JP3110812B2 - 建物の棟包み構造 - Google Patents

建物の棟包み構造

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JP3110812B2 JP03210173A JP21017391A JP3110812B2 JP 3110812 B2 JP3110812 B2 JP 3110812B2 JP 03210173 A JP03210173 A JP 03210173A JP 21017391 A JP21017391 A JP 21017391A JP 3110812 B2 JP3110812 B2 JP 3110812B2
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の棟包み構造に関
し、特に屋根パネルを用いる場合の建物の棟包み構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】縦横に組まれた芯材11,11に野地板
12が貼設され、該野地板12の上側に防水用のルーフ
ィング材13を介して屋根葺材14が敷設され、棟側端
部には棟木15が取り付けられている屋根パネル10よ
りなる従来の建物の棟包み構造は、図3に示すように、
棟を挟んで両側に位置する各屋根パネル10,10のル
ーフィング材13,13の突出片部13b,13bが重
畳され、その上に棟を被って各屋根パネル10,10の
屋根葺材14,14の棟側辺端部14a,14aに達す
るように耐水シート50がかぶされ、さらにその上に棟
包み部材20が取り付けられているものであった。ここ
で、前記ルーフィング材13の突出片部13bおよび前
記耐水シート50は前記芯材11にステープル60,6
0などで鋲着されており、また、前記棟包み部材20は
その両側足片210,210の下端部210a,210
aが夫々ねじ30,30によって屋根パネル10,10
に取り付けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の棟包み構造では、人手不足対策として現場での省力化
を図らなければならないにもかかわらず、前記ルーフィ
ング材13の突出片部13bおよび前記耐水シート50
の鋲着作業や前記棟包み部材2のねじ止め作業を現場で
高所にて行うため、現場での作業を減らすことができな
いだけでなく、転落などの危険が伴う、という問題点が
あった。
【0004】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたもので、現場における高所での作業を減らすこ
とが可能となる建物の棟包み構造を提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る建物の棟包み構造は、棟を挟んで両側
に位置する各屋根パネルに跨るように取り付けられる棟
包み部材の両側足片に、前記棟包み部材の内側に向かっ
て鈎状に突出する案内部を備えた被係合部を設け、該被
係合部に、前記屋根パネル上に予め立設させておいた、
前記屋根パネルの軒側に向かって鈎状に突出する係合部
を備えた係合片を、前記側足片と係合片とが互いに離反
する方向に弾性変形しつつ前記係合部が前記案内部に沿
って滑動した後、前記係合片と側足片とが弾性復帰する
ことにより係合させることによって、棟包み部材を前記
屋根パネルの上面に圧着された状態で取り付けるように
したものである。
【0006】
【作用】上記手段によれば、棟包み部材の両側足片に設
けられた、前記棟包み部材の内側に向かって鈎状に突出
する案内部を備えた被係合部に、前記屋根パネル上に予
め立設させておいた、前記屋根パネルの軒側に向かって
鈎状に突出する係合部を備えた係合片を、前記側足片と
係合片とが互いに離反する方向に弾性変形しつつ前記係
合部が前記案内部に沿って滑動した後、前記係合片と側
足片とが弾性復帰することにより係合させることによっ
て、棟包み部材が前記屋根パネルの上面に圧着された状
態で取り付けられるようになっているため、前記屋根パ
ネルをクレーンなどで建物の屋根部分に吊り込んだ後、
前記棟包み部材を前記棟の上方から押し込み、前記係合
片を棟包み部材の被係合部に係合させるだけで屋根棟部
の施工が完了することになる。また、上記のとおり、棟
包み部材が前記屋根パネルの上面に圧着された状態で取
り付けられるようになっているため、棟包み部材と屋根
パネルとの接触部から雨水が浸入することはなく、十分
な防水性能を得ることができる。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本実施例における建物の棟包み構造を示す要
部縦断面図、図2は本実施例の変形例における建物の棟
包み構造を示す要部縦断面図である。
【0008】本実施例における建物の棟包み構造は、図
1に示すように、棟を挟んで両側に位置する屋根パネル
1,1の各棟側端部同士が突き合わされた突合せ部A
(即ち、棟)において、前記各屋根パネル1,1に跨る
ように棟包み部材2が取り付けられているものである。
その取付状態は、前記各屋根パネル1,1上に予め立設
されていた係合片100,100が前記棟包み部材2に
設けられた被係合部200,200に、夫々係合されて
いるものである。
【0009】前記屋根パネル1は工場でパネル状に作ら
れるもので、その構造は、例えば、縦横に組まれた芯材
11,11に野地板12が貼設され、該野地板12の上
側に防水用のルーフィング材13を介して屋根葺材14
が敷設されており、棟側端部には棟木15が取り付けら
れているものである。そして、屋根葺材14の棟側辺端
部14aよりも突合せ部A寄りで該棟側辺端部14aに
沿って前記係合片100が立設されているものである。
【0010】前記係合片100は、図1の紙面に対して
垂直に延在する長尺物で、前記ルーフィング材13を介
して前記屋根パネル1に例えばねじ3によって止着され
る取付部100aを下端部に、また屋根パネル1の軒側
(突合せ部Aの反対側)に向かって鈎状に突出して前記
被係合部200に係合する係合部100bを上部に備え
ている。
【0011】前記棟包み部材2は、その下側空間内に突
合せ部Aを包み込むもので、図1の紙面に対して垂直に
延在する長尺物である。この棟包み部材2の短手方向両
側には下方に向かう側足片21,21が配設されてお
り、それら側足片21,21の下部には被係合部20
0,200が設けられている。棟包み部材2が突合せ部
Aに被冠された状態では、これら側足片21,21の下
端が夫々前記屋根葺材14,14の上面に圧着されるよ
うになっている。そのため、側足片21,21と屋根葺
材14,14との接触部から雨水が浸水することはな
く、十分な防水性能を得ることができる。なお、防水に
対する信頼性をさらに向上させるために、望ましくは、
それらの接触部にコーキングを施すのが良い。
【0012】前記被係合部200は前記棟包み部材2の
内側に向かって鈎状に突出しており、その下端部には前
記係合片100が係合される際に係合部100bを被係
合部200に案内するような勾配を有する案内部200
aが設けられている。そのため、突合せ部Aに前記棟包
み部材2を上方から被冠する際、前記係合片100の上
端が案内部200aに沿って滑動して、該係合片100
が弾性変形して突合せ部A側に湾曲するとともに、棟包
み部材2の側足片21が弾性変形して外側、即ち軒側に
湾曲することになり、被係合部200に係合片100が
係合されることになる。そして、両者が係合されると、
前記係合片100および棟包み部材2の側足片21は夫
々弾性復帰し、暴風時にも棟包み部材2がはずれること
がないようになっている。
【0013】上記実施例によれば、棟包み部材2を突合
せ部Aに取り付けるには、該棟包み部材2を突合せ部A
の上方から押し込み、該棟包み部材2の両側足片21,
21に設けられた被係合部200,200に、前記屋根
パネル1,1の係合片100,100を係合させるだけ
で良いので、現場における高所での作業を減らすことが
でき、現場での省力化を図ることができる。また、棟包
み部材が前記屋根パネルの上面に圧着された状態で取り
付けられるようになっているため、棟包み部材と屋根パ
ネルとの接触部から雨水が浸入することはなく、十分な
防水性能を得ることができる。
【0014】なお、上記実施例においては、係合片10
0は屋根パネル1の構成部材として予め工場で取り付け
られるとしたが、これに限定されるものではなく、棟包
み部材2を突合せ部Aに被冠させるまでであれば、如何
なる時点で取り付けられても良い。
【0015】また、上記実施例においては、係合片10
0は屋根葺材14の棟側辺端部14aよりも突合せ部A
寄りで該棟側辺端部14aに沿って立設されているとし
たが、これに限定されるものではなく、例えば、図2に
示すように、係合片100の取付部100aをルーフィ
ング材13の棟側辺端部13aと野地板12との間に介
装させるようにしても良い。このようにすれば、棟包み
部材2の側足片21,21の間を狭くすることができ、
棟包み部材2の材料費が安くなるだけでなく、運搬効率
などが改善される。
【0016】さらに、上記実施例においては、係合片1
00は、その下端部および上部に、夫々、取付部100
aおよび係合部100bを備えているとしたが、係合片
100が屋根パネル1に立設され、且つ係合片100に
よって棟包み部材2が固定されれば、その形状等を如何
ように設計変更しても良いのは言うまでもない。
【0017】さらにまた、上記実施例においては、棟包
み部材2の側足片21の下部には被係合部200が設け
られており、また下端部には案内部200aが設けられ
ているとしたが、係合片100によって棟包み部材2が
固定されれば、その形状等を如何ように設計変更しても
良いのは言うまでもない。
【0018】また、上記実施例においては、棟包み部材
2の側足片21,21の下端が夫々前記屋根葺材14,
14の上面に圧着されるようになっているとしたが、こ
れに限定されるものではなく、十分な防水性能が得られ
れば、圧着されるようになっていなくても良い。
【0019】なお、上記実施例では予め屋根葺材14が
敷設されている屋根パネル1を用いた場合について説明
したが、現場で屋根葺材14を取り付ける場合にも応用
することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明に係る建物の棟包み構造によれ
ば、棟包み部材の両側足片に設けられた、前記棟包み部
材の内側に向かって鈎状に突出する案内部を備えた被係
合部に、前記屋根パネル上に予め立設させておいた、前
記屋根パネルの軒側に向かって鈎状に突出する係合部を
備えた係合片を、前記側足片と係合片とが互いに離反す
る方向に弾性変形しつつ前記係合部が前記案内部に沿っ
て滑動した後、前記係合片と側足片とが弾性復帰するこ
とにより係合させることによって、棟包み部材が前記屋
根パネルの上面に圧着された状態で取り付けられるよう
になっているため、前記屋根パネルをクレーンなどで建
物の屋根部分に吊り込んだ後、前記棟包み部材を前記棟
の上方から押し込み、前記係合片を棟包み部材の被係合
部に係合させるだけで屋根棟部の施工が完了することに
なる。従って、現場における高所での作業を減らすこと
ができ、現場での省力化を図ることができる。また、棟
包み部材が前記屋根パネルの上面に圧着された状態で取
り付けられるようになっているため、棟包み部材と屋根
パネルとの接触部から雨水が浸入することはなく、十分
な防水性能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例における建物の棟包み構造を示す要部
縦断面図である。
【図2】本実施例の変形例における建物の棟包み構造を
示す要部縦断面図である。
【図3】従来の建物の棟包み構造を示す要部縦断面図で
ある。
【符号の説明】
A 突合せ部(棟) 1 屋根パネル 2 棟包み部材 11 芯材 12 野地板 14 屋根葺材 21 側足片 100 係合片 200 被係合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 3/00 - 3/40 E04D 1/30 601 E04D 1/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め屋根葺材が敷設されている屋根パネ
    ルよりなる建物の棟包み構造であって、棟を挟んで両側
    に位置する各屋根パネルに跨るように取り付けられる棟
    包み部材の両側足片に設けられた、前記棟包み部材の内
    側に向かって鈎状に突出する案内部を備えた被係合部
    に、該屋根パネル上に予め立設されていた、前記屋根パ
    ネルの軒側に向かって鈎状に突出する係合部を備えた係
    合片を、前記側足片と係合片とが互いに離反する方向に
    弾性変形しつつ前記係合部が前記案内部に沿って滑動し
    た後、前記係合片と側足片とが弾性復帰することにより
    係合させることによって、棟包み部材が前記屋根パネル
    の上面に圧着された状態で取り付けられていることを特
    徴とする建物の棟包み構造。
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