JP3106718B2 - スピーカ駆動装置 - Google Patents

スピーカ駆動装置

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JP3106718B2 JP23556992A JP23556992A JP3106718B2 JP 3106718 B2 JP3106718 B2 JP 3106718B2 JP 23556992 A JP23556992 A JP 23556992A JP 23556992 A JP23556992 A JP 23556992A JP 3106718 B2 JP3106718 B2 JP 3106718B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スピーカ装置を駆動す
るスピーカ駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタルソースやAVソースの
普及に伴いスピーカ装置の広帯域化(特に低域方向の周
波数帯域の拡大)が要求されている。同時に、AV機器
の普及に伴い多チャンネル化が進み、スピーカ装置の小
型化も要求されている。
【0003】従って、同一のスピーカ装置からより広帯
域な再生音を得るために、スピーカ装置を駆動するパワ
ーアンプに各種の信号処理回路を付加したスピーカ駆動
装置が開発されている。
【0004】ところで、一般的に密閉型のスピーカ装置
はスピーカキャビネットの最低共振周波数を境に低域の
音圧が低下する。更に、キャビネットを小型化するとこ
の最低共振周波数は高くなる。また、バスレフ型スピー
カ装置は、ヘルムホルツの共鳴器の原理を用いてキャビ
ネット内の空気の振動を駆動源としポートを共振させ、
ポートから放射される音圧を利用することで、同一容積
の密閉型スピーカ装置と比較して低域再生限界の拡大を
図ることができる。しかし、キャビネットの容積やスピ
ーカユニットの特性によりポートから放射される音圧の
大きさが決定されるため、ポートの共振周波数を低く設
定しても低域の再生帯域の拡大には限界がある。
【0005】そこで、従来より雑誌「JASジャーナ
ル」(日本オーディオ協会発行)19990年9月号pp.14〜p
p.20及び1991年3月号pp.25〜pp.33に記載されているよ
うなMFB(Motional Feed Back)方式を用いたスピー
カ駆動装置があった。
【0006】以下に、従来のMFB方式を用いたスピー
カ駆動装置について説明する。図6は従来のMFB方式
を用いたスピーカ駆動装置を示すものである。61はス
ピーカを駆動する増幅器、62はスピーカ、63はスピ
ーカ62の振動状態を検出する検出器、64は検出器6
3の出力を基にスピーカ62の振動板の振動加速度、速
度及び振幅に比例した信号を生成する特性補正回路、6
5は入力信号、66は入力信号65の周波数特性を操作
するイコライザ、67はイコライザ66の出力と特性補
正回路64の出力との差を算出する引き算器であり、増
幅器61は引き算器67の出力を入力とする。
【0007】検出器63としては、スピーカ62の振動
状態を機械的に、音響的に、光学的に或いは電気的に検
出する手法が知られている。図7は検出器に電気的な手
法を用いた場合のブリッジ方式である。他に電流検出方
式も考えられるが、これに関しては後述する実施例で説
明する。図7において、71はスピーカ61のボイスコ
イルの電気インピーダンス(Rv+sLv)、72はボイ
スコイルに発生する逆起電力、73,74,75及び7
6はブリッジ回路を構成する抵抗器R1,R2,Rf及び
コンデンサC2、77は抵抗器74と抵抗器75のそれ
ぞれに発生する電圧間の差を算出する引き算器である。
但し、Blはスピーカの力係数、vcはボイスコイルの
振動速度である。
【0008】ブリッジ方式の検出器の動作を説明する。
fの両端に発生する電圧Efは、増幅器1による駆動電
流と逆起電力(−Bl・vc)による電流との合成電流で
ある。また、R1,R2,C2は逆起電力が発生しない時
のRfに発生する電圧E2をR2の両端に発生するように
定数が設定されておりその条件は(数1)、(数2)と
なる。
【0009】
【数1】
【0010】
【数2】
【0011】従って、E2とEfの差を引き算器77で算
出することで差電圧E0は(数3)となり、ボイスコイ
ルの振動速度vcに比例した電圧が得られる。
【0012】
【数3】
【0013】次に、特性補正回路64は(数4)に示す
伝達関数β(s)を持ち、検出器63から出力される速
度信号からスピーカ62の特性を補正するために加速度
信号、速度信号及び振幅信号に比例した電圧を出力す
る。ただし、βaは加速度係数、βvは速度係数、βx
振幅係数、s=jωである。
【0014】
【数4】
【0015】入力信号65はイコライザ66により周波
数補償(低域ブースト)が行われる。そして、引き算器
67は特性補正回路64から出力される信号との差を算
出して、増幅器61に入力する。ところでイコライザ6
6が必要な理由は、本従来例のスピーカ駆動装置は、負
帰還動作のため帰還を行った帯域(特性改善を行う低
域)では、帰還を行わなかった帯域(中高域)と比較し
て、帰還した分だけ音圧が低下する。そのため、イコラ
イザで低域ブーストを行い中高域と同等の音圧が得られ
るように補償している。
【0016】更に、電流検出方式を用いたこのMFB方
式として雑誌「無線と実験」(誠文堂新光社発行)1989
年4月号pp.80〜pp.86に記載されているようなヤマハ
(株)のアクティブサーボを用いたスピーカ駆動装置があ
った。
【0017】以下に、従来のアクティブサーボを用いた
スピーカ駆動装置について説明する。
【0018】図8は、従来のアクティブサーボを用いた
スピーカ駆動装置を示すものである。図8において、8
1はスピーカ(入力端子からみたインピーダンスをRS
とする。)、82はスピーカ81を定電圧駆動する増幅
器(増幅率はA)、83は抵抗器(R0)、84は抵抗器
(RF)、85はスピーカ81に流れる電流を検出する
検出抵抗(純抵抗r)、86は検出抵抗85の両端に発
生する電圧を増幅する増幅器(増幅率はβ)、87は抵
抗器(R1)、88は抵抗器(R2)、89はスピーカ駆
動装置に入力される入力信号の周波数特性を変化させる
イコライザ(EQ)、810は抵抗器(R0)である。
【0019】次に、本従来例の動作を説明する。増幅器
82(増幅率Aは抵抗器83及び84の比で決まる。)
でスピーカ81を定電圧駆動すると、電流I(S)がスピ
ーカ81に流れる。検出抵抗85は、スピーカ81に流
れる電流I(S)を検出するため、スピーカ81に直列に
接続されている。従って、増幅器82の出力電圧をEO
とし、r<<R2とすれば、
【0020】
【数5】
【0021】が成立する。従って、スピーカ81に流れ
る電流I(S)は検出抵抗85の両端に発生する電圧をEr
とすれば、
【0022】
【数6】
【0023】として求められる。この検出した電圧Er
は増幅器86(増幅率βは抵抗器87及び88の比で決
まる。)により増幅される。ここで、検出抵抗85は純
抵抗であるため、電圧Erの波形はスピーカ電流I(S)の
波形と相似である。また、イコライザ89は後述する理
由によりスピーカ駆動装置に入力される入力信号の周波
数特性を変化させる。イコライザ89の出力信号Ein
増幅器86の出力との和を増幅器82と抵抗器83及び
810で求め、この和を増幅(増幅率はA)している。
ここで、増幅器86の出力電圧をEF、スピーカ81の
両端にかかる電圧をESとすれば(数7)〜(数12)
が成立する。
【0024】
【数7】
【0025】
【数8】
【0026】
【数9】
【0027】
【数10】
【0028】
【数11】
【0029】
【数12】
【0030】従って、(数5)〜(数12)より
【0031】
【数13】
【0032】となる。以上より、このスピーカ駆動装置
の出力インピーダンスROは、Ein=0として、
【0033】
【数14】
【0034】となり、A・β>0とすれば開放安定型負
性インピーダンスとなる。また、A・β>1で、A及び
β共に平坦な周波数特性を持てば負性抵抗となり、Aま
たはβに周波数特性を持たせれば出力インピーダンスに
周波数特性をもたせることができる。
【0035】本従来例では、スピーカ81はヘルムホル
ツ共鳴器ポートを持つバスレフ型のスピーカ装置であ
る。今、ポートの共振周波数をfpとすれば、ポートか
らの音圧は、fpを中心とした−6dB/octの単峰
特性となり、スピーカユニットとポートからの音圧の位
相は同相であるため、スピーカユニットの音圧特性が−
6dB/octである帯域では、スピーカユニットとポ
ートの音圧が合成されフラットとなるが、それ以外の帯
域では、合成された音圧はフラットでない。そのためイ
コライザ89を用い、入力信号の周波数特性を補正する
ことで全体域でフラットな音圧特性が得られるようにし
ている。従って、上記の方法によりスピーカユニットの
ボイスコイルのインピーダンスをスピーカ駆動装置の負
性インピーダンスで打ち消し、低域でのスピーカの駆動
能力を高め低い共振周波数持つポートでも充分な音圧が
再生できるようにすることで、広帯域(特に低域方向)な
再生音を得ている。
【0036】即ち、検出抵抗でスピーカのボイスコイル
に流れる電流を検出する。検出した電流はボイスコイル
の振動速度に比例するため、検出抵抗の両端に発生した
電圧を増幅して入力に帰還するいわゆる速度帰還を行う
ことで、スピーカの帯域拡大を図っている。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、スピーカの振動板の振動の状態を検出する
のに増幅器とスピーカ間に抵抗器を直列に挿入する必要
がある。そのため抵抗器挿入による電力ロスが生じると
言う問題点と、電力ロスを少なくするには検出用抵抗器
の抵抗値を小さくする必要があり、抵抗値を小さくする
ことで検出電圧が小さくなり外部雑音等の影響が大きく
なり誤検出が生じると言う問題点と、イコライザで低域
を補償するため、中域と同等の音圧をスピーカから得る
には出力の大きい増幅器が必要であり、増幅器が大型化
すると言う問題点とを有していた。
【0038】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、増幅器に高効率に電力増幅ができるD級増幅器を用
いることで増幅器の小型化を可能とすることと、スピー
カユニットの振動の状態を検出する検出器にD級増幅器
内のパルス増幅器の出力に接続されるローパスフィルタ
のコイルを用いるため検出用抵抗器が不要となり検出抵
抗器による電力ロスをなくすことを可能とすることと、
また、検出器にパルス増幅器の出力に接続されるローパ
スフィルタのコイルに流れる電流を検出する検出コイル
用い、検出コイルの巻き数を増減することで検出レベル
を最適化でき、後段に接続される増幅器を省略すること
を可能とするスピーカ駆動装置を提供することを目的と
する。
【0039】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のスピーカ駆動装置は、アナログ信号を二値状
態変調信号に変換する二値状態変調手段と、二値状態変
調信号を電力増幅するパルス増幅手段と、パルス増幅手
段の出力を入力とし必要な周波数帯域のみを通過させる
第1のローパスフィルタと、第1のローパスフィルタの
コイルの両端間の信号を入力とし必要な周波数帯域のみ
を通過させる第2のローパスフィルタと、第2のローパ
スフィルタの出力を増幅する増幅手段と、第2のローパ
スフィルタの出力を積分増幅する第1の積分手段と、第
1の積分手段の出力を積分増幅する第2の積分手段と、
入力信号と増幅手段の出力と第1の積分手段の出力と第
2の積分器の出力とを加算する演算手段とを備え、演算
手段の出力を二値状態変調手段に入力する構成としたも
のである。
【0040】また、本発明のスピーカ駆動装置は、アナ
ログ信号を二値状態変調信号に変換する二値状態変調手
段と、二値状態変調信号を電力増幅するパルス増幅手段
と、パルス増幅手段の出力を入力とし必要な周波数帯域
のみを通過させる第1のローパスフィルタと、第1のロ
ーパスフィルタのコイルに流れる電流値を検出する電流
検出コイルと、電流検出コイルの出力を入力とし必要な
周波数帯域のみを通過させる第2のローパスフィルタ
と、第2のローパスフィルタの出力を積分増幅する第1
の積分手段と、第1の積分手段の出力を積分増幅する第
2の積分手段と、入力信号と第2のローパスフィルタの
出力と第1の積分手段の出力と第2の積分器の出力とを
加算する演算手段とを備え、演算手段の出力を二値状態
変調手段に入力する構成としたものである。
【0041】
【作用】本発明は上記した構成により、以下のような作
用をする。即ち、二値状態変調手段はアナログ信号を二
値状態変調信号に変換する。パルス増幅手段はこの二値
状態変調信号を電力増幅する。第1のローパスフィルタ
は、パルス増幅手段の出力を処理し、オーディオ帯域の
信号を通過させ、スピーカを駆動する。このとき第1の
ローパスフィルタを構成するコイルにはスピーカに流れ
た電流を含む電流が流れる。そして、第2のローパスフ
ィルタはこのコイルの両端に発生する電圧を入力とし、
オーディオ帯域の信号を通過させる。第2のローパスフ
ィルタの出力はスピーカユニットのボイスコイルの振動
加速度に比例している。増幅手段はこの加速度信号を増
幅する。第1の積分手段は、加速度信号を積分増幅し、
速度信号を生成する。更に第2の積分手段は速度信号を
積分増幅し振幅信号を生成する。そして、演算手段は、
入力信号、増幅手段、第1の積分手段及び第2の積分手
段の出力を加算し、二値状態変調手段に入力するように
している。
【0042】また、本発明は上記した構成により、以下
のような作用をする。即ち、二値状態変調手段はアナロ
グ信号を二値状態変調信号に変換する。パルス増幅手段
はこの二値状態変調信号を電力増幅する。第1のローパ
スフィルタは、パルス増幅手段の出力を処理し、オーデ
ィオ帯域の信号を通過させ、スピーカを駆動する。この
とき第1のローパスフィルタを構成するコイルにはスピ
ーカに流れた電流を含む電流が流れる。その電流を電流
検出コイルで検出する。そして、第2のローパスフィル
タはこの電流検出コイルの両端に発生する電圧を入力と
し、オーディオ帯域の信号を通過させる。第2のローパ
スフィルタの出力はスピーカユニットのボイスコイルの
振動加速度に比例している。第1の積分手段は、加速度
信号を積分増幅し、速度信号を生成する。更に第2の積
分手段は速度信号を積分増幅し振幅信号を生成する。そ
して、演算手段は、入力信号、第2のローパスフィル
タ、第1の積分手段及び第2の積分手段の出力を加算
し、二値状態変調手段に入力するようにしている。
【0043】
【実施例】以下、本発明の一実施例に付いて、図面を参
照しながら説明する。
【0044】図1は本発明の第1の実施例におけるスピ
ーカ駆動装置のブロック図を示す。図1において、1は
アナログ信号を二値状態変調信号に変換する二値状態変
調器、2は二値状態変調器1の出力信号を電力増幅する
パルス増幅器、3はパルス増幅器2の出力からオーディ
オ帯域の信号を通過させるローパスフィルタ、4はロー
パスフィルタ3を構成するコイル、5はローパスフィル
タ3を構成するコンデンサ、6は本スピーカ駆動装置の
出力端子、7はスピーカ、8はコイル4の両端に生じる
電圧信号を入力とするローパスフィルタ、9はローパス
フィルタ8の出力を増幅する増幅器、10はローパスフ
ィルタ8の出力を積分増幅する積分器、11は積分器1
0の出力を積分増幅する積分器、12は本スピーカ駆動
装置の入力端子、13は入力端子12から入力された入
力信号の周波数特性を操作するイコライザ、14はイコ
ライザ13の出力と増幅器9の出力と積分器10の出力
と積分器11の出力との和を算出する加算器である。
【0045】図2は、第1の実施例におけるスピーカ駆
動装置の二値状態変調器1とパルス増幅器2を説明する
説明図であり、21はアナログ信号を入力する入力端
子、22はコンパレータ、23は三角波発生器、24は
ドライブアンプ、25は電力増幅器、26はパワーデバ
イス、27はパワーデバイス、28は出力端子である。
図9は、二値状態変調器1の動作を説明する説明図であ
る。図10は、パルス増幅器2を説明する説明図であ
る。図11は、線形増幅器の電力損失を説明する説明図
である。
【0046】図3は、第1の実施例の具体的な回路の一
例であり、31は電力増幅器、32はコイル、33はコ
ンデンサ、34は出力端子、35は入力端子、36はイ
コライザ、310〜327は抵抗器、330〜332は
コンデンサ、341〜348は増幅器である。
【0047】この様に構成された本発明の第1のスピー
カ駆動装置について、以下その動作について説明する。
二値状態変調器1は入力されるアナログオーディオ信号
を二値状態に変調し、パルス増幅器2はこの二値状態変
調信号を電力増幅する。二値状態変調器1とパルス増幅
器2は高効率電力増幅器であるD級電力増幅器を構成し
ている。このD級電力増幅器の動作を図2を用いて説明
する。図2はPWM(Pulse Width Modulation/パルス
幅変調)方式の電力増幅器である。入力端子21から入
力されたアナログオーディオ信号は、コンパレータ22
の反転入力に入力される。また、コンパレータ2の非
反転入力には三角波発生器23で発生される三角波信号
が入力される。図9に示すように、コンパレータ22は
入力された2種類の信号の振幅を比較し、反転入力に入
力されたアナログオーディオ信号を1ビットのディジタ
ル信号に変換する。コンパレータの出力Coは以下のよ
うになる。 オーディオ信号≧三角波信号 のとき Co=0、 オーディオ信号<三角波信号 のとき Co=1、 即ち、オーディオ信号は三角波信号の周波数をキャリア
とし、入力信号の持っていた振幅方向の情報をパルスの
幅と言う情報に置き換えた二値状態変調信号(パルス幅
変調)に変換される。コンパレータ22の出力はドライ
ブアンプ26及び電流増幅器27で電力増幅される。
10に示すように、二値状態変調器1の出力に応じてド
ライブアンプ24は電力増幅器25を駆動する。即ち、
二値状態変調器1の出力が’1’の場合、電力増幅器2
5を構成するパワーデバイス26をON状態にし、出力
端子28には電力増幅器25に供給される正負の電源電
圧の正側の電源電圧にほぼ等しい振幅まで増幅する。
(パワーデバイス26のON抵抗と出力端子28に接続
された負荷への負荷電流との積に相当する電圧降下分振
幅は小さくなるが、ON抵抗が十分小さいパワーデバイ
スを選択することにより、ON抵抗による電圧降下は無
視できるまでに小さくすることは可能である。)逆に二
値状態変調器1の出力が’0’の場合、電力増幅器25
を構成するパワーデバイス27をON状態にし、出力端
子28には電力増幅器25に供給される正負の電源電圧
の負側の電源電圧にほぼ等しい振幅まで増幅する。(同
様にパワ ーデバイス27のON抵抗と出力端子28に接
続された負荷への負荷電流との積に相当する電圧降下分
振幅は小さくなるが、ON抵抗が十分小さいパワーデバ
イスを選択することにより、ON抵抗による電圧降下は
無視できるまでに小さくすることは可能である。)即
ち、パルス増幅器2は、二値状態変調器1の出力信号
(パルス信号)を電力増幅器27に供給される電源電圧
値に等しくなるように電力増幅する。そして、増幅され
たパルス信号は、パルス増幅器2の出力に接続されるロ
ーパスフィルタ3によりオーディオ帯域を通過させ電力
増幅されたオーディオ信号を取り出し、負荷に供給する
動作をする。ここで、入力信号(アナログ信号)を二値
状態変調器にてパルス信号(二値信号/ディジタル信
号)に変換し、パルス信号のまま電力増幅し、ローパス
フィルタにて再びアナログ信号に変換する理由は、パル
ス増幅器2を構成するパワーデバイスは、飽和状態で使
用され、飽和状態におけるON抵抗値が非常に小さいた
め、パワーデバイスにて発生する損失は非常に小さくな
る。また、ローパスフィルタ3には、直流抵抗値が小さ
く高周波特性の良いコイル及び高周波特性の良いコンデ
ンサを用いることで、ローパスフィルタにおける電力損
失も無視できるレベルに構成できる。そのため非常に電
力損失の小さな(電力効率90%以上)電力増幅器を容
易に構成できるメリット(通常の線形電力増幅器は、図
11に示すように無効となる電源電圧、即ちパワーデバ
イスで降下する電圧値が大きい。そのため、電力損失が
大きい。そして、最も電力効率の高い構成のB級電力増
幅器の最大理論電力効率値は78.5%である。)があ
るためである。ここで、抵抗器29の抵抗値をゼロ、抵
抗器30の抵抗値を無限大とした場合の本増幅器の電圧
利得は、二値状態変調器1の出力信号の振幅値(通常5
V程度)と、電力増幅器25に供給される電源電圧値の
比となる。例えば、二値状態変調器の出力信号レベルが
5V、電力増幅器25への供給電圧が±30Vであれ
ば、(30+30)÷5=12倍となる。本例では、増
幅器出力信号を入力部に帰還しない無帰還構成に関して
説明したが帰還型の増幅器でも同様の効果(入力信号を
二値状態信号に変換し電力増幅し、ローパスフィルタに
てアナログ信号に変換する事で、電力効率の高い電力増
幅器を構成できること)が得られる。
【0048】この様に電力増幅された二値状態変調信号
はコイル4及びコンデンサ5からなるローパスフィルタ
3で不必要な周波数成分が除去されオーディオ帯域の信
号が抽出される。即ち、二値状態変調器1に入力された
オーディオ信号が電力増幅されて出力端子6から出力さ
れる。この出力端子6に負荷としてスピーカ7を接続す
るとボイスコイルに電流が流れ振動板が振動して音波を
発生する。ところで、コイル4に流れる電流は、コンデ
ンサ5に流れる電流とスピーカ7のボイスコイルに流れ
る電流の和である。しかし、コンデンサ5にはオーディ
オ帯域の成分を持つ電流は流れないため、コイル4に流
れる電流の内オーディオ帯域の成分を持つ電流はスピー
カ7に流れる電流に等しい。また、スピーカ7に流れる
電流はボイスコイルの振動速度に比例している。従っ
て、コイル4に流れる電流に着目するればスピーカ7の
振動状態が検出できることになる。
【0049】コイル4に電流が流れることによりコイル
4の両端には電圧が発生する。オーディオ帯域の信号を
通過させるローパスフィルタ8にコイル4の両端に発生
する電圧を入力すると、スピーカ7のボイスコイルに流
れる電流を微分したもの即ち、ボイスコイルの振動加速
度に比例した電圧が、ローパスフィルタ8から出力され
る。増幅器9はこの出力を増幅する。これは加速度成分
の帰還であり、帰還係数はコイル4のインダクタンスと
増幅器9の電圧利得で決まる。また、積分器10はロー
パスフィルタ8の出力を積分増幅し、ボイスコイルの振
動速度に比例した信号を生成する。これは、速度成分の
帰還であり、帰還係数はコイル4のインダクタンスと積
分器10の電圧利得で決まる。更に、積分器11は積分
器10の出力を積分増幅し、ボイスコイルの振動振幅に
比例した信号を生成する。これは、振幅成分の帰還であ
り、帰還係数はコイル4のインダクタンスと積分器10
の電圧利得と積分器11の電圧利得の積で決まる。
【0050】次に、イコライザ13は入力端子12から
入力されるオーディオ信号に対して従来例で説明した理
由のため周波数補正を行う。そして、加算器14により
イコライザの出力と帰還信号である増幅器9の出力と積
分器10の出力と積分器11の出力の和を算出し、二値
状態変調器1に出力する。
【0051】以上の構成を具体的な回路で現した図3に
ついて説明する。抵抗器310〜314、コンデンサ3
30及び増幅器341,342はローパスフィルタ8を
構成する。このローパスフィルタ8の伝達関数G
1(s)は、遮断角周波数をω1(=1/C1・R1)とす
れば(数15)となる。
【0052】
【数15】
【0053】また、コイル32のインダクタンスをL、
流れる電流をIとすると、コイル32の両端に発生する
電圧はs・L・Iとなり電流Iを微分した形となってい
る。そして、増幅器342の出力電圧E3は、(数1
6)となる。
【0054】
【数16】
【0055】抵抗器315〜318及び増幅器343,
344は増幅器9を構成し、電圧利得はR4/R3であ
る。増幅器344の出力電圧をE2とすると(数17)
が成立する。
【0056】
【数17】
【0057】コイル32はコンデンサ33とともに増幅
器31の出力信号の周波数帯域を制限するローパスフィ
ルタを構成するためそのインダクタンスLは固定であ
る。よって、抵抗器317,318の比を変化させて加
速度帰還の定数を決定する。
【0058】抵抗器319〜321、コンデンサ331
及び増幅器345,346は積分器10を構成し、伝達
関数G2(s)は(数18)、増幅器346の出力電圧
3は(数19)となり、スピーカ7のボイスコイルの
振動速度に比例した電圧を出力する。速度帰還定数は、
コンデンサ331と抵抗器319で決定される。
【0059】
【数18】
【0060】
【数19】
【0061】抵抗器322、コンデンサ332及び増幅
器347は積分器11を構成し、増幅器347の出力電
圧E4は(数20)となり、スピーカ7のボイスコイル
の振動振幅に比例した電圧を出力する。振幅帰還定数
は、コンデンサ331,332、抵抗器319,322
で決定される。
【0062】
【数20】
【0063】入力端子35から入力されたオーディオ信
号はイコライザ36で周波数特性を補正される。
【0064】抵抗器323〜327及び増幅器348は
加算器14を構成し、イコライザ36の出力と増幅器3
44の出力である加速度成分と増幅器346の出力であ
る速度成分と増幅器347の出力である振幅成分とを加
算し、電力増幅器31に入力し、さらに、電力増幅器3
1によってスピーカ7を駆動する。
【0065】以上のように、本発明の第1の実施例で
は、電力増幅器にD級増幅器を用いることで小型で高出
力な増幅器を実現し、スピーカのボイスコイルの振動加
速度をD級増幅器の出力に接続したローパスフィルタを
構成するコイルの両端に発生する電圧から生成してい
る。そして、この信号を積分しボイスコイルの振動速度
及び振動加速度を生成し、加速度、速度、振幅併用帰還
を行い、スピーカの低域特性を改善している。
【0066】図4は本発明の第2の実施例におけるスピ
ーカ駆動装置のブロック図を示す。図4において、41
はアナログ信号を二値状態変調信号に変換する二値状態
変調器、42は二値状態変調器41の出力信号を電力増
幅するパルス増幅器、43はパルス増幅器42の出力か
らオーディオ帯域の信号を通過させるローパスフィル
タ、44はローパスフィルタ43を構成するコイル、4
5はローパスフィルタ43を構成するコンデンサ、46
は本スピーカ駆動装置の出力端子、47はスピーカ、4
8はコイル44に流れる電流を検出する電流検出コイ
ル、49はコイル48の両端に生じる電圧信号を入力と
するローパスフィルタ、410はローパスフィルタ49
の出力を積分増幅する積分器、411は積分器410の
出力を積分増幅する積分器、412は本スピーカ駆動装
置の入力端子、413は入力端子412から入力された
入力信号の周波数特性を操作するイコライザ、414は
イコライザ413の出力とローパスフィルタ49の出力
と積分器410の出力と積分器411の出力との和を算
出する加算器である。
【0067】図5は第2の実施例の具体的な回路の一例
であり、51は電力増幅器、52はコイル、53はコン
デンサ、54は出力端子、55はコイル52に流れる電
流を検出するコイル、56は入力端子、57はイコライ
ザ、510〜519は抵抗器、520〜522はコンデ
ンサ、530〜533は増幅器である。
【0068】この様に構成された本発明の第2のスピー
カ駆動装置について、以下その動作について説明する。
図4における二値状態変調器41、パルス増幅器42、
ローパスフィルタ43、それを構成するコイル44及び
コンデンサ45、出力端子46、スピーカ47、積分器
410、積分器411、入力端子412、イコライザ4
13及び加算器414は、それぞれ図1における二値状
態変調器1、パルス増幅器2、ローパスフィルタ3、そ
れを構成するコイル4及びコンデンサ5、出力端子6、
スピーカ7、積分器10、積分器11、入力端子12、
イコライザ13及び加算器14と全く同一の動作を行
う。
【0069】まず、二値状態変調器41は入力されるア
ナログオーディオ信号を二値状態信号に変調し、パルス
増幅器42はこの二値状態変調信号を電力増幅する。そ
して、電力増幅された二値状態変調信号はコイル44及
びコンデンサ45からなるローパスフィルタ43で不必
要な周波数成分が除去されオーディオ帯域の信号が抽出
される。即ち、二値状態変調器41に入力されたオーデ
ィオ信号が電力増幅されて出力端子46から出力され
る。この出力端子46に負荷としてスピーカ47を接続
するとボイスコイルに電流が流れ振動板が振動して音波
を発生する。ところで、コイル44に流れる電流は、コ
ンデンサ45に流れる電流とスピーカ47のボイスコイ
ルに流れる電流の和である。しかし、コンデンサ45に
はオーディオ帯域の成分を持つ電流は流れないため、コ
イル44に流れる電流のオーディオ帯域の成分を持つ電
流はスピーカ47に流れる電流に等しい。また、スピー
カ47に流れる電流はボイスコイルの振動速度に比例し
ている。従って、コイル44に流れる電流に着目するれ
ばスピーカの振動状態が検出できることになる。
【0070】一方、コイル44に巻き付けた電流検出用
コイル48は相互誘導作用によってコイル44を流れる
電流を検出し、電流に比例したコイルの両端に発生した
電圧を検出信号として出力する。ローパスフィルタ49
はこの検出信号からオーディオ帯域の信号を通過させる
ことで、スピーカ47のボイスコイルの振動加速度に比
例した信号を生成する。電流検出コイル48に発生する
検出信号のレベルは、電流検出用コイル48の巻き数を
増減することにより増減できるため、本発明の第1の実
施例のように増幅器9は必要ない。これは図5を用いて
後に説明する。
【0071】積分器410は、ローパスフィルタ49の
出力を積分増幅してスピーカ47のボイスコイルの振動
速度に比例した信号を生成する。さらに、積分器411
は、積分器410の出力を積分増幅してスピーカ47の
ボイスコイルの振動振幅に比例した信号を生成する。
【0072】また、入力端子412から入力されたオー
ディオ信号は従来例で述べた理由のためイコライザ41
3で周波数特性を操作される。そして、イコライザ41
3の出力である入力信号とローパスフィルタ49の出力
である加速度信号と積分器410の出力である速度信号
と積分器411の出力である振幅信号とは加算器414
で加算される。加算器414の出力が二値状態変調器4
1に入力する加速度、速度、振幅併用帰還を行うように
なっている。
【0073】以上の構成を具体的な回路で現した図5を
説明する。抵抗器510及びコンデンサ520はローパ
スフィルタ49を構成する。このローパスフィルタ49
の伝達関数は、ローパスフィルタ8と同一である。コイ
ル52のインダクタンスをL、巻き数をN、流れる電流
をI、電流検出コイル55の巻き数をMとすると、電流
検出コイルの両端電圧をE5は(数21)となり、ロー
パスフィルタ49の出力E6は(数22)となる。
【0074】
【数21】
【0075】
【数22】
【0076】ローパスフィルタ49の出力は、ボイスコ
イルの加速度信号に比例した信号であり、従って、電流
検出コイル55の巻き数Mを変えることで、検出レベル
を変化させることができる。
【0077】抵抗器511〜513、コンデンサ521
及び増幅器530,531は積分器410を構成し、伝
達関数は積分器10と同一であり、出力電圧E7は(数
23)となる。スピーカ47のボイスコイルの振動速度
に比例した電圧を出力する。
【0078】
【数23】
【0079】抵抗器514、コンデンサ522及び増幅
器532は積分器411を構成し、増幅器532の出力
電圧E8は(数24)となり、スピーカ47のボイスコ
イルの振動振幅に比例した電圧を出力する。
【0080】
【数24】
【0081】入力端子56から入力されたオーディオ信
号はイコライザ57で周波数特性が補正される。
【0082】抵抗器515〜519及び増幅器533は
加算器414を構成し、イコライザ57の出力とコンデ
ンサ520の両端電圧である加速度成分と増幅器531
の出力である速度成分と増幅器532の出力である振幅
成分とを加算し、電力増幅器51に入力し、さらに、電
力増幅器51によってスピーカ47を駆動する。
【0083】以上のように、本発明の第2の実施例で
は、電力増幅器にD級増幅器を用いることで小型で高出
力な増幅器を実現し、スピーカのボイスコイルの振動加
速度をD級増幅器の出力に接続したローパスフィルタを
構成するコイルに流れる電流を電流検出コイルで検出し
ローパスフィルタで処理して生成している。そして、こ
の信号を積分しボイスコイルの振動速度及び振動加速度
を生成し、加速度、速度、振幅併用帰還を行い、スピー
カの低域特性を改善している。
【0084】
【発明の効果】以上のように本発明は、スピーカのボイ
スコイルに流れる電流からボイスコイルの振動状態(加
速度、速度、振幅)を検出し、これを基にMFBを行
い、スピーカの音圧特性の改善を図るもので、スピーカ
を高効率で電力増幅ができるD級増幅器で駆動すること
で増幅器の小型化を可能とする効果が得られる。
【0085】また、スピーカユニットの振動の状態を検
出する検出器にD級増幅器内のパルス増幅器の出力に接
続されるオーディオ帯域の信号を通過させるローパスフ
ィルタを構成するコイルの両端に発生する電圧を用いる
ため検出用抵抗器が不要となり検出抵抗器による電力ロ
スをなくすことを可能とする効果が得られる。
【0086】更に、検出器にパルス増幅器の出力に接続
されるローパスフィルタのコイルに流れる電流を検出す
る検出コイル用い、検出コイルの巻き数を増減すること
で検出レベルを最適化でき、後段に接続される増幅器を
省略することを可能とする効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるスピーカ駆動装
置の構成を示すブロック図
【図2】同第1の実施例におけるスピーカ駆動装置の二
値状態変調器及びパルス増幅器の構成を示す回路図
【図3】同第1の実施例のスピーカ駆動装置の具体的な
構成を示す回路図
【図4】本発明の第2の実施例におけるスピーカ駆動装
置の構成を示すブロック図
【図5】同第2の実施例におけるスピーカ駆動装置の具
体的な構成を示す回路図
【図6】従来のMFB方式を用いたスピーカ駆動装置の
構成を示すブロック図
【図7】同従来のブリッジ方式による検出器を示す回路
【図8】従来のアクティブサーボを用いたスピーカ駆動
装置の構成を示すブロック図
【図9】 本発明の第1の実施例におけるスピーカ駆動装
置の二値状態変調器の動作を説明する説明図
【図10】 本発明の第1の実施例におけるスピーカ駆動
装置のパルス増幅器の動作を説明する説明図
【図11】 本発明の第1の実施例におけるスピーカ駆動
装置のパルス増幅器の動作を説明する説明図
【符号の説明】
1 二値状態変調器 2 パルス増幅器 3,8 ローパスフィルタ 4 コイル 5 コンデンサ 6 出力端子 7 スピーカ 9 増幅器 10,11 積分器 12 入力端子 13 イコライザ 14 加算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−181897(JP,A) 特開 昭52−20743(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 3/04 101

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ信号を二値状態変調信号に変換
    する二値状態変調手段と、 前記二値状態変調信号を電力増幅するパルス増幅手段
    と、 前記パルス増幅手段の出力を入力とし必要な周波数帯域
    のみを通過させる第1のローパスフィルタと、 前記第1のローパスフィルタのコイルの両端間の信号を
    入力とし必要な周波数帯域のみを通過させる第2のロー
    パスフィルタと、 前記第2のローパスフィルタの出力を増幅する増幅手段
    と、 前記第2のローパスフィルタの出力を積分増幅する第1
    の積分手段と、 前記第1の積分手段の出力を積分増幅する第2の積分手
    段と、 入力信号と前記増幅手段の出力と前記第1の積分手段の
    出力と前記第2の積分器の出力とを加算する演算手段と
    を備え、 前記演算手段の出力を前記二値状態変調手段に入力する
    構成としたことを特徴とするスピーカ駆動装置。
  2. 【請求項2】 アナログ信号を二値状態変調信号に変換
    する二値状態変調手段と、 前記二値状態変調信号を電力増幅するパルス増幅手段
    と、 前記パルス増幅手段の出力を入力とし必要な周波数帯域
    のみを通過させる第1のローパスフィルタと、 前記第1のローパスフィルタのコイルに流れる電流値を
    検出する電流検出コイルと、 前記電流検出コイルの出力を入力とし必要な周波数帯域
    のみを通過させる第2のローパスフィルタと、 前記第2のローパスフィルタの出力を積分増幅する第1
    の積分手段と、 前記第1の積分手段の出力を積分増幅する第2の積分手
    段と、 入力信号と前記第2のローパスフィルタの出力と前記第
    1の積分手段の出力と前記第2の積分器の出力とを加算
    する第1の演算手段とを備え、 前記演算手段の出力を前記二値状態変調手段に入力する
    構成としたことを特徴とするスピーカ駆動装置。
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