JP3098618B2 - 産業用ロボットシステムの制御方法及び制御装置 - Google Patents

産業用ロボットシステムの制御方法及び制御装置

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JP3098618B2
JP3098618B2 JP04165863A JP16586392A JP3098618B2 JP 3098618 B2 JP3098618 B2 JP 3098618B2 JP 04165863 A JP04165863 A JP 04165863A JP 16586392 A JP16586392 A JP 16586392A JP 3098618 B2 JP3098618 B2 JP 3098618B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークを把持しワーク
の姿勢を変化するためのワーク取扱装置と、ツールを設
けツール先端の位置およびツール姿勢を制御するための
ツール移動装置とからなる産業用ロボットシステムのた
めの制御方法及び制御装置に関し、特にティーチングプ
レイバック方法を用いて協調動作を行う産業用ロボット
システムのための制御方法及び制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ツール移動装置とワーク取扱装置を同時に動作させなが
ら1つの作業を行う協調動作に関する再生動作におい
て、ワークに対するツール先端の相対速度を、「教示し
た一定の速度」に保持することは困難であった。この理
由を、例えば、図28の(a)から(b)に示すよう
に、徐々にワーク1の姿勢を変化させながら、溶接トー
チであるツール2をP1点からP2点まで楕円を直線近
似することにより移動させる従来例の3つの方法を引用
して説明する。
【0003】第1の従来例の方法においては、図29の
(a)乃至(e)で示す状態を各々の目標点とした多数
の教示点を作業プログラム内に記憶して再生する。この
再生動作では、溶接トーチであるツール2の開始時刻と
終了時刻はそれぞれ、ワーク1のそれらと同期する。し
かしながら、ツール移動装置とワーク取扱装置はそれぞ
れ異なる制御装置を有し、別々に動作指令の演算を行っ
ているため、両者の動作中の相対速度は変化するという
問題点があった。従って、当該方法を例えば溶接プロセ
スに適用した場合、ツール移動装置とワーク取扱装置は
協調動作を行うことができないので、所望のシームに沿
って溶接作業を行うことができず、溶接の品質が大幅に
低下するという問題点があった。
【0004】また、第2の従来例の方法として、特開昭
63−216105号公報には、ツール移動装置とワー
ク取扱装置の各々の指令目標値を計算するとともに、動
作実行中におけるツールおよびワークの位置を検出して
相対的な位置を計算することによって、所望の相対位置
となるように個々の指令目標値を修正する制御方法が提
案されている。しかしながら、ツール移動装置とワーク
取扱装置はそれぞれ、第1の従来例の方法と同様に、異
なる制御装置を有し、別々に動作指令の演算を実行する
ので、両者の動作中の相対速度は変化する。
【0005】さらに、第3の従来例の方法として、ワー
クに対するツールの位置をセンサによって検出し、ツー
ルの位置を示すセンサの検出値を補正する方法が提案さ
れている。この方法を用いた装置において、ワークとツ
ールが正確にかつ一定の相対速度で協調動作を行うため
には、補正演算中において、ワーク取扱装置の制御装置
とツール移動装置の制御装置との間で、情報交換を行う
ための高速な通信を実行することが必要となる。しかし
ながら、従来例の産業用ロボットシステムにおいては、
実用上高速な応答性を実現することは非常に困難であっ
た。
【0006】本発明の目的は以上の問題点を解決し、ワ
ーク取扱装置の制御装置とツール移動装置の制御装置と
の間で通信を行う必要がなく、実質的に一定の相対速度
でワークとツールとを協調動作させることができる産業
用ロボットシステムの制御方法及び制御装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の産業用ロボットシステムの制御方法は、ワークと上
記ワークを移動させる第1の関節手段とを有するワーク
取扱装置と、ツールと上記ツールを移動させる第2の関
節手段とを有するツール移動装置とを備えた産業用ロボ
ットシステムにおいて、連続する2個の教示点間の軌道
上で上記ワークと上記ツールを移動させるための制御方
法であって、(a)上記2個の教示点についての、所定
のワーク基準点を基準とした上記ツールの位置姿勢と、
所定の基準座標系を基準とした上記ワークの位置姿勢
と、上記2個の教示点間の軌道を上記ツールが並進する
ときの上記ワーク基準点を基準とした上記ツールの所定
の基準点の並進速度とに基づいて、上記2個の教示点間
の軌道を所定数に分割して得られる複数の補間点におけ
る、上記基準座標系を基準とした上記ワークの位置姿勢
と、上記ワーク基準点を基準とした上記ツールの位置姿
勢とを所定の補間方法によって計算するステップと、
(b)上記計算された上記基準座標系を基準とした上記
ワークの位置姿勢と、上記ワーク基準点を基準とした上
記ツールの位置姿勢とに基づいて、上記ワーク取扱装置
の設置基準面の座標系を基準とした上記ワークの所定の
取付基準点の位置姿勢と、上記ツール取扱装置の設置基
準面の座標系を基準とした上記ツールの所定の取付基準
点の位置姿勢とを所定の座標変換によって計算するステ
ップと、(c)上記計算された上記ワークの所定の取付
基準点の位置姿勢と、上記ツールの所定の取付基準点の
位置姿勢とに基づいて、上記軌道上で上記ワークと上記
ツールを移動させるための上記第1の関節手段の関節変
数と上記第2の関節手段の関節変数とを所定の逆変換に
よって計算するステップと、(d)上記計算された上記
第1の関節手段の関節変数と上記第2の関節手段の関節
変数とに基づいて、上記第1と第2の関節手段を同時に
駆動するステップとを含むことを特徴とする。
【0008】また、請求項2記載の産業用ロボットシス
テムの制御方法は、請求項1記載の制御方法において、
上記基準座標系は、所定の絶対座標系又は上記ワーク取
扱装置の設置基準面の座標系であることを特徴とする。
【0009】さらに、本発明に係る請求項3記載の産業
用ロボットシステムの制御装置は、ワークと上記ワーク
を移動させる第1の関節手段とを有するワーク取扱装置
と、ツールと上記ツールを移動させる第2の関節手段と
を有するツール移動装置とを備えた産業用ロボットシス
テムにおいて、連続する2個の教示点間の軌道上で上記
ワークと上記ツールを移動させるための制御装置であっ
て、(a)上記2個の教示点についての、所定のワーク
基準点を基準とした上記ツールの位置姿勢と、所定の基
準座標系を基準とした上記ワークの位置姿勢と、上記2
個の教示点間の軌道を上記ツールが並進するときの上記
ワーク基準点を基準とした上記ツールの所定の基準点の
並進速度とに基づいて、上記2個の教示点間の軌道を所
定数に分割して得られる複数の補間点における、上記基
準座標系を基準とした上記ワークの位置姿勢と、上記ワ
ーク基準点を基準とした上記ツールの位置姿勢とを所定
の補間方法によって計算する第1の計算手段と、(b)
上記第1の計算手段によって計算された上記基準座標系
を基準とした上記ワークの位置姿勢と、上記ワーク基準
点を基準とした上記ツールの位置姿勢とに基づいて、上
記ワーク取扱装置の設置基準面の座標系を基準とした上
記ワークの所定の取付基準点の位置姿勢と、上記ツール
取扱装置の設置基準面の座標系を基準とした上記ツール
の所定の取付基準点の位置姿勢とを所定の座標変換によ
って計算する第2の計算手段と、(c)上記第2の計算
手段によって計算された上記ワークの所定の取付基準点
の位置姿勢と、上記ツールの所定の取付基準点の位置姿
勢とに基づいて、上記軌道上で上記ワークと上記ツール
を移動させるための上記第1の関節手段の関節変数と上
記第2の関節手段の関節変数とを所定の逆変換によって
計算する第3の計算手段と、(d)上記第3の計算手段
によって計算された上記第1の関節手段の関節変数と上
記第2の関節手段の関節変数とに基づいて、上記第1と
第2の関節手段を同時に駆動する駆動手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0010】また、請求項4記載の産業用ロボットシス
テムの制御装置は、請求項3記載の制御装置において、
上記駆動手段は、(a)所定の周期を有する同期信号を
発生する信号発生手段と、(b)上記第3の計算手段に
よって計算された上記第1の関節手段の関節変数と上記
第2の関節手段の関節変数とを、上記信号発生手段によ
って発生された同期信号に同期して同時に記憶して出力
する同期出力手段と、(c)上記同期出力手段から出力
される上記第1の関節手段の関節変数と上記第2の関節
手段の関節変数とに基づいて上記第1と第2の関節手段
を駆動する駆動制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】さらに、請求項5記載の産業用ロボットシ
ステムの制御装置は、請求項3又は4記載の制御装置に
おいて、上記基準座標系は、所定の絶対座標系又は上記
ワーク取扱装置の設置基準面の座標系であることを特徴
とする。
【0012】
【作用】請求項1記載の産業用ロボットシステムの制御
方法においては、まず、上記2個の教示点についての、
所定のワーク基準点を基準とした上記ツールの位置姿勢
と、所定の基準座標系を基準とした上記ワークの位置姿
勢と、上記2個の教示点間の軌道を上記ツールが並進す
るときの上記ワーク基準点を基準とした上記ツールの所
定の基準点の並進速度とに基づいて、上記2個の教示点
間の軌道を所定数に分割して得られる複数の補間点にお
ける、上記基準座標系を基準とした上記ワークの位置姿
勢と、上記ワーク基準点を基準とした上記ツールの位置
姿勢とを所定の補間方法によって計算する。次いで、上
記計算された上記基準座標系を基準とした上記ワークの
位置姿勢と、上記ワーク基準点を基準とした上記ツール
の位置姿勢とに基づいて、上記ワーク取扱装置の設置基
準面の座標系を基準とした上記ワークの所定の取付基準
点の位置姿勢と、上記ツール取扱装置の設置基準面の座
標系を基準とした上記ツールの所定の取付基準点の位置
姿勢とを所定の座標変換によって計算する。さらに、上
記計算された上記ワークの所定の取付基準点の位置姿勢
と、上記ツールの所定の取付基準点の位置姿勢とに基づ
いて、上記軌道上で上記ワークと上記ツールを移動させ
るための上記第1の関節手段の関節変数と上記第2の関
節手段の関節変数とを所定の逆変換によって計算する。
最後に、上記計算された上記第1の関節手段の関節変数
と上記第2の関節手段の関節変数とに基づいて、上記第
1と第2の関節手段を同時に駆動する。
【0013】すなわち、上記計算された上記第1の関節
手段の関節変数と上記第2の関節手段の関節変数とに基
づいて、上記第1と第2の関節手段を同時に駆動するの
で、上記連続する2個の教示点間の所望の軌道上で、上
記ツールと上記ワークを一定の相対速度で協調動作をさ
せて移動させることができる。
【0014】また、請求項2記載の産業用ロボットシス
テムの制御方法において、上記基準座標系は、好ましく
は、所定の絶対座標系又は上記ワーク取扱装置の設置基
準面の座標系である。
【0015】さらに、請求項3記載の産業用ロボットシ
ステムの制御装置においては、上記第1の計算手段は、
上記2個の教示点についての、所定のワーク基準点を基
準とした上記ツールの位置姿勢と、所定の基準座標系を
基準とした上記ワークの位置姿勢と、上記2個の教示点
間の軌道を上記ツールが並進するときの上記ワーク基準
点を基準とした上記ツールの所定の基準点の並進速度と
に基づいて、上記2個の教示点間の軌道を所定数に分割
して得られる複数の補間点における、上記基準座標系を
基準とした上記ワークの位置姿勢と、上記ワーク基準点
を基準とした上記ツールの位置姿勢とを所定の補間方法
によって計算する。次いで、上記第2の計算手段は、上
記第1の計算手段によって計算された上記基準座標系を
基準とした上記ワークの位置姿勢と、上記ワーク基準点
を基準とした上記ツールの位置姿勢とに基づいて、上記
ワーク取扱装置の設置基準面の座標系を基準とした上記
ワークの所定の取付基準点の位置姿勢と、上記ツール取
扱装置の設置基準面の座標系を基準とした上記ツールの
所定の取付基準点の位置姿勢とを所定の座標変換によっ
て計算する。さらに、上記第3の計算手段は、上記第2
の計算手段によって計算された上記ワークの所定の取付
基準点の位置姿勢と、上記ツールの所定の取付基準点の
位置姿勢とに基づいて、上記軌道上で上記ワークと上記
ツールを移動させるための上記第1の関節手段の関節変
数と上記第2の関節手段の関節変数とを所定の逆変換に
よって計算する。最後に、上記駆動手段は、上記第3の
計算手段によって計算された上記第1の関節手段の関節
変数と上記第2の関節手段の関節変数とに基づいて、上
記第1と第2の関節手段を同時に駆動する。
【0016】すなわち、上記計算された上記第1の関節
手段の関節変数と上記第2の関節手段の関節変数とに基
づいて、上記第1と第2の関節手段を同時に駆動するの
で、上記連続する2個の教示点間の所望の軌道上で、上
記ツールと上記ワークを一定の相対速度で協調動作をさ
せて移動させることができる。
【0017】また、請求項4記載の産業用ロボットシス
テムの制御装置の駆動手段においては、上記信号発生手
段は、所定の周期を有する同期信号を発生した後、上記
同期出力手段は、上記第3の計算手段によって計算され
た上記第1の関節手段の関節変数と上記第2の関節手段
の関節変数とを、上記信号発生手段によって発生された
同期信号に同期して同時に記憶して出力する。さらに、
上記駆動制御手段は、上記同期出力手段から出力される
上記第1の関節手段の関節変数と上記第2の関節手段の
関節変数とに基づいて上記第1と第2の関節手段を駆動
する。これによって、上記計算された上記第1の関節手
段の関節変数と上記第2の関節手段の関節変数とに基づ
いて、上記第1と第2の関節手段を同時に駆動すること
ができる。
【0018】さらに、請求項5記載の産業用ロボットシ
ステムの制御装置において、上記基準座標系は、好まし
くは、所定の絶対座標系又は上記ワーク取扱装置の設置
基準面の座標系である。
【0019】
【実施例】以下、添付の図面を参照して本発明に係る一
実施例の産業用ロボットシステムについて、以下の項目
の順序で説明する。 (1)産業用ロボットシステムの構成 (2)制御装置の構成 (3)制御方法の原理 (3−1)教示作業 (3−2)再生動作 (4)制御装置の処理 (4−1)メインルーチン (4−2)手動操作処理 (4−3)教示データ計算処理 (4−4)再生動作処理 (4−5)増分量計算処理 (4−6)モータ制御処理 (5)変形例
【0020】なお、本明細書において、「位置姿勢」と
は位置及び姿勢を意味し、例えば「A点の位置姿勢」と
は、A点に設けられた座標系の位置姿勢を意味する。本
実施例において、「ワーク基準点の位置姿勢」はワーク
基準点に設けられた座標系の位置姿勢であって、当該座
標系はワーク1の位置姿勢を示すために設けられ、従っ
て、「ワーク基準点の位置姿勢」はワーク基準点の位置
及びワーク1本体の位置姿勢を表す。ツール2について
の同様である。さらに、「設置基準面を基準とした」と
いうことは「設置基準面の座標系を基準とした」という
ことを意味する。
【0021】(1)産業用ロボットシステムの構成 図1に本実施例の産業用ロボットシステムの全体を示
す。本実施例の産業用ロボットシステムは、図1に示す
ように、溶接トーチであるツール2を移動するための6
自由度マニピュレータからなるツール移動装置11と、
被作業対象物であるワーク1を把持するグリッパGRを
有する6自由度マニピュレータからなるワーク取扱装置
12とからなるロボットシステムにおいて、特に上記各
装置11,12を制御するための1個の制御装置3を備
えたことを特徴としている。ここで、制御装置3には、
教示作業時において上記2個の装置11,12を動作さ
せて作業プログラムを作成するために操作者がデータの
入力を行うティーチングボックス20と、教示作業と自
動運転作業とを切り換えたり自動運転作業時における起
動信号を出力するために操作者が手動操作する操作ボッ
クス21とが接続される。
【0022】また、図1に示すように、ツール移動装置
11は、台座11B上に載置され、6個の回転可能な関
節RJ1乃至RJ6と、各関節間を連結する7個のリン
クL0乃至L6とを備える。ここで、台座11Bは、第
0リンクL0を介して第1関節RJ1に連結され、第1
関節RJ1は第1リンクL1を介して第2関節RJ2に
連結され、第2関節RJ2は第2リンクL2を介して第
3関節RJ3に連結される。また、第3関節RJ3は第
3リンクL3を介して第4関節RJ4に連結され、第4
関節RJ4は第4リンクL4を介して第5関節RJ5に
連結され、第5関節RJ5は第5リンクL5を介して第
6関節RJ6に連結される。さらに、第6関節RJ6は
第6リンクL6を介してツール2に連結される。各関節
RJk(k=1,2,…,6)は図6に示すように、制
御装置3によってその回転角度が制御されサーボモータ
にてなるモータMOkと、モータMOkの回転を所定の
減速比λkで減速する減速機REkと、減速後の回転軸
の位置を検出するセンサSNkとから構成され、その軸
がそれぞれ矢印201乃至206の方向で回転される。
【0023】ツール移動装置11においては、図8乃至
図12に示すように、次の3次元の座標系が設定され
る。 (a)各リンクL0乃至L5の先端である各関節RJ1
乃至RJ6並びにリンクL6の先端にそれぞれ、それら
の各関節軸Z0乃至Z6の中心OT0,OT1,OT
2,OT3,OT4,OT5,OT6を中心として設定
される7個の座標系(Xk,Yk,Zk)(k=0,
1,2,…,6); (b)台座11Bに、中心OTbを中心として設定され
る基準座標系(Xbase,Ybase,Zbas
e);並びに、 (c)ツール2の先端に、中心OTTを中心として設定
されるツール座標系(Xt,Yt,Zt)。
【0024】ここで、リンクL0,L1はそれぞれ、関
節RJ1の関節軸Z0の回りに回転可能であって、かつ
互いに同一の中心軸Zbase,Z0を有し、関節変数
θ1はX0−Y0平面上で軸Xbaseに平行でかつ中
心OT0から延在する軸Xbase’と軸X0との間の
角度で定義される。また、リンクL0の共通法線距離a
0tは0であり、そのリンク間距離d0tは各中心OT
b,OT0間の距離である。さらに、リンクL1の共通
法線距離はa1tで示され、そのリンク間距離はd1t
で示される。リンクL2は関節RJ2の関節軸Z1の回
りに回転可能であって、関節変数θ2はX1−Y1平面
上で軸X0に平行でかつ中心OT1から延在する軸X
0’と軸X1との間の角度で定義される。以下同様にし
て、リンクL3乃至L6はそれぞれ、関節RJ3乃至R
J6の関節軸Z2乃至Z5の回りに回転可能であって、
関節変数θ3乃至θ6が同様に定義される。さらに、以
下同様にして、各リンクL2乃至L6の共通法線距離は
それぞれa2t乃至a6tで示され、それらのリンク間
距離はd2t乃至d6tで示される。
【0025】表1に、ツール移動装置11の各リンクL
0乃至L6のパラメータを示す。ここで、関節変数θn
は第n番目のリンクLnの回転角度を示し、共通法線距
離antは第n番目のリンクLnの長さに対応し、リン
ク間距離dntは第n−1番目のリンクLn−1と第n
番目のリンクLnとの間の距離に対応し、ねじれ角度α
ntは第n−1番目のリンクLn−1と第n番目のリン
クLnとの間の角度に対応する関節軸間の角度である。
【0026】
【表1】 リンク 関節変数θn 距離ant 距離dnt ねじれ角度αnt ──────────────────────────────── L0 0 0 d0t 0 L1 θ1 a1t d1t +π/2 L2 θ2 a2t 0 0 L3 θ3 a3t 0 +π/2 L4 θ4 0 d4t +π/2 L5 θ5 0 0 −π/2 L6 θ6 0 d6t 0
【0027】ツール移動装置11の各リンクLn(n=
0,1,2,…,6)における座標変換を、公知のデナ
ビット−ハルテンべルグ(Denavit−Harte
nberg)の表現によるリンクパラメータを用いて、
次の数1の同次変換行列Antで表すことができる。
【数1】
【0028】ここで、Rot(a,b)はaの軸を中心
として角度b(rad)だけ回転することを示す回転変
換であり、Trans(a,b,c)はX軸方向に距離
aだけ並進させ、Y軸方向に距離bだけ並進させ、Z軸
方向に距離cだけ並進させることを示す並進変換であ
る。これらの同次変換は、リチャード・ピー・ポール
(Richard P Paul)著,“ロボット・マ
ニピュレータズ;数学,プログラミングと制御(ROB
OT MANIPULATORS;MATHEMATI
CS,PROGRAMMING,AND CONTRO
L)”,ザ・エムアイティー・プレス(The MIT
Press),1981年(以下、参照文献1とい
う。)において用いられており、上記数1は上記参照文
献1の式(2.35)に対応する。
【0029】本実施例において、関節RJ6の座標系
(X6,Y6,Z6)をメカニカルインターフェース座
標系と呼び、その座標系の中心OT6をツール取付基準
点と呼ぶ。ツール2においては、図12に示すように、
関節軸Z6上にツール2の溶接トーチの先端が位置し、
当該先端をツール座標系(Xt,Yt,Zt)の中心O
TT(以下、ツール基準点という。)に設定している。
ここで、中心OT6と中心OTT間の距離をdtとし、
関節軸Z6とツール2の中心軸である軸Ztとの間の角
度をβtとすると、ツール座標系(Xt,Yt,Zt)
の位置姿勢Etは上記メカニカルインターフェース座標
系(X6,Y6,Z6)を基準にして次の数2で示すよ
うに4行4列の同次変換行列で表される。
【数2】
【0030】一方、ワーク取扱装置12は、台座12B
上に載置され、6個の回転可能な関節RJ11乃至RJ
16と、各関節間を連結する7個のリンクL10乃至L
16とを備える。ここで、台座12Bは、第0リンクL
10を介して第1関節RJ11に連結され、第1関節R
J11は第1リンクL11を介して第2関節RJ12に
連結され、第2関節RJ12は第2リンクL12を介し
て第3関節RJ13に連結される。また、第3関節RJ
13は第3リンクL13を介して第4関節RJ14に連
結され、第4関節RJ14は第4リンクL14を介して
第5関節RJ15に連結され、第5関節RJ15は第5
リンクL15を介して第6関節RJ16に連結される。
さらに、第6関節RJ16は第6リンクL16とグリッ
パGRを介してワーク1に連結される。各関節RJk
(k=11,12,…,16)は図7に示すように、制
御装置3によってその回転角度が制御されサーボモータ
にてなるモータMOkと、モータMOkの回転を所定の
減速比λkで減速する減速機REkと、減速前のモータ
MOkの回転軸の位置を検出するセンサSNkとから構
成され、その軸がそれぞれ矢印301乃至306の方向
で回転される。
【0031】ワーク取扱装置12においても、ツール移
動装置11と同様に、次のように3次元の座標系が設定
される。図13に示すように、台座12Bに、ワーク基
準座標系(Xwbase,Ywbase,Zwbas
e)が設定され、リンクL16の先端であるグリッパG
Rの取付位置にワーク取付基準点OW6が設定され、ワ
ーク1の先端に、中心OW(以下、ワーク基準点とい
う。)を中心として設定されるワーク座標系(Xw,Y
w,Zw)が設定される。さらに、ワーク取扱装置12
の各関節RJ11乃至RJ16において、ツール移動装
置11と同様に関節変数φ1乃至φ6が定義される。さ
らに、ワーク取扱装置12の各リンクLn+10(n=
0,1,2,…,6)において、ツール移動装置11と
同様に、共通法線距離anwと、リンク間距離dnw
と、ねじれ角度αnwが定義される。
【0032】従って、ワーク取扱装置12の各リンクL
n+10(n=0,1,2,…,6)における座標変換
を、ツール移動装置11と同様に、公知のデナビット−
ハルテンべルグ(Denavit−Hartenber
g)の表現によるリンクパラメータを用いて、次の数3
の同次変換行列Anwで表すことができる。
【数3】
【0033】さらに、ワーク取付基準点OW6に対する
ワーク基準点OWの位置姿勢は、ツール移動装置11の
数2と同様に、4行4列の同次変換行列Ewで表され
る。
【0034】(2)制御装置の構成 図2に制御装置2の構成を示す。
【0035】図2に示すように、制御装置2は、 (a)クロック発生器110によって発生されるクロッ
ク信号と当該クロック信号を所定の分周比で分周する分
周器111によって発生される同期信号SYNCに基づ
いてROM101に格納されたシステムプログラムに従
ってツール移動装置11とワーク取扱装置12とを制御
するCPU100と、(b)ツール移動装置11とワー
ク取扱装置12の各動作を制御するためのシステムプロ
グラムと、当該システムプログラムを実行するために必
要なデータを格納するROM101と、(c)CPU1
00のワーキングエリアとして用いられるとともに、作
業プログラム生成処理において生成された作業プログラ
ムを格納するためのRAM102と、(d)ティーチン
グボックス20と操作ボックス21とが接続されたイン
ターフェース103と、(e)各モータMO1乃至MO
6,MO11乃至MO16に対する駆動制御値であるモ
ータ指令値DPk,DPk+10(k=1,2,…,
6)のデータを格納するデュアルポートRAM104と
を備え、これらの各回路100乃至103とデュアルポ
ートRAM104の第1のポートがバス109を介して
接続される。なお、ティーチングボックス20と操作ボ
ックス21の各スイッチSW1乃至SW7についての処
理はCPU100の割り込み処理によって実行される。
【0036】デュアルポートRAM104の第2のポー
トはラッチ回路105に接続され、ラッチ回路105は
同期信号SYNCに同期して、デュアルポートRAM1
04に格納された各モータMO1乃至MO6,MO11
乃至MO16に対する16個のモータ指令値DPk,D
Pk+10のデータを同時にラッチした後、モータ指令
値DP1乃至DP6のデータをサーボ制御回路107を
介してモータMO1乃至MO6に出力するとともに、モ
ータ指令値DP11乃至DP16のデータをサーボ制御
回路106を介してモータMO11乃至MO16に同時
に出力して駆動する。ここで、同期信号SYNCの発生
周期は、教示作業におけるモータMO1乃至MO6,M
O11乃至MO16の駆動周期と、再生動作処理におけ
る各補間点毎にモータMO1乃至MO6,MO11乃至
MO16を駆動する周期に対応している。当該発生周期
は、制御装置2において教示作業時及び再生動作時にお
ける各補間毎に要する処理、すなわち詳細後述する演算
に要する時間に、若干の余裕値を加算した値とする。ま
た、当該発生周期は短い方が好ましいが、このためには
処理時間の速いCPUによる処理が必要となり、高価と
なる。実用上は、好ましくは10乃至70msecに設
定される。
【0037】なお、CPU100は、後述のように計算
される関節変数を減速比λkで除算することによってモ
ータ指令値DPk,DPk+10のデータを計算し、デ
ュアルポートRAM104に書き込む。
【0038】図3に、各関節RJkの構造とサーボ制御
回路106,107のブロック図を示す。図3に示すよ
うに、モータMOkの回転軸は減速機REkの入力軸に
連結され、減速機REkはモータMOkの回転速度を所
定の減速比λkだけ減速することによって、モータMO
kによって発生されるトルクを上記減速比の逆数倍だけ
増大させて、減速機REkの出力軸に連結されたリンク
Lkに出力する。ここで、モータMOkの回転軸にはセ
ンサSNkの軸が連結され、当該センサSNkからの出
力信号がサーボ制御回路106,107内の加算器12
0の減算入力端子に入力される。一方、ラッチ回路10
5からのモータ指令値DPkのデータがD/A変換器
(図示せず。)によってアナログ電圧信号に変換された
後、加算器120の加算入力端子に入力される。加算器
120から出力される電圧信号は所定の増幅度を有する
増幅器121を介してモータMOkの駆動端子に印加さ
れる。以上のように構成されたサーボ制御のフィードバ
ック系においては、センサSNkからの出力信号に基づ
いて、1段前の関節のX軸Xk−1に平行であって関節
軸Zk−1から延在する軸Xk−2’に対応しかつモー
タMOkの回転軸から延在する軸Xk−2’’からの回
転角度がモータ指令値DPkとなるように制御され、こ
れによって、リンクLkが軸Xk−2’から関節変数θ
kだけ回転される。
【0039】図4に操作ボックス21の正面図を示す。
図4に示すように、操作ボックス21上に、教示作業処
理を行うか(A側)又は自動運転による再生動作処理を
行うか(B側)を選択的に切り換える処理切り換えスイ
ッチSW1と、再生動作処理の実行を起動させるための
起動スイッチSW2が設けられる。
【0040】図5に教示作業処理を行うときに操作者が
操作するためのティーチングボックス20の正面図を示
す。図5に示すように、当該ティーチングボックス20
上に、制御すべき装置10,11を指定する装置指定ス
イッチSW3と、装置指定スイッチSW3によって指定
された装置10又は11における第1乃至第6関節のモ
ータMOkを関節軸Zk−1の上方から見て左回りに回
転させる+スイッチと右回りに回転させる−スイッチか
らなる12個の回転指示スイッチSW4と、教示データ
計算処理を実行することを指示する記憶スイッチSW5
と、教示作業を終了し作業プログラム生成処理を実行す
ることを指示する終了スイッチSW6と、教示データ計
算処理においてツール2の並進速度を入力するためのテ
ンキーSW7とが設けられる。
【0041】(3)制御方法の原理 本実施例の産業用ロボットシステムにおいて用いられる
制御方法について、教示作業と再生動作に分けて、以下
に説明する。
【0042】(3−1)教示作業 以下においては、複数回の教示のうちのj番目の教示に
おいて、第j教示データを作成する場合について説明す
る。
【0043】ツール移動装置11の設置基準面(Xba
se−Ybase平面)に設けられた基準座標系(Xb
ase,Ybase,Zbase)を基準とした、ツー
ル取付基準点OT6に設けられた座標系(X6,Y6,
Z6)の位置姿勢(以下、ツール移動装置11の設置基
準面(Xbase−Ybase平面)を基準としたツー
ル取付基準点OT6の位置姿勢といい、他の位置姿勢に
ついても同様に表現する。)を示す同次変換行列Tt
(j)は、参照文献1の式(2.40)に対応して、次
の数4のように各リンクLn(n=0,1,2,…,
6)の同次変換行列Antの積で表される。
【数4】Tt(j)=A0t・A1t・A2t・A3t
・A4t・A5t・A6t
【0044】一方、ワーク取扱装置12の設置基準面
(Xwbase−Ywbase平面)を基準としたワー
ク取付基準点OW6の位置姿勢を示す同次変換行列Tw
(j)は、数4と同様に、次の数5のように各リンクL
n+10(n=0,1,2,…,6)の同次変換行列A
nwの積で表される。
【数5】Tw(j)=A0w・A1w・A2w・A3w
・A4w・A5w・A6w
【0045】次に、図13に図示された所定の絶対座標
系Σworld(Xworld,Yworld,Zwo
rld)を基準としたワーク基準点OWの位置姿勢を示
す同次変換行列worldXw(j)は、数5で表され
た同次変換行列Tw(j)を用いて、次の数6で表され
る。
【数6】 worldXw(j)=Zw・Tw(j)・Ew ここで、Zwは絶対座標系Σworldを基準としたワ
ーク取扱装置12の設置基準面(Xwbase−Ywb
ase平面)の位置姿勢を示す同次変換行列であり、同
次変換行列Zw,Ewのデータは予めROM101に格
納される。
【0046】また、図13に図示された所定の絶対座標
系Σworld(Xworld,Yworld,Zwo
rld)を基準としたツール基準点OTTの位置姿勢を
示す同次変換行列worldXt(j)は、数4で表さ
れた同次変換行列Tt(j)を用いて、次の数7で表さ
れる。
【数7】 worldXt(j)=Zt・Tt(j)・Et ここで、Ztは絶対座標系Σworldを基準としたツ
ール移動装置11の設置基準面(Xbase−Ybas
e平面)の位置姿勢を示す同次変換行列であり、同次変
換行列Zt,Etのデータは予めROM101に格納さ
れる。
【0047】ところで、ワーク基準点OWを基準とした
ツール基準点OTTの位置姿勢を示す同次変換行列をw
Xt(j)とすると、絶対座標系Σworldを基準と
したツール基準点OTTの位置姿勢を示す同次変換行列
worldXt(j)は、次の数8で表される。
【数8】 worldXt(j)=worldXw(j)・wXt(j)
【0048】従って、上記数8から、同次変換行列wX
t(j)は次の数9で表される。
【数9】 wXt(j)=worldXw(j)-1・worldXt(j)
【0049】さらに、教示作業処理において、前の第
(j−1)教示点から今回教示する第j教示点に向って
動くときの、ワーク1に対するツール2の並進速度V
(j)が操作者によってテンキーSW7を用いて入力さ
れる。そして、上記数6によって計算された同次変換行
列worldXw(j)と、上記数9によって計算され
た同次変換行列wXt(j)と、上記入力された並進速
度V(j)が、1組の第j教示データTD(j)として
RAM102に格納される。以上の操作を必要な教示点
の数だけ繰り返して、作業プログラムが生成されて、1
5図に示すように、RAM102に格納される。
【0050】(3−2)再生動作 以下、第j教示点の位置まで再生動作処理が完了した
後、これから第j+1教示点の位置に向って、ワーク1
に対してツール2が移動する場合について説明する。
【0051】まず、ワーク基準点OWに対するツール基
準点OTTの運動については、{wXt(j),wor
ldXw(j),V(j)}からなる第j教示データT
D(j)と、{wXt(j+1)、worldXw(j
+1)、V(j+1)}からなる第j+1教示データT
D(j+1)のうち、同次変換行列wXt(j)と、同
次変換行列wXt(j+1)と、並進速度V(j+1)
を使って下記の計算処理を行う。
【0052】ここで、第j教示点における同次変換行列
wXt(j)は次の数10で表される。
【数10】
【0053】数10の右辺の行列において、左上に位置
する1行1列から3行3列までの9個のデータは、第j
教示点におけるワーク基準点OWを基準としたツール1
の姿勢、すなわちツール基準点OTTに設けられた座標
系の姿勢を表わす。また4列の1行から3行までのデー
タは、第j教示点におけるワーク基準点OWに対するツ
ール1のツール基準点OTTの位置を表わす。
【0054】また、第j+1教示点における同次変換行
列wXt(j+1)は、数10と同様に、次の数11で
表される。
【数11】
【0055】従って、数10と数11より、第j教示点
から第j+1教示点へのツール基準点OTTの並進移動
の増分量を示す同次変換行列(以下、並進増分量行列と
いう。)δpt(j+1)は、次の数12で表される。
【数12】
【0056】ここで、第j教示点から第j+1教示点へ
のツール基準点OTTの並進移動における並進速度はデ
ータV(j+1)として入力されて格納されているの
で、当該並進移動の所要時間T(j+1)と、単位時間
当たりのツール基準点OTTの並進増分量行列△pt
(j+1)はそれぞれ、次の数13および数14で表さ
れる。
【数13】 T(j+1)=|δpt(j+1)|/V(j+1)
【数14】
【0057】一方、ワーク1とツール2の姿勢の変化に
ついては第j教示点から第j+1教示点に向う、溶接ト
ーチであるツール2の回転運動を次のように仮定して計
算処理を行う。すなわち、ツール2が、所定の回転中心
ベクトルKrt(j)の回りに、角度ψt(j)だけ回
転することによって、第j教示点におけるツール2の姿
勢が第j+1教示点におけるツール2の姿勢となると仮
定する。この場合、当該回転運動を示す同次変換行列R
ot(Krt(j),ψt(j))は次の数15で表さ
れる。
【数15】
【0058】ここで、数15の右辺の計算結果を次の数
16のようにおく。
【数16】
【0059】次いで、上記所定の回転中心ベクトルKr
t(j)のX成分Krtx(j)、Y成分Krty
(j)及びZ成分Krtz(j)と、上記角度ψt
(j)はそれぞれ、次の数17乃至数19によって計算
される。
【数17】 Krtx(j)=(Ozj−Czj)/[2・sin(ψt(j))]
【数18】 Krty(j)=(Cxj−Nzj)/[2・sin(ψt(j))]
【数19】 Krtz(j)=(Nyj−Oxj)/[2・sin(ψt(j))] ここで、ψt(j)は次の数20で表される。
【数20】 ψt(j)=cos-1[(Nxj+Oyj+Czj−1)/2], ただし、0≦ψt(j)≦πである。
【0060】従って、ツール基準点の単位時間当たりの
回転増分量を示す同次変換行列(以下、回転増分量行列
という。)はψt(j)/T(j+1)となる。これに
よって、単位時間当たりのツール基準点OTTの姿勢変
化を示す同次変換行列ΔRt(j)は、上記数17乃至
数19によって計算される回転中心ベクトルKrt
(j)の回りに、上記回転運動が生じるので、次の数2
1で表される。
【数21】 △Rt(j)=Rot(Krt(j),ψt(j)/T(j+1))
【0061】次に、絶対座標系Σworldを基準とし
たワーク基準点OWの運動について説明する。
【0062】同次変換行列worldXw(j)と同次
変換行列worldXw(j+1)とから、ワーク基準
点OWの単位時間当たりの並進増分量行列△pw(j+
1)と回転増分量行列△Rw(j)を、次のように求め
ることができる。この場合、ワーク1の並進速度が与え
られていないので、数13を用いて計算された所要時間
T(j+1)を使って求める。すなわち、同次変換行列
worldXw(j)と同次変換行列worldXw
(j+1)はそれぞれ、次の数22と数23で表すこと
ができる。
【数22】
【数23】
【0063】従って、ワーク1についての単位時間当た
りの並進増分量行列Δpw(j+1)と、回転増分量行
列ΔRw(j)は、数14と数21と同様に、次の数2
4と数25で表される。
【数24】
【数25】 △Rw(j)=Rot(Krw(j),ψw(j)/T(j+1))
【0064】ここで、ワーク1の回転中心ベクトルKr
w(j)と回転角ψw(j)は、ツール2の場合におけ
る数15と同様に、次の数26で表される。
【数26】
【0065】以上の処理で、第j教示点から第j+1教
示点に向うワーク1とツール2の軌道の計画処理は終了
する。
【0066】次いで、第j教示点から第j+1教示点に
向うワーク1とツール2の軌道を分割された各補間点の
所要時間が互いに同一となるように所定数に分割して、
各分割された補間点を以下に示す補間の方法で求める。
以下、第j教示点から第j+1教示点に向う軌道におい
て第i−1補間点から第i補間点に向かうときの第i補
間点を求めるための処理について説明する。
【0067】まず、分割された1補間期間の時間間隔を
△tとすれば、第i補間点までの経過時間Tpiは、次
の数27で表される。
【数27】Tpi=△t×i
【0068】そして、第i補間点での絶対座標系Σwo
rldを基準としたワーク基準点OWの位置姿勢の同次
変換行列worldXw(j,i)は次の数28で表さ
れる。
【数28】 worldXw(j,i) =worldXw(j)・△pw(Tpi)・Rot
(Krw(j),Tpi・ψw(j)/T(j+1))
【0069】ここで、経過時間Tpiにおける単位時間
当たりのワーク基準点OWの並進増分量行列Δpw(T
pi)は次の数29で表される。
【数29】
【0070】同様にして、第i補間点でのワーク基準点
OWを基準としたツール基準点OTTの位置姿勢を示す
同次変換行列wXt(j,i)は、
【数30】 wXt(j,i) =wXt(j)・△pt(Tpi) ・Rot(Krt(j),Tpi・ψt(j)/T(j+1))
【0071】ここで、経過時間Tpiにおける単位時間
当たりのツール基準点OTTの並進増分量行列Δpt
(Tpi)は次の数31で表される。
【数31】
【0072】ところで、第j教示点から第j+1教示点
に向う軌道における第i補間点における経過時間Tpi
に対応する時刻T(j,i)において、同次変換行列w
orldXw(j,i)は数5と同様にして、次の数3
2で表される。
【数32】 worldXw(j,i)=Zw・Tw(j,i)・Ew
【0073】上記数32から、ワーク取扱装置12の設
置基準面を基準としたワーク取付基準点OW6の位置姿
勢を示す同次変換行列である次の数33を得ることがで
きる。
【数33】 Tw(j,i)=Zw-1・worldXw(j,i)・Ew-1
【0074】また、絶対座標系Σworldを基準とし
たツール基準点OTTの位置姿勢を示す数7と数8に対
応してそれぞれ、次の数34と数35を得ることができ
る。
【数34】 worldXt(j,i)=Zt・Tt(j,i)・Et
【数35】 worldXt(j,i)=worldXw(j,i)・wXt(j,i)
【0075】上記数34と数35の各右辺は等しくなる
ので、次の数36を得ることができる。
【数36】 Zt・Tt(j,i)・Et=worldXw(j,i)・wXt(j,i)
【0076】従って、上記数36から、ツール移動装置
11の設置基準面を基準としたツール取付基準点OT6
の位置姿勢を示す同次変換行列である次の数37を得る
ことができる。
【数37】 Tt(j,i)=Zt-1・Zw・Tw(j,i)・Ew・wXt(j,i)・Et-1
【0077】上記数37によって表される同次変換行列
Tt(j,i)と、上記数33によって表される同次変
換行列Tw(j,i)をそれぞれ逆変換することによっ
て、ツール移動装置11とワーク取扱装置12の各関節
変数θ1乃至θ6,φ1乃至φ6を計算することができ
る。上記計算された各関節変数θ1乃至θ6,φ1乃至
φ6に対応するモータ指令値DPkを計算して、そのデ
ータがデュアルポートRAM104に格納される。次い
で、デュアルポートRAM104に格納された各データ
が、当該データを上記経過時間Tpiに達した時点で、
上記同期信号SYNCに同期してラッチ回路105によ
ってラッチされて、同時にサーボ制御回路106,10
7を介してモータMO1乃至MO6,MO11乃至MO
16に出力されて駆動される。以上の処理は、経過時間
Tpiが経過時間T(j+1)と等しくなるまで、すな
わち第j+1教示点に達するまで繰り返される。
【0078】なお、第1教示点に向かう運動をするとき
に必要となる第0教示データTD(0)は、RAM10
2内の作業プログラム中には存在しないので、再生動作
処理の開始時における位置姿勢を第0教示データTD
(0)としてRAM102内に格納する。すなわち、デ
ュアルポートRAM104には、現在設定されている各
関節変数θ1乃至θ6,φ1乃至φ6に対応するモータ
指令値DPkが格納されているので、上述の教示データ
計算処理と同様の方法で、当該処理の開始時において上
記モータ指令値DPkからツール移動装置11とワーク
取扱装置12の各関節変数θ1乃至θ6,φ1乃至φ6
を逆算し、当該関節変数のデータを上記数6と数9に代
入して、同次変換行列worldXw(0)と同次変換
行列wXt(0)のデータを計算して、第0教示点のデ
ータである第0教示データTD(0)としてRAM10
2に格納される。
【0079】(4)制御装置の処理 以下、制御装置3によって実行される当該ロボットシス
テムの制御処理について説明する。
【0080】(4−1)メインルーチン 図16は制御装置3によって実行されるメインルーチン
のフローチャートである。
【0081】図16に示すように、当該制御装置3の電
源がオンされたとき当該メインルーチンの処理が開始さ
れ、まず、ステップS1において操作ボックス21の処
理切り換えスイッチSW1がB側(自動運転)に切り換
えられているか否かが判断され、B側に切り換えられて
いるとき(ステップS1においてYES)ステップS2
に進み、一方、A側に切り換えられているとき(ステッ
プS1においてNO)ステップS4に進む。ステップS
2において、起動スイッチSW2がオンされたか否かが
判断され、オンされたとき(ステップS2においてYE
S)ステップS3において図19の再生動作処理を実行
した後ステップS1に戻る。一方、起動スイッチSW2
がオンされていないとき(ステップS2においてNO)
そのままステップS1に戻る。
【0082】ステップS4、S5及びS6においてはそ
れぞれ、スイッチSW4,SW5,SW6がオンされた
か否かが順次判断された後、ステップS1に戻る。回転
指示スイッチSW4のいずれか1つのスイッチがオンさ
れたとき(ステップS4においてYES)ステップS7
において図17の手動操作処理を実行した後、ステップ
S1に戻る。また、記憶スイッチSW5がオンされたと
き(ステップS5においてYES)ステップS8におい
て図18の教示データ計算処理を実行した後、ステップ
S1に戻る。さらに、終了スイッチSW6がオンされた
とき(ステップS6においてYES)ステップS9にお
いて作業プログラム生成処理をを実行した後、ステップ
S1に戻る。この作業プログラム生成処理においては、
図15に示すように、ステップS8の教示データ計算処
理で計算された一連の作業を示す複数の教示点に関する
教示データTD(j)(j=1,2,…,k)に対して
1つの作業プログラムを付してRAM102に格納す
る。
【0083】従って、操作者は次の手順に従って、ま
ず、教示作業を行う。 (a)スイッチSW1をA側に切り換えた後、ティーチ
ングボックス20の装置指定スイッチSW3を制御した
い所望の装置側に切り換え、制御する関節に対応したス
イッチSW4の少なくとも1個をオンする。この後、図
17の手動操作処理が実行される。すなわち、図23に
示すように、スイッチSW4がオンされた後オフされる
まで、同期信号SYNCのパルスに同期して上記指定さ
れた関節が所定の角度だけ回転する。 (b)所望の教示点に達したとき、スイッチSW4をオ
フした後、当該教示点に関する教示データを計算するた
め、記憶スイッチSW5をオンして教示データ計算処理
を実行させる。 (c)上記(a)及び(b)の作業を繰り返して複数の
教示点に関する教示データが計算されたとき、終了スイ
ッチSW6をオンして、作業プログラム生成処理を行っ
て、1回の教示作業が終了する。
【0084】次いで、上記教示作業の後に生成された作
業プログラムに基づいて自動運転を行うときは、スイッ
チSW1をB側に切り換えた後、起動スイッチSW2を
オンして再生動作処理を実行する。
【0085】(4−2)手動操作処理 図17は図16の手動操作処理のフローチャートであ
り、図23及び図24は手動操作処理の一例を示すタイ
ミングチャートである。これらタイミングチャートにお
いて各処理のパルスは当該処理を実行するタイミングを
示す。
【0086】図17に示すように、まず、ステップS1
1においてデュアルポートRAM104に格納されてい
る各関節に関するモータ指令値DPk,DPk+10
(k=1,2,…,6)のデータを取り込み、当該デー
タに対応する関節変数θk,φkを計算する。次いで、
ステップS12において先にオンされた回転指示スイッ
チSW4がオフされたか否かが判断され、オフされたと
き(ステップS12においてYES)元のメインルーチ
ンに戻る。一方、回転指示スイッチSW4がオフされて
いないときは(ステップS12においてNO)ステップ
S13において、スイッチSW4の12個のキーのうち
オンされたキーに対応する回転方向と関節に基づいて、
関節変数の変化量Δθk,Δφkを計算する。なお、当
該ステップS13の処理においては、スイッチSW4の
12個のキーのうちオンされたキー以外のキーに対応す
る関節の関節変数の変化量はゼロに設定される。
【0087】次いで、ステップS14において、元の関
節変数θk,φkにそれぞれ上記計算された変化量Δθ
k,Δφkを加算して、関節変数θk,φkとする。さ
らに、ステップS15において、ステップS14で計算
された関節変数θk,φkに対応するモータ指令値DP
k,DPk+10を計算してデュアルポートRAM10
4に書き込む。さらに、ステップS16において同期信
号SYNCが発生されたか否かが判断され、発生されて
いないとき(ステップS16においてNO)ステップS
16の処理を繰り返す。同期信号SYNCが発生された
とき(ステップS16においてYES)ステップS12
に戻る。このとき、デュアルポートRAM104にセッ
トされたモータ指令値DPk,DPk+10のデータが
同時にラッチ回路105によって同時にラッチされた
後、サーボ制御回路106,107を介して各関節のモ
ータMO1乃至MO6,MO11乃至MO16に出力さ
れて同時に駆動される。
【0088】(4−3)教示データ計算処理 図18は図16の教示データ計算処理を示すフローチャ
ートである。
【0089】図18に示すように、まず、ステップS2
1においてツール移動装置11の関節変数θkに基づい
て、ツール移動装置11の設置基準面(Xbase−Y
base平面)を基準としたツール取付基準点OT6の
位置姿勢を示す同次変換行列Tt(j)を数1と数4を
用いて計算した後、ステップS22においてワーク取扱
装置12の関節変数φkに基づいて、ワーク取扱装置1
2の設置基準面(Xwbase−Ywbase平面)を
基準としたワーク取付基準点OW6の位置姿勢を示す同
次変換行列Tw(j)を数3と数5を用いて計算する。
次いで、ステップS23において、絶対座標系Σwor
ldを基準としたワーク基準点OWの位置姿勢を示す同
次変換行列worldXw(j)を数6を用いて計算し
た後、ステップS24において、絶対座標系Σworl
dを基準としたツール基準点OTTの位置姿勢を示す同
次変換行列worldXt(j)を数7を用いて計算す
る。さらに、ステップS25においてツール基準点OT
Tの並進速度V(j)がスイッチSW7を用いて入力さ
れたか否かが判断され、入力されないとき(ステップS
25においてNO)ステップS25の処理を繰り返す。
一方、並進速度V(j)がテンキーSW7を用いて入力
されたとき(ステップS25においてYES)ステップ
S26において、上記数6によって計算された同次変換
行列worldXw(j)と、上記数9によって計算さ
れた同次変換行列wXt(j)と、上記入力された並進
速度V(j)が、図15に示すように、1組の第j教示
データTD(j)としてRAM102に格納される。以
上で、教示データ計算処理が終了し、メインルーチンに
戻る。
【0090】(4−4)再生動作処理 図19は図16の再生動作処理のフローチャートであ
り、当該再生動作処理の一例のタイミングチャートを図
25乃至図27に示す。これらタイミングチャートにお
いて各処理のパルスは当該処理を実行するタイミングを
示す。
【0091】図19に示すように、まず、ステップS3
1においてパラメータjをゼロにリセットした後、ステ
ップS32においてパラメータjが0であるか否かが判
断され、ゼロであるとき(ステップS32においてYE
S)ステップ34に進み、一方、ゼロでないとき(ステ
ップS32においてNO)ステップ33に進む。
【0092】ステップS34においては、再生動作処理
の開始時における位置姿勢を第0教示データTD(0)
としてRAM102内に格納する。すなわち、デュアル
ポートRAM104には、現在設定されている各関節変
数θ1乃至θ6,φ1乃至φ6に対応するモータ指令値
DPkが格納されているので、上述の教示データ計算処
理と同様の方法で、当該処理の開始時において上記モー
タ指令値DPkからツール移動装置11とワーク取扱装
置12の各関節変数θ1乃至θ6,φ1乃至φ6を逆算
し、当該関節変数のデータを上記数6と数9に代入し
て、同次変換行列worldXw(0)と同次変換行列
wXt(0)のデータを計算して、当該データを第0教
示点のデータである第0教示データTD(0)としてR
AM102に格納される。次いで、ステップS35にお
いて、RAM102に格納された作業プログラムから第
1教示データTD(1)を取り込んだ後、ステップS3
6に進む。
【0093】一方、ステップS33においては、RAM
102に格納された作業プログラムから第j教示データ
TD(j)と第j+1教示データTD(j+1)を取り
込んだ後、ステップS36に進む。
【0094】次いで、ステップS36において図20の
増分量計算処理を実行した後、ステップS37において
図21のモータ制御処理を実行して各関節のモータを駆
動する。さらに、ステップS38においてパラメータj
を1だけインクリメントした後、ステップS39におい
てRAM102において第j+1教示データが存在する
か否かが判断され、存在するときは(ステップS39に
おいてYES)、さらに次の教示点への移動処理を実行
するため、ステップS32に戻る。一方、RAM102
において第j+1教示データが存在しないとき(ステッ
プS39においてNO)、当該再生動作処理が完了した
と判断してメインルーチンに戻る。
【0095】(4−5)増分量計算処理 図20は図16の増分量計算処理のフローチャートであ
る。図20に示すように、まず、ステップS41におい
て、第j教示点から第j+1教示点まで移動するとき
の、ワーク基準点OWを基準としたツール基準点OTT
の並進移動の所要時間T(j+1)と、ワーク基準点O
Wを基準とした単位時間当たりのツール基準点OTTの
並進増分量行列△pt(j+1)をそれぞれ、数13と
数14を用いて計算する。次いで、ステップS42にお
いて、単位時間当たりのツール基準点OTTの回転増分
量行列△Rt(j)を数21を用いて計算する。さら
に、ステップS43において、絶対座標系Σworld
を基準としたワーク基準点OWの単位時間当たりの並進
増分量行列△pw(j+1)を数24を用いて計算した
後、ステップS44において絶対座標系Σworldを
基準としたワーク基準点OWの単位時間当たりの回転増
分量行列△Rw(j)を数25を用いて計算する。以上
で増分量計算処理が終了し、すなわち第j教示点から第
j+1教示点までの軌道の計画処理が終了し、メインル
ーチンに戻る。
【0096】(4−6)モータ制御処理 図21は図16のモータ制御処理のフローチャートであ
る。図21に示すように、まず、ステップS51におい
て補間点の通し番号を示すパラメータiをゼロにリセッ
トした後、ステップS52においてパラメータiを1だ
けインクリメントした後、ステップS53において経過
時間Tpiを数27を用いて計算する。次いで、以下の
ステップS54乃至S59において、当該経過時間Tp
iだけ経過した第i補間点における各行列、関節変数及
びモータ指令値を計算する。
【0097】すなわち、ステップS54において、絶対
座標系Σworldを基準としたワーク基準点OW6の
位置姿勢の同次変換行列worldXw(j,i)を数
28を用いて計算した後、ステップS55においてワー
ク基準点OWを基準としたツール基準点OTTの位置姿
勢を示す同次変換行列wXt(j,i)を数30を用い
て計算する。次いで、ステップS56においてワーク取
扱装置12の設置基準面を基準としたワーク取付基準点
OW6の位置姿勢を示す同次変換行列Tw(j,i)を
数33を用いて計算した後、ステップS57において、
ツール移動装置11の設置基準面を基準としたツール取
付基準点OT6の位置姿勢を示す同次変換行列Tt
(j,i)を数37を用いて計算する。さらに、ステップ
S58において、上記計算された同次変換行列Tw
(j,i),Tt(j,i)をそれぞれ逆変換することに
よって、ツール移動装置11とワーク取扱装置12の各
関節変数θ1乃至θ6,φ1乃至φ6を計算した後、ス
テップS59において、上記計算された各関節変数θ1
乃至θ6,φ1乃至φ6に対応するモータ指令値DPk
を計算して、そのデータがデュアルポートRAM104
に格納される。
【0098】次いで、ステップS60において同期信号
SYNCが発生されたか否かが判断され、発生されてい
ないとき(ステップS60においてNO)ステップS6
0の処理を繰り返す。一方、同期信号SYNCが発生さ
れたとき(ステップS60においてYES)、ステップ
S61に進む。このとき、上記経過時間Tpiに達して
おり、デュアルポートRAM104に格納された各デー
タが上記同期信号SYNCに同期してラッチ回路105
によって同時にラッチされて、同時にサーボ制御回路1
06,107を介してモータMO1乃至MO6,MO1
1乃至MO16に同時に出力されて駆動される。
【0099】さらに、ステップS61において経過時間
Tpiが所要時間T(j+1)よりも小さいか否かが判
断され、Tpi<T(j+1)のとき(ステップS61
においてYES)、さらに、ステップS52からS60
までの処理を行うため、ステップS52に戻る。一方、
Tpi≧T(j+1)のとき(ステップS61において
NO)、ツール基準点OTTが第j+1教示点に達した
と判断し、当該モータ制御処理を終了し、メインルーチ
ンに戻る。
【0100】上記ステップS59の処理においてCPU
100による各モータ指令値DPk,DPk+10の計
算処理は、時間的にずれて行われるが、上記計算されて
デュアルポートRAM104に格納されたこれらのデー
タは、上述のように、クロック発生器110と分周器1
11によって発生される同期信号SYNCに同期してラ
ッチ回路105によって同時にラッチされた後、同時に
サーボ制御回路106,107を介してモータMO1乃
至MO6,MO11乃至MO16に出力されて駆動され
る。従って、各関節のモータを同時に駆動することがで
き、ツール移動装置11とワーク取扱装置12とを協調
動作をさせながら上記ツール2とワーク1とを一定の相
対速度で、連続する2個の教示点間の所望の軌道上で移
動させることができる。
【0101】以上説明したように、本実施例において
は、1つの制御装置3を用いてツール移動装置11とワ
ーク取扱装置12の各関節を、同一の同期信号SYNC
を用いて制御しているので、再生動作時のツール2とワ
ーク1間の相対速度を一定にすることができる。例え
ば、当該ロボットシステムを溶接作業に用いる場合、片
方のマニピュレータに溶接トーチを、他方のマニピュレ
ータまたはポジショナにはワークを把持させて協調動作
を行わせることにより、複雑な部材に対しても、ワーク
の姿勢をかえながら溶接トーチの位置と姿勢を制御しか
つ溶接速度を一定に保つことが可能となり、理想的な溶
接が実現できる。なお、ワークとツールの相対的関係を
必要とする作業、例えば塗布作業等にも有効に利用でき
る。
【0102】(5)変形例 以上の実施例においてワーク1を移動させるための教示
データとして、絶対座標系Σworldを基準としたワ
ーク基準点OWの位置姿勢を示す同次変換行列worl
dXwを用いているが、本発明はこれに限らず、これに
代えて、図14に示すように、ワーク取扱装置12の設
置基準面(Xwbase−Ywbase平面)を基準と
したワーク基準点OWの位置姿勢を示す同次変換行列w
bXwを用いてもよい。以下、この場合において用いら
れる数式について説明する。
【0103】この場合、ワーク基準点OWの位置姿勢を
表す数5に対応する同次変換行列は、次の数38で表さ
れる。
【数38】wbXw(j)=Tw(j)・Ew
【0104】次に、絶対座標系Σworldを基準とし
たワーク基準点OWの位置姿勢は次の数39で表され
る。
【数39】 worldXw(j)=Zw・wbXw(j)
【0105】さらに、ワーク基準点OWを基準としたツ
ール基準点OTTの位置姿勢を示す同次変換行列wXt
(j)は上記数39の右辺を数9に代入することによっ
て次の数40を得る。
【数40】 wXt(j)=wbXw(j)-1・Zw-1・worldXt(j)
【0106】そして、数6の右辺を数40に代入するこ
とによって次の数41を得る。
【数41】 wXt(j)=(wbXw(j))-1・Zw-1・Zt・Tt(j)・Et ここで、図14に示されたtbXt(j)は次の数42
によって表される。
【数42】tbXt(j)=Tt(j)・Et
【0107】上述の実施例において教示データとして用
いられている同次変換行列worldXwは、当該変形
例において、ワーク取扱装置12の設置基準面を基準と
したワーク基準点OWの位置姿勢を示す同次変換行列w
bXwに置き換えられる。すなわち、数22の左辺はw
bXw(j)となり、数23の左辺はwbXw(j+
1)となる。従って、数22に対応する同次変換行列w
bXw(j,i)は次の数43で表される。
【数43】 wbXw(j,i) =wbXw(j)・△pw(Tpi) ・Rot(Krw(j),Tpi・ψw(j)/T(j+1))
【0108】さらに、ワーク取付基準点OW6の位置姿
勢を示す数33は次の数44の同次変換行列Tw(j,
i)に置き換えられる。
【数44】 Tw(j,i)=wbXw(j,i)・Ew-1
【0109】以上の実施例において、ツール移動装置1
1とワーク取扱装置12はそれぞれ、6自由度のマニピ
ュレータにてなるが、本発明はこれに限らず、ワーク取
扱装置12は少なくとも1自由度のマニピュレータを有
すればよく、また、ツール移動装置11は少なくとも6
自由度のマニピュレータを有すればよい。
【0110】以上の実施例において、ラッチ回路105
を用いているが、本発明はこれに限らず、MPUで構成
してもよい。当該MPUはデュアルポートRAM104
から高速でモータ指令値のデータを取り込んだのち、サ
ーボ制御回路106,107に高速で出力する。
【0111】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る産業用
ロボットシステムの制御方法及び制御装置によれば、ワ
ークと上記ワークを移動させる第1の関節手段とを有す
るワーク取扱装置と、ツールと上記ツールを移動させる
第2の関節手段とを有するツール移動装置とを備えた産
業用ロボットシステムにおいて、連続する2個の教示点
間の軌道上で上記ワークと上記ツールを移動させるため
の制御方法及び制御装置であって、上記2個の教示点に
ついての、所定のワーク基準点を基準とした上記ツール
の位置姿勢と、所定の基準座標系を基準とした上記ワー
クの位置姿勢と、上記2個の教示点間の軌道を上記ツー
ルが並進するときの上記ワーク基準点を基準とした上記
ツールの所定の基準点の並進速度とに基づいて、上記2
個の教示点間の軌道を所定数に分割して得られる複数の
補間点における、上記基準座標系を基準とした上記ワー
クの位置姿勢と、上記ワーク基準点を基準とした上記ツ
ールの位置姿勢とを所定の補間方法によって計算し、上
記ワーク取扱装置の設置基準面を基準とした上記ワーク
の所定の取付基準点の位置姿勢と、上記ツール取扱装置
の設置基準面を基準とした上記ツールの所定の取付基準
点の位置姿勢とを所定の座標変換によって計算し、上記
軌道上で上記ワークと上記ツールを移動させるための上
記第1の関節手段の関節変数と上記第2の関節手段の関
節変数とを所定の逆変換によって計算し、上記計算され
た上記第1の関節手段の関節変数と上記第2の関節手段
の関節変数とに基づいて、上記第1と第2の関節手段を
同時に駆動する。すなわち、上記計算された上記第1の
関節手段の関節変数と上記第2の関節手段の関節変数と
に基づいて、上記第1と第2の関節手段を同時に駆動す
るので、上記連続する2個の教示点間の所望の軌道上
で、上記ツールと上記ワークを一定の相対速度で協調動
作をさせて移動させることができる。
【0112】従って、本発明は以下の特有の効果を有す
る。 (a)複数の補間点における制御データを計算して上記
第1と第2の関節手段をそれぞれ同時に同期させて駆動
するので、細かく教示する必要がなく、教示点の数を少
なくすることができ、教示データを入力する教示作業を
操作者にとって容易にかつ迅速に行うことができる。こ
れによって、教示データを記憶する記憶装置の記憶容量
も小さくでき、装置コストを低減することができる。 (b)上記連続する2個の教示点間の所望の軌道上で、
上記ツールと上記ワークを一定の相対速度で移動させる
ことができるので、所定のワーク基準点に対する例えば
ツール先端の基準点の移動速度を指示通り再生すること
が可能となり、協調動作をより確実に実現できる。 (c)1個の制御装置を用いてツール移動装置11とワ
ーク取扱装置12とを制御するので、2個の制御装置間
の通信は必要がなく、「高速な情報交換の通信」の問題
が回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る一実施例の産業用ロボットシス
テムの全体を示す斜視図である。
【図2】 図1の産業用ロボットシステムの制御装置の
ブロック図である。
【図3】 図1の産業用ロボットシステムの各関節の構
成を示す斜視図及び制御装置のサーボ制御回路のブロッ
ク図である。
【図4】 図2の操作ボックスの正面図である。
【図5】 図2のティーチングボックスの正面図であ
る。
【図6】 図1のツール移動装置の構成を示す斜視図で
ある。
【図7】 図1のワーク取扱装置の構成を示す斜視図で
ある。
【図8】 図6のツール移動装置に設定された各座標系
を示す斜視図である。
【図9】 図8のツール移動装置の第1の部分に設定さ
れた各座標系の詳細を示す斜視図である。
【図10】 図8のツール移動装置の第2の部分に設定
された各座標系の詳細を示す斜視図である。
【図11】 図8のツール移動装置の台座と第1リンク
に設定された各座標系の詳細を示す側面図である。
【図12】 図8のツールに設定された各座標系の詳細
を示す側面図である。
【図13】 図1の産業用ロボットシステムに設定され
た各座標系の間の関係を示す模式側面図である。
【図14】 変形例の産業用ロボットシステムに設定さ
れた各座標系の間の関係を示す模式側面図である。
【図15】 図2のRAMに格納される作業プログラム
の構成を示す図である。
【図16】 図2の制御装置によって実行されるメイン
ルーチンを示すフローチャートである。
【図17】 図16のサブルーチンである手動操作処理
を示すフローチャートである。
【図18】 図16のサブルーチンである教示データ計
算処理を示すフローチャートである。
【図19】 図16のサブルーチンである再生動作処理
を示すフローチャートである。
【図20】 図19のサブルーチンである増分量計算処
理を示すフローチャートである。
【図21】 図19のサブルーチンであるモータ制御処
理の第1の部分を示すフローチャートである。
【図22】 図19のサブルーチンであるモータ制御処
理の第2の部分を示すフローチャートである。
【図23】 図17の手動操作処理の一例の第1の期間
における図2の制御装置の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図24】 図17の手動操作処理の一例の第2の期間
における図2の制御装置の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図25】 図19の再生動作処理の一例の第1の期間
における図2の制御装置の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図26】 図19の再生動作処理の一例の第2の期間
における図2の制御装置の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図27】 図19の再生動作処理の一例の第3の期間
における図2の制御装置の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図28】 従来例の産業用ロボットシステムにおいて
ワークの姿勢を変化させながら溶接トーチであるツール
を移動させる場合の一例を示す正面図である。
【図29】 図28の場合においてP1点からP2点ま
での楕円を直線近似することによってツールを移動させ
る動作を示す正面図である。
【符号の説明】
1…ワーク、 2…ツール、 3…制御装置、 11…ツール移動装置、 12…ワーク取扱装置、 20…ティーチングボックス、 21…操作ボックス、 100…CPU、 101…ROM、 102…RAM、 103…インターフェース、 104…デュアルポートRAM、 105…ラッチ回路、 106,107…サーボ制御回路、 110…クロック発生器、 111…分周器、 RJ1乃至RJ6,RJ11乃至RJ16…関節、 L0乃至L6,L10乃至L16…リンク、 MO1乃至MO6,MO11乃至MO16…モータ、 SN1乃至SN6,SN11乃至SN16…センサ、 RE1乃至RE6,RE11乃至RE16…減速機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/18 - 19/46 B25J 9/00 - 9/22

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークと上記ワークを移動させる第1の
    関節手段とを有するワーク取扱装置と、ツールと上記ツ
    ールを移動させる第2の関節手段とを有するツール移動
    装置とを備えた産業用ロボットシステムにおいて、連続
    する2個の教示点間の軌道上で上記ワークと上記ツール
    を移動させるための制御方法であって、(a)上記2個
    の教示点についての、所定のワーク基準点を基準とした
    上記ツールの位置姿勢と、所定の基準座標系を基準とし
    た上記ワークの位置姿勢と、上記2個の教示点間の軌道
    を上記ツールが並進するときの上記ワーク基準点を基準
    とした上記ツールの所定の基準点の並進速度とに基づい
    て、上記2個の教示点間の軌道を所定数に分割して得ら
    れる複数の補間点における、上記基準座標系を基準とし
    た上記ワークの位置姿勢と、上記ワーク基準点を基準と
    した上記ツールの位置姿勢とを所定の補間方法によって
    計算するステップと、(b)上記計算された上記基準座
    標系を基準とした上記ワークの位置姿勢と、上記ワーク
    基準点を基準とした上記ツールの位置姿勢とに基づい
    て、上記ワーク取扱装置の設置基準面の座標系を基準と
    した上記ワークの所定の取付基準点の位置姿勢と、上記
    ツール取扱装置の設置基準面の座標系を基準とした上記
    ツールの所定の取付基準点の位置姿勢とを所定の座標変
    換によって計算するステップと、(c)上記計算された
    上記ワークの所定の取付基準点の位置姿勢と、上記ツー
    ルの所定の取付基準点の位置姿勢とに基づいて、上記軌
    道上で上記ワークと上記ツールを移動させるための上記
    第1の関節手段の関節変数と上記第2の関節手段の関節
    変数とを所定の逆変換によって計算するステップと、
    (d)上記計算された上記第1の関節手段の関節変数と
    上記第2の関節手段の関節変数とに基づいて、上記第1
    と第2の関節手段を同時に駆動するステップとを含むこ
    とを特徴とする産業用ロボットシステムの制御方法。
  2. 【請求項2】 上記基準座標系は、所定の絶対座標系又
    は上記ワーク取扱装置の設置基準面の座標系であること
    を特徴とする請求項1記載の制御方法。
  3. 【請求項3】 ワークと上記ワークを移動させる第1の
    関節手段とを有するワーク取扱装置と、ツールと上記ツ
    ールを移動させる第2の関節手段とを有するツール移動
    装置とを備えた産業用ロボットシステムにおいて、連続
    する2個の教示点間の軌道上で上記ワークと上記ツール
    を移動させるための制御装置であって、(a)上記2個
    の教示点についての、所定のワーク基準点を基準とした
    上記ツールの位置姿勢と、所定の基準座標系を基準とし
    た上記ワークの位置姿勢と、上記2個の教示点間の軌道
    を上記ツールが並進するときの上記ワーク基準点を基準
    とした上記ツールの所定の基準点の並進速度とに基づい
    て、上記2個の教示点間の軌道を所定数に分割して得ら
    れる複数の補間点における、上記基準座標系を基準とし
    た上記ワークの位置姿勢と、上記ワーク基準点を基準と
    した上記ツールの位置姿勢とを所定の補間方法によって
    計算する第1の計算手段と、(b)上記第1の計算手段
    によって計算された上記基準座標系を基準とした上記ワ
    ークの位置姿勢と、上記ワーク基準点を基準とした上記
    ツールの位置姿勢とに基づいて、上記ワーク取扱装置の
    設置基準面の座標系を基準とした上記ワークの所定の取
    付基準点の位置姿勢と、上記ツール取扱装置の設置基準
    面の座標系を基準とした上記ツールの所定の取付基準点
    の位置姿勢とを所定の座標変換によって計算する第2の
    計算手段と、(c)上記第2の計算手段によって計算さ
    れた上記ワークの所定の取付基準点の位置姿勢と、上記
    ツールの所定の取付基準点の位置姿勢とに基づいて、上
    記軌道上で上記ワークと上記ツールを移動させるための
    上記第1の関節手段の関節変数と上記第2の関節手段の
    関節変数とを所定の逆変換によって計算する第3の計算
    手段と、(d)上記第3の計算手段によって計算された
    上記第1の関節手段の関節変数と上記第2の関節手段の
    関節変数とに基づいて、上記第1と第2の関節手段を同
    時に駆動する駆動手段とを備えたことを特徴とする産業
    用ロボットシステムの制御装置。
  4. 【請求項4】 上記駆動手段は、(a)所定の周期を有
    する同期信号を発生する信号発生手段と、(b)上記第
    3の計算手段によって計算された上記第1の関節手段の
    関節変数と上記第2の関節手段の関節変数とを、上記信
    号発生手段によって発生された同期信号に同期して同時
    に記憶して出力する同期出力手段と、(c)上記同期出
    力手段から出力される上記第1の関節手段の関節変数と
    上記第2の関節手段の関節変数とに基づいて上記第1と
    第2の関節手段を駆動する駆動制御手段とを備えたこと
    を特徴とする請求項3記載の制御装置。
  5. 【請求項5】 上記基準座標系は、所定の絶対座標系又
    は上記ワーク取扱装置の設置基準面の座標系であること
    を特徴とする請求項3又は4記載の制御装置。
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