JP3110900B2 - ベルト掛け装置 - Google Patents

ベルト掛け装置

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JP3110900B2
JP3110900B2 JP04322516A JP32251692A JP3110900B2 JP 3110900 B2 JP3110900 B2 JP 3110900B2 JP 04322516 A JP04322516 A JP 04322516A JP 32251692 A JP32251692 A JP 32251692A JP 3110900 B2 JP3110900 B2 JP 3110900B2
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一男 佐藤
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/24Equipment for mounting belts, ropes, or chains

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伝動ベルトを、その製
造過程などにおいて複数のプーリー間に掛ける作業を自
動的に行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】伝動ベルトは、たとえば製造の過程で、
少なくとも一度はプーリー間に掛ける必要がある。環状
のベルトを、一組(通常は二つで一組だが、三つ以上の
場合もある)のプーリー間に掛けて所定の張力を付与す
ることにより、表面に布を巻くカバー巻き工程を可能に
したり、長さや伸び・強度などを測定したりするのであ
る。製造されたベルトを使用するにあたっても、用途に
よっては、同じプーリー間に何度もベルトの掛け外しを
せねばならない場合がある。
【0003】このような場合、伝動ベルトを掛ける一組
のプーリーは、互いの位置関係が可変、すなわち軸間距
離が変更可能になっているのが普通である。ベルトを掛
けたり外したりするときは軸間距離を縮め(プーリー同
士を接近させ)て作業を容易にし、製造や測定・使用の
ために張力を付与するときには、軸間距離を開く。
【0004】一方、軸間距離を縮めた接近状態にあるプ
ーリー間に伝動ベルトを掛ける側、つまりいわゆるベル
ト掛け装置については、従来、つぎの機能をするものが
知られている。すなわち、ベルトの最上部をつかむこと
によって、受け取り位置(ベルトが供給される位置)か
らプーリーの位置(掛けようとする一組のプーリーのま
わりをベルトが囲む位置)までそのベルトを運ぶもので
ある。プーリーの周囲にベルトを位置させると、あとは
上述のようにプーリーの軸間距離を開くことにより、ベ
ルトが適正に掛けられて張力も与えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のベ
ルト掛け装置にはつぎのような不都合がある。つまり、イ ) 最上部のみをつかんで伝動ベルトをプーリーの位置
まで移動するので、プーリーの外側の最も望ましい位置
へ正確にベルトを運ぶことは難しい。環状のベルトの一
部分のみをつかむのでは、ベルトの揺れを十分には防止
できないからである。また、ベルトを全体的に拘束する
のではなく一部分のみをつかむので、ベルトを横向きな
どにするのは不可能である。したがって、接近状態でも
プーリーが横(水平)に並んでいる場合や、プーリーの
配置面が水平(各プーリーの軸が鉛直)であるような場
合には、そうした従来の装置でベルト掛けをするのは不
可能である。
【0006】ロ) 伝動ベルトをとくに変形させないで
(つまり、重力の作用で多少形が変わる以外は円形のま
まで)プーリー位置へ運ぶので、周長の短いベルトにつ
いては複数のプーリー間に掛けることが難しい。円形を
なすベルトの直径(内径)が、接近状態にあるプーリー
間の外のり寸法(または外接円の直径)に満たない場合
には、たとえば作業員が手を貸して、長円形などにベル
トを変形させてやらないと、そのプーリー間へのベルト
掛けは不可能である。
【0007】本発明の目的は、プーリーの配置にかかわ
らずその周囲の最適な位置まで正確に伝動ベルトを運ぶ
ことができ、プーリー径に比べて周長の短い伝動ベルト
でも自動的にプーリーに掛けることのできるベルト掛け
装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のベルト掛け装置
は、 a) ベルトをはめ入れ得る溝を長手方向に沿って内側に
有する一対の棒、 b) 接近状態にあるプーリーの共通接線に近く且つそれ
ぞれほぼ平行(各棒が各共通接線にほぼ平行)な位置
(これを閉じた状態とする)と、それ以上の間隔を有す
る位置(開いた状態)との間で上記一対の棒を開閉する
開閉機構、 c) それらの棒と開閉機構とを取り付けた保持具、およ
び、 d) ベルトの受け取り位置から上記プーリーの外側の位
置まで保持具を移動する移動機構−を組み込んで構成
した。
【0009】この装置の上記移動機構は、請求項2に記
載したとおり、d-1)固定部材に対してスイングアームを
旋回可能に設け、d-2)その先端に、アームの旋回面と直
角な支軸を介して上記の保持具を回転可能に取り付け、
d-3)保持具がアームの旋回角度と同じ角度を逆向きに回
転するよう(言いかえれば、アームに対する保持具の相
対回転量をアームに対する固定部材の相対回転量に一致
させるよう)固定部材と保持具とを連結する−ことに
よって構成するとなおよい。
【0010】
【作用】本発明のベルト掛け装置は、伝動ベルトを、つ
ぎのように取り扱うことによって所定のプーリー間に掛
ける。
【0011】 a)に記した一対の棒を、b)の開閉機構
により開いた状態にして、c)の保持具とともにベルトの
受け取り位置にまず配置しておく。
【0012】 棒の内側にベルトがくると、開閉機構
によってその一対の棒を閉じ(前記した閉じた状態にす
る)、各内側にある溝の中にベルトをはめ入れる。これ
によって、上記一対の棒の位置関係は、それぞれの棒
が、接近状態にある複数のプーリーの共通接線のすぐ外
側にあって各接線とほぼ平行な状態(この時点で実際に
はまだ棒の位置はプーリーから遠いが、下記のように
移動すればこのような関係になるという状態)になるの
で、ベルトはもとの円形から、これら棒の内側に沿った
共通接線状の部分を含む長円形ないしはオムスビ状に変
形させられる。
【0013】 d)の移動機構によって保持具を移動
し、接近状態にされた複数のプーリーの外側まで伝動ベ
ルトを運ぶ。ベルトは、上記一対の棒に挟まれ、しかも
全周長のうち多くの部分(つまり上記にいう共通接線状
の部分)を棒の内側の溝にはめる状態で保持されている
ので、この移動の間にも揺れたり脱落したりすることは
なく、棒とともにプーリーの外側の適切な位置へ確実に
運ばれる。また、掛けるべき複数のプーリーの共通接線
的な部分を含む形状(上記のようにプーリーの配置に沿
った長円形ないしオムスビ状)にされているので、円形
のままでは掛け得ないプーリー間の外側にも、この移動
によって問題なく位置せしめられる。
【0014】 プーリー間の位置変更(軸間距離の変
更)がなされる間は保持具や棒などを上記の移動先に
そのまま保っておき、軸間が開いてベルトに多少の張力
がかかった以降に、開閉機構により棒を開いてベルトか
ら離し、移動機構によって保持具とともにもとの位置へ
戻す。
【0015】請求項2に記載のベルト掛け装置は、その
移動機構の構成から、棒や開閉機構を含む保持具を、保
持具自体の向きが変わらない(いわゆる平行移動的な)
旋回移動によって移動する。それは、d-1)のスイングア
ームを所定角度だけ旋回させるとき、そのアームの先端
にd-2)のとおり回転可能に取り付けた保持具が、d-3)に
示す連結によってアームの旋回と同じ角度だけ逆向きに
回転するからである。保持具が、アームの回転中心(固
定部材)に対してアームとともに角度(θ)だけいわば公
転し、そのアームの先で、アームに対し(−θ)だけ自転
することになるので、全体から見れば保持具の角度は変
わらない。
【0016】スイングアーム等の旋回による移動機構
は、ボールねじやラックアンドピニオンなどを用いる直
線動式の移動機構に比べて簡単に構成されるが、一般的
には旋回につれてアームの先の機能物まで向きを変える
ので、関連設備を放射状に配置しなければならないのが
普通である。しかしながら、この装置のように保持具
(機能物)が向きを変えずに移動すると、プーリーを含
む各関連設備を平行に配置することができる。つまり、
たとえば、前記した受け取り位置でのベルトの向きとプ
ーリーの向きとが平行になるので、その受け取り位置へ
ベルトを供給するコンベヤなど(の長手方向)を、検査
装置などのプーリーの軸長方向と平行に配置できる。こ
のことは、一定のスペース内に、関連設備を効率よくコ
ンパクトにレイアウトできることを意味する。
【0017】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を紹介す
る。図1〜図4に示す例は、伝動用ラップドVベルト等
の製造過程でゴムベルトBの表面にカバー布Aを巻くカ
バー巻き機1におけるものである。この例では、カバー
巻きを施そうとする多数本の未加硫ゴムベルトBを、カ
バー巻き機1におけるプーリー2U・2D間に一本ず
つ、ベルト掛け装置30によって掛け、下のプーリー2
Dの位置を下げてそのベルトBに適当な張力を与える。
【0018】図1のようにカバー巻き機1は、駆動手段
(図示せず)に接続されたプーリー2U・2Dやベルト
掛け装置30などのほか、プーリー2U・2D上のベル
トBにカバー布Aをかぶせる巻き重ねロール3・3a、
カバー布Aについて継目(後述)を検知する検知装置1
0、その検知のために布Aをピンと広げる張り広げ装置
5、およびベルトBの供給コンベヤ40(図3参照)な
どを付設している。以下、まずは図1に基づいて、カバ
ー巻き機1を全体的に説明する。
【0019】カバー巻き機1は、ベルトBの表面を帯状
のカバー布Aで包む作業を、ベルトBの一周長にわたっ
て行い、布Aの端部同士を数ミリ〜十数ミリだけ重ねて
継ぎ合わせる。ところで、このようなカバー巻き機1に
カバー布Aを供給するには、布A自体に所どころ存在す
る継目(布Aの製造時に布同士が重ね合わされたジョイ
ント部。以下、素材継目という)の位置に注意しなけれ
ばならない。布Aは、長尺の帯状のものでありながら繊
維が斜めに通っているいわゆるバイアス布であるため、
製造上このような素材継目をなくすことは難しいが、こ
の継目が、ベルトBに巻き付けられた一周長の端部同士
の継目(以下、巻き継目という)に重なり、または近く
なりすぎると、両継目が接近したその付近では屈曲性な
どが他の部分と大幅に異なることになり、ベルトBの品
質上、好ましくないからである。
【0020】したがって、カバー巻き機1のうちカバー
布Aの供給部分では、次にカット(切断)される予定の
位置(カット予定位置。あるベルトBへの巻き終わりと
次のベルトBへの巻き始めとの境目になる箇所で、ベル
トBに巻かれたとき巻き継目となる)の直前・直後にあ
たる規定の寸法範囲に素材継目がないかどうかを、検知
装置10によって検知する。そしてその検知の際、張り
広げ装置5によって、その範囲内の布Aをシワ等のない
ように張り広げるのである。なお、その寸法範囲内に素
材継目があると分かれば、カバー巻き機1は、その継目
の位置がカット予定位置から遠くなるように、布Aの一
部を適当量だけ切断刃にて切除する。
【0021】素材継目の検知装置10は、主として本体
部分と位置調整部分とから構成しているが、図1のよう
に本体部分は、鉛直な平坦面11上にカバー布Aを当
て、その上でローラ12を転がしながらその水平方向へ
の変位を検出して継目の有無を知る。ローラ12の変位
を増幅検知して精度を高める目的で、ピン14を中心に
して揺動するスイングアーム13の中ほどにローラ12
を取り付け、変位を検出するセンサー17は同アーム1
3の揺動端付近に設置している。図中の符号20は、ス
イングアーム13やピン14などを図の左右に移動して
ローラ12を布A上に押し付けるエアシリンダ、符号2
5は、ローラ12を布A上で転がすために以上の部分を
上下(鉛直)に昇降するエアシリンダである。
【0022】一方、検知装置10のうち位置調整部分
は、検知対象の範囲を定める平坦面11の位置(高さ)
を、カバー布Aにおける次回のカット予定位置に合わせ
るよう調整するもので、図のように、鉛直のガイドロッ
ド27(手前と向こう側とに二本ある)と、それらと平
行に掛けた長尺のシンクロベルト28、およびその駆動
手段(図示せず)などからなる。上記の本体部分を組み
付けたベース24を、ガイド部24aにおいて昇降自在
にガイドロッド27に係合させるとともに、係合部24
bでベルト28の一部に留めている。測定されたベルト
Bの長さに対応づけた量だけベルト28を駆動すること
により、ベース24を装置10の本体部分とともにガイ
ドロッド27に沿って適当な高さまで昇降させる。なお
ベルトBの長さは、後述のようにプーリー2Dを移動し
てベルトBに所定の張力を付与したとき、プーリー2U
・2D間の距離からカバー巻き機1が自動測定する。
【0023】上記の検知にあたってカバー布Aを平坦面
11上で張るための張り広げ装置5としては、図1のと
おり、切断刃4のすぐ前(上流側)に、布Aの逆戻りを
防止する板バネ6を配置する一方、ベース24上にあっ
て布Aを巻き掛けている回転自在なロール7の一部に羽
根7aを付け、またそれに向けて、ロール7を布Aの逆
戻し向きに回すよう圧縮空気の吹き出しノズル8を設け
ている。プーリー2U・2DによるベルトBの回転とと
もに布Aが引き出されるうちから、その停止の直後まで
ノズル8より圧縮空気を吹き出しておけば、板バネ6の
逆戻り防止力とロール7からの摩擦力とによって、布A
は、弛みやシワのない状態に張り広げられる。
【0024】さて、カバー巻き機1においてベルトBに
カバー布Aを巻くには、まず、一対のプーリー2U・2
D間を縮めて、それらにベルトBを掛ける。つぎに、プ
ーリー2U・2Dの間隔を広げてベルトBに所定の張力
を持たせ、外側からカバー布Aの先端を付着させたう
え、プーリー2U・2D(の一方)を駆動してベルトB
を循環させる。ベルトBの循環にともなってカバー布A
も引き出されるが、そのカバー布Aを、巻き重ねロール
3・3aなどがベルトBの全表面上に圧着して巻き付け
るのである。
【0025】プーリー2U・2Dのうち下側のプーリー
2Dは、図示仮想線のように上下に位置を変えることが
できる。プーリー2Dが上方にあってプーリー2Uと接
近した状態では両プーリー2U・2D間にベルトBを掛
けやすく、またプーリー2Dの位置を下げると、掛けた
ベルトBに張力を与え得るようになっている。プーリー
2Dの移動機構(図示せず)としては、たとえば、その
プーリー2Dの軸受箱を、回転数検知手段つきのモータ
で回転駆動される縦向きの送りネジと係合させる。後述
のベルト掛け装置30により、一本のベルトBを、プー
リー2U・2Dを囲む外側に位置させて上のプーリー2
Uにあずければ、下のプーリー2Dが下降してベルトB
に張力を与えるとともに、その位置(プーリー間隔。た
とえば上記モータの回転数から分かる)からベルトBの
周長を知ることができる。
【0026】この一組のプーリー2U・2DにベルトB
を掛けてやる側の装置として、カバー巻き機1には、ベ
ルト掛け装置30とベルト供給コンベヤ40とを付設し
ている。コンベヤ40によって所定の受け取り位置まで
運ばれた一本のベルトBを、ベルト掛け装置30がつか
んで、プーリー2U・2Dの外周位置まで運ぶのであ
る。
【0027】ベルト供給コンベヤ40は、図3ならびに
図4のとおり構成している。すなわち、一端のローラ4
2と他方のローラ(図示せず)との間にコンベヤベルト
41を掛け渡し、その先端位置に、揺動回転式のハンガ
ー43を設けている。ハンガー43を図示右方の実線位
置にしておいてコンベヤベルト41を循環させれば、そ
れに掛かったベルトBは、右方からハンガー43の突片
43aに当たるまで送られる。ベルトBがその位置に達
したことを検知すると、コンベヤ40は、コンベヤベル
ト41の循環を止めるとともに、エアシリンダ43bに
よってハンガー43を図の左方へ動かし、先頭のベルト
41を仮想線位置、つまりベルト掛け装置30による受
け取り位置まで移動する。
【0028】ベルト掛け装置30は、図3におけるその
受け取り位置にきたベルトBを取り扱うが、その構成は
以下のとおりである。すなわち、まず図2のように、ベ
ルトBを挟みつけ得る一対の棒であるクランプバー31
を、ピン31aを介して揺動自在に保持具33に取り付
ける。各バー31は、ピン31aに直結した基部31b
の先に長尺部31cを接続し、その内側(互いに向き合
った側)に、ベルトBをはめ入れ得る溝部分31d(図
4参照)を形成している。サイズの異なる大小のベルト
Bをつかめるように、バー31の寸法はやや長めであ
る。また、ピン31aを中心としてバー31を開閉する
よう、双方のバー31の基部と保持具33との間には開
閉機構32を設ける。この機構32は、両バー31に連
結したエアシリンダ32aと、両バー31の開閉を対称
的に行うための同期用リンク32b・ガイドピン32c
およびピンガイド板32dなどからなる。そして、以上
の部分を、受け取り位置からプーリー2U・2Dの位置
まで移動すべく、図3および図4のとおり、スイングア
ーム36を含む移動機構34の先に保持具33とともに
組み付ける。
【0029】上記の開閉機構32によると、クランプバ
ー31は図2のように開閉する。すなわち、エアシリン
ダ32aを伸ばしたとき、バー31は図の仮想線のよう
に開いて、自然状態のベルトB、つまり供給コンベヤ4
0(図3参照)のハンガー43に掛かった状態のベルト
Bの外側に位置し得るが、シリンダ32aを縮めたとき
には図示実線のように閉じ、ベルトBを、長円形に変形
させながら溝部分31dの内側に保持する。閉じたとき
の各バー31は、接近した状態のプーリー2U・2D
(図2にやはり仮想線で示す)の各共通接線に近い外側
にそれぞれほぼ平行に位置するので、そのときバー31
に保持されたベルトBは、プーリー2U・2Dの外側に
沿う長円形になる。
【0030】移動機構34の構成は、図3・図4にした
がって詳しく述べるとつぎのとおりである。まず、固定
的な部材であるフレーム35に、鉛直上方へ向けて固定
支柱35aを設ける。その支柱35aに対し、軸受36
aを介して回転自在にスイングアーム36を取り付け、
エアシリンダ36bの伸縮によってそれが水平面内で旋
回できるようにする。そしてそのアーム36の先端部
に、鉛直下方へ支軸37を設け、それを中心に、軸受3
7aを介し水平回転自在なように前記の保持具33を取
り付ける。これにより、保持具33やそれに取り付けた
クランプバー31などは、アーム36によって旋回すな
わち公転し、かつその先端部で自転する。
【0031】移動機構34についてはさらに、フレーム
35上の固定支柱35aに歯付きプーリー38aを固定
する一方、保持具33と一体に同一歯数のプーリー38
bを取り付け、両者をシンクロ(歯付き)ベルト38c
で連結した。プーリー38a・38bの歯数が同一なの
で、アーム36が旋回して支柱35a側のプーリー38
aとの間に相対回転が生じたとき、アーム36に対する
保持具33側のプーリー38bの相対回転として、アー
ム36に対するプーリー38aの相対回転量に等しい量
(角度)の回転がもたらされる。このことは、支柱35
aを中心とするアーム36の旋回角度(つまり保持具3
3の公転角度。図4における θ1)と、アーム36上で
の保持具33の回転角度(自転角度。図4の θ2)と
が、逆向きであって大きさが同じ(θ1=−θ2)になる
ことにほかならず、結果として保持具33は、図4のと
おり、向きを変えずに位置を変えることになる。そして
それゆえに、供給コンベヤ40の向きは、カバー巻き機
1のプーリー2U・2Dの軸心と平行にすることができ
た。
【0032】ベルト掛け装置30などによってベルトB
をプーリー2U・2Dに掛ける手順は、つぎのとおりで
ある。
【0033】 一対のクランプバー31を開閉機構3
2により開いた状態にして、コンベヤ40における受け
取り位置に、保持具33とともに配置しておく(図1の
右方仮想線および図2の仮想線の状態)。
【0034】 受け取り位置すなわちバー31の内側
にベルトBがくると、開閉機構32によってその一対の
バー31を閉じ、各内側にある溝部分31dの中にベル
トBをはめ入れて保持する(図2の実線状態)。このと
きベルトBは、確実に保持されて揺れ動いたりしないう
え、前述のようにプーリー2U・2Dの外側に沿うはず
の長円形になっている。
【0035】 移動機構34のエアシリンダ36bの
伸縮にてスイングアーム36を旋回させることにより、
保持具33を移動し、接近状態にされたプーリー2U・
2D(図2の仮想線または図4の上方部分参照)の外側
までベルトBを運ぶ。このときベルトBは、上記のとお
り長円形になっているうえ、保持具33やバー31とと
もに向きを変えずに移動させられるので、プーリー2U
・2Dの外側の位置へスムーズに運ばれる。なお、もし
プーリー2U・2Dの側で準備ができていないなら、途
中の待機位置(図4のうち中ほどの実線位置)で一端停
止させるのもよい。
【0036】 プーリー2Dが所定の位置へ下降する
までは、保持具33やバー31などを上記の移動先に
そのまま保っておくが、プーリー2U・2D間が開いて
ベルトBに多少の張力がかかった時点で、バー31を、
開閉機構32により開いてベルトBから離し、保持具3
3などとともに移動機構34にて元の待機位置やベルト
受け取り位置へ戻す。バー31から離れ、プーリー2U
・2D上で所定の張力を付与されたベルトBには、カバ
ー巻き機1において前述のローラ3・3aや検知装置1
0などの作用でカバー布Aが巻かれていく。カバー巻き
の完了したベルトBは、プーリー2U・2D間が再接近
したのちに、カバー巻き機1内の押出し手段(図示せ
ず)によってプーリー2U・2Dから外される。
【0037】以上、一実施例を紹介したが、本発明のベ
ルト掛け装置は以上の例のみに限定されるものではな
い。たとえば下記のような実施も可能である。
【0038】イ) ベルトを保持する一対の棒(クランプ
バー)は、閉じた状態のとき、図2などのように必ずし
も両者間がほぼ平行にならねばならないわけではない。
ベルトを掛けようとするプーリー間の共通接線のどれか
に、各棒がほぼ平行であれば十分である。一例として図
5のような場合が考えられる。すなわち、ベルトBを掛
けるプーリーとして52L・52M・52Rの三つが、
図のように横(ほぼ水平)に長い三角形状に並んでい
て、これらのうちのどれかが移動することによりベルト
Bに張力を与えるような場合、クランプバー61の閉じ
た状態としては、それぞれがプーリー52M・52R間
および同52L・52R間の共通接線と概ね平行であれ
ばよい。このときベルトBは、長円形というよりも、い
わばオムスビ状に変形させられてバー61間に保持され
る。
【0039】ロ) 向きを変えずに保持具を旋回移動する
目的で保持具・固定部材(フレーム)間を連結すること
は、図3のように歯付きプーリー38a・38bやシン
クロベルト38cを用いる以外によっても可能である。
たとえば、図3のプーリー38a・38bを歯車(互い
に歯数が同じもの)に置き換え、両者間に奇数個の歯車
(回転自在にスイングアーム36に取り付ける)を介在
させるのもよい。あるいは、図6のベルト掛け装置70
のように、保持具73上の一点とフレーム75上の一点
とを一定寸法の連結ロッド78でつないでもよい。図6
のような場合にも、スイングアーム76が基部76aを
中心に旋回するとき、クランプバー71を有する保持具
73は、支軸77の回りにアーム76の旋回角度と同じ
角度だけ逆向きに回転し、全体における向きを不変に保
つ。
【0040】ハ) 発明の装置は、ベルトをぶら下げるの
ではなく一対の棒で挟んで保持することから、掛けよう
とするプーリーの配置が図5のように水平方向であって
もよい。しかも、この図5においてプーリーの軸の方向
に関しても、水平であるか鉛直(上向き・下向き)であ
るかを問わず、棒(アーム61)の向きなどを対応づけ
ることによって、いずれの場合にもプーリー間に確実に
ベルトを掛けることができる。また、スイングアームの
旋回面についても、図1〜図4の例のように水平である
には限らないので、高さを変えながらプーリーまでベル
トを運ぶように構成することも可能である。それは、た
とえば図6の例において、スイングアームの旋回面が鉛
直であるとする場合などをいう。
【0041】ニ) プーリーへのベルト掛けの目的が、そ
のベルトへのカバー巻きに限らないことは言うまでもな
い。各種の製造工程や検査等の過程、もしくは使用段階
において、同じプーリー間にベルト掛けを次々と多数回
行わねばならない場合に、本発明の装置は広く有用であ
る。
【0042】
【発明の効果】本発明のベルト掛け装置によれば、1)プ
ーリーの配置(複数のプーリーの並び方やその軸の方
向)にかかわらず、その周囲の最適な位置まで確実かつ
正確に伝動ベルトを運ぶことができ、2)プーリー径に比
べて周長の短い伝動ベルトでも自動的にプーリーに掛け
ることができる。
【0043】請求項2の装置によるとさらに、3)移動機
構を比較的簡単に構成できるうえ、4)関連設備を効率よ
くコンパクトに配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として、ベルト掛け装置30
などを含むカバー巻き機1を全体的に示す正面図であ
る。
【図2】ベルト掛け装置30の一部を示す正面図であ
る。
【図3】ベルト掛け装置30およびベルト供給コンベヤ
40の側面図で、図1におけるIII−III矢視図である。
【図4】ベルト掛け装置30の平面図で、図3における
IV−IV矢視図である。
【図5】他の実施例であるベルト掛け装置の一部を、プ
ーリー等とともに示す説明図である。
【図6】さらに他の実施例としてのベルト掛け装置70
を示す図面である。
【符号の説明】
B ベルト 1 カバー巻き機 2U・2D・52L・52M・52R プーリー 30・70 ベルト掛け装置 31・61・71 クランプバー(棒) 32 開閉機構 33・73 保持具 34・74 移動機構 35・75 フレーム(固定部材) 36・76 スイングアーム 37・77 支軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−42814(JP,A) 特開 昭53−93251(JP,A) 実開 平2−72545(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 7/00 - 7/24 B25J 15/00 - 15/12 B29C 67/00 - 67/08 B29C 69/00 - 69/02 B29C 73/00 - 73/34 B29D 1/00 - 7/01 B29D 11/00 - 29/10 B29D 31/00 - 31/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接近状態から相互の位置関係が可変な複
    数のプーリー間に、伝動ベルトを掛ける装置であって、 a) ベルトをはめ入れ得る溝を長手方向に沿って内側に
    有する一対の棒、 b) 接近状態にある上記プーリーの共通接線に近く且つ
    それぞれほぼ平行な位置と、それ以上の間隔を有する位
    置との間で上記一対の棒を開閉する開閉機構、 c) それらの棒と開閉機構とを取り付けた保持具、およ
    び、 d) ベルトの受け取り位置から上記プーリーの外側の位
    置まで保持具を移動する移動機構 を組み込んだことを特徴とするベルト掛け装置。
  2. 【請求項2】 上記の移動機構として、 固定部材に対してスイングアームを旋回可能に設け、そ
    の先端に、アームの旋回面と直角な支軸を介して上記の
    保持具を回転可能に取り付け、保持具がアームの旋回角
    度と同じ角度を逆向きに回転するよう固定部材と保持具
    とを連結した請求項1に記載のベルト掛け装置。
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