共に、前記支軸の他方の端部を前記本体ケースの裏面から突出し、この突出した端部にスプリング部材を装着して、前記支軸の他方の端部を前記本体ケースの表面に押圧することで前記支軸の回転を防止する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の引戸用ドアクローザ。
- 前記スプリング部材が皿バネであることを特徴とする請求項2または3に記載の引戸用ドアクローザ。
- 前記カム板に把手部を設けて、前記把手部を把持して軸方向に移動することで、前記本体ケースと前記カム板との係合関係を解除する構成としていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の引戸用ドアクローザ。
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JP2005001374U JP3114004U (ja) | 2005-02-17 | 2005-02-17 | 引戸用ドアクローザ |
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JP2012218180A (ja) * | 2011-04-04 | 2012-11-12 | Kokuyo Co Ltd | 用紙穿孔処理装置 |
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2005
- 2005-02-17 JP JP2005001374U patent/JP3114004U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2012218180A (ja) * | 2011-04-04 | 2012-11-12 | Kokuyo Co Ltd | 用紙穿孔処理装置 |
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