JP3108079U

JP3108079U - 粉体及び粒体搬送機

Info

Publication number: JP3108079U
Application number: JP2004006461U
Authority: JP
Inventors: 久幸加茂
Original assignee: 久幸加茂
Priority date: 2004-10-05
Filing date: 2004-10-05
Publication date: 2005-04-07
Anticipated expiration: 2010-10-05

Abstract

【課題】粉体や粒体の搬送において、人手や大掛かりな設備に頼らず、開口容器から開口容器に自動搬送することができる粉体搬送機を提供する。
【解決手段】気流循環ダクトと高圧ブロアにより高圧気流の循環する経路を構成し、その経路の中に、負圧により粉体や粒体を吸い上げるアスピレーターと、上部に循環空気浄化器を下部に整流チャンバーを備えて、粉体や粒体と循環気流とを分離するサイクロン分離器を組合せ設置し、高圧気流を循環させることで、粉体や粒体を送り側開口容器から受け側開口容器に自動搬送することを特徴とする粉体及び粒体搬送機。
【選択図】図１

Description

本考案は、粉体や粒体を、送り側の開口容器から受け側の開口容器に移送する粉体及び粒体搬送装置に関するものである。

サンドブラストのような、粒体を繰り返し使用しなければならない機会において、使用済みの粒体を、再度、別の容器に移さねばならないが、使用済みの粒体が溜まる送り側容器も、使用前の粒体を溜める受け側容器も開口容器の方が利便性が高いので、開口容器から開口容器に粒体を自動搬送する仕組みが求められる。

しかし、従来、粒体の再使用に関しては、使用済み粒体が容器に溜まってから、人手によって再使用容器に移動されるのが主であって、実開平０７−０１７４６２で研磨剤回収を簡便にしたサンドブラスト装置の構造が発案されたり、実開平０２−０８２４５９では、ショット材と切削屑としての金属粉を分離回収出来るサンドブラスト機が発案されているが、開口容器から開口容器への自動搬送は実現されていない。

また、ハンドタイプのマーキング装置では実開昭６２−０５００４８のサンドブラストマーキング装置で、マーキングする面に密着させて使用するハンドタイプのマーキング装置内部で、砥粒を吹き付けると同時に砥粒の回収経路に切削屑と共に吸引するタイプのマーキング装置において、砥粒回収後の排出空気の水液濾過の発案がなされているが、砥粒回収後の自動搬送は実現されていない。

解決しようとする問題点は、人手を掛けずに粉体や粒体を開口容器から開口容器に自動搬送を可能にする点である。

本考案は、高圧ブロアーによって発生させる高圧気流が流れる気流循環ダクトの経路内に、高圧気流により負圧を発生させ粒体を吸い上げるアスピレーターと、下部には粒体の慣性を弱める整流チャンバーを備えた粉体や粒体と気流を分離するサイクロン分離器の上部には循環空気浄化器を配置して、高圧気流が循環することで開口容器から開口容器への粉体や粒体の自動搬送を実現した。

本考案装置は、人手に頼らず、粉体や粒体を開口容器から開口容器に自動搬送できるので、手間や時間が大幅に減らせる利点がある。また、粉体や粒体の溜まる部分が開口容器に限らず、例えば、わずかな角度で、すり鉢状に傾斜した床面であっても、その中央に、アスピレーターによって粒体を吸い上げる吸引ダクトを置くことで粒体を吸い上げることが出来るので、大きなサンドブラストルームであったとしても粒体を自動で回収搬送することが出来る利点がある。さらに、サンドブラストの砥粒に限らず粉体や粒体であれば、さまざまな分野への流用が可能となる利点もある。

高圧循環気流によりアスピレーター内で発生する負圧によって、送り側の開口容器内に溜まった粉体や粒体を吸い上げ、サイクロン分離器まで搬送し、循環気流と粉体や粒体を分離して受け側の開口容器内に落下させて搬送する。

図１は、本考案装置の斜視実施例図であり、図２は、本考案装置の側面実施例図であり、サイクロン分離器内部の部分破断により、サイクロン分離器内部での粉体や粒体と循環空気の流れを示した図である。図３は、アスピレーターの断面図で、アスピンーター内の空気と粉体や粒体の動きを示した図である。図４は循環空気浄化器の斜視図である。

図１．図２に示す粉体や粒体が溜まった送り側開口容器８に吸引ダクト７を挿入し、吸引ダクト７上部のアスピレーター６内を流れる高圧循環気流によって発生する負圧により、吸引ダクト７から粉体や粒体を吸い上げ、高圧循環気流に乗せてサイクロン分離器１まで搬送し、サイクロン分離器１内で気流と粉体や粒体は分離され、粉体や粒体は、サイクロン分離器１下部に設けた整流チャンバー３によってサイクロン分離器１内で与えられた回転する慣性を弱められ、サイクロン分離器１下に置かれた受け側開口容器９内に落下する。一方、循環空気は、サイクロン分離器１上部に設けた循環空気浄化器２で塵を取り除いて濾過され、気流循環ダクト４内を高圧ブロアー５からアスピレーター６に向かって循環することで、送り側の開口容器８から受け側開口容器９へ粉体やの粒体の自動搬送を実現する。

図３に示す矢印は、アスピレーター６内の高圧循環気流の流れを示したものであるが、アスピレーター中央で狭まった通路を気流が通過する時、気流速度が高まり、再び、通路が広がると、負圧が生じて、吸引ダクトから粒体を吸い上げて気流循環ダクト内に放出する様子を示したものである。

図４の斜視図は、サイクロン分離器１上部に設けた循環空気浄化器２の構造を示したものである。替えフィルター１０が汚れて交換時期がきたら、開閉蓋１１を開いて古い替えフィルター１０を取り出し、新しい替えフィルター１０に交換する。

産業状の利用可能性

この本考案装置によって、人手に頼らず、送り側開口容器から受け側開口容器に粒体を自動搬送することが可能になり、作業効率が増して大いに役立つ。又、サンドブラストの砥粒に限らず、粉体や粒体のものであれば、例えば、成形品樹脂原料の材料投入口への搬送等では、材料袋を開いてセットするだけで、人手による運搬・投入が不要になり、離れた所から材料供給口への直接供給が可能になり、また、畜舎における粒状飼料の給餌、飼料や肥料の製造工場内の袋詰めなど、大掛かりなコンベヤ設備やホッパー設備などが不要になる等々。さまざまな分野への応用が可能なので、多業種においての自動化や経費節減等で大いに役立つ。

本考案装置の斜視実施例図である。本考案装置の側面実施例図である。アスピレーターの断面図である。循環空気浄化器の斜視図である。

符号の説明

１サイクロン分離器
２循環空気浄化器
３整流チャンバー
４気流循環ダクト
５高圧ブロアー
６アスピレーター
７吸引ダクト
８送り側開口容器
９受け側開口容器
１０替えフィルター
１１開閉蓋

Claims

高圧ブロアーによって高圧循環気流を発生させて、高圧気流が流れる気流循環ダクトの経路内に、負圧により粉体や粒体を吸い上げるアスピレーターと、循環空気を浄化する循環空気浄化器及び粉体や粒体の慣性を弱める整流チャンバーを備えて粉体や粒体と気流とを分離するサイクロン分離器を設置し、高圧気流を循環させることで開口容器から開口容器への粉体や粒体の自動搬送を実現する高圧ブロアー、アスピレーター、循環空気浄化器及び整流チャンバー付きサイクロン分離器の組合せから成る粉体及び粒体搬送装置。