JP3112422B2 - コルゲーターベルト及びコルゲーターベルトの継手 - Google Patents

コルゲーターベルト及びコルゲーターベルトの継手

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JP3112422B2
JP3112422B2 JP08185156A JP18515696A JP3112422B2 JP 3112422 B2 JP3112422 B2 JP 3112422B2 JP 08185156 A JP08185156 A JP 08185156A JP 18515696 A JP18515696 A JP 18515696A JP 3112422 B2 JP3112422 B2 JP 3112422B2
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corrugator
corrugator belt
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龍二郎 鍬本
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敷島紡績株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、段ボールシートを
製造するコルゲーターマシンに使用するコルゲーターベ
ルト及びコルゲーターベルトの継手に関する。
【0002】
【従来の技術】グルーマシンで接着剤が塗布された片面
段ボール紙とライナー紙とを加圧接着して段ボールシー
トを製造するに際しては、図22に示すようにヒーティ
ングパート1とクーリングパート2からなるコルゲータ
ーマシンのダブルフェーサー部3に、段ボールシートの
搬送手段として厚手の織物を無端状に接合してなるコル
ゲーターベルト4を配置している。
【0003】接着剤が塗布された片面段ボール5とライ
ナー紙6とは、コルゲーターベルト4によって圧接され
た状態でダブルフェーサー部3に供給され、熱板7によ
る加熱及びコルゲーターベルト4とバラストロール8と
の加圧密着によって乾燥・接着され、所定の厚みを有す
る段ボールシート9に形成される。
【0004】コルゲーターベルト4に要求される特性と
して、段ボールシート9に対する密着性を保つためと、
バラストロール8から伝わる加圧力を段ボールシート9
に均等に伝達するための適度の重量、剛性と厚み、熱に
対する耐久性等を必要とする。これらの要件を満たし得
るコルゲーターベルト4として、例えば、図23及び図
24に示すような多層織の綿ベルトが多用されている。
しかしながら、単に綿ベルトを多層織にするだけでは硬
すぎて騒音が大きい等の問題があった。
【0005】この問題を解決するために従来から以下の
ような提案がなされている。
【0006】特開昭50−71965号公報に開示され
たものは、図25に示すように強力で伸長にくい材料か
らなり引張力を吸収する引張層(中間層)50を有し、
その引張層50の両側を、例えばセルロース繊維を混合
したポリエステル繊維糸等の高吸湿性の繊維材料からな
る外側層51で被覆した構造を有する。その効果とし
て、吸湿性及び含湿性が著しく改善され、帯電防止特
性、段ボールシートのスムーズな搬送が実現される。
【0007】特開昭61−287607号公報には、図
26に示すように経糸52に大径のモノフィラメント糸
を、表層及び中間層の緯糸53に大径のモノフィラメン
ト糸を、裏層の緯糸54に太いかさ高性のスパン糸の撚
糸又は引揃え糸を使用して多重織としたものが開示され
ている。その効果として、耐久性、乾燥性、通気性及び
段ボールシートの平滑性の向上を挙げている。
【0008】特開平5−93342号公報には、図27
に示すように引張力を吸収し、かつ上下部のプライ5
5,56に挟まれた中間のプライ57を有し、経糸55
a〜55iは上下両側で少なくとも2本の緯糸56aに
跨って配され、上下部のプライ55,56では経糸は一
群をなしてそれぞれ互いにずれて形成され、すべてのプ
ライは結び糸57a〜57dによって互いに絡み合い、
緯糸はプライ内で結ばれた構成のものが開示されてい
る。その効果として、優れた静音走行により使用場所で
の雑音レベルの低減が達成され、寿命が伸びることを挙
げている。
【0009】ところで、コルゲーターベルトに使用する
糸の素材としては、耐熱性、寸法安定性等の目的から、
従来使用していた綿に代って、合成繊維を単独使用した
り或いは他の素材と併用したりするようになってきてい
る。しかしながら、合成繊維を使用すると著しく静電気
が充電される問題点が発生する。この問題を解決する方
法として、静電防止樹脂をできあがった製品の表面に適
当な間隔で塗布する方法や、導電性繊維をコルゲーター
ベルトを織る時に一部に使用する方法などがある。例え
ば、ニードル構造のコルゲーターベルトとして開示され
た特開昭61−275450号公報のものは、図28に
示すように基布58にバット59をニードリングしたニ
ードル状のベルト構造で、金属繊維を混入したバットを
基布の上下面に植毛することにより静電防止を行ってい
る。
【0010】また、前述のコルゲーターベルト4は、コ
ルゲーターマシンへの装着後にエンドレス状に接合する
場合、一般的には両端に金属製フックを植設した継手が
用いられる。しかし、このままでは金属製フックがベル
ト表面から突出しているので、シートにマークを生じた
り、また、ベルトと継手とにわずかな段差ができてシー
トに高低差が生じ印刷時にむらができることになる。
【0011】この問題を解決するために以下のような種
々の提案がなされている。
【0012】まず、実公昭45−11844号公報に
は、図29に示すようにベルト4の両遊端の表面の緯糸
を抜き取り、組織を解舒して薄層部60を形成し、この
薄層部60を金属製フック61で連結接合し、解舒によ
り残った房状経糸62で接合部を被覆接着してエンドレ
スベルトとしたものが開示されている。これにより、接
合部を房状経糸62で被覆するので接合部がベルトより
厚くなることがなく、金属製フック61が内部に埋装さ
れるから、使用中、接合部に凹凸が生じず、シートにマ
ークが付くことなく、しかもベルトの走行が円滑とな
り、コルゲーターマシンの作業能率が増大する。
【0013】また、実開昭60−154643号公報に
は、前述したような金属フックを使用せず、図30に示
すようにベルト4の両端部をテーパー状に削り取り、そ
の面を接着剤63により接着してエンドレスとしたもの
が開示されている。また、その公報には、従来の技術と
して図31及び図32に示すように金属フックによる接
合部をシリコンゴム64で被覆したものやその接合部に
当て布65をしたものが開示されている。しかしなが
ら、いずれも、シリコンゴム64又は当て布65の部分
はベルト4より厚くて突出したものとなっている。
【0014】さらに、特開平2−242990号公報に
は、図33に示すようにフラット織り多層構造の織成体
からなるコルゲーターベルト4の端部を段状に形成し、
織成体内に切り込まれた舌端66を形成し、この両舌端
66間にクリッパー継ぎ目67を装着したものが記載さ
れている。
【0015】また、特開平4−236836号公報に
は、図34に示すようにベルト4の各端部にU字状のク
ランプ68を固定し、そのクランプ68をヒンジ状に噛
み合わせてヒンジ連結部69を形成し、クランプ68を
フロック材70で被覆したものが開示されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現状では、
コルゲーターベルトに要求される特性には次のようなも
のがある。まず、一般的な特性として、熱に対する耐
久性、シートの密着性を付与する平滑性、バラスト
ロールから伝わる荷重をシートへ均等に伝達するための
適度な厚みと剛性、乾燥を促進するための吸湿性と保
湿性、シートを正確に搬送するための走行性、寸法安
定性がある。また、使用上の効果として、騒音の低
減、汚れがつき難くくて落とし易い、長時間使用で
きる点を必要とする。
【0017】尚、従来では上記の特性をある程度満たせ
ば充分であったが、最近では上記の特性の全て満足しな
ければ要求に対応できないというのが現状である。これ
に対して、従来のコルゲーターベルトでは、前述した特
性をすべて十分に満足するものでないことが判明してい
る。
【0018】そこで、本出願人は、前述した特性をすべ
て十分に満足するものとして、図35及び図36に示す
ようなコルゲーターベルトを先に提案している〔特願平
6−327703号〕。この提案に開示された内容は以
下の通りである。 シートに接する表面〔PS〕側71の経糸74、シ
ートに接しない裏面〔BS〕側73の経糸76及び接結
用の経糸77にはポリエステル繊維とレーヨン繊維との
混紡糸を、中間層72の経糸75にはポリエステル繊維
のマルチフィラメント糸を、緯糸78にはポリエステル
繊維の紡績糸を使用し、4重織のロングクリンプ組織と
し、シートに接する表面側71は2/2綾織に、シート
に接しない裏面側73は3/1綾織とするか、表面側7
1は3/1綾織に、裏面側73は2/2綾織に、又は表
面側71は1/3綾織に、裏面側73は3/1綾織とし
たこと。 経糸74,75,76に使用するポリエステル繊維
とレーヨン繊維の混紡糸のポリエステル繊維とレーヨン
繊維の混合比率を65:35〜55:45としたこと。 前記コルゲーターベルトの厚さを8〜11mm好まし
くは10〜11mmとし、重量は少なくとも7.0kg/m2
以上とし、通気度は10〜300cc/min./cm2 としたこ
と。 少なくとも前記表面側71、裏面側73及び接結用
の経糸74,76,77に使用するポリエステル繊維と
レーヨン繊維の混紡糸並びに緯糸78に使用するポリエ
ステル繊維の紡績糸は低熱収縮率の糸であること。
【0019】ここで、前述したコルゲーターマシンで
は、図37に示すようにダブルフェーサー部3〔図22
参照〕において、コルゲーターベルト4を介して熱板7
上の段ボールシート9に向って加圧力を付与する目的で
バラストロール8を配置し、コルゲーターベルト4の走
行によって回転するバラストロール8の荷重が接触部分
でコルゲーターベルト4に加圧力を線状に付与し、コル
ゲーターベルト4の垂直方向の自重とともに段ボールシ
ート9を熱板7に押しつけ、図38に示すように波形に
形成された中芯91と原紙〔ライナー〕92間の接着剤
93を乾燥させて貼り合わせている。
【0020】しかしながら、前述した熱板7が使用中に
段ボールシート9と接する側に湾曲することがあり、そ
の中央部分で熱板7の加熱面と段ボールシート9が接触
せず、この部分で段ボールシート9に熱が十分に伝わら
ず、その結果、欠陥製品を造り出す等の問題が発生する
ことが分ってきた。
【0021】その問題を解決するために特開平6−32
8596号公報で開示された装置が提案されている。こ
の装置は、図39に示すようにコルゲーターベルト4の
背面から接触部材80により段ボールシート9を加熱面
に対して均一に押圧するようにしたものである。具体的
には、接触部材80がコルゲーターベルト4に対して滑
り自在に配置され、その接触部材80は横方向に延びる
支持枠体に支持された矩形板群からなる。各矩形板はコ
ルゲーターベルト4に対して付勢され、個々に上下動か
つ想像上の長手方向中心線の周りに枢動することができ
る構成となっている。その結果、熱板7に湾曲面ができ
ようとも、段ボールシート9を均一に加熱することがで
きる。
【0022】しかしながら、前述の場合、接触部材80
がコルゲーターベルト4を押圧することになるので、コ
ルゲーターベルト4の接触部材80と接する面には、接
触部材80の圧力が加わることになる。このため、前述
したようにコルゲーターベルトに要求される特性を十分
に満足するコルゲーターベルト〔特願平6−32770
3号〕であっても、そのコルゲーターベルト4に接触部
材80が接触することにより、毛羽立ちが多くなって毛
羽の飛散が多く発生したり、摩耗による損傷が発生する
という新たな問題が発生した。
【0023】具体的には、毛羽が飛散すると、コルゲー
ターマシンの駆動ロール面に毛羽が付着し、コルゲータ
ーベルト4と駆動ロールとが滑り易くなり、駆動ロール
の回転を上げても、コルゲーターベルト4がスリップし
てコルゲーターベルト4の速度が上がらない。また、飛
散した毛羽は、段ボールシート9に付着する問題もあ
る。更に、摩耗によりコルゲーターベルト4が損傷した
り、また、寿命が低下する問題がある。
【0024】次に、コルゲーターベルト4における静電
防止対策に関しては、前述したように静電防止樹脂を製
品の表面に適当な間隔で塗布する簡単な方法があるが、
使用条件、使用場所等によっては十分でなく、また、効
果が永続しない問題がある。また、導電性繊維をコルゲ
ーターベルト4の一部に使用する方法では、導電性繊維
の使用箇所が他の不使用箇所と異なった表面性となり、
均一な表面性にならない問題があった。尚、特開昭61
−275450号公報に開示されたものは、ニードル構
造のコルゲーターベルト4についての対策であるので織
成したベルトには適用できない。
【0025】前述した静電防止樹脂を塗布する方法、導
電性繊維を一部に使用する方法については、コルゲータ
ーベルト4に使用する素材の材質、織組織、多重織とす
るかどうかといったベルト構造と切り離して考えると十
分な対策は行えないことが判明している。
【0026】また、コルゲーターベルト4の継手構造と
しては以下の条件が必要である。 合成繊維ベルトでは、ベルト本体が綿ベルトに比べ
て柔らかいため、継手部分の厚さが大きかったり局部的
な突起はシートに傷をつけ易くなるので、継手部分は、
本体部分よりも厚くしない。 使用中の経時変化で、ベルト本体は比較的早い時期
にある一定量だけ厚みが減少するため、この分を見込ん
だ継手部分の厚さ設定が必要である。 シートに接しない裏面側は、バラストロールの振動
を生じない平滑な仕上げが必要である。 継手にゆるみを生じない様に足元端のかえりが得ら
れ、芯線を中心として屈曲するタイプの継手とする必要
がある。 シートに接する表面側は、当て布つき又は樹脂によ
るテーパー仕上げの2種類を用意し、使用先に合わせて
対応がとれることが必要である。耐熱性の高い素材製の
当て布は物理的摩損を生じ難しい位置へ縫い付ける必要
がある。また、耐熱性の高い樹脂はテーパー状に塗布す
る必要がある。
【0027】上記〜を満足させるには、継手部分の
厚さをベルト本体部分以下にする必要がある。
【0028】ここで、前述したコルゲーターベルトの継
手構造のうち、実公昭45−11844号公報に開示さ
れたものは、解舒により残った房状経糸で被覆接着する
ので接合部の厚みを均一にするために、房状経糸をきれ
いに接合部にそろえる必要があるので作業が面倒である
問題があった。また、実開昭60−154643号公報
に開示されたものは、接着面が接着剤のみで接着されて
いるので、使用中に強い力を受けると剥がれ易く寿命が
長くできない問題があった。更に、実開平2−2929
90号公報に開示されたものは、織成体に舌端を切込む
作業が必要であり、正確な寸法で切込みを入れるのが難
しい問題があった。また、特開平4−236836号公
報に開示されたものは、フロック材で被覆するのでフロ
ック材を散布した後、加熱させる等の工程が必要であ
る。
【0029】
【課題を解決するための手段】本出願人が検討した結
果、コルゲーターベルトにおいて、毛羽の発生を防ぐ手
段として、接触部材が接触するコルゲーターベルトの糸
の自由度を少なくすることが有効であり、また、摩耗に
よる損傷の発生を防ぐ手段として、接触部材が接触する
面のコルゲーターベルトの摩擦抵抗をできるだけ少なく
する組織とすることが有効であると考えられる。
【0030】前述した接触部材と直接接触する面積の少
ない組織とすることにより、摩擦係数を減少させて毛羽
発生を低減させることが可能となる。また、経糸と緯糸
の交絡点を多くしていけば、コルゲーターベルトは硬く
なるので、接触部材の接触時のコルゲーターベルトの沈
み込みが減少できるので、その結果、摩擦抵抗が減少す
ることになる。
【0031】これら観点から、コルゲーターベルトの接
触部材に直接接触する裏面の組織は、2/2綾織、1/
3綾織又は平織とするのが最適であることが分った。ま
た、コルゲーターベルトとしては所定の重量が必要であ
り、一定以上の剛性が必要なので多重織とすることが不
可欠であり、製織時の織機への負荷軽減の点から、4重
織にするのが最適である。更に、段ボールシートと直接
接触する表面の組織は、低騒音、表面性、防汚性及び段
ボールシートとのスリップを防止するために、2/2綾
織、3/1綾織及び1/3綾織等が最適である。
【0032】コルゲーターベルトに使用する糸の素材に
ついては、低騒音特性、防汚性の点を考慮すると、ポリ
エステルと紡績糸の配合は50%以上できるだけ多い方
が望ましい。また、重量、吸湿性の点を考慮すると、吸
湿性の大きい素材が好ましく、レーヨンが綿よりも優れ
ている。尚、比重は、綿=1.54、ポリエステル=
1.38、レーヨン=1.50で綿とレーヨンはほぼ同
じで、ポリエステルより大きい。更に、耐乾熱性の点を
考慮すると、ポリエステルが最も優れているが、高温に
なればレーヨンが綿よりも優れている。以上の結果か
ら、経糸にはポリエステル繊維とレーヨン繊維の混紡が
最適であることが分った。
【0033】ポリエステル繊維とレーヨン繊維とを混紡
する割合については、混紡する比率と強度特性との関係
から、ポリエステル繊維の割合が55%近辺より低くな
ると、強度が急に弱くなり、55%近辺から65%迄は
増加する。しかし、65%をこえるとポリエステル繊維
の割合が増加してもそれ以上は少ししか強度が強くなら
ないことが分った。この剛性を考慮に入れると、ポリエ
ステル繊維とレーヨン繊維との混紡比率は65:35〜
55:45の範囲が適当であることが判明した。その中
でも混紡比率が65:35の場合、ポリエステル繊維と
レーヨン繊維の夫々の特性を最も有効に利用し、コルゲ
ーターベルトとしては最適であることが判明した。
【0034】また、コルゲーターベルトの静電防止対策
については、導電繊維を織り込んだり、或いは導電性樹
脂を塗布する方法が効果的である。
【0035】更に、コルゲーターベルトの継手構造につ
いては、金属フックの先端が芯線の形状に沿うような円
孤形状に近いものとし、ベルト両端に植設した金属フッ
クを噛み合わせるときに、芯線の挿入がし易く、挿入す
る位置がずれないものとし、この継手を所定の寸法h、
例えば0.5〜3.0mmの範囲だけ沈めた厚さとする。
また、この継手構造としては、使用中の物理的摩損に対
応するため、継手に耐熱性の高い素材の当て布を装着し
たり、或いは継手に耐熱性の高い樹脂をテーパー状に塗
布する。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係るコルゲー
ターベルトを図面に基づき説明する。
【0037】図1は本発明の実施形態を示すコルゲータ
ーベルト10の経糸方向断面図である。このコルゲータ
ーベルト10は、段ボールシートに接しない、接触部材
と直接接触する裏面側13の経糸16の組織は1/3綾
織とし、段ボールシートに接する表面側11の経糸14
の組織は2/2綾織とし、中間層12の経糸15は、夫
々1本の緯糸19に跨って組織されている。経糸17及
び18は接結用経糸である。尚、織組織は4重織であ
る。
【0038】図3は他の実施形態を示すコルゲーターベ
ルト10の経糸方向断面図であり、図1で示したコルゲ
ーターベルト10において、裏面側13の経糸16の組
織のみ2/2綾織としたもので、それ以外は図1と同じ
である。
【0039】図5も他の実施形態を示すコルゲーターベ
ルト10の経糸方向断面図であり、図1で示したコルゲ
ーターベルト10において、裏面側13の経糸16の組
織を平織としたもので、それ以外は図1と同じである。
【0040】尚、段ボールシートに接する表面側11の
組織は、図1、図3及び図5では2/2綾織の場合を示
したが、この組織に限らず3/1綾織、1/3綾織等で
も可能である。
【0041】このコルゲーターベルト10に使用する糸
の材質としては、段ボールシートに接する表面側11、
段ボールシートに接触せず接触部材と接する裏面側13
及び接結用経糸17,18にはポリエステル繊維とレー
ヨン繊維との混紡糸を、中間層12の経糸15にはポリ
エステル繊維のマルチフィラメント糸を、緯糸19には
ポリエステル繊維の紡績糸を使用する。尚、コルゲータ
ーベルト10の寸法安定性のために、熱収縮を生じない
処置を行うことが望ましい。
【0042】そのため、使用する糸としては低熱収縮率
の糸を使用し、製織時に長さ及び幅方向に収縮を生じな
い製織方法を採用することが望ましい。また、中間層1
2に使用する経糸15は低熱収縮率のポリエステル繊維
のマルチフィラメント糸を使用し、強力な寸法安定性が
得られるものとすることが望ましい。尚、コルゲーター
ベルト10の用途によっては、糸として低熱収縮率のも
のを使用せずに、熱セット糸を使用して実現することも
可能である。従って、用途に応じて低熱収縮率の糸を使
用するか又は熱セット糸を使用することが可能である。
また、必要に応じてベルト製織後ヒートセットを行うこ
とにより同様の効果が得られる。
【0043】通気性については、既存のベルトの通気度
範囲を調査した結果、10〜300cc/min./cm2 である
ことが判明した。従って、この範囲内の通気度のものが
好ましい。試織等を行い確認した結果、充分この範囲内
の通気度のものが得られることが判明した。
【0044】重量及び厚みについては、検討を行った結
果、重量については少なくとも、7.0kg/m2 以上が、
厚みについては、8〜11mmのものが得られることが判
明した。尚、好ましい厚みについては10〜11mmであ
る。
【0045】以上の結果、コルゲーターマシンにおいて
接触部材を備えた方式でも、接触部材に直接接触するコ
ルゲーターベルト10の面について、毛羽立ちがなくな
り、毛羽の飛散もなく、摩耗による損傷の発生がなく、
さらにコルゲーターベルト10として要求される特性を
全て満足するコルゲーターベルト10が得られた。
【0046】また、必要に応じて接触部材と直接接触す
るコルゲーターベルト10の面、例えば図1に示す裏面
(BS側)に製織後合成樹脂を塗布することにより、毛
羽立ちの発生防止及び摩耗の損傷の発生の低減を図るこ
とができる。塗布する樹脂としては、通常、抄紙機のド
ライパートに使用されるドライヤーカンバスの樹脂加工
等に使用される、例えばアクリル酸エステル樹脂等が有
効である。コルゲーターベルト10の裏面(BS側)に
樹脂を塗布する方法としては、(a)キッシング、
(b)ディッピング、(c)ローラー、(d)刷毛塗
り、(e)スプレー等が可能である。尚、塗布する樹脂
は、前記アクリル酸エステル樹脂に限らず、同様な効果
を示すものであれば可能なのは勿論である。
【0047】次に、本発明のコルゲーターベルト10に
ついての静電防止対策は次の2つにより行う。まず、前
記コルゲーターベルト10において、ベルトのタテ〔走
行〕方向に所定間隔で導電性樹脂37〔図21参照〕を
塗布する。また、前記コルゲーターベルト10におい
て、ベルトのタテ方向に所定間隔で、導電糸16’〔図
18参照〕として、裏面側13の経糸16をポリエステ
ル繊維とレーヨン繊維の混紡糸に金属繊維、炭素繊維等
の導電性繊維をつる巻にした糸か、又は混紡糸と金属繊
維、炭素繊維等の導電性繊維を撚り合せた糸で差し替え
て挿入する。
【0048】導電性繊維を織り込む方法としては、ベル
トのタテ方向に所定間隔で、シートに接しない裏面側1
3の経糸16をポリエステル繊維とレーヨン繊維の混紡
糸に金属繊維をつる巻にした糸で差し替えて挿入する。
尚、ここで、つる巻にした理由は、撚り合せると金属繊
維がポリエステル繊維とレーヨン繊維の混紡糸の中に沈
みこみ表面に出てこず導電効果を発揮できなくなるため
である。
【0049】本発明では、ポリエステル繊維とレーヨン
繊維の混紡糸を芯として、金属繊維がつる巻状にカバー
して、外面に表出するようにつる巻にした糸としたもの
である。また、導電性繊維は、シートに接しない側の裏
面側13にのみ挿入するようにし、シートと接する表面
側11には表出させないようにした。従って、シートと
接する面11の表面性は均一なものとなる。この金属繊
維としては、例えば、日本精線(株)製のステンレス繊
維である「ナスロン」等がある。尚、導電性繊維として
は金属繊維に限らず例えば炭素繊維等でも同様である。
この場合、前述したようにポリエステル繊維とレーヨン
繊維の混紡糸に炭素繊維等をつる巻状にカバーすること
でも可能であるが、導電性繊維の材質によっては、つる
巻にする必要はなく、混紡糸と導電性繊維を撚り合せた
糸でシートに接しない裏面側13の経糸16を差し替え
て挿入することでも可能である。
【0050】次に、コルゲーターベルトの継手構造とし
ては、ベルト本体部以下の厚み、平滑な仕上げ、
屈曲し易い構造、物理的に摩損を生じない、などの対
策が必要である。また、ベルトの構造、必要な強度等を
考えると、継手に金属フックを使用することが絶対的な
条件となる。
【0051】この金属フックを使用する場合〔図14
(B)参照〕、に示すように金属フック38の先端3
8’が角形に近いものでは、金属フック38をベルトの
端部に植設するとき、金属フック38を噛み合わせその
共通孔に芯線33を挿入する位置が金属フック相互でず
れ易く、芯線挿入に手間どる問題があった。そこで、本
発明の継手〔図14(A)参照〕については、金属フッ
ク32の先端32’が芯線33の形状に沿うような円弧
形状に近いものとし、金属フック32をベルト10の端
部に植設して噛み合わせた時に、芯線33の挿入がしや
すく、挿入位置がずれない。また、その両端に金属フッ
ク32をベルト表面より沈ませて植設し、両端を噛み合
わせ接合してエンドレスベルトとし、ベルトの金属フッ
ク植設部上面に耐熱性のある当て布35〔図15参照〕
を装着するか、又は樹脂36〔図16参照〕を形成した
構造とする。
【0052】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。 [実施例1]図1は実施例1のコルゲーターベルト10
の経糸方向断面図である。
【0053】織組織は4重織であり、シートに接する表
面(PS)側11は2/2綾織とし、シートに接しない
で接触部材に接する裏面(BS)側13は1/3綾織と
した。各中間層12の経糸15は夫々1本の緯糸19に
跨って組織されている。
【0054】シートに接する表面側経糸14及びシート
に接しない裏面側経糸16はテトロン〔ポリエチレンテ
レフタレート繊維の商標名。以下、Tと記す〕とレーヨ
ン繊維〔以下、Rと記す〕との混紡糸〔以下、(T+
R)と記す〕の12番手の糸を8本撚糸したものを更に
3本引揃えたものである。接結用経糸17,18は(T
+R)の12番手の糸を6本撚糸したものを更に2本引
揃えたものである。中間層経糸15はTのマルチフィラ
メント糸の1500デニールの1本を2本撚糸したもの
を更に2本引揃えたものである。緯糸19はTの紡績糸
10番手を32本撚糸したものである。
【0055】本実施例で使用した(T+R)及びTの各
糸は低熱収縮率の糸で、その収縮率は(T+R)が18
0℃で2.0%、200℃で3.6%であり、また、T
が180℃で2.1%、200℃で3.2%であった。
尚、熱収縮率はこの数値に限定されず本発明のコルゲー
ターベルトを実現できる範囲内であれば可能なのは勿論
である。
【0056】また、ベルトの寸法安定性のためには、熱
収縮率のない糸として、低熱収縮率の糸に限らず、用途
によっては、糸として低熱収縮率のものを使用せずに熱
セット糸を使用しても同様に可能である。尚、ベルトの
寸法安定性のためにはこの方法に限らず必要に応じてベ
ルト製織後ヒートセット加工を行うことにより同様の効
果を得ることができる。
【0057】密度が、経糸14〜18については13
0.8本/2.54cm、緯糸19については(5.7×
4)本/2.54cmであった。その結果、図2に示す如
く、得られたコルゲーターベルト10の厚さは10.4
3mm、重量は7.980kg/m2、通気度は36cc/min./c
m2 であった。本実施例によれば、必要とされる品質、
性能について、厚さ10.43mmで、重量は7.980
kg/m2 、通気度は36cc/min./cm2 で検討した範囲内に
あることが分る。
【0058】本実施例では、シートに接するPS側11
を2/2綾織としたが、これに限らずPS側11を3/
1綾織、1/3綾織としても同様の効果が得られる。 [実施例2]図3は実施例2のコルゲーターベルト10
の経糸方向断面図を示す。
【0059】本実施例は、織組織は4重織であり、シー
トに接する表面(PS)側11は2/2綾織とし、シー
トに接しない接触部材に接する裏面(BS)側13は2
/2綾織としたものである。尚、表面側経糸14、裏面
側経糸16、接結用経糸17,18、中間層経糸15、
及び緯糸19に使用する各糸については実施例1と同じ
である。
【0060】その密度が、経糸14〜18については、
131.2本/2.54cm、緯糸19については、
(5.8×4)本/2.54cmであった。その結果、図
4に示す如く、得られたコルゲーターベルト10の厚さ
は10.41mm、重量は7.970kg/m2 、通気度は3
8cc/min./cm2 であった。本実施例によれば、必要とさ
れる品質、性能について、厚さは10.41mmで、重量
は7.970kg/m2 、通気度は38cc/min./cm2 で検討
した範囲内にあることが分る。
【0061】本実施例では、シートに接するPS側11
を2/2綾織としたが、これに限らずPS側11を3/
1綾織、1/3綾織としても同様の効果が得られる。
尚、ベルトの寸法安定性のために使用する糸を低熱収縮
率の糸か又は熱セット糸にする以外にも、必要に応じて
ベルト製織後ヒートセット加工を行うことにより同様の
効果を得ることができる。 [実施例3]図5は実施例3のコルゲーターベルト10
の経糸方向断面図を示す。
【0062】本実施例は、織組織は4重織であり、シー
トに接する表面(PS)側11は2/2綾織とし、シー
トに接しない接触部材に接する裏面(BS)側13は平
織としたものである。尚、表面側経糸14、裏面側経糸
16、接結用経糸17,18、中間層経糸15、及び緯
糸19に使用する各糸については実施例1と同じであ
る。
【0063】その密度が、経糸14〜18については1
31.2本/2.54cm、緯糸19については(5.6
×4)本/2.54cmであった。その結果、図6に示す
如く、得られたコルゲーターベルト10の厚さは10.
42mm、重量は7.990kg/m2 、通気度は32cc/mi
n./cm2 であった。本実施例によれば、必要とされる品
質、性能について、厚さは10.42mmで、重量は7.
990kg/m2 、通気度は32cc/min./cm2 で検討した範
囲内にあることが分る。
【0064】本実施例ではシートに接するPS側11を
2/2綾織としたが、これに限らずPS側11を3/1
綾織、1/3綾織としても同様の効果が得られる。尚、
ベルトの寸法安定性のために使用する糸を低熱収縮率の
糸か又は熱セット糸にする以外にも、必要に応じてベル
ト製織後ヒートセット加工を行うことにより同様の効果
を得ることができる。 [比較例]図7は比較例のコルゲーターベルト20の経
糸方向断面図を示す。
【0065】この比較例は、織組織は4重織であり、シ
ートに接する表面(PS)側11は2/2綾織とし、シ
ートに接しない接触部材に接する裏面(BS)側23は
3/1綾織である。各中間層22の経糸25は夫々1本
の緯糸29に跨って組織されている。
【0066】シートに接する表面側経糸24及びシート
に接しない裏面側経糸26はテトロン〔ポリエチレンテ
レフターレ繊維の商標名。以下、Tと記す。〕とレーヨ
ン繊維〔以下、Rと記す〕との混紡糸〔以下、(T+
R)と記す〕の12番手の糸を8本撚糸したものをさら
に3本引揃えたものである。接結用経糸27,28は
(T+R)の12番手の糸を6本撚糸したものをさらに
2本引揃えたものである。中間層経糸25はTのマルチ
フィラメント糸の1500デニールの1本を2本撚糸し
たものを更に2本引揃えたものである。緯糸29はTの
紡績糸10番手を32本撚糸したものである。
【0067】本比較例で使用した(T+R)及びTの各
糸は低熱収縮率の糸で、その収縮率は(T+R)が18
0℃で2.0%、200℃で3.6%であり、また、T
が180℃で2.1%、200℃で3.2%であった。
【0068】密度が、経糸24〜28については13
0.7本/2.54cm、緯糸29については(6.0×
4)本/2.54cmであった。その結果、図8に示す如
く、得られたコルゲーターベルト20の厚さは10.6
5mm、重量は7.980kg/m2、通気度は36cc/min./c
m2 であった。
【0069】次に各実施例に示すコルゲーターベルト1
0の品質、性能を確認するため以下の試験を行ったので
順次説明を行う。尚、各実施例の効果を説明するため比
較例に示すコルゲーターベルト20も同様に試験を行っ
たので、比較を行いながら説明を行う。 静摩擦係数及び動摩擦係数の測定 比較例及び各実施例について製作した各コルゲーターベ
ルト10,20から、サンプルとして幅10cm、長さ1
5cmのものについて、コルゲーターベルト10,20の
接触部材と接する面(BS)側13,23と接触部材と
の静摩擦係数及び動摩擦係数を測定した。
【0070】この測定試験は、図9に示すように固定し
た接触部材39上でコルゲーターベルト10,20のサ
ンプル40を垂直方向に荷重を加えた状態で走行させた
時(速度50mm/分)、動き始めた時の静摩擦力F1
と、動き始めた以後移動させるための動摩擦力F2 を測
定した。尚、コルゲーターベルト10,20が実際に使
用される状態は加湿下及び加熱下であるため、この測定
試験は、サンプル40の接触部材39と接する裏面に湿
紙で水分200g加湿し、接触部材39を70℃に加熱
した直後の条件下で行なった。
【0071】各摩擦力F1 及びF2 と荷重(W=5kg)
とに基づいて、摩擦係数(μ)=摩擦力(F)/荷重
(W)の関係式から、静摩擦係数μ1 及び動摩擦係数μ
2 を算出した。その測定結果は図10に示す通りであ
り、摩擦係数の小さい順に並べると、実施例1<実施例
3<実施例2<比較例となる。これから分るように各実
施例はいずれも比較例よりも動摩擦係数は低くなり、従
って、摩擦抵抗が小さくなることが分った。各実施例の
中では、実施例1の摩擦係数が1番小さい値を示してい
る。この結果、各実施例によるコルゲーターベルト10
は接触部材との摩擦抵抗を低減できるので、接触部材と
接するコルゲーターベルト10の摩擦による損傷の発生
を防止することができることになる。 毛羽立ち状態の試験 接触部材と接するコルゲーターベルト10,20の毛羽
立ちの状態を確認するため、図11に示すカスタム式織
物試験機を使用し、幅3cm、長さ5cmのコルゲーターベ
ルト10,20のサンプル41をテーブル42上に貼着
して固定し、加圧(450g)した摩耗子43によりテ
ーブル42を100回往復(トラバース距離:2.54
cm)させた時のベルト表面の毛羽立ち状態を比較する試
験を行った。
【0072】図12にコルゲーターベルト表面の試験前
と試験後の状態について比較例と各実施例についての状
態を写真で撮影した結果を示すものである。同図から判
断すると、試験後の毛羽立ちの状態は比較例と比べて各
実施例とも少なく、実施例1及び実施例3については毛
羽立ちが殆どない状態で、実施例2は少しあるが、比較
例と比べると少なくなっていることが分る。この結果、
接触部材と接するコルゲーターベルト10の毛羽立ちは
減少するので、毛羽の発生も減少し、実施例1及び実施
例3では殆どなくすることができる。このことは、本発
明にコルゲーターベルトの組織や表面の硬さが有効であ
ることを示している。 加圧下における厚み減少の測定 接触部材がコルゲーターベルト10,20を押圧した場
合に、接触部材がコルゲーターベルト10,20に沈み
込むことになる。この沈み込む量が多くなると、接触部
材とコルゲーターベルト10,20の摩擦が大きくなる
ことが考えられる。そのため、加圧下におけるコルゲー
ターベルト10,20の厚みがどう減少するのかを確認
するための試験を行った。この試験は、加圧式厚さ測定
器(型式:CR−30)を使用し、幅3cm、長さ5cmの
コルゲーターベルト10,20のサンプルについて、無
荷重下(測定治具の自重のみ)の厚みから加重下(98
g)にした時の厚み減少を測定した。比較例と各実施例
についての測定結果は図13に示す通りであり、厚みの
減少が少ない順に並べると、実施例2<実施例1<実施
例3<比較例となる。各実施例はいずれも比較例と比べ
て大幅に厚みの減少量は少なく、各実施例のコルゲータ
ーベルト10は硬く仕上がっていることが分る。この結
果から、接触部材がコルゲーターベルト10を押圧した
場合でも接触部材がコルゲーターベルト10に沈み込む
量は非常に少なくなり、そのため接触部材とコルゲータ
ーベルト10との摩擦が小さくなることが分った。これ
は本発明のコルゲーターベルト10の組織で、経糸14
〜18と緯糸19との交絡点を多くした結果が有効であ
ったことを示している。 [実施例4]次に、本発明のコルゲーターベルト10の
継手31の実施例について説明を行なう。
【0073】図15は本発明による実施例4のコルゲー
ターベルト10のベルト継手31の経糸方向断面図であ
る。
【0074】コルゲーターベルト10の両端部に金属フ
ック32を植設し、金属フック32を噛み合わせ、その
共通孔に芯線33を挿入しベルトをエンドレス状にす
る。尚、金属フック32は、図14(A)に示すように
その先端部32’の形状が円弧状のものを使用する。
【0075】このような構造の金属フック32を使用す
ることにより、金属フック32を噛み合わせたときに、
芯線33の挿入がし易くなり芯線33が固定できるので
金属フック32にゆるみが生じず、また、コルゲーター
ベルト10が屈曲し易い継手31が得られる。この継手
31は、図14(A)に示すようにシートに接するベル
ト表面より所定寸法hだけ沈めた厚さとした。この実施
例4ではh=1.7mmとした。
【0076】このため、継手31がベルト表面より突出
することがなく、シートに傷を付ける等の問題が発生す
ることがない。また、コルゲーターベルト10は使用中
の経時変化で比較的早い時期にある一定量だけ厚みが減
少するので、所定寸法hはこの分を見込んだ寸法とする
ことでこの問題も解消できる。
【0077】継手31は使用中の物理的摩損に対応する
ため、耐熱性の高い素材、例えば芳香族ポリアミド繊維
やポリアミド繊維等の素材の当て布35をベルト表面に
縫着箇所34にミシン縫い等で装着する。当て布35の
厚さは、金属フック32の上面にベルト表面より突出し
ない範囲のものとする。芳香族ポリアミド繊維の例とし
ては、テクノーラ〔帝人(株)社商標〕がある。また、
当て布35を樹脂加工して更に摩損に強いものとするこ
とができる。 [実施例5]図16は本発明による実施例5のコルゲー
ターベルト10のベルト継手31の経糸方向断面図であ
る。
【0078】この実施例5が実施例4と異なるのは、実
施例4では物理的摩損に対応するため継手31の金属フ
ック32の上面に当て布35を装着しているが、当て布
35のかわりに、金属フック32の上面に樹脂36を塗
布したことである。樹脂36は、図16に示すようにベ
ルト表面に耐熱性のある例えばシリコン樹脂等を金属フ
ック32の先端部32’近辺までテーパー状に塗布した
ものである。樹脂36は、金属フック32の先端部3
2’近辺までとすることで、継手31の屈曲性を悪くし
ないためである。塗布するシリコン樹脂として、この実
施例5では、シリコーン接着材〔東レ・ダウコーティン
グ・シリコーン(株)製〕を使用した。上記以外の構造
は実施例4と同じである。 [実施例6]次に本発明のコルゲーターベルト10の静
電防止対策の実施例について説明を行なう。尚、この実
施例6のコルゲーターベルト10は、図1に示す実施例
1のコルゲーターベルト10の経糸方向断面を有する。
図17は本発明による図1のコルゲーターベルト10を
シートに接しない裏面から見た図面である。また、図1
8はコルゲーターベルト10のヨコ方向についての導電
糸16’の挿入間隔を示す図面である。
【0079】シートに接しない裏面側13の経糸16の
1リピート、図1、図17で示す経糸16の番号16a
〜16dの次には、導電糸16’の1リピート16a’
〜16d’を挿入する例を示したものである。導電糸1
6’を1リピート挿入する間隔の1例を図18に示す。
この例では挿入間隔L0 =20cmとしたもので、導電糸
16’を20cm間隔とすることを示している。
【0080】この実施例6では、導電糸16’はシート
に接しない裏面側13の経糸16のみに配すようにし、
導電糸16’はシートに接する表面側11に表出しない
にようにしたものである。導電糸16’の仕様は、(T
+R)の混紡糸12番手7本を芯として金属繊維である
ナスロン〔日本精線(株)製、ステンレス繊維〕20番
手1本をつる巻状にカバーした糸を3本引揃えたもので
ある。このような仕様とすることにより、金属繊維がつ
る巻状にカバーして外面に表出するようにし、静電防止
対策としたものである。
【0081】導電糸16’を挿入する間隔L0 はこの実
施例6では20cmとしたが、ベルトの走行速度、シート
の品質、周囲環境等に応じて発生する静電気の大小に対
応して所定の間隔にできることは勿論である。この実施
例6では金属繊維としてステンレス繊維について説明を
行ったが、ステンレス繊維に限らず導電性が良好で、し
かも比較的強度の大きな素材が良く、例えば銀、ニッケ
ル、銅、鉄或いはこれらの合金又は金属化合物、金属酸
化物等がある。
【0082】この実施例6による静電防止の効果を示す
ため、静電気測定を行った。コルゲーターマシンでの運
転状態を想定して、コルゲーターベルト10において導
電糸16’を挿入したものと挿入していないものについ
て、図19に示すテストマシンにコルゲーターベルト1
0を掛け入れ、走行速度100m/min.、室温26℃、湿
度92%、ベルトの引張張力3kg/cm 、乾燥シリンダの
温度25℃で試験を行い、シシド静電気(株)製静電気
測定器「スタチロンM」にて、所定の2箇所A,Bで静
電気を測定した。その測定結果を図20に示す。その結
果によると、導電糸16’を挿入したもの〔実施例6〕
の方が、導電糸16’を挿入しないものに比べて大幅に
静電気の値が減少しており、本実施例による効果がある
ことを示している。 [実施例7]実施例6では導電糸16’として(T+
R)の混紡糸に金属繊維をつる巻状にカバーした糸を使
用する場合を説明した。本実施例7では導電糸16’と
して(T+R)の混紡糸に炭素繊維又は炭素繊維を含有
した糸〔以下、炭素繊維等という〕をつる巻状にカバー
した糸とするか又は撚り合せる場合について説明を行
う。尚、導電糸16’の挿入間隔及び配する方法は実施
例6と同様である。
【0083】導電糸16’の仕様は(T+R)の混紡糸
12番手7本を芯としてナイロン繊維に炭素微粒子含有
の導電性繊維メガIII 〔ユニチカ(株)製、導電性複合
繊維〕20番手1本をつる巻状にカバーした糸を3本引
揃えたものである。本実施例7では、炭素繊維単独の糸
は勿論のこと、炭素繊維を含有した糸でも同様に可能で
ある。また、本実施例7では(T+R)の混紡糸を芯と
してメガIII をつる巻状にカバーして導電糸16’とす
ることで説明したが、これに限らず炭素繊維等の材質に
よっては、つる巻にする必要はなく、(T+R)の混紡
糸と炭素繊維等を撚り合せた糸を導電糸16’としてシ
ートに接しない裏面側13の経糸16と差し替えて挿入
することも可能である。 [実施例8]図21は本発明による実施例8を示す図面
であって、本発明の実施例1に示すコルゲーターベルト
10の裏面側13に導電樹脂37を所定間隔L1 、L
2 、L 3 にベルト10のタテ方向に塗布したことを示
す。尚、図中破線部分は導電樹脂37を塗布した箇所を
示し、L1 =L2 =8cm、L3 =45cmとした場合であ
る。塗布する導電樹脂37として本実施例8では、日本
アチソン(株)製のエレクトロダッグ(Electrodag)1
09B、組成(重量比)グラファイト20%、塩ビ20
%、メチルイソブチルケトン(MIBK)60%を使用し、
配合比(重量比)エレクトロダッグ109Bを100、
アラルダイトAW−106を3、ハードt−HV−95
3Uを3として使用した。この仕様の導電性樹脂37を
コルゲーターベルト10に塗布し静電防止対策としたも
のである。
【0084】導電樹脂37を塗布する間隔L1 、L2
3 は本実施例8に限定されず、ベルトの走行速度、シ
ートの品質、周囲環境等に応じて、発生する静電気の大
小により対応して所定の間隔にできることは勿論であ
る。また、導電樹脂37を塗布する方法としては、
(a)キッシング、(b)ディッピング、(c)ローラ
ー、(d)刷毛塗り、(e)スプレー等で可能である。
また、塗布する幅は1〜10mm位とする。
【0085】本実施例8では導電樹脂37として、日本
アチソン(株)製のエレクトロダッグを使用した場合を
示したが、導電樹脂37としてはこれに限らず同様な効
果を示すものであれば実施可能なのは勿論である。
【0086】尚、各実施例で説明した糸の太さ、密度等
はコルゲーターベルト10の用途に応じて必要な範囲で
可能なのは勿論である。その結果、コルゲーターベルト
10としては、厚みは8〜11mm好ましくは10〜11
mmのものが、通気度は10〜300cc/min./cm2 のもの
が得られる。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、接触部材に接する裏面
側の組織を1/3綾織、2/2綾織又は平織としたの
で、接触部材がコルゲーターベルトを押圧することがあ
っても、毛羽立ちがなくそのため毛羽が飛散することが
ない。そのため、コルゲーターマシンの駆動ロール面に
毛羽が付着することがないので コルゲーターベルトが
スリップしてコルゲーターベルトの速度が上らないとい
う現象が防止できる。
【0088】また、摩耗による損傷の発生がなくなるの
で、コルゲーターベルトの寿命が低下することもない。
【0089】シートに接する表面側の組織は2/2綾
織、3/1綾織又は1/3綾織としたので、前記裏面側
の組織との組み合わせた組織となるので、シートの密着
性を付与させる平滑性を備える。
【0090】経糸の表面側及び裏面側に使用する糸の素
材をポリエステル繊維とレーヨン繊維の混紡糸としたの
で、熱に対する耐久性、乾燥を促進させるための吸湿性
と保湿性、汚れがつき難く落し易い等の効果を有する。
【0091】4重織とすることで適度な厚みと剛性を備
えたものとなるので、バラストロールから伝わる荷重を
シートへ均等に伝達できる効果を有し、更に、走行安定
性を具備することができる。
【0092】また、本発明によれば、騒音の低下、長期
間使用が可能な継手の構造とすることができ、静電防止
対策が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例1のコルゲーターベルトの
経糸方向断面図
【図2】実施例1のコルゲーターベルトの仕様を示す一
覧表
【図3】本発明による実施例2のコルゲーターベルトの
経糸方向断面図
【図4】実施例2のコルゲーターベルトの仕様を示す一
覧表
【図5】本発明による実施例3のコルゲーターベルトの
経糸方向断面図
【図6】実施例3のコルゲーターベルトの仕様を示す一
覧表
【図7】比較例のコルゲーターベルトの経糸方向断面図
【図8】比較例のコルゲーターベルトの仕様を示す一覧
【図9】静摩擦係数及び動摩擦係数の試験装置を示す概
略構成図
【図10】比較例及び各実施例についての静摩擦係数及
び動摩擦係数の測定結果を示す一覧表
【図11】コルゲーターベルトの毛羽立ち状態の試験装
置を示す概略構成図
【図12】比較例及び各実施例について行なわれた毛羽
立ち状態の試験におけるコルゲーターベルト表面の試験
前と試験後の状態を写真で撮影した結果を示す図
【図13】比較例及び各実施例についての加圧下におけ
る厚み減少の測定結果を示す一覧表
【図14】(A)は先端が円弧形状の金属フックを使用
した継手構造を示す断面図 (B)は先端が角形の金属フックを使用した継手構造を
示す断面図
【図15】本発明による実施例4のコルゲーターベルト
の継手の経糸方向断面図
【図16】本発明による実施例5のコルゲーターベルト
の継手の経糸方向断面図
【図17】図1のコルゲーターベルトをシートに接しな
い接触部材に接する裏面側から見た平面図
【図18】コルゲーターベルトのヨコ方向についての導
電糸の挿入間隔を示す図
【図19】静電気測定のテストマシンを示す概略構成図
【図20】静電気測定の測定結果を示す一覧表
【図21】本発明による実施例8のコルゲーターベルト
の裏面側で導電性樹脂を塗布した間隔を示す図
【図22】一般的なコルゲーターマシンを示す概略構成
【図23】多層織の綿ベルトである公知のコルゲーター
ベルトの一例を示す組織図
【図24】多層織の綿ベルトである公知のコルゲーター
ベルトの他例を示す組織図
【図25】特開昭50−71965号公報に開示された
公知のコルゲーターベルトを示す組織図
【図26】特開昭61−287607号公報に開示され
た公知のコルゲーターベルトを示す組織図
【図27】特開平5−93342号公報に開示された公
知のコルゲーターベルトを示す組織図
【図28】特開昭61−275450号公報に開示され
た公知のコルゲーターベルトを示す組織図
【図29】実公昭45−11844号公報に開示された
公知のコルゲーターベルトの継手構造を示す断面図
【図30】実開昭60−154643号公報に開示され
た公知のコルゲーターベルトの継手構造を示す断面図
【図31】実開昭60−154643号公報に開示され
た公知のコルゲーターベルトの継手構造を示す断面図
【図32】実開昭60−154643号公報に開示され
た公知のコルゲーターベルトの継手構造を示す断面図
【図33】特開平2−242990号公報に開示された
公知のコルゲーターベルトの継手構造を示す断面図
【図34】特開平4−236836号公報に開示された
公知のコルゲーターベルトの継手構造を示す断面図
【図35】本出願人が先に提案した特願平6−3277
03号に開示されたコルゲーターベルトを示す組織図
【図36】本出願人が先に提案した特願平6−3277
03号に開示されたコルゲーターベルトを示す組織図
【図37】コルゲーターマシンのダブルフェーサー部を
示す部分拡大図
【図38】段ボールシートの構造を示す断面図
【図39】特開平6−328596号公報に開示された
接触部材をコルゲーターマシンのダブルフェーサー部に
使用した状態を示す断面図
【符号の説明】
10 コルゲーターベルト 11 シートに接する表面側 12 中間層 13 シートに接しないで接触部材が接する裏面側 14 シートに接する表面側の経糸 15 中間層の経糸 16 シートに接しないで接触部材が接する裏面側の
経糸 16’ 導電糸 31 継手 32 金属フック 35 当て布 36 耐熱性樹脂 37 導電性樹脂 80 接触部材
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B31F 1/00 - 7/02 B65G 15/30 - 15/38 F16G 1/00 - 3/16 D03D 1/00 D03D 11/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートに接する表面側、シートに接しな
    いで接触部材が接する裏面側及び接結用の経糸にポリエ
    ステル繊維とレーヨン繊維との混紡糸を、中間層の経糸
    にポリエステル繊維のマルチフィラメント糸を、緯糸に
    ポリエステル繊維の紡績糸をそれぞれ使用して4重織の
    組織とし、前記表面側は2/2綾織、3/1綾織又は1
    /3綾織とし、前記裏面側は1/3綾織、2/2綾織又
    は平織とし、前記表面側及び裏面側夫々のいずれかを組
    み合わせた組織とし、前記接触部材が接する裏面側の糸
    の自由度及び摩擦抵抗を少なくしたことを特徴とするコ
    ルゲーターベルト。
  2. 【請求項2】 前記コルゲーターベルトを製織した後に
    裏面側に樹脂を塗布することにより、前記接触部材と裏
    面側との摩擦による毛羽立ちの発生を抑制すると共に摩
    耗損傷の発生を低減したことを特徴とする請求項1記載
    のコルゲーターベルト。
  3. 【請求項3】 前記経糸に使用するポリエステル繊維と
    レーヨン繊維の混紡糸のポリエステル繊維とレーヨン繊
    維の混合比率を65:35〜55:45としたことを特
    徴とする請求項1〜2記載のコルゲーターベルト。
  4. 【請求項4】 前記コルゲーターベルトの厚さを8〜1
    1mm好ましくは10〜11mmとし、重量は少なくとも
    7.0kg/m2 以上とし、通気度は10〜300cc/min./
    cm2 としたことを特徴とする請求項1〜3記載のコルゲ
    ーターベルト。
  5. 【請求項5】 少なくとも前記表面側、裏面側及び接結
    用の経糸に使用するポリエステル繊維とレーヨン繊維の
    混紡糸並びに緯糸に使用するポリエステル繊維の紡績糸
    は低熱収縮率の糸であることを特徴とする請求項1〜4
    記載のコルゲーターベルト。
  6. 【請求項6】 前記コルゲーターベルトにおいて、ベル
    トの走行方向に所定の間隔で導電性樹脂を塗布したこと
    を特徴とする請求項1〜5記載のコルゲーターベルト。
  7. 【請求項7】 前記コルゲーターベルトにおいて、ベル
    トの走行方向に所定間隔で、裏面側の経糸をポリエステ
    ル繊維とレーヨン繊維の混紡糸に金属繊維、炭素繊維等
    の導電性繊維をつる巻にした糸か、又は混紡糸と金属繊
    維、炭素繊維等の導電性繊維を撚り合せた糸で差し替え
    て挿入したことを特徴とする請求項1〜5記載のコルゲ
    ーターベルト。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5記載のコルゲーターベルト
    を用いてその両端に金属フックを植設し、両端を噛み合
    わせ接合してエンドレスベルトとするコルゲーターベル
    トの継手において、金属フックをベルト表面より沈ませ
    て植設し、その金属フック植設部上面に耐熱性のある当
    て布を装着したことを特徴とするコルゲーターベルトの
    継手。
  9. 【請求項9】 請求項1〜5記載のコルゲーターベルト
    を用いてその両端に金属フックを植設し、両端を噛み合
    わせ接合してエンドレスベルトとするコルゲーターベル
    トの継手において、金属フックをベルト表面より沈ませ
    て植設し、その金属フック植設部上面に耐熱性樹脂をベ
    ルト表面から金属フック先端部近傍までテーパー状に塗
    布したことを特徴とするコルゲーターベルトの継手。
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