JP3095125B2 - 計器ムーブメントの電気接続構造 - Google Patents

計器ムーブメントの電気接続構造

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JP3095125B2
JP3095125B2 JP08007301A JP730196A JP3095125B2 JP 3095125 B2 JP3095125 B2 JP 3095125B2 JP 08007301 A JP08007301 A JP 08007301A JP 730196 A JP730196 A JP 730196A JP 3095125 B2 JP3095125 B2 JP 3095125B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車の速度計等に
使用される指示計器の取付構造に係り、より詳細にはム
ーブメントとこのムーブメントに電気信号を供給する配
線パターンとを電気的に接続する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の速度計や燃料残量計等に
は、互いに交差した状態で巻回された一対のコイルが発
生した磁界の合成磁界の方向にマグネットロータを倣わ
せ、このマグネットロータとともに回転する指針により
測定量の表示を行なうようにしたクロスコイル型の指示
計器がある。このクロスコイル型の指示計器は、外部か
らの信号が給電されることにより駆動される。
【0003】このクロスコイル型の指示計器は、図6
(a)の部分拡大正面図並びに図6(b)の部分拡大側
面図にて示すように、計器ムーブメント10と、樹脂ケ
ース20と、フレキシブル配線基板30とを有してい
る。
【0004】上記計器ムーブメント10は、コイルボビ
ン11と、コイル12と、指針軸13と、シールドケー
ス14と、保持部15と、中継端子16と、接続ねじ1
7とから構成されている。
【0005】コイルボビン11は、合成樹脂により形成
され、指針軸13を有する図示しないマグネットロータ
が内部に収容されている。このマグネットロータは、コ
イルボビン11内にて指針軸13を中心に回転自在に収
容され、この状態において指針軸13の先端部は、コイ
ルボビン11の外部まで延出されている。そして、この
指針軸13の先端部に図示しない指針が取り付けられ
る。また、コイル12は、このコイルボビン11の周囲
において、互いに直交する方向に多数回巻回されてい
る。
【0006】シールドケース14は、前面が開口された
有底の円筒状部材として構成され、その内部にコイル1
2が巻回されたコイルボビン11が収容される。このシ
ールドケース14は、鋼板などにより構成され、計器ム
ーブメント10の動作時においてこの計器ムーブメント
10より発生する磁界をシールドする。
【0007】保持部15は、コイルボビン11と一体成
形され、コイルボビン11の径方向である側方に、シー
ルドケース14を跨いでこのコイルボビン11から延出
形成された部材として構成されている。そして、この保
持部15は、計器ムーブメント10の前後方向〔図6
(b)における上下方向〕に延長され、その内部には、
中継端子16を挿入する孔15aが形成されている。
【0008】中継端子16は、計器ムーブメント10と
フレキシブル配線基板30とを電気接続するもので、こ
の中継端子16の中心部分である基部16aは、上述し
た保持部15の孔15a内に収容されている。また、こ
の中継端子16の後端部16bは、図6(b)に示すよ
うに、側面視略L字状に屈曲され、その屈曲面が樹脂ケ
ース20の表面に接している。一方、中継端子16の前
端部16cは、内側(計器ムーブメント10側)に屈曲
されるとともに上記コイル12の端部12aが接続され
ている。
【0009】樹脂ケース20は、指示計器を構成する各
構成機構を内部に収容する前方が開口された箱状体とし
て形成されている。なお、この図6(b)においては、
この樹脂ケース20における背面20A及び側面20B
の一部分が図示されている。文字板部材50は、表面側
に設けられ測定量を示す指標が形成された文字板51、
この文字板51の背面に設けられ前記指標を照明した
り、図示しない指針を照明したりする導光板52から構
成されている。そして、この文字板部材50の導光板5
2の背面には、予め計器ムーブメント10が図示しない
固定ねじにより固定されており、この計器ムーブメント
10が固定された文字板部材50が樹脂ケース20の開
口を覆うように固定されている。
【0010】一方、この樹脂ケース20の背面20Aに
は、可撓性を有するフレキシブル配線基板30が配接さ
れている。このフレキシブル配線基板30には、外部か
らの電気信号を供給するための配線パターンが形成され
ている。この樹脂ケース20の背面20A及びフレキシ
ブル配線基板30には挿通孔が形成され、また中継端子
16の後端部16bにはねじ孔が形成されている。そし
て、挿通孔を通じてねじ孔に対し、導電性の接続ねじ1
7を螺合させることにより、この中継端子16を通じて
コイル12とフレキシブル配線基板30とが電気接続さ
れる。
【0011】この電気接続状態において、フレキシブル
配線基板30からの電気信号がコイル12に供給される
と、コイル12が磁界を発生し、この発生した磁界の合
成磁界の方向にマグネットロータが倣うことにより、指
針が回転して測定量の表示がなされる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、計器
ムーブメント10は、文字板部材50を介して樹脂ケー
ス20に間接的に位置決め固定され、この位置決め固定
された計器ムーブメント10の中継端子16に対して、
接続ねじ17による接続がなされる。従って、この場
合、ケース20と文字板部材50との取り付け位置や文
字板部材50と計器ムーブメント10との取り付け位置
に大きなずれがあった場合には、中継端子16のねじ孔
とケース背面20Aの挿通孔とが互いに位置ずれし、ね
じ接続できなくなってしまう可能性がある。このため、
文字板部材50に固定された状態の計器ムーブメント1
0と樹脂ケース20との間には、位置精度が要求される
ことになる。
【0013】また、一般に、この種の指示計器は、車両
内部といった周囲温度の変化が大きい場所に配設される
ので、計器ムーブメント10のコイルボビン11および
このコイルボビン11と一体的に成形された保持部15
は、この温度変化により膨張、収縮を繰り返す。その結
果、長期間の使用により接続ねじ17の締め付け圧力が
低下するなどして、電気的な接続信頼性が損なわれてし
まう場合がある。
【0014】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、ケースに位置決め固定された計器ムーブ
メントの位置がずれたとしても電気接続を行うことがで
き、かつ、長期間使用しても電気的な接続信頼性を確保
できる計器ムーブメントの電気接続構造を提供すること
を課題としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明によりなされた計器ムーブメントの電気接続
構造は、ケース(20)に位置決め固定された計器ムー
ブメント(10)と、該計器ムーブメント(10)の背
面側に配され、電気配線が形成された配線基板(30)
とを有し、前記計器ムーブメント(10)と前記配線基
板(30)の電気配線とを中継端子(18、19、4
1、42)により電気的に接続し、前記配線基板(3
0)及び前記中継端子(18、19、41、42)を通
じて前記計器ムーブメント(10)に給電することによ
り、前記計器ムーブメント(10)の指針軸(13)に
取り付けた指針(60)を測定量に応じた回転位置に駆
動させる計器ムーブメントの電気接続構造において、前
記中継端子(18、19、41、42)を、前記計器ム
ーブメント(10)側に配設されたムーブメント側中継
端子(18、19)と、前記配線基板(30)に電気的
に接続された配線基板側中継端子(41、42)とから
構成し、前記配線基板側中継端子(41、42)を、前
記計器ムーブメント(10)の背面側に配設され、ケー
ス(20)と固定状態にある装着部(20A)に対し、
該装着部(20A)における延在方向に移動可能に装着
された端子支持部材(40)により支持するように構成
したことを特徴としている。(請求項1)
【0016】この請求項1の構成において、ケースに位
置決め固定された計器ムーブメントには、この計器ムー
ブメントに電気接続されたムーブメント側中継端子が配
設されている。また、配線基板と電気接続された配線基
板側中継端子は、端子支持部材により支持されている。
さらに、この端子支持部材は、計器ムーブメントも背面
側に位置し、ケースに対して固定状態に配設された板状
の装着部の延在方向に移動を許容するように装着されて
いる。そして、端子支持部材が装着部の延在方向につい
ての移動を許容するように装着されているので、端子支
持部材を移動させることにより、計器ムーブメントとと
もに固定状態にあるムーブメント側中継端子に対して配
線基板側中継端子を接続させることができる。
【0017】よって、この構成によれば、位置決め固定
された計器ムーブメントの位置ずれがあったとしても、
この位置ずれを装着部に装着された端子支持部材の移動
により吸収することができ、計器ムーブメントに給電を
行うことができる。
【0018】また、この構成によれば、端子支持部材が
装着部の延在方向に移動を許容するように装着されてい
るので、熱による膨張、収縮が起こった場合に、この膨
張、収縮を端子支持部材の移動により吸収することがで
き、長期間使用しても電気的な接続信頼性を確保でき
る。
【0019】また、前記装着部(20A)を前記ケース
(20)の外壁部を構成する板状部材として構成し、当
該装着部(20A)に、前記端子支持部材(40)を前
記装着部(20A)の延在方向への移動を許容するよう
に嵌合する装着口(21)を設け、前記端子支持部材
(40)に、該端子支持部材(40)が前記装着口(2
1)に嵌合された状態において、前記装着部(20A)
に係合する係合片(40c)を設けたことを特徴として
いる。(請求項2)
【0020】この請求項2の構成において、装着部はケ
ースの外壁を構成する板状部材として構成され、この装
着部には、端子支持部材を装着部の延在方向である面方
向への移動を許容するように装着する装着口が設けられ
ている。一方、端子支持部材には、自らを前記背面の装
着口に対して装着部の面方向に対する移動を許容するよ
うに係止させる係合片が設けられている。この構成で
は、ケースの外壁を構成する装着部に設けられた装着口
に対して端子支持部材を装着する場合において、この端
子支持部材をケースの外側から装着することが可能とな
る。
【0021】よって、この構成によれば、端子支持部材
の装着時における装着性並びに端子支持部材の位置調整
を容易にし、その作業性の向上を図ることができる。ま
た、装着された端子支持部材は、係合片により、装着部
の延在方向に対する移動を許容するように係止されるの
で、熱による膨張、収縮が起こった場合に、この膨張、
収縮を端子支持部材の移動により吸収することができ、
長期間使用しても電気的な接続信頼性を確保できる。
【0022】また、前記配線基板側中継端子(41、4
2)と前記ムーブメント側中継端子(18、19)を、
一方を雄端子とするとともに他方を雌端子としたことを
特徴としている。(請求項3)
【0023】この請求項3の構成において、配線基板側
中継端子とムーブメント側中継端子とは、互いに対をな
す雄端子と雌端子により構成される。そして、端子支持
部材を装着部に装着する際、これらの雄端子と雌端子が
接続されるように位置を調整しながら装着する。よっ
て、この構成によれば、端子支持部材をケースの背面に
装着すると同時に配線基板側中継端子とムーブメント側
中継端子との電気接続を行うことができる。
【0024】また、前記配線基板側中継端子(41、4
2)にねじ部(41a)を形成し、当該ねじ部(41
a)を前記端子支持部材(40)に螺合させることによ
り、前記配線基板側中継端子(41、42)を前記端子
支持部材(40)に固定するように構成したことを特徴
としている。(請求項4)
【0025】上記請求項4の構成において、配線基板側
中継端子はねじ部を有している。そして、端子支持部材
に配線基板側中継端子を取り付ける場合には、このねじ
部を前記端子支持部材に螺合させる。よって、この構成
によれば、端子支持部材側の端子に形成されたねじ部を
用いて、当該端子を端子支持部材に固定するように構成
したので、端子の取り付けを容易にかつ確実に行うこと
ができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の具体
例を図面を参照して説明する。図1は、本発明が適用さ
れる指示計器の取り付け態様を説明する分解斜視図で、
同図において、先に説明したものと同一部には同一符号
を付して示してある。すなわち、この指示計器は、計器
ムーブメント10と、樹脂ケース(背面20Aのみ示
す)と、フレキシブル配線基板30と、端子支持部材4
0と、文字板部材50とを有している。
【0027】そして、上記計器ムーブメント10は、上
述した従来装置と同様に、コイルボビン〔図6(a)に
おいて符号11で示す〕の周囲に交差して巻回された一
対のコイル12と、コイルボビン内に収容されたマグネ
ットロータ(不図示)に設けられた回転軸としての指針
軸13と、その内部にコイル12が巻回されたコイルボ
ビンを収容する有底状の円筒部材として構成されたシー
ルドケース14と、このシールドケース14を跨いで計
器ムーブメント10の側方に配設された保持部15とを
有している。
【0028】そして、保持部15には、図2に示すよう
な雌端子18が配設されている。この雌端子18は、保
持部15内に収容された円筒状の基部18aと、この基
部18aの内部に、その内側に膨出形成された可撓性の
接触片18bと、基部18aの前端に設けられ、保持部
15の外部にて前記計器ムーブメント10側に屈曲され
たコイル接続部18cとから構成されている。なお、こ
のコイル接続部18cは、従来装置における端子16の
前端部16c(図6参照)と同様に、コイル12の端部
(図6において符号12aで示す)が接続されている。
そして、前記基部18aには、後述するピン端子41の
電気接続部41bが挿入される。
【0029】樹脂ケースもまた同様に、指示計器を構成
する各構成機構を収容する箱状体すなわち支持基板とし
て形成されており、図1においては、その一部分すなわ
ち背面20Aが示されている。そして、この樹脂ケース
は、例えばポリプロピレン樹脂やABS樹脂により構成
されている。また、この樹脂ケースの背面20Aには装
着口21が形成されている。この装着口21は、端子支
持部材40が挿入される孔として形成され、同図に示す
ように、端子支持部材40の形状に合わせた角孔とされ
ている。なお、この装着口21は、端子支持部材40を
隙間を持って装着可能な大きさに形成されている。従っ
て、この実施形態においては、樹脂ケースの背面20A
が本発明の基本構成における装着部を構成し、この背面
20Aの面方向が装着部の延在方向に相当している。
【0030】フレキシブル配線基板30は、外部からの
電気信号を供給するための配線パターンが形成された可
撓性を有する平板状部材として構成されている。そし
て、この構成におけるフレキシブル配線基板30には小
孔が形成され、樹脂ケースの背面20aのピンと圧入さ
れるなど、固定手段により配設されている。
【0031】端子支持部材40は、長方形状の樹脂製、
例えばポリプロピレン樹脂やABS樹脂により構成され
た板部材として構成されている。そして、この端子支持
部材40は、上述した樹脂ケースの背面20Aの装着口
21における表面側の開口よりも縦横方向に長い寸法に
設定された方形板状部材の第1基部40a及び縦横方向
に短い寸法に設定された方形板状部材の第2基部40b
とを有し、第2基部40bは、第1基部40の前方(図
において上方)に互いの中心が一致するよう、すなわち
側面視凸状となるように形成されている。従って、上述
した背面20Aの装着口21は、端子支持部材40の形
状に適合した断面視階段状の側部を有する角孔として形
成されている。
【0032】このように構成された端子支持部材40の
長手方向両端部には、一対の係合片40cが形成されて
いる。この係合片40cは、その係合部分である爪状部
が外側に延設された側面視逆L字状の可撓性を有する部
材として形成されている。
【0033】また、この端子支持部材40の表面から
は、先端に雄型の電気接続部41b、基端側にねじ部4
1aを形成した4本の黄銅製ピン端子41が立設してい
る。このピン端子41は、フレキシブル基板30を介し
て、端子支持部材40の背面側よりねじ込み装着される
とともに電気接続部41bを端子支持部材40の前方ま
で延出して立設されている。これら4本のピン端子41
は、計器ムーブメント10の雌端子18に対応した位置
関係に配設されている。文字板部材50は、図6(b)
にて説明したものと同様に、文字板51と、導光板52
と、固定ねじ53とから構成され、樹脂ケースに対して
固定されている。
【0034】次に、このような構成を有する指示計器の
取り付けについて説明する。計器ムーブメント10は、
文字板部材50の文字板51の背面であって導光板52
の表面側から挿入された固定ネジ53が保持部15に螺
合されることによって、導光板52の背面に固定され
る。そして、この計器ムーブメント10が固定された文
字板部材50が樹脂ケースに固定されることにより、計
器ムーブメント10が間接的に樹脂ケースに位置決め固
定される。なお、指針60は、樹脂ケースに位置決め固
定された計器ムーブメント10の指針軸13に圧入固定
され、文字板51の図示しない指標などと協同して測定
量を指示する。
【0035】上述した端子支持部材40は、図3に示す
ように、背面20Aの装着口21に挿入される。この挿
入時において、端子支持部材40の係合片40cは、装
着口21に設けられた溝21aに嵌合し、係合片40c
の爪状部が背面20Aの表面上に係合することにより、
端子支持部材40を背面20Aに係止し、支持する。
【0036】この支持状態においては、端子支持部材4
0は、図4に示すように、背面20Aの装着口21に対
して隙間CLを有するように装着されている。そして、
端子支持部材40を装着口21に対して装着することに
より、端子支持部材40は、この装着口21内において
隙間CLの範囲内において背面20Aの面方向に移動で
きるように取り付けられている。
【0037】そして、実際に計器ムーブメント10に対
して端子支持部材40のピン端子を装着する際には、端
子支持部材40を樹脂ケースの外側から装着口21に装
着する。このとき、樹脂ケースに対して位置決め固定さ
れた計器ムーブメント10の保持部15に配設された雌
端子18の基部18aを目掛けて、ピン端子41の電気
接続部41bを挿入するように、端子支持部材40を位
置調整しながら装着する。
【0038】このとき、上述したように、端子支持部材
40は移動を許容するように装着されているので、樹脂
ケースに位置決め固定された計器ムーブメント10の取
り付け位置が正規の位置よりも若干ずれていたとして
も、装着口21と端子支持部材40の隙間CLが存在
し、端子支持部材40がこの隙間CLの範囲で背面20
Aの面方向に移動可能に装着されているので、端子支持
部材40を移動させることにより、この位置ずれを吸収
することができる。
【0039】そして、この電気接続部41bが挿入され
ることにより、雌端子18の接触片18bがこの電気接
続部41bを押圧し、計器ムーブメント10と端子支持
部材40とが雌端子18を介して、計器ムーブメント1
0(コイル12)とフレキシブル配線基板30とが電気
的に接続される。
【0040】また、この構成によれば、端子支持部材4
0を樹脂ケース20の外側より装着することができ、ま
た、この装着口21に端子支持部材40を装着すること
により、同時に配線基板側中継端子とムーブメント側中
継端子との電気接続を行うことができる。雌端子18の
基部18aに対してピン端子41の電気接続部41bを
接続することが可能となる。このように、各端子を雄端
子と雌端子とから構成することにより、固定されたムー
ブメント10に対して、垂直度を規定された配線基板側
中継端子を有する端子支持部材の取り付けを、雄端子と
雌端子とを互いに差し込むだけで行うことができる。
【0041】なお、以上の説明においては、端子支持部
材40側の端子が円柱状部材のピン端子(雄端子)41
であり、保持部15側の端子が中空状部材の雌端子18
であったが、中間部支持材40側の端子を雌端子とする
とともに保持部15側の端子を雄端子とするように構成
しても構わない。
【0042】すなわち、図5に示す第2の実施形態のよ
うに、雌端子42は、その内部に内側に膨出形成された
可撓性の接触片42bを有する中空部材の基部42a
と、この基部42aより延出された取付部42cとから
構成されている。この雌端子42は、端子支持部材40
の成形時にインサート成形され、垂直に配設されてい
る。この雌端子42の取付部42cとフレキシブル配線
基板30との電気的接続は半田Pによりなされている。
このように、端子支持部材40に配設する端子(ピン端
子41、雌端子42)の配設は、上述したねじによる固
定、このインサート成形あるいは端子支持部材40に設
けられた孔に対する圧入など、所望の方法で行うことが
できる。
【0043】なお、上述した第1及び第2の実施形態に
おいては、配線基板はフレキシブル配線基板として構成
されていたが、これをハードタイプの配線基板とし、こ
のハードタイプの配線基板に配線基板側中継端子を立設
するように構成してもよい。また、上述した第1及び第
2の実施形態においては、ケース20の背面20Aが端
子支持部材40を装着する装着部として機能している
が、この装着部に関しては背面20Aに限定されるもの
ではなく、ケース20に固定されていれば、別部材とし
て構成されていても構わない。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の指示計器
の電接構造によれば、次の効果を奏する。すなわち、ケ
ースに位置決め固定された計器ムーブメントと配線基板
との電気接続を、計器ムーブメント側に配設されたムー
ブメント側中継端子と、配線基板に電気的に接続された
配線基板側中継端子とから行うように構成し、この配線
基板側中継端子を、ケースに対して固定状態にある板状
の装着部に対し、この装着部の延在方向に移動を許容す
るように装着された端子支持部材により支持するように
構成したので、端子支持部材を移動させることにより、
計器ムーブメントとともに固定状態にあるムーブメント
側中継端子に対して配線基板側中継端子を接続させるこ
とができ、位置決め固定された計器ムーブメントの位置
ずれがあったとしても、この位置ずれを装着部に装着さ
れた端子支持部材の移動により吸収することができ、計
器ムーブメントに給電を行うことができる。
【0045】また、端子支持部材が装着部の延在方向に
移動を許容するように装着されているので、熱による膨
張、収縮が起こった場合に、この膨張、収縮を端子支持
部材の移動により吸収することができ、長期間使用して
も電気的な接続信頼性を確保できる。
【0046】また、装着部を前記ケースの外壁部を構成
する板状部材として構成し、装着部に、端子支持部材を
装着部の延在方向への移動を許容するように嵌合する装
着口を設け、端子支持部材に、該端子支持部材が前記装
着口に嵌合された状態において、前記装着部に係合する
係合片を設けたので、端子支持部材をケースの外側から
装着することが可能となり、端子支持部材の装着時にお
ける装着性並びに端子支持部材の位置調整を容易にし、
その作業性の向上を図ることができる。
【0047】また、装着された端子支持部材は、係合片
により、装着部の延在方向に対する移動を許容するよう
に係止されるので、熱による膨張、収縮が起こった場合
に、この膨張、収縮を端子支持部材の移動により吸収す
ることができ、長期間使用しても電気的な接続信頼性を
確保できる。
【0048】また、配線基板側中継端子とムーブメント
側中継端子とを、互いに対をなす雄端子と雌端子により
構成し、端子支持部材を装着部に装着する際、これらの
雄端子と雌端子が接続されるように位置を調整しながら
装着するように構成したので、端子支持部材をケースの
背面に装着すると同時に配線基板側中継端子とムーブメ
ント側中継端子との電気接続を行うことができる。
【0049】また、配線基板側中継端子にねじ部を形成
し、このねじ部を端子支持部材に螺合させることによ
り、配線基板側中継端子を端子支持部材に固定するよう
に構成したので、端子の取り付けを容易にかつ確実に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される指示計器の取り付け態様を
説明する分解斜視図ある。
【図2】保持部15に設けられた雌端子18の構成を説
明する斜視図である
【図3】装着口21に端子支持部材40が取り付けられ
た状態を説明する斜視図ある。
【図4】計器ムーブメント10、樹脂ケース(背面20
A)、端子支持部材40の取付状態を説明する斜視図あ
る。
【図5】中間部支持材40側の端子を雌端子42とする
とともに保持部15側の端子を雄端子19とした構成を
説明する図である。
【図6】従来の指示計器の構成を説明する部分拡大正面
図及び部分拡大側面図である。
【符号の説明】
10 計器ムーブメント 15 保持部 18 雌端子 19 ピン端子(雄端子) 20 樹脂ケース 20A 背面 21 装着口 21a 溝 30 フレキシブル配線基板 40 端子支持部材 40c 係合片 41 ピン端子(雄端子) 41a ねじ部 42 雌端子

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースに位置決め固定された計器ムーブ
    メントと、該計器ムーブメントの背面側に配され、電気
    配線が形成された配線基板とを有し、前記計器ムーブメ
    ントと前記配線基板の電気配線とを中継端子により電気
    的に接続し、前記配線基板及び前記中継端子を通じて前
    記計器ムーブメントに給電することにより、前記計器ム
    ーブメントの指針軸に取り付けた指針を測定量に応じた
    回転位置に駆動させる計器ムーブメントの電気接続構造
    において、 前記中継端子を、前記計器ムーブメント側に配設された
    ムーブメント側中継端子と、前記配線基板に電気的に接
    続された配線基板側中継端子とから構成し、 前記配線基板側中継端子を、前記計器ムーブメントの背
    面側に配設され、ケースと固定状態にある装着部に対
    し、該装着部における延在方向に移動可能に装着された
    端子支持部材により支持するように構成したことを特徴
    とする計器ムーブメントの電気接続構造。
  2. 【請求項2】 前記装着部を前記ケースの外壁部を構成
    する板状部材として構成し、 当該装着部に、前記端子支持部材を前記装着部の延在方
    向への移動を許容するように嵌合する装着口を設け、 前記端子支持部材に、該端子支持部材が前記装着口に嵌
    合された状態において、前記装着部に係合する係合片を
    設けたことを特徴とする請求項1記載の計器ムーブメン
    トの電気接続構造。
  3. 【請求項3】 前記配線基板側中継端子と前記ムーブメ
    ント側中継端子を、一方を雄端子とするとともに他方を
    雌端子としたことを特徴とする請求項1または2記載の
    計器ムーブメントの電気接続構造。
  4. 【請求項4】 前記配線基板側中継端子にねじ部を形成
    し、当該ねじ部を前記端子支持部材に螺合させることに
    より、前記配線基板側中継端子を前記端子支持部材に固
    定するように構成したことを特徴とする請求項1〜3の
    何れかに記載の計器ムーブメントの電気接続構造。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6172098B1 (en) 1996-08-12 2001-01-09 Roger Harris Methods and compositions for increasing the anaerobic working in tissues

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