JP3099384U - 食品加熱・保温器 - Google Patents

Abstract

【課題】　浮き止め、水位計や給水、排水手段を必要とせず、コストが安く、取扱も簡単な食品加熱・保温器を提供する。
【解決手段】　内底面に複数の小突起４を設けた釜１と、その釜１の下方に温度調節手段を備えた電熱による加熱部５と、その加熱部５の電熱を電源に接続する手段（コンセント６等）とを設け、食品７を入れ、または、封入した容器８を、釜１内に入れて小突起４上に載置し、食品７を加熱部５で加熱または保温することを可能とする。
【選択図】　　　　図１

Description

　この考案は、食品を加熱または保温する器具に関するものである。

　食品を加熱または保温する器具としては、特開平１０−２７６９０４号公報に開示された電気温せん器がある。
　その器具は、電気熱源を備えた湯槽に給水し、食品を入れたホテルパンを湯槽に取付け固定し、電気熱源で湯槽内の水を加熱して湯とし、その湯で食品を加熱または保温するものである（特許文献１参照）。
特開平１０−２７６９０４号公報（特許請求の範囲、図面）

　上記の従来の湯せん器は、ホテルパンの浮き止めや水位計を設け、給水、排水手段を必要とし、コストがかかり、取扱に手数がかかる。
　この考案は、浮き止め、水位計や給水、排水手段を必要とせず、コストが安く、取扱も簡単な食品加熱・保温器を提供することを目的とする。

　内底面に複数の小突起を設けた釜と、その釜の下方に温度調節手段を備えた電熱による加熱部と、その加熱部の電熱を電源に接続する手段とを設け、食品を入れ、または、封入した容器を、前記釜内に入れて前記小突起上に載置し、前記食品を前記加熱部で加熱または保温することを可能とする。

　この考案に係る食品加熱・保温器は、浮き止め、水位計や給水、排水手段を必要とせず、コストが安く、また、食品を入れた容器や食品を封入した缶や壜等を釜内に入れて加熱手段に加熱するだけでよいので、取扱が簡単で、手数がかからない。

　この考案に係る食品加熱・保温器の実施の形態を図面に基づき説明する。
　上方が開口した釜１の内面の側面部２および底面部３は金属等伝熱材で構成し、底面部３の上面に複数の小突起４を設ける。

　小突起４の高さは、限定しないが、１〜１．５mm位が好ましい。
　釜の外面は、図示省略したが、断熱材で覆うのが好ましい。

　釜１の下方には、サーモスタット等の温度調整手段（図示省略）を備える電熱による加熱部５を設ける。
　加熱部には、コンセント６または電線コード等の電源接続手段を設ける。

　この食品加熱・保温器の使用は次のとおりにする。
　すなわち、釜１内に、加熱または保温しようとする食品７、例えば牛乳、味噌汁、スープ、ポタージュ、ソース等を入れた容器８を入れる。容器８の底は釜１の底面部３の小突起４で支えられ、底面部３との間に小突起４の高さだけの間隔を開ける。

　次いで、電源接続手段で電源に接続し、加熱部５の熱源を加熱させる。加熱温度は、容器８内の食品の種類によって調整する。
　釜１の底面部３と容器８の底との間の間隔および釜１の側面内面と容器８の側面外面との間の間隔の空気が加熱され、その温度で容器内の食品７が加熱または加温される。

　予め設定した時間が経過し、食品７が所望の温度の達すると、容器８を釜１から取り出す。
　食品７を保温する場合には、予め温度を調節し、その状態を所望の時間まで維持する。　　　

　金属、ガラス、プラスチックの容器９に食品が封入されている場合には、その食品を容器８に移し変えることなく、それらの容器９を、図２に示すように、釜１の小突起４の上に載置して、上記の要領で加熱またと保温してもよい。

　釜１内に入れた食品の加熱、保温効率を高めるために、釜１に蓋１０を設けるのが好ましい。
　蓋１０は、着脱自在のものでも、または、一端を釜１に蝶番等で係止したものでもよい。

食品加熱・保温器の要部を断面した使用状態説明図である。 食品加熱・保温器の要部を断面した他の使用状態説明図である。

符号の説明

　　　　１　　釜
　　　　２　　側面部
　　　　３　　底面部
　　　　４　　小突起
　　　　５　　加熱部
　　　　６　　コンセント
　　　　７　　食品
　　　　８　　容器
　　　　９　　容器
　　　　１０　蓋

Claims (1)

1. 内底面に複数の小突起を設けた釜と、該釜の下方に温度調節手段を備えた電熱による加熱部と、該加熱部の電熱を電源に接続する手段とを設けてなり、食品を入れ、または、封入した容器を、前記釜内に入れて前記小突起上に載置し、前記食品を前記加熱部で加熱または保温することを可能とした食品加熱・保温器。

Images