JP3095660B2 - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JP3095660B2
JP3095660B2 JP07148266A JP14826695A JP3095660B2 JP 3095660 B2 JP3095660 B2 JP 3095660B2 JP 07148266 A JP07148266 A JP 07148266A JP 14826695 A JP14826695 A JP 14826695A JP 3095660 B2 JP3095660 B2 JP 3095660B2
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稔人 岸
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、第2種電動役物を備え
大入賞口を連続開閉させる所謂2種パチンコ機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】第2種電動役物を備える2種パチンコ機
では、遊技盤面を流下する打球が始動口に入賞すると、
第2種電動役物の大入賞口を規定回数開閉し、開放した
大入賞口に流入した遊技球が特定領域を通過した際に、
大当たりを発生し、第2種電動役物の大入賞口の開閉を
繰り返すようにしたものが公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た2種パチンコ機では、先ず第1の条件として、始動口
への入賞による大入賞口の開放中に遊技球が入賞し、且
つ第2の条件として、この入賞した遊技球が特定領域を
通過しなければ、大当たりが発生しなかった。この第1
の条件と第2の条件とはランダムに成立するために、大
当たりは全くランダムに発生する。即ち、大当たりが上
記第1の条件と第2の条件を満たすことのみで決定され
るため、大当たり発生までの遊技が単調となり興趣に欠
ける傾向があった。
【0004】また、大当たりがランダムに発生するた
め、大当たりの発生する確率を変動させることができな
かった。即ち、釘、風車等の調整で、始動口及び大入賞
口へ入賞し易くすることによって大当たりの発生確率は
調整できるが、大当たりの発生確率を変動させることは
できなかった。これに対して、1種、3種パチンコ機で
は、特定の条件を満たした場合には、図柄上の当たりの
発生する確率が向上する「確率変動」機能を付加するこ
とで興趣を高めた機種がある。これは、特定の条件を充
たすことにより、大当たりの発生確率を向上させ遊技の
興趣を高めている。これに対して、上述したように2種
パチンコ機では、大当たりの発生確率を変動させ得ず、
大当たりと大当たりとの間隔を調整することができなか
ったため、1種、3種パチンコ機に比べて大当たりの興
趣に欠けていた。
【0005】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、大当た
り発生までの遊技に変化を持たせ興趣を高めた2種パチ
ンコ機を提供することにある。また、本発明の目的は、
大当たりの発生確率を変動させ得る2種パチンコ機を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、請求項1に記載の発明では、遊技球が入
賞可能な状態と入賞不可能な状態とに変化可能な変動入
賞装置と、該変動入賞装置を入賞可能な状態に変換でき
ると定めた始動入賞領域と、該始動入賞領域を遊技球が
通過したことを検出する球検出手段と、前記変動入賞装
置の入賞領域のうちの1区画として形成され、前記変動
入賞装置を連続して入賞可能な状態と入賞不可能な状態
とに変換させる特定遊技を行わせると定めた特定入賞領
域と、該特定入賞領域を遊技球が通過したことを検出す
る特定球検出手段と、前記球検出手段からの検出信号に
基づき、前記変動入賞装置を入賞可能な状態と入賞不可
能な状態とに変換させるとともに、前記特定球検出手段
からの検出信号に基づき、前記特定遊技を行わせる制御
手段と、を備えたパチンコ機において、前記変動入賞装
置に入賞した遊技球の流下経路を前記遊技球が前記特定
入賞領域を通過し易い状態に、前記特定遊技が終了した
以降において変化させることにより、次の特定遊技が発
生するまでの間隔を短縮する特定遊技発生間隔短縮手段
と、判定図柄表示器によって変動表示された図柄の停止
図柄が予め定められた所定の図柄である場合に、前記特
定遊技発生間隔短縮手段の作動開始条件を満たしたかを
判定する開始条件判定手段と、前記特定遊技発生間隔短
縮手段の作動終了条件を満たしたかを判定する終了条件
判定手段と、が備えられたという技術的手段を採用す
る。
【0007】請求項2に記載の発明では、遊技球が入賞
可能な状態と入賞不可能な状態とに変化可能な変動入賞
装置と、該変動入賞装置を入賞可能な状態に変換できる
と定めた始動入賞領域と、該始動入賞領域を遊技球が通
過したことを検出する球検出手段と、前記変動入賞装置
の入賞領域のうちの1区画として形成され、前記変動入
賞装置を連続して入賞可能な状態と入賞不可能な状態と
に変換させる特定遊技を行わせると定めた特定入賞領域
と、該特定入賞領域を遊技球が通過したことを検出する
特定球検出手段と、前記球検出手段からの検出信号に基
づき、前記変動入賞装置を入賞可能な状態と入賞不可能
な状態とに変換させるとともに、前記特定球検出手段か
らの検出信号に基づき、前記特定遊技を行わせる制御手
段と、を備えたパチンコ機において、 前記球検出手段か
らの検出信号に基づき前記変動入賞装置の入賞可能な状
態に変化している時間を、前記特定遊技が終了した以降
において長くするように制御し、前記変動入賞装置へ入
賞する遊技球を増加させることにより、入賞した遊技球
が前記特定入賞領域を通過し易い状態に変化させ、次の
特定遊技が発生するまでの間隔を短縮する特定遊技発生
間隔短縮手段と、 判定図柄表示器によって変動表示され
た図柄の停止図柄が予め定められた所定の図柄である場
合に、前記特定遊技発生間隔短縮手段の作動開始条件を
満たしたかを判定する開始条件判定手段と、 前記特定遊
技発生間隔短縮手段の作動終了条件を満たしたかを判定
する終了条件判定手段と、が備えられたという技術的手
段を採用する。
【0008】請求項3に記載の発明では、遊技球が入賞
可能な状態と入賞不可能な状態とに変化可能な変動入賞
装置と、該変動入賞装置を入賞可能な状態に変換できる
と定めた始動入賞領域と、該始動入賞領域を遊技球が通
過したことを検出する球検出手段と、前記変動入賞装置
の入賞領域のうちの1区画として形成され、前記変動入
賞装置を連続して入賞可能な状態と入賞不可能な状態と
に変換させる特定遊技を行わせると定めた特定入賞領域
と、該特定入賞領域を遊技球が通過したことを検出する
特定球検出手段と、前記球検出手段からの検出信号に基
づき、前記変動入賞装置を入賞可能な状態と入賞不可能
な状態とに変換させるとともに、前記特定球検出手段か
らの検出信号に基づき、前記特定遊技を行わせる制御手
段と、を備えたパチンコ機において、 前記変動入賞装置
に入賞した遊技球の流下経路を前記遊技球が前記特定入
賞領域を通過し易い状態に、前記特定遊技が終了した以
降において変化させることにより、次の特定遊技が発生
するまでの間隔を短縮する特定遊技発生間隔短縮手段
と、 前記特定入賞領域を通過して特定遊技発生手段の起
因となった遊技球が、前記特定入賞領域通過後、予め定
められた所定の領域を通過した場合に、前記特定遊技発
生間隔短縮手段の作動開始条件を満たしたかを判定する
開始条件判定手段と、 前記特定遊技発生間隔短縮手段の
作動終了条件を満たしたかを判定する終了条件判定手段
と、が備えられたという技術的手段を採用する。
【0009】請求項4に記載の発明では、遊技球が入賞
可能な状態と入賞不可能な状態とに変化可能な変動入賞
装置と、該変動入賞装置を入賞可能な状態に変換できる
と定めた始動入賞領域と、該始動入賞領域を遊技球が通
過したことを検出する球検出手段と、前記変動入賞装置
の入賞領域のうちの1区画として形成され、前記変動入
賞装置を連続して入賞可能な状態と入賞不可能な状態と
に変換させる特定遊技を行わせると定めた特定入賞領域
と、該特定入賞領域を遊技球が通過したことを検出する
特定球検出手段と、前記球検出手段からの検出信号に基
づき、前記変動入賞装置を入賞可能な状態と入賞不可能
な状態とに変換させるとともに、前記特定球検出手段か
らの検出信号に基づき、前記特定遊技を行わせる制御手
段と、を備えたパチンコ機において、 前記球検出手段か
らの検出信号に基づき前記変動入賞装置の入賞可能な状
態に変化している時間を、前記特定遊技が終了した以降
において長くするように制御し、前記変動入賞装置へ入
賞する遊技球を増加させることにより、入賞した遊技球
が前記特定入賞領域を通過し易い状態に変化させ、次の
特定遊技が発生するまでの間隔を短縮する特定遊技発生
間隔短縮手段と、 前記特定入賞領域を通過して特定遊技
発生手段の起因となった遊技球が、前記特定入賞領域通
過後、予め定められた所定の領域を通過した場合に、前
記特定遊技発生間隔短縮手段の作動開始条件を満たした
かを判定する開始条件判定手段と、 前記特定遊技発生間
隔短縮手段の作動終了条件を満たしたかを判定する終了
条件判定手段と、が備えられたという技術的手段を採用
する。
【0010】請求項5に記載の発明では、請求項1ない
し請求項4のいずれか1つに記載のパチンコ機におい
て、前記終了条件判定手段は、前記開始条件判定手段が
前記作動開始条件を満たしたと判定した後、前記特定遊
技が所定回数行われた場合に、前記作動終了条件を満た
したと判定するという技術的手段を採用する。
【0011】請求項6に記載の発明では、、請求項1な
いし請求項4のいずれか1つに記載のパチンコ機におい
て、前記終了条件判定手段は、前記開始条件判定手段が
前記作動開始条件を満たしたと判定した後、前記球検出
手段からの検出信号に基づく前記変動入賞装置の入賞可
能な状態への変化が所定回数行われた場合に、前記作動
終了条件を満たしたと判定するという技術的手段を採用
する。
【0012】
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明では、特定遊技発生間隔
短縮手段は、変動入賞装置に入賞した遊技球の流下経路
を遊技球が特定入賞領域を通過し易い状態に、特定遊技
が終了した以降において変化させることにより、次の特
定遊技が発生するまでの間隔を短縮する。 また、開始条
件判定手段は、判定図柄表示器によって変動表示された
図柄の停止図柄が予め定められた所定の図柄である場合
に、特定遊技発生間隔短縮手段の作動開始条件を満たし
たかを判定し、終了条件判定手段は、特定遊技発生間隔
短縮手段の作動終了条件を満たしたかを判定する。 つま
り、変動入賞装置に入賞した遊技球の流下経路を、遊技
球が特定入賞領域を通過し易い状態に、特定遊技が終了
した以降において変化させることができるため、次の特
定遊技が発生するまでの間隔を短縮できる。 したがっ
て、次の特定遊技が発生するまでの間隔を短縮できなか
った従来のパチンコ機よりも遊技の興趣を高めることが
できる。
【0014】請求項2に記載の発明では、特定遊技発生
間隔短縮手段は、球検出手段からの検出信号に基づき変
動入賞装置の入賞可能な状態に変化している時間を、特
定遊技が終了した以降において、長くするように制御
し、変動入賞装置へ入賞する遊技球を増加させることに
より、入賞した遊技球が特定入賞領域を通過し易い状態
に変化させ、次の特定遊技が発生するまでの間隔を短縮
する。 また、開始条件判定手段は、判定図柄表示器によ
って変動表示された図柄の停止図柄が予め定められた所
定の図柄である場合に、特定遊技発生間隔短縮手段の作
動開始条件を満たしたかを判定し、終了条件判定手段
は、特定遊技発生間隔短縮手段の作動終了条件を満たし
たかを判定する。 つまり、球検出手段からの検出信号に
基づき変動入賞装置の入賞可能な状態に変化している時
間を、特定遊技が終了した以降において長くする。これ
により、変動入賞装置へ入賞する遊技球が増加され、そ
の入賞した遊技球が特定入賞領域を通過し易い状態に変
化するため、次の特定遊技が発生するまでの間隔を短縮
できる。 したがって、次の特定遊技が発生する確率を変
動できるため、その確率を変動できなかった従来のパチ
ンコ機よりも、遊技の興趣を高めることができる。
【0015】請求項3に記載の発明では、変動入賞装置
に入賞した遊技球の流下経路を遊技球が特定入賞領域を
通過し易い状態に、特定遊技が終了した以降において変
化させることにより、次の特定遊技が発生するまでの間
隔を短縮する。 また、開始条件判定手段は、特定入賞領
域を通過して特定遊技発生手段の起因となった遊技球
が、特定入賞領域通過後、予め定められた所定の領域を
通過した場合に、特定遊技発生間隔短縮手段の作動開始
条件を満たしたかを判定し、終了条件判定手段は、特定
遊技発生間隔短縮手段の作動終了条件を満たしたかを判
定する。 つまり、特定入賞領域を通過した遊技球が、さ
らに所定の領域を通過した場合には、変動入賞装置に入
賞した遊技球の流下経路を特定入賞領域を通過し易い状
態に、特定遊技が終了した以降において変化させること
ができるため、次の特定遊技が発生するまでの間隔を短
縮できる。 したがって、次の特定遊技が発生するまでの
間隔を短縮できなかった従来のパチンコ機よりも遊技の
興趣を高めることができることに加えて、遊技者は、遊
技球の流下経路の変化を目視により確認できるため、遊
技の興趣をより一層高めることができる。
【0016】請求項4に記載の発明では、特定遊技発生
間隔短縮手段は、球検出手段からの検出信号に基づき変
動入賞装置の入賞可能な状態に変化している時間を、特
定遊技が終了した以降において長くするように制御し、
変動入賞装置へ入賞する遊技球を増加させることによ
り、入賞した遊技球が特定入賞領域を通過し易い状態に
変化させ、次の特定遊技が発生するまでの間隔を短縮す
る。 また、開始条件判定手段は、特定入賞領域を通過し
て特定遊技発生手段の起因となった遊技球が、特定入賞
領域通過後、予め定められた所定の領域を通過した場合
に、特定遊技発生間隔短縮手段の作動開始条件を満たし
たかを判定し、終了条件判定手段は、特定遊技発生間隔
短縮手段の作動終了条件を満たしたかを判定する。 つま
り、特定入賞領域を通過した遊技球が、さらに所定の領
域を通過した場合には、球検出手段からの検出信号に基
づき変動入賞装置の入賞可能な状態に変化している時間
を、特定遊技が終了した以降において長くする。これに
より、変動入賞装置へ入賞する遊技球が増加され、その
入賞した遊技球が特定入賞領域を通過し易い状態に変化
するため、次の特定遊技が発生するまでの間隔を短縮で
きる。 したがって、次の特定遊技が発生する確率を変動
できるため、その確率を変動できなかった従来のパチン
コ機よりも、遊技の興趣を高めることができる。
【0017】請求項5に記載の発明では、終了条件判定
手段は、開始条件判定手段が作動開始条件を満たしたと
判定した後、特定遊技が所定回数行われた場合に作動終
了条件を満たしたと判定する。
【0018】請求項6に記載の発明では、終了条件判定
手段は、開始条件判定手段が前記作動開始条件を満たし
たと判定した後、球検出手段からの検出信号に基づく変
動入賞装置の入賞可能な状態への変化が所定回数行われ
た場合に作動終了条件を満たしたと判定する。
【0019】
【0020】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例を図を参照
して説明する。図1は、本発明の第1実施例に係るパチ
ンコ機の遊技領域を示している。該遊技盤20の前面に
は、発射ハンドル(図略)により操作された遊技球発射
装置(図略)から発射された遊技球を遊技盤20の上方
部まで案内するガイドレール47が配設されており、該
ガイドレール47と遊技盤20の前面ガラス(図略)と
によって作り出される空間内に遊技領域20aが形成さ
れる。
【0021】この遊技領域20aのほぼ中央位置には、
大入賞口32の開閉を行う第2種電動役物30が配置さ
れている。この第2種電動役物30の下方には、大入賞
口32を2回開閉させる下部第2種始動口22が配置さ
れ、この両側方には、大入賞口32を1回開放させる左
落し第2種始動口21a、右落し第2種始動口21bが
配置されている。
【0022】図2及び図3を参照して第2種電動役物3
0について更に詳細に説明する。図2は第2種電動役物
30の正面を、図3は縦断面を示している。第2種電動
役物30の上部には、判定図柄表示器71が配置されて
いる。また、ほぼ中央部には、大入賞口32を形成する
ため左右にスライド移動される開閉部材33が設けられ
ている。この開閉部材33は、図3に示す大入賞口開放
ソレノイド72によって駆動される。また、第2種電動
役物30の内部には、入賞した遊技球を前後に振り分け
るための鍬型部材(以下クワとして参照する)34が、
更にその下方には、遊技球の通過方向に変化を与えるた
めの回転体36が配設されている。このクワ34は、図
3に示すクワ作動ソレノイド74により駆動され、ま
た、回転体36は、図3に示す回転体作動モータ73に
よって回動される。第2種電動役物30の下部には、遊
技球が通過することで大当たりを発生させるための特定
領域38と、大当たりを発生させない一般領域37とが
設けられている。
【0023】ここで、第2種電動役物30への入賞球の
振り分けについて図4及び図5を参照して説明する。図
4に示すように開閉部材33の開放により大入賞口32
に入賞した遊技球は、経路a又は経路bを通り、クワ3
4の上に落下し、図4に示すようにクワ34が下げられ
ている状態においては、クワ34の前方の側部34aか
らスロープ39上に落下し、該スロープ39から転げ落
ちて、経路c、d、eのいずれかを通る。ここで、経路
dを通った遊技球が特定領域38を通過して、大当たり
を発生させ、他方、経路c、eを通過した遊技球が一般
領域37を通過する。
【0024】図5は、クワ34及び回転体36の位置と
遊技球の流れとの関係を示している。図5(A)に示す
ようにクワ34が上へ駆動され、回転体36が上部の突
片36aを側方に向けた位置で停止している状態では、
に示す大入賞口32からクワ34へ流下した遊技球
は、クワ34の後方に流れ、回転体36の上面36bを
転動し、図4に示した状態よりも中央寄りの経路f、
g、hを通ってスロープ39を転げ落ち、比較的高い確
率で図4に示す特定領域38を通過して、大当たりを発
生させる。
【0025】図6は、回転体36の駆動装置を示してい
る。図中右側の回転体36は時計方向に回動され、ま
た、左側の回転体36は反時計方向に回動される。この
回動は、回転体作動モータ73により、ギャー42A、
42B、42C、42Dを介して行われる。この回転体
36の回転位置は、右側の回転体36に取り付けられた
円盤44をセンサ46にて検出する。図6(B)に示す
ように回転体36、36の突片36a、36aが中央に
て近接している状態では、この突片36a、36aの間
に遊技球41が一時貯留される。そして、この回転体3
6、36の回動に伴い、貯留された遊技球41が、図5
(B)に示すように経路iを通り、比較的高い確率で図
4に示す特定領域38を通過して、大当たりを発生させ
る。
【0026】ここで、本実施例のパチンコ機の制御装置
について図7のブロック図を参照して説明する。この制
御装置は、遊技を制御する遊技制御装置50と、遊技球
の供給、球抜、発射等の制御を行う中継盤90とから構
成される。遊技制御装置50には、判定図柄表示器71
への表示信号等を出力する入出力ポート52と、後述す
る種々の制御動作を行うCPU回路57と、該CPU回
路57の制御情報を保持するROM55と、CPU回路
57の作業領域として用いられるRAM54と、クロッ
ク信号を発生するクロック56と、後述する各スイッチ
からの入力を司る入力ポート51とが設けられ、これら
はデータバス53によって相互に接続されている。更
に、CPU回路57は、遊技中における種々の音声を発
生させるサウンドジェネレータ58に接続され、該サウ
ンドジェネレータ58にて発生された音声信号は、パワ
ーアンプ59で増幅されてスピーカ91から音声として
出力される。
【0027】この遊技制御装置50には、入力ポート5
1側に、大入賞口32を開閉させる第2種始動口へ入賞
した遊技球を検出する第2種始動口スイッチ61、62
と、大入賞口24に入賞した遊技球の数を検出するため
の10カウントスイッチ63と、特定領域38を通過し
た遊技球を検出するための役物連続作動スイッチ64と
が接続されている。第2種始動口スイッチ61は、図1
に示す左落し第2種始動口21a、右落し第2種始動口
21bからの入賞球を検出して大入賞口32を1回開閉
させる。また、第2種始動口スイッチ62は、図1に示
す下部第2種始動口22からの入賞球を検出して大入賞
口32を2回開閉させる。
【0028】一方、入出力ポート52側には、上述した
判定図柄表示器71と、前述した大入賞口24を開閉す
るための大入賞口開放ソレノイド72と、回転体36を
回動させる回転体作動モータ73と、クワ34を作動さ
せるクワ作動ソレノイド74とが接続されている。他
方、中継盤90には、前述したスピーカ91と、入賞球
に対して遊技球を払い出すための遊技球排出装置92
(なお、このパチンコ機においては、大入賞口24への
入賞に対しては10個の遊技球の払出しが行われ、他の
入賞口への入賞に対しては5個の払出しが行われる)と
が接続されると共に、更に、遊技球発射装置のスイッ
チ、賞球用遊技球の補給状況を検知する球切れスイッ
チ、賞球の払出し状況を検知する満タンスイッチ・空ス
イッチ等の各種検知スイッチ、及び、各種ランプの如き
種々の機器が更に接続されているが、ここでは便宜上図
示及び説明を省略する。
【0029】次に、図1、図4及び図13を参照し第1
実施例のパチンコ機による遊技のあらましについて説明
する。遊技球が左落し第2始動口21a或いは右落し
2始動口21bへ入賞すると、開閉部材33が左右にス
ライドして大入賞口32(図4参照)が1回開閉され
る。また、下部第2始動口22へ入賞すると、開閉部材
33が左右にスライドして大入賞口32が2回開閉され
る。ここで、大入賞口32の開放中に入賞した遊技球が
特定領域38を通過すると、大当たりが発生する。
【0030】この大当たり時の遊技について説明する。
大当たりが発生すると判定図柄表示器71の表示図柄が
変動し、図13(B)に示すスペードの図柄、ハートの
図柄、或いは、Vの図柄のいずれかが表示されて図柄変
動が停止する。この図柄変動の停止後、2.15秒経過
すると、大入賞口32が約28秒に渡って18回の開閉
動作を行う(なお、この28秒は、大入賞口32の実働
時間であって、待機時間等は含まない)。ここで、スペ
ードの図柄が判定図柄表示器71に表示された場合に
は、大入賞口32の上述した18回の開閉(以下ラウン
ドと参照する)が最大2回繰り返される。また、ハート
の図柄が表示された場合には、大入賞口32のラウンド
が最大16回繰り返される。更に、Vの図柄が表示され
た場合には、大入賞口32のラウンドが最大16回繰り
返されるのに加えて、次回の大当たりの発生し易くなる
通過率可変動作が行われる。なお、大入賞口32の開閉
中に役物連続作動スイッチ64が遊技球を検出すると、
大入賞口32は直ちに閉ざされ、上述した判定図柄によ
って認められたラウンド数を上限として、新たな大入賞
口32の開閉動作が繰り返される。この大当たり中は、
第2種始動口21a、21b、22への入賞に基づく大
入賞口32の開閉動作は行われない。
【0031】ここで、ラウンドの繰り返しについて説明
する。第1実施例では、18回の大入賞口32の開閉、
この開閉中の大入賞口32へのほぼ10個の遊技球の入
賞、或いは、特定領域38への遊技球の通過により1つ
のラウンドが終了して、次のラウンドへ移行する。ここ
で、18回の大入賞口32の開閉、又は、大入賞口32
へほぼ10個の遊技球の入賞するまでに、特定領域38
を遊技球が通過しない限り、そのラウンドで大当たりに
おける遊技が終了する。例えば、ハートの図柄が判定図
柄表示器71に表示され、16ラウンドまで遊技を行い
得る状態においても、特定領域38の通過のない場合に
は最小の1ラウンドのみで大当たりの遊技が終了するこ
とがある。即ち、16ラウンドまで遊技を行うのは、各
ラウンドにおいて特定領域38の通過が継続することが
前提となる。
【0032】更に、上述したV図柄が表示された際にお
ける、次回の大当たりを発生し易くする通過率可変動作
について図5(A)を参照して説明する。ここで、V図
柄が表示され、最大16ラウンドまでの大当たり動作が
終了した際に、図5(A)を参照して上述したようにク
ワ34が上へ駆動され、回転体36が上部の突片36a
を側方に向けた位置で停止される。この状態では、図2
に示す大入賞口32からクワ34へ流下した遊技球は、
クワ34の後方に流れ、回転体36の上面36bを転動
し、図4に示した状態よりも中央寄りの経路f、g、h
を通ってスロープ39を転げ落ち、比較的高い確率で図
4に示す特定領域38を通過し、次回の大当たりを発生
させる。
【0033】ここで、第1実施例のパチンコ機による遊
技を遂行するための遊技制御装置50の動作について図
8〜図12のフローチャートを参照して説明する。先
ず、遊技制御装置50の主たる処理手順についてメイン
ルーチンを示す図8のフローチャートを参照して述べ
る。CPU回路57は電源が投入されたかを判断し(S
102)、電源投入直後の1回目のループだけはステッ
プ104へ移行し、初期設定を行いメインルーチンを終
了する。ここで、電源投入時でないと判断されると(S
102がNo)、10カウントスイッチ63(図7参
照)からの入賞球等についての信号を入力し、他のフェ
ーズで使用できる形に整える入力処理を行い(S10
6)、出力編集された出力データを入出力ポート52
(図7参照)へ出力する出力処理を行う(S108)。
【0034】その後、第2種始動口21a、21b、2
2(図1参照)へ入賞した遊技球に対する処理である始
動口入賞処理を行い(S110)、この始動口入賞処理
における大入賞口32の開放時の特定領域38の通過に
伴い、判定図柄表示器71の図柄を変化させると共に大
当たりの内容を決定する特定領域通過処理を行う(S1
12)。そして、判定図柄表示器71の図柄変動を停止
させる図柄処理を行い(S114)、決定した大当たり
の内容に従い遊技を制御する大当たり処理を行う(S1
16)。その後、サウンドジェネレータ58を介して音
声を出力させる音声出力処理を進め(S118)、1サ
イクルのメインルーチン処理を完了する。そのメインル
ーチンは、クロック56からのリセット信号がCPU回
路57へ加わる度に繰り返される。
【0035】次に、上述したステップ110からステッ
プ116までの処理につい図9から図12のサブルーチ
ンに基づき詳細に説明する。先ず、ステップ110にお
ける始動口入賞処理について図9に示すサブルーチン及
び図13のタイムチャートを参照して説明する。CPU
回路57は、大当たりが発生したことを示す大当たりフ
ラグが立っているかを判断し(S122)、ここで、大
当たりフラグが立てられていない場合には(S122が
No)、ステップ124、128の判断を経て、ステッ
プ130にて、図1に示す左落し第2種始動口21a或
いは右落し第2種始動口21bに入賞したか否かを、図
7に示す第2種始動口スイッチ61からの信号に基づき
判断する。ここで、左落し第2種始動口21a又は右落
し第2種始動口21bのいずれかに入賞した場合には
(S130がYes)、ステップ132に移行し、後述
する処理時間1を設定して大入賞口32の1回の開放を
行う。他方、左落し第2種始動口21a及び右落し第2
種始動口21bのいずれにも入賞のない場合には(S1
30がNo)、ステップ134にて、下部第2種始動口
22aに入賞があるかを判断する。この下部第2種始動
口22aに入賞があった場合には(S134がYe
s)、ステップ136に移行し、後述する処理時間2を
設定して大入賞口32の2回の開放を行う。
【0036】ここで、左落し第2種始動口21a或いは
右落し第2種始動口21bに入賞があり(S130がY
es)、ステップ132にて、処理時間1を設定した際
の動作について図13(C)に示すタイムチャートを参
照して説明する。まず、入賞後の1.5秒の待機時間が
経過して大入賞口32の開放のタイミングとなると(S
124がYes)、図3に示す大入賞口開放ソレノイド
72に信号を送り0.35秒、図4に示すように開放部
材33を側方へスライドさせ、大入賞口32を開放させ
る(S126)。当該0.35秒の経過により、開放タ
イミングかのステップ124の判断がNoとなり、大入
賞口32を閉成させる。そして、ステップ128にて、
図13(C)に示す処理時間が経過したかを判断する。
即ち、大入賞口32の開閉後の3.5秒の待機時間を経
ると、該ステップ128がYesとなり、ステップ13
0、134にて第2種始動口への入賞があったかを判断
する。図13(C)に示す1.5秒の待機時間と、0.
35秒の大入賞口32の開閉時間と、3.5秒の待機時
間が経過するまでは、ステップ128の判断がNoとな
り、この間に第2種始動口への入賞があっても、ステッ
プ130、134の判断がなされない。即ち、この間に
第2種始動口21a、21b、22に入賞しても、大入
賞口32の開閉は成されない。なお、上述した大入賞口
32の開閉時間と、3.5秒の待機時間において、特定
領域38の遊技球の通過があると、これが役物連続作動
スイッチ64にて検出され、後述する大当たり処理が行
われる。
【0037】引き続き下部第2種始動口22に入賞があ
り(S134がYes)、ステップ136にて、処理時
間2を設定した際の動作について図13(D)に示すタ
イムチャートを参照して説明する。まず、入賞後の1.
5秒の待機時間の経過後、大入賞口32の開放のタイミ
ングとなると(S124がYes)、大入賞口32を開
放させる。当該0.35秒の経過により、開放タイミン
グかのステップ124の判断がNoとなり、大入賞口3
2を一旦閉成させる。そして、0.8秒のインターバル
を経て、大入賞口32の2回目の開放のタイミングにな
ると(S124がYes)、大入賞口32を開放させ
る。当該0.35秒の経過により、開放タイミングかの
ステップ124の判断がNoとなり、大入賞口32を閉
成する。その後、ステップ128にて、図13(D)に
示す処理時間が経過したかが判断される。即ち、大入賞
口32の2回目の閉成を行ってから3.5秒の待機時間
を経ると、該ステップ128がYesとなり、ステップ
130、134にて第2種始動口への入賞があったかが
判断される。
【0038】ここで、0.35秒の該大入賞口32の開
放中に入賞があり、この入賞球が図1に示す特定領域3
8を通過して大当たりが発生した際の処理(図8に示す
ステップ112)について、図10に示すサブルーチン
を参照して説明する。
【0039】CPU回路57は、大当たりフラグが立て
られているかの判断(S152)を経て、特定領域38
を入賞球が通過したか否かを判断する(S154)。こ
こで、入賞球の特定領域38の通過が無い場合には(S
154がNo)、当該特定領域通過処理のサブルーチン
が終了する。他方、入賞球の特定領域38の通過があっ
た場合には(S154がYes)、通過率可変フラグが
立てられているかを判断する(S156)。ここでは、
通過率可変フラグが立てられていないものとして(S1
56がNo)、説明を続ける。先ず、CPU回路57
は、大当たりフラグを設定し(S162)、大入賞口3
2の開閉回数を示す大入賞口変数Nを0に設定する(S
166)。そして、図1に示す第2種電動役物30に取
り付けられた判定図柄表示器71の図柄の変動を開始し
(S168)、この判定図柄表示器71の図柄の変動時
間を制御する図柄タイマを設定する(S170)。その
後、判定図柄表示器71の表示図柄を乱数を選出するこ
とにより決定する(S172)。ここでは、図13に示
す0から7までの8コマの乱数の内の1つを選択するこ
とにより、図柄を決定する。
【0040】このステップ172にて、0、1、2の乱
数を選択した場合には、図13(B)に示すスペードの
図柄が選択される。この場合には、ステップ174の図
柄Aかの判断がNoとなり、また、ステップ178の図
柄Bかの判断もNoとなり、ステップ182にて、CP
U回路57は、大入賞口32を開放するラウンド数を示
すラウンド変数Rに“2”を設定する。他方、ステップ
172にて、3、4、5の乱数を選択した場合には、図
13(B)に示すハートの図柄が選択される。この場合
には、ステップ174の図柄Aかの判断がNoとなる
が、また、ステップ178の図柄Bかの判断がYesと
なり、ステップ180にてラウンド変数Rに“16”を
設定する。また、ステップ172にて、6、7の乱数を
選択した場合には、図13(B)に示すVの図柄が選択
される。この場合には、ステップ174の図柄Aかの判
断がYesとなり、大入賞口32へ入賞した遊技球が特
定領域38を通過する確率を高めるための通過率可変フ
ラグを設定した後(S175)、ラウンド変数Rに“1
6”を設定する(ステップ176)。
【0041】ここで、上述したステップ168にて判定
図柄表示器71の変動を開始した以降の図柄処理(図8
に示すステップ114)について図11(A)に示すサ
ブルーチンを参照して説明する。先ず、ここで、CPU
回路57は、判定図柄表示器71の図柄を変動中かを判
断する(S202)。ここで、図柄の変動を終えている
場合には(S202がNo)、該図柄処理のサブルーチ
ンを終了する。他方、図柄の変動中は(S202がYe
s)、上述したステップ170にて設定した図柄タイマ
がタイムアップしたかを判断する(S204)。ここ
で、図柄タイマのタイムアップまでは(S204がN
o)、該図柄処理のサブルーチンを終了して図柄を変動
し続ける。他方、図柄タイマのタイムアップにより(S
204がYes)、ステップ206にて図柄の変動を終
えて、停止図柄を表示する。即ち、上記図柄172にて
0、1、2の乱数を選択した場合には、図13(B)に
示すスペードの図柄を表示する。他方、3、4、5の乱
数を選択した場合には、ハートの図柄を表示し、6、7
の乱数を選択した場合には、V図柄を表示する。
【0042】図10に示す特定領域通過処理において
は、ステップ162にて大当たりフラグが設定された以
降は、大当たりフラグ=1かのステップ152での判断
がYesとなり、ステップ160へ移行し、大当たり発
生以降に大入賞口32への入賞球が特定領域38を通過
したかを判断し、遊技球の通過により(S160がYe
s)、特定領域通過フラグを設定する(S164)。
【0043】ここで、上述したステップ162にて大当
たりフラグが設定され、ステップ172にて乱数“7”
が選択され、上述した判定図柄表示器71にV図柄を表
示する際の大当たり処理(図8に示すステップ116)
について、図12に示すサブルーチンを参照して説明す
る。まず、CPU回路57は、大当たりフラグが設定さ
れているか否かを判断する(S250)。ここでは、該
ステップ250がYesとなり、S254、S256、
S257、S258、S260、S262を経て、ステ
ップ264で、大入賞口開放変数Nに1を加え、大入賞
口32を開放する(S268)。その後、大入賞口32
の開放時間を制御する開放タイマ(0.8秒)を設定し
(S272)、該大入賞口32の開放と次の開放との間
のインターバル(0.8秒)を制御するIVタイマ
(1.6秒)を設定する(S273)。大入賞口32
は、図14(A)、(B)、(C)に示すように4.5
秒の待機時間の経過後、この開放タイマとIVタイマと
によって0.8秒の開閉動作を繰り返す。
【0044】ここで、ステップ272にて設定した0.
8秒の開放タイマが経過するまでは、図12に示す大当
たり処理において、ステップ254がNoとなり、処理
はB部へ移行する。このB部における処理について、図
11(B)に示すサブルーチン及び図14のタイムチャ
ートを参照して説明する。
【0045】CPU回路57は、ステップ300を経
て、図2に示すクワ34が上か否かを判断し(S30
2)、クワ34が下の場合には(S302がNo)、図
7に示すクワ作動ソレノイド74を駆動してクワ34を
上へ移動させる(S306)。そして、0.4秒のクワ
タイマを設定する(S308)。この0.4秒のクワタ
イマがタイムアップするまでは(S300がNo)、ク
ワ34を上にした状態を維持する。そして、0.4秒の
クワタイマがタイムアップすると(S300がYe
s)、クワ34が上かのステップ302の判断がYes
となり、クワ34を下へ移動し(S304)、クワタイ
マを設定する(S308)。即ち、当該B部において
は、図14に示すようにクワ34の上下動を繰り返す。
【0046】ここで、上述したステップ272にて設定
した0.8秒の開放タイマが経過すると(S254がY
es)、ステップ256に進み、大入賞口32を閉成す
る。その後、IVタイマがタイムアップしたかを判断
し、上述した大入賞口32の閉成後の0.8秒のインタ
ーバルが経過するまでは(S257がNo)、B部へ移
行してクワ34の上下動を継続する。
【0047】ここで、IVタイマがタイムアップすると
(S257がYes)、先ず、ステップ258にて大入
賞口32へ入賞した遊技球の数を示す入賞数変数Sが1
0以上かを判断する。ここで、入賞球の数が10未満の
場合には(S258がNo)、ステップ260にて大入
賞口32の開閉回数を示す大入賞口開閉変数Nが18以
上かを判断する。ここで、大入賞口32の開放回数が1
8回未満の場合には(S260がNo)、更に、この1
ラウンド(最大18回)の大入賞口32の開閉中に特定
領域38へ遊技球が通過したか否かについて、図10に
示すステップ164にて特定領域通過フラグが設定され
たかに基づいて判断する(S262)。ステップ25
8、260、262の判断が全てNoの場合には、ステ
ップ264へ移行して、大入賞口開閉変数Nに1を加
え、再び大入賞口32を開放する。
【0048】ここで、1ラウンドにおける大入賞口32
の開閉において、入賞した遊技球の数を示す入賞数変数
Sがほぼ10個に達する以前であって(S258がN
o)、且つ、大入賞口の開閉回数が18回に達する前に
(S260がNo)、特定領域38への遊技球の通過が
あり、特定領域通過フラグが設定されると(S262が
Yes)、処理はステップ266へ移行し、ラウンド数
を示すラウンド変数Rから1が減算される。ここで、上
述したようにV図柄による大当たりが発生してラウンド
変数Rに“16”が設定されている場合には、ラウンド
変数Rが15にされる。そして、ラウンド変数Rが
“0”かが判断される(S270)。ここでは、ラウン
ド変数Rが15であるため(S270がNo)、入賞数
変数Sと大入賞口開閉変数Nとを“0”にし(S27
4)、特定領域通過フラグを“0”にする(S27
5)。これにより、上述したステップ262の特定領域
通過フラグが“1”かの判断がNoとなり、ステップ2
64へ移行し、次のラウンドにおける新たな大入賞口3
2の開閉動作を開始する。
【0049】上述した処理を繰り返し、16ラウンドま
で大入賞口32の開閉動作を繰り返すと、ラウンド変数
Rが“0”となり、ステップ276へ移行する。同様
に、1回のラウンドにおける大入賞口32の開閉におい
て、入賞した遊技球の数を示す入賞数変数Sがほぼ10
個に達し、入賞数変数Sが10以上となると(S258
がYes)、或いは、大入賞口の開閉回数が18回に達
し、大入賞口開閉変数Nが18となると(S260がY
es)、ラウンド変数Rが“0”になる以前にステップ
276へ移行する。このステップ276では、大当たり
フラグを“0”とし、その後、通過率可変フラグが設定
されているかを判断する(S278)。ここで、判定図
柄表示器71の表示図柄として、スペード図柄、或い
は、ハート図柄が表示され、通過率可変フラグが設定さ
れていない場合には(S278がNo)、ステップ29
2に移行して図14(C)に示すタイムチャートのC1
点のようにクワ34を下側へ駆動して全て処理を終了す
る。このクワ34を下にした状態では、図4を参照して
上述したように、第2種始動口21a、21b、22へ
の入賞に応じて開放された大入賞口32へ入賞球は、ク
ワ34の前方の側部34aから落下して、前方への傾斜
の設けられたスロープ39上を転動し、スロープ39か
ら転げ落ちて経路c、d、eのいずれかを通り、通常の
確率で特定領域38を通過して大当たりを発生させる。
この図14(C)は、前回の大当たりにてV図柄が表示
されたが、今回はハート又はスペードの図柄が表示され
た際のクワ34及び回転体36の作動を示している。
【0050】他方、判定図柄表示器71の表示図柄とし
て、V図柄が表示され、通過率可変フラグが設定された
場合には(S278がYes)、通過率可変フラグを
“0”にした後(S280)、図14(B)に示すタイ
ムチャートのB1点のようにクワ34を上に駆動し(S
282)、回転体36を図5(A)に示す位置で停止し
て全て処理を終了する。即ち、図14(B)は、前回の
大当たりではV図柄が表示されなかったが、今回の大当
たりにてV図柄が表示されたときの停止動作を示してい
る。この状態では、図5(A)を参照して上述したよう
に第2種始動口21a、21b、22への入賞に応じて
開放された大入賞口32へ入賞球は、大入賞口32から
クワ34へ流下し、クワ34の後方に流れ、回転体36
の上面36bを通って、図4に示した状態よりも中央寄
りの経路f、g、hを通ってスロープ39から転げ落
ち、特定領域38を通過し易い状態となる。即ち、判定
図柄表示器71にV図柄が表示された際には、次の大当
たりが、早い時期に発生することとなる。なおここで、
図14(A)は、前回の大当たりの発生時にハート又は
スペードの図柄が表示され、今回もハート又はスペード
の図柄が表示され、V図柄は表示されなかった際のクワ
34及び回転体36の作動を示している。
【0051】なお、特定領域38を入賞球が通過し大当
たりが発生し際には(図10に示すS154がYe
s)、ステップ156での通過率可変フラグが“1”か
の判断がYesとなり、図14(C)に示すタイムチャ
ートのC2点のように、停止していた回転体36の回転
が再開される(S158)。
【0052】この第1実施例においては、判定図柄表示
器71の判定図柄に応じて、クワ34及び回転体36が
大当たりを発生させ易い状態で停止するため、大当たり
の発生するまでの遊技が変化に富んだものとなり、遊技
の興趣を高めることができる。また、クワ34及び回転
体36が大当たりを発生させ易い状態で停止した際に
は、次の大当たりが比較的短期間に発生することが期待
し得るため、遊技者の興味を高めることができる。
【0053】なお、上述した第1実施例のパチンコ機で
は、クワ34によって遊技球を特定領域38寄りに誘導
した。このクワ34による誘導に加えて、図15に示す
ように回転体36を上部の突片36aを中央に寄せて停
止させ、クワ34から落下した遊技球を該突片36a、
36aの間に貯留するようにも構成できる。この貯留し
た遊技球41を、所定のタイミングで回転体36の回動
を開始することによって図5(B)に示すように開放
し、経路iを通過させることにより、上述した例よりも
更に高い確率で特定領域38を通過させるようにもでき
る。
【0054】上述した例では、特定領域38への誘導経
路を変えることにより大当たりの発生確率を変えたが、
この代わりに特定領域38の大きさ自体を変えることに
よって大当たりの発生確率を変化させることもできる。
図16は、特定領域の大きさを変える第2種電動役物3
0の正面図を示している。この第2種電動役物30の下
部には回転部材48が配設されており、該回転部材40
には、広い開口部の設けられた特定領域38aと、狭い
開口部の設けられた特定領域38bとが形成されてい
る。ここで、上述した判定図柄表示器71にV図柄が表
示された場合には、図中に示すように広い開口部の設け
られた特定領域38aが上を向いた状態にて回転部材
を停止させ、比較的高い確率で特定領域38aの通過
による大当たりを発生させる。他方、判定図柄表示器7
1にスペード、又はハートの図柄が表示された場合に
は、該回転部材48を反転させ、狭い開口部の設けられ
た特定領域38bが上を向いた状態にて回転部材48
停止させて、特定領域38bの通過による大当たりを発
生させる。
【0055】次に、本発明の第2実施例のパチンコ機に
ついて図17〜図21を参照して説明する。上述した第
1実施例では、判定図柄表示器71の判定図柄に応じて
特定領域38の通過率を変化させたが、この第2実施例
では、特定領域38の通過後に遊技球が更に通過率可変
部位を通過することにより、通過率可変作動として大入
賞口32の開放時間を長くすることによって、特定領域
38を通過する蓋然性を高め大当たりを発生させ易くす
る。
【0056】この第2実施例のパチンコ機の第2種電動
役物30について図17を参照して説明する。なお、こ
の第2実施例のパチンコ機の機械的構成は、図1を参照
して前述したパチンコ機の構成と第2種電動役物30を
除きほぼ同一であるので、第2種電動役物30について
のみ図示及び説明を行い、第1実施例と同一の部材につ
いては同一の参照符号を用いると共に説明を省略する。
【0057】図17に示すように第2種電動役物30
は、ほぼ中央部に設けられた特定領域38の下方に回転
装置80が配設されている。回転装置80には、通過率
可変部位を形成する通孔82が設けられている。この特
定領域38と該回転装置80との間には、大当たり発生
中において通過率可変部位82への入賞球の通過を防ぐ
ためのストッパー84が配設されている。当該回転装置
80の通過率可変部位82が上方を向いているときに、
特定領域38を通過した遊技球は、下方に落下して該通
過率可変部位82を通過し得る。他方、この回転装置8
0の通過率可変部位82が上方を向いていないとき、及
び、ストッパー84が突出しているときに特定領域38
を通過した遊技球は、通常領域86を通過し通過率可変
作動を生ぜしめない。
【0058】この回転装置80は常時回転しており、こ
の回転装置80の向きと、ストッパー84の進退とによ
って通過率可変部位82を通過するかが決定される。即
ち、回転装置80が上を向いており、且つ、ストッパー
84が退避している状態においてのみ、遊技球が通過率
可変部位82を通過し得る。この通過率可変部位82の
通過は、後述する通過率可変部位スイッチ65によって
検出される。なお、ストッパー84は、大当たりが終了
した後、次の大当たりが発生するまで退避状態が保た
れ、大当たりが発生してから当該大当たりがが終了する
まで突出状態が保たれる。
【0059】第2実施例のパチンコ機の制御装置につい
て図21のブロック図を参照して説明する。この制御装
置は、遊技を制御する遊技制御装置50と、遊技球の供
給、球抜、発射等の制御を行う中継盤90とから構成さ
れる。遊技制御装置50には、大入賞口32の開閉を行
う大入賞口作動ソレノイド72の接続された入出力ポー
ト52と、後述する種々の制御動作を行うCPU回路5
7と、該CPU回路57の制御情報を保持するROM5
5と、CPU回路57の作業領域として用いられるRA
M54と、クロック信号を発生するクロック56と、後
述する各スイッチからの入力を司る入力ポート51とが
設けられ、これらはデータバス53によって相互に接続
されている。この遊技制御装置50には、入力ポート5
1側に、大入賞口32を開閉させる第2種始動口へ入賞
した遊技球を検出する第2種始動口スイッチ61、62
と、大入賞口24に入賞した遊技球の数を検出するため
の10カウントスイッチ63と、特定領域38を通過し
た遊技球を検出するための役物連続作動スイッチ64
と、通過率可変部位82の通過を検出するための通過率
可変部位スイッチ65とが接続されている。他方、入出
力ポート52側には、大入賞口作動ソレノイド72の他
に、ストッパー84の突出及び収容を行うストッパーソ
レノイド75と回転装置80を回動させる回転装置モー
タ76が接続されている。なお、この第2実施例の制御
装置は、図7を参照して前述した第1実施例のものとほ
ぼ同様であるため、同一の参照符号を用いると共に詳細
な説明を省略する。
【0060】この第2実施例のパチンコ機の動作につい
て図18、図19及び図20を参照して説明する。な
お、この第2実施例のパチンコ機のメインルーチン処理
は、図8を参照して上述した第1実施例とほぼ同一であ
るため、図8を参照すると共に説明を省略する。この第
2実施例の始動口入賞処理について、図18に示すサブ
ルーチン及び図13のタイムチャートを参照して説明す
る。先ず、CPU回路57は、大当たりが発生したこと
を示す大当たりフラグが立っているかを判断し(S12
2)、ここで、大当たりフラグが立てられていない場合
には(S122がNo)、ステップ124、128の判
断を経て、ステップ129にて、後述する通過率可変部
位82の遊技球の通過を示す通過率可変変数Qが“1”
以上かを判断する。ここでは、通過率可変変数Qが
“0”である場合(S129がNo)の処理について説
明する。
【0061】CPU回路57は、ステップ130にて、
図1に示す左落し第2種始動口21a、右落し第2種始
動口21bに入賞したか否かを判断する。ここで、左落
し第2種始動口21a、又は、右落し第2種始動口21
bのいずれかに入賞した場合には(S130がYe
s)、ステップ132に移行し、処理時間1を設定して
大入賞口32の1回の開放を行う。他方、左落し第2種
始動口21a及び右落し第2種始動口21bのいずれに
も入賞のない場合には(S130がNo)、ステップ1
34にて、下部第2種始動口22aに入賞があるかを判
断する。この下部第2種始動口22aに入賞があった場
合には(S134がYes)、ステップ136に移行
し、処理時間2を設定して大入賞口32の2回の開放を
行う。
【0062】ここで、左落し第2種始動口21a或いは
右落し第2種始動口21bに入賞があり(S130がY
es)、ステップ132にて、処理時間1を設定した際
の動作について図13(C)に示すタイムチャートを参
照して説明する。まず、入賞後の1.5秒の待機時間の
経過後、大入賞口32の開放のタイミングとなると(S
124がYes)、0.35秒にわたり大入賞口32を
開放させる(S126)。該0.35秒の経過により
(S124がNo)、大入賞口32を閉成させる。そし
て、ステップ128にて、図13(C)に示す処理時間
が経過したかが判断される。即ち、図13(C)に示す
処理時間の経過するまでは、ステップ128の判断がN
oとなり、この間に第2種始動口への入賞があっても、
ステップ130、134の判断がなされない。
【0063】引き続き、下部第2種始動口22に入賞が
あり(S134がYes)、ステップ136にて、処理
時間2を設定した際の動作は、図13(D)に示すタイ
ムチャートを参照して上述した第1実施例の動作と同様
に、2回の大入賞口32の開放動作が行われる。
【0064】ここで、0.35秒の該大入賞口32の開
放中に入賞があり、この入賞球が図17に示す特定領域
38を通過した際の特定領域通過処理(図8に示すステ
ップ112)について図19に示すサブルーチンを参照
して説明する。
【0065】CPU回路57は、大当たりフラグが立て
られているかの判断(S152)を経て、特定領域38
を入賞球が通過したか否かを判断する(S154)。こ
こで、入賞球の特定領域38の通過が無い場合には(S
154がNo)、当該特定領域通過処理のサブルーチン
を終了する。他方、入賞球の特定領域38の通過があっ
た場合には(S154がYes)、特定領域38を通過
した遊技球が通過率可変部位82(図17参照)を通過
したか否かを判断する(S155)。ここで、通過率可
変部位82を通過した場合には(S155がYes)、
通過率可変変数Qに“2”を設定する。他方、通過率可
変部位82を通過しない場合には(S155がNo)、
ステップ162へ移行する。該ステップ162では、大
当たりフラグを設定し、大入賞口32の開閉回数を示す
大入賞口変数Nを0に設定する(S166)。そして、
ラウンド変数Rに“16”を設定する(ステップ17
6)。即ち、この第2実施例では、判定図柄表示器71
を用いることなく一律にラウンド回数として16回を設
定する。そして、ステップ160にて大当たり発生以降
に大入賞口32への入賞球が特定領域38を通過したか
を判断し、遊技球が通過した際には(S160がYe
s)、特定領域通過フラグを設定する(S164)。
【0066】ここで、上述したステップ162にて大当
たりフラグが設定された際の大当たり処理(図8に示す
ステップ116)について、図20に示すサブルーチン
を参照して説明する。まず、CPU回路57は、大当た
りフラグが設定されているか否かを判断する(S25
0)。ここでは、該ステップ250がYesとなり、次
に、ストッパー84(図17参照)を収容しているか否
かを判断する(S251)。ここで、ストッパー84を
収容しており大当たり発生以降にも通過率可変部位82
を遊技球が通過し得る状態にあるきには(S251がY
es)、ストッパー84を突出し、遊技球の通過率可変
部位82への通過を防ぐ(S252)。その後、第1実
施例において図12を参照して上述したようにステップ
254乃至ステップ275の処理を反復することにより
大入賞口32の18回の開放を最高16ラウンドまで繰
り返す。
【0067】16ラウンドまで大入賞口32の開閉動作
を繰り返すと、ラウンド変数Rが“0”となり(S27
0がYes)、ステップ276へ移行する。同様に、1
回のラウンドにおける大入賞口32の開閉において、入
賞した遊技球の数がほぼ10個に達し、入賞数変数Sが
10以上となると(S258がYes)、或いは、大入
賞口の開閉回数が18回に達し、大入賞口開閉変数Nが
18となると(S260がYes)、ラウンド変数Rが
“0”となる以前にステップ276へ移行する。このス
テップ276では、ストッパー84を収容して通過率可
変部位82への遊技球の通過を可能にし、ステップ27
7にて大当たりフラグを“0”とする。その後、通過率
可変変数Qが0以上かを判断し(S278)、通過率可
変変数Qが0以上の場合には(S278がYes)、通
過率可変変数Qから1減算する(S280)。他方、通
過率可変変数Qが“−1”の場合には(S278がN
o)、全ての処理を終了する。即ち、上述したように特
定領域38を通過して大当たりを発生させた遊技球が通
過率可変部位82を通過した際には(S155がYe
s)、通過率可変変数Qを2に設定し(S157)、2
回の大当たりが発生するまで後述する大当たりの発生率
を高める通過率可変作動(大入賞口32の長時間開放)
を行う。
【0068】ここで、通過率可変部位82を遊技球が通
過し、通過率可変変数Qを2に設定した以降の始動口入
賞処理について、再び図18のフローチャートと図13
のタイムチャートとを参照して説明する。先ず、CPU
回路57は、ステップ122、124、128の判断を
経て、ステップ129にて、通過率可変部位82の遊技
球の通過を示す通過率可変変数Qが“1”以上かを判断
する。ここでは、通過率可変変数Qが“2”であるため
(S129がYes)、処理はステップ138へ移行す
る。
【0069】CPU回路57は、ステップ138にて、
図1に示す左落し第2種始動口21a、右落し第2種始
動口21bに入賞したか否かを判断する。ここで、左落
し第2種始動口21a、又は、右落し第2種始動口21
bのいずれかに入賞している場合には(S138がYe
s)、ステップ140に移行し、後述する処理時間3を
設定して大入賞口32の1回の開放を行う。他方、左落
し第2種始動口21a及び右落し第2種始動口21bの
いずれにも入賞のない場合には(S138がNo)、ス
テップ142にて、下部第2種始動口22aに入賞があ
るかを判断する。この下部第2種始動口22aに入賞が
あった場合には(S142がYes)、ステップ146
に移行し、処理時間4を設定して大入賞口32の2回の
開放を行う。
【0070】ここで、左落し第2種始動口21a或いは
右落し第2種始動口21bに入賞があり(S138がY
es)、ステップ140にて、処理時間3を設定した際
の動作について図13(E)に示すタイムチャートを参
照して説明する。まず、入賞後の1.5秒の待機時間の
経過後、大入賞口32の開放のタイミングとなると(S
124がYes)、CPU回路57は、0.7秒にわた
り大入賞口32を開放させる(S126)。該0.7秒
の経過により(S124がNo)、大入賞口32を閉成
する。そして、ステップ128にて、図13(E)に示
す処理時間が経過したかを判断する。
【0071】ここで、下部第2種始動口22に入賞があ
り(S142がYes)、ステップ146にて、処理時
間4を設定した際の動作には、図13()のタイムチ
ャートに示すように大入賞口32を0.7秒開放する動
作を2回行う。この第2実施例においては、通過率可変
部位82の通過に伴い、大入賞口32の開放時間を2倍
にすることにより比較的高い確率で次の大当たりを発生
させることができる。
【0072】なお、上述した第1実施例では、当たり図
柄に応じて、機械的に特定領域38を通過し易くした
が、当たり図柄に応じて、第2実施例のように大入賞口
32の開放時間を長くすることも可能である。また、第
2実施例では、通過率可変部位82の通過に応じて、大
入賞口32の開放時間を長くしたが、通過率可変部位8
2の通過に応じて、第1実施例のように機械的に特定領
域38を通過し易くすることも可能である。また、第1
実施例では、特定領域38を通過し易くする通過率可変
作動を次の大当たりの発生までの1回のみ行ったが、こ
れを第2実施例のように複数回の大当たりが発生するま
で行わしめることもできる。
【0073】また、上述した第1、第2実施例において
は、大当たりが所定回数発生するまで、通過率可変作動
を行ったが、この代わりに、第2種始動口21a、21
b、22への入賞に応じて大入賞口32が所定回数開放
されるまで、通過率可変作動を行うようにも構成でき
る。更に、上述した実施例において、入賞に応じて遊技
球を払い出す例を挙げたが、本発明は、磁気カードやI
Cカードへデータの書き込みを行うパチンコ機にも好適
に用いることができる。
【0074】また、上述した第2実施例では、特定領域
38を通過した遊技球を通過率可変部位82を通過する
か否かを振り分けるために、回転装置80を用いたが、
この代わりに、複数の球受け体を設けた回転体や、クル
ーンを使用するなど、種々の機械的な方法で振り分けが
行いうることはいうまでもない。
【0075】
【効果】以上説明したように本発明によれば、大当たり
の発生の態様に応じて、次の大当たりが発生し易くなる
ため、大当たりの発生するまでの遊技が変化に富んだも
のとなり遊技の興趣を高めることができる。また、次の
大当たりが発生し易くなることにより、大当たりの発生
の間隔が短くなるため遊技者の興味を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るパチンコ機の正面図
である。
【図2】図1に示す第2種電動役物の正面図である。
【図3】図1に示す第2種電動役物の縦断面である。
【図4】第2種電動役物の斜視図である。
【図5】第2種電動役物の内部の斜視図である。
【図6】回転体の駆動機構の斜視図である。
【図7】図1のパチンコ機の制御装置のブロック図であ
る。
【図8】第1、第2実施例に係るパチンコ機を制御する
ためのメインルーチンのフローチャートである。
【図9】図8に示す始動口入賞処理のサブルーチンのフ
ローチャートである。
【図10】図8に示す特定領域通過処理のサブルーチン
のフローチャートである。
【図11】図8に示す図柄処理のサブルーチンのフロー
チャートと、図12に示すB部とのフローチャートであ
る。
【図12】図8に示す大当たり処理のサブルーチンのフ
ローチャートである。
【図13】第1実施例の乱数の設定を示す説明図と、大
入賞口の開閉を示すタイムチャートである。
【図14】大入賞口の開閉を示すタイムチャートであ
る。
【図15】第1実施例の改変例における第2種電動役物
の内部の斜視図である。
【図16】第1実施例の改変例における第2種電動役物
の正面図である。
【図17】本発明の第2実施例に係る第2種電動役物の
正面図である。
【図18】第2実施例に係るパチンコ機の始動口入賞処
理のサブルーチンのフローチャートである。
【図19】第2実施例に係るパチンコ機の特定領域通過
処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図20】第2実施例に係るパチンコ機の大当たり処理
のサブルーチンのフローチャートである。
【図21】第2実施例に係るパチンコ機のの制御装置の
ブロック図である。
【符号の説明】
21a、21b 第2種始動口 22 第2種始動口 32 大入賞口 34 クワ 36 回転体 50 遊技制御装置 55 ROM 57 CPU回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−233860(JP,A) 特開 平6−254225(JP,A) 特開 平6−246037(JP,A) 特開 平4−180786(JP,A) 特開 平5−7651(JP,A) 特開 平4−246391(JP,A) 特開 平1−303170(JP,A) 実開 昭63−29580(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 7/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技球が入賞可能な状態と入賞不可能な
    状態とに変化可能な変動入賞装置と、 該変動入賞装置を入賞可能な状態に変換できると定めた
    始動入賞領域と、 該始動入賞領域を遊技球が通過したことを検出する球検
    出手段と、 前記変動入賞装置の入賞領域のうちの1区画として形成
    され、前記変動入賞装置を連続して入賞可能な状態と入
    賞不可能な状態とに変換させる特定遊技を行わせると定
    めた特定入賞領域と、 該特定入賞領域を遊技球が通過したことを検出する特定
    球検出手段と、 前記球検出手段からの検出信号に基づき、前記変動入賞
    装置を入賞可能な状態と入賞不可能な状態とに変換させ
    るとともに、前記特定球検出手段からの検出信号に基づ
    き、前記特定遊技を行わせる制御手段と、を備えたパチ
    ンコ機において、前記変動入賞装置に入賞した遊技球の流下経路を前記遊
    技球が前記特定入賞領域を通過し易い状態に、前記前記
    特定遊技が終了した以降において変化させることによ
    り、次の特定遊技が発生するまでの間隔 を短縮する特定
    遊技発生間隔短縮手段と、判定図柄表示器によって変動表示された図柄の停止図柄
    が予め定められた所定の図柄である場合に、 前記特定遊
    技発生間隔短縮手段の作動開始条件を満たしたかを判定
    する開始条件判定手段と、 前記特定遊技発生間隔短縮手段の作動終了条件を満たし
    たかを判定する終了条件判定手段と、 が備えられたことを特徴とするパチンコ機。
  2. 【請求項2】 遊技球が入賞可能な状態と入賞不可能な
    状態とに変化可能な変動入賞装置と、 該変動入賞装置を入賞可能な状態に変換できると定めた
    始動入賞領域と、 該始動入賞領域を遊技球が通過したことを検出する球検
    出手段と、 前記変動入賞装置の入賞領域のうちの1区画として形成
    され、前記変動入賞装置を連続して入賞可能な状態と入
    賞不可能な状態とに変換させる特定遊技を行わ せると定
    めた特定入賞領域と、 該特定入賞領域を遊技球が通過したことを検出する特定
    球検出手段と、 前記球検出手段からの検出信号に基づき、前記変動入賞
    装置を入賞可能な状態と入賞不可能な状態とに変換させ
    るとともに、前記特定球検出手段からの検出信号に基づ
    き、前記特定遊技を行わせる制御手段と、を備えたパチ
    ンコ機において、 前記球検出手段からの検出信号に基づき前記変動入賞装
    置の入賞可能な状態に変化している時間を、前記特定遊
    技が終了した以降において、長くするように制御し、前
    記変動入賞装置へ入賞する遊技球を増加させることによ
    り、入賞した遊技球が前記特定入賞領域を通過し易い状
    態に変化させ、次の特定遊技が発生するまでの間隔を短
    縮する特定遊技発生間隔短縮手段と、 判定図柄表示器によって変動表示された図柄の停止図柄
    が予め定められた所定の図柄である場合に、前記特定遊
    技発生間隔短縮手段の作動開始条件を満たしたかを判定
    する開始条件判定手段と、 前記特定遊技発生間隔短縮手段の作動終了条件を満たし
    たかを判定する終了条件判定手段と、 が備えられたことを特徴とするパチンコ機。
  3. 【請求項3】 遊技球が入賞可能な状態と入賞不可能な
    状態とに変化可能な変動入賞装置と、 該変動入賞装置を入賞可能な状態に変換できると定めた
    始動入賞領域と、 該始動入賞領域を遊技球が通過したことを検出する球検
    出手段と、 前記変動入賞装置の入賞領域のうちの1区画として形成
    され、前記変動入賞装置を連続して入賞可能な状態と入
    賞不可能な状態とに変換させる特定遊技を行わせると定
    めた特定入賞領域と、 該特定入賞領域を遊技球が通過したことを検出する特定
    球検出手段と、 前記球検出手段からの検出信号に基づき、前記変動入賞
    装置を入賞可能な状態と入賞不可能な状態とに変換させ
    るとともに、前記特定球検出手段からの検出信号に基づ
    き、前記特定遊技を行わせる制御手段と、を備えたパチ
    ンコ機において、 前記変動入賞装置に入賞した遊技球の流下経路を前記遊
    技球が前記特定入賞領域を通過し易い状態に、前記特定
    遊技が終了した以降において変化させることにより、次
    の特定遊技が発生するまでの間隔を短縮する特定遊技発
    生間隔短縮手段と、 前記特定入賞領域を通過して特定遊技発生手段の起因と
    なった遊技球が、前記特定入賞領域通過後、予め定めら
    れた所定の領域を通過した場合に、前記特定遊技発生間
    隔短縮手段の作動開始条件を満たしたかを判定する開始
    条件判定手段と、 前記特定遊技発生間隔短縮手段の作動終了条件を満たし
    たかを判定する終了条件判定手段と、 が備えられたことを特徴とするパチンコ機。
  4. 【請求項4】 遊技球が入賞可能な状態と入賞不可能な
    状態とに変化可能な変動入賞装置と、 該変動入賞装置を入賞可能な状態に変換できると定めた
    始動入賞領域と、 該始動入賞領域を遊技球が通過したことを検出する球検
    出手段と、 前記変動入賞装置の入賞領域のうちの1区画として形成
    され、前記変動入賞装置を連続して入賞可能な状態と入
    賞不可能な状態とに変換させる特定遊技を行わせると定
    めた特定入賞領域と、 該特定入賞領域を遊技球が通過したことを検出する特定
    球検出手段と、 前記球検出手段からの検出信号に基づき、前記変動入賞
    装置を入賞可能な状態と入賞不可能な状態とに変換させ
    るとともに、前記特定球検出手段からの検出信号に基づ
    き、前記特定遊技を行わせる制御手段と、を備えたパチ
    ンコ機において、 前記球検出手段からの検出信号に基づき前記変動入賞装
    置の入賞可能な状態に変化している時間を、前記特定遊
    技が終了した以降において長くするように制御し、前記
    変動入賞装置へ入賞する遊技球を増加させることによ
    り、入賞した遊技球が前記特定入賞領域を通過し易い状
    態に変化させ、次の特定遊技が発生するまでの間隔を短
    縮する特定遊技発生間隔短縮手段と、 前記特定入賞領域を通過して特定遊技発生手段の起因と
    なった遊技球が、前記 特定入賞領域通過後、予め定めら
    れた所定の領域を通過した場合に、前記特定遊技発生間
    隔短縮手段の作動開始条件を満たしたかを判定する開始
    条件判定手段と、 前記特定遊技発生間隔短縮手段の作動終了条件を満たし
    たかを判定する終了条件判定手段と、 が備えられたことを特徴とするパチンコ機。
  5. 【請求項5】 前記終了条件判定手段は、前記開始条件
    判定手段が前記作動開始条件を満たしたと判定した後、
    前記特定遊技が所定回数行われた場合に、前記作動終了
    条件を満たしたと判定することを特徴とする請求項1な
    いし請求項4のいずれか1つに記載のパチンコ機。
  6. 【請求項6】 前記終了条件判定手段は、前記開始条件
    判定手段が前記作動開始条件を満たしたと判定した後、
    前記球検出手段からの検出信号に基づく前記変動入賞装
    置の入賞可能な状態への変化が所定回数行われた場合
    に、前記作動終了条件を満たしたと判定することを特徴
    とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の
    パチンコ機。
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