JP3112896B2 - 半導体集積回路のフロアプランニング方法及び装置 - Google Patents

半導体集積回路のフロアプランニング方法及び装置

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JP3112896B2 JP11001661A JP166199A JP3112896B2 JP 3112896 B2 JP3112896 B2 JP 3112896B2 JP 11001661 A JP11001661 A JP 11001661A JP 166199 A JP166199 A JP 166199A JP 3112896 B2 JP3112896 B2 JP 3112896B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路の設計技
術に係り、特にLSI(大規模集積回路)を構成する機
能ブロック及びマクロセル等の配置を行うための対話型
フロアプランニング方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの設計においては、細かい素子レ
ベルの配置を行う前に、チップ構成の骨格を定める工
程、すなわち各機能ブロックの配置及び配線を決める工
程がある。これをフロアプランニングニングという。フ
ロアプランニングニングは、チップ形状、タイミング、
面積、配線長、外部端子位置などを考慮しなけれはなら
ず、自由度が大きく最適化が難しい。そのため、通常、
対話型のフロアプランニング装置が使用されている。
【0003】フロアプランニングニングにおいては、機
能ブロックの移動に伴って、その機能ブロックに接続さ
れているネットの配線長が変化し、その結果、そのネッ
トの配線遅延が変化する。従って、設計者は、その機能
ブロックに接続しているネットの遅延値やどの程度の移
動であれば遅延が制約条件を満たすかといったことを知
り、必要に応じて適切な修正を行わなければならない。
【0004】これを行う機能を備えた対話型フロアプラ
ンニング装置が、特開平10−79436号公報に開示
されている。表示画面上に表示された機能ブロックを移
動するとき、その移動に起因する機能ブロックと他の機
能ブロックとの間の遅延値の変化に応じて、表示画面上
での当該機能ブロックの移動速度を変化させる。これに
よって、遅延を考慮したフロアプランニングを行いやす
くなり、設計者が機能ブロックを配置する際に遅延を意
識しなくても必要な時に警告を行うことも可能となる。
【0005】また、移動可能領域を示す機能を備えた対
話型フロアプランニング装置が、特許第2735083
号公報に開示されている。この従来技術によれば、配置
情報に基づく仮想配線長を用いて遅延解析を行い、移動
可能領域を表示することにより、常に遅延値が制約条件
を満たすようにすることができる。
【0006】さらに、その他の従来例が、特開平5−1
28209号公報、特開平5−159022号公報、及
び特開平5−334399号公報に開示されている。こ
れらの従来例では、配置の修正時に選択した機能ブロッ
クとこれに接続された他の機能ブロックとの配線長、遅
延時間、遅延制約時間と実際の遅延時間との差分表示や
位置関係を示す情報などを表示する機能が設けられてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平10−7943
6号公報に開示されている対話型フロアプランニング装
置では、いったん、幾つかの方向に機能ブロックを移動
してみて、その移動速度によって遅延値の変化を確認し
た後に、実際に移動する方向を作業者が判断し、その方
向に移動する必要がある。実際の製品開発の場では、ま
だ機能的に人手に頼る部分が多く、この一連の配置作業
を行うにはスキルと時間が必要であり、容易にフロアプ
ランニングニングを行うことができなかった。
【0008】特許第2735083号公報に開示されて
いる対話型フロアプランニング装置では、理想的な配置
位置を全ての配置位置の中から検索するため、多大な処
理時間を要するという問題がある。
【0009】また、特開平5−128209号公報、特
開平5−159022号公報、特開平5−334399
号公報に開示されている対話型フロアプランニング装置
では、具体的な、移動方向、配置位置などは示されない
ため、配置作業の改善にはつながらない。
【0010】本発明は、短い処理時間で各機能ブロック
やマクロセルを最適に配置することを可能にするフロア
プランニング方法及び装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によるフロアプラ
ンニング方法は、半導体集積回路を構成する複数のブロ
ックの配置及び配線を決定するための方法であって、論
理的接続が予め定められた前記ブロックのうち移動しよ
うとする1つのブロックを選択し、選択されたブロック
を所定の方向に仮想的に移動させることにより生じる配
線遅延の変化を、一次元軸方向に仮想的に移動させて第
1の配線遅延変化を計算し、続いて、前記一次元軸方向
と直交する軸方向に仮想的に移動させて第2の配線遅延
変化を計算することにより算出し、配線遅延の変化と予
め定められたブロック間遅延制約とを比較することによ
り選択されたブロックの移動方向を決定し、当該ブロッ
クの移動方向を表示する、ことを特徴とする。
【0012】本発明によれば、移動したい機能ブロック
やマクロセルなどのブロックを選択した時点で、自動的
に遅延値の制約を満たす移動方向を示すことができ、移
動方向を見つけだすために試行錯誤を繰り返すことな
く、最適な移動方向へ指定ブロックを移動させることが
できる。その結果、フロアプランニングが従来に比べて
容易になる。
【0013】特に、本発明では選択されたブロックは一
次元軸方向に仮想的に移動させて第1の配線遅延変化を
計算し、続いてそれと直交する軸方向に仮想的に移動さ
せて第2の配線遅延変化を計算することを特徴とする。
2方向指示にすることで、仮移動、遅延計算及び比較判
定のための演算処理時間を短くすることができる。
【0014】更に、選択されたブロックを仮想的に移動
させる距離は、選択されたブロックと当該ブロックに論
理的に接続された各ブロックとの間の距離のX成分及び
Y成分のうち最も小さい値に設定されることを特徴とす
る。このように仮移動距離を設定することで、仮移動に
より選択ブロックが接続されたブロックを飛び越えるこ
とがなくなり、誤った方向指示を回避できる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第一実施形態に
よるフロアプランニング装置の機能構成を概略的に示す
ブロック図である。本フロアプランニング装置は、図示
しないメモリ(ROM)に格納されたフロアプランニン
グプログラムを制御部100上で走らせることにより、
次に説明する各種制御を実行する。制御部100には、
記憶装置101、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプ
レイ等の表示装置102、及びキーボート103やマウ
ス104等の入力装置がバスを通して接続され、更に、
論理接続情報表示制御部105、内部配置情報表示制御
部106、機能ブロック配置制御部107、ネット遅延
値計算部108、移動方向指示制御部109、及び移動
対象機能ブロック仮移動制御部110が同様に接続され
ている。ただし、これら各種制御部105〜110は、
ハードウエアとして構成されても良いし、フロアプラン
ニングプログラムを実行することで実現されても良い。
【0016】記憶装置101には、LSI論理接続情報
112、LSI内部機能ブロック配置情報113、LS
I回路配線遅延情報114及び機能ブロック間遅延制約
情報115が格納されている。ここで、フロアプランニ
ング実行前にはLSI論理接続情報112は確定してお
り、更に機能ブロック間に遅延制約が必要な場合には機
能ブロック遅延制約情報115も確定しておく。LSI
内部機能ブロック配置情報113及びLSI回路配線遅
延情報114は既に配置済みの部分のみ確定状態であ
る。
【0017】論理接続情報表示制御部105は、入力装
置(キーボード103やマウス104等)から指示され
た機能ブロックを機能ブロック配置手段107によって
配置する際に、記憶装置101内の設計対象のLSI論
理接続情報112に従って、入力装置から指示された機
能ブロックが配置されている位置(まだ配置されていな
い場合にはその機能ブロックが表示されている位置)に
基づいて、その機能ブロックと既に配置されている機能
ブロックとの接続状態を、双方を結ぶ線分等により表示
装置102に表示する。
【0018】内部配置情報表示制御部106は、記憶装
置101内の設計対象のLSI内部ファンクション配置
情報113に従って、機能ブロックの配置状態を表示装
置102に表示する。機能ブロック配置制御部107は
入力装置から指示された機能ブロックの配置を行う。こ
のとき、記憶装置101に格納されているLSI内部機
能ブロック配置情報113を更新する。ネット遅延値計
算部108は、入力装置から指示された機能ブロックに
接続されているネットの遅延値を計算する。
【0019】移動対象機能ブロック仮移動制御部110
は、入力装置から指示された機能ブロックに対して2方
向(X軸方向とY軸方向)の仮移動を行い、その際、ネ
ット遅延値計算部108はLSI論理接続情報112に
基づいて接続されているネットとの遅延値を計算する。
移動方向指示制御部109は、機能ブロック間遅延制約
情報115の条件を満たす遅延値になる方向に対して移
動方向の指示を行う。機能ブロック間遅延制約情報11
5に遅延値の制約がないネットに対しては、ネットの遅
延値が小さくなる方向に対して、移動方向指示制御部1
09は移動方向の指示を行う。指示方向に従い機能ブロ
ックの移動が完了すると、記憶装置101内のLSI内
部機能ブロック配置情報113及びLSI回路配線遅延
情報114は更新される。
【0020】次に、本発明による第一実施形態のフロア
プランニング動作について図2〜図4を参照しながら詳
細に説明する。
【0021】図2は本実施形態のフロアプランニング動
作の一例を示す模式図であり、図3は図2の動作例にお
ける機能ブロックの移動過程を示す模式図である。図2
に示すように、ここでは説明を簡単にするために表示装
置102の表示画面201に4個の機能ブロックB1〜
B4が表示されており、機能ブロックB1は他の機能ブ
ロックB2〜B4とそれぞれネット接続関係を有するも
のとする。また、機能ブロックB1が移動対象として指
定された場合、それぞれの接続状態を示す線分C
1−2(0)、C1−3(0)、及びC1−4(0)
表示されるものとする。
【0022】このような接続関係にある機能ブロックB
1が移動対象として指定されると、本実施形態によるフ
ロアプランニング方法では移動方向(向き)を指示する
矢印202及び203を自動的に画面に表示する。ユー
ザは表示された矢印に従って機能ブロックB1を表示さ
れた向きに移動させるだけで、図2及び図3に示すよう
に、指定した機能ブロックB1を理想的な位置B1
(2)まで移動させることができる。以下、ブロック移
動方法について詳細に説明する。
【0023】図4は本発明の第1実施形態によるフロア
プランニング方法の手順を示すフローチャートである。
入力装置によって移動対象の機能ブロックB1が選択さ
れると、論理接続情報表示制御部105は記憶装置10
1内のLSI論理接続情報112を参照し、図2に示す
ように、機能ブロックB1と接続関係を有する機能ブロ
ックB2〜B4との間に線分C1−2(0)、C
1−3(0)、及びC1−4 (0)を表示する(S40
1)。
【0024】次に、移動対象機能ブロック仮移動制御部
110は、LSI論理接続情報112に基づいて、移動
対象の機能ブロック(ここでは、B1)と、それに接続
されている機能ブロック(ここでは、B2〜B4)との
距離を計算し、仮移動距離を決定する(S402)。仮
移動距離は一定の距離に設定することも可能であるが、
一定の距離に固定してしまうと、接続された機能ブロッ
ク(ここでは、B2〜B4)を飛び越えて誤った方向指
示をしてしまう場合がある。従って、移動対象の機能ブ
ロックと接続関係にある機能ブロックとのX座標及びY
座標方向の距離を計算し、このうち一番短い距離あるい
はそれ以下の距離を仮移動の距離とするのが望ましい。
【0025】こうしてX軸方向の仮移動距離が計算され
ると、選択された機能ブロックをX軸に沿った2方向、
すなわち左方向及び右方向に仮移動を行い、それぞれの
遅延値をネット遅延値計算部108で計算する(S40
3)。左方向及び右方向の仮移動により計算されたそれ
ぞれの遅延値とブロック間遅延制約情報115とを比較
し、制約情報の値に近い遅延値を選択し移動方向を決定
する(S404)。ただし、機能ブロック間遅延制約情
報115に遅延値の制約がないネットに対しては、0に
近い遅延値を選択し移動方向を決定する。
【0026】ステップS404で移動方向が決定される
と、移動方向指示制御部109は、図2及び図3に示す
ように、決定された移動方向を表示装置102に矢印2
02として表示する(S405)。このとき、機能ブロ
ック間遅延制約がない場合には、そのことを明示するた
めに、方向表示の色を変えたり点滅させるなどして機能
ブロック間遅延制約情報115に制約がある場合と区別
してもよい。
【0027】次に、オペレータが、入力装置を用いて表
示装置102に表示された矢印202の方向へ機能ブロ
ックB1を移動させ、機能ブロックB1の位置をB1
(1)に仮確定する(S406)。これによって、図2
に示すように、機能ブロックB1と機能ブロックB2〜
B4とは、それぞれ線分C1−2(1)、C1−3(1
、及びC1−4(1)によって接続状態が表示され
る。
【0028】X軸方向について仮確定されると、移動対
象機能ブロック仮移動制御部110は、LSI論理接続
情報112に基づいて、位置B1(1)にある機能ブロ
ックB1と機能ブロックB2〜B4)との距離を計算
し、Y軸方向の仮移動距離を決定する(S407)。仮
移動距離の決定方法は、上述したように、位置B1(1
にある機能ブロックB1と機能ブロックB2〜B4と
のX座標及びY座標方向の距離を計算し、このうち一番
短い距離あるいはそれ以下の距離を仮移動の距離とする
のが望ましい。
【0029】こうしてY軸方向の仮移動距離が計算され
ると、選択された機能ブロックをY軸に沿った2方向、
すなわち上方向及び下方向に仮移動を行い、それぞれの
遅延値をネット遅延値計算部108で計算する(S40
8)。上方向及び下方向の仮移動により計算されたそれ
ぞれの遅延値とブロック間遅延制約情報115とを比較
し、制約情報の値に近い遅延値を選択し移動方向を決定
する(S409)。ただし、機能ブロック間遅延制約情
報115に遅延値の制約がないネットに対しては、0に
近い遅延値を選択し移動方向を決定する。
【0030】ステップS409で移動方向が決定される
と、移動方向指示制御部109は、図2及び図3に示す
ように、決定された移動方向を表示装置102に矢印2
03として表示する(S410)。このとき、機能ブロ
ック間遅延制約がない場合には、そのことを明示するた
めに、方向表示の色を変えたり点滅させるなどして機能
ブロック間遅延制約情報115に制約がある場合と区別
してもよい。
【0031】次に、オペレータが入力装置を用いて機能
ブロックB1を位置B1(1)から矢印203の方向へ
移動させ、機能ブロックB1の位置をB1(2)に確定
する(S411)。これによって、図2に示すように、
機能ブロックB1と機能ブロックB2〜B4とは、それ
ぞれ線分C1−2(2)、C1−3(2)、及びC
−4(2)によって接続状態が表示される。
【0032】次に、機能ブロック配置制御部107は、
移動後の確定された位置B1(2)をLSI内部機能ブ
ロック配置情報113に入力し、ネット遅延値計算部1
08で配置後の接続遅延値をそれぞれ計算し、その計算
された遅延値をLSI回路配線遅延情報114に入力し
(S412)、機能ブロック移動を完了する(S41
3)。
【0033】このようにして、移動したい機能ブロック
を選択した時点で、表示装置102に遅延値の制約を満
たす移動方向を示すことができ、移動方向を見つけだす
ために試行錯誤を繰り返す必要が無く最適な移動方向へ
移動させることができる。
【0034】また、X軸方向とY軸方向の2方向を指示
するようにしたことにより、仮移動、遅延計算、比較判
定の演算処理時間を削減することができ、短い処理時間
で、最適な移動方向を指示することができる。
【0035】さらに、機能ブロックを移動する方法とし
て、まず、X軸上での移動を行い、次にY軸上での移動
を行うようにしたことにより、作業手順が単純化され、
フロアプランニングニングの作業効率を改善することが
できる。
【0036】図5は、本発明の第2実施形態によるフロ
アプランニング装置のブロック構成図である。第2実施
形態の装置は、図1に示す第1実施形態の構成に加え
て、機能ブロック間遅延制約判定部及び表示制御部50
1を備えている。機能ブロック間遅延制約判定及び表示
制御部501は、移動対象に指定された機能ブロック
と、それに接続されている機能ブロックとのネット遅延
計算を行い、機能ブロック間遅延制約情報から制約条件
を満足するかどうかを判定し、その結果を表示装置10
2に表示する。これによりフロアプランの精度を向上さ
せることができる。その他の構成は図1に示す第1実施
形態と同様であるから説明は省略する。
【0037】図6は、本発明の第2実施形態によるフロ
アプランニング方法の手順を示すフローチャートであ
る。入力装置によって移動対象の機能ブロックB1が選
択されると、論理接続情報表示制御部105は記憶装置
101内のLSI論理接続情報112を参照し、図2に
示すように、機能ブロックB1と接続関係を有する機能
ブロックB2〜B4との間に線分C1−2(0)、C
1−3(0)、及びC1− 4(0)を表示する(S60
1)。
【0038】次に、移動対象機能ブロック仮移動制御部
110は、LSI論理接続情報112に基づいて、移動
対象の機能ブロック(ここでは、B1)と、それに接続
されている機能ブロック(ここでは、B2〜B4)との
距離を計算し、仮移動距離を決定する(S602)。仮
移動距離は、上述したように、移動対象の機能ブロック
と接続関係にある機能ブロックとのX座標及びY座標方
向の距離を計算し、このうち一番短い距離あるいはそれ
以下の距離を仮移動の距離とするのが望ましい。
【0039】こうしてY軸方向の仮移動距離が計算され
ると、選択された機能ブロックをY軸に沿った2方向、
すなわち上方向及び下方向に仮移動を行い、それぞれの
遅延値をネット遅延値計算部108で計算する(S60
3)。上方向及び下方向の仮移動により計算されたそれ
ぞれの遅延値とブロック間遅延制約情報115とを比較
し、制約情報の値に近い遅延値を選択し移動方向を決定
する(S604)。ただし、機能ブロック間遅延制約情
報115に遅延値の制約がないネットに対しては、0に
近い遅延値を選択し移動方向を決定する。
【0040】ステップS604で移動方向が決定される
と、移動方向指示制御部109は、決定された移動方向
を表示装置102に矢印(Y軸方向)として表示する
(S605)。このとき、機能ブロック間遅延制約がな
い場合には、そのことを明示するために、方向表示の色
を変えたり点滅させるなどして機能ブロック間遅延制約
情報115に制約がある場合と区別してもよい。
【0041】次に、オペレータは、入力装置を用いて表
示装置102に表示された矢印の方向に機能ブロックB
1を移動させるが、その際、機能ブロック間遅延制約判
定及び表示制御部501によって遅延制約を満たすか否
かが表示装置202に表示されるために、遅延制約を確
認しながら機能ブロックの移動を行うことができる。こ
うして機能ブロックB1の位置をB1(1)に仮確定す
る(S606)。
【0042】Y軸方向について仮確定されると、移動対
象機能ブロック仮移動制御部110は、LSI論理接続
情報112に基づいて、位置B1(1)にある機能ブロ
ックB1と機能ブロックB2〜B4との距離を計算し、
X軸方向の仮移動距離を決定する(S607)。仮移動
距離の決定方法は、上述したように、位置B1(1)
ある機能ブロックB1と機能ブロックB2〜B4とのX
座標及びY座標方向の距離を計算し、このうち一番短い
距離あるいはそれ以下の距離を仮移動の距離とするのが
望ましい。
【0043】こうしてX軸方向の仮移動距離が計算され
ると、選択された機能ブロックをX軸に沿った2方向、
すなわち左方向及び右方向に仮移動を行い、それぞれの
遅延値をネット遅延値計算部108で計算する(S60
8)。左方向及び右方向の仮移動により計算されたそれ
ぞれの遅延値とブロック間遅延制約情報115とを比較
し、制約情報の値に近い遅延値を選択し移動方向を決定
する(S609)。ただし、機能ブロック間遅延制約情
報115に遅延値の制約がないネットに対しては、0に
近い遅延値を選択し移動方向を決定する。
【0044】ステップS409で移動方向が決定される
と、移動方向指示制御部109は、決定された移動方向
を表示装置102に矢印として表示する(S610)。
このとき、機能ブロック間遅延制約がない場合には、そ
のことを明示するために、方向表示の色を変えたり点滅
させるなどして機能ブロック間遅延制約情報115に制
約がある場合と区別してもよい。
【0045】次に、オペレータが入力装置を用いて機能
ブロックB1を位置B1(1)から矢印の方向へ移動さ
せるが、その際、機能ブロック間遅延制約判定及び表示
制御部501によって遅延制約を満たすか否かが表示装
置202に表示されるために、遅延制約を確認しながら
機能ブロックの移動を行うことができる。こうして機能
ブロックB1の位置をB1(2)に確定する(S61
1)。
【0046】次に、機能ブロック配置制御部107は、
移動後の確定された位置B1(2)をLSI内部機能ブ
ロック配置情報113に入力し、ネット遅延値計算部1
08で配置後の接続遅延値をそれぞれ計算し、その計算
された遅延値をLSI回路配線遅延情報114に入力し
(S612)、機能ブロック移動を完了する(S61
3)。
【0047】このように、機能ブロック間遅延制約判定
手段及び表示制御部501によって、移動したい機能ブ
ロックを選択した時点で表示装置402に遅延値の制約
を満たす最適な移動方向を示すことができるだけでな
く、オペレータがこの方向表示に対して遅延制約を満た
すかどうかを表示装置102で確認しながら機能ブロッ
クを移動することができ、位置を確定するために試行錯
誤を繰り返すことなく、第一実施形態のフロアプランニ
ング装置を用いたときよりも精度よく、移動方向へ移動
させることができる。
【0048】上記第1及び第2実施形態では、機能ブロ
ックの遅延値の制約を満たす移動方向の決定において、
2方向(X及びY方向)指示を行ったが、4方向あるい
は8方向指示も可能である。しかし、上記実施形態で採
用した2方向指示にすることにより、演算処理時間を4
方向指示に比べて1/2に、8方向指示に比べて1/4
にする事ができる。
【0049】機能ブロックの移動方向指示を行う場合、
2方向、4方向、8方向に対して等距離の仮想的な移動
を行うことで移動方向を決定するが、4方向指示では、
偶然X、Y軸上に遅延制約を満たす移動先がある場合を
除き、最低2回に分けて移動させないと遅延制約を満た
す位置へ到達することができない。8方向指示の場合で
も、X及びY軸上の加えて±45度の傾きを有する線上
に遅延制約を満たす移動先がある場合を除き、やはり最
低2回に分けて移動することが必要となる。方向指示を
細かくするに従って正確な方向指示ができるものの、そ
れによって仮移動回数及び演算回数が増加し、結局、方
向指示軸上に遅延制約を満たす位置がない限り、最低2
回の移動が必要となる。従って、上記実施形態では、方
向指示を2方向に設定し、仮移動、遅延計算及び比較判
定に必要な演算処理時間の削減を図った。
【0050】なお、以上説明した方法は、各種機能ブロ
ックだけではなく、マクロセルに対しても同様に適用可
能であることは言うまでもない。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
移動したい機能ブロック又はマクロセルを選択した時点
で、自動的に遅延値の制約を満たす移動方向を示すこと
ができ、移動方向を見つけだすために試行錯誤を繰り返
すことなく、最適な移動方向へ指定ブロックを移動させ
ることができる。その結果、フロアプランニングが従来
に比べて容易になる。
【0052】従来では、機能ブロックを移動する際、移
動方向を探すために4回の移動が必要となり、しかも移
動方向の決定をオペレータの判断に頼っている。更に、
実際に機能ブロックを移動させるために2回の移動が必
要であるから、移動方向を探すために全体の2/3以上
の時間を費やす計算になる。
【0053】これに対して、本発明によれば、移動方向
の決定が自動的に行われ、オペレータは指示された方向
に機能ブロックを実際に移動させるだけであるから、従
来に比べて短時間でブロック移動操作を完了することが
できる。実際には、移動方向の決定には人のスキルに依
存する部分が大きいために、本発明の効果は従来よりも
遙かに大きくなる。
【0054】また、2方向を指示するようにしたことに
より、仮移動、遅延計算、比較判定の演算処理時間を削
減することができ、短い処理時間で最適な移動方向を指
示することができる。
【0055】さらに、機能ブロック又はマクロを移動す
る方法として、まず、X/Y軸上での移動を行い、次
に、Y/X軸上での移動を行うことにより、作業手順が
単純化され、フロアプランニングの作業効率を改善する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態によるフロアプランニン
グ装置の機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】本実施形態のフロアプランニング動作の一例を
示す模式図である。
【図3】図2の動作例における機能ブロックの移動過程
を示す模式図である。
【図4】本発明の第1実施形態によるフロアプランニン
グ方法の手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態によるフロアプランニン
グ装置のブロック構成図である。
【図6】本発明の第2実施形態によるフロアプランニン
グ方法の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 制御部 101 記憶装置 102 表示装置 103 キーボード 104 マウス 105 論理接続情報表示制御部 106 内部配線情報表示制御部 107 機能ブロック配置制御部 108 ネット遅延値計算部 109 移動方向指示制御部 110 移動対象機能ブロック仮移動制御部 112 LSI論理接続情報 113 LSI内部機能ブロック配置情報 114 LSI回路配線遅延情報 115 機能ブロック間遅延制約情報 201 表示画面 202 移動方向指示の矢印 203 移動方向指示の矢印 B1 移動対象の機能ブロック B2〜B4 移動対象機能ブロックに接続された機能ブ
ロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/82 H01L 27/118

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体集積回路を構成する複数のブロッ
    クの配置及び配線を決定するためのフロアプランニング
    方法において、 論理的接続が予め定められた前記ブロックのうち、移動
    しようとする1つのブロックを選択し、 前記選択されたブロックを所定の方向に仮想的に移動さ
    せることにより生じる配線遅延の変化を、一次元軸方向
    に仮想的に移動させて第1の配線遅延変化を計算し、続
    いて、前記一次元軸方向と直交する軸方向に仮想的に移
    動させて第2の配線遅延変化を計算することにより算出
    し、 前記配線遅延の変化と予め定められたブロック間遅延制
    約とを比較することにより前記選択されたブロックの移
    動方向を決定し、 前記ブロックの決定された移動方向を表示する、 ことを特徴とするフロアプランニング方法。
  2. 【請求項2】 前記選択されたブロックを仮想的に移動
    させる距離は、前記選択されたブロックと当該ブロック
    に論理的に接続された各ブロックとの間の距離のX成分
    及びY成分のうち最も小さい値に設定されることを特徴
    とする請求項1記載のフロアプランニング方法。
  3. 【請求項3】 前記選択されたブロックを前記表示移動
    方向に沿って移動する際に、その移動が前記ブロック間
    遅延制約を満たすか否かを判定し、その判定結果を表示
    することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載
    のフロアプランニング方法。
  4. 【請求項4】 半導体集積回路を構成する複数のブロッ
    クの配置及び配線を決定するためのフロアプランニング
    装置において、 前記複数のブロックの論理的接続情報と、前記配線の遅
    延情報と、前記ブロック間の遅延制約情報とを格納した
    記憶手段と、 論理的接続が予め定められた前記ブロックのうち、移動
    しようとする1つのブロックを指定するための入力手段
    と、 前記指定されたブロックを所定の方向に仮想的に移動さ
    せることにより生じる配線遅延の変化を、一次元軸方向
    に仮想的に移動させて第1の配線遅延変化を計 算し、続
    いて、前記一次元軸方向と直交する軸方向に仮想的に移
    動させて第2の配線遅延変化を計算することにより算出
    する計算手段と、 前記指定されたブロックを仮想的に移動させると共に、
    それにより生じた前記配線遅延の変化と前記ブロック間
    遅延制約情報とを比較することにより前記指定されたブ
    ロックの移動方向を決定する制御手段と、 前記ブロックの移動方向を表示する表示手段と、 からなることを特徴とするフロアプランニング装置。
  5. 【請求項5】 前記指定されたブロックは、一次元軸方
    向に仮想的に移動させて第1の配線遅延変化を計算し、
    続いて、前記一次元軸方向と直交する軸方向に仮想的に
    移動させて第2の配線遅延変化を計算することを特徴と
    する請求項記載のフロアプランニング装置。
  6. 【請求項6】 前記指定されたブロックを仮想的に移動
    させる距離は、前記指定されたブロックと当該ブロック
    に論理的に接続された各ブロックとの間の距離のX成分
    及びY成分のうち最も小さい値に設定されることを特徴
    とする請求項又は記載のフロアプランニング装置。
  7. 【請求項7】 前記指定されたブロックを前記表示移動
    方向に沿って移動する際に、その移動が前記ブロック間
    遅延制約を満たすか否かを判定し、その判定結果を表示
    するための判定表示手段を更に有することを特徴とする
    請求項ないしのいずれかに記載のフロアプランニン
    グ装置。
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