JP3101596B2 - テーパ加工補正機能付ワイヤ放電加工用制御装置 - Google Patents

テーパ加工補正機能付ワイヤ放電加工用制御装置

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JP3101596B2
JP3101596B2 JP09347349A JP34734997A JP3101596B2 JP 3101596 B2 JP3101596 B2 JP 3101596B2 JP 09347349 A JP09347349 A JP 09347349A JP 34734997 A JP34734997 A JP 34734997A JP 3101596 B2 JP3101596 B2 JP 3101596B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H7/00Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
    • B23H7/02Wire-cutting
    • B23H7/06Control of the travel curve of the relative movement between electrode and workpiece
    • B23H7/065Electric circuits specially adapted therefor

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
  • Numerical Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テーパ加工補正機
能付ワイヤ放電加工用制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上端および下端を支持したワイヤに傾斜
をつけてワイヤに対してワークを相対的に水平移動させ
ることでテーパ加工を行うようにしたワイヤ放電加工機
が公知である。一般には、ワークを載せたテーブルを
X,Yの各軸方向に移動させてワークに水平方向の送り
を掛けて全体的な輪郭加工を行いつつ、ワイヤを支持す
る上ワイヤガイドまたは下ワイヤガイドをU,Vの各軸
方向に水平移動させてワイヤに傾斜をつけ、ワークの切
断面のテーパ角度を調整する構成のワイヤ放電加工機が
多い。通常、U軸はX軸に平行、また、V軸はY軸に平
行である。
【0003】輪郭加工の形状やワークの切断面のテーパ
角度等については予めプログラムで与えられており、ワ
イヤ放電加工用制御装置は、実際の加工段階でこのプロ
グラムを翻訳して、放電加工電源からの速度指令に基づ
き該プログラムで与えられた輪郭加工のためのワーク移
動量、即ち、X,Yの各軸方向のテーブルの水平移動量
と、プログラムで与えられたテーパ角度を達成するため
の上ワイヤガイドまたは下ワイヤガイドの水平移動量、
即ち、U,Vの各軸方向の移動量とを求めて各軸のサー
ボモータを駆動制御する。
【0004】ワイヤ放電加工機における加工部周辺の一
般的な構成について図6に示す。図6において符号1は
上ワイヤガイド、また、符号2は下ワイヤガイドであっ
て、放電加工に用いられるワイヤ3は上ワイヤガイド1
と下ワイヤガイド2との間に張設されている。上ワイヤ
ガイド1と下ワイヤガイド2との間にはワークを載せて
X,Yの各軸方向に移動するテーブルがあり、このテー
ブルの水平移動によってワークに対する全体的な輪郭加
工が行われる。
【0005】また、前述したように、上ワイヤガイド1
または下ワイヤガイド2は、X,Yの各軸と平行なU,
Vの各軸方向に移動できるようになっており、プログラ
ムで与えられたテーパ角度を達成すべく、ワイヤ放電加
工用制御装置が、上ワイヤガイド1または下ワイヤガイ
ド2の水平移動量、即ち、U,Vの各軸方向の移動量を
求め、これらワイヤガイド1,2の位置を制御する。
【0006】つまり、プログラムで与えられたテーパ角
度は、ワイヤ放電加工用制御装置によりU,V各軸方向
への上ワイヤガイド1または下ワイヤガイド2の水平移
動量に自動的に換算され、この上ワイヤガイド1または
下ワイヤガイド2の水平移動によって加工に必要とされ
るワイヤ3の傾斜が達成されるということであり、上ワ
イヤガイド1または下ワイヤガイド2に必要とされる水
平移動量は、上ワイヤガイド1と下ワイヤガイド2との
間の垂直離間距離H、つまり、ワイヤ3の上端部支持位
置と下端部支持位置との垂直離間距離の大きさによって
直接の影響を受けることになる。
【0007】簡単な例で、例えば、図6のワイヤ3がY
軸と直行して垂直(Z方向)に対してθのテーパ角度を
持っているとすれば、必然的に、上ワイヤガイド1また
は下ワイヤガイド2のU,V各軸方向の移動量は、U=
H・tanθ,V=0ということになる。
【0008】上ワイヤガイド1および下ワイヤガイド2
の主要部を構成する支持部4,5は、図6に示す通り、
ワイヤ3に摺接する円弧形状の超硬材料、例えば、ルビ
ーもしくはダイヤモンド等で構成されており、従来は、
これら支持部4,5の間の垂直離間距離Hを上ワイヤガ
イド1と下ワイヤガイド2の垂直離間距離として定義す
ることによって上ワイヤガイド1または下ワイヤガイド
2のU,V各軸方向への水平移動量の値を求めるように
していた。
【0009】しかし、ワイヤ3自体の剛性により実質的
な上端部支持位置P1(ワイヤ3の屈曲点)が上ワイヤ
ガイド1よりも僅かに下降し、また、実質的な下端部支
持位置P2(ワイヤ3の屈曲点)が下ワイヤガイド2よ
りも僅かに上昇するといった現象が生じる。なお、図6
においては、上ワイヤガイド1および下ワイヤガイド2
の構造が同等であると仮定し、前述した下方向への変動
量および上方向への変動量を共にδとして記載してい
る。
【0010】このように、上端部支持位置P1と下端部
支持位置P2との間の垂直離間距離が上ワイヤガイド1
と下ワイヤガイド2の垂直離間距離Hよりも短くなった
状態、例えば、(H−2・δ)となった状態で、そのま
ま上ワイヤガイド1と下ワイヤガイド2の垂直離間距離
Hを用いて上ワイヤガイド1または下ワイヤガイド2の
U,V各軸方向への水平移動量の値を求めると、ワイヤ
3のテーパ角度は、最初に指令された指令傾斜角度θよ
りも大きくなり、正確なテーパ加工が行えなくなるとい
った問題が生じる。
【0011】なお、図6の例において、上端部支持位置
P1と下端部支持位置P2との間の垂直離間距離がHで
あることを前提にU,V各軸方向への水平移動量の値を
求めるとすれば、実際に得られる傾斜角度φの値は tan
-1〔H・tanθ/(H−2・δ)〕となり、その値は明ら
かにθよりも大きくなってしまう。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、前記従来技術の欠点を解消し、ワイヤの剛性によっ
てワイヤの実質的な上端部支持位置や下端部支持位置に
上下方向の変動が生じた場合であっても、正確なテーパ
加工を行うことのできるテーパ加工補正機能付ワイヤ放
電加工用装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、ワイヤの傾斜
度と該傾斜度によって決まるワイヤ支持位置の上下方向
の変動量を対応させて記憶する変動量記憶手段と、所定
周期毎に下ワイヤガイドと上ワイヤガイド間の偏差ベク
トルの現在値を求め、該偏差ベクトルの現在値と上下ワ
イヤガイド間距離によりワイヤ傾斜度を求める手段と、
求められたワイヤ傾斜度に対応するワイヤ支持位置の上
下方向の変動量を前記記憶手段より求めて該変動量より
水平方向の補正ベクトルを求める手段と、求めた補正ベ
クトルより、ワイヤに対して相対的にワークを水平方向
に制御する軸及び上下ワイヤガイドのうち一方を水平方
向に制御する軸の移動量を補正する手段を備えたことを
特徴とする構成により前記課題を達成した。
【0014】また、ワイヤの傾斜度と該傾斜度によって
決まる水平方向の変動量を対応させて記憶する記憶手段
と、所定周期毎に下ワイヤガイドと上ワイヤガイド間の
偏差ベクトルの現在値を求め、該偏差ベクトルの現在値
と上下ワイヤガイド間距離によりワイヤ傾斜度を求める
手段と、求められたワイヤ傾斜度に対応する変動量を前
記記憶手段より求めて該変動量より水平方向の補正ベク
トルを求める手段と、求めた補正ベクトルより、ワイヤ
に対して相対的にワークを水平方向に制御する軸及び上
下ワイヤガイドのうち一方を水平方向に制御する軸の移
動量を補正する手段を備えたことを特徴とする構成によ
り同様の課題を達成した。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図7は本発明を適用した一実施形態
の放電加工用制御装置としての数値制御装置10と該数
値制御装置10によって駆動制御されるワイヤ放電加工
機の要部を示すブロック図である。
【0016】プロセッサ11は数値制御装置10を全体
的に制御するプロセッサであり、バス21を介してRO
M12に格納されたシステムプログラムを読み出し、こ
のシステムプログラムに従って、数値制御装置10を全
体的に制御する。RAM13には一時的な計算データ、
表示データ等が格納される。CMOSメモリ14は図示
しないバッテリでバックアップされ、数値制御装置10
の電源がオフにされても記憶状態が保持される不揮発性
メモリとして構成され、後述する変動量記憶ファイル等
が記憶されるようになっている。
【0017】インターフェイス15は外部機器用のイン
ターフェイスであり、紙テープリーダ,紙テープパンチ
ャー,フロッピーディスクドライブ装置等の外部機器7
2が接続される。外部機器72からは加工プログラムが
読み込まれ、また、数値制御装置10内で編集された加
工プログラムを外部機器72に出力することもできる。
【0018】PMC(プログラマブル・マシン・コント
ローラ)16は数値制御装置10に内蔵されたシーケン
スプログラムでワイヤ放電加工機を制御する。即ち、加
工プログラムで指令された機能に従って、これらシーケ
ンスプログラムでワイヤ放電加工機側で必要な信号に変
換し、I/Oユニット17からワイヤ放電加工機側に出
力する。この出力信号によりワイヤ放電加工機側のワイ
ヤ走行系等の各種アクチュエータが作動する。また、ワ
イヤ放電加工機側のリミットスイッチおよび機械操作盤
の各種スイッチ等の信号を受け、必要な処理をしてプロ
セッサ11に渡す。
【0019】各軸の現在位置、アラーム、パラメータ、
画像データ等の画像信号はCRT/MDIユニット70
の表示装置に送られ、表示装置に表示される。インター
フェイス18はCRT/MDIユニット70のキーボー
ドからのデータを受けてプロセッサ11に渡す。インタ
ーフェイス19は放電加工電源71に接続され、放電加
工電源71からの速度指令を受ける。放電加工電源71
はワイヤとワークの放電状態を監視し、前進・後退を含
む速度指令をプロセッサ11に通知する。
【0020】軸制御回路30〜33はプロセッサ11か
らの各軸の移動指令を受けて、各軸の指令をサーボアン
プ40〜43に出力する。サーボアンプ40〜43はこ
の指令を受けて各軸のサーボモータ50〜53を駆動す
る。X,Y,ZおよびU,V各軸のサーボモータ50〜
53には位置速度検出用のパルスコーダが内蔵されてお
り、このパルスコーダからのフィードバック信号が軸制
御回路30〜33にフィードバックされる。軸制御回路
30〜33に内蔵されたサーボ制御CPUの各々はこれ
らのフィードバック信号と前述の移動指令とに基いて位
置ループ、速度ループ、電流ループの各処理を行い、最
終的な駆動制御のためのトルク指令を各軸毎に求めて各
軸のサーボモータ50〜53の位置、速度を制御する。
【0021】NCプログラムで与えられるテーパ角度を
達成すべく上ワイヤガイド1および下ワイヤガイド2の
U,V各軸方向の移動量に補正を加えるためには、ま
ず、ワイヤ3の実質的な傾斜角度φとこれに対応するワ
イヤ支持位置の上下方向の変動量δとの関係を求め、こ
れを数値制御装置10の変動量記憶ファイルに登録して
おく必要がある。
【0022】そこで、この実施形態においては、まず、
ワイヤ3の実質的な傾斜角度φとこれに対応するワイヤ
支持位置の上下方向の変動量δとの関係を求めるための
測定方法について説明することにする。
【0023】なお、本実施例では、下ワイヤガイド2が
X,Yの各軸方向に移動して全体的な輪郭加工を行い、
下ワイヤガイド2に載置された上ワイヤガイド1がU,
Vの各軸方向に移動してワークの切断面のテーパ角度を
調整する構成とする。
【0024】図3はその測定原理を示す概念図であり、
上ワイヤガイド1および下ワイヤガイド2に関しては詳
細な記載は省略しているが、図3に示す通り、その上下
方向の垂直離間距離はHである。
【0025】まず、垂直離間距離Hを一定にしたまま、
上ワイヤガイド1をU,V各軸方向に移動させてワイヤ
3を図3に示すワイヤ3aのようにX−Y平面に対して
垂直に張り、ワイヤ3aに丸穴付きの薄板を相通する。
【0026】図3におけるY軸の向きは紙面厚み方向で
あり、丸穴付きの薄板としては、ワイヤ位置の検出の都
合上、導電性のある金属板等が好適である。また、丸穴
付きの薄板は、上ワイヤガイド1や下ワイヤガイド2と
共に移動しないように、ワイヤ放電加工機のテーブルに
一体的に固定する必要がある。
【0027】次に、下ワイヤガイド2にX,Y各軸方向
に送りを掛けてワイヤ3aの中心を薄板の丸穴のセンタ
ーP3に合わせ、この位置をX=0,Y=0の原点位置
と定める。
【0028】なお、ワイヤ3aの中心を薄板の丸穴のセ
ンターに合わせるための作業については既に公知であ
り、例えば、下ワイヤガイド2をX軸の正逆方向に送っ
てワイヤ3aと丸穴の内周とが接触する左右2個所の位
置を検出し、これら2点のX座標の平均値を取ってP3
のX軸成分を求め、また、下ワイヤガイド2をY軸の正
逆方向に送ってワイヤ3aと丸穴の内周とが接触する前
後2個所の位置を検出し、これら2点のY座標の平均値
を取ってP3のY軸成分を求めるといった方法がある。
丸穴に代え、Y軸に平行なスリットの入った薄板を利用
することも可能であり、その場合は、当然、P3のX軸
成分だけを求めればよい。
【0029】次に、従来の制御方法に従い、ワイヤ3a
が垂直(Z方向)に対し理論上θだけ傾くような送り指
令をU軸方向に上ワイヤガイド1に掛ける。図3におい
てワイヤ3aが垂直(Z方向)に対して指令傾斜角θだ
け傾いた状態を3bで示すが、実際にはワイヤ3aの剛
性によってワイヤ3aの実質的な上端部支持位置(ワイ
ヤ3の屈曲点)が上ワイヤガイド1よりも僅かに下降
し、また、実質的な下端部支持位置(ワイヤ3の屈曲
点)が下ワイヤガイド2よりも僅かに上昇するので、実
際にはワイヤ3aの姿勢は3bで示すものとはならず、
3cで示すようなものとなる。つまり、ワイヤ3cの実
際の傾きは指令傾斜角θに比べて大きくなるということ
であり、以下、このときのワイヤ3cの実際の傾きを実
際の傾斜角φと呼ぶことにする。
【0030】上ワイヤガイド1と下ワイヤガイド2との
間の垂直離間距離をH、指令傾斜角をθとすれば、理論
上でU軸に必要とされる送り量uは、
【0031】
【数1】 である。
【0032】次に、この状態で、再び、ワイヤ3cの中
心を薄板の丸穴のセンターP3に合わせる作業を行い、
X軸成分の値を読み、この値をxとする。
【0033】図3に示す例のように、薄板が上ワイヤガ
イド1と下ワイヤガイド2との間の垂直離間距離の中央
位置にない場合、例えば、図3に示すように、上ワイヤ
ガイド1と下ワイヤガイド2との間の垂直離間距離の中
央位置よりも下にある状態では、u=H・tanθの送り
を掛けた段階でワイヤ3cの左側が薄板の内周と干渉す
るようになり、その状態からワイヤ3cのセンター合わ
せが行われてワイヤ3cのセンターがP3の位置に移動
されることになる。つまり、図3に示したワイヤ3cが
センター合わせによってX軸正方向に向けて3dの位置
まで移動されて、その時のX軸成分の値がxとして読ま
れる。
【0034】また、仮想したワイヤ3bの姿勢について
見ると、前述した前提条件に基き、明らかに、
【0035】
【数2】 の関係がある。
【0036】図3の例においては、上ワイヤガイド1お
よび下ワイヤガイド2の構造が同等であると仮定し、上
下の変動量を共にδとして扱うことを前提としている。
従って、図3に示すcとd、および、CとDとの比例関
係から次式が成立する。
【0037】
【数3】 これを変動量δについて解けば、
【0038】
【数4】 となり、また、実質的な上端部支持位置と下端部支持位
置との間の垂直離間距離Aは、
【0039】
【数5】 であって、更に、ワイヤ3dの実際の傾斜角φは、
【0040】
【数6】 の式で示されることになる。
【0041】そこで、指令傾斜角θを適当な刻み幅で変
化させ、様々なθの値を入力して前述した操作と演算を
繰り返し実行し、その都度、実際の傾斜角φとその時の
変動量δの値を演算によって求め、両者の関係に基いて
図4に示すような変動量記憶ファイルを作成し、これを
CMOSメモリ14に記憶させておく。
【0042】なお、後述するように、実際の数値制御装
置10の処理制御上のデータとしては、予め tanφを求
めておいて図5に示すような変動量記憶ファイルを作成
してCMOSメモリ14に記憶させておいた方が便利で
ある。
【0043】実際の補正処理は、テーパ加工に必要とさ
れる傾きの指令値(実際の傾斜角)φまたは tanφとそ
れに対応する変動量δの関係とに基いて図5もしくは図
4の変動量記憶ファイルを参照して行われる。
【0044】図1はテーパ角の補正原理の説明図であ
る。NCプログラムで指令された指令傾斜角θだけU,
V軸を移動させて傾けたとき、上下ワイヤガイド1,2
の支持点間を結ぶ線は図1で一点鎖線で示すように指令
傾斜角θとなる。しかし、前述したように、ワイヤ3の
屈曲点はδだけ移動し、ワイヤ3は図1で破線で示すよ
うな経路となり、指令傾斜角θを保持していない。そこ
で、上ワイヤガイド(U,V軸),下ワイヤガイド
(X,Y軸)を補正量εだけ移動させ、ワイヤ3の屈曲
点間で指令傾斜角θを保持させるようにすればよく、こ
のときのワイヤ3の経路は実線で示した経路となる。
【0045】この実線で示した経路となったときの変動
量δは、ワイヤの実際の傾斜角φが指令傾斜角θである
から(θ=φ)、図4および図5より実際の傾斜角φ
(=指令傾斜角θ)に対応する変動量δを求めて、補正
量εを求め、X,Y,U,V軸の指令値に補正すればよ
い。
【0046】そこで、まず、NCプログラムから渡され
た目標とする指令傾斜角θ(=φ)を数7により前述の
移動量U,Vから求める。なお、指令傾斜角θは、実際
の指令傾斜角φを指令するものであるから、以下指令傾
斜角を「φ」という。
【0047】
【数7】 次に、図4の変動量記憶ファイルから数7で求めた指令
傾斜角φに対応するδの値を求める。また、図4の変動
量記憶ファイルから数7の指令傾斜角φに対応するφの
値が検出されない場合は、数8の補間処理に従って数7
のφに対応するδの値を求めるようにする。例えば、数
7の指令傾斜角φの値が図4の変動量記憶ファイルのφ
iとφi+1との間にあるとすれば、
【0048】
【数8】 によって数7の指令傾斜角φに対応するφの値が求めら
れる。
【0049】つまり、図1に示すように実際にワイヤ3
dをφだけ傾斜させたときに数8のδに相当する分だけ
上下端部支持位置が上下方向に変動するのであるから、
この変動量に相当するX,Y,U,V各軸方向の補正量
εは、図1から明らかなように、全体として、数9に示
す値となる。
【0050】
【数9】 但し、この補正量εをX,Y各軸方向にΔX,ΔY、ま
た、U,V各軸方向にΔu,Δvに分配する必要があ
る。従って、最終的に、下ワイヤガイド2の水平方向の
移動に関する補正量Δx,Δyの値は、数10および数
11によって示されることになる。
【0051】
【数10】
【0052】
【数11】 また、上ワイヤガイド1の補正量は下ワイヤガイド2に
対して方向性が逆になるので、U軸方向にΔu=−Δ
x、また、V軸方向にΔv=−Δyとなるが、下ワイヤ
ガイド2の補正量Δx,Δyにより上ワイヤガイド1が
移動するため、上ワイヤガイド1の補正量はその移動を
打ち消す必要があり、実際の補正量はΔu=−2Δx,
Δv=−2Δyとなる。
【0053】従って、数値制御装置10によって与えら
れたU,V各軸方向への上ワイヤガイド1および下ワイ
ヤガイド2の水平移動量X,Yに対し、各々前述したΔ
u,ΔvおよびΔx,Δyの補正値を重畳して出力すれ
ばよい。
【0054】次に、数値制御装置10による実際的な補
正処理の内容について説明する。
【0055】なお、ワイヤ放電加工においては、複雑な
テーパ加工の他に単純形状の直方体や円柱体を加工する
場合、または、ラフなテーパ加工だけで事足りる場合も
あるので、この実施形態では、補正処理を実行するため
のコマンドG〇〇と補正処理を終了するためのコマンド
G××を使用し、G〇〇とG××で挟まれた部分のNC
プログラムに対してのみ前述した原理に基く補正処理を
実行するようにしている。
【0056】G××の記述は省略可能であり、その場合
はG〇〇以降の全てのNCプログラムで補正処理が実行
されることになる。
【0057】図8はプロセッサ11がNCプログラムを
1ブロック毎に読み込んで実施する前処理の主要部を示
すフローチャート、また、図9は前処理によって生成さ
れた移動指令データに基いて所定周期毎に繰り返し実行
される移動指令の主要部を示すフローチャートである。
【0058】以下、図8および図9を参照して本実施形
態の数値制御装置10によるテーパ加工の補正処理につ
いて説明する。但し、NCプログラムによって与えられ
た指令傾斜角φを達成するに必要とされる理論上のX,
Y,U,V各軸方向の水平移動量の移動指令データ(補
正量を含まない値)を算出するための前処理の部分、お
よび、この移動指令データに基いてパルス分配周期毎の
移動指令(補正量を含まない値)を算出するためのパル
ス分配処理の部分に関しては、従来の処理と同様である
ので説明を省略し、専ら補正量の算出と出力に関する部
分について重点的に説明することにする。
【0059】図8に示す前処理で1ブロック分のNCプ
ログラムを読み込んだプロセッサ11は、まず、このブ
ロックが補正処理の実行開始を示すG〇〇コマンドであ
るのか(ステップA1)、または、補正処理の終了を示
すG××コマンドであるのか(ステップA2)、もしく
は、その他のコマンドやデータであるのかを判別する。
【0060】読み込んだブロックがG〇〇コマンドまた
はG××コマンド以外のものである場合の処理に関して
は従来と全く同様である。
【0061】また、G〇〇コマンドが読み込まれた場
合、つまり、ステップA1の判別結果が真となった場合
には、プロセッサ11は、更に、CMOSメモリ14に
変動量記憶ファイルが登録されているか否かを判別し
(ステップA2)、変動量記憶ファイルが登録されてい
る場合に限り補正フラグをセットする(ステップA
3)。
【0062】変動量記憶ファイルが登録されていなけれ
ば、移動指令の分配周期毎の補正処理を実行することは
できないので、例え、G〇〇コマンドが読み込まれたと
しても補正フラグはセットされない。この場合の処理は
従来と全く同様である。
【0063】また、G××コマンドが読み込まれた場
合、つまり、ステップA4の判別結果が真となった場合
には、プロセッサ11は補正フラグをリセットして(ス
テップA5)、パルス分配周期毎の補正処理を実行をキ
ャンセルさせる。
【0064】一方、図9に示す所定周期毎の処理におい
て、移動指令の分配処理を開始したプロセッサ11は、
まず、補正フラグがセットされているか否かを判別する
(ステップB1)。
【0065】補正フラグがセットされていなければ実質
的な補正処理を実施する必要はないので、プロセッサ1
1は、補正ベクトル記憶レジスタΔx,Δyの値を零に
初期化すると共に(ステップB11)、補正ベクトル記
憶レジスタΔu,Δvの値を零に初期化する(ステップ
B12)。
【0066】言うまでもなく、補正ベクトル記憶レジス
タΔx,Δy,Δu,Δvの各々は、数10および数1
1等で示したΔx,Δy,Δu,Δvの各補正量を記憶
するためのレジスタである。
【0067】次いで、プロセッサ11は、今回算出した
補正量または今回初期化したΔx,Δy,Δu,Δvの
各値から、前周期のパルス分配処理で算出した補正量を
記憶した前周期補正量記憶レジスタΔxold,Δyold,
Δuold,Δvoldの各値を減じ、今回のパルス分配周期
で出力すべき補正量の増分を求めて、インクリメンタル
補正量記憶レジスタΔΔx,ΔΔy,ΔΔu,ΔΔvの
各々に記憶し(ステップB8)、今回算出した補正量Δ
x,Δy,Δu,Δvの各値を前周期補正量記憶レジス
タΔxold,Δyold,Δuold,Δvoldに更新記憶する
(ステップB9)。
【0068】次いで、プロセッサ11は、従来と同様の
処理で求めたインクリメンタル移動指令、即ち、NCプ
ログラムによって与えられた指令傾斜角度φを達成する
に必要とされるX,Y,U,V各軸方向の水平移動量の
1周期分のインクリメンタル移動指令に、ステップB8
の処理で求めた当該パルス分配周期分のインクリメンタ
ル補正移動指令ΔΔx,ΔΔy,ΔΔu,ΔΔvの各値
を重畳して、上ワイヤガイド1および下ワイヤガイド2
を水平方向に駆動するサーボモータに分配出力する(ス
テップB10)。
【0069】前述したように、補正フラグがセットされ
ていない場合には、Δx,Δy,Δu,Δvの各値は常
に零であるが、Δxold,Δyold,Δuold,Δvoldに
は前周期で算出した補正量が記憶されている場合があ
る。この場合には補正のキャンセル動作が実施されるこ
とになる。
【0070】一方、ステップB1の判別結果が真となっ
た場合、つまり、補正処理を実行する必要がある場合に
は、プロセッサ11は、まず、下ワイヤガイド2の位置
を基準とする上ワイヤガイド1の指令現在位置U,Vの
値と、現時点で設定されている上ワイヤガイド1と下ワ
イヤガイド2との間の垂直離間距離Hとを読み込み(ス
テップB2,ステップB3)、数7の式に基いてtanφ
またはφの値を求める(ステップB4)。
【0071】次いで、プロセッサ11は、図5もしくは
図4に示すような変動量記憶ファイルを参照し、ステッ
プB4の処理で算出したtanφまたはφの値に対応する
δの値を変動量記憶ファイルから読み込む。また、 tan
φまたはφに対応する値が図5もしくは図4に示すよう
な変動量記憶ファイルから検出されない場合には、数8
に基いて演算処理を行うことによって、ステップB4の
処理で算出した tanφまたはφに対応するδの値を算出
する(ステップB5)。
【0072】なお、変動量記憶ファイルとして図5を使
用し、 tanφを計算した方が、 tan-1の計算を必要とせ
ず、プロセッサの計算負荷が低減する。
【0073】このようにして変動量δの値を求めたプロ
セッサ11は、更に、数10および数11の演算式を利
用して下ワイヤガイド2に対する補正量ΔxおよびΔy
を求め(ステップB6)、また、上ワイヤガイド1に対
する補正量ΔuとΔvとを求める(ステップB7)。
【0074】但し、これらの補正量Δx,Δy,Δu,
Δvは、図1に示すように、上ワイヤガイド1および下
ワイヤガイド2の補正前の位置と補正後の位置との間の
絶対的な偏差を示す値であるから、これをパルス分配1
周期分のインクリメンタル移動指令に換算する必要があ
る。
【0075】つまり、ステップB6およびステップB7
の処理で算出した絶対的な補正量Δx,Δy,Δu,Δ
vの各値から前周期分の絶対的な補正量Δxold,Δyo
ld,Δuold,Δvoldの各値を減じれば、今回のパルス
分配周期で出力すべきインクリメンタル補正移動指令Δ
Δx,ΔΔy,ΔΔu,ΔΔvの各値が求められる(ス
テップB8)。
【0076】次いで、プロセッサ11は、今回算出した
補正量Δx,Δy,Δu,Δvの各値を前周期補正量記
憶レジスタΔxold,Δyold,Δuold,Δvoldに更新
記憶し(ステップB9)、従来と同様の処理で求めたイ
ンクリメンタル移動指令、即ち、NCプログラムによっ
て与えられた指令傾斜角度φを達成するに必要とされる
U,V各軸方向の水平移動量の1周期分のインクリメン
タル移動指令に、ステップB8の処理で求めた当該パル
ス分配周期分のインクリメンタル補正移動指令ΔΔx,
ΔΔy,ΔΔu,ΔΔvの各値を重畳して、上ワイヤガ
イド1および下ワイヤガイド2を水平方向に駆動するサ
ーボモータに分配出力する(ステップB10)。
【0077】以下、図9に示す補正処理がパルス分配周
期毎に繰り返し実行される結果、ワイヤ3の剛性によっ
て生じる上端部支持位置および下端部支持位置の変動に
起因するワイヤ3の姿勢変化は自動的に補正され、常
に、NCプログラムで指令された傾斜角度φを維持して
ワイヤ放電加工が行われるようになる。
【0078】四角錐状の部品の外周面を仕上げる場合を
例にとって、図9の補正処理を行った場合と行わなかっ
た場合のワイヤガイドの通路の相違を図2に示す。
【0079】図2は四角錐加工時のワイヤガイドの通路
を上方から見て示す平面図であり、実線で示すのが図9
の補正処理を行わなかった場合のワイヤガイドの通路、
また、破線で示すのが図9の補正処理を行った場合のワ
イヤガイドの通路である。
【0080】この例では、四角錐の外周部の4面aは垂
直(Z軸軸方向)に対する傾きが10度、また、外周部
4面の合わせ目bではワイヤ3の傾きが約14度となる
ので、1つの合わせ目bから次の合わせ目bまでワイヤ
3を移動させる間に、Z軸に対するワイヤ3の傾きを1
4度から10度、さらに、最初の14度と対称な向きに
14度と変化させる必要がある。
【0081】図9に示す補正処理を行わなかった場合、
つまり、従来技術によるテーパ加工を行った場合では、
ワイヤ3の傾斜が大きくなるほど指令傾斜角度に比べて
実際の傾斜角度が大きくなるので、本来四角錐であるは
ずの部品には、指令傾斜角度が大きくなる部分、つま
り、合わせ目bに近い部分ほどワイヤ3に大きな倒れ込
みが生じ、垂直(Z軸方向)に対するワイヤ3の傾きは
実際には(14+α)度から(10+β)度、さらに、
最初の(14+α)度と対称な向きへ(14+α)度と
変化し、結果的に、ディストーションが生じるが(但
し、α>β)、図9に示した補正制御を行った場合に
は、ワイヤ3の傾きが常に指令傾斜角度と一致するよう
に補正されるので、ワイヤガイドの通路は図2の破線と
なり、垂直(Z軸方向)に対するワイヤ3の傾きは14
度から10度、さらに、最初の14度と対称な向きへ1
4度と指令値通りに変化し、ディストーションのない四
角錐形状を得ることができる。
【0082】なお、前記実施形態では、下ワイヤガイド
をX,Y軸方向に移動させるタイプの放電加工機の例を
示したが、下ワイヤガイドを固定しワーク(テーブル)
をX,Y軸方向に移動させる場合にも、X,Y軸の移動
方向が異なるのみで補正方法は同一である。
【0083】更に、ワークを固定し、上下ワイヤガイド
が独立して移動可能な構成においては、X,Y軸で駆動
される下ワイヤガイドの補正量は前記実施形態と同一で
あるが、下ワイヤガイドの補正によっては上ワイヤガイ
ドが移動しないため、U,V軸で駆動される上ワイヤガ
イドの補正量はΔu=−Δx,Δv=−Δyとなる。
【0084】また、前記各実施形態として上ワイヤガイ
ド1と下ワイヤガイド2の構造が同じであってワイヤ3
の上端部支持位置および下端部支持位置に共にδの変動
が生じる場合の補正処理について説明したが、上ワイヤ
ガイド1と下ワイヤガイド2の構造が相違してワイヤ3
の上端部支持位置と下端部支持位置の変動量が相違する
場合であっても、上ワイヤガイド1側の変動量δ1を記
憶するための変動量記憶ファイルと下ワイヤガイド2側
の変動量δ2を記憶するための変動量記憶ファイルとを
設けておけば、前記と同様にして対処することができ
る。
【0085】また、指令傾斜角度φに対応させて変動量
δを記憶させて演算処理を行わせる代わりに、変動量記
憶ファイルに指令傾斜角度φ(または tanφ)に対応す
るεの値を直接記憶させて演算処理の一部を省略するよ
うにしてもよい。
【0086】また、前記実施形態においては、上下ワイ
ヤガイドの支持点の変動量は垂直離間距離Hによらず一
定としたが、上ワイヤガイド1と下ワイヤガイド2との
間の垂直離間距離Hにより上下ワイヤガイドの支持点の
変動量δが変動する場合には、垂直離間距離H毎に変動
量記憶ファイルを作成してCMOSメモリ14に記憶さ
せておき、垂直離間距離Hに応じて参照する変動量記憶
ファイルを選択するようにすればよい。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、ワイヤの剛性によって
ワイヤガイドの実質的な上端部支持位置や下端部支持位
置に変動が生じた場合であっても、指令されたワイヤ傾
斜角度を正確に再現して的確なワイヤ放電テーパ加工を
行うことができる。
【0088】これにより、ワイヤ放電加工を利用したテ
ーパ加工による形状誤差や寸法誤差の発生が未然に防止
され、正確な形状のテーパ加工が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】補正結果の一例を示した概念図である。
【図2】補正したワイヤ移動軌跡を示した概念図であ
る。
【図3】ワイヤの実質的な傾斜角度とこれに対応するワ
イヤ支持位置の変動量との関係を求めるための測定方法
を示す原理図である。
【図4】変動量記憶ファイルの一例を示す概念図であ
る。
【図5】変動量記憶ファイルの他の一例を示す概念図で
ある。
【図6】ワイヤ放電加工機における加工部周辺の一般的
な構成を示す概念図である。
【図7】放電加工用数値制御装置およびワイヤ放電加工
機の要部を示すブロック図である。
【図8】数値制御装置による前処理の主要部を示すフロ
ーチャートである。
【図9】数値制御装置によるパルス分配処理の主要部を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 上ワイヤガイド 2 下ワイヤガイド 3 ワイヤ 4 支持部 5 支持部 10 放電加工用数値制御装置 11 プロセッサ 12 ROM 13 RAM 14 CMOSメモリ 15 インターフェイス 16 プログラマブル・マシン・コントローラ 17 I/Oユニット 18 インターフェイス 19 インターフェイス 21 バス 30〜33 軸制御回路 40〜43 サーボアンプ 50〜53 サーボモータ 70 CRT/MDIユニット 71 放電加工電源 72 外部機器

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤに対して相対的にワークを水平方
    向に制御する軸と,上下ワイヤガイドのうち一方を水平
    方向に制御する軸とを有し、テーパ加工を行う制御装置
    において、 ワイヤの傾斜度と該傾斜度によって決まるワイヤ支持位
    置の上下方向の変動量を対応させて記憶する変動量記憶
    手段と、 所定周期毎に下ワイヤガイドと上ワイヤガイド間の偏差
    ベクトルの現在値を求め、該偏差ベクトルの現在値と上
    下ワイヤガイド間距離によりワイヤ傾斜度を求める手段
    と、 求められたワイヤ傾斜度に対応するワイヤ支持位置の上
    下方向の変動量を前記記憶手段より求めて、該変動量よ
    り水平方向の補正ベクトルを求める手段と、 求めた補正ベクトルより前記軸の移動量を補正する手段
    を備えたテーパ加工補正機能付ワイヤ放電加工用制御装
    置。
  2. 【請求項2】 ワイヤに対して相対的にワークを水平方
    向に制御する軸と、上下ワイヤガイドのうち一方を水平
    方向に制御する軸とを有し、テーパ加工を行う制御装置
    において、 ワイヤの傾斜度と該傾斜度によって決まる水平方向の変
    動量を対応させて記憶する記憶手段と、 所定周期毎に下ワイヤガイドと上ワイヤガイド間の偏差
    ベクトルの現在値を求め、該偏差ベクトルの現在値と上
    下ワイヤガイド間距離によりワイヤ傾斜度を求める手段
    と、 求められたワイヤ傾斜度に対応する変動量を前記記憶手
    段より求めて該変動量より水平方向の補正ベクトルを求
    める手段と、 求めた補正ベクトルより前記軸移動量を補正する手段を
    備えたテーパ加工補正機能付ワイヤ放電加工用制御装
    置。
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