JP3100292U - リベット部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造容易でありながら表面に立体的な装飾や着色を施すと共に、長期間にわたって製造時の装飾状態を保つことができるリベット部材を提供する。
【解決手段】リベット部材は、基材の表面側からこれを突き刺し、基材の裏面側に配置された嵌合体の貫通孔に貫通させた状態でカシメ止めされることにより、嵌合体を基材に取り付けるカシメ用突起と、基材の表面側に配置されてカシメ用突起2と一体成形されてなる板状の頭部3とを有する合成樹脂製のリベット部材1であって、このリベット部材1がレーザ光の照射に伴って発泡および/または変色するような樹脂からなり、かつ、頭部の表面にレーザ光の照射による化粧模様4を形成してなる。
【選択図】 図1
【解決手段】リベット部材は、基材の表面側からこれを突き刺し、基材の裏面側に配置された嵌合体の貫通孔に貫通させた状態でカシメ止めされることにより、嵌合体を基材に取り付けるカシメ用突起と、基材の表面側に配置されてカシメ用突起2と一体成形されてなる板状の頭部3とを有する合成樹脂製のリベット部材1であって、このリベット部材1がレーザ光の照射に伴って発泡および/または変色するような樹脂からなり、かつ、頭部の表面にレーザ光の照射による化粧模様4を形成してなる。
【選択図】 図1
Description
本考案は、リベット部材に関するものであって、より詳細には、基材の表面側からこれを突き刺した状態で、基材の裏面側に配置された嵌合体に連結させることにより嵌合体との間に基材を挟み込むようにして、基材に嵌合体を取り付けると同時に、表面に適宜の装飾を施す合成樹脂製のリベット部材に関するものである。
従来より、合成樹脂製のスナップファスナー(ホック)は嵌合体とリベット部材とを用いて基材を挟み込むようにして、基材に取り付けられる。また、リベット部材の頭部には何らかの模様を形成して、その見栄えをよくすることがある。
特許文献1にはリベット部材(止着体)の頭部を構成する表面に装飾を施した化粧材を取り付ける構成が示されている。また、特許文献2にはリベット部材の頭部を金属製化粧板で被覆する構成が示されている。これらの化粧材や化粧板には種々の模様が施されており、これによってリベット部材に装飾を施すことができる。
実開昭57−25615号公報
実開昭59−6915号公報
しかしながら、特許文献1に示すような構成では、リベット部材の頭部に別の化粧材を取り付ける必要があるので、この取り付けに手間がかかることが避けられなかった。また、リベット部材に対する化粧材の取り付けはリベット部材の頭部の縁に嵌合した状態でこれをカシメ止めるだけで行われるので、リベット部材に何らかの外力が加わるだけでカシメ止めが解除されて化粧材が外れることがあった。そして、化粧材が外れたリベット部材はその見栄えが著しく損なわれていた。
特許文献2に示すような構成では、金属製化粧板が容易に外れることはないが、その装飾が平面的にならざるを得なかった。そこで、特許文献2には金属製化粧板に透かし模様を形成して、板状部材の表面が見えるようにして、幾らか立体的な模様を付けることができるようにしている。ところが、金属製化粧板の取り付け作業に手間がかかることは避けられず、また、錆びが発生することもあった。
そこで、リベット部材を成形する金型の内面を彫ることにより、その頭部に立体的な模様を形成することも考えられるが、この場合、形成する模様の数だけ金型が必要となるだけでなく、着色できないという問題もあった。
本考案は、上述の事柄を考慮に入れてなされたものであって、その目的は製造容易でありながら表面に立体的な装飾や着色を施すと共に、長期間にわたって製造時の装飾状態を保つことができるリベット部材を提供することにある。
上記目的を達成するため、本考案のリベット部材は、基材の表面側からこれを突き刺し、基材の裏面側に配置された嵌合体の貫通孔に貫通させた状態でカシメ止めされることにより、嵌合体を基材に取り付けるカシメ用突起と、基材の表面側に配置されて前記カシメ用突起と一体成形されてなる板状の頭部とを有する合成樹脂製のリベット部材であって、このリベット部材がレーザ光の照射に伴って発泡および/または変色するような樹脂から
なり、かつ、前記頭部の表面にレーザ光の照射による化粧模様を形成してなることを特徴としている(請求項1)。
なり、かつ、前記頭部の表面にレーザ光の照射による化粧模様を形成してなることを特徴としている(請求項1)。
リベット部材の頭部が幾らかの膨らみを形成した円盤形状で、このリベット部材がベースとなる色の樹脂に対してレーザ光を照射することにより変色かつ発泡を引き起こす添加物を含有させてなる樹脂組成物を射出成形されたものであり、かつ、前記化粧模様がレーザ光を照射した部分の発泡による盛り上がりと変色によって絵および/または文字などを描いた立体模様であってもよい(請求項2)。
請求項1に記載の本考案は、リベット部材の成形のための金型を変えることなく、金型による成形後にレーザ光の照射によって任意の化粧模様を形成することができる。また、リベット部材が一体成型されているので、堅牢性に優れており長期間にわたって安定した立体模様を保つことができる。さらに、レーザ光の照射に伴ってリベット部材の頭部に着色による化粧模様を形成することも可能となる。つまり、製造コストおよび製造にかかる手間を削減しながら、高品質のリベット部材を得ることができる。
リベット部材の頭部が幾らかの膨らみを形成した円盤形状で、このリベット部材がベースとなる色の樹脂に対してレーザ光を照射することにより変色かつ発泡を引き起こす添加物を含有させてなる樹脂組成物を射出成形されたものであり、かつ、前記化粧模様がレーザ光を照射した部分の発泡による盛り上がりと変色によって絵および/または文字などを描いた立体模様である場合(請求項2)には、リベット部材の頭部における膨らみが立体模様の存在感を際立たせるだけでなく、肉厚に形成することができるので、それだけ頑丈な構成にすることができる。
図1〜4は、本考案のリベット部材1の構成を説明する図である。本例のリベット部材1はレーザ光の照射に伴って発泡および/または変色する合成樹脂からなるカシメ用突起2と、平面形状が略円盤形状でありカシメ用突起2と一体成型された頭部3とからなる。
カシメ用突起2は先端部2aを尖らせてあり、後述の基材に対して容易に突き刺すことができるように構成している。
頭部3はその中心部3aにおいて表面側に幾らかの膨らみを形成して、これがドーム状の曲面となるように成形されている。また、頭部3の裏面側には凹部3bが形成され、これによって頭部3の外周にスカート状の基材抑え部3cを形成している。
前記リベット部材1はベースとなる色の樹脂に対してレーザ光を照射することにより変色かつ発泡を引き起こす遷移金属のような添加物を含有させてなる樹脂組成物を射出成形させたものである。
また、頭部3の表面には射出成形後にレーザ光の照射によって形成された立体模様4を形成している。本例の立体模様4はレーザ光の照射によって形成された盛り上がりと変色によって描かれた文字4aと、絵柄4bとからなり、この文字4aによってリベット部材1の頭部3を用いてメーカ名を表記したり、何らかの宣伝を行うことも可能となる。さらに、頭部3の表面に形成される絵柄4bはリベット部材1の表面を美しく飾るものとなる。
さらに、前記立体模様4はリベット部材1の射出成形後にレーザ光の照射によって形成されるものであるから、射出成形のための金型は立体模様4の構成に関係なく、共通のも
のとすることができる。加えて、レーザ光の照射位置および強度をコンピュータによって自動制御することにより、何らかの加工を施す自動制御装置は種々の分野で用いられている、この自動制御装置を用いて複雑かつ繊細な形状の立体模様4を的確に形成することが可能となる。
のとすることができる。加えて、レーザ光の照射位置および強度をコンピュータによって自動制御することにより、何らかの加工を施す自動制御装置は種々の分野で用いられている、この自動制御装置を用いて複雑かつ繊細な形状の立体模様4を的確に形成することが可能となる。
頭部3の表面から盛り上がるように形成された立体模様4は、レーザ光の強度に合わせて着色されるので、任意の形状かつ色の立体模様4を形成することが可能となる。さらに、立体模様4が頭部3に対して一体的に形成されているので、これが削り取られない限り立体模様4が消失することがない。加えて、立体模様4を形成した部分も合成樹脂を基本とするものであるから、これが錆びるなどして腐食することがない。つまり、従来のように他部材を嵌合させたりカシメ止めする場合に比べて堅牢性が向上し、長期間にわたって美しい装飾を施すことができる。
これに加えて、本発明のリベット部材1の形状は、頭部3の中心部3aにおいて表面側に膨らみを形成してなるので、立体模様4を際立たせることができる。また、リベット部材1の表面側の中心部3aに膨らみを形成しているので、前記凹部3bを大きく形成しながら強度を強く保つことができ、かつ、基材抑え部3cを大きく形成することができる。
図5,6は前記リベット部材1を用いた嵌合体を基材に取り付け例を示す図であり、図5は取り付けの方法を説明する図、図6は基材に取り付けられた状態のスナップファスナーを示す断面図である。図5,6において、図1〜4と同じ符号を付した部材は同一または同等の部材であるから、その詳細な説明を省略する。
図5,6において、5はリベット部材を取り付ける対称となる板状または布状の基材、6は基材5の裏面側に配置された嵌合体である。また、本例の基材5は合成樹脂からなる板状体であり、前記カシメ用突起2を挿通させる部分に予め小孔を形成していることが望ましい。
本例の嵌合体6は弾性変形可能な材料として合成樹脂からなり、変形によって係合する例えば環状の係合部6a,6bをそれぞれ形成する一対の嵌合体6A,6Bであって、この嵌合体6A,6Bの中心部には前記カシメ用突起2を挿通させる貫通孔6cを形成している。また、嵌合体6A,6Bは何れも基材5に接する面に環状凸部6dを形成している。
したがって、前記リベット部材1のカシメ用突起2を基材5の表面側5aから突き刺し、基材5の裏面側5bに配置した嵌合体6A(または6B)の貫通孔6cに貫通させた状態で、その先端部2aをかしめ止めすることにより、嵌合体6A(または6B)を基材5に取り付けて、スナップファスナ7(図6参照)を形成することができる
そして、基材5は頭部3の凹部3bと係合体6A,6Bの環状凸部6cとの間に挟み込まれるように保持されると同時に、前記基材抑え部3cと嵌合体6A,6Bの外周との間で基材5を挟み込むことができるので、基材5に対する嵌合体6A,6Bの取り付けが強固なものとなり、その位置がずれることがない。
これに加えて、本発明のリベット部材1には、その頭部3の表面に立体模様4を形成しているので、スナップファスナ7を取り付けた部分において基材のデザインに変化を持たせることができ、これが一つのアクセントとなる。さらに、立体模様4がレーザ光の照射によってリベット部材1の頭部3を変形および/または変色させたものであるから、スナップファスナ7の破損を防止でき、形成される立体模様4を長持ちさせることができる。
1 リベット部材
2 カシメ用突起
3 頭部
4 立体模様
5 基材
5a 表面側
5b 裏面側
6 嵌合体
6c 貫通孔
2 カシメ用突起
3 頭部
4 立体模様
5 基材
5a 表面側
5b 裏面側
6 嵌合体
6c 貫通孔
Claims (2)
- 基材の表面側からこれを突き刺し、基材の裏面側に配置された嵌合体の貫通孔に貫通させた状態でカシメ止めされることにより、嵌合体を基材に取り付けるカシメ用突起と、基材の表面側に配置されて前記カシメ用突起と一体成形されてなる板状の頭部とを有する合成樹脂製のリベット部材であって、
このリベット部材がレーザ光の照射に伴って発泡および/または変色するような樹脂からなり、かつ、前記頭部の表面にレーザ光の照射による化粧模様を形成してなることを特徴とするリベット部材。 - リベット部材の頭部が幾らかの膨らみを形成した円盤形状で、このリベット部材がベースとなる色の樹脂に対してレーザ光を照射することにより変色かつ発泡を引き起こす添加物を含有させてなる樹脂組成物を射出成形されたものであり、かつ、前記化粧模様がレーザ光を照射した部分の発泡による盛り上がりと変色によって絵および/または文字などを描いた立体模様である請求項1に記載のリベット部材。
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JP2003271040U JP3100292U (ja) | 2003-09-08 | 2003-09-08 | リベット部材 |
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JP2003271040U JP3100292U (ja) | 2003-09-08 | 2003-09-08 | リベット部材 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003271040U Expired - Lifetime JP3100292U (ja) | 2003-09-08 | 2003-09-08 | リベット部材 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008284131A (ja) * | 2007-05-17 | 2008-11-27 | Sogeisha:Kk | アメリカンホック用留環及びこれを使った装飾部付アメリカンホック |
JP2009183623A (ja) * | 2008-02-08 | 2009-08-20 | Morito Co Ltd | Rfidタグを取り付けた装飾体 |
JP2013119687A (ja) * | 2011-12-08 | 2013-06-17 | Nagai Les-Ben Kk | 寝間着 |
WO2024084599A1 (ja) * | 2022-10-18 | 2024-04-25 | Ykkスナップファスナー株式会社 | 止具 |
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2003
- 2003-09-08 JP JP2003271040U patent/JP3100292U/ja not_active Expired - Lifetime
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