JP3099930U - バッテリーカード、及びそのバッテリーカード装置を用いた電気装置 - Google Patents
バッテリーカード、及びそのバッテリーカード装置を用いた電気装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】軽量、薄型、安全でユーザーフレンドリーな標準型のカード型バッテリーパックで、互換性に優れたバッテリーカードを提供する。
【解決手段】バッテリーカード9は、上方のシエル92と下方のシエル93からなるハウジング91を備え、表面に沿つてバッテリカード9がスロットインされるカートリッジに対してバッテリーカード9を一致させるトラッキングレール94が配置されている。シヤッタ95がハウジング91の前方周縁96に配置され、使われないとき「+」「−」接点を備えたアクセス97を被覆する。バツテリーカード9がカートリツジに挿入されているとき、シヤッタ95がカートリツジ端子に対して「+」「−」接点を備えたアクセス97を他方の側に露出するように移動させる。
【選択図】図9
【解決手段】バッテリーカード9は、上方のシエル92と下方のシエル93からなるハウジング91を備え、表面に沿つてバッテリカード9がスロットインされるカートリッジに対してバッテリーカード9を一致させるトラッキングレール94が配置されている。シヤッタ95がハウジング91の前方周縁96に配置され、使われないとき「+」「−」接点を備えたアクセス97を被覆する。バツテリーカード9がカートリツジに挿入されているとき、シヤッタ95がカートリツジ端子に対して「+」「−」接点を備えたアクセス97を他方の側に露出するように移動させる。
【選択図】図9
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、バッテリーパック及びそのバッテリーパックを用いた電気機器に関するものであり、特にバッテリーカードあるいはバッテリーカード及びそのバッテリーカード装置あるいはバッテリーカード構造体を用いた電気機器あるいは電気装置に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、携帯用情報家電を含む全ての携帯電気機器は、電源として内蔵されたバッテリーパックを使用している。バッテリーパックは、装置を駆動するのに必要な容量と電圧をつくる直列の及び/もしくは並列のバッテリーセル又は電池を有している。
【0003】
携帯用情報家電のバッテリーパック内のバッテリーセルは、比較的高いエネルギー密度を有している、ニッケルメタルハイドライド(NiMH)及びリチウムイオン(Li−ion)の、主に2つのものが用いられている。従来のバッテリーセルは、円筒形及び/もしくは角柱型に構成されている。図1は円筒型の従来のバッテリーセルの断面図を示している。図1に示すように、陽極層12を備えた取付媒体11(attaching media)とセパレータ15により分離された陰極層14を備えた取付媒体13(attaching media)は、円柱型の缶16の中で巻き付けられて、最も一般的な円柱型バッテリーセルを構成している。図2は、角柱型の従来のバッテリーセルの断面図を示している。図2に示すように、陽極層22を備えた取付媒体21とセパレータまたは分離装置25によって分離された陰極層24を備えた取付媒体または取付媒体23は、角柱型缶26の中で巻き付けられ、特殊機器用の長方形型バッテリーセルである。
【0004】
一般に、バッテリーパックの構造はバッテリーセルの構成によって決定される。従来のバッテリーパックは、多くのバッテリーセルを組み合わせると大きく、重くしかも高価になる。図3は、ノート型パソコン用の産業界で標準のバッテリーパックを示している。バッテリーパック3は、複数の円柱型リチウムイオンバッテリーセル31を有し、また、エネルギー(電力)を正確に計測し、エネルギーの充電時及び放電時の電圧/電流を監視するための電気回路の回路板を備えている。さらに、バッテリーパック3は、ノート型パソコンに接続される5本のピン型の出力ジャックを有する。その内の2つは送電のための端末(terminal)で、プラスとマイナスである。その他は、バッテリーパック3と電子計算機(示さず)間のバッテリーセルの温度、バッテリーセル データ コード及びバッテリーパックの電圧/電流の状態の伝達用である。図3には、バッテリーパック3の中に9本の円柱型バッテリーセル31が配列されているが、直列に3つ並列に3つである。各バッテリーセル31の直径は18mm、高さは65mmであり、1.35Ahの最大許容にて3.6Vで動作する。9本の円柱型バッテリーセル31から成るバッテリーパック3は、幅150×長さ90×高さ21mm重さ490gで44Wh(10.8V×4.05Ah)を供給する。このバッテリーパックは約3時間(180分)ペンティアム(登録商標)300ノート型パソコンを動かすことができる。
【0005】
最近、バッテリーパックはより薄く軽量化された機器に適応するよう可能な限り薄く軽く設計されている。図4は、ノート型パソコン用の角柱型バッテリーセルを備えたバッテリーパック4を示している。図4に示すように、バッテリーパック4は複数の角柱型リチウム(Li)イオンバッテリーセル41を4つ備えるとともに、エネルギーを正確に計測し、エネルギーの充電時及び放電時の電圧/電流を監視するために埋め込まれた電気回路板42を備えている。さらに、バッテリーパック4はノート型パソコンに接続される5ピン型の出力ジャック43を有している。その内の2つは送電のための端末(terminal)で、プラスとマイナスである。その他は、バッテリーパック4と電子計算機(示さず)間のバッテリーセルの温度、バッテリーセル データ コード及びバッテリーパックの電圧/電流の状態の伝達用である。
【0006】
図3のバッテリーパック3と比べてみると、図4のバッテリーパック4は角柱型バッテリーセル41を使用することによって、通常10mm以下に薄くなる。しかし、小さいバッテリー内部で使用される導電材料(conducting materials)が少ないため、バッテリーの持続時間も限られている。利用者は電力を保つことに苦労してきた。しばしば電力不足となり、データの保存に支障が出ることがあった。
【0007】
一般に、ノート型パソコンが備えているバッテリーは1つだけである。しかし、頻繁に使用する人にとって、バッテリーを2つ備えたノート型パソコンがある。しかし、それは重たく不便であり実用的ではない。
【0008】
さらに、バッテリーパックはすべてデザインが決まっており、同一メーカーのバッテリーでないと交換できない。利用者は使えるバッテリーを制限されている。その結果、機器製造者側が強い価格設定でバッテリー付属品市場を支配できている。
【0009】
製造者の勧めるガイドラインから外れた粗雑な使用がなされたとき、特別に設計されたバッテリーパックには特別の配慮が必要である。航空機のシートに備え付けられた電源供給システムは、ユーザーによるバッテリーの状態チェックを予め行うように注意を喚起している。製造者側は、連邦航空局(Federal AviationAdministration)に安全性が確認されるまで使用の一時停止を勧めている。
【0010】
前述の問題点が携帯情報家電の普及の妨げとなっている。この考案が現状解決する。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、計量、薄型、安全でユーザーフレンドリーな標準型のカード型バッテリーパックであって、機器間での互換性に優れたものを提供することにある。
【0012】
本考案の他の目的は、ユーザーフレンドリーなフォーマットであって、電子機器の電源を切ることなく容量の低下したバッテリーを簡単に交換できるバッテリーパックを提供することにある。従って、本考案は、小型化にもかかわらず、使用可能時間の短縮に悩まされることを防止することにある。より多くのエネルギーを装置に追加する代わりに、本考案は、システムが電力を常時必要とするという要望を満たしつつ最小限の消耗時間を提供できる、バッテリーカードの異なる使用パターンを提案します。
【0013】
本考案の他の目的は、バッテリーカードに別体の充電器を用いて充電(再充電)したり、機器に組み込まれた充電器にて充電する際に、モバイル機器のユーザーに不都合なことを生じることなく、安全なバッテリー電源システムを提供することにある。
【0014】
本考案の他の目的は、バッテリーが消耗した際に、データが消えてしまうという心配をしなくてもよい改良されたバッテリー電源システムを提供することにある。
【0015】
本考案の他の目的は、バッテリーの不使用時においてその取り扱いを誤った場合にバッテリーのショート(消耗)を防止することができる安全な設計を有するバッテリーパックを提供することにある。
【0016】
本考案の他の目的は、従来のものと比べて、優れた重量当たりのエネルギー量を有するバッテリーパックを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本考案は、電気機器に使用されるバッテリーカードを提供する。そのバッテリーカードは、所望の容量と電圧を電気機器に提供するために、直列の又は並列の複数の(少なくとも1つの)電力供給電池を有している。
【0018】
バッテリーカード内の第一の電力供給電池は、それぞれ陰極材と陽極材に接続された2つの第一の平坦な取付媒体を含んでいる。さらに、一方で前記第一の取付媒体を分離させるとともに、他方で前記2つの第一の取付媒体を接続している第一の平坦な分離装置を含んでいる。
【0019】
バッテリーカード内の第二の電力供給電池は、それぞれ第二の陰極材と陽極材に接続された2つの第二の平坦な取付媒体を含んでいる。そして、その第二の平坦な分離装置は、一方で前記第二の取付媒体を分離させるとともに、他方で前記第二の取付媒体を接続している。ハウジング内には、重量エネルギー密度が40ワット時/キログラム以上であり、容量エネルギー密度が100ワット時/リットル以上であるバッテリーカードを構成する前記第一及び第二の電力供給電池が内蔵されている。さらに、電気機器に電気を供給するための2つの接点がハウジングに設けられており、それらは、それぞれ第一及び第二の電力供給電池と電気的に接続されている。
【0020】
本考案の他の特徴によれば、バッテリーカードは、重量エネルギー密度が80ワット時/キログラム以上であり、容量エネルギー密度が200ワット時/リットル以上である。
【0021】
好ましくは、電気機器は、携帯情報機器である。
【0022】
好ましくは、ハウジングは、平坦な四角形であり、各辺の長さが10cm以下である。
【0023】
若しくは、ハウジングは、厚さが1.5cm以下、より好ましくは1cm以下の平行6面体である。好ましくは、平行6面体は、各辺が15cm以下である。
【0024】
好ましくは、バッテリーカードは、充電可能であり、より好ましくは、バッテリーカードは機器内部にて充電可能又は外部の充電器にて充電可能である。
【0025】
本考案の他の特徴によれば、本バッテリーカードは、所定値以上又は以下の電圧にてバッテリーカードが動作することを防止するための保護回路と電気的に接続されている。
【0026】
本考案の他の特徴によれば、バッテリーカードは、その内部容量を表示する容量計または燃料計(fuel gauge)と電気的に接続されている。
【0027】
本考案の他の特徴によれば、バッテリーカードは、その内部容量を表示する表示器(capacity display)と電気的に接続されている。
【0028】
好ましくは、ハウジングは、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂)又はマンガン−アルミニウム合金から構成されている。
【0029】
本考案の他の特徴によれば、本バッテリーカードは、9つの電力供給電池を、3つの電力供給電池が直列に接続されたものを並列に接続した3つのグループに分けてなる、7つの電力供給電池を有している。
【0030】
本考案の他の特徴によれば、バッテリーカードは、それを再度充電するための充電回路と接続されている。
【0031】
好ましくは、2つの接点は、電気機器に組み込まれるまでの露出を防ぐためにシールドされている。
【0032】
2つの第一の平坦な取付媒体及び2つの第二の平坦な取付媒体は、硬いものである。
【0033】
本考案の他の特徴によれば、バッテリーカードは、さらに第一の電力供給電池を内蔵する第一のケースまたはケース体と、当該第一の電力供給電池と電気的に直列接続された第二の電力供給電池を内蔵する第二のケースを有している。
【0034】
本考案の他の目的は、バッテリーカードにて駆動される電気機器に電源を供給するためのバッテリーカードを提供することにある。当該バッテリーカードは、所望の容量と電圧を電気機器に提供するために、直列の又は並列の複数の(少なくとも1つの)電力供給電池を有している。バッテリーカード内の第一の電力供給電池は、それぞれ陰極材と陽極材に接続された2つの第一の平坦な取付媒体を含んでいる。さらに、一方で前記第一の取付媒体を分離させるとともに、他方で前記2つの第一の取付媒体を接続している第一の平坦なセパレーターを含んでいる。バッテリー内の第二の電力供給電池は、それぞれ第二の陰極材と陽極材に接続された2つの第二の平坦な取付媒体を含んでいる。そして、その第二の平坦な分離装置は、一方で前記第二の取付媒体を分離させるとともに、他方で前記第二の取付媒体を接続している。厚さが1.5cm以下であるハウジング内には、重量エネルギー密度が40ワット時/キログラム以上であり、容量エネルギー密度が100ワット時/リットル以上であるバッテリーカードを構成する前記第一及び第二の電力供給電池が内蔵されている。さらに、電気機器に電気を供給するための2つの接点がハウジングまたはハウジング体に設けられており、それらは、それぞれ第一及び第二の電力供給電池と電気的に接続されている。
【0035】
好ましくは、取付媒体と分離装置は円筒形に巻き付けることができる。あるいは、取付媒体と分離装置は、角柱型に巻き付けることができる。
【0036】
好ましくは、ハウジングは、各辺が15cm以下、より好ましくは各辺が10cm以下の実質的な平行6面体である。
【0037】
好ましくは、第一及び第二の電力供給電池は、電気的に直列接続されている。
【0038】
好ましくは、バッテリーカードの厚さは1cm以下である。
【0039】
好ましくは、バッテリーカードは全体の重量が180グラム以下であり、より好ましくは150グラム以下である。
【0040】
取付媒体は、それぞれ陰極材と陽極材の反対側の表面に取り付けられている。
【0041】
本考案の他の目的は、内蔵されるバッテリーカードにて駆動される電気機器に使用するバッテリーカードを提供することにある。本考案によれば、電気機器は、バッテリーカードを挿入して取り付けるためのスロットまたはスリットを有している。バッテリーカード装置は、電気機器に挿入可能な組付け本体を有し、その内部にバッテリーカードを出し入れ可能なスリットを備えている。そして、組付け本体内の保持機構は、まず、電気機器に電源を供給するためのバッテリーカードを保持し、また、組付け本体のカードスリットからバッテリーカードを抜き取るのに用いられる。
【0042】
本考案の他の特徴によれば、バッテリーカード装置は、カードスリットに挿入されるバッテリーカードを案内するためのガイド機構を有している。好ましくは、当該ガイド機構は、組付け本体内の2つの対面するレールを備えている。
【0043】
本考案の他の特徴によれば、バッテリーカード装置は、カードスリットを閉じるための開閉可能なドアを備え、カードスリットを常に閉じるような(柔軟な)付勢手段を備えている。
【0044】
好ましくは、保持機構は、はじめはケースから突出し、通常はケースと平坦となる動作または起動ボタンを備えている。
【0045】
バッテリーカードは、2つの電源接点または端子と、バッテリーカードからの電気を受けるとともに前記2つの電源接点と電気的に接続された電源受容体(power receiving medium)を含む組付け本体または構造本体とを有している。好ましくは、当該電源受容体は、バッテリーカードの2つの電源接点と電気的に接続された2つの導体を備えている。そして、組付け本体は、当該2つの導体と電気的に接続された電源コードと、接続端子とを備えている。
【0046】
好ましくは、組付け本体は、さらに他のバッテリーカードを挿入できる他のカードスロットを備えている。
【0047】
好ましくは、バッテリーカードは、同一の寸法である。若しくは、バッテリーカードの寸法は、異なる寸法である。
【0048】
好ましくは、カードスリットは、同一の寸法である、若しくは、カードスリットは、異なる寸法である。
【0049】
本考案の他の特徴によれば、バッテリーカード装置は、当該バッテリーカードにて電源供給を受ける電気機器から制御される制御回路に電気的に接続されている。
【0050】
好ましくは、当該制御回路は、ダイオードスイッチと、充電器/保護回路、容量計(fuel gauge)回路及びLED表示回路を備えている。
【0051】
好ましくは、バッテリーカード装置は、バッテリーカードの有している容量を検出するための容量検出器または容量計と電気的に接続されている。
【0052】
本考案の他の特徴によれば、バッテリーカードは、さらに、バッテリーカードのいづれかがほぼ容量切れとなった際に信号を発する電源容量不足警報器と電気的に接続されている。
【0053】
本考案の他の特徴によれば、バッテリーカード装置は、さらに、前記電源容量不足警報器と電気的に接続され、バッテリーカードの1つがほぼ容量切れとなったことを表示するための表示器を備えている。
【0054】
本考案の他の目的は、バッテリーカード装置内に内蔵されたバッテリーカードによって電源が供給される電気機器に用いられるようになっている、バッテリーカード装置を提供することにある。当該バッテリーカード装置は、電気機器と電気的に接続され、内部にバッテリーカードを挿入可能なスリットを有する組付け本体を有している。バッテリーカード装置は、さらに、組付け本体内に設けられた保持機構であって、まず、電気機器に電源を供給するためのバッテリーカードを保持し、また、組付け本体のカードスリットからバッテリーカードを抜き取るのに用いられる。
【0055】
本考案の他の目的は、バッテリーカード装置を取り付けるためのスロットを有するケースを有し、バッテリーカード装置に内蔵されたバッテリーカードにて電源が供給される電気機器に使用するバッテリーカード装置を提供することにある。当該バッテリーカード装置は、電気機器のカードスロットに挿入可能な組付け本体を有し、その内部にバッテリーカードを出し入れ可能なスリットを備えている。
【0056】
本考案の1の特徴によれば、当該バッテリーカードは、重量エネルギー密度が40ワット時/キログラム以上であり、容量または体積エネルギー密度が100ワット時/リットル以上である。さらに好ましくは、当該バッテリーカードは、重量エネルギー密度が80ワット時/キログラム以上であり、容量エネルギー密度が200ワット時/リットル以上である。
【0057】
好ましくは、バッテリーカードの厚さは、1.5cm以下であり、より好ましくは1cm以下である。
【0058】
本考案の他の目的は、バッテリーカード装置に内蔵されたバッテリーカードによって電源供給をされる電気機器に使用されるバッテリーカード装置を提供することにある。バッテリーカード装置は、電気機器に電気的に接続され、バッテリーカードを交換して挿入するためのカードスリットを有する組付け本体を有している。
【0059】
本考案の他の目的は、電気機器に電源を供給するためのバッテリーカードを交換して挿入することができるカードスリットを備えた組付け本体を有するバッテリーカード装置を取り付けるためのスロットを有するケースを備えた電気機器を提供することにある。
【0060】
本考案の他の特徴によれば、当該バッテリーカードは、重量エネルギー密度が40ワット時/キログラム以上であり、容量エネルギー密度が100ワット時/リットル以上である。さらに好ましくは、当該バッテリーカードは、重量エネルギー密度が80ワット時/キログラム以上であり、容量エネルギー密度が200ワット時/リットル以上である。
【0061】
好ましくは、バッテリーカードの厚さは、1.5cm以下であり、より好ましくは1cm以下である。
【0062】
好ましくは、バッテリーカードは、各辺が15cm以下、より好ましくは各辺が10cm以下の実質的な平行6面体である。
【0063】
本考案の他の目的は、電気機器に電力を供給するためのバッテリーカードを交換可能に挿入できるカードスリットを有するケースを備えた電気機器を提供することにある。当該バッテリーカードは、それぞれ第一の陰極材と第一の陽極材に接続された2つの第一の平坦な取付媒体を含んでいる。さらに、一方で前記第一の取付媒体を分離させるとともに、他方で前記2つの第一の取付媒体を互いに接続している第一の平坦な分離装置を含んでいる。そして、これらは第一の電力供給電池を構成する。また、それぞれ第二の陰極材と第二の陽極材に接続された2つの第二の平坦な取付媒体と、第二の平坦なセパレーターであって、一方で前記第二の取付媒体を分離させるとともに、他方で前記第二の取付媒体を互いに接続している第二の平坦な分離装置とから、前記第一の電力供給電池と直列に接続された第二の電力供給電池を構成している。それらの第一の電力供給電池と第二の電力供給電池は、重量エネルギー密度が40ワット時/キログラム以上であり、容量エネルギー密度が100ワット時/リットル以上であって、ハウジングに内蔵されている。さらに、ハウジングには、電気機器に電源を供給するために、前記第一の電力供給電池と第二の電力供給電池にそれぞれ電気的に接続された2つの接点が設けられている。
【0064】
本考案の他の特徴によれば、当該バッテリーカードは、重量エネルギー密度が80ワット時/キログラム以上であり、容量エネルギー密度が200ワット時/リットル以上である。
【0065】
好ましくは、ハウジングは、各辺が15cm以下、より好ましくは各辺が10cm以下の実質的な平行6面体である。
【0066】
好ましくは、ハウジングの厚さは、1.5cm以下であり、より好ましくは1cm以下である。
【0067】
好ましくは、電気機器のケースは、さらにスロットを有しており、電気機器は、さらに当該スロットにスライドさせて挿入可能であって、カードスリットを有するバッテリーカード装置を備えている。
【0068】
本考案の他の目的は、カードスリットを有するケースと、電気機器に電力を提供するために、カードスリット内に交換可能に挿入できるバッテリーカードとを備えた電気機器を提供することにある。
【0069】
バッテリーカードは、第一の陰極材と第一の陽極材とそれぞれ接続される2つの第一の取付媒体と、前記第一の取付媒体を分離させるとともに、他方で前記2つの第一の取付媒体を互いに接続している第一の分離装置であって、第一の電力供給電池を構成するものを含んでいる。さらに、当該第一の電力供給電池を収納するハウジングを有している。また、第二の陰極材と第二の陽極材とそれぞれ接続される2つの第二の取付媒体と、前記第二の取付媒体を分離させるとともに、他方で前記2つの第二の取付媒体を互いに接続している第二の分離装置であって、第二の電力供給電池を構成するものを含んでいる。さらに、当該第二の電力供給電池を収納するハウジングを有している。当該ハウジングは、1.5cm以下の厚さであり、内部にバッテリーカードを構成する第一及び第二のケースを備えている。当該バッテリーカードは、重量エネルギー密度が40ワット時/キログラム以上であり、容量エネルギー密度が100ワット時/リットル以上である。さらに、ハウジングには、電気機器に電源を供給するために、前記第一の電力供給電池と第二の電力供給電池にそれぞれ電気的に接続された2つの接点が設けられている。
【0070】
好ましくは、バッテリーカードの厚さは1cm以下である。
【0071】
好ましくは、重量エネルギー密度が80ワット時/キログラム以上であり、容量エネルギー密度が200ワット時/リットル以上である。
【0072】
好ましくは、ハウジングは、各辺が15cm以下、より好ましくは各辺が10cm以下の実質的な平行6面体である。
【0073】
好ましくは、前記第一の電力供給電池と第二の電力供給電池は、電気的に直列に接続されている。
【0074】
好ましくは、電気機器のケースは、さらにスロットを有しており、電気機器は、さらに当該スロットにスライドさせて挿入可能であって、カードスリットを有するバッテリーカード装置を備えている。
【0075】
本考案の他の目的は、スロットを有するケースと、当該スロット内にスライドさせて挿入可能なバッテリーカード装置であって、カードスリットを有する組付け本体を備えたバッテリーカード装置と、電気機器に電力を供給するために当該カードスリットに交換可能に挿入できるバッテリーカードとを備えている電気機器を提供することにある。当該バッテリーカードの厚さは、1.5cm以下であり、重量エネルギー密度が40ワット時/キログラム以上であり、容量エネルギー密度が100ワット時/リットル以上である。
【0076】
好ましくは、バッテリーカードは、厚さが1cm以下の実質的な平行6面体である。
【0077】
好ましくは、当該バッテリーカードは、重量エネルギー密度が80ワット時/キログラム以上であり、容量エネルギー密度が200ワット時/リットル以上である。
【0078】
好ましくは、バッテリーカードは、再充電可能であり、電気機器はバッテリーカードを充電可能な充電器を備えている。
【0079】
好ましくは、電気機器は、バッテリーカードの容量が不足した際に電気機器に電力を供給できるパワー(電力)バッファーをさらに備えている。
【0080】
好ましくは、バッテリーカード装置は、他のバッテリーカードを交換して挿入可能な他のカードスリットをさらに有している。
【0081】
好ましくは、電気機器は、バッテリーカードから電気機器に供給される電力を制御する電源制御回路を備えている。
【0082】
好ましくは、バッテリーカード装置は、カートリッジ型であり、電気機器は、さらにバッテリーカードの1つが容量切れであることを警告する表示を備えている。
【0083】
【考案の実施の形態】
本考案は、図面を用いた以下の説明にてよりよく理解できるものである。
この考案は、バッテリカード、バッテリカードがスロットインされるバッテリカードアセンブリ、および、バッテリカードが再充電される充電器からなるバッテリ電源供給システムである。バッテリカードは、携帯、収納、および、交換が容易なように設計されている。バッテリカードアセンブリは、一定のフォーマットを備えたバッテリカードあるいは複数のバッテリカードを受け入れるようにした携帯可能な情報機器における標準部品である。充電器は、最新のアルゴリズムを搭載した多数のバッテリカードを安全に再充電するためのアクセサリである。
【0084】
この考案によるバッテリカードは、バッテリカードから電源供給を受ける電気装置に使われるように構成されている。この電気装置は、携帯可能な情報機器であることが好ましい。この考案によるバッテリカードは、電気装置を作動させるために必要な容量と電圧を作り出すために直列および/あるいは並列に接続された数個の電力供給電池(少なくとも一つの電力供給電池)を含んでいる。バッテリカードに配置された電力供給電池は、セルを組み合わせた後カード寸法に対応できる構造である限りいかなる形状でも、例えば、円筒形、角柱状の形状でも取り得る。フラット形状の最近開発されたポリマー電力供給電池は、電力供給電池において異質な選択をしている。図5は、フラット形状のポリマー電力供給電池の断面図である。図5に示されるように、陽極層52を備えた取付媒体51と、陰極層54を備えた取付媒体53は、分離装置55によって分離されている。これらの層は、ポリマ材料のマトリックスをラミネートされるとともにフラットなケーシング56にシールされている。しかしながら、バッテリカード内に収容されている電力供給電池の量は、制限されるべきではない。図6は、フロッピー(登録商標)ディスクのサイズに数個の電力供給電池を収容したバッテリカードの好ましい実施例の断面図である。図6に示されるように、バッテリカード6は、そのそれぞれが図5に示されるポリマー電力供給電池またはポリマー電力供給電池と同じ構造を備えた9個のポリマー電力供給電池601−609をフロッピー(登録商標)ディスクのサイズに収容している。第1の電力供給電池601は、第1の陰極材料および第1の陽極材料をそれぞれ取り付けている2個の第1の平らな取付媒体と、および、一方では第1の取付媒体を分離するとともに他方ではこの2個の取り付け媒体を互いに接続している第1の平らな分離装置を含んでいる。第2の電力供給電池602は、また、第2の陰極材料および第2の陽極材料をそれぞれ取り付けている2個の第2の平らな取付媒体と、および、一方では第1の取付媒体を分離するとともに他方ではこの2個の取り付け媒体を互いに接続している第2の平らな分離装置を含んでいる。
【0085】
図6において、電力供給電池601、602、および、603は、内部ケーシング611にシールされているグループ電池610を形成するように並列に接続されている。電力供給電池604、605、および、606は、内部ケーシング613にシールされているグループ電池612を形成するように並列に接続されている。電力供給電池607、608、および、609は、内部ケーシング615にシールされているグループセル614を形成するように並列に接続されている。グループ電池610、612、および、614は、さらに、ハウジング616にシールされている最終的なバッテリカード6を形成するように並列に接続されている。さらに、ハウジング616に取り付けられ、電気装置に電源供給をするために電力供給電池601−609に電気的に接続された二つの接点(617と618)が示されている。従って、バッテリカード6は、正および負の端子(617と618)を介してバッテリカードカートリッジ(図示せず)にワイヤ接続できることになる。二つの接点(617と618)は、電気装置内に挿入されるまでは外部露出から保護されるように設計されていることが好ましい。
【0086】
この考案によるバッテリカードは、40ワット時/キログラムを超える重量エネルギ密度と、100ワット時/リットルを超える容積エネルギ密度とを備えている。バッテリカードは、80ワット時/キログラムを超える重量エネルギ密度と、200ワット時/リットルを超える容積エネルギ密度とを備えていることが好ましい。
【0087】
バッテリカードのハウジングは、大きな正方形の面を備えている。この面は、辺が10cmよりも短いことが望ましい。あるいは、バッテリカードのハウジングは、1.5cmを下回る、もっと好ましくは1cmを下回る厚さを備えたほぼ平行なパイプである。この平行なパイプは、いずれかの辺が15cmを下回る、もっと好ましくは10cmを下回る。しかしながら、ハウジングの形状は、限定されてはならない。さらに、バッテリカードは、180グラムを超えない、好ましくは150グラムを超えない総重量を備えている。
【0088】
この考案によるバッテリカードは、プラスチックおよび/あるいは金属合金ハウジング内に電力供給電池を収容している。ハウジング材料は、軽量で、薄く、剛性があり、耐クラッシュ性があり、および、熱発散性の高いものである。ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂)およびマグネシウムアルミニウム合金が、現在使える。
【0089】
この考案によるバッテリカード内の電力供給電池は、回復可能なバッテリケミストリ、ニッケル金属水素化合物(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)、亜鉛エア、および/あるいはその他の電気化学的システムにより開発できるものが使える。電力供給電池は、機器を作動させるために必要な容量と電圧を作り出すように直列および/あるいは並列に接続されてバッテリカード内部に接続される。
【0090】
この考案によるバッテリカードは、再充電可能である。バッテリカードは、再充電回路に電気的に接続されてこの回路により再充電される。従って、バッテリカードは、電気装置内の充電器に接続することにより、あるいは、AC電源から直接充電するように壁の電源ジャックに接続することにより、機器外部の独立した充電器によって再充電可能である。さらに、バッテリカードは、特定の値を超えるあるいは下回る電圧における動作からバッテリカードを保護する保護回路を含むことができる(例えば、電力供給電池が過充電および/あるいは過放電を受けないようにする)。図7は、直列接続の4個のバッテリからなるバッテリカード72に接続されたバッテリ再充電/保護回路71のブロック図である。バッテリ再充電/保護回路71における入力(B4、B3、B2、および、B1)は、バッテリカード72における電力供給電池のそれぞれの対応する正の端子に接続されている。入力B0は、バッテリカード72の負の端子73に接続されている。再充電/保護回路71におけるセレクタ(図示せず)は、B0−B4の組み合わせを選択してバッテリカード72における個々の電力供給電池の電圧を検討する。負の端子73は、トランジスタ74と75に接続され、次いで、接地76に接続されている。接地76は、再充電/保護回路71におけるGND入力に接続されている。トランジスタ74のゲートは、再充電/保護回路71における放電作動に連動してDC出力に接続されている。トランジスタ75のゲートは、再充電/保護回路71における充電作動に連動してCC出力に接続されている。
【0091】
この考案によるバッテリカードは、バッテリ容量とバッテリカードの保持している容量を検出するフュエルゲージを埋めこまれている。バッテリカードは、バッテリカードの容量をディスプレイする容量ディスプレイを備えている。図8は、フュエルゲージ接続のブロック図であり、その際フュエルゲージ回路または燃料計回路81が、バッテリカード82内に埋め込まれている。フュエルゲージ回路81は、バッテリセル83とシリアル通信ポート(DQ)に接続されている。フュエルゲージ回路81は、検出された情報をディスプレイする発光ダイオードアレイ84を有している。ディスプレイにおいて、6個の端子と共通の出力に接続される6セグメントが使われる。
【0092】
図9は、バッテリカードの基本的な設計を示すものである。バッテリカード9は、上方のシェル92と下方のシェル93からなるハウジング91を備えている。表面に沿って、バッテリカードがスロットインされるカートリッジ(図示せず)に対してバッテリカードを一致させるトラッキングレール94が配置されている。シャッタ95がハウジング91の前方周縁96に配置され、使われていないとき、「+」、「−」接点を備えたアクセス97を被覆する。図10は、バッテリカード9がカートリッジに挿入されているとき、シャッタ95がカートリッジ端子に対して「+」、「−」接点を備えたアクセス97を他方の側に露出するように移動させる。
【0093】
【実施例】
バッテリカードの実施例
1.円筒形の電力供給電池(以下、バッテリセルともいう)により構成されたバッテリカード バッテリカードは、直列に接続された円筒形のLi−ionバッテリセルからなる。それぞれのバッテリセルは、1.35Ahの最大容量において3.6Vで動作する。バッテリセルは、直径18mm、高さ65mm、および、重量42グラムの大きさを有している。バッテリカードは、54(W)×65(L)×18(T)mmの大きさを備え、回路とケースが取り付けられる前の重量は、126グラムである。バッテリカードは、Pentium(登録商標)300ノート型コンピュータを60分間動作させるのに十分な14.6Wh(10.8V×1.35Ah)を供給する。
【0094】
2.プリズム形態電池によるバッテリーカード
バッテリーカードは直列に連結された3体のブリズム形態Liイオン電池で成る。それぞれの電池は3.6Vで最大0.95Ahにて作動する。電池サイズは34(W)x48(L)x9(T)mmであり、40gである。バッテリーカードサイズは回路とケース体を除いて102(W)x48(L)x9(T)mmであり、120gである。バッテリーカードは10.3Wh(10.8Vx0.95Ah)を提供する。これはPentium(登録商標)300ノート型コンピュータを42分間作動させる値である。
【0095】
3.クレジットカードサイズのポリマー電池によるバッテリーカード
クレジットカードサイズのバッテリーカードは並列に連結された4体のポリマーLiイオン電池で成る。それぞれの電池は3.6Vで最大0.3Ahにて作動する。電池サイズは85(W)x55(L)x0.75(T)mmであり、9gである。
バッテリーカードサイズは回路とケース体を除いて85(W)x55(L)x3.2(T)mmで、36gである。バッテリーカードは4.32Wh(3.6x1.2Ah)を提供する。これはGSM形態電話を40時間の会話状態及び/又は150時間の無会話状態にて作動させる値である。
【0096】
4.フロッピー(登録商標)ディスクサイズのポリマー電池によるバッテリーカード
フロッピー(登録商標)ディスクサイズのバッテリーカードは、直列の3体と並列の3体である9体のポリマーLiイオン電池で成る。それぞれの電池は3.6Vで最大0.5Ahにて作動する。電池サイズは90(W)x90(L)x0.75(T)mmであり、15gである。バッテリーカードサイズは回路とケース体を除いて90(W)x90(L)x7.4(T)mmで、135gである。バッテリーカードは16.2Wh(10.8x1.5Ah)を提供する。これはPentium(登録商標)300ノート型コンピュータを66分間作動させる値である。
【0097】
5.A4サイズのポリマー電池によるバッテリーカード
A4サイズのバッテリーカードは、直列に連結された3体のポリマーLiイオン電池で成る。それぞれの電池は3.6Vで最大3.7Ahにて作動する。電池サイズは280(W)x210(L)x0.75(T)mmであり、110gである。バッテリーカードサイズは回路とケース体を除いて280(W)x210(L)x2.4(T)mmで、330gである。バッテリーカードは40Wh(10.8x3.7Ah)を提供する。これはPentium(登録商標)300ノート型コンピュータを163分間作動させる値である。
【0098】
本願考案のバッテリーカード構造体は電気装置に使用される。電気装置は内蔵バッテリーカードによって電力が供給されるように、バッテリーカード構造体を搭載させるスリットを備えたケース体を有している。
【0099】
バッテリーカード構造体は電気装置のスリットに挿入可能で、バッテリーカードを挿入させるカードスリットを備えた構造本体を含んでいる。さらに、保持機構が構造本体に提供されており、バッテリーカードをカードスリットに保持させ、電気装置に電力を供給させ、構造本体のカードスリットからバッテリーカードを抜き出させる。
【0100】
バッテリーカード構造体は電気装置内部のホスト役であり、1枚のバッテリーカードまたは複数枚のバッテリーカードを受領する。バッテリーカード構造体は、バッテリーカードがPCMCIAスペックで設計されているときにはPCカードカートリッジ形態にすることができる。図11は本願考案のカートリッジを概略的に図示している。電池カートリッジ11は接合された下半ケース111と上半ケース112とを有している。カートリッジ11は、前面113、裏面114、側面115、116、及び上面117と裏面118に略平面を有している。さらに、カートリッジ11は誘導機構(図示せず)を備えており、バッテリーカードをカードスリット内に誘導する。カートリッジ11の誘導機構は2本の対面誘導レール(図示せず)を構造本体内に含んでいる。さらに、カートリッジ11は可動ドア119を含んでおり、カードスリットを閉じ、弾性部材(図示せず)を備えてその可動ドアをカードスリットに押し付けている。図11において、可動ドア119は閉じており、カートリッジ11にバッテリーカードが挿入されていないときには起動ボタン110は押し下げられている。図12において、可動ドア119は開いており、バッテリーカードが挿入されているときには起動ボタン110は延び出ている。バッテリーカードの交換には起動ボタン110を押し、可動ドア119を開いてバッテリーカードを取り出す。さらに、カートリッジ11はバッテリーカードの2体の端子と接続された2体のコンダクタ(図示せず)を含んでおり、バッテリーカードが挿入されるとバッテリーカードから電力を受領する。カートリッジ11はさらに、それら2体のコンダクタに接続され、端子コネクタ(図示せず)を有した電力コード(図示せず)を含んでいる。
【0101】
あるいは、カートリッジは別のバッテリーカードを挿入させる別のカードスリットを有することもできる。図13は2枚のバッテリーカードを挿入させる2つのカードスリット(131と132)を備えたカートリッジ13を図示している。これらカードスリット(131と132)は同一サイズでも異なるサイズでも構わない。よって、バッテリーカードも同一サイズでも異なるサイズでも構わない。
【0102】
別実施例においては、バッテリーカード構造体は電気装置の外側の独立したカートリッジであってもよい。図14Aに示すように、2つのカードスリット(141と142)を備えたカートリッジ14は使用時にケーブル144を介してノートブック型コンピュータ143に接続できる。あるいは、2つのカードスリット(141と142)を備えたカートリッジ14は図14Bに示すようにノートブック型コンピュータ143と直接的に接続できる。
【0103】
1枚のバッテリーカードを使用する場合には、バッテリーカードの充電量が不足した場合に、電気装置の電力バッファ(図示せず)にカートリッジが接続される。バッテリーカードと電力バッファ、すなわち、ブリッジ電池及び/又はキャパシタ間の電力接続をダイオードスイッチで変更すると、電気装置を使用したままでバッテリーカードを交換することができる。
【0104】
複数のバッテリーカードを使用する場合には、カートリッジはその1枚の電力を電気装置に接続させる。最初のバッテリーカードが完全に放電すると、カートリッジは電気装置に影響を及ぼすことなく最初のバッテリーカードを別のバッテリーカードに自動的に切り替える。バッテリーカード間の電力接続の切り替えと、1枚のバッテリーカードから電力を受領することによって、1枚のバッテリーカードの電力がなくなったときに電気装置を切ることなくバッテリーカードが交換できる。よって、両方の場合に、バッテリーカードに電力が残っていなくとも電気装置は作動を継続することができる。さらに、バッテリーカード構造体を、バッテリーカードの残余電力量を計測する電力計と接続させることができ、電力量の残りが少ないときに知らせる警報装置を利用することもできる。バッテリーカード構造体はその警報装置と接続した表示装置を含むこともでき、バッテリーカードの残留電力量が不足していることを表示させることもできる。
【0105】
図15は2枚のバッテリーカードを備えた装置の制御回路のブロック図である。第1バッテリーカード151はダイオード152を介して、コンピュータに電力を供給するDC/DC変換装置153の入力端子に接続されている。第2バッテリーカード154はダイオード155を介してDC/DC変換装置153に接続されている。第1バッテリーカード151と第2バッテリーカード154はダイオード152と155を介してDC/DC変換装置153にOR接続されている。第1バッテリーカード151あるいは第2バッテリーカード154からの電力はダイオード152または155及びDC/DC変換装置153を介してコンピュータに供給される。
【0106】
電力バッファでもあるAC/DCアダプタ156は第1バッテリーカード151とダイオード152の間で第1充電スイッチ157を介して接続されており、第2バッテリーカード154とダイオード155の間で第2充電スイッチ158を介して接続されている。AC/DCアダプタまたは電力バッファ156は、DC/DC変換装置153を介した電気装置への電力供給経路に加えて、充電経路を提供する。第1バッテリーカード151または第2バッテリーカード154は充電経路に沿って充電され、電力は電気装置にダイオード155またはダイオード155とDC/DC変換装置153を介して供給される。
【0107】
バッテリーカード装置の実施例
1.1つのバッテリーカードを有するカートリッジ
スリムでコンパクトな装置に使用するように設計された、1つのバッテリーカードを有するカートリッジである。ダイオードスイッチが電源バッファーに接続されている。即ち、これはブリッジバッテリー及び/又は静電容量であって、カートリッジからバッテリーカードが外された際の電源バッファーである。ユーザーは、所定時間内であれば、装置の電源を切ることなく、バッテリーカードを交換することができる。
【0108】
2.2以上のバッテリーカードを有するカートリッジ
フル機能の装置に使用するように設計された、2以上のバッテリーカードを有するカートリッジである。常時、バッテリーカードの内の1つのみにダイオードスイッチが接続されている。ユーザーがカートリッジから低容量のバッテリーカードを引き出しても、カートリッジは、装置の動作を止めることなく他のバッテリーカードへ切り換えることができる。ユーザーは、第二のバッテリーカードが消耗する前に、フルに充電された新しいバッテリーカードをいつでも挿入することができる。しかしながら、カートリッジ内に入れられるバッテリーカードの数は、限定されるものではない。
【0109】
この考案は、計量で薄く、安全でユーザーフレンドリーなカード型のバッテリーパックにて駆動する新しいバッテリー電源システムを提供するものである。携帯的であることの要求により、バッテリーパックは小型化を続けており、駆動時間の短縮というジレンマは、ユーザーフレンドリーで、電源を切断することなくバッテリーパックを交換できる電源システムを提供することで解決できる。
【0110】
装置により大きな電力を追加する代わりに、本考案は、他の方式による継続的な電力供給方法をもたらすものである。装置外部の充電器にてバッテリーカードが充電されるとき、モバイル機器のユーザーには不都合を与えることなく公衆の安全に関する問題を最小化することができる。
【0111】
本考案によれば、ユーザーは、必要以上の電力源を持ち運ぶ必要はない。彼らは、バッテリー電源が切れたときにデータが失われるということを心配する必要はない。さらに、カード型のバッテリーパックは、標準化が可能であり、機器相互間での互換化が容易かつ可能である。
【0112】
図面を用いた説明から明らかなように、本考案のバッテリーシステムは、従来の欠点を解消するものである。
【0113】
本考案は、現在実施化に際して最も好ましい形で説明したが、上記にて開示された実施例にて本考案は限定されるものではない。反対に、添付の請求の範囲にて開示されている趣旨及び範囲において、最も広く解釈される範囲にて種々の実施例及び類似の設計が本件考案にてカバーされるべきことが意図されている。従って、上記の説明及び図は本考案の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は従来の円柱型バッテリーセルの断面図である。
【図2】図2は従来の角柱型バッテリーセルの断面図である。
【図3】図3は円柱型バッテリーセルを備えたノート型パソコン用の従来のバッテリーパックである。
【図4】図4は角柱型バッテリーセルを備えたノート型パソコン用の従来のバッテリーパックである。
【図5】図5は平型ポリマーバッテリーセルの断面図である。
【図6】図6はフロッピー(登録商標)ディスク大の複数バッテリーセルを備えたバッテリーカードの好適実施例の断面図である。
【図7】図7はバッテリー再充電/保護回路及び直列バッテリーセルを備えたバッテリーカードへの接続を示す図。
【図8】図8はバッテリーカードに埋め込まれた燃料計測回路を示す図。
【図9】図9は使用していない時のシャッターが閉じた状態のバッテリーカードの図。
【図10】図10はカートリッジに差し込んだ際のシャッターが開いた状態のバッテリーカードの図。
【図11】図11はバッテリーカード非挿入時の移動可能な戸が閉じた状態のカートリッジの図。
【図12】図12はバッテリーカード挿入時の移動可能な戸が開いた状態のカートリッジの図。
【図13】図13は2つのバッテリーカードを挿入するために2カ所の挿入口を有するカートリッジの図。
【図14】図14Aは、ケーブルを介してノートブック型コンピュータに、カートリッジを接続した状態を示し、図14Bは、直線カートリッジをノートブック型コンピュータに接続した状態を示す図。
【図15】図15は、2枚のバッテリーカードを備えた装置の制御回路のブロック図。
【考案の属する技術分野】
本考案は、バッテリーパック及びそのバッテリーパックを用いた電気機器に関するものであり、特にバッテリーカードあるいはバッテリーカード及びそのバッテリーカード装置あるいはバッテリーカード構造体を用いた電気機器あるいは電気装置に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、携帯用情報家電を含む全ての携帯電気機器は、電源として内蔵されたバッテリーパックを使用している。バッテリーパックは、装置を駆動するのに必要な容量と電圧をつくる直列の及び/もしくは並列のバッテリーセル又は電池を有している。
【0003】
携帯用情報家電のバッテリーパック内のバッテリーセルは、比較的高いエネルギー密度を有している、ニッケルメタルハイドライド(NiMH)及びリチウムイオン(Li−ion)の、主に2つのものが用いられている。従来のバッテリーセルは、円筒形及び/もしくは角柱型に構成されている。図1は円筒型の従来のバッテリーセルの断面図を示している。図1に示すように、陽極層12を備えた取付媒体11(attaching media)とセパレータ15により分離された陰極層14を備えた取付媒体13(attaching media)は、円柱型の缶16の中で巻き付けられて、最も一般的な円柱型バッテリーセルを構成している。図2は、角柱型の従来のバッテリーセルの断面図を示している。図2に示すように、陽極層22を備えた取付媒体21とセパレータまたは分離装置25によって分離された陰極層24を備えた取付媒体または取付媒体23は、角柱型缶26の中で巻き付けられ、特殊機器用の長方形型バッテリーセルである。
【0004】
一般に、バッテリーパックの構造はバッテリーセルの構成によって決定される。従来のバッテリーパックは、多くのバッテリーセルを組み合わせると大きく、重くしかも高価になる。図3は、ノート型パソコン用の産業界で標準のバッテリーパックを示している。バッテリーパック3は、複数の円柱型リチウムイオンバッテリーセル31を有し、また、エネルギー(電力)を正確に計測し、エネルギーの充電時及び放電時の電圧/電流を監視するための電気回路の回路板を備えている。さらに、バッテリーパック3は、ノート型パソコンに接続される5本のピン型の出力ジャックを有する。その内の2つは送電のための端末(terminal)で、プラスとマイナスである。その他は、バッテリーパック3と電子計算機(示さず)間のバッテリーセルの温度、バッテリーセル データ コード及びバッテリーパックの電圧/電流の状態の伝達用である。図3には、バッテリーパック3の中に9本の円柱型バッテリーセル31が配列されているが、直列に3つ並列に3つである。各バッテリーセル31の直径は18mm、高さは65mmであり、1.35Ahの最大許容にて3.6Vで動作する。9本の円柱型バッテリーセル31から成るバッテリーパック3は、幅150×長さ90×高さ21mm重さ490gで44Wh(10.8V×4.05Ah)を供給する。このバッテリーパックは約3時間(180分)ペンティアム(登録商標)300ノート型パソコンを動かすことができる。
【0005】
最近、バッテリーパックはより薄く軽量化された機器に適応するよう可能な限り薄く軽く設計されている。図4は、ノート型パソコン用の角柱型バッテリーセルを備えたバッテリーパック4を示している。図4に示すように、バッテリーパック4は複数の角柱型リチウム(Li)イオンバッテリーセル41を4つ備えるとともに、エネルギーを正確に計測し、エネルギーの充電時及び放電時の電圧/電流を監視するために埋め込まれた電気回路板42を備えている。さらに、バッテリーパック4はノート型パソコンに接続される5ピン型の出力ジャック43を有している。その内の2つは送電のための端末(terminal)で、プラスとマイナスである。その他は、バッテリーパック4と電子計算機(示さず)間のバッテリーセルの温度、バッテリーセル データ コード及びバッテリーパックの電圧/電流の状態の伝達用である。
【0006】
図3のバッテリーパック3と比べてみると、図4のバッテリーパック4は角柱型バッテリーセル41を使用することによって、通常10mm以下に薄くなる。しかし、小さいバッテリー内部で使用される導電材料(conducting materials)が少ないため、バッテリーの持続時間も限られている。利用者は電力を保つことに苦労してきた。しばしば電力不足となり、データの保存に支障が出ることがあった。
【0007】
一般に、ノート型パソコンが備えているバッテリーは1つだけである。しかし、頻繁に使用する人にとって、バッテリーを2つ備えたノート型パソコンがある。しかし、それは重たく不便であり実用的ではない。
【0008】
さらに、バッテリーパックはすべてデザインが決まっており、同一メーカーのバッテリーでないと交換できない。利用者は使えるバッテリーを制限されている。その結果、機器製造者側が強い価格設定でバッテリー付属品市場を支配できている。
【0009】
製造者の勧めるガイドラインから外れた粗雑な使用がなされたとき、特別に設計されたバッテリーパックには特別の配慮が必要である。航空機のシートに備え付けられた電源供給システムは、ユーザーによるバッテリーの状態チェックを予め行うように注意を喚起している。製造者側は、連邦航空局(Federal AviationAdministration)に安全性が確認されるまで使用の一時停止を勧めている。
【0010】
前述の問題点が携帯情報家電の普及の妨げとなっている。この考案が現状解決する。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、計量、薄型、安全でユーザーフレンドリーな標準型のカード型バッテリーパックであって、機器間での互換性に優れたものを提供することにある。
【0012】
本考案の他の目的は、ユーザーフレンドリーなフォーマットであって、電子機器の電源を切ることなく容量の低下したバッテリーを簡単に交換できるバッテリーパックを提供することにある。従って、本考案は、小型化にもかかわらず、使用可能時間の短縮に悩まされることを防止することにある。より多くのエネルギーを装置に追加する代わりに、本考案は、システムが電力を常時必要とするという要望を満たしつつ最小限の消耗時間を提供できる、バッテリーカードの異なる使用パターンを提案します。
【0013】
本考案の他の目的は、バッテリーカードに別体の充電器を用いて充電(再充電)したり、機器に組み込まれた充電器にて充電する際に、モバイル機器のユーザーに不都合なことを生じることなく、安全なバッテリー電源システムを提供することにある。
【0014】
本考案の他の目的は、バッテリーが消耗した際に、データが消えてしまうという心配をしなくてもよい改良されたバッテリー電源システムを提供することにある。
【0015】
本考案の他の目的は、バッテリーの不使用時においてその取り扱いを誤った場合にバッテリーのショート(消耗)を防止することができる安全な設計を有するバッテリーパックを提供することにある。
【0016】
本考案の他の目的は、従来のものと比べて、優れた重量当たりのエネルギー量を有するバッテリーパックを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本考案は、電気機器に使用されるバッテリーカードを提供する。そのバッテリーカードは、所望の容量と電圧を電気機器に提供するために、直列の又は並列の複数の(少なくとも1つの)電力供給電池を有している。
【0018】
バッテリーカード内の第一の電力供給電池は、それぞれ陰極材と陽極材に接続された2つの第一の平坦な取付媒体を含んでいる。さらに、一方で前記第一の取付媒体を分離させるとともに、他方で前記2つの第一の取付媒体を接続している第一の平坦な分離装置を含んでいる。
【0019】
バッテリーカード内の第二の電力供給電池は、それぞれ第二の陰極材と陽極材に接続された2つの第二の平坦な取付媒体を含んでいる。そして、その第二の平坦な分離装置は、一方で前記第二の取付媒体を分離させるとともに、他方で前記第二の取付媒体を接続している。ハウジング内には、重量エネルギー密度が40ワット時/キログラム以上であり、容量エネルギー密度が100ワット時/リットル以上であるバッテリーカードを構成する前記第一及び第二の電力供給電池が内蔵されている。さらに、電気機器に電気を供給するための2つの接点がハウジングに設けられており、それらは、それぞれ第一及び第二の電力供給電池と電気的に接続されている。
【0020】
本考案の他の特徴によれば、バッテリーカードは、重量エネルギー密度が80ワット時/キログラム以上であり、容量エネルギー密度が200ワット時/リットル以上である。
【0021】
好ましくは、電気機器は、携帯情報機器である。
【0022】
好ましくは、ハウジングは、平坦な四角形であり、各辺の長さが10cm以下である。
【0023】
若しくは、ハウジングは、厚さが1.5cm以下、より好ましくは1cm以下の平行6面体である。好ましくは、平行6面体は、各辺が15cm以下である。
【0024】
好ましくは、バッテリーカードは、充電可能であり、より好ましくは、バッテリーカードは機器内部にて充電可能又は外部の充電器にて充電可能である。
【0025】
本考案の他の特徴によれば、本バッテリーカードは、所定値以上又は以下の電圧にてバッテリーカードが動作することを防止するための保護回路と電気的に接続されている。
【0026】
本考案の他の特徴によれば、バッテリーカードは、その内部容量を表示する容量計または燃料計(fuel gauge)と電気的に接続されている。
【0027】
本考案の他の特徴によれば、バッテリーカードは、その内部容量を表示する表示器(capacity display)と電気的に接続されている。
【0028】
好ましくは、ハウジングは、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂)又はマンガン−アルミニウム合金から構成されている。
【0029】
本考案の他の特徴によれば、本バッテリーカードは、9つの電力供給電池を、3つの電力供給電池が直列に接続されたものを並列に接続した3つのグループに分けてなる、7つの電力供給電池を有している。
【0030】
本考案の他の特徴によれば、バッテリーカードは、それを再度充電するための充電回路と接続されている。
【0031】
好ましくは、2つの接点は、電気機器に組み込まれるまでの露出を防ぐためにシールドされている。
【0032】
2つの第一の平坦な取付媒体及び2つの第二の平坦な取付媒体は、硬いものである。
【0033】
本考案の他の特徴によれば、バッテリーカードは、さらに第一の電力供給電池を内蔵する第一のケースまたはケース体と、当該第一の電力供給電池と電気的に直列接続された第二の電力供給電池を内蔵する第二のケースを有している。
【0034】
本考案の他の目的は、バッテリーカードにて駆動される電気機器に電源を供給するためのバッテリーカードを提供することにある。当該バッテリーカードは、所望の容量と電圧を電気機器に提供するために、直列の又は並列の複数の(少なくとも1つの)電力供給電池を有している。バッテリーカード内の第一の電力供給電池は、それぞれ陰極材と陽極材に接続された2つの第一の平坦な取付媒体を含んでいる。さらに、一方で前記第一の取付媒体を分離させるとともに、他方で前記2つの第一の取付媒体を接続している第一の平坦なセパレーターを含んでいる。バッテリー内の第二の電力供給電池は、それぞれ第二の陰極材と陽極材に接続された2つの第二の平坦な取付媒体を含んでいる。そして、その第二の平坦な分離装置は、一方で前記第二の取付媒体を分離させるとともに、他方で前記第二の取付媒体を接続している。厚さが1.5cm以下であるハウジング内には、重量エネルギー密度が40ワット時/キログラム以上であり、容量エネルギー密度が100ワット時/リットル以上であるバッテリーカードを構成する前記第一及び第二の電力供給電池が内蔵されている。さらに、電気機器に電気を供給するための2つの接点がハウジングまたはハウジング体に設けられており、それらは、それぞれ第一及び第二の電力供給電池と電気的に接続されている。
【0035】
好ましくは、取付媒体と分離装置は円筒形に巻き付けることができる。あるいは、取付媒体と分離装置は、角柱型に巻き付けることができる。
【0036】
好ましくは、ハウジングは、各辺が15cm以下、より好ましくは各辺が10cm以下の実質的な平行6面体である。
【0037】
好ましくは、第一及び第二の電力供給電池は、電気的に直列接続されている。
【0038】
好ましくは、バッテリーカードの厚さは1cm以下である。
【0039】
好ましくは、バッテリーカードは全体の重量が180グラム以下であり、より好ましくは150グラム以下である。
【0040】
取付媒体は、それぞれ陰極材と陽極材の反対側の表面に取り付けられている。
【0041】
本考案の他の目的は、内蔵されるバッテリーカードにて駆動される電気機器に使用するバッテリーカードを提供することにある。本考案によれば、電気機器は、バッテリーカードを挿入して取り付けるためのスロットまたはスリットを有している。バッテリーカード装置は、電気機器に挿入可能な組付け本体を有し、その内部にバッテリーカードを出し入れ可能なスリットを備えている。そして、組付け本体内の保持機構は、まず、電気機器に電源を供給するためのバッテリーカードを保持し、また、組付け本体のカードスリットからバッテリーカードを抜き取るのに用いられる。
【0042】
本考案の他の特徴によれば、バッテリーカード装置は、カードスリットに挿入されるバッテリーカードを案内するためのガイド機構を有している。好ましくは、当該ガイド機構は、組付け本体内の2つの対面するレールを備えている。
【0043】
本考案の他の特徴によれば、バッテリーカード装置は、カードスリットを閉じるための開閉可能なドアを備え、カードスリットを常に閉じるような(柔軟な)付勢手段を備えている。
【0044】
好ましくは、保持機構は、はじめはケースから突出し、通常はケースと平坦となる動作または起動ボタンを備えている。
【0045】
バッテリーカードは、2つの電源接点または端子と、バッテリーカードからの電気を受けるとともに前記2つの電源接点と電気的に接続された電源受容体(power receiving medium)を含む組付け本体または構造本体とを有している。好ましくは、当該電源受容体は、バッテリーカードの2つの電源接点と電気的に接続された2つの導体を備えている。そして、組付け本体は、当該2つの導体と電気的に接続された電源コードと、接続端子とを備えている。
【0046】
好ましくは、組付け本体は、さらに他のバッテリーカードを挿入できる他のカードスロットを備えている。
【0047】
好ましくは、バッテリーカードは、同一の寸法である。若しくは、バッテリーカードの寸法は、異なる寸法である。
【0048】
好ましくは、カードスリットは、同一の寸法である、若しくは、カードスリットは、異なる寸法である。
【0049】
本考案の他の特徴によれば、バッテリーカード装置は、当該バッテリーカードにて電源供給を受ける電気機器から制御される制御回路に電気的に接続されている。
【0050】
好ましくは、当該制御回路は、ダイオードスイッチと、充電器/保護回路、容量計(fuel gauge)回路及びLED表示回路を備えている。
【0051】
好ましくは、バッテリーカード装置は、バッテリーカードの有している容量を検出するための容量検出器または容量計と電気的に接続されている。
【0052】
本考案の他の特徴によれば、バッテリーカードは、さらに、バッテリーカードのいづれかがほぼ容量切れとなった際に信号を発する電源容量不足警報器と電気的に接続されている。
【0053】
本考案の他の特徴によれば、バッテリーカード装置は、さらに、前記電源容量不足警報器と電気的に接続され、バッテリーカードの1つがほぼ容量切れとなったことを表示するための表示器を備えている。
【0054】
本考案の他の目的は、バッテリーカード装置内に内蔵されたバッテリーカードによって電源が供給される電気機器に用いられるようになっている、バッテリーカード装置を提供することにある。当該バッテリーカード装置は、電気機器と電気的に接続され、内部にバッテリーカードを挿入可能なスリットを有する組付け本体を有している。バッテリーカード装置は、さらに、組付け本体内に設けられた保持機構であって、まず、電気機器に電源を供給するためのバッテリーカードを保持し、また、組付け本体のカードスリットからバッテリーカードを抜き取るのに用いられる。
【0055】
本考案の他の目的は、バッテリーカード装置を取り付けるためのスロットを有するケースを有し、バッテリーカード装置に内蔵されたバッテリーカードにて電源が供給される電気機器に使用するバッテリーカード装置を提供することにある。当該バッテリーカード装置は、電気機器のカードスロットに挿入可能な組付け本体を有し、その内部にバッテリーカードを出し入れ可能なスリットを備えている。
【0056】
本考案の1の特徴によれば、当該バッテリーカードは、重量エネルギー密度が40ワット時/キログラム以上であり、容量または体積エネルギー密度が100ワット時/リットル以上である。さらに好ましくは、当該バッテリーカードは、重量エネルギー密度が80ワット時/キログラム以上であり、容量エネルギー密度が200ワット時/リットル以上である。
【0057】
好ましくは、バッテリーカードの厚さは、1.5cm以下であり、より好ましくは1cm以下である。
【0058】
本考案の他の目的は、バッテリーカード装置に内蔵されたバッテリーカードによって電源供給をされる電気機器に使用されるバッテリーカード装置を提供することにある。バッテリーカード装置は、電気機器に電気的に接続され、バッテリーカードを交換して挿入するためのカードスリットを有する組付け本体を有している。
【0059】
本考案の他の目的は、電気機器に電源を供給するためのバッテリーカードを交換して挿入することができるカードスリットを備えた組付け本体を有するバッテリーカード装置を取り付けるためのスロットを有するケースを備えた電気機器を提供することにある。
【0060】
本考案の他の特徴によれば、当該バッテリーカードは、重量エネルギー密度が40ワット時/キログラム以上であり、容量エネルギー密度が100ワット時/リットル以上である。さらに好ましくは、当該バッテリーカードは、重量エネルギー密度が80ワット時/キログラム以上であり、容量エネルギー密度が200ワット時/リットル以上である。
【0061】
好ましくは、バッテリーカードの厚さは、1.5cm以下であり、より好ましくは1cm以下である。
【0062】
好ましくは、バッテリーカードは、各辺が15cm以下、より好ましくは各辺が10cm以下の実質的な平行6面体である。
【0063】
本考案の他の目的は、電気機器に電力を供給するためのバッテリーカードを交換可能に挿入できるカードスリットを有するケースを備えた電気機器を提供することにある。当該バッテリーカードは、それぞれ第一の陰極材と第一の陽極材に接続された2つの第一の平坦な取付媒体を含んでいる。さらに、一方で前記第一の取付媒体を分離させるとともに、他方で前記2つの第一の取付媒体を互いに接続している第一の平坦な分離装置を含んでいる。そして、これらは第一の電力供給電池を構成する。また、それぞれ第二の陰極材と第二の陽極材に接続された2つの第二の平坦な取付媒体と、第二の平坦なセパレーターであって、一方で前記第二の取付媒体を分離させるとともに、他方で前記第二の取付媒体を互いに接続している第二の平坦な分離装置とから、前記第一の電力供給電池と直列に接続された第二の電力供給電池を構成している。それらの第一の電力供給電池と第二の電力供給電池は、重量エネルギー密度が40ワット時/キログラム以上であり、容量エネルギー密度が100ワット時/リットル以上であって、ハウジングに内蔵されている。さらに、ハウジングには、電気機器に電源を供給するために、前記第一の電力供給電池と第二の電力供給電池にそれぞれ電気的に接続された2つの接点が設けられている。
【0064】
本考案の他の特徴によれば、当該バッテリーカードは、重量エネルギー密度が80ワット時/キログラム以上であり、容量エネルギー密度が200ワット時/リットル以上である。
【0065】
好ましくは、ハウジングは、各辺が15cm以下、より好ましくは各辺が10cm以下の実質的な平行6面体である。
【0066】
好ましくは、ハウジングの厚さは、1.5cm以下であり、より好ましくは1cm以下である。
【0067】
好ましくは、電気機器のケースは、さらにスロットを有しており、電気機器は、さらに当該スロットにスライドさせて挿入可能であって、カードスリットを有するバッテリーカード装置を備えている。
【0068】
本考案の他の目的は、カードスリットを有するケースと、電気機器に電力を提供するために、カードスリット内に交換可能に挿入できるバッテリーカードとを備えた電気機器を提供することにある。
【0069】
バッテリーカードは、第一の陰極材と第一の陽極材とそれぞれ接続される2つの第一の取付媒体と、前記第一の取付媒体を分離させるとともに、他方で前記2つの第一の取付媒体を互いに接続している第一の分離装置であって、第一の電力供給電池を構成するものを含んでいる。さらに、当該第一の電力供給電池を収納するハウジングを有している。また、第二の陰極材と第二の陽極材とそれぞれ接続される2つの第二の取付媒体と、前記第二の取付媒体を分離させるとともに、他方で前記2つの第二の取付媒体を互いに接続している第二の分離装置であって、第二の電力供給電池を構成するものを含んでいる。さらに、当該第二の電力供給電池を収納するハウジングを有している。当該ハウジングは、1.5cm以下の厚さであり、内部にバッテリーカードを構成する第一及び第二のケースを備えている。当該バッテリーカードは、重量エネルギー密度が40ワット時/キログラム以上であり、容量エネルギー密度が100ワット時/リットル以上である。さらに、ハウジングには、電気機器に電源を供給するために、前記第一の電力供給電池と第二の電力供給電池にそれぞれ電気的に接続された2つの接点が設けられている。
【0070】
好ましくは、バッテリーカードの厚さは1cm以下である。
【0071】
好ましくは、重量エネルギー密度が80ワット時/キログラム以上であり、容量エネルギー密度が200ワット時/リットル以上である。
【0072】
好ましくは、ハウジングは、各辺が15cm以下、より好ましくは各辺が10cm以下の実質的な平行6面体である。
【0073】
好ましくは、前記第一の電力供給電池と第二の電力供給電池は、電気的に直列に接続されている。
【0074】
好ましくは、電気機器のケースは、さらにスロットを有しており、電気機器は、さらに当該スロットにスライドさせて挿入可能であって、カードスリットを有するバッテリーカード装置を備えている。
【0075】
本考案の他の目的は、スロットを有するケースと、当該スロット内にスライドさせて挿入可能なバッテリーカード装置であって、カードスリットを有する組付け本体を備えたバッテリーカード装置と、電気機器に電力を供給するために当該カードスリットに交換可能に挿入できるバッテリーカードとを備えている電気機器を提供することにある。当該バッテリーカードの厚さは、1.5cm以下であり、重量エネルギー密度が40ワット時/キログラム以上であり、容量エネルギー密度が100ワット時/リットル以上である。
【0076】
好ましくは、バッテリーカードは、厚さが1cm以下の実質的な平行6面体である。
【0077】
好ましくは、当該バッテリーカードは、重量エネルギー密度が80ワット時/キログラム以上であり、容量エネルギー密度が200ワット時/リットル以上である。
【0078】
好ましくは、バッテリーカードは、再充電可能であり、電気機器はバッテリーカードを充電可能な充電器を備えている。
【0079】
好ましくは、電気機器は、バッテリーカードの容量が不足した際に電気機器に電力を供給できるパワー(電力)バッファーをさらに備えている。
【0080】
好ましくは、バッテリーカード装置は、他のバッテリーカードを交換して挿入可能な他のカードスリットをさらに有している。
【0081】
好ましくは、電気機器は、バッテリーカードから電気機器に供給される電力を制御する電源制御回路を備えている。
【0082】
好ましくは、バッテリーカード装置は、カートリッジ型であり、電気機器は、さらにバッテリーカードの1つが容量切れであることを警告する表示を備えている。
【0083】
【考案の実施の形態】
本考案は、図面を用いた以下の説明にてよりよく理解できるものである。
この考案は、バッテリカード、バッテリカードがスロットインされるバッテリカードアセンブリ、および、バッテリカードが再充電される充電器からなるバッテリ電源供給システムである。バッテリカードは、携帯、収納、および、交換が容易なように設計されている。バッテリカードアセンブリは、一定のフォーマットを備えたバッテリカードあるいは複数のバッテリカードを受け入れるようにした携帯可能な情報機器における標準部品である。充電器は、最新のアルゴリズムを搭載した多数のバッテリカードを安全に再充電するためのアクセサリである。
【0084】
この考案によるバッテリカードは、バッテリカードから電源供給を受ける電気装置に使われるように構成されている。この電気装置は、携帯可能な情報機器であることが好ましい。この考案によるバッテリカードは、電気装置を作動させるために必要な容量と電圧を作り出すために直列および/あるいは並列に接続された数個の電力供給電池(少なくとも一つの電力供給電池)を含んでいる。バッテリカードに配置された電力供給電池は、セルを組み合わせた後カード寸法に対応できる構造である限りいかなる形状でも、例えば、円筒形、角柱状の形状でも取り得る。フラット形状の最近開発されたポリマー電力供給電池は、電力供給電池において異質な選択をしている。図5は、フラット形状のポリマー電力供給電池の断面図である。図5に示されるように、陽極層52を備えた取付媒体51と、陰極層54を備えた取付媒体53は、分離装置55によって分離されている。これらの層は、ポリマ材料のマトリックスをラミネートされるとともにフラットなケーシング56にシールされている。しかしながら、バッテリカード内に収容されている電力供給電池の量は、制限されるべきではない。図6は、フロッピー(登録商標)ディスクのサイズに数個の電力供給電池を収容したバッテリカードの好ましい実施例の断面図である。図6に示されるように、バッテリカード6は、そのそれぞれが図5に示されるポリマー電力供給電池またはポリマー電力供給電池と同じ構造を備えた9個のポリマー電力供給電池601−609をフロッピー(登録商標)ディスクのサイズに収容している。第1の電力供給電池601は、第1の陰極材料および第1の陽極材料をそれぞれ取り付けている2個の第1の平らな取付媒体と、および、一方では第1の取付媒体を分離するとともに他方ではこの2個の取り付け媒体を互いに接続している第1の平らな分離装置を含んでいる。第2の電力供給電池602は、また、第2の陰極材料および第2の陽極材料をそれぞれ取り付けている2個の第2の平らな取付媒体と、および、一方では第1の取付媒体を分離するとともに他方ではこの2個の取り付け媒体を互いに接続している第2の平らな分離装置を含んでいる。
【0085】
図6において、電力供給電池601、602、および、603は、内部ケーシング611にシールされているグループ電池610を形成するように並列に接続されている。電力供給電池604、605、および、606は、内部ケーシング613にシールされているグループ電池612を形成するように並列に接続されている。電力供給電池607、608、および、609は、内部ケーシング615にシールされているグループセル614を形成するように並列に接続されている。グループ電池610、612、および、614は、さらに、ハウジング616にシールされている最終的なバッテリカード6を形成するように並列に接続されている。さらに、ハウジング616に取り付けられ、電気装置に電源供給をするために電力供給電池601−609に電気的に接続された二つの接点(617と618)が示されている。従って、バッテリカード6は、正および負の端子(617と618)を介してバッテリカードカートリッジ(図示せず)にワイヤ接続できることになる。二つの接点(617と618)は、電気装置内に挿入されるまでは外部露出から保護されるように設計されていることが好ましい。
【0086】
この考案によるバッテリカードは、40ワット時/キログラムを超える重量エネルギ密度と、100ワット時/リットルを超える容積エネルギ密度とを備えている。バッテリカードは、80ワット時/キログラムを超える重量エネルギ密度と、200ワット時/リットルを超える容積エネルギ密度とを備えていることが好ましい。
【0087】
バッテリカードのハウジングは、大きな正方形の面を備えている。この面は、辺が10cmよりも短いことが望ましい。あるいは、バッテリカードのハウジングは、1.5cmを下回る、もっと好ましくは1cmを下回る厚さを備えたほぼ平行なパイプである。この平行なパイプは、いずれかの辺が15cmを下回る、もっと好ましくは10cmを下回る。しかしながら、ハウジングの形状は、限定されてはならない。さらに、バッテリカードは、180グラムを超えない、好ましくは150グラムを超えない総重量を備えている。
【0088】
この考案によるバッテリカードは、プラスチックおよび/あるいは金属合金ハウジング内に電力供給電池を収容している。ハウジング材料は、軽量で、薄く、剛性があり、耐クラッシュ性があり、および、熱発散性の高いものである。ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂)およびマグネシウムアルミニウム合金が、現在使える。
【0089】
この考案によるバッテリカード内の電力供給電池は、回復可能なバッテリケミストリ、ニッケル金属水素化合物(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)、亜鉛エア、および/あるいはその他の電気化学的システムにより開発できるものが使える。電力供給電池は、機器を作動させるために必要な容量と電圧を作り出すように直列および/あるいは並列に接続されてバッテリカード内部に接続される。
【0090】
この考案によるバッテリカードは、再充電可能である。バッテリカードは、再充電回路に電気的に接続されてこの回路により再充電される。従って、バッテリカードは、電気装置内の充電器に接続することにより、あるいは、AC電源から直接充電するように壁の電源ジャックに接続することにより、機器外部の独立した充電器によって再充電可能である。さらに、バッテリカードは、特定の値を超えるあるいは下回る電圧における動作からバッテリカードを保護する保護回路を含むことができる(例えば、電力供給電池が過充電および/あるいは過放電を受けないようにする)。図7は、直列接続の4個のバッテリからなるバッテリカード72に接続されたバッテリ再充電/保護回路71のブロック図である。バッテリ再充電/保護回路71における入力(B4、B3、B2、および、B1)は、バッテリカード72における電力供給電池のそれぞれの対応する正の端子に接続されている。入力B0は、バッテリカード72の負の端子73に接続されている。再充電/保護回路71におけるセレクタ(図示せず)は、B0−B4の組み合わせを選択してバッテリカード72における個々の電力供給電池の電圧を検討する。負の端子73は、トランジスタ74と75に接続され、次いで、接地76に接続されている。接地76は、再充電/保護回路71におけるGND入力に接続されている。トランジスタ74のゲートは、再充電/保護回路71における放電作動に連動してDC出力に接続されている。トランジスタ75のゲートは、再充電/保護回路71における充電作動に連動してCC出力に接続されている。
【0091】
この考案によるバッテリカードは、バッテリ容量とバッテリカードの保持している容量を検出するフュエルゲージを埋めこまれている。バッテリカードは、バッテリカードの容量をディスプレイする容量ディスプレイを備えている。図8は、フュエルゲージ接続のブロック図であり、その際フュエルゲージ回路または燃料計回路81が、バッテリカード82内に埋め込まれている。フュエルゲージ回路81は、バッテリセル83とシリアル通信ポート(DQ)に接続されている。フュエルゲージ回路81は、検出された情報をディスプレイする発光ダイオードアレイ84を有している。ディスプレイにおいて、6個の端子と共通の出力に接続される6セグメントが使われる。
【0092】
図9は、バッテリカードの基本的な設計を示すものである。バッテリカード9は、上方のシェル92と下方のシェル93からなるハウジング91を備えている。表面に沿って、バッテリカードがスロットインされるカートリッジ(図示せず)に対してバッテリカードを一致させるトラッキングレール94が配置されている。シャッタ95がハウジング91の前方周縁96に配置され、使われていないとき、「+」、「−」接点を備えたアクセス97を被覆する。図10は、バッテリカード9がカートリッジに挿入されているとき、シャッタ95がカートリッジ端子に対して「+」、「−」接点を備えたアクセス97を他方の側に露出するように移動させる。
【0093】
【実施例】
バッテリカードの実施例
1.円筒形の電力供給電池(以下、バッテリセルともいう)により構成されたバッテリカード バッテリカードは、直列に接続された円筒形のLi−ionバッテリセルからなる。それぞれのバッテリセルは、1.35Ahの最大容量において3.6Vで動作する。バッテリセルは、直径18mm、高さ65mm、および、重量42グラムの大きさを有している。バッテリカードは、54(W)×65(L)×18(T)mmの大きさを備え、回路とケースが取り付けられる前の重量は、126グラムである。バッテリカードは、Pentium(登録商標)300ノート型コンピュータを60分間動作させるのに十分な14.6Wh(10.8V×1.35Ah)を供給する。
【0094】
2.プリズム形態電池によるバッテリーカード
バッテリーカードは直列に連結された3体のブリズム形態Liイオン電池で成る。それぞれの電池は3.6Vで最大0.95Ahにて作動する。電池サイズは34(W)x48(L)x9(T)mmであり、40gである。バッテリーカードサイズは回路とケース体を除いて102(W)x48(L)x9(T)mmであり、120gである。バッテリーカードは10.3Wh(10.8Vx0.95Ah)を提供する。これはPentium(登録商標)300ノート型コンピュータを42分間作動させる値である。
【0095】
3.クレジットカードサイズのポリマー電池によるバッテリーカード
クレジットカードサイズのバッテリーカードは並列に連結された4体のポリマーLiイオン電池で成る。それぞれの電池は3.6Vで最大0.3Ahにて作動する。電池サイズは85(W)x55(L)x0.75(T)mmであり、9gである。
バッテリーカードサイズは回路とケース体を除いて85(W)x55(L)x3.2(T)mmで、36gである。バッテリーカードは4.32Wh(3.6x1.2Ah)を提供する。これはGSM形態電話を40時間の会話状態及び/又は150時間の無会話状態にて作動させる値である。
【0096】
4.フロッピー(登録商標)ディスクサイズのポリマー電池によるバッテリーカード
フロッピー(登録商標)ディスクサイズのバッテリーカードは、直列の3体と並列の3体である9体のポリマーLiイオン電池で成る。それぞれの電池は3.6Vで最大0.5Ahにて作動する。電池サイズは90(W)x90(L)x0.75(T)mmであり、15gである。バッテリーカードサイズは回路とケース体を除いて90(W)x90(L)x7.4(T)mmで、135gである。バッテリーカードは16.2Wh(10.8x1.5Ah)を提供する。これはPentium(登録商標)300ノート型コンピュータを66分間作動させる値である。
【0097】
5.A4サイズのポリマー電池によるバッテリーカード
A4サイズのバッテリーカードは、直列に連結された3体のポリマーLiイオン電池で成る。それぞれの電池は3.6Vで最大3.7Ahにて作動する。電池サイズは280(W)x210(L)x0.75(T)mmであり、110gである。バッテリーカードサイズは回路とケース体を除いて280(W)x210(L)x2.4(T)mmで、330gである。バッテリーカードは40Wh(10.8x3.7Ah)を提供する。これはPentium(登録商標)300ノート型コンピュータを163分間作動させる値である。
【0098】
本願考案のバッテリーカード構造体は電気装置に使用される。電気装置は内蔵バッテリーカードによって電力が供給されるように、バッテリーカード構造体を搭載させるスリットを備えたケース体を有している。
【0099】
バッテリーカード構造体は電気装置のスリットに挿入可能で、バッテリーカードを挿入させるカードスリットを備えた構造本体を含んでいる。さらに、保持機構が構造本体に提供されており、バッテリーカードをカードスリットに保持させ、電気装置に電力を供給させ、構造本体のカードスリットからバッテリーカードを抜き出させる。
【0100】
バッテリーカード構造体は電気装置内部のホスト役であり、1枚のバッテリーカードまたは複数枚のバッテリーカードを受領する。バッテリーカード構造体は、バッテリーカードがPCMCIAスペックで設計されているときにはPCカードカートリッジ形態にすることができる。図11は本願考案のカートリッジを概略的に図示している。電池カートリッジ11は接合された下半ケース111と上半ケース112とを有している。カートリッジ11は、前面113、裏面114、側面115、116、及び上面117と裏面118に略平面を有している。さらに、カートリッジ11は誘導機構(図示せず)を備えており、バッテリーカードをカードスリット内に誘導する。カートリッジ11の誘導機構は2本の対面誘導レール(図示せず)を構造本体内に含んでいる。さらに、カートリッジ11は可動ドア119を含んでおり、カードスリットを閉じ、弾性部材(図示せず)を備えてその可動ドアをカードスリットに押し付けている。図11において、可動ドア119は閉じており、カートリッジ11にバッテリーカードが挿入されていないときには起動ボタン110は押し下げられている。図12において、可動ドア119は開いており、バッテリーカードが挿入されているときには起動ボタン110は延び出ている。バッテリーカードの交換には起動ボタン110を押し、可動ドア119を開いてバッテリーカードを取り出す。さらに、カートリッジ11はバッテリーカードの2体の端子と接続された2体のコンダクタ(図示せず)を含んでおり、バッテリーカードが挿入されるとバッテリーカードから電力を受領する。カートリッジ11はさらに、それら2体のコンダクタに接続され、端子コネクタ(図示せず)を有した電力コード(図示せず)を含んでいる。
【0101】
あるいは、カートリッジは別のバッテリーカードを挿入させる別のカードスリットを有することもできる。図13は2枚のバッテリーカードを挿入させる2つのカードスリット(131と132)を備えたカートリッジ13を図示している。これらカードスリット(131と132)は同一サイズでも異なるサイズでも構わない。よって、バッテリーカードも同一サイズでも異なるサイズでも構わない。
【0102】
別実施例においては、バッテリーカード構造体は電気装置の外側の独立したカートリッジであってもよい。図14Aに示すように、2つのカードスリット(141と142)を備えたカートリッジ14は使用時にケーブル144を介してノートブック型コンピュータ143に接続できる。あるいは、2つのカードスリット(141と142)を備えたカートリッジ14は図14Bに示すようにノートブック型コンピュータ143と直接的に接続できる。
【0103】
1枚のバッテリーカードを使用する場合には、バッテリーカードの充電量が不足した場合に、電気装置の電力バッファ(図示せず)にカートリッジが接続される。バッテリーカードと電力バッファ、すなわち、ブリッジ電池及び/又はキャパシタ間の電力接続をダイオードスイッチで変更すると、電気装置を使用したままでバッテリーカードを交換することができる。
【0104】
複数のバッテリーカードを使用する場合には、カートリッジはその1枚の電力を電気装置に接続させる。最初のバッテリーカードが完全に放電すると、カートリッジは電気装置に影響を及ぼすことなく最初のバッテリーカードを別のバッテリーカードに自動的に切り替える。バッテリーカード間の電力接続の切り替えと、1枚のバッテリーカードから電力を受領することによって、1枚のバッテリーカードの電力がなくなったときに電気装置を切ることなくバッテリーカードが交換できる。よって、両方の場合に、バッテリーカードに電力が残っていなくとも電気装置は作動を継続することができる。さらに、バッテリーカード構造体を、バッテリーカードの残余電力量を計測する電力計と接続させることができ、電力量の残りが少ないときに知らせる警報装置を利用することもできる。バッテリーカード構造体はその警報装置と接続した表示装置を含むこともでき、バッテリーカードの残留電力量が不足していることを表示させることもできる。
【0105】
図15は2枚のバッテリーカードを備えた装置の制御回路のブロック図である。第1バッテリーカード151はダイオード152を介して、コンピュータに電力を供給するDC/DC変換装置153の入力端子に接続されている。第2バッテリーカード154はダイオード155を介してDC/DC変換装置153に接続されている。第1バッテリーカード151と第2バッテリーカード154はダイオード152と155を介してDC/DC変換装置153にOR接続されている。第1バッテリーカード151あるいは第2バッテリーカード154からの電力はダイオード152または155及びDC/DC変換装置153を介してコンピュータに供給される。
【0106】
電力バッファでもあるAC/DCアダプタ156は第1バッテリーカード151とダイオード152の間で第1充電スイッチ157を介して接続されており、第2バッテリーカード154とダイオード155の間で第2充電スイッチ158を介して接続されている。AC/DCアダプタまたは電力バッファ156は、DC/DC変換装置153を介した電気装置への電力供給経路に加えて、充電経路を提供する。第1バッテリーカード151または第2バッテリーカード154は充電経路に沿って充電され、電力は電気装置にダイオード155またはダイオード155とDC/DC変換装置153を介して供給される。
【0107】
バッテリーカード装置の実施例
1.1つのバッテリーカードを有するカートリッジ
スリムでコンパクトな装置に使用するように設計された、1つのバッテリーカードを有するカートリッジである。ダイオードスイッチが電源バッファーに接続されている。即ち、これはブリッジバッテリー及び/又は静電容量であって、カートリッジからバッテリーカードが外された際の電源バッファーである。ユーザーは、所定時間内であれば、装置の電源を切ることなく、バッテリーカードを交換することができる。
【0108】
2.2以上のバッテリーカードを有するカートリッジ
フル機能の装置に使用するように設計された、2以上のバッテリーカードを有するカートリッジである。常時、バッテリーカードの内の1つのみにダイオードスイッチが接続されている。ユーザーがカートリッジから低容量のバッテリーカードを引き出しても、カートリッジは、装置の動作を止めることなく他のバッテリーカードへ切り換えることができる。ユーザーは、第二のバッテリーカードが消耗する前に、フルに充電された新しいバッテリーカードをいつでも挿入することができる。しかしながら、カートリッジ内に入れられるバッテリーカードの数は、限定されるものではない。
【0109】
この考案は、計量で薄く、安全でユーザーフレンドリーなカード型のバッテリーパックにて駆動する新しいバッテリー電源システムを提供するものである。携帯的であることの要求により、バッテリーパックは小型化を続けており、駆動時間の短縮というジレンマは、ユーザーフレンドリーで、電源を切断することなくバッテリーパックを交換できる電源システムを提供することで解決できる。
【0110】
装置により大きな電力を追加する代わりに、本考案は、他の方式による継続的な電力供給方法をもたらすものである。装置外部の充電器にてバッテリーカードが充電されるとき、モバイル機器のユーザーには不都合を与えることなく公衆の安全に関する問題を最小化することができる。
【0111】
本考案によれば、ユーザーは、必要以上の電力源を持ち運ぶ必要はない。彼らは、バッテリー電源が切れたときにデータが失われるということを心配する必要はない。さらに、カード型のバッテリーパックは、標準化が可能であり、機器相互間での互換化が容易かつ可能である。
【0112】
図面を用いた説明から明らかなように、本考案のバッテリーシステムは、従来の欠点を解消するものである。
【0113】
本考案は、現在実施化に際して最も好ましい形で説明したが、上記にて開示された実施例にて本考案は限定されるものではない。反対に、添付の請求の範囲にて開示されている趣旨及び範囲において、最も広く解釈される範囲にて種々の実施例及び類似の設計が本件考案にてカバーされるべきことが意図されている。従って、上記の説明及び図は本考案の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は従来の円柱型バッテリーセルの断面図である。
【図2】図2は従来の角柱型バッテリーセルの断面図である。
【図3】図3は円柱型バッテリーセルを備えたノート型パソコン用の従来のバッテリーパックである。
【図4】図4は角柱型バッテリーセルを備えたノート型パソコン用の従来のバッテリーパックである。
【図5】図5は平型ポリマーバッテリーセルの断面図である。
【図6】図6はフロッピー(登録商標)ディスク大の複数バッテリーセルを備えたバッテリーカードの好適実施例の断面図である。
【図7】図7はバッテリー再充電/保護回路及び直列バッテリーセルを備えたバッテリーカードへの接続を示す図。
【図8】図8はバッテリーカードに埋め込まれた燃料計測回路を示す図。
【図9】図9は使用していない時のシャッターが閉じた状態のバッテリーカードの図。
【図10】図10はカートリッジに差し込んだ際のシャッターが開いた状態のバッテリーカードの図。
【図11】図11はバッテリーカード非挿入時の移動可能な戸が閉じた状態のカートリッジの図。
【図12】図12はバッテリーカード挿入時の移動可能な戸が開いた状態のカートリッジの図。
【図13】図13は2つのバッテリーカードを挿入するために2カ所の挿入口を有するカートリッジの図。
【図14】図14Aは、ケーブルを介してノートブック型コンピュータに、カートリッジを接続した状態を示し、図14Bは、直線カートリッジをノートブック型コンピュータに接続した状態を示す図。
【図15】図15は、2枚のバッテリーカードを備えた装置の制御回路のブロック図。
Claims (26)
- バッテリーカードであって、該バッテリーカードによって電力供給される電気装置に使用されるものであり、
第1陰極材料と第1陽極材料とをそれぞれ取り付ける2体の第1平型取付媒体と、
該第1平型取付媒体を分離するとともに該2体の第1平型取付媒体を連通させ、第1電力供給電池を形成する第1平型分離装置と、
第2陰極材料と第2陽極材料とをそれぞれ取り付ける2体の第2平型取付媒体と、
該第2平型取付媒体を分離するとともに該2体の第2平型取付媒体を連通させ、第2電力供給電池を形成し、前記第1電力供給電池と電気接続する第2平型分離装置と、
前記第1電力供給電池と前記第2電力供給電池とを収容し、40ワット−時間/キログラム以上の重量エネルギー密度と100ワット−時間/リットル以上の体積エネルギー密度とを有する本バッテリーカードを構成させるハウジング体と、
該ハウジング体に搭載され、前記第1電力供給電池と前記第2電力供給装置とにそれぞれ電気接続しており、前記電気装置に電力を供給する2体の端子と、を含んでいることを特徴とするバッテリーカード。 - 重量エネルギー密度は80ワット−時間/キログラム以上で、体積エネルギー密度は200ワット−時間/リットル以上であることを特徴とする請求項1記載のバッテリーカード。
- 電気装置は携帯式であり、ハウジング体は主たる正方形面を有しており、10cm以内の辺であることを特徴とする請求項1記載のバッテリーカード。
- ハウジング体は略平行六面体であり、該略平行六面体は1.5cm以上、好適には1cm以内の厚みであり、15cm以内の辺であることを特徴とする請求項1記載のバッテリーカード。
- 電気装置は情報機器であり、本バッテリーカードは外部充電器を使用して該電気装置内で充電可能であることを特徴とする請求項1記載のバッテリーカード。
- 本バッテリーカードの特定値範囲外の電圧での作動を防止するための保護回路と、充電量を表示する燃料計と、充電容量を表示する容量表示装置とをさらに含んでいることを特徴とする請求項1記載のバッテリーカード。
- ハウジング体はABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂とマンガン/アルミニウム合金とで提供されており、2体の端子は電気装置内に挿入されるまで封閉されており、2体の第1平型取付媒体と2体の第2平型取付媒体は剛体であることを特徴とする請求項1記載のバッテリーカード。
- 本バッテリーカードを充電させる充電回路と、
それぞれ3体の直列電力供給電池で構成される3群の並列電池群に分割されている9体の電力供給電池と、
第1電力供給電池を収容する第1ケース体と、
該第1電力供給電池と直列に電気接続する第2電力供給電池を収容する第2ケース体と、
をさらに含んでいることを特徴とする請求項1記載のバッテリーカード。 - バッテリーカードであって、該バッテリーカードによって電力供給される電気装置に使用されるものであり、
第1陰極材料と第1陽極材料とをそれぞれ取り付ける2体の第1取付媒体と、
該第1取付媒体を分離するとともに該2体の第1取付媒体を連通させ、第1電力供給電池を形成する第1分離装置と、
該第1電力供給電池を収容する第1ケース体と、
第2陰極材料と第2陽極材料とをそれぞれ取り付ける2体の第2取付媒体と、
前記第2取付媒体を分離するとともに前記2体の第2取付媒体を連通させ、前記第1電力供給電池と電気接続する第2電力供給電池を形成する第2分離装置と、
該第2電力供給電池を収容する第2ケース体と、
1.5cm以下の厚みを有したハウジング体であって、40ワット−時間/キログラム以上の重量エネルギー密度と100ワット−時間/リットル以上の体積エネルギー密度とを有する本バッテリーカードを構成させるハウジング体と、
該ハウジング体に搭載され、前記第1電力供給電池と前記第2電力供給装置とにそれぞれ電気接続しており、前記電気装置に電力を供給する2体の端子と、を含んでいることを特徴とするバッテリーカード。 - 全重量は180g以下であり、好適には150g以下であり、取付媒体は両側に陰極材料と陽極材料をそれぞれ取り付けていることを特徴とする請求項9記載のバッテリーカード。
- 電気装置で使用するバッテリーカード構造体であって、該電気装置は本バッテリーカード構造体を挿入させるためのスリットを有しており、本バッテリーカード構造体は挿入されているバッテリーカードによって電力供給されるものであり、
前記電気装置の前記スリット内に挿入可能であって、前記バッテリーカードを交換式に挿入させるカードスリットを有した構造本体と、
該構造本体に内蔵されており、該カードスリット内に前記バッテリーカードを保持して前記電気装置に電力供給させ、該カードスリットから該バッテリーカードを取り出す保持機構と、
を含んでいることを特徴とするバッテリーカード構造体。 - バッテリーカードをカードスリット内に誘導する誘導機構であって、2本の誘導サイドレールを構造本体内に有している誘導機構と、
カードスリットを閉鎖する可動ドア体と、
該カードスリットに該可動ドア体を常時押圧して閉鎖する弾性部材と、
をさらに含んでいることを特徴とする請求項11記載のバッテリーカード構造体。 - 保持機構は、電力供給時にはケース体を越えて延び出ており、バッテリーカードが取り出された状態では該ケース体と略平面を構成する起動ボタンを含んでおり、
該バッテリーカードは2体の電力端子を有しており、
本バッテリーカード構造体は2体の該電力端子と電気接続する電力受領媒体を含んで前記バッテリーカードから電力を受領し、
該電力受領媒体は2体の該電力端子とそれぞれ電気接続させる2体のコンダクタを含んでおり、
本バッテリーカード構造体は2体のコンダクタと電気接続し、端子コネクタを有する電力コードをさらに含んでいることを特徴とする請求項11記載のバッテリーカード構造体。 - 構造本体は、別のバッテリーカードを挿入するために別のカードスリットをさらに含んでいることを特徴とする請求項11記載のバッテリーカード構造体。
- バッテリーカード構造体は、同一寸法または異なる寸法で提供され、カードスリットは同一寸法または異なる寸法で提供されることを特徴とする請求項14記載のバッテリーカード構造体。
- バッテリーカードでの電気装置への電力供給を制御する制御回路であって、ダイオードスイッチ、充電/保護回路、燃料計回路及びLED表示回路を含んだ制御回路と、
前記バッテリーカードの充電量を検出する充電量計と、
いずれか一方のバッテリーカードの残余充電量が低下すると信号を発信させる電力不足警告装置と、
該電力不足警告装置と電気接続しており、充電量不足を表示する表示装置と、
をさらに含んでいることを特徴とする請求項14記載のバッテリーカード構造体。 - 挿入されたバッテリーカードで電力供給される電気装置に使用するバッテリーカード構造体であって、
該電気装置と電気接続しており、前記バッテリーカードを交換式に挿入させるカードスリットを有した構造本体と、
該構造本体に内蔵されており、該カードスリット内に前記バッテリーカードを保持して前記電気装置に電力供給させ、該カードスリットから該バッテリーカードを取り出す保持機構と、
を含んでいることを特徴とするバッテリーカード構造体。 - 電気装置に使用するバッテリーカード構造体であって、該電気装置は本バッテリーカード構造体を挿入させるためのスリットを備えたケース体を有しており、
本バッテリーカード構造体は挿入されているバッテリーカードによって電力供給されるものであり、前記電気装置の前記スリット内に挿入可能であって、前記バッテリーカードを交換式に挿入させるカードスリットを有した構造本体を含んでいることを特徴とするバッテリーカード構造体。 - 電気装置に使用するバッテリーカード構造体であって、本バッテリーカード構造体は挿入されているバッテリーカードによって電力供給されるものであり、前記電気装置に電気接続され、前記バッテリーカードを交換式に挿入させるカードスリットを有した構造本体を含んでいることを特徴とするバッテリーカード構造体。
- 電気装置であって、バッテリーカード構造体を挿入させるスリットを備えたケース体を有しており、該バッテリーカード構造体はバッテリーカードを交換式に挿入させるカードスリットを備えた構造本体を有しており、本電気装置に電力供給させることを特徴とする電気装置。
- 電気装置であって、
カードスリットを備えたケース体と、
本電気装置に電力供給させるために該カードスリットに交換式に挿入可能なバッテリーカードであって、
第1陰極材料と第1陽極材料とをそれぞれ取り付ける2体の第1平型取付媒体と、
該第1取付媒体を分離するとともに該2体の第1取付媒体を連通させ、第1電力供給電池を形成する第1平型分離装置と、
第2陰極材料と第2陽極材料とをそれぞれ取り付ける2体の第2平型取付媒体と、
該第2取付媒体を分離するとともに該2体の第2取付媒体を連通させ、第2電力供給電池を形成し、前記第1電力供給電池と直列に電気接続する第2平型分離装置と、
前記第1電力供給電池と前記第2電力供給電池とを収容し、40ワット−時間/キログラム以上の重量エネルギー密度と100ワット−時間/リットル以上の体積エネルギー密度とを有する本バッテリーカードを構成させるハウジング体と、
該ハウジング体に搭載され、前記第1電力供給電池と前記第2電力供給装置とにそれぞれ電気接続しており、前記電気装置に電力を供給する2体の端子と、を含んでいるバッテリーカードと、
を含んでいることを特徴とする電気装置。 - ケース体はスリットをさらに含んでおり、
本電気装置は該スリットにスライド式に挿入され、カードスリットを備えたバッテリーカード構造体をさらに含んでいることを特徴とする請求項21記載の電気装置。 - 電気装置であって、
カードスリットを備えたケース体と、
該カードスリットに交換式に挿入可能で、本電気装置に電力供給するバッテリーカードであって、
第1陰極材料と第1陽極材料とをそれぞれ取り付ける2体の第1取付媒体と、
該第1取付媒体を分離するとともに該2体の第1取付媒体を連通させ、第1電力供給電池を形成する第1分離装置と、
該第1電力供給電池を収容する第1ケース体と、
第2陰極材料と第2陽極材料とをそれぞれ取り付ける2体の第2取付媒体と、
前記第2取付媒体を分離するとともに前記2体の第2取付媒体を連通させ、前記第1電力供給電池と電気接続する第2電力供給電池を形成する第2分離装置と、
該第2電力供給電池を収容する第2ケース体と、
1.5cm以下の厚みを有したハウジング体であって、40ワット−時間/キログラム以上の重量エネルギー密度と100ワット−時間/リットル以上の体積エネルギー密度とを有する本バッテリーカードを構成させるハウジング体と、
該ハウジング体に搭載され、前記第1電力供給電池と前記第2電力供給装置とにそれぞれ電気接続しており、前記電気装置に電力を供給する2体の端子と、を含んでいるバッテリーカードと、
を含んでいることを特徴とする電気装置。 - 第1電力供給電池と第2電力供給電池とは直列に電気接続されていることを特徴とする請求項23記載の電気装置。
- 電気装置であって、
スリットを備えたケース体と、
該スリットにスライド式に挿入可能で、カードスリットを備えたバッテリーカード構造体と、
該カードスリットに交換式に挿入可能なバッテリーカードであって、本電気装置に電力供給するのもであり、1.5cm以下の厚みと電力バッファを備えており、
該電力バッファは前記バッテリーカードが充電不足状態になると本電気装置に電力供給させることを特徴とするバッテリーカードと、
を含んでいることを特徴とする電気装置。 - バッテリーカード構造体は別なバッテリーカードを交換式に挿入させる別なカードスリットをさらに含んでおり、該バッテリーカード構造体はカートリッジ形態であり、本電気装置はいずれかのバッテリーカードの充電量が不足していることをユーザーに警告する表示装置をさらに含んでいることを特徴とする請求項25記載の電気装置。
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---|---|---|---|
JP2002000822U JP3099930U (ja) | 2002-02-21 | 2002-02-21 | バッテリーカード、及びそのバッテリーカード装置を用いた電気装置 |
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JP2001519133 Continuation | 1999-07-23 |
Publications (1)
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JP2002000822U Expired - Lifetime JP3099930U (ja) | 2002-02-21 | 2002-02-21 | バッテリーカード、及びそのバッテリーカード装置を用いた電気装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013215045A (ja) * | 2012-04-02 | 2013-10-17 | Sekisui Chem Co Ltd | 蓄電システム、カートリッジ |
-
2002
- 2002-02-21 JP JP2002000822U patent/JP3099930U/ja not_active Expired - Lifetime
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