JP3106130U - レンガ貼付用コンクリートパネル - Google Patents
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Abstract
【課題】 熟練工によらずとも低コストで熟練工による施工に劣らない仕上がりを得られるレンガ2貼付用コンクリートパネル1を提供することを目的とする。
【解決手段】 レンガ2を貼付けることによって装飾される建築物の外壁体を構成するコンクリートパネル1において、前記コンクリートパネル1の表面3に、レンガ2を上下から支持する水平方向に延びる突条4を複数設けたことを特徴とする。前記突条4の高さH1がレンガ2の高さH2以下に形成されているのが好ましい。
【選択図】図1
【解決手段】 レンガ2を貼付けることによって装飾される建築物の外壁体を構成するコンクリートパネル1において、前記コンクリートパネル1の表面3に、レンガ2を上下から支持する水平方向に延びる突条4を複数設けたことを特徴とする。前記突条4の高さH1がレンガ2の高さH2以下に形成されているのが好ましい。
【選択図】図1
Description
本考案は、湿式工法にてレンガを貼り付けるコンクリートパネルに関するものである。
従来、建築物の外壁に装飾用のレンガを湿式工法により貼付けるには、技術的に高度なため熟練者によらなければならず、しかも、下方から貼付ける必要があるため、下部のレンガに上方のレンガ及びレンガを貼付けるために用いられるモルタルの重量がかかり、一度に可能な作業数が限定され、コストの高騰を招く一因となっていた。このような問題点を解決するため、建築物の壁面に取り付けられたレールと、レンガの裏面に設けられた取付溝とからなるレンガの取付装置により、前記レールに前記取付溝を嵌合することによってレンガを壁面に貼付ける乾式工法が開示されている(例えば、実用新案登録文献1)。さらに、前記レールにはばね部品を備え、嵌合したレンガの取付溝に係合し、剥離の防止を図っている。
特開2001−90314
しかしながら、上記した特許文献1においても、通常の壁面に対し、剥離防止のためのばね部品を備えたレールを取り付ける必要があり、部品点数の増加によってコストが増加するだけでなく、レンガの裏面には、レールに嵌合し、しかもばね部品に係合する形状にするため精度のよい加工を施さなければならず、レンガの加工コストが増加するという懸念があった。
そこで、本考案は上記した問題点に鑑み、熟練工によらずとも低コストで熟練工による施工に劣らない仕上がりが得られるレンガ貼付用コンクリートパネルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案に係るコンクリートパネルは、レンガを貼付けることによって装飾される建築物の外壁体を構成するコンクリートパネルにおいて、前記コンクリートパネルの表面に、レンガを上下から支持する水平方向に延びる突条を複数設け、前記突条はレンガを遊挿する間隔に設けられていることを特徴とする。
また、レンガを貼付けることによって装飾される建築物の外壁体を構成するコンクリートパネルにおいて、前記コンクリートパネルの表面に、レンガを上下から支持する水平方向に延びる複数の突条を設け、前記突条はレンガを遊挿する間隔に設けられており、前記突条の高さがレンガの高さ以下に形成されていることを特徴とする。
また、レンガを貼付けることによって装飾される建築物の外壁体を構成するコンクリートパネルにおいて、前記コンクリートパネルの表面に、レンガを上下から支持する水平方向に延びる複数の突条を貼着手段により設け、前記突条は断面が矩形状の長尺部材であってレンガを遊挿する間隔に設けられており、前記突条の高さがレンガの高さ以下に形成されていることを特徴とする。
本考案の請求項1記載のコンクリートパネルによれば、突条がレンガを支持するので、レンガの位置決めが容易であり、上方からレンガを貼付けることができるので、施工工程を柔軟に変更することによって、工期の短縮を図れ、コストダウンを実現できる。さらに、ハンマーで叩打することにより突条を取り除くことが可能となるので、レンガの配置に合わせて適宜突条を取り除くことができ、さらに貼着手段により貼着されているので、取り除いた後のコンクリートパネルの表面に対し、防水処理など、特別な表面処理をする必要もないため、レンガの貼着を容易に行なえる。
また、請求項2に記載のコンクリートパネルによれば、レンガを貼着後、突条がモルタルに覆われるので、施工後、突条が表面に現れることがなく、外観を損なうことがない。
また、請求項3に記載のコンクリートパネルによれば、コンクリートパネルに突条を貼着する際には特別な精度を必要としないので、安価にコンクリートパネルを製造できる。
以下、図面を参照して本考案の好適な実施形態について説明する。図1は本考案に係るコンクリートパネルの一部を示す斜視図であり、レンガを貼り付けた場合を示す図である。図2はコンクリートパネルの全体を示す正面図であり、施工状態を示す図である。
図1に示す1は、建築物の外壁体を構成するコンクリートパネルであって、表面はレンガ2を貼ることによって装飾が施される。このコンクリートパネル1の表面3には、レンガ2を上下方向から支持し、水平方向に延びる突条4が複数設けられる。
前記突条4は、コンクリートパネル1と同じ材料を所定の形状に成形して構成され、断面が矩形状の長尺部材であって、高さH1は貼付けられるレンガ2の目地幅に形成され、厚さT1はレンガ2の厚さT2よりも薄く、長さL1は少なくとも単体のレンガ2の長さL2よりも長く形成される。このように構成された突条4は、レンガ2を上下方向から支持する水平方向に延びるガイドとして表面3に設けられる。この突条4は図1に示すように所定の長さに切断されたものを所定間隔12をおいて設けられる。こうすることによって、外壁体の面積に対応してコンクリートパネル1を切断する場合や、後処理においてコンクリートパネル1に図示しないシートを貼着する場合において、突条4が邪魔になるのを防ぐことができる。また、突条4をコンクリートパネル1の横長さと略同じ長さに形成してもよいことはもちろんである。
このように水平方向に設けられた突条4は、レンガ2のたて長さH2を1ピッチとして、垂直方向に1ピッチ分の隙間5をあけて複数設けて、コンクリートパネル1の表面3全体に設けられる。隙間5は、レンガ2のたて長さH2より少なくとも大きい長さに形成され、この隙間5にレンガ2を遊挿し突条によってレンガ2の位置決めを行なうので、突条4をコンクリートパネル1に貼着する際には特別な精度を必要とせず、安価にコンクリートパネル1を製造できる。
このとき、図2に示すように、前記コンクリートパネル1の上端および下端においてコンクリートパネル1を上下方向に連結した場合、この連結部6における上側に位置する突条4aと、下側に位置する突条4bとの隙間7が丁度1ピッチ分になるように、突条4がコンクリートパネル1に設けられるのが好ましい。こうすることによって、前記コンクリートパネル1を上下に連結した場合、その連結部6に特別な処理を施すことなく、他の部分と同様にレンガ2を貼り付けることができ、良好な仕上がりを得ることが可能になる。
また、前記突条4は、コンクリートパネル1の表面3に図示しない貼着手段により貼着して設けても良い。この貼着手段は接着剤が用いられ、特にセメント同士の貼着に対し適性を有するものが好ましく用いられる。こうすることによって、前記突条4は図示しないハンマーで叩打して取り除くことができるので、例えば、図2に示すように窓枠10を設置するのに伴い前記コンクリートパネル1を矩形状に取り除いて連通孔11を形成した場合において、レンガ2の並びに合わせて不要となる突条4cを叩打するだけで取り除くことができ、貼付け作業を容易に行なえ、しかも良好な仕上がりを得られる。また、前記突条4は、コンクリートパネル1の表面3に貼着手段により貼着されているので、突条4cを叩打して取り除いても、取り除いた箇所のコンクリートパネル1の表面3を傷めることがなく、別途防水加工などを施す必要もないため、施工の自由度を増すことができ、施工現場において必要に応じて適宜突条4を取り除きレンガ2の貼付けを容易にできる。
次に、本考案に係るコンクリートパネル1においてレンガ2を貼付ける施工方法について説明する。まず、コンクリートパネル1を製造する工場において、コンクリートパネル1の表面3に突条4が所定位置に貼着手段により貼着される。このコンクリートパネル1を施工現場に搬入し、コンクリートパネル1を外壁体として建築物が施工される。
主に、外壁体に対する装飾は、建築施工の最終段階で行なわれる。本考案に係るコンクリートパネル1にレンガ2を貼付けるには、湿式工法により行なう。すなわち、コンクリートパネル1表面3の隙間5を中心に図示しないモルタルを塗付け、その上からレンガ2を隙間5に遊挿し表面3に貼付ける。この際、コンクリートパネル1表面3に貼着された突条4にレンガ2の下面2aを当接してからレンガ2を貼付けることによってレンガ2の位置決めが行なわれ、レンガ2を上下方向より支持するので、特別な技能を有する作業者でなくとも、レンガ2の位置決めが容易となり、作業を迅速に行なえると共に熟練工に劣らない仕上がりを得ることができる。また、レンガ2は突条4によって形成された隙間5に遊挿されるため、突条4をコンクリートパネル1に貼着する際には特別な精度を必要としないので、安価にコンクリートパネル1を製造できる。さらに、モルタルはレンガ2を貼付けることによって余剰部分は目地に滲み出して突条4を覆うので、レンガ2を貼付けた後に突条4が見苦しく見えることがないため、外観を損なわず、熟練工による施工と変わらない仕上がりが得られる。
さらに、上記のような湿式工法の場合、コンクリートパネル1の下方から上方へレンガ2を1段ずつ貼付けていく方法が採られ、上方のレンガ2を貼るため足場を残しておかなければならず、足場が邪魔となるためその他の作業を行なえず、その分工期が延びてしまうという問題があったが、本考案に係るコンクリートパネル1によれば、突条4によりレンガ2を上下方向から支持するので、コンクリートパネル1の上方からレンガ2を貼り付けることも可能となる。そのため、足場を早期に解体することもでき、工期を短縮できる。しかも、レンガ2は通常の湿式工法で用いられるレンガを使用できるので、裏面などに特別な加工をする必要もなく、コストが増加することがない。
本考案は、本実施形態に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、前記コンクリートパネル1は、中間に断熱材を備えた複合ボードの外壁体として用いてもよい。この複合ボードを建築物の外壁として構成するとともにコンクリート壁を構築する際の型枠としても使用することによって、コンクリート打設後、養生期間を経過する前にレンガ2を貼り付けることができるので、工期をより短縮できる。
1 コンクリートパネル
2 レンガ
3 表面
4 突条
H1,H2 高さ
2 レンガ
3 表面
4 突条
H1,H2 高さ
Claims (3)
- レンガを貼付けることによって装飾される建築物の外壁体を構成するコンクリートパネルにおいて、前記コンクリートパネルの表面に、レンガを上下から支持する水平方向に延びる複数の突条を設け、前記突条はレンガを遊挿する間隔に設けられていることを特徴とするコンクリートパネル。
- レンガを貼付けることによって装飾される建築物の外壁体を構成するコンクリートパネルにおいて、前記コンクリートパネルの表面に、レンガを上下から支持する水平方向に延びる複数の突条を設け、前記突条はレンガを遊挿する間隔に設けられており、前記突条の高さがレンガの高さ以下に形成されていることを特徴とするコンクリートパネル。
- レンガを貼付けることによって装飾される建築物の外壁体を構成するコンクリートパネルにおいて、前記コンクリートパネルの表面に、レンガを上下から支持する水平方向に延びる複数の突条を貼着手段により設け、前記突条は断面が矩形状の長尺部材であってレンガを遊挿する間隔に設けられており、前記突条の高さがレンガの高さ以下に形成されていることを特徴とするコンクリートパネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004003658U JP3106130U (ja) | 2004-06-23 | 2004-06-23 | レンガ貼付用コンクリートパネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004003658U JP3106130U (ja) | 2004-06-23 | 2004-06-23 | レンガ貼付用コンクリートパネル |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004184041 Continuation | 2004-05-06 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3106130U true JP3106130U (ja) | 2004-12-16 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3106130U (ja) |
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2004
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