JP3096076B2 - 局部変形能に優れる超深絞り用冷延鋼板の製造方法 - Google Patents

局部変形能に優れる超深絞り用冷延鋼板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用鋼板などの
特に過酷な深絞り加工に用いて好適な局部変形能に優れ
る超深絞り用冷延鋼板の製造方法に関するものである。
自動車のパネルなどに使用される冷延鋼板には、その特
性として優れた深絞り性が要求される。この深絞り性を
向上させるためには、鋼板の品質特性値としてランクフ
ォード値(r値)と延性(El) を高める必要があった。
ところで、これまで自動車の組立ては、多数のプレス部
品をそれぞれスポット溶接して行っていた。しかしなが
ら、最近これらの部品のいくつかを一体化、大形化する
ことにより部品点数、溶接箇所を減らしたいという要請
が高まってきている。たとえば、自動車のオイルパン
は、その複雑な形状ゆえに、複数のプレス成形部を溶接
して組立て完成させているのが現状であるが、自動車メ
ーカーとしては、これを一体成形化したいとの願望があ
る。一方、多様化するニーズに応えるために自動車のデ
ザインはより複雑化し、そのため従来の品質レベルの鋼
板では成形が困難な部品が増加している。したがって、
これらの要求に応じるためには、従来より格段に優れた
深絞り性を有する冷延鋼板が必要となる。
【0002】
【従来の技術】上記のような、難加工部品では、プレス
成形性を支配する因子が局部伸び、すなわち局部変形能
である場合が多く、たとえば、大形パネルなどの一体成
形部品においては、r値及びElとともに局部変形能と相
関が深いひずみ速度感受指数(m値)が重要になり、r
値及びElとともにm値も高めることが必要になる。従来
より、深絞り性改善のためには各種の方法が提案されて
いる。例えば、特公昭44−17268 号公報、特公昭44−17
269 号公報、および特公昭44−17270 号公報には、低炭
素リムド鋼に、2 回冷延−焼鈍を施すことにより、r値
を2.18まで高めた冷延鋼板の製造方法が開示されている
が、この程度のr値では、もはや十分な深絞り性を有し
ているとはいえない。また、「鉄と鋼、S280、(1971)」
には、C:0.008 wt%、Mn:0.31wt%、Ti:0.20wt%、
Al:0.036 wt%、P:0.012wt%、S:0.015 wt%、お
よびN:0.0057wt%の成分組成を有する鋼を、1次冷延
圧下率:50%、中間焼鈍:800 ℃・10時間、2次冷延圧
下率:80%、及び最終焼鈍:800 ℃・10時間の条件で処
理することにより、r値が3.1 の超深絞り用鋼板が製造
可能であることが示されている。しかしながら上記開示
例には、難加工部品の成形性に必要な局部変形能に関し
ては何ら示唆するものがなく、さらに上記方法は、全冷
延圧下率が90%と高いため、通常使用されている冷延鋼
板の板厚(0.6mm 以上) を確保することが困難になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記した
問題点を有利に解決しようとするもので、鋼の成分組成
及び冷延、焼鈍などの製造条件を最適化することによ
り、優れた局部変形能と、従来よりも格段に優れる深絞
り性を有するとともに、優れた耐食性をも有する冷延鋼
板の製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、極低C鋼を
ベースにした成分組成の鋼素材を用い、中間焼鈍を挟む
2回の冷延を施すことにより、極めて優れる局部変形
能、及び、深絞り性が得られることを見い出したことに
よるもので、その要旨は、 C:0.001 wt%未満 Si:1.5 wt%以下、 Mn:2.0 wt%以下、 Al:0.01wt%以上0.15wt%以下、 P:0.15wt%以下、 S:0.05wt%以下及び N:0.01wt%以下 を含み、さらに Ti:0.005 wt%以上0.2 wt%以下、 Nb:0.001 wt%以上0.2 wt%以下及び B:0.0001wt%以上0.003 wt%以下 のうちから選んだ1種又は2種以上を含有し、残部は鉄
及び不可避不純物の組成になる鋼スラブを熱延後、30%
以上の圧下率で1次冷延を施した後、600 ℃からAc3
態点の温度範囲にて中間焼鈍を施し、しかる後、30%以
上の圧下率であって、かつ全冷延圧下率が78%以上とな
る2次冷延を施した後、600 ℃からAc3 変態点の所定温
度にて最終焼鈍を施すことを特徴とする局部変形能に優
れる超深絞り用冷延鋼板の製造方法であり、
【0005】上記の第1発明に加えて、その成分組
成に Cr:1.5 wt%以下、 Ni:1.5 wt%以下、 Mo:0.5 wt%以下及び Cu:1.5 wt%以下 のうちから選んだ1種又は2種以上を含有させるもので
あり、
【0006】上記又はにおいて、該連鋳スラブ
が、再加熱又は連鋳後Ar3 変態点温度以下まで降温する
ことなく、連鋳まま、もしくは保温処理を施すものであ
ることを特徴とする局部変形能に優れる超深絞り用冷延
鋼板の製造方法である。
【0007】
【作用】まず、この発明の基礎となった実験結果につい
て述べる。 C:0.0005wt%〜0.0050wt%、Si:0.02wt%、Mn:0.1
wt%、Al:0.05wt%、P:0.01wt%、N:0.002 wt%、
Ti:0.03wt%の成分組成を有するシートバーを、1250℃
に加熱均熱後、880 ℃の仕上げ温度で熱延を施し、1回
冷延材及び2回冷延材を製造した。1回冷延材は、圧下
率75%の冷延を施した後、850 ℃・20秒の最終焼鈍を施
し、2回冷延材は、圧下率67%の1次冷延を行った後、
780 ℃・20秒の中間焼鈍を施し、更に、圧下率65%の2
次冷延を行った後、850 ℃・20秒の最終焼鈍を施した。
これらの最終焼鈍を施した鋼板について、そのm値を測
定した。上記実験結果として、図1にm値におよぼすC
量及び中間焼鈍を挟む2回冷延の影響を示す。
【0008】ここで、m値は、公称ひずみ5%で引張速
度を10mm/minから500mm/min に変化させた時の荷重を測
定し、次式より求めたものである。数1
【数1】 である。
【0009】図1から明らかなように、C量が10ppm
(0.001wt%) 未満で、かつ、2回冷延を行うことによ
り、m値は0.03以上と従来材にくらべて格段に高い値を
示すことがわかる。
【0010】上記の実験結果をもとにさらに実験検討を
重ね、その結果として、以下のようにこの発明範囲を限
定した。1鋼の成分組成この発明において、鋼の成分組
成は重要であり、以下のような成分組成とすることによ
り、特段に優れる深絞り性が得られるばかりでなく、耐
食性にも優れるものとなる。すなわち、その成分組成
は、 C:0.001 wt%未満、Si:1.5 wt%以下、Mn:2.0 wt%
以下、Al:0.01wt%以上0.15wt%以下、P:0.15wt%以
下、S:0.05wt%以下及びN:0.01wt%以下を含み、か
つ、 Ti:0.005 wt%以上0.2 wt%以下、Nb:0.001 wt%以上
0.2 wt%以下及びB:0.0001wt%以上0.003 wt%以下の
うちから選んだ1種又は2種以上を含有させることを必
要とし、さらに必要に応じて、 Cr:1.5 wt%以下、Ni:1.5 wt%以下、Mo:0.5 wt%以
下及びCu:1.5 wt%のうちから選んだ1種又は2種以上
を含有させるものである。以下、各成分についてその限
定理由を記す。
【0011】C:0.001 wt%未満 Cはこの発明において最も重要な成分であり、その含有
量を0.001 wt%未満としなければ高いm値を得ることが
できない。したがってその含有量は0.001 wt%未満とす
る。おな、0.001 wt%未満でのm値の向上は、変形時の
転位と固溶C又は炭化物の相互作用に起因していると考
えられるがその詳細については明らかでない。
【0012】Si:1.5 wt%以下 Siは鋼を強化する作用があり、所望の強度に応じて必要
量添加するが、含有量が1.5 wt%を越えると深絞り性及
び耐食性が劣化する。したがって、その含有量は1.5 wt
%以下とする。
【0013】Mn:2.0 wt%以下 Mnは鋼を強化する作用があり、所望の強度に応じて必要
量添加するが、含有量が2.0 wt%を越えると深絞り性が
劣化する。したがって、その含有量は2.0 wt%以下とす
る。
【0014】Al:0.01wt%〜0.15wt% Alは、脱酸剤として、また、炭窒化物形成成分の歩留り
向上のために必要量添加するが、含有量が0.01wt%未満
では添加効果がなく、0.15wt%を超えて添加してもより
一層の脱酸効果は得られない。したがって、その含有量
は0.01wt%以上0.15wt%以下とする。
【0015】P:0.15wt%以下 Pは鋼を強化する作用があり、所望の強度に応じて必要
量添加するが、含有量が0.15wt%を越えて添加されると
深絞り性が劣化する。したがって、その含有量は0.15wt
%以下とする。
【0016】S:0.05wt%以下 Sは少なければ少ないほど深絞り性が向上するので好ま
しいが、含有量が0.05wt%以下ではさほど悪影響をおよ
ぼさない。したがって、その含有量は0.05wt%以下とす
る。
【0017】N:0.01wt%以下 Nは少なければ少ないほど深絞り性が向上するので好ま
しいが、含有量が0.01wt%以下ではさほど悪影響をおよ
ぼさない。したがって、その含有量は0.01wt%以下とす
る。
【0018】Ti:0.005 wt%〜0.2 wt% Tiは炭窒化物形成成分であり、鋼中の固溶C、Nをそれ
ぞれTiC 、TiN とし析出固定させ、深絞り性に有利な
{111 }方位を形成させるために添加する。含有量が0.
005 wt%未満ではその効果がなく、0.2 wt%を越えると
それ以上の効果は得られず、逆に表面性状の劣化につな
がる。したがって、その含有量は0.005wt%以上0.2 wt
%以下とする。
【0019】Nb:0.001 wt%〜0.2 wt% Nbは炭化物形成成分であり、鋼中の固溶CをNbC として
析出固定させ、深絞り性に有利な{111 }方位を優先的
に形成させるために添加する。含有量が0.001wt%未満
ではその効果がなく、0.2 wt%を越えると逆に延性が劣
化する。したがって、その含有量は0.001 wt%以上0.2
wt%以下とする。
【0020】B:0.0001wt%〜0.0030wt% Bは窒化物形成成分である。鋼中の固溶NをBNとして析
出させ、深絞り性に有利な{111 }方位を優先的に形成
させるために添加する。また、鋼の耐2次加工脆性の改
善にも有効である。含有量が0.0001wt%未満ではそれら
の効果がなく、0.0030wt%を越えると逆に深絞り性に悪
影響を与える。したがって、その含有量は0.0001wt%以
上0.0030wt%以下とする。
【0021】つぎに、この発明の第2発明においては、
耐食性の向上を主目的としてCr、Ni、Mo、Cuのうちから
選んだ1種以上を含有させる。これらの成分の限定理由
を以下に記す。 Cr:1.5 wt%以下,Cu:1.5 wt%以下 Cr,Cuは耐食性向上のために添加するが、いずれも 1.5
wt%を超えて含有すると深絞り性に悪影響をおよぼす。
したがって、含有量はそれぞれ 1.5wt%以下とする。
【0022】Ni:1.5 wt%以下 Niは耐食性の向上と、Cu 添加時の鋼板表面性状の改善
を目的として添加するが、1.5 wt%を超えて含有すると
深絞り性に悪影響を及ぼす。したがって、その含有量は
1.5 wt%以下とする。
【0023】Mo:0.5 wt%以下 Moは耐食性の向上及び鋼を強化する作用があり、所望の
強度に応じて必要量含有させるが、0.5 wt%を超えると
深絞り性が劣化する。したがって、その含有量は0.5 wt
%以下とする。
【0024】製造条件 a.熱延条件 この発明における熱延条件としては、連鋳スラブを一た
ん冷却した後、再加熱して熱延することの外、省エネル
ギーの観点から、連鋳後Ar3 変態点温度以下まで降温す
ることなく、連鋳まま、又は保温処理を施すのみで熱延
を行うこともよく、かくすることによる品質特性への悪
影響はない。熱延仕上げ温度はAr3 変態点以上が深絞り
性のために好ましいが、省エネルギーの観点から600 ℃
前後のAr3 変態点温度未満も許容される。また、熱延巻
取り温度は300 ℃から800 ℃の範囲でよいが、C,Nな
どの析出物の析出の促進及び結晶粒の粗大化による深絞
り性の改善のためには500 ℃以上が好適である。
【0025】b.冷延−焼鈍条件 冷延−焼鈍工程はこの発明において重要であり、30%以
上の圧下率で1次冷延を施した後、600 ℃からAc3 変態
点の温度範囲にて中間焼鈍を施し、引き続き30%以上の
圧下率であって、かつ、全冷延圧下率が78%以上となる
2次冷延を施し、しかる後600 ℃からAc3 変態点の温度
範囲にて最終焼鈍を施すことが必要である。
【0026】1次及び2次冷延圧下率が30%未満では、
冷延時に適切な圧延集合組織が形成されないため、中間
焼鈍後又は最終焼鈍後に深絞り性に有利な{111 }方位
が形成されにくくなり、その結果深絞り性が劣化する。
また、全冷延圧下率を78%以上としないと、最終焼鈍後
に強い{111 }方位が形成されないため超深絞り性が確
保できない。したがって、1次及び2次冷延圧下率をそ
れぞれ30%以上とし、全冷延圧下率を78%以上とする。
【0027】つぎに中間焼鈍及び最終焼鈍を600 ℃より
低い温度域で行うと、深絞り性に好ましい{111 }方位
が形成されにくくなる。なお、中間焼鈍段階でも{111
}方位を形成させておく方が最終焼鈍での{111 }方
位の形成に有利となる。一方、Ac3 変態点より高い温度
域にて焼鈍を行うと、α→γ変態により集合組織がラン
ダム化するため深絞り性が劣化する。そのため、中間焼
鈍及び最終焼鈍を600 ℃からAc3 変態点の温度範囲とす
る。
【0028】c.後処理 この発明における最終焼鈍後の冷延鋼板は、材料特性を
損うことなく後処理を行うことができる。すなわち、最
終焼鈍後、5%以下の調質圧延を施してもよく、また、
最終焼鈍工程に連続焼鈍ラインを適用する以外に連続溶
融亜鉛めっきラインを適用してもよく、この連続溶融亜
鉛めっきとしては、非合金化溶融亜鉛めっき、及び、合
金化溶融亜鉛めっき共に適する。さらに、最終焼鈍、調
質圧延又はめっき後、特殊な処理を施して化成処理性、
溶接性、プレス成形性及び耐食性などの改善を行っても
よい。
【0029】
【実施例】表1に示す種々の成分組成になる鋼スラブ
を、1250℃に加熱均熱後、又は連鋳後再加熱することな
く(直接圧延)、粗圧延を施した後、仕上げ圧延を施す
熱延を行った。
【0030】
【表1】
【0031】上記の各熱延板を酸洗後、種々の条件で1
次冷延−中間焼鈍−2次冷延−最終焼鈍を施し、最終板
厚0.7 mmの冷延板とし、得られた冷延板の品質特性を調
査した。これらの製造条件及び品質特性をまとめて表2
に示す。
【0032】
【表2】
【0033】ここで、引張特性はJIS5号試験片を用いて
測定し、平均r値は15%の引張り予ひずみを与えた後、
3 点法にて測定したもので、L方向( 圧延方向) 、D方
向(圧延方向に45度方向) 及びC方向(圧延方向に90度
方向) の平均値として 平均r値=(rL +2rD +rC ) /4 として求めた。
【0034】また、m値は前記した方法と同じ方法で求
めた。表2から明らかなように、この発明に従って得ら
れた冷延鋼板(適合例)は、いずれも比較例にくらべて
m値、平均r値が優れており、優れた局部変形能と超深
絞り性を有していることがわかる。また、連鋳後、Ar3
変態点以下まで降温することなく、連鋳ままで熱延を行
った、いわゆる直接圧延材の適合例(試料No.8)も優
れた品質特性を示しており、直接圧延を行っても品質上
何ら支障のないことを示している。
【0035】
【発明の効果】この発明によれば、極低C鋼をベースに
した鋼の成分組成、及び、製造条件を限定することによ
り、従来よりも格段に優れる局部変形能と深絞り性を有
する冷延鋼板が得られ、さらに、連鋳スラブの直接圧延
もできることから経済性にも優れたものとなり、この発
明によって得られる冷延鋼板は、自動車用などの一体成
形部材、超難加工部材などに有利に用いることができ、
また、各種表面処理鋼板用母材としても好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】m値におよぼすC量及び2回冷延の影響を示す
グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 俊之 千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株 式会社 技術研究本部内 (56)参考文献 特開 昭63−69922(JP,A) 特開 平3−97813(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21D 9/46 - 9/48 C22C 38/00 - 38/60

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C:0.001 wt%未満 Si:1.5 wt%以下、 Mn:2.0 wt%以下、 Al:0.01wt%以上0.15wt%以下、 P:0.15wt%以下、 S:0.05wt%以下及び N:0.01wt%以下 を含み、さらに Ti:0.005 wt%以上0.2 wt%以下、 Nb:0.001 wt%以上0.2 wt%以下及び B:0.0001wt%以上0.003 wt%以下 のうちから選んだ1種又は2種以上を含有し、残部は鉄
    及び不可避不純物の組成になる鋼スラブを熱延後、30%
    以上の圧下率で1次冷延を施した後、600 ℃からAc3
    態点の温度範囲にて中間焼鈍を施し、しかる後、30%以
    上の圧下率であって、かつ全冷延圧下率が78%以上とな
    る2次冷延を施した後、600 ℃からAc3 変態点の所定温
    度にて最終焼鈍を施すことを特徴とする局部変形能に優
    れる超深絞り用冷延鋼板の製造方法。
  2. 【請求項2】 C:0.001 wt%未満 Si:1.5 wt%以下、 Mn:2.0 wt%以下、 Al:0.01wt%以上0.15wt%以下、 P:0.15wt%以下、 S:0.05wt%以下及び N:0.01wt%以下 を含み、さらに Ti:0.005 wt%以上0.2 wt%以下、 Nb:0.001 wt%以上0.2 wt%以下及び B:0.0001wt%以上0.003 wt%以下 のうちから選んだ1種又は2種以上と、 Cr:1.5 wt%以下、 Ni:1.5 wt%以下、 Mo:0.5 wt%以下及び Cu:1.5 wt%以下 のうちから選んだ1種又は2種以上とを含有し、残部は
    鉄及び不可避不純物の組成になる鋼スラブを熱延後、30
    %以上の圧下率で1次冷延を施した後、600 ℃からAc3
    変態点の温度範囲にて中間焼鈍を施し、しかる後、30%
    以上の圧下率であって、かつ全冷延圧下率が78%以上と
    なる2次冷延を施した後、600 ℃からAc3変態点の所定
    温度にて最終焼鈍を施すことを特徴とする局部変形能に
    優れる超深絞り用冷延鋼板の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、該連鋳スラブ
    が、再加熱又は連鋳後Ar3 変態点温度以下まで降温する
    ことなく、連鋳まま、もしくは保温処理を施すものであ
    ることを特徴とする局部変形能に優れる超深絞り用冷延
    鋼板の製造方法。
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