JP3096366B2 - 金属帯の冷却装置 - Google Patents

金属帯の冷却装置

Info

Publication number
JP3096366B2
JP3096366B2 JP04342740A JP34274092A JP3096366B2 JP 3096366 B2 JP3096366 B2 JP 3096366B2 JP 04342740 A JP04342740 A JP 04342740A JP 34274092 A JP34274092 A JP 34274092A JP 3096366 B2 JP3096366 B2 JP 3096366B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
flow rate
metal strip
nozzle
calculating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04342740A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06184719A (ja
Inventor
直樹 遠原
靖隆 川口
勝之 竹崎
一裕 真島
浩之 鈴木
穂積 秋田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Nisshin Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Nisshin Steel Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP04342740A priority Critical patent/JP3096366B2/ja
Publication of JPH06184719A publication Critical patent/JPH06184719A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3096366B2 publication Critical patent/JP3096366B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
  • Coating With Molten Metal (AREA)
  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
  • Control Of Heat Treatment Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼帯などの金属帯を冷
却するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、亜鉛浴を浸漬して通過された
鋼帯を、予め定める温度で加熱し、これによって鋼と亜
鉛との合金層を適切な厚みで形成し、その後、冷却水を
噴射し、合金化の進行を任意の程度で停止させる必要が
ある。合金層が薄いときには、めっき層が剥離しやすく
なる。合金層が厚くなると、脆くなり、また表面のめっ
き層が粉末状に剥離してパウダリングと呼ばれる現象が
生じる。したがって冷却時の鋼帯の正確な温度制御が必
要である。
【0003】従来では、運転者が、冷却水を噴射するノ
ズルを通過した後の鋼帯の温度を監視しながら、冷却水
を噴射するノズルの段数を変更しており、したがってこ
のような先行技術では、鋼帯の温度を迅速かつ正確に制
御することができないことは明らかである。また鋼帯の
厚みが変更され、冷却負荷が大幅に変動したときには、
鋼帯の正確な温度制御は不可能となる。
【0004】このような問題を解決する他の先行技術は
図9に示されている。鋼帯1は、亜鉛めっき後、加熱さ
れ、図9の上方に走行される。この鋼帯1は、冷却帯2
のハウジング3内で、ノズル4から噴射される冷却水に
よって冷却される。ノズル4には、管路5から流量制御
弁6を経て冷却水が供給される。冷却帯2の出側に配置
された温度検出手段7は、鋼帯1の温度を検出し、温度
調節計8に検出温度を表す信号を与え、この温度調節計
8には、目標温度設定手段9からの目標温度を表す信号
が与えられ、こうして実際の検出温度と目標温度との差
に対応した冷却水流量を表す信号が流量調節計10に与
えられる。流量調節計10には、管路5に介在されてい
る流量計11によって検出された実際の温度を表す信号
が与えられ、こうして温度調節計8から与えられる流量
と流量計11によって検出される流量とが等しくなるよ
うに、流量調節計10は流量制御弁6の開度を制御す
る。流量制御弁6は、モータまたはエアシリンダなどに
よって弁体が流量調節計10からの信号に対応した位置
に変位して流路断面積が変化し、こうして冷却水の流量
が制御される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような図9に示さ
れる先行技術では、流量制御弁6の弁体が、流量に対応
した位置に変位するように駆動する構造を有するので、
その流量制御のために必要な時間が長く、したがって高
速度で走行している鋼帯1を、充分な応答性で冷却して
正確な温度制御を行うことが不可能である。
【0006】さらにこの図9に示される先行技術では、
単一の流量制御弁6によってノズル4に供給する冷却水
の流量を調整しているので、その流量制御可能な範囲、
すなわちレンジアビリティは比較的小さく、したがって
過大な冷却負荷変動のあるときに必要とされる幅広い流
量制御範囲が得られないことがある。
【0007】本発明の目的は、金属帯の冷却温度を高い
応答性で、正確に冷却することができ、しかも多大な冷
却負荷変動に対応することができるようにした金属帯の
冷却装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属帯の走行
方向に順次的に配置され、走行される金属帯に冷却流体
を噴射する複数段のノズルと、冷却流体源と、ノズルの
各段毎に、冷却流体源からの冷却流体を供給/遮断する
複数の開閉弁と、最終段のノズルよりも前記走行方向下
流側に設けられ、金属帯の温度を検出を検出する手段
と、予め定める温度を設定する手段と、温度検出手段と
温度設定手段との各出力に応答して、前記検出温度が予
め定める設定温度になるように、ノズルの各段毎の開閉
弁を選択的に開閉制御する制御手段とを含み、前記制御
手段は、前記検出温度と前記設定温度との差に対応する
ノズルから噴射すべき冷却流体の流量を演算する第1演
算手段と、第1演算手段の出力に応答して、前記流量に
対応するノズルの段数を演算して決定する第2演算手段
と、第1演算手段によって演算された流量と前記決定さ
れた段数のノズルから噴射される冷却流体の流量との差
を演算して求める第3演算手段と、第3演算手段の出力
に応答し、前記流量の差を時間経過に伴って積分する積
分手段と、積分手段の出力に応答し、積分値の絶対値
が、単一の段のノズルの噴射流量以上になったとき、第
2演算手段によって決定された段数を補正する補正手段
と、補正手段によって補正された段数のノズルに対応す
る開閉弁を開く駆動手段とを含むことを特徴とする金属
帯の冷却装置である。
【0009】
【0010】また本発明は、第1および第2演算手段
は、予め定める制御周期毎に演算動作を行うことを特徴
とする。
【0011】また本発明は、走行方向最上流側の段のノ
ズルよりももっと上流側には、金属帯を浸漬してめっき
するめっき浴と、めっき浴を通過してめっきされた金属
帯を加熱して合金化する手段とが配置されることを特徴
とする。
【0012】
【作用】本発明に従えば、冷却水などの冷却流体を噴射
するノズルを、金属帯の走行方向に順次的に各段毎に、
複数段、配置し、各段毎に、開閉弁を介在して冷却流体
源から冷却流体を供給し、この開閉弁は、前述の先行技
術に関連して述べた流量制御弁ではなく、全開または全
閉の動作を行う構成を有し、したがってそのような開閉
動作は、高速度である。そのため温度検出手段によって
検出される金属帯の検出温度と温度設定手段によって設
定された温度との差が零となるように、ノズルの各段の
開閉弁を選択的に開閉制御することができ、こうして温
度差に応じてデジタル的に離散化されたノズルの段数を
決定して冷却流体を金属帯に噴射するようにしたので、
高速度で、しかも正確に、冷却後の金属帯の温度を前記
設定温度に保つことができるようになる。またノズルの
各段には前述のように開閉弁が設けられており、このよ
うなノズルの段数を増加することによって、多大な冷却
負荷変動にも高い応答性で対応することができるように
なる。
【0013】また第1演算手段によって金属帯の検出温
度と設定温度との差に対応して、その差が零となるよう
にするために必要な冷却流体の流量を第1演算手段によ
って演算し、この第1演算手段によって演算して求めら
れた冷却流体の流量に対応するノズルの段数を第2演算
手段によって演算して決定し、この第2演算手段によっ
て演算して決定された段数を、補正手段によって補正し
て、その補正手段によって補正された段数のノズルに対
応する開閉弁を駆動手段によって開くようにし、この補
正手段による補正にあたっては、第1演算手段によって
演算された冷却流体の流量と、第2演算手段によって演
算して決定された段数のノズルから噴射される冷却流体
の流量との差を、第3演算手段によって演算して求め、
その流量の差を、積分手段によって時間経過に伴って積
分し、その積分値が単一の段のノズルの噴射流量以上、
または以下になったとき、すなわち積分値の絶対値が単
一の段のノズルの噴射流量以上になったとき、前述の補
正手段による段数の補正を行うようにしたので、冷却後
の金属帯の出側温度を、設定温度に高精度に保つことが
できるようになる。
【0014】さらに本発明に従えば、前述の第1および
第2演算手段を、予め定める制御周期、たとえば0.1
sec毎に演算動作を行わせることによって、その制御
周期毎の鋼帯の温度制御を高精度に行うことができるよ
うになる。
【0015】さらに本発明に従えば、このような金属帯
の冷却装置は、金属帯を亜鉛などのめっき浴に浸漬して
通過した後、加熱帯および均熱帯で加熱し、その合金化
の制御を行うために、好適に実施することができる。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の全体の構成を示
す系統図である。本発明に従う金属帯である鋼帯12の
冷却装置は、冷却帯13に関連して実施される。
【0017】図2は、このような冷却帯13が用いられ
る合金化炉14などを示す系統図である。鋼帯12は、
溶融亜鉛15が貯留された溶融亜鉛ポット16内のシン
クロール13に巻掛けられ、これによって鋼帯12には
亜鉛めっきが施され、そのめっき層は、圧縮空気噴射ノ
ズル17によってめっき層の厚みが調整される。こうし
てめっきが施された鋼帯は、合金化炉14の加熱帯18
で加熱され、均熱帯19で均熱加熱され、さらにその上
の冷却帯13で冷却され、ロール20を経て供給され
る。鋼帯12の速度は、たとえば最大200m/分であ
って高速度である。合金化炉14は、たとえば60mの
高さを有し、このうち冷却帯13は、たとえば2〜3m
の高さを有する。
【0018】図3は、ポット16および合金化炉14に
おける鋼帯12の温度を示すグラフである。合金化炉1
4の加熱帯18、均熱帯19および冷却帯13の範囲W
1において、たとえば500〜550℃に加熱されて、
亜鉛と鋼との合金層が適切な厚みで形成される。このよ
うな合金化が行われる範囲W1を適切に設定することが
できるようにして、亜鉛めっき鋼帯の品質を向上するこ
とができるようにするために、本発明が実施される。
【0019】再び図1を参照して、冷却帯13のハウジ
ング21は仕切壁22によって上下の冷却空間23,2
4が形成され、上の冷却空間23には、鋼帯12の走行
方向に順次的に複数(この実施例では4)段のノズル2
5〜28が鋼帯12の上流側(図1の下方)から下流側
(図1の上方)に配置される。各ノズル25〜28に
は、冷却流体である冷却水がその冷却水源29から管路
30を経て、さらに各段毎の開閉弁31〜34を経て圧
送される。各開閉弁31〜34は、全開および全閉状態
となって冷却水をノズル25〜28に供給/遮断する。
下の冷却空間24に関しても、上の冷却空間23と同様
な構成となっており、対応する部分には同一の数字に添
え字aを付して示す。このように上下の各冷却空間2
3,24に同様な複数段のノズル25〜28,25a〜
28aが設けられることによって、各冷却空間23,2
4の使用と不使用を任意に切換えてメンテナンスを容易
にすることができる。
【0020】鋼帯12の温度を検出する温度検出手段3
5は、最終段、すなわち走行方向下流側のノズル28よ
りもさらに走行方向下流側(図1の上方)に設けられ
る。この温度検出手段35の出力は温度調節計36に与
えられる。この温度の目標値を設定する温度設定手段3
7の出力はまた、温度調節計36に与えられる。温度調
節計36は検出温度と設定温度の温度差を表す信号演算
して求めてライン73からスイッチ38を経て流量調節
計39に与える。流量調節計39は、検出温度と設定温
度との前記温度差に対応するノズル25〜28から噴射
すべき冷却水の流量を表す信号をライン40から電気回
路41に与える。流量調節計39にはまた、冷却水の流
量計76の出力が与えられ、制御動作の確認が行われ
る。
【0021】第4図を参照して、流量調節計39の前記
ライン40に導出される出力は、検出温度と設定温度と
の温度差が零となるための冷却水の流量であって、ライ
ン42で示される。電気回路41は、このような一直線
状のライン42で示される冷却水の流量を表す信号に応
答して、開閉弁31〜34を、階段波形43で示される
ように選択的に開閉制御する。このような開閉弁31〜
34の開閉制御は、実際には、図5に示されるようにラ
イン40を介する流量調節計39の出力を増大時および
減少時に応じてヒステリシスをもたせ、これによって開
閉弁31〜34のチャタリングの発生を防ぐ。
【0022】こうして電気回路41は、図6で示される
ように、開閉弁31〜34を、予め定める制御周期T1
毎に行う。たとえばT1=0.1secであってもよ
い。
【0023】上述の実施例では、冷却空間23に関連す
る構成について主として述べたけれども、冷却空間24
に関する構成もまた同様であり、前述のように同一の参
照符に添え字aを付して図1に示しておく。本発明は、
鋼帯のめっき後の合金化炉14に関連して実施されるだ
けでなく、その他の分野において金属帯の冷却のために
広範囲に実施することができる。
【0024】図7は、電気回路41の具体的な構成を示
すブロック図である。流量調節計39からライン40に
導出される冷却流体の流量を表す信号は、演算手段45
に与えられる。この演算手段45は、前述の図4に示さ
れるように、そのライン40の信号が表す流量に対応す
るノズル25〜28の段数をグラフ43に従って演算し
て決定する。ライン40の信号の表す流量が0〜F1で
あるとき、ノズル25〜28の各段の開閉弁31〜34
は全て閉じられており、流量F1〜F2の範囲では、1
つの開閉弁、たとえば31が開き、流量F2〜F3の範
囲では2つの開閉弁、たとえば31,32が開き、さら
に流量F3〜F4では3つの開閉弁、たとえば31〜3
3が開き、流量F4〜F5の範囲では全ての開閉弁31
〜34が開くように決定する。こうして開くべき開閉弁
31〜34の数を表す信号がライン46から段数補正手
段47に与えられ、その段数が補正され、補正された後
の段数、したがって開かれるべき開閉弁31〜34の数
を表す信号はライン48を経て駆動手段49に与えられ
る。駆動手段49は、用いられるべき段数、したがって
開かれるべき開閉弁31〜34を選択してそれらの開閉
弁31〜34を開閉制御する。段数補正手段47からラ
イン48に導出される段数、したがって開かれるべき開
閉弁31〜34の数を表す信号は、ライン50から冷却
水流量演算回路51に与えられる。この冷却水流量演算
回路51は、図8に示されるように、開かれる開閉弁3
1〜34の数に対応する冷却水の流量F11,F12,
F13,F14を表す信号を演算してライン52に導出
する。減算回路53は、流量調節計39からライン40
に導出される冷却流体の流量を表す信号から、冷却水流
量演算回路51からライン52を経て導出される冷却水
流量を表す信号を減算し、したがってその出力ライン5
4には、前述の図4の参照符ΔFで示される流量差を表
す信号が導出される。このような冷却水流量演算回路5
1と減算回路53とは、演算手段55を構成する。
【0025】ライン54から導出される流量差ΔFを表
す信号は、積分手段56に与えられ、時間経過に伴って
前記流量差ΔFが積分される。この積分値は、正または
負の値である。温度調節計36、流量調節計39および
演算手段45は、前記制御周期T1毎にサンプリング動
作を行って演算動作を繰返す。リセット回路75は、積
分手段56を、各制御周期T1内で、前述の図6の時刻
t1,t2でリセット動作を行わせて、積分値を零にリ
セットする。
【0026】積分手段56の出力は、加算回路57に与
えられ、ライン58からの信号が加算され、第1判断手
段59に加算回路57の出力が導出される。この判断手
段59は、加算回路57から与えられる値Q57とノズ
ル25〜28のうちの単一の段のノズルによる冷却水の
噴射流量ΔQ1を減算して式1の演算を行い、値QIを
求める。この値QIが正であるかどうかを、式2で示さ
れるように演算する。
【0027】 QI=Q57−ΔQ1 …(1) QI>0 …(2) 式2が成立するとき、ライン60に信号が導出され、指
令回路61は、段数補正手段41に、ノズル25〜28
のうち、さらに1段の開閉弁31〜34を開くべき指令
信号を発生して補正手段47に与える。これによって補
正手段47はライン48に、ライン46からの電気信号
が表す段数に1を加算して補正する。こうして現在の開
閉弁31〜34のうち、閉じられているものが、1段だ
けさらに駆動手段49によって開かれる。ライン60の
信号が、ORゲート62からリセット回路75に与えら
れて積分手段56がリセットされ、またこのライン60
の信号はスイッチ63を導通し、信号発生回路64から
の前記値QIを表す信号を、その導通されたスイッチ6
3を経てライン58から加算回路57に与えられる。ノ
ズル25〜28,25a〜28a、および開閉弁31〜
34,31a〜34aは、同一構成をそれぞれ有してい
る。
【0028】判断手段59において、上述の式2が成立
していないことが判断されると、次の第2判断手段65
では、値QDが、式3に基づいて演算される。
【0029】 QD=Q57−ΔQ2 …(3) ここでΔQ2は、ノズル25〜28のうちの単一の段の
開閉弁31〜34の1つを閉じたときに減少する冷却水
の噴射流量を表し、ΔQ1=ΔQ2である。この値QD
は、判断手段65において式4が成立するように、すな
わち値QDが負であるかが判断され、負であれば、その
ことを表す信号がライン66に導出され、指令回路67
は、現在開いている開閉弁31〜34のうちの1段分の
1つの開閉弁が閉じるための指令信号を導出して補正手
段47に与える。
【0030】 QD<0 …(4) これによって補正手段47は、ライン46からの電気信
号が表す開弁状態となるべき開閉弁31〜34の数か
ら、1を減算してライン48に与え、これによって駆動
手段49は開いている開閉弁31〜34のうちの1つを
閉じ、冷却水を噴射するノズル25〜28の1段を休止
させる。これと同時にライン66の電気信号はORゲー
ト62からリセット回路75に与えられ、積分手段56
がリセットされ、またこのライン66の信号によってス
イッチ68が閉じられ、そのため信号発生回路64から
の値QDを表す信号が、導通しているスイッチ68から
ライン58を経て加算回路57に与えられる。判断手段
59,65において前述の式2および式4が成立しない
ときには、スイッチ69が導通され、信号発生回路64
からの零を表す信号がライン58から加算回路57に与
えられる。
【0031】本発明は、合金化炉14だけでなく、その
他の分野においても実施され得る。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、鋼帯など
を金属帯の走行方向に複数段のノズルを順次的に配置し
て冷却流体を噴射するようにし、このノズルには、冷却
流体源から、各段毎の開閉弁を介して冷却流体を供給
し、最終段のノズルよりも金属帯の走行方向下流側に設
けられた温度検出手段による温度と、温度設定手段によ
って設定された設定温度との差が零となるように、制御
手段によってノズルの各段毎の開閉弁を選択的に開閉制
御するようにし、開閉弁の開閉動作は、前述の先行技術
に関連して述べた流量制御弁の流量制御動作速度に比べ
て、充分に高速度であるので、高い応答性で、金属帯を
希望する設定温度に正確にもたらして冷却を達成するこ
とが可能である。
【0033】また金属帯の厚みなどが変化して過大な冷
却負荷が変動しても、スプレーの段数を制御手段によっ
て制御することによって、対応することができる。また
各段のノズルは同一構成とすればよく、また制御手段の
構成を簡略化することができ、実施が容易である。
【0034】さらに前記制御手段では、第1演算手段に
よって検出温度と設定温度との差が零となるためのノズ
ルから噴射すべき冷却流体の流量を演算し、この流量に
対応するノズルの段数を第2演算手段によって決定し、
第1演算手段によって演算された流量と第2演算手段に
よって決定された段数のノズルから噴射される流量との
差を第3演算手段によって求め、その流量の差を、時間
経過に伴って積分手段で積分し、その積分値の絶対値が
単一段のノズルの噴射流量以上になったとき、第2演算
手段によって決定された段数を補正し、その補正結果に
基づいて開閉弁を開閉制御するようにしたので、正確な
温度制御が可能であるとともに、微視的な流量変動は、
温度への悪影響が実際上無視され、上述のように正確な
金属帯の冷却温度を達成することができ、また必ずしも
多くのノズル段数を用意しなくても、正確な温度制御が
可能であるという効果が達成される。
【0035】また本発明によれば、このような第1およ
び第2演算手段による流量および段数の演算は、予め定
める制御周期、たとえば0.1sec毎に演算動作を行
わせることによって、金属帯の正確な冷却温度の制御が
可能であり、まただきるだけ多くの段のノズルを用いて
金属帯の冷却を行うことができ、たとえばわずかな段数
だけのノズルを用いて冷却されることがなく、装置の使
用効率が良好である。
【0036】また本発明によれば、このような本発明の
金属帯の冷却装置は、亜鉛などのめっき浴に金属帯を浸
漬して通過してめっきし、その後加熱帯および均熱帯な
どで加熱し、その後に冷却を行うようにして本発明を実
施し、こうして高品質の合金化されためっき層を有する
金属帯を製造することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体の構成を示す系統図で
ある。
【図2】本発明に従う金属帯13を備える合金化炉14
および溶融亜鉛ポット16などの構成を示す系統図であ
る。
【図3】溶融亜鉛ポット16および合金化炉14の温度
分布を示すグラフである。
【図4】図1に示される電気回路41の原理を説明する
ための図である。
【図5】開閉弁31〜34のチャタリングを防止するた
めに電気回路41が行う動作を説明するための図であ
る。
【図6】予め定める制御周期T1毎に開閉弁31〜34
が開閉制御される動作を説明するための図である。
【図7】電気回路41の具体的な構成を示すブロック図
である。
【図8】図8は、演算回路51の動作を説明するための
グラフである。
【図9】先行技術の系統図である。
【符号の説明】
12 鋼帯 13 冷却帯 14 合金化炉 15 溶融亜鉛 18 加熱帯 19 均熱帯 21 ハウジング 23,24 冷却空間 25〜28,25a〜28a ノズル 29 冷却水源 31〜34,31a〜34a 開閉弁 35 温度検出手段 36 温度調節計 37 温度設定手段 39 流量調節計 41 電気回路 45 演算手段 47 段数補正手段 49 駆動手段 51 演算回路 53 減算回路 55 演算手段 56 積分手段 57 加算回路 59,65 判断手段 61 1段増加指令信号発生回路 64 信号発生回路 67 1段減算指令信号発生回路 75 リセット回路
フロントページの続き (72)発明者 竹崎 勝之 大阪府堺市石津西町5番地 日新製鋼株 式会社 堺製造所内 (72)発明者 真島 一裕 大阪府堺市石津西町5番地 日新製鋼株 式会社 堺製造所内 (72)発明者 鈴木 浩之 大阪市中央区本町四丁目2番12号 株式 会社東芝 関西支社内 (72)発明者 秋田 穂積 大阪市中央区本町四丁目2番12号 株式 会社東芝 関西支社内 (56)参考文献 特開 昭57−98633(JP,A) 特公 昭61−3379(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21D 9/573 101 C21D 1/00 123 C21D 11/00 101 C23C 2/00 - 2/40

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属帯の走行方向に順次的に配置され、
    走行される金属帯に冷却流体を噴射する複数段のノズル
    と、 冷却流体源と、 ノズルの各段毎に、冷却流体源からの冷却流体を供給/
    遮断する複数の開閉弁と、 最終段のノズルよりも前記走行方向下流側に設けられ、
    金属帯の温度を検出を検出する手段と、 予め定める温度を設定する手段と、 温度検出手段と温度設定手段との各出力に応答して、前
    記検出温度が予め定める設定温度になるように、ノズル
    の各段毎の開閉弁を選択的に開閉制御する制御手段とを
    含み、 前記制御手段は、 前記検出温度と前記設定温度との差に対応するノズルか
    ら噴射すべき冷却流体の流量を演算する第1演算手段
    と、 第1演算手段の出力に応答して、前記流量に対応するノ
    ズルの段数を演算して決定する第2演算手段と、 第1演算手段によって演算された流量と前記決定された
    段数のノズルから噴射される冷却流体の流量との差を演
    算して求める第3演算手段と、 第3演算手段の出力に応答し、前記流量の差を時間経過
    に伴って積分する積分手段と、 積分手段の出力に応答し、積分値の絶対値が、単一の段
    のノズルの噴射流量以上になったとき、第2演算手段に
    よって決定された段数を補正する補正手段と、 補正手段によって補正された段数のノズルに対応する開
    閉弁を開く駆動手段とを含むことを特徴とする金属帯の
    冷却装置。
  2. 【請求項2】 第1および第2演算手段は、予め定める
    制御周期毎に演算動作を行うことを特徴とする請求項1
    記載の金属帯の冷却装置。
  3. 【請求項3】 走行方向最上流側の段のノズルよりもも
    っと上流側には、金属帯を浸漬してめっきするめっき浴
    と、めっき浴を通過してめっきされた金属帯を加熱して
    合金化する手段とが配置されることを特徴とする請求項
    1または2記載の金属帯の冷却装置。
JP04342740A 1992-12-22 1992-12-22 金属帯の冷却装置 Expired - Fee Related JP3096366B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04342740A JP3096366B2 (ja) 1992-12-22 1992-12-22 金属帯の冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04342740A JP3096366B2 (ja) 1992-12-22 1992-12-22 金属帯の冷却装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06184719A JPH06184719A (ja) 1994-07-05
JP3096366B2 true JP3096366B2 (ja) 2000-10-10

Family

ID=18356131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04342740A Expired - Fee Related JP3096366B2 (ja) 1992-12-22 1992-12-22 金属帯の冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3096366B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101929479B1 (ko) 2018-11-15 2018-12-14 서현영 교체 가능한 표시장치를 구비한 에코식 화장품 용기
KR102425870B1 (ko) * 2020-04-29 2022-07-27 (주)연우 탄성 부재 및 이를 포함하는 펌프 조립체

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102839264A (zh) * 2012-09-13 2012-12-26 莱芜钢铁集团有限公司 一种高温水冷装置和方法
KR101858854B1 (ko) * 2016-12-20 2018-05-17 주식회사 포스코 도금강판 냉각장치

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101929479B1 (ko) 2018-11-15 2018-12-14 서현영 교체 가능한 표시장치를 구비한 에코식 화장품 용기
KR102425870B1 (ko) * 2020-04-29 2022-07-27 (주)연우 탄성 부재 및 이를 포함하는 펌프 조립체

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06184719A (ja) 1994-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101994989B1 (ko) 평탄형 강 제품의 용융 도금 방법
KR20180061275A (ko) 연속적인 두께-가변형 스트립 물질을 위한 용융 아연도금 층 두께 조절 시스템 및 방법
RU2515875C2 (ru) Промышленный генератор пара для нанесения покрытия из сплава на металлическую полосу (ii)
JP4876280B2 (ja) 熱処理方法及び熱処理装置
JP3096366B2 (ja) 金属帯の冷却装置
JPH0521977B2 (ja)
US5512321A (en) Process for coating elongated materials with multiple layers
JPH0681093A (ja) ストリップの溶融金属メッキ設備
JPH05247619A (ja) 合金化亜鉛めっき鋼板製造用竪型合金化炉
JP4876291B2 (ja) 熱処理方法及び熱処理装置
JP3261714B2 (ja) 合金化亜鉛めっき鋼板の合金化制御方法
JP3393750B2 (ja) 連続溶融アルミニウムめっき鋼板の合金層厚み制御方法および装置
JP2593027B2 (ja) メッキ付着量制御方法
JPH05171396A (ja) 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JPH05247616A (ja) 溶融亜鉛めっき鋼板のスパングル制御方法
JPH08260121A (ja) 溶融めっきの付着量変更方法
JPH0913155A (ja) 溶融金属めっき鋼板の製造装置
JP2972028B2 (ja) 溶融亜鉛めっき用竪型合金化炉ならびにその操業方法
JP2907311B2 (ja) 合金化炉の温度制御方法および装置
JPH09195022A (ja) 溶融金属めっきの付着量制御方法
JPH06108219A (ja) 連続溶融金属メッキラインのメッキ付着量自動制御方法
JPH04235268A (ja) 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JPH01301845A (ja) 溶融亜鉛めっき用合金化炉の操業方法
JPH05247618A (ja) 溶融亜鉛めっき合金化炉の操業方法
JPS6133063B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000725

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees