JP3102293B2 - 銅フタロシアニンの製造方法 - Google Patents

銅フタロシアニンの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は染顔料その他の分野で有
用な銅フタロシアニン及び/またはその誘導体を純度よ
くかつ高収率で製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来銅フタロシアニン類の製造方法とし
ては、不活性溶媒中に於いて触媒の存在下無水フタル酸
及び/またはその誘導体、銅化合物および尿素を加熱し
て合成する方法が工業的に最もよく取られており、尿素
法またはワイラー法として知られている。上記尿素法は
現在工業的に広く用いられている方法であるが、反応の
過程を見ると原料混合物、反応中間体及び生成物はいず
れも完全な溶解状態となることはなく終始不均一の反応
であるのに加えて反応中間物が生成する段階で系の粘度
が上昇し、系の混合不良、伝熱の不均一、樹脂状の反応
中間物の器壁への付着などが起こり、操作上の障害をも
たらすばかりでなく生成物の純度、収率を低下させる原
因ともなっている。このような欠点を解決するために従
来から幾つかの提案がなされている。例えば溶解力の高
い溶剤を用いることにより系の攪拌状態が改善される、
溶剤をフタル酸の2倍程度と少なく用いる方が反応収率
に良い効果を与えるなどである。しかし前者は効果があ
るものの十分ではなくまた扱い易い溶剤を自由に選択で
きない難点がある、また後者は溶剤が少ないため系の粘
度が高くなり、攪拌動力、装置の強度をより大きくする
必要があるなど欠点がある。
【0003】更に特公平5─5866号公報は反応系中
にアニオン活性剤を加えることにより粘度を下げ溶剤を
減ずることが開示されている。この方法は反応系の改善
には確かに大きな効果を示す。しかし、一方、顔料中に
存在するアニオン活性剤がオフセット印刷インキの水と
の界面張力を低下させ印刷時の版汚れなどのトラブルの
原因になるという問題点が生じた。反応系に加えられた
アニオン活性剤は、その後の精製工程及び顔料化工程で
完全に除くことは極めて困難で、そのため反応工程での
利点が明らかであるにもかかわらず用途適性を考慮した
場合すべての解決策とはならない。従って用途適性や経
済性を損なうことのない方法で反応系の状態を改善し高
純度、高収率で銅フタロシアニンを得る方法がいまだに
つよく要望されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は上記問題点
を解決し要望に応えるべく研究を行った結果、尿素法で
フタロシアニンを製造するに際し反応混合物中に酸また
はアルカリで分解することの出来るある種の活性剤を添
加するときは反応系の粘度が低下し系の均一性が高まり
反応が円滑に進行すること、更に反応系で作用した活性
剤はその後の精製工程及び/または顔料化工程において
酸またはアルカリにより分解し除くか不活性化すること
ができ、用途適性上も問題を起こさない銅フタロシアニ
ンが高純度、高収率で得られることを見出し本発明を完
成させたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、フ
タル酸、フタル酸アルカリ金属塩、フタル酸アンモニウ
ム、フタル酸有機アミン塩、無水フタル酸、フタルイミ
ド、フタル酸ジアミド、フタロジニトリル、1,3−ジ
イミノイソインドリン及び上記化合物のベンゼン核が1
ないし4個のハロゲン原子で置換された化合物からなる
群から選ばれる少なくとも1種、窒素源および触媒を不
活性溶剤中で加熱して銅フタロシアニンを製造する方法
において、脂肪酸多価アルコール硫酸エステル塩、スル
ホエタノール脂肪酸エステル塩、アルキルスルホ酢酸
塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、モノアルキルスルホ
コハク酸塩、ポリオキシエチレンモノ脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステ
ル及びポリオキシエチレンソルビタンモノ脂肪酸エステ
ルからなる群から選ばれる少なくとも1種の活性剤を添
加することを特徴とする銅フタロシアニンの製造方法に
関する。
【0006】更に、本発明は、活性剤が一般式(1)で
表される化合物である上記銅フタロシアニンの製造方法
に関する。 一般式(1) (R1 −B)k −A(Xm ,Yn ) (式中、R1 は炭素原子1〜20を含む飽和または不飽
和脂肪族、Bは−COO−、−OCO−、−CO−、
Aは直接結合、飽和または不飽和の分岐していても良い
脂肪族基、ソルビタン残基、Xは水素原子、水酸基、−
COO- +、Yは水素原子、水酸基、−(OCH2
2 p −Z、−D−SO3 - + 、kは1または2、
mおよびnは0〜3、pは1〜20を表す。またここで
Zは−OH、−(OCOR2 )、Dは−O−または直接
結合、R2 は炭素原子1〜20を含む飽和または不飽和
脂肪族基、MはKまたはNaを表す。ただし、Bが−O
CO−、−CO−の場合、BはAまたはYと結合するこ
とによって−COO−を形成する。)
【0007】次に本発明を更に詳細に説明すると、本発
明において使用するフタル酸及びその誘導体とはフタル
酸及びそのアルカリ金属、アンモニウム並びに有機アミ
ン塩、無水フタル酸、フタルイミド、フタル酸ジアミ
ド、フタロジニトリル並びに1,3−ジイミノイソイン
ドリン及びそれらのベンゼン核が1ないし4個のハロゲ
ン原子で置換されたもの及びそれらの混合物である。本
発明において使用する尿素などの窒素源としては、フタ
ル酸類1モルに対し3モル以上の尿素を用いるのが一般
的であるがビウレットなど置換尿素を用いることもでき
る。またフタル酸や無水フタル酸など窒素を含まないフ
タル酸類を原料として用いた場合、第一段のイミド化反
応においては、尿素の一部をアンモニアやアンモニウム
化合物に替えて用いることも可能である。本発明におい
て使用する銅源としては、塩化銅がもっとも一般的であ
るが、金属銅粉末、酸化銅、硫酸銅、酢酸銅など各種銅
塩の他塩化銅など銅塩とアンモニア、尿素、アミンとの
錯化合物を用いることも可能である。
【0008】本発明において使用する触媒としては、モ
リブデン酸アンモニウムが一般的であるが、酸化モリブ
デン(VI)、モリブデン酸などを用いることもでき
る。これら触媒はフタル酸類1部に対しモリブデン分と
して0.001ないし0.02部の割合で用いられる。
また本発明において使用される不活性溶媒としてはニト
ロベンゼン、トリクロロベンゼン、クロロナフタレン、
アルキルベンゼン類、アルキルナフタレン類やケロシン
類など従来より銅フタロシアニンの製造に用いられてい
る溶剤を制限なく用いることが出来、その用いる量はフ
タル酸類の1〜5倍量、好ましくは1.5〜2.5倍量
で、多いときは攪拌は容易になるものの銅フタロシアニ
ンの収率は低下する傾向があり、少ないときは粘度が上
がり攪拌が困難になる。
【0009】本発明を特徴づける活性剤は、反応生成で
ある銅フタロシアニンの精製工程または顔料化工程にお
いて、反応生成物が分解することなく活性剤のみが分解
するような適切な加水分解条件によってその活性能を失
うような化合物である。このような活性剤は、アニオン
系、ノニオン系、カチオン系および両性系で、酸あるい
はアルカリで加水分解される構造のものを用いることが
出来るが、特に一般式(1)に示される分子中に少なく
とも1個の脂肪族エステル基又はソルビタンエステル基
のようなエステル基を有するものが好ましい。例として
つぎのものを挙げることができる。
【0010】脂肪族多価アルコール硫酸エステル塩 一般式(1)でBが−CO−、Aが−(OCH2CH2
p−、Yが−D−SO3-M+ (Dは−O−)、kおよび
nがそれぞれ1、mは0で特徴づけられる化合物 スルホエタノール脂肪酸エステル塩 一般式(1)でBが−COO−、Aが−CH 2 CH 2
Yが−D−SO3 -+(Dは直接結合)、nが1、mが
0で表される化合物 アルキルスルホ酢酸塩 一般式(1)でBが−OCO−、Aが−CH 2 、Yが
−D−SO3 -+ (Dは直接結合)、nが1、mが0
で表される化合物 ジアルキルスルホコハク酸塩 一般式(1)でR1 が炭素数6〜18のアルキル基、B
が−OCO−、A−CH2−CH=基、Yが−SO3
Na基、kが2、mが0、nが1である化合物
【0011】モノアルキルスルホコハク酸塩 一般式(1)でR1 が炭素数6〜18のアルキル基、B
が−OCO−、Aが−CH 2 −CH=基、Xが−COO-
+、Yが−SO3 - Na+ 基、kが1、mおよびnが
それぞれ1である化合物 ポリオキシエチレンモノ脂肪酸エステル 一般式(1)でR1 が炭素数5〜17のアルキル基、B
が−CO−、Aが直接結合、Yが−(OCH2 −CH
2 )p −OH、kが1、mが0、nが1、pが1〜20
である化合物 ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステ
ル 一般式(1)でR1 が炭素数5〜17のアルキル基、B
が−COO−、Aがプロピル残基、Yが−(OCH2
CH2 )p −OH、mが0、nが1である化合物 ポリオキシエチレンソルビタンモノ脂肪酸エステル 一般式(1)でR1 が炭素数5〜17のアルキル基、B
が−OCO−、Aがソルビタン残基、Xが−OH、Yが
−(OCH2 CH2 )p −OH、kが1、mが0〜3、
nが3〜0、pが1〜20である化合物、これらの活性
剤はフタル酸類1部に対して0.005〜0.15重量
部程度用いることが望ましい。
【0012】本発明方法による銅フタロシアニン類の製
造方法の温度、時間、圧力など製造条件、溶剤除去、精
製など後処理条件は、従来公知の条件が適用出来、温度
は160〜220℃、時間は2〜8時間、圧力は常圧〜
5キログラム/平方センチメートル程度で行われるが、
特にこれら活性剤を用いると、これを用いないときに比
較して反応系は反応の進行中を通して安定な分散状態を
保ち、円滑に反応が進行する。反応終了後、生成物は常
法により溶剤を除去した後、酸またはアルカリの環境下
加熱して用いた活性剤を加水分解し精製することにより
適性の優れた銅フタロシアニンを得ることが出来る。酸
またはアルカリによる加水分解操作条件は、1〜5重量
%溶液で70〜100℃下に0.5〜数時間である。酸
またはアルカリ溶液の量は、銅フタロシアニンの1重量
部に対して5〜100重量部である。
【0013】
【実施例】次に実施例をあげて本発明を説明する。文中
で部、%とあるときは特に断らないかぎり重量基準を表
している。 実施例1 無水フタル酸59.2部、尿素78部、塩化第一銅9.
7部、モリブデン酸アンモニウム0.592部、及びハ
イゾールP(日本石油化学社製アルキルベンゼン溶剤)
108部、一般式(1)において、R1 がオクチル基、
Bが−OCO−、Aが−CH2 −CH=基、Yが−SO
3 - Na+ 、kが2、mが0、nが1である活性剤2.
37部を常圧下190〜200℃で4時間反応させた。
この間、系は良好な混合状態を保ち、反応は円滑に進行
した。反応終了後、減圧下溶剤を蒸発除去、残留生成物
1部に対し1%水酸化ナトリウム水溶液10部を加えて
90℃で1時間加熱した後濾過、水洗、乾燥して56.
0部(純度98.2%、収率95.5%)の粗製銅フタ
ロシアニン(クルード−1)を得た。さらに、クルード
−1を常法により顔料化し、β型銅フタロシアニン顔料
(顔料−1)を得た。5.0グラムの顔料−1をメタノ
ール5ミリリットルで湿らせた後200ミリリットルの
純水に分散し、80℃で60分間攪拌した。その後常温
まで冷却し、純水を加えて300グラムに調整し、濾過
した。得られた濾液の表面張力を測定したところ68.
7ミリニュートン/メートルの値を得た。この値は比較
例2に示した表面張力と同程度の値であり、合成時にこ
の活性剤を用いても表面張力の低下をもたらさず、オフ
セットインキでの乳化性に悪影響を及ぼさないことを示
していた。
【0014】実施例2 無水フタル酸59.2部、尿素90部、塩化第一銅9.
9部、モリブデン酸アンモニウム0.179部、及びケ
ロシン118部、一般式(1)において、R1がC11
直鎖飽和アルキル基、Bが−COO−、Aがソルビタン
残基、Xが−OH、kが1、mが3、nが0である活性
剤3.55部を用い2.5キログラム/平方センチメー
トルの圧力下のほかは実施例1と同じ方法で合成、後処
理を行い、55.8部(純度98.0%、収率95.0
%)の粗製銅フタロシアニン(クルード−2)を得た。
反応系の状態は実施例1と同様良好であった。クルード
−2は実施例1と同様方法で顔料化を行い、β型銅フタ
ロシアニン顔料(顔料−2)を得た。顔料−2の水抽出
濾液の表面張力は68.0ミリニュートン/メートルで
あった。この値は実施例1と同様この活性剤を用いても
乳化性に悪影響を与えないことを示すものであった。
【0015】実施例3 フタルイミド58.8部、尿素66部、塩化第一銅1
0.1部、モリブデン酸アンモニウム0.237部、及
びハイゾールP136部、一般式(1)において、R1
がC11のアルキル基、Bが−CO−、Aが直接結合、Y
が−(OC2 44 −OH、kが1、mが0、nが1
である分散剤1.76部を用いて実施例1と同じ方法で
合成、後処理を行い、55.4部(純度9 7.6%、
収率94.0%)の粗製銅フタロシアニン(クルード−
3)を得た。反応系の状態は実施例1と同様良好であっ
た。クルード−3は実施例1と同様方法で顔料化を行
い、β型銅フタロシアニン顔料(顔料−3)を得た。顔
料−3の水抽出濾液の表面張力は68.1ミリニュート
ン/メートルであった。この値は実施例1と同様この活
性剤を用いても乳化性に悪影響を与えないことを示すも
のであった。
【0016】実施例4 無水フタル酸50.1部、モノクロロフタル酸ナトリウ
ム塩14.3部、尿素108部、塩化第一銅9.9部、
モリブデン酸アンモニウム0.414部、及びケロシン
149部、一般式(1)において、R1 がC17のアルキ
ル基、Bが−COO−、Aがプロパン残基、XがOH、
Yが−OSO3 - Na+ 、k、m 、nがそれぞれ1の活
性剤2.58部を用い実施例と同じ方法で合成、後処理
を行い、55.8部(純度97.0%、収率91.0
%)の粗製低クロロ銅フタロシアニン(クルード−4)
を得た。反応系の状態は実施例1と同様良好であった。
クルード−4は常法に従いアシドペースト法の顔料化を
行ない、 α型の低クロロ銅フタロシアニン顔料(顔料
−4)を得た。顔料−4は鮮明で分散性に優れ、インキ
でのしめし水耐性も優れていた。
【0017】比較例1 無水フタル酸59.2部、尿素90部、塩化第一銅9.
9部、モリブデン酸アンモニウム0.178部、ハイゾ
ール−P112部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム3.55部を用い実施例1と同じ方法で合成、後処
理を行い、56.8部(純度97.0%、収率93.0
%)の粗製銅フタロシアニン(クルード−5)を得た。
反応系の状態は実施例1と同様良好であった。クルード
−5は実施例1と同方法により顔料化を行い、β型銅フ
タロシアニン顔料(顔料−5)を得た。顔料−5の水抽
出濾液の表面張力は37.5ミリニュートン/メートル
であった。この値はこの添加剤が顔料の表面張力を大き
く低下させ、オフセットインキでの乳化性を損なうこと
を示すものである。また顔料−5を1%水酸化ナトリウ
ム水溶液で繰り返し洗浄した後、水抽出濾液の表面張力
を測定したが、45.3ミリニュートン/メートルで、
不十分な値であり、この添加剤が完全に除かれないこと
を示していた。
【0018】比較例2 無水フタル酸59.2部、尿素90部、塩化第一銅9.
9部、モリブデン酸アンモニウム素0.178部、およ
びハイゾールP112部、を用い活性剤を用いず実施例
1と同じ方法で合成を行い、55.3部(純度96.9
%、収率93.0%)の粗製銅フタロシアニン(クルー
ド−6)を得た。反応系はハルツ状の反応中間物と溶剤
が分離し器壁へ付着するなど良い状態を得ることが出来
なかった。クルード−6は実施例1と同様β型銅フタロ
シアニン顔料(顔料−6)を得た。顔料−6の水抽出濾
液の表面張力は69.2ミリニュートン/メートルであ
った。この値は添加剤を用いないときは表張力が十分大
きく、これが乳化性の良さを示す指標となること示すも
のである。
【0019】
【発明の効果】尿素法におけるフタロシアニンの製造に
おいて、反応時は反応系の粘度が低下し、系の均一性が
高まり反応が円滑に進行するため、銅フタロシアニンが
高純度、高収率で得られる。反応時に添加した活性剤
は、反応後酸またはアルカリにより分解し除くか不活性
化できるため、オフセット印刷インキの水との界面張力
を低下させ印刷時の版汚れなどのトラブル等の用途適性
の問題を引き起こさないという効果を有する。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09B 47/06 B01J 23/28 B01J 27/24 C09B 47/04 C09B 67/20 C09B 67/16 C09B 67/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フタル酸、フタル酸アルカリ金属塩、フ
    タル酸アンモニウム、フタル酸有機アミン塩、無水フタ
    ル酸、フタルイミド、フタル酸ジアミド、フタロジニト
    リル、1,3−ジイミノイソインドリン及び上記化合物
    のベンゼン核が1ないし4個のハロゲン原子で置換され
    た化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種窒素
    源および触媒を不活性溶剤中で加熱して銅フタロシアニ
    ンを製造する方法において、脂肪酸多価アルコール硫酸
    エステル塩、スルホエタノール脂肪酸エステル塩、アル
    キルスルホ酢酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、モノ
    アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンモノ脂
    肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコー
    ル脂肪酸エステル及びポリオキシエチレンソルビタンモ
    ノ脂肪酸エステルからなる群から選ばれる少なくとも1
    種の活性剤を添加することを特徴とする銅フタロシアニ
    ンの製造方法。
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