JP3098909B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP3098909B2
JP3098909B2 JP06109624A JP10962494A JP3098909B2 JP 3098909 B2 JP3098909 B2 JP 3098909B2 JP 06109624 A JP06109624 A JP 06109624A JP 10962494 A JP10962494 A JP 10962494A JP 3098909 B2 JP3098909 B2 JP 3098909B2
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武 清水
正昭 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄熱材を用いて庫内を
保冷する蓄熱式の冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、深夜電力の有効利用ないし昼間の
電力需要のピークカットによる平準化等の観点より、蓄
熱材を利用して庫内の冷却を行う蓄熱式の冷蔵庫が特開
昭63−247577号公報に示されるごとく、考えら
れている。
【0003】以下図面を参照しながら、上述した従来の
蓄熱式の冷蔵庫の一例について説明する。
【0004】その冷凍サイクルの構成は、図8に示す様
に圧縮機4と凝縮器5と第1のキャピラリ7と第2のキ
ャピラリ7aと冷却器8を順次接続し、通常の冷凍冷蔵
庫の基本冷凍サイクルを構成している。19は冷却器8
の冷却ファンである。
【0005】そして第2のキャピラリ7aと冷却器8と
並列に、第1の開閉弁6aと第3のキャピラリ7cと冷
蔵室用蓄熱器16の直列回路と、凝縮器用蓄熱器16a
と第2の開閉弁6bの直列回路をそれぞれ接続してい
る。
【0006】冷蔵室用蓄熱器16は内部に潜熱タイプの
蓄熱材11を充填し、蓄熱材11を冷却凍結させる冷媒
管12を熱交換的に配置し、外表面にはフィン15を設
けている。20は蓄熱器用冷却ファンである。
【0007】凝縮器用蓄熱器16aは内部に潜熱タイプ
の蓄熱材21を充填し、蓄熱材21を冷却凍結させる冷
媒管22を熱交換的に配置している。そして凝縮器5の
出口と凝縮器用蓄熱器16aと第2の開閉弁6b間とを
接続する第3の開閉弁6を有する冷媒回路を設けて冷凍
サイクルを構成している。
【0008】23は制御回路であり、点線矢印で示す様
に圧縮機4と第1の開閉弁6aと第2の開閉弁6bと第
3の開閉弁6と冷却ファン19と蓄熱器用冷却ファン2
0とを制御するものである。
【0009】図9は冷凍冷蔵庫の構造を示す側面縦断面
図であり、図8と対応する部分に同一符号を付してい
る。冷却器8は冷凍室17に配置し、冷蔵室用蓄熱器1
6は冷蔵室18に配置し、凝縮器用蓄熱器16aは冷凍
室17の断熱壁23内に配置している。尚冷凍室17と
冷蔵室18とは、ダクト(図示せず)を介して連通して
いる。
【0010】26はダンパーサーモであり、冷却器8で
冷却された冷気の一部を冷蔵室18に吐出させ、冷蔵室
18を任意の温度に冷却制御するものである。
【0011】本構成において、通常冷却運転時には第1
の開閉弁6aと第2の開閉弁6bと第3の開閉弁6はい
ずれも閉路し、圧縮機4→凝縮器5→第1のキャピラリ
7→第2のキャピラリ7a→冷却器8→圧縮機4の経路
からなる冷凍サイクルを形成し、冷却ファン19とダン
パーサーモ26により冷凍室17と冷蔵室18を所定の
温度に冷却する。
【0012】また深夜の蓄熱運転時には間欠的に第1の
開閉弁6aと第2の開閉弁6bが開路され、冷蔵室用蓄
熱器16と凝縮器用蓄熱器16aの冷媒管12,22に
それぞれ冷媒が流れ、蓄熱材11,21を凍結し冷熱源
が蓄熱される。
【0013】そして昼間時の所定の蓄熱冷却運転時に
は、第1の開閉弁6aと第2の開閉弁6bが閉路、第3
の開閉弁6が開路され、圧縮機4→凝縮器5→凝縮器用
蓄熱器16a→第2のキャピラリ7a→冷却器8→圧縮
機4の経路からなる冷凍サイクルを形成する。
【0014】そして凝縮器用蓄熱器16aの冷熱源を凝
縮器5の冷却熱源とする圧縮比の小さい冷凍サイクルに
て冷凍室17を冷却する。また冷蔵室18は蓄熱器用冷
却ファン20を運転し冷蔵室用蓄熱器16の冷熱源にて
冷却するので通常冷却運転時に比べて大幅に使用電力を
少なくすることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の様
な構成では、冬場など外気温度が低く昼間の蓄熱冷却運
転時(夜間の蓄熱運転時間を除く時間帯)における冷蔵
室の冷却負荷熱量が冷蔵室用蓄熱器の蓄熱量よりも少な
いときは、蓄熱冷却運転が終了しても蓄熱材が完全に融
解しておらず蓄熱材表面の霜が解けないため、翌日に霜
が残ってしまう。前記霜残り現象が数日間続くと霜が風
路を塞いでしまい、蓄熱冷却運転時における冷蔵室の蓄
熱冷却能力を低下させるという課題を有していた。
【0016】本発明は上記課題を解決するもので、外気
温度が低い時においても蓄熱材表面を除霜する事で蓄熱
冷却能力を十分に確保できることから、年間を通じて冷
蔵庫の昼間の電力使用量を低減でき、蓄熱器に蓄熱され
た蓄熱エネルギーを有効に使用できる冷蔵庫を提供する
ものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の冷蔵庫は冷却器と冷蔵室内に配置した内部に
蓄熱材を有する蓄熱器とを並列または直列に接続した冷
凍サイクルと、前記蓄熱器内の冷気を送出する蓄熱器フ
ァンと、前記冷却器と前記蓄熱器を連通する通風ダクト
と、任意の時間帯に前記蓄熱器に熱を蓄熱する蓄熱運転
とこの蓄熱した熱により冷蔵庫内を冷却する蓄熱冷却運
転の時間制御を行う時間制御手段と、前記蓄熱材の温度
を検知する蓄熱温度検知手段とを備え、前記蓄熱材の融
解温度は、冷凍室温度よりも高い温度とし、前記蓄熱冷
却運転の対象負荷熱量は冷凍室以外の冷蔵室全てとし、
前記蓄熱運転の開始時刻前に前記蓄熱温度検知手段によ
り前記蓄熱材温度が前記蓄熱材温度が付着している霜が
融解する温度以下であることを任意の日数継続して検知
した場合は、前記蓄熱運転を前記蓄熱材温度が付着して
いる霜が融解する温度以上になるまで中止するよう制御
する。
【0018】さらに、冷却器と冷蔵室内に配置した内部
に蓄熱材を有する蓄熱器とを並列または直列に接続した
冷凍サイクルと、前記蓄熱器内の冷気を送出する蓄熱器
ファンと、前記冷却器と前記蓄熱器を連通する通風ダク
トと、任意の時間帯に前記蓄熱器に熱を蓄熱する蓄熱運
転とこの蓄熱した熱により冷蔵庫内を冷却する蓄熱冷却
運転の時間制御を行う時間制御手段と、前記蓄熱材の温
度を検知する蓄熱温度検知手段と、前記蓄熱ファンの運
転時間を積算する運転時間検知手段とを備え、前記蓄熱
材の融解温度は、冷凍室温度よりも高い温度とし、前記
蓄熱冷却運転の対象負荷熱量は冷凍室以外の冷蔵室全て
とし、前記蓄熱運転の開始時刻前に前記蓄熱温度検知手
段により前記蓄熱材温度が前記蓄熱材温度が付着してい
る霜が融解する温度以下であることを前記蓄熱ファンが
任意の時間だけ運転したことを前記運転時間検知手段が
検知するまで連続して検知した場合は、前記蓄熱運転を
前記蓄熱材温度が付着している霜が融解する温度以上に
なるまで中止するものである。
【0019】
【作用】本発明は上記した構成によって、融解潜熱量が
大きい蓄熱材が使用でき冷蔵庫の有効内容積の減少が極
力抑えられ、蓄熱した熱を有効に利用でき、また外気温
度が低く昼間の蓄熱冷却運転時(夜間の蓄熱運転時間を
除く時間帯)における冷蔵室の冷却負荷熱量が蓄熱器の
蓄熱量よりも少ないときにおいても、蓄熱器の除霜が容
易にできるので、蓄熱器に蓄熱された蓄熱エネルギーを
有効に使用し、年間を通じて冷蔵庫の昼間の電力使用量
を低減できる。
【0020】さらに、蓄熱運転の中止制御を蓄熱ファン
の運転時間により制御するので昼間のお客様の使用状態
に関係なく確実に蓄熱器を自然除霜できる。
【0021】
【実施例】以下本発明の第一の実施例の冷蔵庫について
図面を参照しながら説明する。
【0022】図1は本発明の第一の実施例における冷蔵
庫の機能ブロック図、図2は同実施例における冷凍シス
テム図であり、図3は同実施例における要部の電気回路
図、図4は同実施例におけるフローチャート、図5は同
実施例における室温に応じた一日の運転状態図である。
【0023】図1及び図3において、30は冷蔵庫本体
であり、断熱材を内蔵したキャビネット2と、ドア3
と、ドア3とキャビネット2の隙間をシールするガスケ
ット14とで構成されている。その内部は、水平に配さ
れた断熱区画壁33により上部の冷凍室17と下部の冷
蔵室18との2室に仕切られ、断熱区画壁33内には冷
蔵室吸込口35を形成している。
【0024】62は冷凍室17内に設けた冷却室で、冷
却室62内には冷却器8と冷却ファン19と冷却器の除
霜を行うヒータ58を内装し、36は冷凍室吸込口であ
る。
【0025】26はダンパーで、冷却ファン19により
冷蔵室ダクト25に送風された冷気の冷蔵室18への吐
出送風量を調整し、冷蔵室18を設定温度に制御するも
のである。
【0026】31は蓄熱器であり、内部に蓄熱材32を
充填している蓄熱容器34と、蓄熱容器34内の蓄熱材
32を冷却する蓄熱器冷却パイプ38と、蓄熱器31内
の冷気を送風する蓄熱ファン39と蓄熱材温度センサ5
7を配置している。
【0027】37は蓄熱器31に形成された蓄熱器吸込
口であり、56は蓄熱器31内に取付られた蓄熱材温度
センサ57により蓄熱材32温度を検知する蓄熱温度検
知手段であり、55は冷蔵室背面に設けた蓄熱器31と
冷却室62を連通した通風ダクトである。
【0028】63は除霜開始判定手段であり、冷蔵庫の
周囲温度を検知する室温検知手段40の信号に応じて冷
却器8の除霜開始時間を判定する。
【0029】電気回路図のうち本発明の要旨に関係した
部分のみ示されており、46は時間制御手段としてのC
PUで、周知の如く図示しない記憶回路に記憶されたプ
ログラムにより動作するもので、現在の時刻を出力する
時計回路45と室温検知手段40、冷凍庫内温度検知手
段44及び冷蔵庫内温度検知手段75からの出力信号に
よってリレー47、49、51、53、59、66の通
電制御を行う。即ち、各リレー47、49、51、5
3、59、66に接続された各トランジスタ48、5
0、52、54、60、67のベースにハイレベルの信
号を与えることにより各リレー47、49、51、5
3、59、66に通電される。
【0030】リレー47が通電されるとコンプレッサ4
が運転する。リレー49が通電されると電磁弁64が作
動してコンデンサ5と冷却器8が連通し、リレー51が
通電されると電磁弁65が作動してコンデンサ5と蓄熱
器31が連通する。リレー53が通電されると冷却ファ
ン19が運転する。リレー59が通電されるとヒータ5
8により冷却器8を除霜し、リレー66が通電されると
蓄熱器ファン39が運転する。
【0031】また、冷凍庫内温度検知手段44は冷凍室
温度センサ43により検出した値が設定温度以上の時に
時間制御手段46に信号を出力する。また、冷蔵庫内温
度検知手段75は冷蔵室温度センサ74により検出した
値が設定温度以上の時に時間制御手段46に信号を出力
する。また、前記室温検知手段40は、冷蔵庫の周囲室
温を室温度センサ41からの信号をA/D変換器42に
より出力電圧をデジタル化して時間制御手段46に信号
を出力する。また、蓄熱温度検知手段56は蓄熱材温度
センサ57により検出した値が設定温度以上の時に時間
制御手段46に信号を出力する。
【0032】図2において、4はコンプレッサであり、
コンデンサ5を介して電磁弁64と電磁弁65に接続さ
れる。さらに、電磁弁64はキャピラリ7、冷却器8及
びアキュムレータ13を順次介して前記コンプレッサ4
に接続される。一方、電磁弁65は、蓄熱器用キャピラ
リ9及び蓄熱器31内に配置した蓄熱器冷却パイプ38
を順次介して前記アキュムレータ13接続される。
【0033】以上の様に構成された冷蔵庫について図
1、図2、図3、図4及び図5を用いてその動作を説明
する。
【0034】通常冷却運転は、冷却器8を用いて庫内を
冷却し設定温度に保冷するものである。即ち、CPU4
6によりリレー49をONしリレー66をOFFとする
ことで冷媒流路は、冷却器8を連通する側(ステップS
1)、蓄熱器ファン39は停止(ステップS2)とな
り、庫内温度が設定値以上の時は冷凍庫内温度検知手段
44からの信号によりCPU46は、リレー47及び5
3をONとしコンプレッサ4及び冷却ファン19を運転
する(ステップS3)ことで冷却器8からの冷気は冷凍
室17については冷凍室上部吹出口20から冷凍室17
内を経て冷凍室吸込口36を循環し、冷蔵室18につい
ては冷蔵室ダクト25、ダンパ26、冷蔵室18内を経
て冷蔵室吸込口35を循環することで各庫内を設定温度
以下に冷却する。
【0035】そして、庫内温度が設定値以下になると冷
凍庫内温度検知手段44の信号がOFFとなりCPU4
6は、リレー47及び53をOFFとし、冷媒と冷気の
循環を停止する(ステップS4)。以上の動作を繰り返
すことにより庫内を設定温度に保冷する。
【0036】蓄熱運転は、夜間の電力需要が低い所定の
時間帯(23時から翌日の7時まで)において(ステッ
プS5)、蓄熱器31内に充填されている蓄熱材32に
夜間の所定の時間帯の電力を熱に代えて蓄熱するもので
ある。即ち、庫内温度が設定値以上の時は冷凍庫内温度
検知手段44からの信号によりCPU46は、リレー4
7及び53をONとしコンプレッサ4及び冷却ファン1
9を運転する通常運転を行い(ステップS6)、庫内温
度が設定値以下になると冷凍庫内温度検知手段44の信
号にからCPU46によりリレー51及び47をONと
することで冷媒流路を、蓄熱器31が連通する側に保持
し、コンプレッサ4を運転することで冷媒を蓄熱器31
内の蓄熱器冷却パイプ38で蒸発させ、蓄熱材32を凍
結させる(ステップS7)。
【0037】また、蓄熱材32の重量としては、春季、
秋季等の低室温(15℃)時における冷蔵温度帯の室を
基準とした重量としておく。即ち、前記低室温時におい
て昼間の電力需要が多い所定の時間帯(7時から23時
まで)の冷蔵室の合計した負荷熱量と、蓄熱材の融解温
度までの顕熱量と潜熱量の合計が同等の熱量になる重量
とすることである。
【0038】蓄熱冷却運転は、昼間の電力需要がピーク
の時間帯に蓄熱器31が蓄熱した熱を利用して冷凍室以
外の室の戻り空気を冷却するものである。即ち、冷凍室
内温度が設定値以上の時は冷凍庫内温度検知手段44か
らの信号によりCPU46は、リレー47、53をON
としコンプレッサ4、冷却ファン19を運転することで
冷凍室を設定温度以下に冷却する。
【0039】また、冷蔵室18の温度調節は蓄熱器ファ
ン39の運転を制御することにより設定温度に制御す
る。冷蔵室内温度が設定以上の時は冷蔵庫内温度検知手
段75からの信号によりCPU46は、リレー66をO
Nとし(ステップS8)、蓄熱器ファン39を運転する
ことで冷蔵室ダクト25から冷蔵室18内に吐出された
冷気は蓄熱器吸込口37から蓄熱器31内に吸い込ま
れ、冷却されてから通風ダクト55を経て冷却器8に戻
る。これにより冷却器8で冷却する熱量は、冷凍室の負
荷熱量だけとなる。
【0040】そして、庫内温度が設定値以下になると冷
凍庫内温度検知手段44の信号がOFFとなりCPU4
6は、リレー47、53及び66をOFFとし、コンプ
レッサ及び冷気の循環を停止する。以上の動作を繰り返
すことにより各庫内を設定温度に保冷する。
【0041】冷却器8の除霜制御方法は、冷蔵庫の周囲
温度(室温)により決定する。それは、キャビネット2
から侵入する熱量やシステムの冷凍能力及びドア3の開
閉時に侵入する水分量が室温によって変化し、冷却器8
に着霜する霜量が違うためである。
【0042】蓄熱運転時間が長い室温の高い夏季等は、
任意の時間に設定温度以上であることを室温検知手段4
0から信号を受けた除霜開始判定手段63が冷却器8の
着霜した霜を確実に融解させるべく昼間の電力需要がピ
ークの時間帯を除く時間と、夜間時間帯に冷却器8の除
霜を開始させる。
【0043】また、蓄熱運転時間が短い室温が低い季節
は、除霜開始判定手段63が電力需要の少ない夜間の所
定の時間帯に冷却器8の除霜を開始させる。
【0044】例えば図5に示す如く、室温が設定温度以
上の時は11時と23時に、室温が設定温度以下の時は
23時に除霜を開始させる。
【0045】次に、各運転の制御方法を説明する。時間
制御手段46により夜間電力需要が低い所定の時間帯
(23時から翌日の7時まで)に冷却器8の除霜後から
通常冷却運転と蓄熱運転の交互運転をする。即ち、庫内
温度が設定値以上の時は通常冷却運転で庫内を冷却し、
庫内温度が設定値以下の時は蓄熱運転により電力を熱に
代えて蓄熱する(ステップS5)制御を行い、低室温時
(15℃)以上の時は蓄熱温度検知手段56により蓄熱
材32の凍結終了を検知し蓄熱運転を終了する(ステッ
プS10)。
【0046】また、昼間の蓄熱冷却運転時において冷蔵
室の冷却負荷熱量が蓄熱器の蓄熱量よりも少なく蓄熱冷
却運転が終了しても蓄熱材32が完全に融解しておらず
蓄熱材表面の霜が解けないため、翌日に霜が残ってしま
う低室温時(15℃)以下の時においては、蓄熱運転開
始前に蓄熱温度検知手段56により蓄熱材32が着霜し
ている霜が完全に融解している温度に到達していないこ
とを検知し(ステップS12)、さらにその状態が任意
の日数(例えば5日間)連続した場合(ステップS1
3)は、蓄熱温度検知手段56により蓄熱材32が着霜
している霜が完全に融解している温度以上になったこと
を検知するまで蓄熱運転を中止する。
【0047】上記制御により、蓄熱運転により熱の供給
がなかった蓄熱器31に着霜した霜は翌日の蓄熱冷却運
転時の負荷熱量によって完全に融解する。その結果、蓄
熱器31は蓄熱冷却運転時の冷却能力に影響が出てくる
着霜量になるまでに自然除霜ができるので、常に必要冷
却能力を有することが可能となる。
【0048】また、昼間の負荷量に対しては、室温検知
手段40により検知した前日の昼間の平均室温より時間
制御手段46が推測する。
【0049】この推測値より、時間制御手段46が少な
くとも昼間の電力需要がピークの時間帯(13時から1
6時)を含むように蓄熱冷却運転を開始する(ステップ
S11)。そして、蓄熱温度検知手段56が蓄熱材32
が設定温度(付着している霜が融解する温度)以上にな
り蓄熱器31の冷却能力がなくなった時は、着霜した霜
融解したことの信号を時間制御手段46に送出すること
で蓄熱冷却運転が終了させる。
【0050】例えば図5に示す如く、蓄熱冷却運転の時
間は室温30℃の場合は約7時間であり、室温15℃の
場合は約16時間となる。
【0051】以上のように本実施例によれば、冷却器8
と冷蔵室18内に配置した内部に蓄熱材32を有する蓄
熱器31とを並列または直列に接続した冷凍サイクル
と、前記蓄熱器31内の冷気を送出する蓄熱器ファン3
9と、前記冷却器8と前記蓄熱器31を連通する通風ダ
クト55と、任意の時間帯に前記蓄熱器31に熱を蓄熱
する蓄熱運転とこの蓄熱した熱により冷蔵庫18内を冷
却する蓄熱冷却運転の時間制御を行う時間制御手段と、
前記蓄熱材32の温度を検知する蓄熱温度検知手段56
とを備え、前記蓄熱材32の融解温度は、冷凍室温度よ
りも高い温度とし、前記蓄熱冷却運転の対象負荷熱量は
冷凍室以外の冷蔵室全てとし、前記蓄熱運転の開始時刻
前に前記蓄熱温度検知手段56により前記蓄熱材温度が
前記蓄熱材温度が付着している霜が融解する温度以下で
あることを任意の日数まで連続して検知した場合は、前
記蓄熱運転を前記蓄熱材温度が付着している霜が融解す
る温度以上になるまで中止するよう制御するので、融解
潜熱量が大きい蓄熱材が使用でき冷蔵庫の有効内容積の
減少が極力抑えられ蓄熱した熱を有効に利用でき、また
外気温度が低く昼間の蓄熱冷却運転時における冷蔵室の
冷却負荷熱量が蓄熱器の蓄熱量よりも少ないときにおい
ても、蓄熱器の霜残りを定期的に自然除霜ができるの
で、蓄熱器に蓄熱された蓄熱エネルギーを有効に使用
し、年間を通じて冷蔵庫の昼間の電力使用量を低減でき
る。
【0052】次に本発明の第二の実施例の冷蔵庫につい
て図6と図7を参照しながら説明する。なお従来及び上
述の実施例と同一の構成には同一符号を付して、詳細な
説明を省略する。
【0053】68は運転時間検知手段であり、蓄熱器フ
ァン39の運転時間を積算し任意の時間が経過すると時
間制御手段46に出力する。
【0054】昼間の蓄熱冷却運転時において冷蔵室の冷
却負荷熱量が蓄熱器31の蓄熱量よりも少なく蓄熱冷却
運転が終了しても蓄熱材32が完全に融解しておらず蓄
熱材表面の霜が解けないため、翌日に霜が残ってしまう
低室温時(15℃)以下の時においては、蓄熱運転開始
前に蓄熱温度検知手段56により蓄熱材32が着霜して
いる霜が完全に融解している温度に到達していないこと
を検知し(ステップS12)、さらにその状態が任意の
時間(例えば40時間)連続したことを運転時間検知手
段68が検知した場合(ステップS13)は、蓄熱温度
検知手段56により蓄熱材32が着霜している霜が完全
に融解している温度以上になったことを検知するまで蓄
熱運転を中止する。
【0055】上記制御により、蓄熱器ファン39の運転
時間を検知することで使用されるお客様の使用状態にか
かわりなく蓄熱器の着霜状態を把握することができ、適
切な時期に蓄熱器31の着霜した霜を完全に除霜でき
る。
【0056】以上のように本実施例によれば、冷却器8
と冷蔵室18内に配置した内部に蓄熱材32を有する蓄
熱器31とを並列または直列に接続した冷凍サイクル
と、前記蓄熱器31内の冷気を送出する蓄熱器ファン3
9と、前記冷却器8と前記蓄熱器31を連通する通風ダ
クト55と、任意の時間帯に前記蓄熱器31に熱を蓄熱
する蓄熱運転とこの蓄熱した熱により冷蔵庫内を冷却す
る蓄熱冷却運転の時間制御を行う時間制御手段46と、
前記蓄熱材32の温度を検知する蓄熱温度検知手段56
と、前記蓄熱器ファン39の運転時間を積算する運転時
間検知手段68とを備え、前記蓄熱材32の融解温度は
冷凍室温度よりも高い温度とし、前記蓄熱冷却運転の対
象負荷熱量は冷凍室以外の冷蔵室全てとし、前記蓄熱運
転の開始時刻前に前記蓄熱温度検知手段56により前記
蓄熱材温度が付着している霜が融解する温度以下である
ことを前記蓄熱ファンが任意の時間だけ運転したことを
前記運転時間検知手段が検知するまで連続して検知した
場合は、前記蓄熱運転を前記蓄熱材温度が付着している
霜が融解する温度以上になるまで中止するので、蓄熱運
転の中止制御を蓄熱ファンの運転時間により制御を行う
ことで昼間のお客様の使用状態に関係なく確実に蓄熱器
を自然除霜できる。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明は、冷却器と冷蔵室
内に配置した内部に蓄熱材を有する蓄熱器とを並列また
は直列に接続した冷凍サイクルと、前記蓄熱器内の冷気
を送出する蓄熱器ファンと、前記冷却器と前記蓄熱器を
連通する通風ダクトと、任意の時間帯に前記蓄熱器に熱
を蓄熱する蓄熱運転とこの蓄熱した熱により冷蔵庫内を
冷却する蓄熱冷却運転の時間制御を行う時間制御手段
と、前記蓄熱材の温度を検知する蓄熱温度検知手段とを
備え、前記蓄熱材の融解温度は、冷凍室温度よりも高い
温度とし、前記蓄熱冷却運転の対象負荷熱量は冷凍室以
外の冷蔵室全てとし、前記蓄熱運転の開始時刻前に前記
蓄熱温度検知手段により前記蓄熱材温度が前記蓄熱材温
度が付着している霜が融解する温度以下であることを任
意の日数まで連続して検知した場合は、前記蓄熱運転を
前記蓄熱材温度が付着している霜が融解する温度以上に
なるまで中止するよう制御するので、外気温度が低く昼
間の蓄熱冷却運転時における冷蔵室の冷却負荷熱量が蓄
熱器の蓄熱量よりも少ないときにおいても、蓄熱器の霜
残りを定期的に自然除霜ができるので、蓄熱器の冷却能
力の低下がなく蓄熱器に蓄熱された蓄熱エネルギーを有
効に使用し、年間を通じて冷蔵庫の昼間の電力使用量を
低減できる。
【0058】さらに、冷却器と冷蔵室内に配置した内部
に蓄熱材を有する蓄熱器とを並列または直列に接続した
冷凍サイクルと、前記蓄熱器内の冷気を送出する蓄熱器
ファンと、前記冷却器と前記蓄熱器を連通する通風ダク
トと、任意の時間帯に前記蓄熱器に熱を蓄熱する蓄熱運
転とこの蓄熱した熱により冷蔵庫内を冷却する蓄熱冷却
運転の時間制御を行う時間制御手段と、前記蓄熱材の温
度を検知する蓄熱温度検知手段と、前記蓄熱ファンの運
転時間を積算する運転時間検知手段とを備え、前記蓄熱
材の融解温度は、冷凍室温度よりも高い温度とし、前記
蓄熱冷却運転の対象負荷熱量は冷凍室以外の冷蔵室全て
とし、前記蓄熱運転の開始時刻前に前記蓄熱温度検知手
段により前記蓄熱材温度が付着している霜が融解する温
度以下であることを前記運転時間検知手段が前記蓄熱フ
ァンが任意の時間まで連続して検知した場合は、前記蓄
熱運転を前記蓄熱材温度が付着している霜が融解する温
度以上になるまで中止するので、蓄熱運転の中止制御を
蓄熱ファンの運転時間により制御を行うことで昼間のお
客様の使用状態に関係なく確実に蓄熱器を自然除霜でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例における冷蔵庫の機能ブ
ロック図
【図2】図1の冷蔵庫の冷凍システム図
【図3】図1の冷蔵庫の要部の電気回路図
【図4】図1の冷蔵庫のフローチャート
【図5】図1の室温に応じた一日のタイムチャート
【図6】本発明の第二の実施例における冷蔵庫の機能ブ
ロック図
【図7】図6の冷蔵庫のフローチャート
【図8】従来の冷蔵庫の冷凍システム図
【図9】図8の冷蔵庫の構造を示す側面縦断面図
【符号の説明】
8 冷却器 31 蓄熱器 32 蓄熱材 39 蓄熱器ファン 46 時間制御手段 55 通風ダクト 56 蓄熱温度検知手段 68 運転時間検知手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−52478(JP,A) 特開 平6−123539(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 16/00 F25B 5/00 F25D 21/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却器と冷蔵室内に配置した内部に蓄熱
    材を有する蓄熱器とを並列または直列に接続した冷凍サ
    イクルと、前記蓄熱器内の冷気を送出する蓄熱器ファン
    と、前記冷却器と前記蓄熱器を連通する通風ダクトと、
    任意の時間帯に前記蓄熱器に熱を蓄熱する蓄熱運転とこ
    の蓄熱した熱により冷蔵庫内を冷却する蓄熱冷却運転の
    時間制御を行う時間制御手段と、前記蓄熱材の温度を検
    知する蓄熱温度検知手段とを備え、前記蓄熱材の融解温
    度は冷凍室温度よりも高い温度とし、前記蓄熱冷却運転
    の対象負荷熱量は冷凍室以外の冷蔵室全てとし、前記蓄
    熱運転の開始時刻前に前記蓄熱温度検知手段により前記
    蓄熱材温度が付着している霜が融解する温度以下である
    ことを任意の日数継続して検知した場合は、前記蓄熱運
    転を前記蓄熱材温度が付着している霜が融解する温度以
    上になるまで中止することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 冷却器と冷蔵室内に配置した内部に蓄熱
    材を有する蓄熱器とを並列または直列に接続した冷凍サ
    イクルと、前記蓄熱器内の冷気を送出する蓄熱器ファン
    と、前記冷却器と前記蓄熱器を連通する通風ダクトと、
    任意の時間帯に前記蓄熱器に熱を蓄熱する蓄熱運転とこ
    の蓄熱した熱により冷蔵庫内を冷却する蓄熱冷却運転の
    時間制御を行う時間制御手段と、前記蓄熱材の温度を検
    知する蓄熱温度検知手段と、前記蓄熱器ファンの運転時
    間を積算する運転時間検知手段とを備え、前記蓄熱材の
    融解温度は冷凍室温度よりも高い温度とし、前記蓄熱冷
    却運転の対象負荷熱量は冷凍室以外の冷蔵室全てとし、
    前記蓄熱運転の開始時刻前に前記蓄熱温度検知手段によ
    り前記蓄熱材温度が前記蓄熱材温度が付着している霜が
    融解する温度以下であることを前記蓄熱ファンが任意の
    時間だけ運転したことを前記運転時間検知手段が検知す
    るまで連続して検知した場合は、前記蓄熱運転を前記蓄
    熱材温度が付着している霜が融解する温度以上になるま
    で中止することを特徴とする冷蔵庫。
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