JP3107367U - 液体ろ過装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ろ過紙を用いる液体ろ過装置では、金網容器の内側に袋状にしたろ過紙をセットし、その中にろ過すべき液体を入れてろ過していた。しかし、金網の網目は、細い金属線を交互に上にしたり下にしたりしながら編んで形成されているので、種々の形の凹凸部分が存在し、ろ過紙には強い力が加わる部分が出て来て、穴が開いてしまい易かった。
【解決手段】 容器3内のろ過すべき液体2を、ポンプ8を含む流量制御部6により吸い出し、ろ過タンク10に供給してろ過する。ろ過された液体は、パイプ25より取り出される。ろ過タンク10で鍔部20に吊り下げられている内カゴ21は、表面が滑らかな金属またはプラスチックで作られており、その側壁には多数の細孔が開けられている。その内側にろ過紙22がセットされ、必要に応じて助剤23が用いられる。ろ過すべき液体が入れられると、ろ過紙22は表面が滑らかな内カゴ21の内壁にペタッと張り付けられる形となるので、部分的に強い力が加えられることがなく、破れることはない。
【選択図】 図1

Description

本考案は、ろ過紙により固形不純物を除去する液体ろ過装置に関するものである。
液体に混ざった固形不純物を除去することは、いろいろな分野において広く行われていることである。例えば、調理でフライを作る場合に使用する油は、フライを揚げていると次第に固形不純物が混ざってしまう。それを除去しないでフライを揚げていると、フライの揚がり具合が悪くなるので、随時、固形不純物を除去することが行われている。
除去するための1つの原理は、除去しようとする固形不純物のサイズより小さい目の網を用いて、こし取ることである。例えば、液体を金網や網かごを通すことにより除去される。
しかし、金網や網かごの目のサイズは、小さく作るといっても限度があり、あまり小さく作ることは出来ない。そこで、その限度以下の小さな固形不純物をも除去したいという場合は、ろ過紙が用いられる。
図8は、従来の液体ろ過装置を示す図である。図8において、29は液体ろ過装置、30は液体、31は容器、32はパイプ、33はバルブ、34は金網、35は容器、36は金網容器、37はろ過紙、38はパイプ、39はバルブ、40は容器である。
最初の容器31は、その中に入れた液体30を所定の用途に供するための容器である。例えば、液体30はフライを揚げる油であり、容器31はフライヤーである。容器31の下部には液体排出用のパイプ32,バルブ33が設けられている。
金網34は、大きなサイズの固形不純物(例、天かす)を、ざっと除去するためのものである。
中央の容器35の中には、先ず金網容器36がセットされ、その内側に袋状にしたろ過紙37が広げられている。なお、この場合の金網容器36は、袋状にしたろ過紙37を支持すると共に、ろ過された液体を通過させるために使用されているのであり、その金網の目(例、3mm角程度の目)により固形不純物をこしとってやろうということで、用いられているわけではない。ろ過すべき液体は、ろ過紙37の上から入れられる。容器35の下部にも、液体排出用のパイプ38,バルブ39が設けられている。
最後の容器40は、ろ過された液体30を収容する容器である。
ろ過は、次のようにして行われる。
(1)バルブ33の付いたパイプ32の出口の下に、金網34を置き、その下にろ過紙37等を内部にセットした容器35を置き、バルブ33を開く。液体30は、パイプ32を通って容器35に入れられる。
(2)液体30は、ろ過紙37によりろ過される。固形不純物は袋状のろ過紙37内に残り、ろ過された液体は金網容器36の目を通ってその外に出る。
(3)容器40をバルブ39の付いたパイプ38の出口の下に置き、バルブ39を開く。すると、容器35の金網容器36の外に出ていた液体30が、容器40に入れられる。
(4)容器40に出て来た液体30は、固形不純物がろ過紙37で除去され、容器31での使用に耐えられる液体となっている。そこで、矢印41のように、容器31に入れて再び使用に供する。
前記した従来の液体ろ過装置には、ろ過紙が直ぐに駄目になってしまうという問題点があった。即ち、金網容器36の内側に袋状にしたろ過紙37をセットし、その中にろ過すべき液体を入れると、液体の圧力でろ過紙37は金網に押し付けられる。しかし金網の網目は、周知のように細い金属線を交互に上にしたり下にしたりしながら編んで形成されているから、種々の形の凹凸部分が存在する。その凹凸部分により、ろ過紙への力のかかり方が不均衡となり、大して使わないうちにろ過紙に穴が開いてしまうのが実情であった。従って、ろ過紙の消耗が激しかった。また、穴が開いてしまうと、ろ過が正常に行われなかったことになるから、結局、ろ過をやり直さなければならなかった。従来は、このような事態に立ち至ることがしばしばあった。
本考案は、以上のような問題点を解決することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本考案では、ろ過すべき液体をろ過タンクに供給して液体をろ過する液体ろ過装置において、該ろ過タンクが、上部壁面にはろ過すべき液体を導入する流入口を有し、下部にはろ過した液体を排出するパイプが接続され、内壁には鍔部が設けられたタンク下部と、該タンク下部に対し止め具により着脱自在に合体されるタンク上部とで構成され、該タンク下部の中に、次のものが収容される構造とした。
(1)壁面に多数の孔が開けられた滑らかな表面の円筒側壁部と、該円筒側壁部の上端に設けられ、前記鍔部に係止するための水平な縁部と、中央に抜穴が開けられた底部とから成り、前記タンク下部内に収容される内カゴ。
(2)中央に孔が開けられた平板状の内カゴぶた本体と、該中央孔と内部が通ずるよう下方に植立された誘導管部と、該内カゴぶた本体の上面に設けられた取手とから成る内カゴぶた。
(3)螺旋流下ガイド部が施された引上棒本体と、その下部に取り付けられ前記抜穴を塞ぐ弁体と、該弁体の下方に延設され、前記抜穴に遊挿されて外に出た部分にナットが嵌められるねじ部とから成り、該ナットとの締着を緩めて上下方向に揺することが出来るようにした引上棒。
このような構成の液体ろ過装置では、長方形のろ過紙を円筒状に丸めて前記内カゴの内壁に接するようセットし、タンク内に導入したろ過すべき液体を前記中央孔より入れれば、内カゴの側壁の孔よりろ過された液体が出てくる。
前記した内カゴの底部については、周縁は水平な底部肩として円筒側壁部の内壁に固着され、中央部分は凹ませて湾曲底部とされ、その中央に抜穴が開けられた構造としてもよい。
なお、引上棒は必須のものではなく省略することが出来る。引上棒を省略した場合には、それに伴い内カゴの底部の抜穴や内カゴぶたの誘導管部も省略することが出来る。また、タンク上部内には、必要に応じて吸臭材を装着することも出来る。
本考案の液体ろ過装置によれば、ろ過紙は、多くの細孔(約2mmφ位)が開けられた表面滑らかな部材(金属またはプラスチック)で形成した内カゴにセットされるので、ろ過紙は滑らかな表面にペタッと張り付けられる形となる。そのため、部分的に強い力が加わることもなくなり、ろ過紙に穴が開いてしまうというようなことがなくなる。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本考案にかかわる液体ろ過装置を示す図である。図1において、1は液体ろ過装置、2は液体、3は容器、4はフィルター、5はパイプ、5Aは流入口、6は流量制御部、6−1,6−2は流路、7はバルブ、8はポンプ、9はモーター、9−1は電源端子、10はろ過タンク、11はタンク上部、12は吊下支持棒、13は支持板、14は吸臭材、15は蝶ねじ、16は止め具、17はタンク下部、18は引上棒、19は内カゴぶた、20は鍔部、21は内カゴ、22はろ過紙、23は助剤、24はナット、25はパイプ、26はバルブ、183は弁体、194は誘導管部である。
容器3内の液体2は、ろ過すべき液体、即ち固形不純物が混ざっている液体である。この液体2は、容器3→流量制御部6→ろ過タンク10の経路を経てろ過される。パイプ5にはろ過前の液体が流れており、パイプ25にはろ過後の液体が流れている。以下順を追って詳細に説明する。
容器3の液体2を取り出すパイプ5の入口には、フィルター4が取り付けられている。フィルター4は、粗大な固形不純物がパイプ5内に入り込まないようにするためのものである。容器3に残される粗大な固形不純物は、金網等ですくい取るなどして、容易に除去することが出来る。この液体ろ過装置では、フィルター4を通過してしまうような、細かな固形不純物をろ過する。
流量制御部6は、容器3から取り出す液体2の流量を制御する部分である。図示した例では、開度が制御できるバルブ7が設置された流路5−1と、ポンプ8が設置された流路5−2とを並列接続して構成されている。ポンプ8は、モーター9によって駆動され、モーター9への電源は電源端子9−1から供給される。
容器3内の液体2は、ポンプ8の吸引力により吸い出されるが、その流量はバルブ7の開度を制御することにより制御される(開度を小にすると全体の流量は多くなり、開度を大にすると全体の流量は少なくなる。)。
ろ過タンク10は、大きく分けてタンク上部11とタンク下部17とから構成され、両者は止め具16で着脱自在に合体され、内部は密閉される。ろ過タンク10の内部の手入れをする場合(例、吸臭材14の交換,ろ過紙22の交換)、タンク上部11は取り外される。
タンク上部11の中には、臭いを取るための構造が施されている。タンク上部11の内部天井には吊下支持棒12が取り付けられ、その下端には先ず支持板13が挿通され、その下から蝶ねじ15がねじ込まれる。蝶ねじ15は、支持板13が落下しないようにする。支持板13は、その上に吸臭材14(例、竹炭,活性炭等)を載せて支持するためのものである。
図7は、本考案で使用する支持板13の1例を示す図であり、131は支持板本体、132は孔、133は支持棒挿通穴である。支持棒挿通穴133は、先に述べた吊下支持棒12を挿通するための穴である。孔132は、ろ過すべき液体2を通流させるための細孔であり、支持板本体131に数多く設けられる。図1で矢印で示すように、ろ過すべき液体は、支持板13の下方からこの孔132を通って上部へ入り、吸臭材14に接触して臭いを除去され、再び孔132を通って下方に出て来る。
タンク下部17の中には、固形不純物をろ過するための構造が施されている。まず概要を説明しておく。図1に示す流入口5Aより下の位置の内壁に、鍔部20が設けられ、その鍔部20に内カゴ21が係止される。内カゴ21には、内カゴぶた19が被せられる。内カゴぶた19の中央には、誘導管部194が設けられており、この中に引上棒18が挿入され、その先端が内カゴ21の底部にねじ止めされる。
ろ過を実行するときには、タンク上部11を外し、内カゴぶた19を取り、ろ過紙22を内カゴ21の内壁に接するようセットする。そして、内カゴ21の底部に、適宜の量の助剤23(例、セルロース製,珪藻土製等の)を入れ、内カゴぶた19やタンク上部11を元に戻す。
図2は、本考案で使用する内カゴ21を示す図であり、図2(1)は斜視図、図2(2)は断面図である。図2において、210は縁部、211は円筒側壁部、212は孔、213は湾曲底部、214は抜穴、215は底部肩である。
内カゴ21は、円筒側壁部211および湾曲底部213を有し、側壁の上端には水平方向に縁部210が延設される。この縁部210は、図1の鍔部20に係止するのに利用される。湾曲底部213の中央には抜穴214が開けられており、湾曲底部213の周縁付近は、水平とされて底部肩215を形成する。抜穴214は、内カゴ21の内部に溜まったゴミを抜くための穴であり、図1の引上棒18の下端が遊挿される。底部肩215には、図1のろ過紙22が立てられる。
円筒側壁部211の側壁の内、底部肩215の位置より上方の部分には、孔212が多数開けられる。この孔は、ろ過紙22を通過した液体を、内カゴ21の外側に出すための孔である(約2mmφ位)。
内カゴ21は金属またはプラスチックにより作られるが、この孔212は、金属の場合にはパンチングにより開けられ、プラスチックの場合には予めの成形により開けられる。
図3は、本考案で使用するろ過紙22を示す図である。図3(1)は使用前の状態を示し、図3(2)は使用時の状態を示している。本考案では、単純形状である長方形のろ過紙22を使用することが出来る。長方形の縦の長さを、内カゴ21の底部肩215から上端までの長さにする。そのようなろ過紙22を、図3(2)のように円筒状に丸め、内カゴ21の底部肩215の上に立てる。中にろ過すべき液体が入れられると、ろ過紙22は液体に押されて外方に広がり、内カゴ21の滑らかな表面の内壁にピタッと接することになる。
図4は、本考案で使用する引上棒18を示す図である。図4において、181は引上棒本体、182は螺旋流下ガイド部、183は弁体、184はねじ部である。引上棒18は、引上棒本体181と弁体183とねじ部184とで構成される。弁体183は引上棒本体181の下部に設けられ、ねじ部184は弁体183の下方に設けられる。引上棒本体181には、螺旋流下ガイド部182が施される。
図4(1)は引上棒本体181を丸い棒で形成した例を示し、図4(2)は細長い平板で形成した例を示している。
まず,図4(1)の例を説明する。この例では、丸い棒で出来ている引上棒本体181の周面に、螺旋状の溝を設け、これを螺旋流下ガイド部182としている。図1に示すように、引上棒18は誘導管部194の中に挿入されているが、誘導管部194の上から液体が入れられると、引上棒18の周辺で流下する液体は、その流れがこの螺旋流下ガイド部182にガイドされ、螺旋状に回りながら流下することになる。
弁体183は、内カゴ21の抜穴214を塞ぐための弁体である。ねじ部184は、抜穴214に遊挿され、その外側に出た部分に図1のナット24が嵌められる。ナット24を締めることにより、弁体183が抜穴214をしっかりと塞ぐ。
次に図4(2)の例を説明する。この例は、細長い平板を捻じることにより、螺旋流下ガイド部182を形成するようにしたものである。これは、図4(1)のものより安いコストで製作することが出来る。他の部分は図4(1)の例と同様である。
図5は、本考案で使用する内カゴぶた19を示す図であり、図5(1)は斜視図,図5(2)は断面図である。図5において、191は内カゴぶた本体、192は中央孔、193は取手、194は誘導管部である。内カゴぶた本体191は、中央に中央孔192が開けられた円板上のものであり、その中央部より下方には誘導管部194が植立され、上方には取手193が植立されている。なお、取手193の形状は縁部を有する円筒状のものとして描かれているが、この形状に限定されるわけではない。ふたを持ち上げる取手の機能を果たしさえすれば、他の形状でもよい。
この内カゴぶた19は、図1に示すように、内カゴ21の上に被せられ、中央孔192には引上棒18が挿入される。引上棒18の下端は先に説明したように、内カゴ21の底部の抜穴214より外に出され、ナット24により湾曲底部213に取り付けられる。そうすると、誘導管部194の内壁と引上棒18との間に隙間が出来るが、そこにろ過すべき液体が入れられる。
図6は、引上棒18の作用を説明する図である。引上棒18には主として2つの作用がある。
第1の作用は、液体を螺旋状に流下させるという作用である。螺旋状に流下させることにより、流れが整えられ速やかに流すことが出来ると共に、湾曲底部213の底に溜まり勝ちな助剤23を、周辺に均等に拡散させることが出来る。均等に拡散すると、円筒にされたろ過紙22の内壁に均等に付着してくれて、ろ過に好都合である。
第2の作用は、内カゴ21の湾曲底部213に溜まったゴミを除去するという作用である。この作用を、図6により説明する。
図6(1)はゴミを除去する前の状態を示し、図6(2)はゴミを除去している状態を示している。符号は図1〜図5のものに対応している。
図6(1)では、ろ過すべき液体の新たな流入は停止され、ろ過が一段落している。タンク下部17に残っているろ過後の液体も、やがて徐々にパイプ25を通って排出される。このような場合には、ろ過紙22に付着しなかった助剤23とか、ろ過によって内部に残留している固形不純物とかが、湾曲底部213にゴミとなって溜まる。
そこで、引上棒18の上端を持ってナット24が緩む方向に捻じると、ナット24による締め付け力がなくなり、弁体183が抜穴214から離れ、抜穴214が通ずる。更に緩む方向に捻じり続けると、図6(2)に示すように、ナット24の位置は弁体183からより一層離れた位置となり、引上棒18を上下に揺することが出来るようになる。上下に揺すってやると、溜まっていたゴミは抜穴214から外へ液体と共に出て行く。
以上のような各部によって、本考案の液体ろ過装置は構成される。ろ過作業の手順をまとめて説明すると、次の通りである(図1等参照)。
(1)タンク上部11に関する準備…タンク上部11を外し、吸臭材14を装着する。
(2)タンク下部17に関する準備…内カゴぶた19を外し、ろ過紙22を図3(2)の如く丸め、内カゴ21の内部にセットする。必要に応じて、助剤23を内カゴ21内に入れる(助剤23を使用すると、1ミクロン程度以上の固形不純物を除去することが出来、「精密ろ過」と言われるろ過を実現することが出来る。助剤を使用しなければ、ろ過紙22の目の大きさ(7ミクロン程度)以上の固形不純物を除去することが出来る。)。最後に内カゴぶた19をセットする。
(3)ろ過タンク10に関する準備…タンク下部17の上にタンク上部11を重ね、止め具16により止めて合体する。
(4)ろ過すべき液体2の吸い出し…モーター9により流量制御部6のポンプ8を駆動し、容器3の液体2を吸い出し、ろ過タンク10へ供給する。
(5)ろ過タンク10内での液体2の流れ…流入口5Aから流入した液体2は、ろ過タンク10内に充満する。液体2は、吸臭材14と接触して脱臭されると共に、内カゴぶた19の中央孔より引上棒18の螺旋流下ガイド部182にガイドされ螺旋状に流下する。内カゴ21の湾曲底部213に入れてあった助剤23は、螺旋状に巻き上げられて均一に拡散され、ろ過紙22の内面に付着する。
(6)ろ過作用…液体2は助剤23とろ過紙22とによりろ過される。ろ過された液体2は、内カゴ21に開けられた孔212を通って外へ出る。外へ出た液体2は、パイプ25を通って容器3へ連続的に戻すことにより連続的に再利用することも出来るし、パイプ25に取付けたバルブ26を開いて、図示しない容器に保存しておくことも出来る。
(7)ろ過後のゴミ処理…引上棒18の上端を捻じってナット24をゆるめ、弁体183とナット24との間隔が開いたところで、引上棒18を上下方向に揺する。湾曲底部213に溜まっていたゴミは、抜穴214を通って外部へ排出される。
ところで、前記のように内カゴ21の内側にセットしたろ過紙22は、相当回数使用しても破れてしまうことはない。図8で説明した従来の液体ろ過装置のろ過紙37は、直ぐに破れてしまうが、それと比べると格段の差がある。
これは、ろ過紙22を接触させ、ろ過した液体を通過させる構造部として、滑らかな面に多数の細孔を開けた構造の内カゴ21を用いるようにしたためである。即ち、ろ過紙22は、滑らかな面に密着させられるので、液体による押圧力を受けても部分的に力が強くかかったり弱くかかったりすることがない。そのため、破れることが殆どない。従って、ろ過をやり直さなければならない事態に立ち至ることもない。
なお、次の構成部分は、必要に応じて省略することが出来る。
(1)吸臭材14…ろ過すべき液体2の臭いが、それほど悪いものではなく、脱臭する必要はないという場合は、省略することが出来る。
(2)引上棒18…助剤23を併用すると、その残留物がゴミの主要部分を占めるので、それを除去するため引上棒18は必要である。しかし、助剤23を併用しなかったり、それほどゴミが溜まらない種類の液体であったりする場合には、引上棒18を省略することが出来る。
(3)誘導管部194…これは引上棒18の螺旋流下ガイド部182と相俟って、螺旋流を生ぜしめるためのものであるから、引上棒18を省略する場合には、これも省略することが出来る。
(4)抜穴214…これは引上棒18を上下に揺すってゴミを排出するためのものであるから、引上棒18を省略する場合には、これも省略することが出来る。
(5)湾曲底部213…湾曲にしている理由は、螺旋流下した液体が助剤23を巻き上げて拡散する場合に、均一に拡散し易くするためや、ゴミが底部中央の抜穴214近くに集まり易くするためのものである。従って、引上棒18を省略する場合には、わざわざ湾曲にする必要はなく、平らな底部とすることが出来る。
本考案にかかわる液体ろ過装置を示す図 本考案で使用する内カゴを示す図 本考案で使用するろ過紙を示す図 本考案で使用する引上棒を示す図 本考案で使用する内カゴぶたを示す図 引上棒の作用を説明する図 本考案で使用する支持板を示す図 従来の液体ろ過装置を示す図
符号の説明
1…液体ろ過装置、2…液体、3…容器、4…フィルター、5…パイプ、5A…流入口、6…流量制御部、6−1,6−2…流路、7…バルブ、8…ポンプ、9…モーター、9−1…電源端子、10…ろ過タンク、11…タンク上部、12…吊下支持棒、13…支持板、14…吸臭材、15…蝶ねじ、16…止め具、17…タンク下部、18…引上棒、19…内カゴぶた、20…鍔部、21…内カゴ、22…ろ過紙、23…助剤、24…ナット、25…パイプ、26…バルブ、29…液体ろ過装置、30…液体、31…容器、32…パイプ、33…バルブ、34…金網、35…容器、36…金網容器、37…ろ過紙、38…パイプ、39…バルブ、40…容器、131…支持板本体、132…孔、133…支持棒挿通穴、181…引上棒本体、182…螺旋溝、183…弁体、184…ねじ部、191…内カゴぶた本体、192…中央孔、193…取手、194…誘導管部、210…縁部、211…円筒側壁部、212…孔、213…湾曲底部、214…抜穴、215…底部肩

Claims (5)

  1. ろ過すべき液体をろ過タンクに供給して液体をろ過する液体ろ過装置において、
    該ろ過タンクが、
    壁面上部にはろ過すべき液体を導入する流入口を有し、下部にはろ過した液体を排出するパイプが接続され、内壁には鍔部が設けられたタンク下部と、
    該タンク下部に対し止め具により着脱自在に合体されるタンク上部と、
    壁面に多数の孔が開けられた滑らかな表面の円筒側壁部と、該円筒側壁部の上端に設けられ、前記鍔部に係止するための水平な縁部と、中央に抜穴が開けられた底部とから成り、前記タンク下部内に収容される内カゴと、
    中央に中央孔が開けられた平板状の内カゴぶた本体と、該中央孔と内部が通ずるよう下方に植立された誘導管部と、該内カゴぶた本体の上面に設けられた取手とから成る内カゴぶたと、
    螺旋流下ガイド部が施された引上棒本体と、その下部に取り付けられ前記抜穴を塞ぐ弁体と、該弁体の下方に延設され、前記抜穴に遊挿されて外に出た部分にナットが嵌められるねじ部とから成り、ナットとの締着を緩めて上下方向に揺することが出来るようにした引上棒と
    を具えた構造とされ、
    長方形のろ過紙を円筒状に丸めて前記内カゴの内壁に接するようセットし、タンク内に導入したろ過すべき液体を前記中央孔より入れ、内カゴの側壁の孔よりろ過された液体が出てくるようにしたことを特徴とする液体ろ過装置。
  2. 内カゴの底部を、周縁は水平な底部肩として円筒側壁部の内壁に固着し、中央部分は凹ませて湾曲底部とし、その中央に抜穴を開けた構造とした
    ことを特徴とする請求項1記載の液体ろ過装置。
  3. ろ過すべき液体をろ過タンクに供給して液体をろ過する液体ろ過装置において、
    該ろ過タンクが、
    壁面上部にはろ過すべき液体を導入する流入口を有し、下部にはろ過した液体を排出するパイプが接続され、内壁には鍔部が設けられたタンク下部と、
    該タンク下部に対し止め具により着脱自在に合体されるタンク上部と、
    壁面に多数の孔が開けられた滑らかな表面の円筒側壁部と、該円筒側壁部の上端に設けられ、前記鍔部に係止するための水平な縁部と、底部とから成り、前記タンク下部内に収容される内カゴと、
    中央に中央孔が開けられた平板状の内カゴぶた本体と、該中央孔と内部が通ずるよう下方に植立された誘導管部と、該内カゴぶた本体の上面に設けられた取手とから成る内カゴぶたと
    を具えた構造とされ、
    長方形のろ過紙を円筒状に丸めて前記内カゴの内壁に接するようセットし、タンク内に導入したろ過すべき液体を前記中央孔より入れ、内カゴの側壁の孔よりろ過された液体が出てくるようにしたことを特徴とする液体ろ過装置。
  4. ろ過すべき液体をろ過タンクに供給して液体をろ過する液体ろ過装置において、
    該ろ過タンクが、
    壁面上部にはろ過すべき液体を導入する流入口を有し、下部にはろ過した液体を排出するパイプが接続され、内壁には鍔部が設けられたタンク下部と、
    該タンク下部に対し止め具により着脱自在に合体されるタンク上部と、
    壁面に多数の孔が開けられた滑らかな表面の円筒側壁部と、該円筒側壁部の上端に設けられ、前記鍔部に係止するための水平な縁部と、底部とから成り、前記タンク下部内に収容される内カゴと、
    中央に中央孔が開けられた平板状の内カゴぶた本体と、該内カゴぶた本体の上面に設けられた取手とから成る内カゴぶたと
    を具えた構造とされ、
    長方形のろ過紙を円筒状に丸めて前記内カゴの内壁に接するようセットし、タンク内に導入したろ過すべき液体を前記中央孔より入れ、内カゴの側壁の孔よりろ過された液体が出てくるようにしたことを特徴とする液体ろ過装置。
  5. タンク上部内に吸臭材を装着したことを特徴とする請求項1,2,3または4記載の液体ろ過装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011025214A (ja) * 2009-07-27 2011-02-10 Ishiyama Akihisa 天ぷら油2重濾過器

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