JP3094698B2 - 六角形加圧流動層ボイラの伝熱管貫通部構造 - Google Patents

六角形加圧流動層ボイラの伝熱管貫通部構造

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JP3094698B2
JP3094698B2 JP04314005A JP31400592A JP3094698B2 JP 3094698 B2 JP3094698 B2 JP 3094698B2 JP 04314005 A JP04314005 A JP 04314005A JP 31400592 A JP31400592 A JP 31400592A JP 3094698 B2 JP3094698 B2 JP 3094698B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、六角形加圧流動層ボイ
ラの伝熱管貫通部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13及び図14は発電設備に用いられ
る加圧流動層ボイラの一例を示すものであり、該加圧流
動層ボイラは、圧力容器1内に、炉壁管をフィンによっ
て連結してなる炉壁2で構成された平面的に見て矩形の
流動層容器33を配置し、該流動層容器33内に、上下
方向へ所要の間隔でジグザグ状に水平配置された伝熱管
3を支持管8に支持せしめてなる蒸発器30、過熱器3
1及び再熱器32によって構成されるパネル4を多数並
設してなる構成を有しており、前記流動層容器33内に
は、所要量のベッド材35が装入されて流動層52が形
成されるようになっている。
【0003】前記蒸発器30の蒸気流通方向上流側端部
は管路36により給水ポンプ37に、下流側端部は管路
38、気水分離器39、管路40を介して過熱器31の
上流側端部に接続され、又、過熱器31の下流側端部は
管路41により蒸気タービン設備42の高圧タービン4
3の蒸気入口に接続され、又、再熱器32の蒸気流通方
向上流側端部は管路44により蒸気タービン設備42の
高圧タービン43の蒸気出口に、下流側端部は管路45
により蒸気タービン設備42の低圧タービン46の蒸気
入口に接続されており、更に、前記低圧タービン46の
蒸気出口は管路47により復水器48を介して前記給水
ポンプ37に接続されている。
【0004】前述の如き加圧流動層ボイラにおいては、
コンプレッサ49により大気50を圧縮した圧縮空気を
圧縮空気供給ダクト51から圧力容器1へ供給し、流動
層容器33内にベッド材35の流動層52を形成させた
状態で、流動層52へ石炭等の燃料53を供給して流動
層52内で燃焼させる。
【0005】燃料53が燃焼すると、その熱エネルギー
は、流動状態のベッド材35に伝達され、更に、ベッド
材35が蒸発器30、過熱器31、再熱器32に接触す
ることによって、前記熱エネルギーが蒸発器30、過熱
器31、再熱器32に伝達される。
【0006】給水ポンプ37から蒸発器30へ供給され
るボイラ水は前記熱エネルギーによって蒸気化し、その
蒸気は気水分離器39において水分を分離除去された
後、過熱器31により過熱蒸気となり、該過熱蒸気は蒸
気タービン設備42の高圧タービン43に流入して該高
圧タービン43を駆動する。
【0007】高圧タービン43を駆動した後の蒸気は、
再熱器32へ流入し、該再熱器32によって再熱された
蒸気は低圧タービン46に流入して、該低圧タービン4
6を駆動し、更に低圧タービン46を駆動した後の蒸気
は、復水器48によってボイラ水に戻されて、給水ポン
プ37により再び蒸発器30へ供給される。
【0008】尚、実際には流動層容器33の炉壁2にも
前記給水ポンプ37からの水が供給され、炉壁2自体も
伝熱面として機能するようになっているが、図13にお
いては省略してある。
【0009】このようにして、蒸気タービン設備42は
蒸気により駆動され、蒸気タービン設備42に接続され
た蒸気タービン発電機54によって発電が行われる。
【0010】一方、流動層容器33内において燃焼した
燃料53の燃焼ガスは、排ガスダクト5を介してサイク
ロン55へ導かれ、該サイクロン55により煤塵が分離
除去された後、ダクト56によりガスタービン57に供
給され、該ガスタービン57に接続されたガスタービン
発電機58によって発電が行われ、又、同時に、ガスタ
ービン57によって前記コンプレッサ49が駆動され
る。
【0011】尚、図13中、59はベッド材貯蔵容器で
ある。
【0012】一方、近年、大型の加圧流動層ボイラの要
望が高まってきており、図10〜図12に示される如
く、圧力容器1内に、炉壁管73をフィン74によって
連結してなる炉壁2で構成された平面的に見て略正六角
形の流動層容器33を配置し、該流動層容器33の炉壁
2によって囲まれる内部空間6の平面的に見て略菱形に
三等分割された空間6a,6b,6c内に夫々、伝熱管
3を上下方向に延びる支持管(図示せず)に支持せしめ
てなる蒸発器30、過熱器31及び再熱器32によって
構成されたパネル4群を前記圧力容器1の周方向へ互い
に120゜の角度をなして配置する、いわゆる六角形加
圧流動層ボイラの開発が進められており、前述の如き六
角形加圧流動層ボイラは、流動層容器33を平面的に見
て矩形に形成した加圧流動層ボイラに比べ、圧力容器1
の径を同じにし且つ流動層容器33の高さを同じにした
場合には伝熱面積を大きくとれ、又、伝熱面積を六角形
加圧流動層ボイラと矩形の加圧流動層ボイラで同じにし
た場合には六角形加圧流動層ボイラの方が圧力容器1の
径を小さくできるため、ボイラ負荷変動時の圧力容器1
内空気の圧力流量応答特性が向上するといった長所を有
している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如き六角形加圧流動層ボイラでは、伝熱管3が炉壁2を
貫通する際に干渉する炉壁管73については、図11及
び図12に示される如く、伝熱管3を避けるように炉壁
2の外側に曲げる必要があるが、伝熱管3の炉壁2に対
する交角は60゜となっており、該伝熱管3は炉壁2を
斜めに貫通してヘッダ13に接続されるため、伝熱管3
の貫通部における炉壁管73の管曲げが左右非対称とな
って複雑になると共に、貫通部の形状が楕円となること
から、熱応力低減のためのスリーブ75の加工及びフィ
ン74の孔あけ加工も面倒となってコストアップにつな
がり、又、ヘッダ13が圧力容器1の中心Oと対称に配
置されなくなり、ひいては圧力容器1の径を大きくする
必要が生ずる等の問題を有していた。
【0014】本発明は、斯かる実情に鑑み、伝熱管の貫
通部における炉壁管の管曲げの複雑化を回避し得、且つ
貫通部の形状を円形となし得、熱応力低減のためのスリ
ーブの加工及びフィンの孔あけ加工を容易化してコスト
アップを避けることができ、更に、ヘッダを圧力容器の
中心と対称に配置でき、圧力容器の大径化を阻止し得る
六角形加圧流動層ボイラの伝熱管貫通部構造を提供しよ
うとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧力容器内
に、炉壁管をフィンによって連結してなる天井炉壁部と
底炉壁部と側炉壁部とから形成された平面的に見て略正
六角形の流動層容器を配置し、又、上下方向へ所要の間
隔でジグザグ状に水平配置された伝熱管を、支持管に支
持せしめてなる蒸発器、過熱器及び再熱器によってパネ
ルを構成し、該パネルを多数並設してパネルブロックを
構成し、前記流動層容器の内部空間を平面的に見て略菱
形となるよう仮想的に三等分割した空間内に夫々、前記
パネルブロックを、前記圧力容器の周方向へ互いに12
0゜の角度をなすよう配置し、前記伝熱管の端部を前記
流動層容器の側炉壁部を貫通せしめてヘッダに接続する
ようにした六角形加圧流動層ボイラの伝熱管貫通部構造
であって、前記伝熱管の端部を、前記パネルブロックを
構成する並設された隣のパネルに対し平面的に見て重合
しないよう側炉壁部貫通前に屈曲せしめ、前記伝熱管が
側炉壁部に対し直交した状態で側炉壁部を貫通するよう
構成したことを特徴とするものである。
【0016】
【作用】従って、伝熱管の側炉壁部に対する交角は90
゜となり、該伝熱管は側炉壁部を真っ直ぐに貫通してヘ
ッダに接続されるため、伝熱管の貫通部における炉壁管
の管曲げが左右対称となって複雑になることはなく、し
かも貫通部の形状が円形となることから、スリーブの加
工及びフィンの孔あけ加工も面倒とならずコストアップ
は避けられ、更に、ヘッダが圧力容器の中心と対称に配
置され、圧力容器の径を大きくしなくて済む。
【0017】又、前記側炉壁部貫通前に屈曲せしめた伝
熱管は、隣のパネルに対し平面的に見て重合しないよう
にしてあるため、ベッド材により摩耗することがある伝
熱管の補修時には、貫通部の手前で伝熱管を切断すれ
ば、該伝熱管からなるパネルを隣のパネルと干渉するこ
となく上方へ引き上げて流動層容器の外へ搬出可能とな
り、作業に支障をきたすこともない。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
【0019】図1〜図9は本発明の一実施例であり、圧
力容器1内に、炉壁管73をフィン74によって連結し
てなる炉壁2(天井炉壁部2aと底炉壁部2bと側炉壁
部2c)から形成された平面的に見て略正六角形の流動
層容器33を配置し、該流動層容器33の炉壁2によっ
て囲まれる内部空間6を平面的に見て略菱形の空間6
a,6b,6cに仮想的に三等分割する。前記流動層容
器33は、図9に示すように、底炉壁部2bに供給され
た水を一旦集めて六角形の一辺をなす側炉壁部2cへ導
く第一底部ヘッダ62と、該第一底部ヘッダ62から側
炉壁部2cへ導かれた水(蒸気)を集める上縁部ヘッダ
63と、該上縁部ヘッダ63に集められた水(蒸気)を
下降せしめる第一下降管64と、該第一下降管64を下
降した水(蒸気)を前記六角形の一辺をなす側炉壁部2
cの一方の側に隣接する側炉壁部2cへ導く第二底部ヘ
ッダ65と、該第二底部ヘッダ65から側炉壁部2cへ
導かれ該側炉壁部2cから天井炉壁部2aを流れる水
(蒸気)を集める上部ヘッダ66と、該上部ヘッダ66
に集められた水(蒸気)を下降せしめる第二下降管67
と、該第二下降管67を下降した水(蒸気)を蒸発器3
0へ導く第一蒸発器入口ヘッダ68及び第二蒸発器入口
ヘッダ69とを備えている。
【0020】又、図2に示す如く、上下方向へ所要の間
隔でジグザグ状に水平配置された伝熱管3を、支持部が
略垂直配置され且つ最上方の伝熱管3の上部で山形に合
流せしめた支持管8にブラケット70(図3参照)を介
して支持せしめてなる蒸発器30、過熱器31及び再熱
器32によってパネル4を構成し、該パネル4を図3及
び図4に示す如く複数(図の例では二枚)並設して、そ
の隣り合うパネル4の前記支持管8の頂部を一本の支持
管8に合流させることにより、一組のパネルユニット9
を形成し、該パネルユニット9を図4に示す如く多数並
設してパネルブロック60を構成し、前記三等分割した
略菱形の空間6a,6b,6c内に夫々、図6に示す如
く、前記パネルブロック60を、前記菱形の一辺と平行
な水平流れ方向7a,7b,7cに隣接するよう二組ず
つ配置すると共に、互いに隣接する前記三等分割した略
菱形の空間6a,6b,6c内のパネルブロック60を
前記圧力容器1の周方向へ互いに120゜の角度をなす
よう配置し、前記パネルユニット9における合流させた
一本の支持管8を夫々、図1及び図5に示す如く、前記
流動層容器33の天井炉壁部2aを貫通させ且つ該天井
炉壁部2aの上側に配置した支持梁10に掛け渡す如く
設けた吊り部材11に吊り下げ、前記三等分割した略菱
形の空間6a,6b,6c上の天井炉壁部2aに夫々、
前記一組のパネルユニット9が通過可能な排ガスダクト
12a,12b,12cを支持梁10及び吊り部材11
間に位置するよう接続する。
【0021】前記支持梁10は、図5に示す如く、流動
層容器33の天井炉壁部2aにおける六角形の頂点近傍
に位置するよう圧力容器1の内壁から図示していない垂
直ロッドを介して吊り下げられた六本の基材61に対
し、三本の梁材10’を、前記六角形の三辺上方に位置
するよう掛け渡して設けると共に、前記三本の梁材1
0’に、前記流動層容器33の中心部から前記圧力容器
1の周方向へ互いに120゜の角度をなして六角形の頂
点側へ放射状に延びる三又梁10”を、前記三等分割し
た略菱形の空間6a,6b,6cの境界部上方に位置す
るよう掛け渡して設けることにより構成してあり、前記
吊り部材11は前記梁材10’と三又梁10”との間に
掛け渡す如く設けられ、又、前記流動層容器33は、そ
の六角形の頂点部分において前記支持梁10の梁材1
0’から吊り下げられている。
【0022】前記排ガスダクト12a,12b,12c
は、その上方において一本の排ガスダクト12にまとめ
られている。
【0023】尚、図1及び図2中、13,14は蒸発器
30、過熱器31及び再熱器32を構成する伝熱管3及
び支持管8が接続される各種ヘッダ、59はベッド材貯
蔵容器、71は圧力容器1の頂部に設けられた開閉可能
なフランジ部、72は排ガスダクト12の頂部に設けら
れた開閉可能なフランジ部である。
【0024】一方、本実施例の場合、図6〜図8に示す
如く、六角形加圧流動層ボイラにおける伝熱管3の端部
を、パネルブロック60を構成する並設された隣のパネ
ル4に対し平面的に見て重合しないよう側炉壁部2c貫
通前に屈曲せしめ、前記伝熱管3が側炉壁部2cに対し
直交した状態で側炉壁部2cを貫通するよう構成してあ
る。
【0025】次に、上記実施例の作動を説明する。
【0026】六角形加圧流動層ボイラの水(蒸気)の流
れは、基本的には図13に示す従来の加圧流動層ボイラ
の場合と同様であるが、図9を用いて以下に概略を説明
する。尚、図9には、流動層容器33を三等分割した一
つのブロック(空間6aの部分)のみを図示してある
が、残りの二つのブロック(空間6b,6cの部分)に
ついては全く同様であるため、省略してある。流動層容
器33の底炉壁部2bへ供給された水は、第一底部ヘッ
ダ62に上縁部ヘッダ63から第一下降管64を経て第
二底部ヘッダ65へ導かれ、該第二底部ヘッダ65から
前記側炉壁部2cの隣に位置する側炉壁部2cに沿って
上昇し、該側炉壁部2cから天井炉壁部2aを流れて上
部ヘッダ66へ集められ、該上部ヘッダ66から第二下
降管67を経て第一蒸発器入口ヘッダ68と第二蒸発器
入口ヘッダ69へ導かれる。前記第一蒸発器入口ヘッダ
68へ導かれた水(蒸気)は、流動層容器33内に配置
された蒸発器30へ供給されて流動層の熱エネルギーに
よって蒸気化し、その蒸気は気水分離器39において水
分を分離除去された後、過熱器31により過熱蒸気とな
り、該過熱蒸気は高圧タービン43に流入して該高圧タ
ービン43を駆動し、該高圧タービン43を駆動した後
の蒸気は、再熱器32へ流入し、該再熱器32によって
再熱された蒸気は低圧タービン46に流入して、該低圧
タービン46を駆動し、更に低圧タービン46を駆動し
た後の蒸気は、復水器48によってボイラ水に戻され
て、再び前記流動層容器33の底炉壁部2bへ供給され
る。尚、前記第二蒸発器入口ヘッダ69へ導かれた水
(蒸気)は、隣の空間(この場合は空間6b)内に配置
された蒸発器30へ供給される。
【0027】又、流動層容器33内において燃焼した燃
料の燃焼ガスは、図1及び図5に示す排ガスダクト12
a,12b,12cから排ガスダクト12を介してサイ
クロン55,55’へ導かれ、図13に示す従来の加圧
流動層ボイラの場合と同様に、前記サイクロン55,5
5’により煤塵が分離除去された後、ガスタービンに供
給され、該ガスタービンに接続されたガスタービン発電
機によって発電が行われる。
【0028】一方、伝熱管3の端部を、パネルブロック
60を構成する並設された隣のパネル4に対し平面的に
見て重合しないよう側炉壁部2c貫通前に屈曲せしめ、
前記伝熱管3が側炉壁部2cに対し直交した状態で側炉
壁部2cを貫通するよう構成したことにより、伝熱管3
の側炉壁部2cに対する交角は図6〜図8に示す如く9
0゜となり、該伝熱管3は側炉壁部2cを真っ直ぐに貫
通してヘッダ13に接続されるため、伝熱管3の貫通部
における炉壁管73の管曲げが左右対称となって複雑に
なることはなく、しかも貫通部の形状が円形となること
から、スリーブ75の加工及びフィン74の孔あけ加工
も面倒とならずコストアップは避けられ、更に、ヘッダ
13が圧力容器1の中心Oと対称に配置され、圧力容器
1の径を大きくしなくて済む。
【0029】又、前記側炉壁部2c貫通前に屈曲せしめ
た伝熱管3は、隣のパネル4に対し平面的に見て重合し
ないようにしてあるため、ベッド材により摩耗すること
がある伝熱管3の補修時には、貫通部の手前で伝熱管3
を切断すれば、該伝熱管3からなるパネル4を隣のパネ
ル4と干渉することなく上方へ引き上げて流動層容器3
3の外へ搬出可能となり、作業に支障をきたすこともな
い。
【0030】こうして、伝熱管3の貫通部における炉壁
管73の管曲げの複雑化を回避することができると共
に、貫通部の形状を円形にでき、熱応力低減のためのス
リーブ75の加工及びフィン74の孔あけ加工を容易化
してコストアップを避けることができ、更に、ヘッダ1
3を圧力容器1の中心と対称に配置でき、圧力容器1の
大径化を阻止し得、又、メンテナンス性をも確保し得
る。
【0031】尚、本発明の六角形加圧流動層ボイラの伝
熱管貫通部構造は、上述の実施例にのみ限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種
々変更を加え得ることは勿論である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の六角形加
圧流動層ボイラの伝熱管貫通部構造によれば、伝熱管の
貫通部における炉壁管の管曲げの複雑化を回避し得、且
つ貫通部の形状を円形となし得、熱応力低減のためのス
リーブの加工及びフィンの孔あけ加工を容易化してコス
トアップを避けることができ、更に、ヘッダを圧力容器
の中心と対称に配置でき、圧力容器の大径化を阻止し
得、又、メンテナンス性をも確保し得るという優れた効
果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の六角形加圧流動層ボイラの一実施例の
側断面図である。
【図2】図1のII部拡大図である。
【図3】図2のIII−III断面相当図であって、一
つのパネルユニットを表わす側断面図である。
【図4】パネルブロックの配置状態を表わす概略斜視図
である。
【図5】図1のV−V断面相当図である。
【図6】図1のVI−VI断面相当図である。
【図7】図6のVII部拡大図である。
【図8】図7のVIII−VIII矢視相当図である。
【図9】本発明の六角形加圧流動層ボイラにおける水
(蒸気)の流れの概略を表わす概念図である。
【図10】近年開発が進められている六角形加圧流動層
ボイラの平断面図である。
【図11】図10のXI部拡大図である。
【図12】図11のXII−XII矢視相当図である。
【図13】従来の加圧流動層ボイラの概念図である。
【図14】図13のXIV−XIV断面相当図である。
【符号の説明】
1 圧力容器 2a 天井炉壁部 2b 底炉壁部 2c 側炉壁部 3 伝熱管 4 パネル 6 内部空間 6a 空間 6b 空間 6c 空間 8 支持管 13 ヘッダ 30 蒸発器 31 過熱器 32 再熱器 33 流動層容器 60 パネルブロック 73 炉壁管 74 フィン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F22B 37/10 F22B 1/02 F22B 37/20 F23C 10/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力容器内に、炉壁管をフィンによって
    連結してなる天井炉壁部と底炉壁部と側炉壁部とから形
    成された平面的に見て略正六角形の流動層容器を配置
    し、又、上下方向へ所要の間隔でジグザグ状に水平配置
    された伝熱管を、支持管に支持せしめてなる蒸発器、過
    熱器及び再熱器によってパネルを構成し、該パネルを多
    数並設してパネルブロックを構成し、前記流動層容器の
    内部空間を平面的に見て略菱形となるよう仮想的に三等
    分割した空間内に夫々、前記パネルブロックを、前記圧
    力容器の周方向へ互いに120゜の角度をなすよう配置
    し、前記伝熱管の端部を前記流動層容器の側炉壁部を貫
    通せしめてヘッダに接続するようにした六角形加圧流動
    層ボイラの伝熱管貫通部構造であって、前記伝熱管の端
    部を、前記パネルブロックを構成する並設された隣のパ
    ネルに対し平面的に見て重合しないよう側炉壁部貫通前
    に屈曲せしめ、前記伝熱管が側炉壁部に対し直交した状
    態で側炉壁部を貫通するよう構成したことを特徴とする
    六角形加圧流動層ボイラの伝熱管貫通部構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017006639A (ja) * 2015-06-16 2017-01-12 有限会社久美川鉄工所 ***物容器

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