JP3110131U - ディスプレイ兼用景品保持キャップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】円柱カップ状に形成されたキャップ本体2の天井部には、天井部の面積よりも一回り小さく形成される透明樹脂製の天井板21がキャップ本体2の内側から接着されており、円筒状とされるキャップ本体2の側壁の内壁下部には飲料缶7の上縁部71と係合されるキャップ係止爪が23設けられており、キャップ本体2の内部には、薄板状の樹脂シートをキャップ本体よりも一回り小さいカップ状に形成して成る内キャップ3がキャップ本体2に対して嵌脱自在に嵌合されており、内キャップ3の天井部の略中央には、景品が収容される景品収容凹部31が設けられており、景品収容凹部と天井板21との間に景品が保持可能とされている。
【選択図】図1
Description
これらの景品保持キャップの構造としては、下記特許文献等に開示されるように、全体形状は3乃至4センチ程度の深さの円柱カップ状に形成されており、キャップの縁部近傍には、飲料缶の上部に係止するためのキャップ係止爪が形成されたものが一般的であった。
これら景品保持キャップの内部には、車や飛行機等の模型や、アニメや漫画に登場するキャラクタのフィギュア人形などの景品が収容されていた。
販売時には、コンビニや駅の売店などで景品保持キャップ内部の景品が見えるように飲料缶が陳列され、消費者の購買欲を刺激するために用いられていた。
そのため、多くの場合には、飲み終えた缶と共にゴミとして廃棄されており、資源が無駄に消費されるという問題があった。
また、缶に添付されるフィギュアや模型等の景品を屋内に陳列展示するために販売される小型の展示ケースは比較的高価であり、また、このような展示ケースを購入することのできる販売店は大手ホビーショップ等に限られていたため、多くの消費者にとってこのようなケースを入手することは、あまり容易なことではではなかった。
そのため、蒐集された景品が容器や机の引出しの中に保管されてしまうことが多くなり、結果的に景品を蒐集する楽しさが半減してしまうので、販促目的で商品に景品を添付しても期待されるほどには購買意欲を増進する効果が得られなくなる危惧があった。
そのため、販売時には飲料缶に景品を取付けるために使用でき、販売後には商品の購入者が缶に添付された景品を展示するために使用することができる景品保持キャップが求められていた。
飲料缶に景品を取付けるために使用される樹脂製キャップであって、
円柱カップ状に形成されたキャップ本体2の天井部には、天井部の面積よりも一回り小さく形成される透明樹脂製の天井板21が接着されており、
キャップ本体2の円筒状側壁22の内壁下部には飲料缶7の上縁部71と係合されるキャップ係止爪23が設けられており、
キャップ本体2の内部には、薄板状の樹脂シートをキャップ本体よりも一回り小さいカップ状に形成された内キャップ3がキャップ本体2に対して嵌脱自在に嵌合されており、
該内キャップ3の天井部の略中央には、景品5が収容される景品収容凹部31が設けられていることを特徴とする。
請求項1記載のものであって、
前記円筒状側壁22の内壁には、キャップ本体2の軸線に沿って係止リブ24が立設されており、
前記カップ状の内キャップ3の側壁には、前記係止リブ24に係合される溝状の係止凹部32が内キャップの軸線に沿って形成されており、
内キャップの天井部に凹設された品収容凹部31は、品収容凹部31に収容される景品の外形に沿った形状とされており、
該景品収容凹部31の縁部には縁部から内向きに張り出した景品係止部33が形成されていることを特徴とする。
前記係止リブ24が離間して複数本配設されており、
該係止リブ24の下端には、キャップ本体の半径方向内向きに膨出した山形の底蓋係止突起241が形成されており、
キャップ本体2内部には、該底蓋係止突起によってキャップ本体の天井板21と略平行に円盤状の底蓋4が係止されており、
該底蓋4に穿設されるクリップ係止口41には、U字状の連結クリップ6が係着されてるいことを特徴とする。
景品を缶に取付ける場合には、内キャップの景品収容凹部に景品を収めてからキャップ本体の内部に内キャップを嵌合させることにより、景品が景品収容凹部と天井板との間に保持される状態とし、この状態でキャップ本体を飲料缶の上部から押しこむことによりキャップ本体のキャップ係止爪を缶の上縁に係止させて缶に景品を取付けることができる。
この状態で天井板の直下に位置する景品は透明樹脂製の天井板を介して観賞することができるので、購入者が景品を飾る場合には、特段のことをする必要はなく、缶から取外してそのまま任意の場所に配置することで飾ることが可能となる。
キャップ本体に嵌合された内キャップは、係止リブと係止凹部が係合することにより、キャップ本体の内部で係止され、回転することが防止される。
景品収容凹部に収められた景品は景品収容凹部の形状が景品の外形に沿って形成されていることに加え、キャップ本体の天井板と内ケースの間に挟持され、上下左右全方向から支持されるので、景品が景品収容凹部の内部で移動したり回転したりすることが防止される。
そのため、商品の輸送中などに振動が加えられても景品の姿勢を収納時のままに維持することが可能となる。
また、景品収容凹部の縁部には設けられる景品係止部によって景品収容凹部の内部に景品が保持されるので、内キャップをキャップ本体に勘合する際に収容凹部から景品が脱落してしまうことが防止される。
底蓋によって内キャップが固定されるので、キャップ本体を缶から取外しても、内キャップや内キャップの景品収容凹部に収容される景品がキャップ本体から脱落することが防止される。
また、底蓋のクリップ係止口に係着されるU字状の連結クリップを底蓋から取外して、任意に連接される複数のキャップ本体の縁部を連結することにより、キャップ本体を繋げて様々な形状を構成し、複数の景品を展示することが可能となる。
円柱カップ状に形成されたキャップ本体2の天井部には、天井部の面積よりも一回り小さく形成される透明樹脂製の天井板21がキャップ本体2の内側から接着されており、円筒状とされるキャップ本体2の内壁部には、キャップ本体の軸線に沿って係止リブ24が離間して複数本配設されており、内壁下部には飲料缶7の上縁部71に係合されるキャップ係止爪23が設けられている。前記係止リブ24の下端には、キャップ本体2の半径方向内側に膨出した山形の底蓋係止突起241が形成されている。
この内キャップ3の天井部の略中央、即ち内キャップ3がキャップ本体2の内に組みつけられた際に、キャップ本体2の天井板21と対向する位置に当たる場所には、景品5が収容される景品収容凹部31が設けられていている。この、景品収容凹部31の形状は、景品収容凹部31内に収容される景品5の外形に沿った形状で形成されている。この景品収容凹部31の縁部には、景品係止部としての突起33が縁部から内向きに張り出して形成されている。
さらに、内キャップの側壁には、キャップ本体2の係止リブ24に係合される溝状の係止凹部32が内キャップ3の軸線に沿って離間して複数本配設されている。
まず内キャップ3の景品収容凹部31に景品を収めてからキャップ本体2の内部に内キャップ3を嵌合させる。その後キャップ本体2の下方から底蓋4をキャップ本体2の天井板21と略平行に挿入して底蓋4が底蓋係止突起24に係止される状態とすることで内キャップ3をキャップ本体2に係止し、景品5が景品収容凹部31と天井板21との間に保持される状態とする。
この状態でキャップ本体2を飲料缶7の上部から押しこむことにより、キャップ本体2のキャップ係止爪23を飲料缶7の上縁71に係止させる。
さらに、景品収容凹部31に収められた景品5は、景品収容凹部31の形状が景品5の外形に沿って形成されていることに加え、キャップ本体2の天井板と内ケース3の間に挟持され、上下左右全方向から支持される。これにより、景品収容凹部31の内部で景品5が移動したり回転したりすることが防止されている。
この状態で天井板21の直下に位置する景品5は透明樹脂製の天井板21を介して観賞することができるので、購入者が景品5を飾る場合には、特段のことをする必要はなく、景品保持キャップ1を缶から取外してそのまま任意の場所に配置することで飾ることができる。
さらに、複数の景品5を飾る場合には、底蓋4のクリップ係止口41に係着されるU字状の連結クリップ6を底蓋4から取外し、連接して配置されるキャップ本体2の縁部をこの連結クリップによって連結することでキャップ本体2をブロック状に組立てて飾ることもできる。
また、景品5を取り出して飾りたい場合には、指掛け部42に指を掛けて底蓋4を取外してから、内キャップ3をキャップ本体2から取外すことにより、容易に景品5を取り出すことができる。
図1は、本実施例に係るディスプレイ兼用景品保持キャップ1の外観および断面構造を示している。
図2は、本実施例に係るディスプレイ兼用景品保持キャップ1を分解した状態を示している。
図1に示されるように、本考案に係る景品保持キャップ1は、飲料缶7に景品5を取付けるために使用される樹脂製キャップであって、飲料缶7に嵌着されるキャップ本体2と、キャップ本体2の内部に嵌着される内キャップ3と、内キャップ3を固定する底蓋から構成されている。
図2に示されるように、不透明樹脂素材で円柱カップ状に形成されるキャップ本体2の天井部には、天井部の面積よりも一回り小さな円形の開口部が形成されており、この開口部には、円盤状に形成される透明樹脂製の天井板21がキャップ本体2の内側から溶着されている。
この天井板21の周囲に形成されるドーナツ状のキャップ本体2の上面は、文字や絵柄が表示される表示部25として使用することができる。本実施例では、成型時に文字部を一段高くすることにより、「ANNIVERSARY CAP COLLECTION」と浮き彫り状に表示されている。
キャップ本体2の円筒状側壁の内壁部には、キャップ本体2の軸線に沿って複数本の係止リブ24が離間して配設されており、この係止リブ24の下端には、キャップ本体2の半径方向内側に膨出した山形の底蓋係止突起241が形成されている。
さらに、この内壁部の下部には飲料缶7の上縁部71に係合される環状のキャップ係止爪23と、小径の飲料缶にキャップ本体2を取付ける際に使用される四つの小径缶用係止爪25が設けられている。
この内キャップ3の天井部の略中央部、即ち、内キャップ3がキャップ本体2の内に組みつけられた際に、キャップ本体2の天井板21と対向する位置に当たる場所には、景品としてのフィギュア5が収容される景品収容凹部31が設けられていている。この、景品収容凹部31の外周形状は、景品収容凹部内31に収容されるフィギュア5の外形に合わせて縦長に形成されており、その断面形状は、図3に示されるように、頭部が収納される部分が深く形成される一方、足部が収容される部分が浅く形成されており、フィギュアを景品収容凹部31内に略水平に収容可能とされている。
この景品収容凹部31の縁部には、景品係止部としての一対の突起33が縁部から内向きに張り出して形成されている。
さらに、内キャップ3の側壁には、キャップ本体2の係止リブ24に係合される溝状の係止凹部32が内キャップ3の軸線に沿って離間して複数本配設されている。
この底蓋4に穿設される矩形のクリップ係止口41には、U字状の連結クリップ6が係着されている。
景品5を飲料缶7に取付ける場合には、まず内キャップ3の景品収容凹部31に景品を収めてからキャップ本体2の内部に内キャップ3を嵌合させ、その後キャップ本体2の下方から底蓋4をキャップ本体2の天井板と略平行に挿入して底蓋4が底蓋係止突起241に係止される状態とすることで内キャップ3をキャップ本体2に係止させる。
この状態で、景品収容凹部31と天井板21との間に景品5が保持されるので、そのままキャップ本体2を飲料缶7の上部から押しこむことにより、キャップ本体2のキャップ係止爪23を缶の上縁71に係止させてキャップ本体2を飲料缶7に取付けることができる。
また、内キャップ3の景品収容凹部に収められたフィギュア5は、景品収容凹部31の形状がフィギュア5の外形に沿って形成されていることに加え、キャップ本体2の天井板21と内ケース3の間に挟持されるので、上下左右全方向から支持されることになり、景品収容凹部の内部で移動したり回転したりすることが防止される。
この状態で天井板21の直下に位置するフィギュア5は天井板21を介して観賞することができるので、購入者が景品を飾る場合には、特段のことをする必要はなく、ディスプレイ兼用景品保持キャップ1を缶から取外して、そのまま任意の場所に配置することで飾ることができる。
さらに、複数の景品を飾る場合には、底蓋のクリップ係止口41に係着されるU字状の連結クリップ6を底蓋4から取外し、連接して配置されるキャップ本体2の縁部をこの連結クリップによって連結することによりキャップ本体2をブロック状に組立てて飾ることもできる。
たとえば、図4に示すように、横に3つ連結して配置することもできるし、図5に示すように、ピラミッド状に積み重ねて配置することもできる。
また、景品を取り出して飾りたい場合には、底蓋4および内キャップ3をキャップ本体2から取外すことにより、容易に景品を取り出すことができる。
このように、本考案に係る景品保持キャップは、工夫次第で様々な飾り方ができるので、景品を収集する楽しさを倍増させることができる。
キャップ本体2は不透明に限らず、半透明や透明の樹脂素材で形成することもできる。
また、内キャップ3と底蓋4との間には、説明書や広告情報などの任意の情報が印刷される印刷物7を収容することもできる。
また、キャップ本体2を連結する手段としては、クリップに限定されるものではなく、各々のキャップ本体2にフックや互いに嵌合される凹凸部等の係止手段を形成して、隣接されるキャップ本体同士を直接連結する構成とすることもできる。
2 キャップ本体
3 内キャップ
4 底蓋
5 景品
6 連結クリップ
7 飲料缶
21 天井板
23 キャップ係止爪
24 係止リブ
25 表示部
31 景品収容凹部
32 係止凹部
33 突起
41 クリップ係止口
42 指掛け部
71 上縁部
241 底蓋係止突起
Claims (3)
- 飲料缶に景品を取付けるために使用される樹脂製キャップであって、
円柱カップ状に形成されたキャップ本体2の天井部には、天井部の面積よりも一回り小さく形成される透明樹脂製の天井板21が接着されており、
キャップ本体2の円筒状側壁22の内壁下部には飲料缶7の上縁部71と係合されるキャップ係止爪23が設けられており、
キャップ本体2の内部には、薄板状の樹脂シートをキャップ本体よりも一回り小さいカップ状に形成された内キャップ3がキャップ本体2に対して嵌脱自在に嵌合されており、
該内キャップ3の天井部の略中央には、景品5が収容される景品収容凹部31が設けられていることを特徴とするディスプレイ兼用景品保持キャップ。 - 請求項1記載のものであって、
前記円筒状側壁22の内壁には、キャップ本体2の軸線に沿って係止リブ24が立設されており、
前記カップ状の内キャップ3の側壁には、前記係止リブ24に係合される溝状の係止凹部32が内キャップの軸線に沿って形成されており、
内キャップの天井部に凹設された品収容凹部31は、品収容凹部31に収容される景品の外形に沿った形状とされており、
該景品収容凹部31の縁部には縁部から内向きに張り出した景品係止部33が形成されていることを特徴とするディスプレイ兼用景品保持キャップ。 - 請求項2記載のものであて、
前記係止リブ24が離間して複数本配設されており、
該係止リブ24の下端には、キャップ本体の半径方向内向きに膨出した山形の底蓋係止突起241が形成されており、
キャップ本体2内部には、該底蓋係止突起によってキャップ本体の天井板21と略平行に円盤状の底蓋4が係止されており、
該底蓋4に穿設されるクリップ係止口41には、U字状の連結クリップ6が係着されてるいことを特徴とするディスプレイ兼用景品保持キャップ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005000385U JP3110131U (ja) | 2005-01-31 | 2005-01-31 | ディスプレイ兼用景品保持キャップ |
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JP2005000385U JP3110131U (ja) | 2005-01-31 | 2005-01-31 | ディスプレイ兼用景品保持キャップ |
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JP2005000385U Expired - Lifetime JP3110131U (ja) | 2005-01-31 | 2005-01-31 | ディスプレイ兼用景品保持キャップ |
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JP (1) | JP3110131U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017095131A (ja) * | 2015-11-20 | 2017-06-01 | 株式会社ブイシンク | 固定部材および容器 |
-
2005
- 2005-01-31 JP JP2005000385U patent/JP3110131U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017095131A (ja) * | 2015-11-20 | 2017-06-01 | 株式会社ブイシンク | 固定部材および容器 |
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