JP3103049U

JP3103049U - 保管容器

Info

Publication number: JP3103049U
Application number: JP2004000309U
Authority: JP
Inventors: 馨平松
Original assignee: 株式会社日動コーポレーション; 慶大産業運輸有限会社
Priority date: 2004-01-28
Filing date: 2004-01-28
Publication date: 2004-07-22
Anticipated expiration: 2010-01-28

Abstract

【課題】容易に且つ確実に収容物を固定して保管することができる保管容器を提供することを課題とする。
【解決手段】容器本体１の内部に収容物を収容した後、ジャッキ３をそれぞれ手動により伸ばし、ジャッキ３の先端部で収容物が四方から押さえ込まれるまで各ジャッキ３を伸ばして収容物を容器本体１の内部に固定する。蓋体を容器本体１の上部に被せ、複数の止め金具により蓋体を容器本体１に固定する。
【選択図】図５

Description

この考案は、保管容器に係り、特に収容物を固定して保管する保管容器に関する。

従来から、ＰＣＢ等の化学物質を含有するトランスや化学物質を収容した容器を運搬する際には、化学物質が環境中へ漏出しないように細心の注意を払って作業が行われる。すなわち、トランスや容器をロープ等で堅固に固定した上でトラックや船舶により輸送していた。

しかしながら、ロープ等でトランスや容器を縛って固定するのは、熟練を要すると共に手間がかかるものであった。また、堅固に縛っても、輸送中に振動等によりロープが緩んで化学物質が漏出する虞を拭いきれない。
この考案は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、容易に且つ確実に収容物を固定して保管することができる保管容器を提供することを目的としている。

この考案に係る保管容器は、収容物を収容する容器本体と、容器本体の内壁部に取り付けられると共に伸縮自在の固定具とを備え、容器本体内に収容物を収容した状態で固定具を伸ばして収容物を押さえることにより収容物を固定するものである。
固定具は、複数のジャッキあるいは複数のエアバッグから構成することができる。
なお、好ましくは、容器本体を上部が開放された箱形状に形成し、この容器本体の上部が蓋体で閉じられる。

以上説明したように、この考案に係る保管容器は、容器本体の内壁部に伸縮自在の固定具が取り付けられているので、収容物の大きさや形状に関わらずに、固定具を伸ばして容器本体内の収容物を押さえることにより収容物を固定することができる。

添付図面を参照してこの考案の実施の形態について説明する。
実施の形態１
実施の形態１に係る保管容器は、図１及び２に示されるように、上部が開放された箱形状の容器本体１を有しており、この容器本体１に図３に示されるような蓋体２が被せられて容器本体１の上部が閉じられる。

図４に示されるように、容器本体１の内壁部には周に沿って８個のジャッキ３が配列され取り付けられている。これらのジャッキ３は、それぞれ手動により伸縮されるもので、容器本体１の四方の内壁に２つずつ配置されると共に、図５及び６に示されるように、互いに対向して配置され、容器本体１内に収容された収容物を四方から押さえ込むことができる。
また、容器本体１の上端周縁部には、その上面がほぼ水平面を成すフランジ部４が形成されている。

図７に示されるように、容器本体１のフランジ部４の外周部に複数の止め金具５が配設されており、これらの止め金具５によって容易に蓋体２を容器本体１の上部に固定することができる。なお、蓋体２の下面周縁部にはゴムパッキン６が貼付されており、蓋体２を容器本体１の上部に載置して止め金具５により固定すると、蓋体２のゴムパッキン６が容器本体１のフランジ部４の上面に押圧され、容器本体１内が密閉される。

次に、この実施の形態１に係る保管容器の使用法について説明する。まず、容器本体１の上部を開放し、この上部から容器本体１の内部に収容物を収容する。ここで、８個のジャッキ３をそれぞれ手動により伸ばし、各ジャッキ３の先端部を収容物に接近させる。そして、８個のジャッキ３の先端部で収容物が四方から押さえ込まれるまで各ジャッキ３を伸ばす。これにより、収容物が容器本体１の内部で押さえ込まれ固定される。次に、容器本体１のフランジ部４の上面にゴムパッキン６が位置するように蓋体２を容器本体１の上部に被せ、複数の止め金具５により蓋体２を容器本体１に固定する。

このとき、収容物は容器本体１の内部に固定されると共に容器本体１内に密封されることとなる。この状態で、必要に応じて、保管容器ごとトラックや船舶により目的地へ輸送される。容器本体１内の収容物は８個のジャッキ３で堅固に固定され、さらに保管容器が密封されているため、輸送中に固定が緩んで、収容物が移動したり、収容物内の化学物質等が保管容器内、さらには保管容器外へ漏出することが未然に防止される。

なお、ジャッキ３は８個に限るものではなく、収容物を堅固に固定し得るならば、７個以下あるいは９個以上であってもよい。

実施の形態２
実施の形態２に係る保管容器の容器本体１を図８に示す。この保管容器は、実施の形態１の保管容器において、ジャッキ３の代わりにエアバッグ７を収容物の固定具として使用したものである。すなわち、容器本体１の内壁部には周に沿って８個のエアバッグ７が配列され取り付けられている。これらのエアバッグ７は、それぞれ図示しないエア供給口を有し、エア供給口にエア供給装置を接続してエアバッグ７内にエアを注入することにより膨張する。

８個のエアバッグ７は、互いに隣接する４個のエアバッグ７によって２組に分割され、各組のエアバッグ７の端部にそれぞれ共通のゴム材８が固定されている。図９及び１０に示されるように、各組のエアバッグ７ごとに上下に３枚のゴム材８が取り付けられている。これらのゴム材８は可撓性を有しており、各エアバッグ７の膨張によって各ゴム材８が容器本体１の中心部に移動するように構成されている。

容器本体１の内部に収容物を収容した後、８個のエアバッグ７のエア供給口にエア供給装置を接続して各エアバッグ７内にエアを注入する。これにより、各エアバッグ７が膨張し、ゴム材８が容器本体１の中心部に向かって移動して収容物を四方から押さえ込む。ここで、エアの注入を停止し、エアバッグ７のエア供給口からエア供給装置を切り離す。なお、エアバッグ７のエア供給口には弁が形成されており、エア供給装置を切り離してもエアバッグ７内のエアが抜けることはない。

次に、容器本体１のフランジ部４の上面にゴムパッキン６が位置するように蓋体２を容器本体１の上部に被せ、複数の止め金具５により蓋体２を容器本体１に固定すればよい。実施の形態１の保管容器と同様に、収容物が移動したり、収容物内の化学物質等が保管容器内、さらには保管容器外へ漏出することを防止しつつ、トラックや船舶により目的地へ安全に輸送することができる。

なお、容器本体１から収容物を取り出す際には、各エアバッグ７の図示しないエア排出口を開くことによりエアを抜いて各エアバッグ７を収縮させればよい。あるいは、エアバッグ７のエア供給口にエア供給装置を接続し、エア供給装置の操作によってエアバッグ７内のエアを抜くようにしてもよい。

なお、エアバッグ７は８個に限るものではなく、収容物を堅固に固定し得るならば、７個以下あるいは９個以上であってもよい。
また、エアバッグ７のみで収容物を堅固に固定し得る場合には、ゴム材８を用いなくてもよい。

なお、この考案により固定保管される収容物としては、ＰＣＢ等の化学物質を含有するトランス、化学物質を収容した容器、油類を収容した容器等各種のものに適用することができる。

この考案の実施の形態１に係る保管容器の容器本体を示す正面図である。この考案の実施の形態１に係る保管容器の容器本体を示す側面図である。この考案の実施の形態１に係る保管容器の蓋体を示す平面図である。実施の形態１に係る保管容器の容器本体を示す平面図である。実施の形態１に係る保管容器の容器本体を示す正面断面図である。実施の形態１に係る保管容器の容器本体を示す側面断面図である。実施の形態１で用いられた蓋体の止め金具を示す拡大図である。実施の形態２に係る保管容器の容器本体を示す平面図である。実施の形態２に係る保管容器の容器本体を示す正面断面図である。実施の形態２に係る保管容器の容器本体を示す側面断面図である。

符号の説明

１容器本体、２蓋体、３ジャッキ、４フランジ部、５止め金具、６ゴムパッキン、７エアバッグ、８ゴム材。

Claims

収容物を収容する容器本体と、
容器本体の内壁部に取り付けられると共に伸縮自在の固定具と
を備え、容器本体内に収容物を収容した状態で固定具を伸ばして収容物を押さえることにより収容物を固定することを特徴とする保管容器。
固定具は、複数のジャッキからなる請求項１に記載の保管容器。
固定具は、複数のエアバッグからなる請求項１に記載の保管容器。
容器本体は上部が開放された箱形状を有し、
容器本体の上部を閉じる蓋体をさらに備えた請求項１〜３のいずれか一項に記載の保管容器。