JP3096964B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP3096964B2
JP3096964B2 JP08162071A JP16207196A JP3096964B2 JP 3096964 B2 JP3096964 B2 JP 3096964B2 JP 08162071 A JP08162071 A JP 08162071A JP 16207196 A JP16207196 A JP 16207196A JP 3096964 B2 JP3096964 B2 JP 3096964B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
image
image forming
temperature
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08162071A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1010891A (ja
Inventor
毅 國司
秀和 丸田
高田  成明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP08162071A priority Critical patent/JP3096964B2/ja
Publication of JPH1010891A publication Critical patent/JPH1010891A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3096964B2 publication Critical patent/JP3096964B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、レーザビ
ームプリンタなどの画像形成装置に係り、さらに詳しく
はトナー画像を転写材に定着する定着フィルムを有する
定着装置を備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置には、帯電手段で一
様に帯電した像担持体の表面に原稿画像あるいはコンピ
ュータから入力した画像信号に対応した画像露光光を照
射して静電潜像を形成し、この静電潜像を現像手段で現
像してトナー画像を形成し、このトナー画像を転写手段
で転写材に転写し、さらに定着手段でトナー画像を転写
材上に定着して出力する電子写真方式の複写機やプリン
タがある。
【0003】ところで、トナー画像を転写材上に定着さ
せる定着装置には、発熱部材に対して摺接可能に耐熱性
の定着フィルムを配設するとともに、加圧部材を定着フ
ィルムを介して発熱部材に圧接させる構成のフィルム定
着方式のものがあり、上記定着装置は、挟持されながら
定着フィルムの移動とともに搬送される転写材に、圧接
部で定着フィルムを介して発熱部材から熱エネルギーを
付与して定着を行うものである。
【0004】図6は、フィルム定着方式の定着装置の一
例を示す概略構成図である。同図において、20は、支
持体としてのステー21に支持された発熱部材たるヒー
タであり、このヒータ20と、駆動ローラ26と、従動
ローラ27とには、耐熱性の高い材料で形成されたエン
ドレスベルト状の定着フィルム25が巻回張設されてい
る。
【0005】また、上記ヒータ20の下面には、定着フ
ィルム25を挟むように対向配置された加圧部材として
の加圧ローラ28が、付勢手段によって例えば総圧力5
kg重程度の当接圧で定着フィルム25に圧接されてい
る。加圧ローラ28は、シリコーンゴムなどの離型性の
良いゴム弾性層を有し、ヒータ20によって定着部位N
を形成している。
【0006】そして、駆動ローラ26が回転駆動手段と
しての駆動モータMにより図示矢印の時計回り方向に回
転駆動すると、テンションローラを兼ねる従動ローラ2
7により所定のテンションを与えられた定着フィルム2
5は、図示矢印aの方向に所定の周速度で回転し、この
定着フィルム25の回転走行に伴い加圧ローラ28も反
時計回り方向に従動回転し、転写材Pを挟持搬送するよ
うになっている。
【0007】したがって、トナー画像Tが転写された後
の転写材Pが、転写材供給手段(不図示)により定着装
置に順次送り込まれ、定着部位Nに突入すると、転写材
Pは定着フィルム25および加圧ローラ28の回転に伴
って挟持搬送されるとともに、ヒータ20が発する熱エ
ネルギーを付与され、転写材P上のトナー画像Tが転写
材Pに定着される。
【0008】この種のフィルム定着方式の定着装置で
は、発熱部材としてのヒータ20、およびヒータ20の
熱エネルギーを転写材Pに伝導する部材としての定着フ
ィルム25を低熱容量化できるため、省電力化、ウエイ
トタイムの短縮化(クイックスタート性)が可能になる
利点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の定着装置には、以下に説明するような問題点が
があった。
【0010】すなわち、フィルム定着方式の定着装置に
おいては、ヒータ20の熱エネルギーを転写材Pに効率
よく伝導するために、定着フィルム25の厚さを50μ
m以下に構成する必要がある。ところが、厚さ50μm
以下の定着フィルム25は剛性が非常に低いため、回転
走行中の定着フィルム25にシワが発生する場合があっ
た。
【0011】定着フィルム25にシワが発生した場合、
定着部位N内で定着フィルム25のシワの凹凸に対応し
て転写材Pに伝導される熱エネルギーに分布が生じる。
その結果、定着フィルム25に発生したシワの模様に対
応して定着プロセスを終えた出力画像内に十分な定着が
行えた部分と、不十分な定着しか行えなかった部分とが
生じてしまう、いわゆる定着フィルム25のシワによる
定着ムラ現象が発生する。定着フィルム25のシワによ
る定着ムラ現象が発生した出力画像においてはその一部
が容易にはげ落ちるとなどの不具合を生じる。
【0012】さらに、トナー画像内に大きな面積の中間
濃度(ハーフトーン)部を含んでいるような出力画像の
場合には、いわゆる定着フィルム25のシワによる定着
光沢ムラ現象と称される、定着フィルム25に発生した
シワの模様に対応した光沢ムラのある画像が発生してし
まう。
【0013】定着フィルム25のシワによる定着光沢ム
ラ現象は、定着部位Nで転写材P上のトナーに与えられ
た熱のわずかな分布のムラにより、画像を形成するトナ
ーの融け具合に差異が生じて起こるものであり、定着フ
ィルム25のシワによる定着ムラ現象が発生すると、画
像の一部がはげ落ちるほどの劣悪なレベルの定着フィル
ム25のシワが発生していない状態でも起こり得る現象
である。
【0014】さらに、デジタル画像信号に対応して発光
制御されたレーザスキャナで像担持体に静電潜像を形成
し、この静電潜像を可視画像化して画像形成を行うデジ
タル方式の画像形成装置においては、中間濃度の再現性
が良好であるため、中間濃度部を多く含んだトナー画像
を出力することが頻繁にある。その結果、デジタル方式
の画像形成装置では定着フィルム25のシワが出力画像
の不具合につながってしまうことが多くある。
【0015】そのため、本発明者は、前記定着フィルム
25のシワによる定着ムラ現象および定着光沢ムラ現象
の発生の原因を判明させる研究を重ね、その原因を突き
止めた。
【0016】それによると、定着フィルム25に発生す
るシワは、画像形成開始時にヒータ20を急速に加熱昇
温させることによりヒータ20やステー21が一時的に
膨張変形してしまい、定着フィルム25に加わる張力が
不安定になることが原因で発生することが判明した。
【0017】画像形成を開始する時点で、ヒータ20お
よびステー21が既にある程度の温度まで昇温していれ
ば、ヒータ20やステー21に加える温度上昇の幅は小
さくてもよいことになる。また、ヒータ20の制御温度
が低ければ、画像形成開始時にヒータ20やステー21
に加える温度上昇の幅は小さくてもよいことになる。こ
のような場合には、ヒータ20やステー21の一時的な
膨張変形も小さく、定着フィルム25にシワが発生しず
らくなることが判明した。
【0018】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、画像全体の定着特性を低下させ
ることなく、かつ画像形成のプロダクティビティーの低
下を最小限に抑え、さらにフィルム定着方式に特有であ
る定着フィルムのシワによる定着ムラ現象および定着光
沢ムラ現象を発生させないようにし、中間濃度を有する
トナー画像の画質を常に高品位に保つようにした画像形
成装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1に係る本発明は、像担持体にトナー像を形
成しその後転写材に転写する画像形成手段と、設定温度
に維持される発熱部材、前記発熱部材と接触しつつ移動
する定着フィルム、前記定着フィルムを介して前記発熱
部材との間にニップを形成する加圧部材を有していて転
写材上のトナー像を前記ニップで加熱する定着手段と、
を備える画像形成装置において、前記定着手段の定着条
件を設定する定着条件設定手段を備え、前記定着条件設
定手段は、転写材に形成する画像の中間濃度部の広さあ
るいは比率が大きいほど前記発熱部材の設定温度を低く
設定する、ことを特徴とする。
【0020】請求項2に係る本発明は、請求項1に記載
の画像形成装置において、前記画像形成装置は、文字モ
ードと、前記文字モードよりも出力画像の中間濃度の再
現性がよい写真モードとによる画像形成が可能であり、
前記定着条件設定手段は、前記写真モードで画像形成す
るときは前記文字モードのときよりも前記発熱部材の設
定温度を低く設定する、ことを特徴とする。
【0021】請求項3に係る本発明は、請求項1に記載
の画像形成装置において、前記画像形成手段は、画像信
号に応じてトナー像を形成するものであり、前記画像形
成装置は、さらに画像信号中の所定の中間濃度に対応す
る画素数を計測する計数手段を有し、前記定着条件設定
手段は、計測した画素数が所定値より多いときには、少
ないときよりも前記発熱部材の設定温度を低く設定す
る、ことを特徴とする。
【0022】請求項4に係る本発明は、請求項1に記載
の画像形成装置において、前記定着条件設定手段は、さ
らに転写材に形成する画像の中間濃度部の広さあるいは
比率が大きいほど、前記定着手段に転写材が到達するま
での前記定着フィルムの回転時間を長く設定する、こと
を特徴とする。
【0023】請求項5に係る本発明は、請求項1に記載
の画像形成装置において、前記定着条件設定手段は、転
写材に形成する画像の中間濃度部の広さあるいは比率が
大きく、かつ画像形成開始時の前記発熱部材の温度が所
定温度よりも低いときに前記発熱部材の設定温度を低く
設定する、ことを特徴とする。
【0024】請求項6に係る本発明は、像担持体にトナ
ー像を形成しその後転写材に転写する画像形成手段と、
設定温度に維持される発熱部材、前記発熱部材と接触し
つつ移動する定着フィルム、前記定着フィルムを介して
前記発熱部材との間にニップを形成する加圧部材を有し
ていて転写材上のトナー像を前記ニップで加熱する定着
手段と、を備える画像形成装置において、前記定着手段
の定着条件を設定する定着条件設定手段を有し、前記定
着条件設定手段は、中間濃度部の広さあるいは比率が大
きいほど前記定着手段に転写材が到達するまでの前記定
着フィルムの回転時間を長く設定する、ことを特徴とす
る。
【0025】請求項7に係る本発明は、請求項6に記載
の画像形成装置において、前記画像形成装置は、文字モ
ードと、前記文字モードよりも出力画像の中間濃度の再
現性がよい写真モードとによる画像形成が可能であり、
前記定着条件設定手段は、前記写真モードで画像形成す
るときは前記文字モードのときよりも前記定着手段に転
写材が到達するまでの前記定着フィルムの回転時間を長
く設定する、ことを特徴とする。
【0026】請求項8に係る本発明は、請求項6に記載
の画像形成装置において、前記画像形成手段は、画像信
号に応じてトナー像を形成するものであり、前記画像形
成装置は、さらに画像信号中の所定の中間濃度に対応す
る画素数を計測する計数手段を有し、前記定着条件設定
手段は、計測した画素数が所定値より多いときには、少
ないときよりも前記定着手段に転写材が到達するまでの
前記定着フィルムの回転時間を長く設定する、ことを特
徴とする。
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。 〈第1の実施の形態〉図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る画像形成装置を示す概略構成図、図2は、同じ
く第1の実施の形態に係る画像形成動作時の定着温度の
制御を説明するフローチャートである。
【0038】まず、本発明の第1の実施の形態を図1お
よび図2を用いて説明する。図1において、10は像担
持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下「感光ド
ラム」という)であり、感光ドラム10は、例えばOP
C感光ドラムなどがある。
【0039】この感光ドラム10の上方には、帯電手段
としての一次帯電装置11が配設されている。この一次
帯電装置11は、画像形成時に、感光ドラム10の表面
を一様に帯電するもので、帯電された感光ドラム10の
表面には、原稿画像などの画像信号に対応した画像露光
光12が照射されることになり、これにより静電潜像が
形成される。そして、現像装置13は、感光ドラム10
上の静電潜像を現像してトナー画像を形成するものであ
る。転写手段である転写帯電装置14は、感光ドラム1
0上のトナー画像を転写材としての転写紙18に転写す
るもので、感光ドラム10上のトナー画像が転写された
後の転写紙18は、転写材搬送装置32により定着装置
19へと搬送され、この定着装置19においてトナー画
像が定着され、出力画像を形成して排出される。なお、
感光ドラム10、一次帯電装置11、現像装置13およ
び転写帯電装置14により画像形成手段を構成してい
る。
【0040】ところで、本実施の形態の画像形成装置に
おける定着装置19は、図1に示すようにフィルム定着
方式の定着装置であり、耐熱性の高い材料で形成された
エンドレスベルト状の定着フィルム25は、支持体(不
図示)に支持された発熱部材であるヒータ20に摺接す
るように、ヒータ20と、駆動ローラ26と、従動ロー
ラ27との間に巻回張設されている。
【0041】また、上記ヒータ20の下面には、定着フ
ィルム25を介在させて加圧部材としての加圧ローラ2
8が、不図示の付勢手段によって例えば総圧力5kg重
程度の当接圧で対向圧接されている。加圧ローラ28
は、シリコーンゴムなどの離型性の良いゴム弾性層を有
しており、ヒータ20に圧接することにより、定着部位
を形成している。
【0042】そして、駆動ローラ26が回転駆動手段と
しての駆動モータ(不図示)により時計方向に回転駆動
すると、テンションローラを兼ねる従動ローラ27によ
り所定のテンションを与えられた定着フィルム25は、
時計回り方向に所定の周速度で周回する。そして、この
定着フィルム25の周回走行に伴い、加圧ローラ28も
反時計回り方向に従動回転し、これにより転写紙18
は、定着フィルム25と加圧ローラ28との間に挟持さ
れながら搬送されることになる。
【0043】このように周回される定着フィルム25
は、繰り返してトナー画像の加熱定着に供されることに
なるから、耐熱性、離型性、耐磨耗性に優れたフィルム
で、かつ一般的には総厚100μm以下、好ましくは4
0μm以下の薄肉のものを使用する。そのため、フィル
ム材料としては、例えば、ポリイミド、ポリエーテルイ
ミド、ポリエーテルスルホンなどの耐熱樹脂の単層、あ
るいは複合層を使用すると良い。
【0044】また、ヒータ20は、厚み1.0mm、幅1
0.0mm、長さ350mmの良熱伝導体の、例えばアルミ
ナ、窒化アルミニウムなどの基板上に電気抵抗材料を幅
2.5mm、長さ300mmに塗工したものであり、この電
気抵抗材料に通電することで熱エネルギーを発生させる
ようにしている。
【0045】さらに、上記ヒータ20の基板の背面に
は、温度検知手段としての温度センサ29が装着されて
おり、この温度センサ29には、画像形成動作の実行中
にヒータ20の基板が所定の設定温度(温調温度)にな
るように、この温度センサ29により検知した温度に応
じてヒータ20へ供給する電力を制御する電力制御手段
である電源制御部30が接続されている。また、この電
源制御部30は、写真モードあるいは文字モードを選択
する選択手段としての後述の濃度出力特性選択スイッチ
31と接続され、この濃度出力特性選択スイッチ31に
よって選択した検知信号により温調温度を変更するよう
になっている。
【0046】また、本実施の形態の画像形成装置におい
ては、原稿画像の濃度と画像形成装置が出力する画像の
濃度との関係(以下、「濃度出力特性」という)が図3
(a)に示した特性、または図3(b)に示した特性の
いずれであるか濃度出力特性選択スイッチ31によって
選択できる。
【0047】なお、本実施の形態では、濃度出力特性選
択スイッチ31と電源制御部30とによって定着条件変
更手段を構成している。
【0048】そして、濃度出力特性選択スイッチ31に
よって図3(a)の特性を選択すれば、原稿画像の背景
部(白地部)は完全な白を再現するとともに、原稿画像
の文字部は濃度の低い細線なども明瞭に認識できる高め
の濃度を再現するので、コントラストの高い出力画像を
得ることができる(以下、原稿画像の文字部の再現に適
したモードを文字モードという)。
【0049】また、濃度出力特性選択スイッチ31によ
って図3(b)の特性を選択すれば、原稿画像の中間濃
度部を忠実な濃度で再現するので、階調性の豊かな画像
が出力できる(以下、この階調表現が必要な写真原稿の
再現に適したモードを写真モードという)。
【0050】文字モードを選択した場合は、その特性
上、出力画像の中に占める中間濃度部の広さが、原稿画
像の中に含まれる中間濃度部の広さより大幅に減少す
る。さらに、文字モードを選択すること自体が、原稿画
像は階調表現を要する中間濃度を多く含んでいないこと
を意味する。すなわち、文字モードを選択した時点で出
力画像の中に占める中間濃度部の広さあるいは比率は非
常に小さいことが判断できる。
【0051】一方、写真モードを選択した場合は、その
特性上、出力画像の中に占める中間濃度部の広さが、原
稿濃度の中に含まれる中間濃度部の広さと一致する。さ
らに、写真モードを選択すること自体が、原稿画像は階
調表現を要する中間濃度部を多く含んでいることを意味
する。すなわち、写真モードを選択した時点で出力画像
の中に占める中間濃度部の広さあるいは比率は大きいこ
とが判断できる。
【0052】そのため、本実施の形態では、上記濃度出
力特性選択スイッチ31により選択されたモードを検知
し、そのモードに応じて、画像形成動作の実行中のヒー
タ20の基板の温調温度を変更し、設定した温調温度に
基づいて電源制御部30を介してヒータ20へ供給する
電力を制御する。
【0053】図2に本実施の形態における画像形成動作
のフローチャートを示す。まず、選択された濃度出力特
性が写真モードの特性なのか、あるいは文字モードの特
性なのかを判断し(ステップS1)、選択された濃度出
力特性が写真モードの特性である場合には、ヒータ20
の基板の温調温度を200℃に設定して転写紙18上の
トナー画像の定着を実行する(ステップS2)。一方、
選択された濃度出力特性が文字モードの特性である場合
は、ヒータ20の基板の温調温度を230℃に設定して
転写紙18上のトナー画像の定着を実行する(ステップ
S3)。そして、このように選択された濃度出力特性に
応じた定着を実行した後は、ヒータ20への電力の供給
を停止する(ステップS4)。
【0054】本実施の形態によれば、写真モードを選択
した場合(すなわち、出力画像の中に占める中間濃度部
の広さあるいは比率が大きい場合)には、ヒータ20の
基板の温調温度を低い温度に変更することで、画像形成
開始時にヒータ20やステーに加える温度上昇の幅は小
さくなるので、ヒータ20やステーの一時的な膨張変形
は軽減でき、中間濃度部を多く含むトナー画像でも定着
フィルム25のシワによる定着ムラ現象および定着光沢
ムラ現象のない、高品位な画質の出力画像を得ることが
できる。
【0055】なお、本実施の形態においては、写真モー
ドを選択した場合には、ヒータ20の基板の温調温度を
低い温度に変更するので、定着特性が若干悪くなること
が考えられるが、これは実質上問題のない程度のもので
ある。 〈第2の実施の形態〉次に、本発明の第2の実施の形態
を図4を参照して説明する。
【0056】本実施の形態においては、中間濃度部にお
ける定着ムラ現象および定着光沢ムラ現象の発生を防止
すると同時に、写真モードを選択した場合の定着特性を
改善する。
【0057】なお、第2の実施の形態の画像形成装置
は、図1に示す画像形成装置と同一構成のものを用いる
ため、画像形成装置の構成説明は省略する。
【0058】また、本実施の形態の画像形成装置におい
ても、第1の実施の形態と同様に、濃度出力特性を文宇
モードと写真モードとの中から選択できる。
【0059】本実施の形態では、上記濃度出力特性選択
スイッチ31により選択されたモードを検知し、そのモ
ードに応じて、画像形成動作の実行中のヒータ20の基
板の温調温度を変更すると同時に、定着フィルム25の
前回転時間を変更手段により延長する。
【0060】図4は、本実施の形態における画像形成動
作時の定着温度の制御を説明するフローチャートであ
る。まず、選択された濃度出力特性が写真モードの特性
なのか、あるいは文字モードの特性なのかを判断し(ス
テップS5)、選択された濃度出力特性が写真モードの
特性である場合には、ヒータ20の基板の温調温度を2
00℃に設定して、かつ定着フィルム25の前回転時間
を通常(文字モード)より10秒間延長した後に、転写
紙18上のトナー画像の定着を実行する(ステップS
6)。定着フィルム25の前回転時間とは、定着装置1
9に転写紙18が到達する前に定着フィルム25を回転
させる時間のことである。なお、この前回転中にもヒー
タ20の基板の温度が所定の温調温度になるようにヒー
タ20に対する通電を行う。
【0061】一方、選択された濃度出力特性が文字モー
ドの特性である場合は、ヒータ20の基板の温調温度を
230℃に設定して、かつ通常の時間の前回転を行った
後に、転写紙l8上のトナー画像の定着を実行する(ス
テップS7)。そして、このように選択された濃度出力
特性に応じた定着を実行した後は、ヒータ20への電力
の供給を停止する(ステップ8)。
【0062】本実施の形態によれば、写真モードを選択
した場合(すなわち、出力画像の中に占める中間濃度部
の広さあるいは比率は大きい場合)には、ヒータ20の
基板の温調温度を低い温度に変更することで、画像形成
開始時にヒータ20やステーに加える温度上昇の幅は小
さくなるので、ヒータ20やステーの一時的な膨張変形
が軽減できる。さらに、定着フィルム25の前回転時間
を延長することで、トナー画像が転写された転写紙18
が定着装置19に到着するころにはヒータ20やステー
は全体に均一に加熱されており、ヒータ20やステーの
一時的な膨張変形は回復しているので、中間濃度部を多
く含む画像でも定着フィルム25のシワによる定着ムラ
現象および定着光沢ムラ現象は第1の実施の形態にも増
して改善され、高品位な画質の出力画像を得ることがで
きる。
【0063】さらに、本実施の形態によれば、写真モー
ドを選択した場合には時間延長された前回転で定着装置
19の全体(ヒータ20、ステー、駆動ローラ26、従
動ローラ27、加圧ローラ28など)が暖められた状態
で定着を実行するので、ヒータ20の基板の温調温度が
若干低めであっても、十分な定着特性が得られる。
【0064】しかしながら、本実施の形態においては、
写真モードを選択した場合には、定着フィルム25の前
回転時間を延長するので、画像形成装置のプロダクティ
ビティーが若干低下する。 〈第3の実施の形態〉次に、本発明の第3の実施の形態
を図5を参照して説明する。
【0065】本実施の形態においては、中間濃度部にお
ける定着ムラ現象および定着光沢ムラ現象の発生を防止
すると同時に、定着フィルム25の前回転時間の延長に
よるプロダクティビティーの低下を改善する。
【0066】なお、第3の実施の形態の画像形成装置
は、図1に示す画像形成装置と同一構成のものを用いる
ため、画像形成装置の構成説明は省略する。
【0067】また、本実施の形態の画像形成装置におい
ても、第1の実施の形態と同様に、濃度出力特性を文字
モードと写真モードとの中から選択できる。
【0068】本実施の形態では、画像形成を開始した時
点で、ヒータ20の基板の温度を検知する温度センサ2
9が検知した温度(以下、「回転開始時温度」という)
と、上記濃度出力特性選択スイッチ31により選択され
たモードを検知し、回転開始時温度の値と選択したモー
ドとに応じて、画像形成動作の実行中のヒータ20の基
板の温調温度を変更すると同時に、定着フィルム25の
前回転時間を変更手段により延長する。
【0069】図5に本実施の形態における画像形成動作
のフローチャートを示す。まず、選択された濃度出力特
性が写真モードの特性なのか、あるいは文字モードの特
性なのかを判断する(ステップS9)。選択された濃度
出力特性が文宇モードの特性である場合は、ヒータ20
の基板の温調温度を230℃に設定して、かつ通常の時
間の前回転を行った後に、転写紙18上のトナー画像の
定着を実行する(ステップS12)。選択された濃度出
力特性が写真モードの特性であった場合には、画像形成
を開始した時点で検知した回転開始温度が100℃以下
であるかの判断をする(ステップS10)。回転開始温
度が100℃を超えている場合は、ヒータ20の基板の
温調温度を230℃に設定して、かつ通常の時間の前回
転を行った後に、転写紙18上のトナー画像の定着を実
行する(ステップS12)。検知した回転開始温度が1
00℃以下である場合は、ヒータ20の基板の温調温度
を200℃に設定して、かつ定着フィルム25の前回転
時間を通常(文字モード)より10秒間延長した後に、
転写紙18上のトナー画像の定着を実行する(ステップ
S11)。定着装置19の前回転中にもヒータ20の基
板の温度が所定の温調温度になるようにヒータ20に対
する通電を行う。そして、このように回転開始時温度の
値と選択したモードとに応じて定着を実行した後は、ヒ
ータ20への電力の供給は停止する(ステップ13)。
【0070】本実施の形態によれば、写真モードを選択
した場合でも画像形成開始時のヒータ20の基板の温度
が100℃を超えている場合には、画像形成開始時に必
要な温度上昇の幅が小さいので、ヒータ20の基板の温
調温度を高めに設定し、かつ、前回転時間が短くても定
着フィルムのシワによる定着ムラ現象および定着光沢ム
ラ現象が発生しない。
【0071】本実施の形態によれば、写真モードを選択
した場合でも画像形成開始時のヒータ20の基板の温度
が100℃以下の場合にのみ、定着フィルム25の前回
転時間を延長するので、画像形成装置のプロダクティビ
ティーの低下は最小限に抑えられる。 〈第4の実施の形態〉次に、本発明の第4の実施の形態
について説明する。
【0072】本実施の形態においては、デジタル複写機
やデジタルレーザプリンタなどの画像形成装置のように
多値の画像信号に対応したトナー画像を形成する場合に
ついて説明する。
【0073】本実施の形態において、画像形成装置の出
力画像の中に占める中間濃度部の広さあるいは比率を検
知する計数手段以外の構成は、第3の実施の形態と同様
である。
【0074】画像露光光12は400dpi の解像度で0
から255までの256階調のレベルを有する多値の画
像信号に対応している。したがってA4サイズの画像中
には約1500万個の画素が存在する。
【0075】計数手段としてのカウンタは、少なくとも
トナー画像の定着の実行前に画像形成を実行する予定の
前記多値の画像信号の中で所定の濃度域(例えば、対数
反射濃度で0.3〜1.0)に対応した信号値である画
素の数をカウントする。この0から255の多値の画像
信号が0.05から1.50までの濃度値を表している
とすれば、信号値が44以上168以下の画素の数をカ
ウントすればよい。
【0076】このようにしてカウントした中間濃度の画
素数が全体の画素数の1500万個に対して30%を超
えた場合は、この画像信号に対応する出力画像の中に占
める中間濃度部の比率は大きいと判断し、30%を超え
ない場合は中間濃度部の比率は小さいと判断する。
【0077】本実施の形態では、画像形成を開始した時
点で、ヒータ20の基板の温度を検知する温度センサ2
9が回転開始時温度と、上述の出力画像の中に占める中
間濃度の比率に基づいて判断した中間濃度部の比率の大
小とを検知し、その結果に基づいて画像形成動作の実行
中のヒータ20の基板の温調温度を変更すると同時に、
定着フィルム25の前回転時間を変更手段により延長す
る。
【0078】上記構成ではトナー画像の背景部(白地
部)にあたる画素も画像の一部としてカウントしたが、
背景部にはトナーが付着していないので、定着フィルム
25のシワによる定着ムラ現象および定着光沢ムラ現象
は発生しない。したがって、以下に説明するカウント方
法を使用すれば、定着フィルム25のシワによる定着ム
ラ現象および定着光沢ムラ現象が発生するトナー画像部
のみに占める中間濃度部の比率を正確に判断することが
できる。
【0079】中間濃度に対応した信号値の画素数を上記
構成と同様の方法でカウントすると同時に、画像の背景
部(白地部)に対応した信号値の画素数をカウントす
る。例えば対数反射濃度で0.2以下、すなわち信号値
が26以下の画素数をカウントする。次に、全体の画素
数から画像の背景部に対応する画素数を差し引いた数に
対して中間濃度の画素数が30%を超えた場合は、この
画像信号に対応する出力画像の中に占める中間濃度部の
比率は大きいと判断し、30%を超えない場合は中間濃
度部の比率は小さいと判断する。
【0080】なお、本実施の形態において、中間濃度域
は0.3〜1.0に限るものではなく、画像形成装置で
使用するトナーの定着特性や定着装置の構成によって決
定すれば良い。この場合、ベタ黒画像に比べ定着特性が
明らかに悪い濃度域を中間濃度として見なすのが望まし
い。
【0081】また、本実施の形態において、中間濃度部
に比率の大小を判断する基準となる比率は30%に限定
するものではない。画像形成装置のオペレータの好みな
どに応じて20%から80%の間で判断の基準を設定す
れば、本発明の効果を十分に得ることができる。
【0082】また、中間濃度の画素のカウントは、ガン
マ変換などの画像信号値を変換するような画像信号処理
(画像の濃度を変換する画像信号処理)や、影付け処理
のように元の画像信号に新たに中間濃度の画像部を付加
するような画像信号処理を行った後の画像信号に対して
行う方が本発明の効果をより大きくできる。 〈第5の実施の形態〉次に、本発明の第5の実施の形態
について説明する。
【0083】なお、第5の実施の形態の画像形成装置
は、図1に示す画像形成装置と同一構成のものを用いる
ため、画像形成装置の構成説明は省略する。
【0084】本実施の形態においては、不図示の操作パ
ネルにモード選択手段としてのモード選択スイッチ(不
図示)を設け、この選択スイッチによって画像形成動作
の実行中のヒータ20の基板の温調温度を変更すると同
時に、定着フィルム25の前回転時間を変更手段によっ
て延長した条件で定着を実行するモードと、通常の条件
で定着を実行するモードとの、2種類の定着条件からい
ずれか一方を選択するようにしたものである。
【0085】すなわち、モード選択スイッチは、オペレ
ータの判断で、出力画像のタイプ別に、2種類の定着条
件を選択できるようにするものである。
【0086】オペレータは、出力画像に中間濃度部を多
く含んでいる場合に、中間濃度部における定着ムラ現象
および定着光沢ムラ現象が発生を防止するために、画像
形成動作の実行中のヒータ20の基板の温調温度を変更
すると同時に、定着フィルム25の前回転時間を延長し
た条件で定着を実行するモードをモード選択スイッチで
選択する。
【0087】一方、文字画像のように出力画像に中間濃
度部を全く含んでいない場合は、オペレータは、プロダ
クティビティーが高い通常の条件で定着を実行するモー
ドをモード選択スイッチで選択する。
【0088】本実施の形態では、第1ないし第4の実施
の形態で説明したような複雑な構成を取り入れなくて
も、中間濃度部における定着ムラ現象および定着光沢ム
ラ現象の発生を防止できる。
【0089】またさらに、画像形成を開始した時点で、
温度検知センサ29が検知した温度が100℃以下で、
かつ上記モード選択スイッチにより選択されたモードが
画像形成動作の実行中のヒータ20の基板の温調温度を
変更すると同時に、定着フィルム25の前回転時間を延
長するモードである場合のみ、温調温度と前回転時間と
を変更する構成にすれば、プロダクティビティーの低下
は最小限に抑えられる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、出力画像の中に占める中間濃度部の広さあ
るいは比率に基づいて定着条件変更手段によって発熱部
材の定着条件を変更させるようにしたので、フィルム定
着方式に特有の定着フィルムのシワによる中間濃度部に
おける定着ムラ現象および定着光沢ムラ現象を防止でき
る。
【0091】また、請求項2記載の発明によれば、選択
手段によって出力画像の中に占める中間濃度の広さある
いは比率に基づいて前記発熱部材の定着条件を選択する
と共に、前記選択手段で選択した特性に応じて前記発熱
部材の温度が所定の温度となるように電力制御手段を制
御するようにしたので、簡単な構成で画像中に含まれる
中間濃度部の広さあるいは比率を検知できると同時に、
フィルム定着方式に特有の定着フィルムのシワによる中
間濃度部における定着ムラ現象および定着光沢ムラ現象
を防止できる。
【0092】請求項3記載の発明によれば、選択手段に
よって出力画像の中に占める中間濃度の広さあるいは比
率に基づいて前記発熱部材の定着条件を選択し、また前
記選択手段で選択した特性に応じて前記発熱部材の温度
が所定の温度となるように電力制御手段を制御するとと
もに、前記定着装置に転写材が到達するまでの定着フィ
ルムの前回転時間を変更するようにしたので、画像中に
含まれる中間濃度の広さあるいは比率を正確に検知でき
ると同時に、フィルム定着方式に特有の定着フィルムの
シワによる中間濃度部における定着ムラ現象および定着
光沢ムラ現象を防止できる。
【0093】請求項4記載の発明によれば、温度検知手
段によって画像形成を開始した時点で前記発熱部材の温
度を検知するとともに、該温度検知手段による検知結果
に応じて、前記定着装置の設定温度および該定着装置に
前記転写材が到達するまでの前記定着フィルムの前回転
時間の少なくともいずれか一方を変更するようにしたの
で、画像形成装置のプロダクティビティーの低下を最小
限に抑えることができ、また画像中に含まれる中間濃度
の広さあるいは比率をさらに正確に検知できると同時
に、フィルム定着方式に特有の定着フィルムのシワによ
る中間濃度部における定着ムラ現象および定着光沢ムラ
現象を防止できる。
【0094】請求項5記載の発明によれば、温度検知手
段によって画像形成を開始した時点で前記発熱部材の温
度を検知するとともに、計数手段によって入力された多
値の画像信号の中で、所定の濃度域の濃度に対応した画
像信号の数をカウントし、その計数値の全体の画像信号
に対する割合および温度検知手段が検知した画像形成開
始時の前記発熱部材の温度から発熱部材の設定温度を変
更するとともに、定着装置に転写材が到達するまでの定
着フィルムの前回転時間を変更するようにしたので、画
像中に含まれる中間濃度部の広さあるいは比率が正確に
検知でき、またフィルム定着方式に特有の定着フィルム
のシワによる中間濃度部における定着ムラ現象および定
着光沢ムラ現象を防止できる。
【0095】また、請求項6記載の発明によれば、温度
検知手段によって画像形成を開始した時点で前記発熱部
材の温度を検知するとともに、計数手段によって入力さ
れた多値の画像信号の中で、所定の濃度以下の濃度に対
応した画像信号をカウントし、その計数値を全体の画像
信号から差し引いた値の全体の画像信号に対する割合お
よび前記温度検知手段が検知した画像形成開始時の発熱
部材の温度から発熱部材の設定温度を変更するととも
に、前記定着装置に前記転写材が到達するまでの定着フ
ィルムの前回転を変更するようにしたので、画像中に含
まれる中間濃度部の広さあるいは比率をさらに正確に検
知でき、フィルム定着方式に特有の定着フィルムのシワ
による中間濃度部における定着ムラ現象および定着光沢
ムラ現象を防止できる。
【0096】さらに、請求項7記載の発明によれば、計
数手段は、入力された多値の画像信号処理を行った後の
画像信号の中で、所定の濃度域の濃度に対応した画像信
号の数をカウントするようにしたので、画像中に含まれ
る中間濃度の広さあるいは比率をさらに正確に検知でき
ると同時に、フィルム定着方式に特有の定着フィルムの
シワによる中間濃度部における定着ムラ現象および定着
光沢ムラ現象を防止できる。
【0097】さらに、請求項8記載の発明によれば、変
更手段によって出力画像の中に占める中間濃度の広さあ
るいは比率に基づいて定着装置に転写材が到達するまで
の定着フィルムの前回転時間および発熱部材の設定温度
を変更するようにしたので、簡単な構成でフィルム定着
方式に特有の定着フィルムのシワによる中間濃度部にお
ける定着ムラ現象および定着光沢ムラ現象を防止でき
る。
【0098】また、請求項9記載の発明によれば、温度
検知手段が検知した発熱部材の温度が所定の設定温度以
下で、モード選択手段が選択したモードが発熱部材の設
定温度を変更し、かつ定着フィルムの前回転時間を延長
するモードである場合に定着条件変更手段を動作させる
ようにしたので、プロダクティビティーの低下を最小限
に抑え、かつフィルム定着方式に特有の定着フィルムの
シワによる中間濃度部における定着ムラ現象および定着
光沢ムラ現象を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置を示す
概略構成図である。
【図2】第1の実施の形態に係る画像形成動作時の定着
温度の制御を説明するフローチャートである。
【図3】(a)は第1の実施の形態における文字モード
の濃度特性を示す図、(b)は写真モードの濃度出力特
性を示す図である。
【図4】第2の実施の形態に係る画像形成動作時の定着
温度の制御を説明するフロ―チャートである。
【図5】第3の実施の形態に係る画像形成動作時の定着
温度の制御を説明するフローチャートである。
【図6】従来のフィルム定着方式の定着装置の一例を示
す概略断面図である。
【符号の説明】
10 像坦持体(感光ドラム) 11 画像形成手段(一次帯電装置) 12 画像形成手段(画像露光) 13 画像形成手段(現像装置) 14 画像形成手段(転写帯電装置) 18 転写材 19 定着装置 20 発熱部材(ヒータ) 25 定着フィルム 28 加圧部材(加圧ローラ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−213888(JP,A) 特開 平8−16032(JP,A) 特開 平7−319238(JP,A) 特開 平6−324597(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/00 303 G03G 15/20 G03G 21/00 370 - 502

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体にトナー像を形成しその後転写
    材に転写する画像形成手段と、設定温度に維持される発
    熱部材、前記発熱部材と接触しつつ移動する定着フィル
    ム、前記定着フィルムを介して前記発熱部材との間にニ
    ップを形成する加圧部材を有していて転写材上のトナー
    像を前記ニップで加熱する定着手段と、を備える画像形
    成装置において、 前記定着手段の定着条件を設定する定着条件設定手段を
    備え、 前記定着条件設定手段は、転写材に形成する画像の中間
    濃度部の広さあるいは比率が大きいほど前記発熱部材の
    設定温度を低く設定する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記画像形成装置は、文字モードと、前
    記文字モードよりも出力画像の中間濃度の再現性がよい
    写真モードとによる画像形成が可能であり、 前記定着条件設定手段は、前記写真モードで画像形成す
    るときは前記文字モードのときよりも前記発熱部材の設
    定温度を低く設定する、 ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記画像形成手段は、画像信号に応じて
    トナー像を形成するものであり、 前記画像形成装置は、さらに画像信号中の所定の中間濃
    度に対応する画素数を計測する計数手段を有し、 前記定着条件設定手段は、計測した画素数が所定値より
    多いときには、少ないときよりも前記発熱部材の設定温
    度を低く設定する、 ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記定着条件設定手段は、さらに転写材
    に形成する画像の中間濃度部の広さあるいは比率が大き
    いほど、前記定着手段に転写材が到達するまでの前記定
    着フィルムの回転時間を長く設定する、 ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記定着条件設定手段は、転写材に形成
    する画像の中間濃度部の広さあるいは比率が大きく、か
    つ画像形成開始時の前記発熱部材の温度が所定温度より
    も低いときに前記発熱部材の設定温度を低く設定する、 ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 像担持体にトナー像を形成しその後転写
    材に転写する画像形成手段と、設定温度に維持される発
    熱部材、前記発熱部材と接触しつつ移動する定着フィル
    ム、前記定着フィルムを介して前記発熱部材との間にニ
    ップを形成する加圧部材を有していて転写材上のトナー
    像を前記ニップで加熱する定着手段と、を備える画像形
    成装置において、 前記定着手段の定着条件を設定する定着条件設定手段を
    有し、 前記定着条件設定手段は、中間濃度部の広さあるいは比
    率が大きいほど前記定着手段に転写材が到達するまでの
    前記定着フィルムの回転時間を長く設定する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記画像形成装置は、文字モードと、前
    記文字モードよりも出力画像の中間濃度の再現性がよい
    写真モードとによる画像形成が可能であり、 前記定着条件設定手段は、前記写真モードで画像形成す
    るときは前記文字モードのときよりも前記定着手段に転
    写材が到達するまでの前記定着フィルムの回転時間を長
    く設定する、 ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記画像形成手段は、画像信号に応じて
    トナー像を形成するものであり、 前記画像形成装置は、さらに画像信号中の所定の中間濃
    度に対応する画素数を計測する計数手段を有し、 前記定着条件設定手段は、計測した画素数が所定値より
    多いときには、少ないときよりも前記定着手段に転写材
    が到達するまでの前記定着フィルムの回転時間を長く設
    定する、 ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
JP08162071A 1996-06-21 1996-06-21 画像形成装置 Expired - Fee Related JP3096964B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08162071A JP3096964B2 (ja) 1996-06-21 1996-06-21 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08162071A JP3096964B2 (ja) 1996-06-21 1996-06-21 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1010891A JPH1010891A (ja) 1998-01-16
JP3096964B2 true JP3096964B2 (ja) 2000-10-10

Family

ID=15747548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08162071A Expired - Fee Related JP3096964B2 (ja) 1996-06-21 1996-06-21 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3096964B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4817525B2 (ja) * 2001-04-24 2011-11-16 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2006313234A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP5549906B2 (ja) * 2009-03-11 2014-07-16 株式会社リコー 定着装置、画像形成装置及びカラー画像形成装置
JP5822592B2 (ja) * 2011-08-04 2015-11-24 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP5758418B2 (ja) * 2012-04-25 2015-08-05 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP5900474B2 (ja) * 2013-12-11 2016-04-06 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1010891A (ja) 1998-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3736240B2 (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
US6795661B2 (en) Image forming apparatus
US7593658B2 (en) Image forming apparatus
CN103698992A (zh) 定影装置以及图像形成装置
US6473583B2 (en) Image forming apparatus having heating and cooling units
JP2015108764A (ja) 画像形成装置
US7062185B2 (en) Image forming apparatus, image processing unit, and image forming method to keep image quality precision of both sides of recording medium, and computer product
JP3096964B2 (ja) 画像形成装置
JP2007193165A (ja) 画像形成装置
JP4598970B2 (ja) 画像形成装置
JP2005140994A (ja) 画像形成装置
JP6079500B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP3295273B2 (ja) 画像形成方法及び装置
JP3385858B2 (ja) カラー画像形成装置
JPH09244434A (ja) 画像形成装置
JP2001356536A (ja) 画像形成装置
JP5862626B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JPH07129026A (ja) 画像形成装置
JP2018194791A (ja) 画像形成装置および画像形成装置の制御方法
JP7243297B2 (ja) 画像形成装置
JPH0816032A (ja) 画像形成装置
JP2022021582A (ja) カール矯正装置及び画像形成装置
JP3720447B2 (ja) 画像形成装置
JP2000292997A (ja) 画像形成装置
JPH05313453A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070811

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080811

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees